JP2015208392A - 寝装品カバー用布帛および寝装品カバー - Google Patents

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【課題】吸水性に優れ、寝装品を汚し難い寝装品カバー用布帛、および該布帛を用いてなる寝装品カバーを提供すること。【解決手段】撥水性のないポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン、綿、および麻からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Aと、撥水性のあるポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素繊維、およびポリ塩化ビニル繊維からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Bとを用い、布帛の一方表面において前記繊維Aが露出しており、布帛の他方表面に前記繊維Bが露出している寝装品カバー用布帛を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、布団カバー、ベッドカバー、枕カバー、毛布カバーなどの寝装品カバーに用いられる寝装品カバー用布帛であって、吸水性に優れ、寝装品を汚し難い寝装品カバー用布帛、および該布帛を用いてなる寝装品カバーに関する。
従来、布団カバーなどの寝装品カバーとして種々の物が提案されている。例えば、特許文献1では吸湿性を有する布団カバーが提案され、特許文献2では吸水性に優れたカバーが提案され、特許文献3では、防水性布団カバーが提案されている。
しかしながら、吸水性を向上させると寝装品を汚しやすくなるため、吸水性に優れると同時に寝装品を汚し難い寝装品カバーはこれまであまり提案されていない。
特開平9−220147号公報 特開2002−194667号公報 特開2006−230705号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は寝装品カバー用布帛であって、吸水性に優れ、寝装品を汚し難い寝装品カバー用布帛、および該布帛を用いてなる寝装品カバーを提供することにある。
本発明者は、非撥水性繊維と撥水性繊維とを用いて布帛を構成することにより、吸水性に優れ、寝装品を汚し難い寝装品カバー用布帛が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「寝装品カバー用布帛であって、撥水性のないポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン、綿、および麻からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Aと、撥水性のあるポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素繊維、およびポリ塩化ビニル繊維からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Bとを含み、布帛の一方表面において前記繊維Aが露出しており、布帛の他方表面に前記繊維Bが露出していることを特徴する寝装品カバー用布帛。」が提供される。
その際、前記の撥水性のあるポリエステル繊維が、フッ素系撥水剤を用いて撥水加工されたものであることが好ましい。かかる撥水剤としては、パーフルオロオクタン酸およびパーフルオロオクタンスルホン酸の濃度が0〜5ng/gのフッ素系撥水剤であることが好ましい。また、前記合成繊維Bが仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。また、前記繊維Aの単糸繊度が1.5dtex以下であることが好ましい。また、前記繊維Aが、単糸数30本以上のマルチフィラメントであることが好ましい。また、前記繊維Aが仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。
本発明の寝装品カバー用布帛において、布帛が編地であることが好ましい。また、布帛に吸水加工が施されていることが好ましい。また、布帛の一方表面においてJIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)が30秒以下であり、かつ布帛の他方表面において、JIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)が180秒以上であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の寝装品カバー用布帛を用いてなる、布団カバー、ベッドカバー、枕カバー、毛布カバーからなる群より選択されるいずれかの寝装品カバーが提供される。
本発明によれば、寝装品カバー用布帛であって、吸水性に優れ、寝装品を汚し難い寝装品カバー用布帛、および該布帛を用いてなる寝装品カバーが得られる。
実施例1で用いた編組織図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の寝装品カバー用布帛は、撥水性のないポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン、綿、および麻からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Aと、撥水性のあるポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素繊維、およびポリ塩化ビニル繊維からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Bとを含む。
ここで、本発明でいう「撥水性のないポリエステル繊維」とは接触角が120度未満のポリエステル繊維であり、一方、「撥水性のあるポリエステル繊維」とは接触角が120度以上のポリエステル繊維である。なお、接触角は、蒸留水を使用して繊維の単糸表面上に500plの蒸留水を滴下したときの繊維と水滴との接触角をθ/2法にて測定するものとする。
前記ポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどからなるポリエステル繊維が好ましい。なお、かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレートであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
ポリエステル繊維を形成するポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、艶消し剤、抗菌剤、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子、蓄熱剤、難燃剤などが1種または2種以上含まれていてもよい。例えば、ポリマー中に含まれるポリマー中に艶消し剤を含ませ、セミダルポリエステルまたはフルダルポリエステルとすると、布帛に防透性や赤外線・紫外線遮蔽性を付加することができ好ましい。また、抗菌剤としては、天然系抗菌剤や無機系抗菌剤だけでなく、国際公開第2011/048888号パンフレットに記載されたような、エステル形成性スルホン酸金属塩化合物またはエステル形成性スルホン酸ホスホニウム塩化合物を共重合させたポリエステルに酸性処理を施したものでもよい。
前記繊維Aの形態としては、短繊維でもよいし長繊維(マルチフィラメント)でもよいが、優れた吸水性を得る上で長繊維(マルチフィラメント)が好ましい。特に、前記繊維Aにおいて、単糸繊度が1.5dtex以下(より好ましくは0.0001〜1.2dtex、特に好ましくは0.001〜0.9dtex)であると、優れた吸水性が得られ好ましい。特に、フィラメント数が30本以上(より好ましくは70〜200本)のマルチフィラメントであると、さらに優れた吸水性が得られ好ましい。その際、マルチフィラメントの総繊度としては30〜200dtex(より好ましくは30〜150dtex)の範囲内であることが好ましい。国際公開第2005/095686号パンフレットに記載されたような、ナノファイバーと称される単糸繊維径1μm以下の超極細繊維であってもよい。
前記繊維Aとしては、吸水性を向上させる上で、マルチフィラメントに仮撚捲縮加工が施された仮撚捲縮加工糸、空気加工糸、2種以上の構成糸条を空気混繊加工や複合仮撚加工させた複合糸であってもよい。さらには、サイドバイサイド型潜在捲縮繊維であってもよい。また、前記繊維Aが、国際公開第2006/025610号パンフレットに記載されたような、湿潤時に捲縮率が変化する複合繊維であってもよい。
特に、前記繊維Aが仮撚捲縮加工糸(好ましくは、単糸数70本以上の仮撚捲縮加工糸)であると、優れた吸水性が得られ好ましい。前記繊維Aの単繊維横断面形状は特に限定されず、丸だけでなく、三角、扁平、国際公開第2008/001920号パンフレットに記載されたようなくびれ付き扁平、中空など異型断面形状でもよい。また、国際公開第2008/001920号パンフレットに記載されたような、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行うことにより得られた30T/m以下のトルクを有する複合糸(複合仮撚捲縮加工糸)であると、布帛内に空隙ができること吸水性が向上し好ましい。
一方、繊維Bは、本発明において寝装品を汚し難くする性質に寄与する繊維である。繊維Bの種類としては、前記のとおり、撥水性のあるポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素繊維、およびポリ塩化ビニル繊維から選択される。
ここで、撥水性のあるポリエステル繊維(「撥水性ポリエステル繊維」ということもある。)としては、シリコーン系化合物もしくはフッ素系化合物、炭化水素系化合物を共重合もしくはブレンドしてなるポリエステル繊維、シリコーン系、炭化水素系、フッ素系いずれかの撥水剤を用いて撥水加工が施されたポリエステル繊維であることが好ましい。その際、共重合もしくはブレンド量としてはポリエステル重量対比5〜25重量%であることが好ましい。また、撥水加工が施されたポリエステル繊維において、撥水剤の含有量としては、加工前のポリエステル繊維重量対比0.4重量%以上(より好ましくは0.4〜10重量%)であることが好ましい。
その際、前記のフッ素系撥水剤は、パーフルオロオクタン酸およびパーフルオロオクタンスルホン酸を合計した濃度が5ng/g以下(好ましくは0ng/g)のフッ素系撥水剤であることが好ましい。かかるフッ素系撥水剤としては、N−メチロール基を含有しないモノマーのみから構成されたパーフルオロアルキルアクリレート共重合体や市販されているものなどが例示される。市販されているものでは、旭硝子(株)製のフッ素系撥水撥油剤であるアサヒガードEシリーズAG−E061、住友スリーエム(株)製のスコッチガードPM3622、PM490、PM930などが好ましく例示される。
なお、前記撥水性ポリエステル繊維を製造する方法としては特に限定されず公知の方法でよい。シリコーン系化合物もしくはフッ素系化合物を共重合もしくはブレンドしてなるポリエステル繊維の製造方法としては、例えば、特開2010−138507号公報に記載された方法などが例示される。一方、撥水加工の方法としては、例えば、フッ素系撥水剤に必要に応じて制電剤、メラミン樹脂、触媒などを混合して得られた加工剤を、パッド法やスプレー法などによりポリエステル繊維に付与する方法が例示される。
ここで、ポリエステル繊維に撥水加工を施す方法としては布帛の段階で撥水加工を施すよりも繊維の段階で撥水加工を施すことが好ましい。繊維の段階で撥水加工を施した場合、布帛の段階で撥水加工を施した場合と比べて、単繊維が撥水剤で被覆されることにより、被覆総面積が大きくなり撥水性の耐久性が向上し好ましい。
前記繊維Bの形態としては、短繊維でもよいし長繊維(マルチフィラメント)でもよいが、長繊維(マルチフィラメント)であると、繊維Bと繊維Bとの間に空隙ができやすく、かかる空隙により吸水性が得られやすく好ましい。特に、繊維Bの単糸繊度は、毛細管現象を利用して優れた吸水性を得る上で、繊維Aの単糸繊度よりも大きいことが好ましく、単糸繊度が1.0〜5.0dtex(より好ましくは1.5〜3.0dtex)であることが好ましい。繊維Bのフィラメント数、総繊度としては、フィラメント数20本以上(より好ましくは20〜200本)、総繊度30〜200dtex(より好ましくは30〜150dtex)であることが好ましい。
前記繊維Bが、マルチフィラメントに仮撚捲縮加工が施された仮撚捲縮加工糸、空気加工糸、2種以上の構成糸条を空気混繊加工や複合仮撚加工させた複合糸、さらには前記のような30T/m以下のトルクを有する複合糸であってもよい。特に、前記繊維Bが仮撚捲縮加工糸(好ましくは、単糸数20本以上の仮撚捲縮加工糸)であると、繊維Bと繊維Bとの間に空隙ができやすく吸水性が得られやすく好ましい。その際、前仮撚捲縮加工糸の捲縮率としては3%以上であることが好ましい。記繊維Bの単繊維横断面形状は特に限定されず、丸だけでなく、三角、扁平、国際公開第2008/001920号パンフレットに記載されたようなくびれ付き扁平、中空など異型断面形状などでもよい。
本発明の寝装品カバー用布帛において、布帛の一方表面において前記繊維Aが露出しており、布帛の他方表面に前記繊維Bが露出していることが肝要である。前記繊維Bが多く露出している表面を寝装品側に配し、前記繊維Aが多く露出している表面を人体側に配することにより、人体から出た汗などを速やかに吸収し、また同時に寝装品を汚し難くなる。
本発明の寝装品カバー用布帛において、布帛組織としては特に限定されない。例えば、緯編組織(丸編組織)としては、平編、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編、片側結接、ニットミス、リバーシブル天竺等が例示される。また、経編組織としては、裏挿入、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等などが例示される。また、織物組織としては、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示される。さらには、不織布であってもよい。もちろんこれらに限定されない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。なかでも、優れた吸水性を得る上で編物が好ましい。
本発明の寝装品カバー用布帛において、編密度が30〜150コース/2.54cmかつ20〜130ウエール/2.54cmの編物であるか、下記式により定義されるカバーファクターCFが1300〜3500(より好ましくは2000〜3500)の織物であることが好ましい。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
本発明の布帛は、前記の繊維Aと前記繊維Bとを用いて、通常の織機または編機を使用して製造することができる。また、前記布帛には、通常の染色加工、減量加工、起毛加工、カレンダー加工、エンボス加工、蓄熱加工、吸水加工、抗菌加工などの後加工を適宜施しても良い。なかでも、優れた吸水性を得る上で吸水加工を施すことが好ましい。かかる吸水加工を施す方法としては、布帛にPEGジアクリレートおよびその誘導体やポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体などの親水化剤を染色時に同浴加工することが好適に例示される。
かくして得られた布帛において、布帛の目付けとしては200g/m以下(より好ましくは50〜200g/m)であることが好ましい。該目付けが200g/mよりも大きいと布帛の重量が大きくなり、布帛の使用快適性が損なわれるおそれがある。また、布帛の厚さとしては1.0mm以下(より好ましくは0.35〜0.65mm)であることが好ましい。
本発明の寝装品カバー用布帛は、前記繊維Aと繊維Bとを含み、布帛の一方表面において前記繊維Aが露出しており、布帛の他方表面に前記繊維Bが露出しているので、前記繊維Aが多く露出している表面で吸水性に優れ、前記繊維Bが多く露出している表面では撥水性に優れ、寝装品を汚し難くなる。
その際、布帛の一方表面においてJIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)が30秒以下であり、かつ布帛の他方表面において、JIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)が180秒以上であることが好ましい。
次に、本発明の寝装品カバーは、前記の寝装品カバー用布帛を用いてなる、布団カバー、ベッドカバー、枕カバー、毛布カバーからなる群より選択されるいずれかの寝装品カバーである。
かかる寝装品カバーは、前記の寝装品カバー用布帛を用いているので、吸水性に優れ、寝装品を汚し難い効果を有する。
本発明の実施例および比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(1)吸水速度(滴下法)
JIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)により測定した。
(2)汚れ性能評価
布団・ベッド・枕本体用の布帛(側地)の上に、カバー用布帛を吸水する面を上にして重ね合わせ、染料でブルーに着色した水を0.5cc滴下する。自然乾燥させた後に、カバー用布帛を取り外し、布団・ベッド・枕本体用の布帛(側地)の着色状態を目視判定する。
(3)繊維の接触角の測定
最終的に得られた布帛から繊維を抜き取り、協和界面科学(株)社製自動微小接触角測定装置「MCA−2」を使用し、蒸留水を使用して繊維の単糸表面上に500plの蒸留水を滴下したときの繊維と水滴との接触角をθ/2法にて測定した。
[実施例1]
丸編28Gダブル機を使用して、表糸として撥水性のないセミダルポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸84dtex/72fil(接触角110度、繊維A)、裏糸として常法により撥水加工が施されたポリエステルマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸84dtex/48fil(接触角135度、繊維B)を用いて、図1に示す組織図の片側結接編地を得た。なお、表糸とは、布帛をカバーとして使用した際に人体側に位置する布帛表面に多く位置する繊維であり、裏糸とは、布帛をカバーとして使用した際に布団・ベッド・枕本体側に位置する布帛表面(裏面)に多く位置する繊維である。
次いで、該編地を染色工程で親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレング
リコール共重合体)と同浴処理を行うことにより、該編地に吸水性を付与した。
得られた編地(カバー)において、49コース/2.54cm、44ウエール/2.54cm、表面の吸水速度は1秒以下、裏面の吸水速度は180秒以上であった。
次いで、経糸にポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸84dtex/36fil
、緯糸に綿が35wt%混のポリエチレンテレフタレート短繊維の綿番手45/1を使用した布団・ベッド・枕本体用の側地(経密度126本/2.54cm、緯密度96本/2.54cm、平織物)に、得られた編地を重ねて汚れ性能評価を実施した。評価結果は側地に着色なく良好であった。総合評価は、吸水性あり、側地本体が汚れずに寝装品カバーとして良好であった。
[実施例2]
実施例1にて、表糸に綿を使用すること以外は実施例1と同様にした。得られた編地において、表面の吸水速度は1秒以下、裏面の吸水速度は180秒以上であった。汚れ性能評価では、側地に着色なく良好であった。総合評価は、吸水性あり、側地本体が汚れずに寝装品カバーとして良好であった。
[比較例1]
実施例1にて、裏糸に撥水加工をしないこと以外は実施例1と同様にした。得られた編地において、表面の吸水速度は1秒以下、裏面の吸水速度は1秒以下であった。汚れ性能評価では、側地に着色があり不良であった。総合評価は、吸水性あるものの、側地本体が汚れたため不良であった。
[比較例2]
実施例1にて、表糸にも撥水加工をすること以外は実施例1と同様にした。得られた編地において、表面の吸水速度は180秒以上、裏面の吸水速度は180秒以上であった。汚れ評価では、側地に着色なく良好であった。総合評価は、側地本体は汚れなかったが、吸水性なく不良であった。
本発明によれば、吸水性に優れ、寝装品を汚し難い寝装品カバー用布帛、および該布帛を用いてなる寝装品カバーが提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (11)

  1. 寝装品カバー用布帛であって、
    撥水性のないポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン、綿、および麻からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Aと、撥水性のあるポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素繊維、およびポリ塩化ビニル繊維からなる群より選択される少なくとも1種である繊維Bとを含み、布帛の一方表面において前記繊維Aが露出しており、布帛の他方表面に前記繊維Bが露出していることを特徴する寝装品カバー用布帛。
  2. 前記の撥水性のあるポリエステル繊維が、フッ素系撥水剤を用いて撥水加工されたものである、請求項1に記載の寝装品カバー用布帛。
  3. 前記の撥水剤が、パーフルオロオクタン酸およびパーフルオロオクタンスルホン酸の濃度が0〜5ng/gのフッ素系撥水剤である、請求項2に記載の寝装品カバー用布帛。
  4. 前記繊維Bが仮撚捲縮加工糸である、請求項1〜3のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  5. 前記繊維Aの単糸繊度が1.5dtex以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  6. 前記繊維Aが、単糸数30本以上のマルチフィラメントである、請求項1〜5のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  7. 前記繊維Aが仮撚捲縮加工糸である、請求項1〜6のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  8. 布帛が編地である、請求項1〜7のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  9. 吸水加工が施されている、請求項1〜8のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  10. 布帛の一方表面においてJIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)が30秒以下であり、かつ布帛の他方表面において、JIS L1096 6.26吸水速度A法(滴下法)が180秒以上である、請求項1〜9のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の寝装品カバー用布帛を用いてなる、布団カバー、ベッドカバー、枕カバー、毛布カバーからなる群より選択されるいずれかの寝装品カバー。
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