JP2015208561A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技球が球逃げ部を逆流して入賞口に入賞することを防止できるパチンコ遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ遊技機は、遊技盤4に配設され、遊技球を第一の始動口28又は第二の始動口29に転動させる第一の球通路R1及び第二の球通路R2が内部に形成された始動装置50を備え、始動装置50は、始動装置50の外部から内部へと遊技球を入球可能とする球入口53aと、始動装置50の内部から第一の始動口28又は第二の始動口29とは異なる外部へと遊技球を逃がすことが可能な第一から第四の球逃げ部56a〜57bとを備え、第一の球逃げ部56a・第二の球逃げ部57aには、遊技球が逃がし方向とは反対の方向に通過することを阻害する障害部71・72が設けられる。【選択図】図10
Description
本発明は、第一の入賞口及び第二の入賞口に遊技球を振り分けて入賞させるパチンコ遊技機に関する。
従来、第一の入賞口及び第二の入賞口と、該第一及び第二の入賞口の上方に設けられ、遊技球を第一及び第二の入賞口のそれぞれに振り分け可能な振分部とを備えるパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このパチンコ遊技機では、第一及び第二の入賞口として第一及び第二の始動口が用いられ、第一及び第二の始動口に対して第一及び第二の特別図柄がそれぞれ割り付けられる。そして、遊技球を第一及び第二の始動口に交互に振り分け、図柄遊技の権利を最大で8個まで保留可能に構成される。
従来のパチンコ遊技機においては、パチンコ遊技機に関する規則の都合上、振分部と第一の入賞口との間に球逃げ部が設けられる。この球逃げ部は、振分部からの遊技球が第一の入賞口に入賞しないように遊技球を逃がすことが可能に設けられたものであり、振分部と第二の入賞口との間にも同様の球逃げ部が設けられる。しかし、この構成では、遊技領域を転動する遊技球が球逃げ部に出口側から進入し、球逃げ部を逆流して第一又は第二の入賞口に入賞するおそれがあった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技球が球逃げ部を逆流して入賞口に入賞することを防止できるパチンコ遊技機を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、遊技球が入賞可能な第一の入賞口及び第二の入賞口と、前記第一及び第二の入賞口の上方に設けられ、遊技球を前記第一及び第二の入賞口のそれぞれに振り分け可能な振分部とを備えたパチンコ遊技機であって、前記振分部は、遊技球が入球可能な球入口と、前記第一の入賞口の上方に設けられ、前記球入口に入球した遊技球を第一の球出口から前記第一の入賞口に向けて転動させる第一の球通路と、前記第二の入賞口の上方に設けられ、前記球入口に入球した遊技球を第二の球出口から前記第二の入賞口に向けて転動させる第二の球通路と、前記第一及び第二の球通路の分岐部に設けられ、前記球入口に入球した遊技球を前記第一及び第二の球通路の何れかに振り分ける振分部材とを備え、前記第一の球出口と前記第一の入賞口との間には、前記第一の球出口からの遊技球が前記第一の入賞口に入賞しないように左右のそれぞれに逃がすことが可能な第一の球逃げ部及び第二の球逃げ部が設けられ、前記第二の球出口と前記第二の入賞口との間には、前記第二の球出口からの遊技球が前記第二の入賞口に入賞しないように左右のそれぞれに逃がすことが可能な第三の球逃げ部及び第四の球逃げ部が設けられ、前記第一乃至第四の球逃げ部のうち少なくとも一つには、遊技球が当該球逃げ部を逃がし方向とは反対の方向に通過することを阻害する障害部が設けられるものである。
本発明により、遊技球が球逃げ部を逆流して入賞口に入賞することが可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
[パチンコ遊技機]
まず、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の全体的な構成について説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機の前側とし、奥側をパチンコ遊技機の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
まず、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の全体的な構成について説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機の前側とし、奥側をパチンコ遊技機の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
パチンコ遊技機は、図1及び図2に示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠5と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、パチンコ遊技機の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤4と、窓枠5と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤4は、略平板状に形成された板状部材である遊技板に、各種の遊技部材や装飾部材等が配設されて形成される。遊技盤4は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤4は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。遊技盤4の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域7が形成される(図3を参照)。
窓枠5は、略平板状に形成される枠体である。窓枠5は、遊技盤4の前方に配置される。窓枠5は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠5の略中央には、略円形状の窓枠開口部8が開口される。窓枠開口部8は、透明板13により覆われる。これによって、遊技者は、前方から透明板13を介して窓枠5の後方に配置された遊技盤4(より詳細には、遊技領域7)を視認することができる。窓枠開口部8の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿9が配設される。窓枠開口部8の左右上方には、スピーカ10がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠5の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿9から溢れた遊技球が貯溜される下皿11が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿11の右方には、発射ハンドル12が配設される。発射ハンドル12は、回動操作されることによって上皿9に貯溜された遊技球を遊技盤4の遊技領域7へ向けて発射可能に構成される。
次に、遊技盤4及び遊技領域7の構成について、図3を用いて説明する。
遊技領域7は、遊技盤4の前側面にガイドレール20によって区画形成される。ガイドレール20は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール20は、遊技盤4の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。つまり、遊技領域7は、ガイドレール20により正面視で略円形状に区画形成される。遊技領域7内には、複数の遊技釘15が植設される。発射ハンドル12の回動操作によって遊技領域7内に放出された遊技球は、前記遊技釘15に衝突しながら当該遊技領域7内を下方へ向けて落下する(転動する)。図3に示す如く、後述する第二の始動口29(第三の球逃げ部57a)の近傍には、遊技球を可変入賞装置22に案内するための遊技釘15aが植設されている。
遊技盤4における遊技領域7内には、始動装置50と、大入賞装置24と、装飾図柄表示装置27と、が設けられる。また、遊技領域7の外側には、普通図柄表示装置25と、特別図柄表示装置26と、が設けられる。
始動装置50は遊技領域7の中央下部に配置される部材であり、ベース部51と、ベース部51の一部分における前側を被覆するカバー部52とで構成される(図4及び図5を参照)。始動装置50には本発明に係る第一の入賞口である第一の始動口28、本発明に係る第二の入賞口である第二の始動口29、及び、第三始動口30と、可変入賞装置22(普通電動役物)とが配設される。なお、本発明における「入賞口」の語句は、パチンコ遊技機における「ゲート」を含む概念として用いている。
第一の始動口28と第二の始動口29とはベース部51とカバー部52との間に、左右に並んで配設される。第一の始動口28及び第二の始動口29は上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。換言すれば、始動装置50の内部には遊技球を第一の始動口28又は第二の始動口29に転動させる通路が形成されている。第一の始動口28及び第二の始動口29のそれぞれの内部には、近接スイッチからなる始動口センサ(第一の始動口センサ及び第二の始動口センサ)が配設される。始動口センサは、遊技球が第一の始動口28又は第二の始動口29に入賞すると当該入賞を検知して、始動口入賞信号を出力する。後述するように、始動装置50の上部にはベース部51とカバー部52との間に球入口53aが形成されており、この球入口53aを介して始動装置50の外部から内部へと遊技球を入球可能とされている。
始動ゲート23は、遊技領域7内の右側下部に配置される。始動ゲート23は、上下方向に貫通した平面視略コの字状に形成され、その内側を遊技球が通過可能に構成される。始動ゲート23の内側には、近接スイッチからなる始動ゲートセンサが配設される。始動ゲートセンサは、遊技球が始動ゲート23を通過すると当該通過を検知して、始動ゲート通過信号を出力する。始動ゲート23を遊技球が通過した場合には、普通図柄遊技が行われ、普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、可変入賞装置22が作動して普通電動役物遊技が行われる。なお、始動ゲートを可変入賞装置と一体的に構成することも可能である。
可変入賞装置22は、始動装置50の中央やや下部に配置される。可変入賞装置22には、第三始動口30が設けられる。第三始動口30は、前面が開口して形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。第三始動口30の前方は、下端を支点として遊技領域7に対して前後回りに回動可能に支持された板状の可動片が配設される。そして、この可動片が後方(遊技者と反対側)に回動し、第三始動口30を閉塞している場合、遊技領域7内を転動する遊技球は第三始動口30に入賞することができない(閉塞状態)。一方、可動片が前方(遊技者側)に回動している場合、遊技領域7内を転動する遊技球は当該可動片に誘導されて第三始動口30に入賞することができる(開放状態)。なお、本実施形態における可変入賞装置22は可動片が前後に回動構成としているが、その構成は本実施形態に限定されるものではない。即ち、可変入賞装置を、一対の可動片が左右に開く構成や、一個の可動片が片側に開く構成、ポケット状の部材が前後方向に摺動する構成等、他の構成とすることも可能である。
このように、可変入賞装置22は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。可変入賞装置22が作動して開放状態になると、第三始動口30に遊技球が入賞可能となる。第三始動口30の内部には、近接スイッチからなる始動口センサ(第三始動口センサ)が配設される。始動口センサは、遊技球が第三始動口30に入賞すると当該入賞を検知して、始動口入賞信号を出力する。
第一の始動口28、第二の始動口29又は第三始動口30に遊技球が入賞すると、後述するように特別図柄41が変動し、特別図柄遊技が行われる。より詳細には、第一の始動口28に遊技球が入賞すると第一の特別図柄が変動して特別図柄遊技が行われ、第二の始動口29又は第三始動口30に遊技球が入賞すると第二の特別図柄が変動して特別図柄遊技が行われる。そして、特別図柄遊技において大当りと判定されると、以下の如く大入賞口34が開放状態となる。本実施形態においては、第一及び第二の特別図柄遊技において、それぞれ四個ずつ、合計八個の保留球をパチンコ遊技機の制御装置における記憶部に記憶させる構成としている。保留球の個数は、液晶表示部42の下方に配設された保留球表示部45が発光することによって表示され、遊技者が視認できる構成とされる。
大入賞装置24(特別電動役物)は、遊技領域7内の右側下部における始動ゲート23の下方に配置される。大入賞装置24には、大入賞口34が設けられる。大入賞口34は、正面視で左右方向に細長い略矩形状であって、遊技領域7を前後方向に貫通して形成される。大入賞口34は、大入賞口扉35によって覆われる。大入賞口扉35は、下端を支点として遊技領域7に対して前後回りに回動可能に支持される。そして、大入賞口扉35が下端を支点として前回りに回動した場合、遊技領域7内を転動する遊技球が大入賞口34に入賞することができる(開放状態)。一方、大入賞口扉35が大入賞口34を覆っている場合、遊技領域7内を転動する遊技球は大入賞口34に入賞することができない(閉塞状態)。
このように、大入賞装置24は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、大入賞口34の内部には、近接スイッチからなる大入賞口センサが配設される。大入賞口センサは、遊技球が大入賞口34(大入賞装置24)に入賞すると当該入賞を検知して、大入賞口入賞信号を出力する。
普通図柄表示装置25は、普通図柄39の変動を表示し、普通図柄遊技の当り判定の結果を表示(報知)する装置である。普通図柄表示装置25は、遊技領域7内の左下部に配置される。普通図柄表示装置25には、普通図柄39を表示するためのドットマトリクス形のLED表示部38が設けられる。普通図柄表示装置25は、遊技球が始動ゲート23を通過した場合に行われる普通図柄遊技の当り判定の結果を表示するものである。
特別図柄表示装置26は、特別図柄41の変動を表示し、特別図柄遊技において大当りか否かの判定結果を表示(報知)する装置である。特別図柄表示装置26は、遊技領域7内の左下部であって、普通図柄表示装置25に隣接して配置される。
装飾図柄表示装置27は、複数の装飾図柄43・43・43の変動を表示し、装飾図柄遊技の当り判定の結果(特別図柄遊技における判定結果)を表示(報知)する装置である。装飾図柄遊技の当り判定の結果は、特別図柄遊技における判定結果に応じて決定される。装飾図柄表示装置27には、装飾図柄43・43・43の表示領域としての液晶表示部42が設けられる。装飾図柄表示装置27は、液晶表示部42を前方へ向けた状態で、遊技領域7の略中央に開口された開口部44に取り付けられる。液晶表示部42には、左・中・右の3つの変動領域が形成される。3つの変動領域では、装飾図柄43・43・43がそれぞれ独立して変動するように表示される。そして、装飾図柄43・43・43の変動が停止すると、3つの装飾図柄43・43・43が横一列に並んだ状態で表示される。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。ここで、「大当り遊技状態」とは、大入賞装置24(特別電動役物)が作動して、当該大当り遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与された遊技状態を指すものである。また、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技を指すものである。
より詳細には、遊技状態が大当り遊技状態へ移行すると、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、遊技球の大入賞口34への入賞機会が通常の遊技状態と比較して相対的に増加する。大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、所定の回数(例えば、15回)だけ行われる。
次に、始動装置50の構成について、図4から図13を用いてさらに詳細に説明する。
図7及び図8に示す如く、始動装置50は遊技盤4に組付けられる板状のベース部51と、ベース部51の上側一部分における前側を被覆する板状透明部材のカバー部52と、後述する搖動部材61の後方に配設される第一の後カバー部81と、可変入賞装置22の後方に配設される第二の後カバー部82と、可変入賞装置22における図示しない入賞センサを支持する後ベース部83と、後ベース部83に支持され、可変入賞装置22の可動片を回動させるソレノイド84と、ソレノイド84をカバーするソレノイドカバー85と、で構成される。以下では、ベース部51とカバー部52との間に形成される空間を「始動装置50の内部」と表現する。
図7及び図8に示す如く、始動装置50は遊技盤4に組付けられる板状のベース部51と、ベース部51の上側一部分における前側を被覆する板状透明部材のカバー部52と、後述する搖動部材61の後方に配設される第一の後カバー部81と、可変入賞装置22の後方に配設される第二の後カバー部82と、可変入賞装置22における図示しない入賞センサを支持する後ベース部83と、後ベース部83に支持され、可変入賞装置22の可動片を回動させるソレノイド84と、ソレノイド84をカバーするソレノイドカバー85と、で構成される。以下では、ベース部51とカバー部52との間に形成される空間を「始動装置50の内部」と表現する。
ベース部51の中央下部には前記の如く可変入賞装置22が配設され、可変入賞装置22の可動片が前方にしている際に遊技球が第三始動口30に入賞可能とされている。可変入賞装置22の左右両側には、可変入賞装置22が開放状態の際に遊技球を案内するために正面視で略L字状のガイド部材58・58が配設されている。
図9に示す如く、ベース部51の上下方向中途部には、第一の始動口28及び第二の始動口29に対応する第一の通路28a及び第二の通路29aが開口されている。第一の通路28a及び第二の通路29aは第一の始動口28又は第二の始動口29に入賞した遊技球を遊技盤4の後方に案内する。
また、図9に示す如く、ベース部51の中央上部には後述する搖動部材61の扇状部63を収容する凹部59が後方に窪んで形成されている。凹部59には搖動部材61の搖動軸62の後端部を挿入するための軸支持部60が形成される。また、凹部59の後部には、ベース部51の後側からベース側磁石68が配設されている。
カバー部52はその表面に装飾52aが施された板状部材である。図4に示す如くカバー部52は透明に形成されているため、遊技者はカバー部52の後方を通過する遊技球及びベース部51を視認することが可能である。装飾52aによってカバー部52の背後の構成が判別し難くなるため、図5においては装飾52aを除いて図示している。
図10に示す如く、カバー部52の後面における左右両端部から上端部にかけては、後方に突出する側壁部54・54が形成される。また、カバー部52の後面における下部には、後方に突出して遊技球を第一の通路28a又は第二の通路29aに案内する樋状の第一の始動口28及び第二の始動口29が形成される。より詳細には、第一の始動口28は、正面視で略U字状に形成された、第一の始動口28を区画する壁である第一の始動口壁部28bと、第一の始動口壁部28bの上端で開口する第一の口部28cとで構成される。同じく、第二の始動口29は、正面視で略U字状に形成された、第二の始動口29を区画する壁である第二の始動口壁部29bと、第二の始動口壁部29bの上端で開口する第二の口部29cとで構成される。側壁部54・54の上端部の間には間隙が形成され、この間隙とカバー部52・ベース部51によって球入口53aが形成される。つまり、上方に開口した球入口53aを介して遊技球が始動装置50の内部に入球可能とされている。なお側壁部、第一の始動口28及び第二の始動口29をベース部に設ける構成とすることも可能である。側壁部54・54のうち、第一の始動口28及び第二の始動口29よりも外側に突出する部分は庇部54a・54aとして形成されている。なお、庇部54a・54aを設けない構成とすることも可能である。
球入口53aを介して始動装置50の内部に入球した遊技球の一部は、側壁部54・54と搖動部材61との間を通過して第一の始動口28又は第二の始動口29に案内される。即ち、側壁部54・54と搖動部材61の間の空間が、遊技球を第一の始動口28又は第二の始動口29へと転動させる第一の球通路R1及び第二の球通路R2を形成している(図11、図12(a)及び(b)を参照)。
また、側壁部54と第一の始動口28との間に形成される間隙とカバー部52・ベース部51によって第一の球逃げ部56aが形成される。また、第一の始動口28と規制部66との間に形成される間隙とカバー部52・ベース部51によって第二の球逃げ部56bが形成される。また、側壁部54と第二の始動口29との間に形成される間隙とカバー部52・ベース部51によって第三の球逃げ部57aが形成される。また、第二の始動口29と規制部66との間に形成される間隙とカバー部52・ベース部51によって第四の球逃げ部57bが形成される。つまり、第一の始動口28及び第二の始動口29の何れにも入球しなかった遊技球は、第一から第四の球逃げ部56a〜57bの何れかを介して始動装置50の外部に案内される。
また、図10に示す如く、カバー部52の後面における中央上部には搖動部材61の搖動軸62の前端部を挿入するための軸支持孔65が形成される。また、軸支持孔65の下方には、後方に突出する波板状の規制部66が形成される。
搖動部材61は図11及び図12に示す如く、左右に搖動することにより遊技球を左右に案内する部材であり、本発明における振分部材として機能する。搖動部材61は搖動軸62と、搖動軸62の後部上側に形成された扇状部63と、搖動軸62の前部上側に形成された三又形状の案内板64とを備える。搖動軸62の前端部がカバー部52に形成された軸支持孔65に挿入され、搖動軸62の後端部がベース部51に形成された軸支持部60に挿入された状態で、カバー部52がベース部51に配設される。つまり、図9及び図10に示す如く、軸支持部60、搖動軸62、及び、軸支持孔65は軸線a1と同一軸上に配設される。これにより、搖動部材61は始動装置50の内部で左右に搖動可能に配設される。この際、扇状部63はベース部51の凹部59に収容される。図12に示す如く、搖動部材61は規制部66により左右の搖動角度が規制される。
図10に示す如く、扇状部63の後面にはベース側磁石68と互いに排斥する方向に(N極とN極など、同一の極を対向させた位置関係に)搖動側磁石67が配設されている。このため、搖動部材61は右側に搖動した状態(図12(a)に示す状態、以下「右側位置」と記載する)又は左側に搖動した状態(図12(b)に示す状態、以下「左側位置」と記載する)の何れかの状態となる。そして、搖動部材61が右側位置の際に、図12(a)中の矢印F1に示す如く上方から遊技球が落下した場合、遊技球が案内板64に衝突することにより、又は、遊技球が案内板64に荷重を加えることにより、搖動部材61が左側位置へと移動する。この場合、遊技球は案内板64により図12(b)中の矢印F6に示す如く始動装置50の第一の球通路R1へと案内される。一方、搖動部材61が左側位置の際に上方から遊技球が落下した場合、遊技球が案内板64に衝突することにより搖動部材61が右側位置へと移動する。この場合、遊技球は案内板64により図12(a)中の矢印F2に示す如く始動装置50の第二の球通路R2へと案内される。このように、搖動部材61は遊技球が始動装置50の球入口53aに入球する毎に、遊技球を左右に交互に案内するとともに、自身の左右位置を交互に変更するのである。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は図11に示す如く、第一の始動口28及び第二の始動口29の上方に設けられ、遊技球を第一の始動口28及び第二の始動口29のそれぞれに振り分け可能な振分部を備える。振分部は、側壁部54・54、搖動部材61、及び規制部66により形成される。図11に示す如く、側壁部54と規制部66の左端部との間に形成される間隙は、振分部における第一の球出口53bとなる。また、側壁部54と規制部66の右端部との間に形成される間隙は、振分部における第二の球出口53cとなる。本実施形態においては、第一の球出口53bの左端と第一の始動口28の左端との間に形成される間隙を第一の開口55aとする。また、第一の球出口53bの右端と第一の始動口28の右端との間に形成される間隙を第二の開口55bとする。同様に、第二の球出口53cの右端と第二の始動口29の右端との間に形成される間隙を第三の開口55cと、第二の球出口53cの左端と第二の始動口29の左端との間に形成される間隙を第四の開口55dとする。第一から第四の開口55a〜55dは、遊技球が通過可能となる大きさに形成される。
図11に示す如く、球入口53aから第一の球出口53bに至る遊技球の経路が第一の球通路R1として形成され、同じく球入口53aから第二の球出口53cに至る遊技球の経路が第二の球通路R2として形成される。つまり、側壁部54・54は第一の球通路R1及び第二の球通路R2を区画する壁として機能している。第一の球通路R1及び第二の球通路R2は、それぞれ第一の始動口28及び第二の始動口29の上方に設けられる。そして、搖動部材61は、第一の球通路R1及び第二の球通路R2の分岐部に設けられ、球入口53aに入球した遊技球を第一の球通路R1及び第二の球通路R2の何れかに振り分ける振分部材として機能するのである。
このように、振分部は、球入口53aと、搖動部材61と、第一の始動口28の上方に設けられ、球入口53aに入球した遊技球を第一の球出口53bから第一の始動口28に向けて転動させる第一の球通路R1と、第二の始動口29の上方に設けられ、球入口53aに入球した遊技球を第二の球出口53cから第二の始動口29に向けて転動させる第二の球通路R2と、を備えている。
また、第一の球出口53bと第一の始動口28との間には、第一の球出口53bからの遊技球が第一の始動口28に入賞しないように、左右それぞれの逃がし方向の何れかに逃がすことが可能な第一の球逃げ部56a及び第二の球逃げ部56bが設けられる。さらに、第二の球出口53cと第二の始動口29との間には、第二の球出口53cからの遊技球が第二の始動口29に入賞しないように、左右それぞれの逃がし方向の何れかに逃がすことが可能な第三の球逃げ部57a及び第四の球逃げ部57bが設けられる。
これにより、図12(a)中の矢印F2に示す如く始動装置50の第二の球通路R2へと案内された遊技球は、第二の球出口53cから振分部を出て、その一部が図12(a)中の矢印F3に示す如く第二の始動口29に入球する。第二の始動口29に入球しなかった遊技球は、図12(a)中の矢印F4又は矢印F5に示す如く第三の球逃げ部57a又は第四の球逃げ部57bを介して始動装置50の外部に案内される。
また、図12(b)中の矢印F6に示す如く始動装置50の第一の球通路R1へと案内された遊技球は、第一の球出口53bから振分部を出て、その一部が図12(b)中の矢印F7に示す如く第一の始動口28に入球する。第一の始動口28に入球しなかった遊技球は、図12(b)中の矢印F8又は矢印F9に示す如く第一の球逃げ部56a又は第二の球逃げ部56bを介して始動装置50の外部に案内される。
図4、図5、及び図10に示す如く、本実施形態に係るパチンコ遊技機において、始動装置50の第一の球逃げ部56a・第三の球逃げ部57aにおけるカバー部52の側にはそれぞれ、遊技球の通路の側に向かって突出する障害部71・72が設けられる。障害部71・72は、始動装置50の外部から内部へ向かう遊技球を、始動装置50の内部から外部へ向かう遊技球と比較して通り難くする突出部である。換言すれば障害部71・72は、遊技球が第一の球逃げ部56a及び第三の球逃げ部57aを逃がし方向とは反対の方向に通過することを阻害する部材である。
具体的には、図5におけるA−A線断面図である図13(a)に示す如く、障害部72(障害部71も同様・以下同じ)は、始動装置50の内部側(図13(a)における上側)は斜面72aが緩やかに形成され、始動装置50の外部側(図13(a)における下側)は遊技球の流通方向(図13(a)における矢印F5の方向)と略直交する平面72bが形成されたリブとして形成される。この障害部72により、順方向に流通する遊技球は斜面72aに当たっても流れを阻害されることはないが、逆方向に流通しようとする遊技球は障害部72の平面72bに衝突することにより流れが阻害される。つまり、障害部72は、始動装置50の外部から内部へ向かう遊技球を、始動装置50の内部から外部へ向かう遊技球と比較して通り難くしているのである。
本実施形態に係るパチンコ遊技機においては上記の如く構成することにより、遊技球が本来の球入口ではない第三の球逃げ部57aを介して第二の始動口29に入球することを防止している。つまり、球逃げ部57aにおいて本来の経路である逃がし方向(右側方)とは反対の方向に通過しようとする遊技球を障害部72が通り難くすることにより、遊技球が第三の球逃げ部57aから始動装置50に入ることを防止している。特に、本実施形態に係るパチンコ遊技機においては、図3に示す如く第二の始動口29(第三の球逃げ部57a)の近傍に、遊技球を可変入賞装置22に案内するための植設されている遊技釘15aで跳ねて第三の球逃げ部57aから始動装置50に入ろうとする遊技球の進入を防止できることから、上記の如く第三の球逃げ部57aに障害部72を配設する構成はより好適である。
なお、本実施形態において、障害部72はカバー部52に形成される構成としたが、図13(b)に示す障害部172の如く、ベース部51に形成する構成とすることも可能である。障害部172についても障害部72と同様に、上流側には斜面172aが、下流側には遊技球の流通方向(図13(b)における矢印F5の方向)と略直交する平面172bが形成されている。また、ベース部51とカバー部52との両方に障害部を設ける構成とすることも可能である。
さらに、障害部を第三の球逃げ部57aの周方向に沿って設けるのではなく、遊技球の流通方向に沿った一本以上の筋状の突出部として設けることも可能である。この場合も、前記の障害部72と同様に、上流側には斜面が形成され、下流側には遊技球の流通方向と略直交する平面が形成されていれば良い。加えて、障害部を始動装置50の外部側に回動可能かつ内部側に回動不能に構成された弁板部材として形成することも可能である。このように、障害部は、始動装置50の外部から内部へ向かう遊技球を、始動装置50の内部から外部へ向かう遊技球と比較して通り難くする構成であれば良く、その具体的な形状は限定されるものではない。
加えて、障害部72は第三の球逃げ部57aにおいて、始動装置50における第三の開口55cよりも下流側であれば何処に(例えば、庇部54aの下方などに)配設しても差し支えないし、その際、障害部を複数設けてもよい。同様に、第二の球逃げ部56b(第四の球逃げ部57b)においても、始動装置50における第二の開口55b(第四の開口55d)よりも下流側であれば何処に配設しても差し支えないし、障害部を複数設けてもよい。
また、上記実施形態においては、障害部71・72を第一の球逃げ部56aと第三の球逃げ部57aに設けるが、これに限定されるものではない。即ち、障害部は、第一から第四の球逃げ部56a〜57bのうち、外側から遊技球が進入するおそれがあるものに設ければ足り、例えば、第一の球逃げ部56aのみに設けてもよいし、第一及び第三の球逃げ部56a・57aに加えて、又は、代えて、第二及び第四の球逃げ部56b・57bに設けてもよい。
4 遊技盤
28 第一の始動口(第一の入賞口)
29 第二の始動口(第二の入賞口)
50 始動装置
53a 球入口
53b 第一の球出口
53c 第二の球出口
56a 第一の球逃げ部
56b 第二の球逃げ部
57a 第三の球逃げ部
57b 第四の球逃げ部
71 障害部
72 障害部
R1 第一の球通路
R2 第二の球通路
28 第一の始動口(第一の入賞口)
29 第二の始動口(第二の入賞口)
50 始動装置
53a 球入口
53b 第一の球出口
53c 第二の球出口
56a 第一の球逃げ部
56b 第二の球逃げ部
57a 第三の球逃げ部
57b 第四の球逃げ部
71 障害部
72 障害部
R1 第一の球通路
R2 第二の球通路
Claims (1)
- 遊技球が入賞可能な第一の入賞口及び第二の入賞口と、
前記第一及び第二の入賞口の上方に設けられ、遊技球を前記第一及び第二の入賞口のそれぞれに振り分け可能な振分部とを備えたパチンコ遊技機であって、
前記振分部は、
遊技球が入球可能な球入口と、
前記第一の入賞口の上方に設けられ、前記球入口に入球した遊技球を第一の球出口から前記第一の入賞口に向けて転動させる第一の球通路と、
前記第二の入賞口の上方に設けられ、前記球入口に入球した遊技球を第二の球出口から前記第二の入賞口に向けて転動させる第二の球通路と、
前記第一及び第二の球通路の分岐部に設けられ、前記球入口に入球した遊技球を前記第一及び第二の球通路の何れかに振り分ける振分部材とを備え、
前記第一の球出口と前記第一の入賞口との間には、前記第一の球出口からの遊技球が前記第一の入賞口に入賞しないように左右のそれぞれに逃がすことが可能な第一の球逃げ部及び第二の球逃げ部が設けられ、
前記第二の球出口と前記第二の入賞口との間には、前記第二の球出口からの遊技球が前記第二の入賞口に入賞しないように左右のそれぞれに逃がすことが可能な第三の球逃げ部及び第四の球逃げ部が設けられ、
前記第一乃至第四の球逃げ部のうち少なくとも一つには、遊技球が当該球逃げ部を逃がし方向とは反対の方向に通過することを阻害する障害部が設けられることを特徴とするパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014093066A JP2015208561A (ja) | 2014-04-28 | 2014-04-28 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014093066A JP2015208561A (ja) | 2014-04-28 | 2014-04-28 | パチンコ遊技機 |
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JP2015208561A true JP2015208561A (ja) | 2015-11-24 |
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ID=54611267
Family Applications (1)
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JP2014093066A Withdrawn JP2015208561A (ja) | 2014-04-28 | 2014-04-28 | パチンコ遊技機 |
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JP (1) | JP2015208561A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019092750A (ja) * | 2017-11-21 | 2019-06-20 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2014
- 2014-04-28 JP JP2014093066A patent/JP2015208561A/ja not_active Withdrawn
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