JP2015208082A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受の電食に対するタフネスが低下することを抑制する。また、電磁ノイズを低減する。【解決手段】ブラシレスモータ10は、固定子12と、回転子14と、回転子14を軸支する第1ベアリング38及び第2ベアリング40を備えている。固定子12は、固定子コア16と、固定子コア16のティース部18に導電性の巻線が巻回されることによって形成されたコイル22と、を含んで構成されている。回転子14は、回転軸32と、回転軸32に支持されたロータマグネット36と、を含んで構成されている。第1ベアリング38は、固定子12と回転子14との間に設けられており、また第1ベアリング38は、固定子12と回転子14との間に電流経路を形成する状態で回転軸32の一部を軸支している。第2ベアリング40は、固定子12と回転子14との間に電流経路を形成しない状態で回転軸32の他の一部を軸支している。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に関する。
特許文献1には、電機子と、電機子が界磁する磁界を受けて回転する回転子と、を備えた回転電機が開示されている。また、電機子は、電機子コアと、この電機子コアの所定の部位に導電性の巻線が巻回されることによって形成されたコイルと、を含んで構成されており、また各々のコイルへの通電(巻線への通電)は制御回路によって制御されている。
特開2013−27165号公報
ところで、送電ロスの低減及びDC/DCコンバータの小型化を図るという観点から、回転電機の駆動電源の高電圧化を図ることが考えられる。しかしながら、駆動電源の高電圧化を図ると、回転電機の回転軸を軸支する軸受の電食に対するタフネスが低下することや回転電機の電磁ノイズが増加することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、軸受の電食に対するタフネスが低下することを抑制することができる回転電機を得ることを第1の目的とし、電磁ノイズを低減することができる回転電機を得ることを第2の目的とする。
請求項1記載の回転電機は、固定子コアと、前記固定子コアのティース部に導電性の巻線が巻回されることによって形成されたコイルと、を含んで構成された固定子と、中心軸と、前記中心軸に支持されたロータマグネットと、を有し、前記固定子が界磁する回転磁界を受けて回転する回転子と、前記固定子と前記回転子との間に設けられていると共に前記中心軸の一部を軸支し、前記固定子と前記回転子との間に電流経路を形成する第1軸受と、前記固定子と前記回転子との間に設けられていると共に前記中心軸の他の一部を軸支し、前記固定子と前記回転子との間に電流経路を形成しない第2軸受と、を備えている。
請求項1記載の回転電機によれば、固定子コアのティース部に形成されたコイルに通電がなされると、回転磁界が固定子に生じる。また、ロータマグネットが回転磁界を受けることによって、回転子が回転する。ところで、本回転電機では、第1軸受は固定子と回転子との間の電流経路となっているが、第2軸受は固定子と回転子との間の電流経路となっていない。これにより、第1軸受、固定子、第2軸受、及び回転子の中心軸を介した電流経路が形成されない。その結果、第1軸受及び第2軸受が電食することを抑制する、即ち、第1軸受及び第2軸受の電食に対するタフネスの低下を抑制することができる。
請求項2記載の回転電機は、請求項1に記載の回転電機において、前記コイルには、制御回路を介して通電がなされており、前記固定子コアは、直接又は前記固定子コアと電気的に導通された導通部材を介して前記制御回路のグラウンドと導通されている。
請求項2記載の回転電機によれば、固定子コアがグラウンド接地されることによって、回転子から放射される電磁ノイズを低減することができる。
請求項3記載の回転電機は、請求項1又は請求項2に記載の回転電機において、前記第1軸受は、前記中心軸が挿入されると共に導電性の材料を用いて形成された第1インナレースと、前記第1インナレースの径方向外側に配置されると共に導電性の材料を用いて形成された第1アウタレースと、を含んで構成されており、前記第1インナレースと前記第1アウタレースとが、導電性のグリスを介して電気的に接続されている、又は、前記第1インナレースと前記第1アウタレースとが、前記第1インナレースと前記第1アウタレースとの間に封入されたグリスを封止する導電性のシール部材を介して電気的に接続されている。
請求項3記載の回転電機によれば、第1インナレース、導電性のグリス及び第2インナレースを電気経路とすることができる、又は、第1インナレース、シール部材及び第2インナレースを電気経路とすることができる。
請求項4記載の回転電機は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機において、前記第2軸受が、絶縁性の材料を用いて形成された絶縁性支持部材に支持されている。
請求項4記載の回転電機によれば、第2軸受が絶縁性支持部材に支持されるという単純な構成により、第2軸受を介した電気経路が固定子と回転子との間に形成されないように構成することができる。また、当該構成では、第2軸受として絶縁軸受を用いることが不要になり、第2軸受の単価の上昇を抑制することができる。
請求項5記載の回転電機は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機において、前記第2軸受は、前記中心軸が挿入される第2インナレースと、前記第2インナレースの径方向外側に配置された第2アウタレースと、前記第2インナレースと前記第2アウタレースとの間に配置された転動部材と、を含んで構成されており、前記第2インナレース、前記第2アウタレース、及び前記転動部材の少なくともいずれかが絶縁性の材料を用いて形成されている。
請求項5記載の回転電機によれば、第2インナレース、第2アウタレース、及び転動部材の少なくともいずれかを絶縁性の材料を用いて形成することにより、第2軸受を介した電気経路が固定子と回転子との間に形成されないように構成することができる。
請求項6記載の回転電機は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機において、前記第2軸受は、導電性の材料を用いて形成された導電性支持部材に支持されており、前記第2軸受と前記導電性支持部材との間に絶縁性の薄肉層が設けられている。
請求項6記載の回転電機によれば、第2軸受と導電性支持部材との間に絶縁性の薄肉層を設けることにより、第2軸受を介した電気経路が固定子と回転子との間に形成されないように構成することができる。
請求項7記載の回転電機は、請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機において、前記制御回路が、金属製の材料を用いて形成された又は表面が金属製の薄肉層で覆われたカバー内に配置されている。
請求項7記載の回転電機によれば、制御回路から放射された電磁ノイズがカバー外に放射されることを抑制することができる。
請求項8記載の回転電機は、請求項7記載の回転電機において、金属製の材料を用いて形成された前記カバー又は前記金属製の薄肉層と前記グラウンドとが電気的に導通されている。
請求項8記載の回転電機によれば、制御回路から放射された電磁ノイズがカバー外に放射されることをより一層抑制することができる。
第1実施形態に係るブラシレスモータを示す側断面図である。 第1ベアリングを示す側断面図である。 第2ベアリングを示す側断面図である。 第1変形例に係る第1ベアリングを示す図2に対応する側断面図である。 第1変形例に係るエンドフレームを示す図3に対応する側断面図である。 第1変形例に係る第2ベアリングを示す図3に対応する側断面図である。 第2変形例に係る第2ベアリングを示す図3に対応する側断面図である。 第1変形例に係るカバーの一部を拡大して示す拡大側面図である。 第2実施形態に係るブラシレスモータを示す図1に対応する側断面図である。
(第1実施形態に係る回転電機)
図1〜図3を用いて本発明の第1実施形態に係る回転電機について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向は、回転電機の軸方向、径方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転電機の軸方向、径方向、周方向を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の回転電機としてのブラシレスモータ10は、インナロータタイプのブラシレスモータであり、このブラシレスモータ10は、回転磁界を生じさせる固定子12と、固定子12が界磁する回転磁界を受けて回転する回転子14と、を備えている。
固定子12は、磁性材料を用いて形成された固定子コア16と、固定子コア16のティース部18に導電性の巻線20が巻回されることによって形成されたコイル22と、を含んで構成されている。また、固定子12は、導電性の材料を用いて形成されていると共に有天円筒状に形成されたヨークハウジング24内に配置されており、固定子12は、ヨークハウジング24の周壁24A及びヨークハウジング24の開放端を閉止する絶縁性支持部材としてのエンドフレーム26に固定されている。
また、固定子12の一部を構成するコイル22には、制御回路28を介して通電がなされており、この制御回路28は、エンドフレーム26において固定子12が固定された面とは反対側の面に固定されている。また、エンドフレーム26には、金属性の材料を用いて形成されたカバー30が取付けられており、これにより、制御回路28がカバー30に覆われるようになっている。さらに、このカバー30は、制御回路28の図示しないグラウンドと電気的に導通されている。
回転子14は、導電性の材料を用いて形成された中心軸としての回転軸32と、回転軸32にロータコア34を介して支持されたロータマグネット36と、を備えており、この回転子14は、後に詳述する第1ベアリング38及び第2ベアリング40によって回転自在に軸支されている。
次に、本実施形態の要部である第1軸受としての第1ベアリング38及び第2軸受としての第2ベアリング40、並びに、第1ベアリング38及び第2ベアリング40の周辺の構成について説明する。
図2に示されるように、第1ベアリング38は、球状に形成された第1転動部材46を有する玉軸受であり、この第1ベアリング38は、円筒状に形成された第1インナレース42及び第1アウタレース44と、第1インナレース42と第1アウタレース44との間に配置された複数の第1転動部材46と、第1インナレース42と第1アウタレース44との間に封入された図示しないグリスを封止するシール部材48と、を含んで構成されている。なお、図1においては、複数の第1転動部材46を保持するリテーナの図示を省略している。
第1インナレース42は導電性の材料を用いて筒状に形成されており、この第1インナレース42の径方向内側には、回転軸32が挿入される挿入孔50が形成されている。また、第1インナレース42の径方向外側には、第1転動部材46が転動する凹溝52が周方向に沿って形成されている。
第1アウタレース44は導電性の材料を用いて第1インナレース42よりも大径の筒状に形成されており、この第1アウタレース44の径方向内側には、第1転動部材46が転動する凹溝54が周方向に沿って形成されている。また、第1アウタレース44は、ヨークハウジング24の天壁24Bに形成されたホルダ部24Cに挿入して配置(圧入等)されており、これにより、第1ベアリング38がヨークハウジング24に固定されている。
シール部材48は、導電性の材料を用いて環状に形成されており、このシール部材48の径方向外側の端部48A及び径方向内側の端部48Bは、第1アウタレース44及び第1インナレース42にそれぞれ接している。これにより、第1インナレース42と第1アウタレース44とが、シール部材48を介して電気的に接続されるようになっている、即ち、固定子12と回転子14との間に第1ベアリング38を介した電流経路が形成されるようになっている。また、本実施形態では、回転子14が、第1ベアリング38及びヨークハウジング24等を介して制御回路28の図示しないグラウンドと電気的に導通されている。
図3に示されるように、第2ベアリング40は、第1ベアリング38と同様の玉軸受であり、第2ベアリング40は、第1ベアリング38の第1インナレース42、第1アウタレース44、第1転動部材46、及びシール部材48にそれぞれ対応する第2インナレース56、第2アウタレース58、第2転動部材60、及びシール部材62を備えている。
第2インナレース56には、第1インナレース42の挿入孔50及び凹溝52(図2参照)にそれぞれ相当する挿入孔64及び凹溝66が形成されており、また第2アウタレース58には、第1アウタレース44の凹溝54に相当する凹溝68が形成されている。さらに、第2アウタレース58は、エンドフレーム26に形成されたホルダ部26Aに圧入されており、これにより、第2ベアリング40がエンドフレーム26に固定されている。なお、ホルダ部26Aと第2アウタレース58との間には、Oリング70が介装されている。
ここで、本実施形態では、第2ベアリング40が固定されるエンドフレーム26が、絶縁性の材料を用いて形成されている。これにより、固定子12と回転子14との間に第2ベアリング40を介した電流経路が形成されないようになっている。
なお、シール部材62は、絶縁性の材料を用いて環状に形成されており、このシール部材62の径方向外側の端部62A及び径方向内側の端部62Bは、第2アウタレース58及び第2インナレース56にそれぞれ接している。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、固定子コア16のティース部18に形成されたコイル22に通電がなされると、回転磁界が固定子12に生じる。また、ロータマグネット36が回転磁界を受けることによって、回転子14が回転する。
ここで、第1ベアリング38は固定子12と回転子14との間の電流経路となっているが、第2ベアリング40は固定子12と回転子14との間の電流経路となっていない。これにより、第1ベアリング38、固定子12、第2ベアリング40、及び回転軸32を介した電流経路が形成されない(第1ベアリング38、固定子12、第2ベアリング40、及び回転軸32を含んで構成された閉ループ回路が構成されない)。これにより、第1ベアリング38及び第2ベアリング40が電食することを抑制する、即ち、第1ベアリング38及び第2ベアリング40の電食に対するタフネスの低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、回転子14が、第1ベアリング38及びヨークハウジング24等を介してグラウンド接地されていることにより、回転子14から放射される電磁ノイズを低減することができる。
さらに、本実施形態では、第2ベアリング40が絶縁性の材料を用いて形成されたエンドフレーム26に固定されるという単純な構成により、第2ベアリング40を介した電気経路が固定子12と回転子14との間に形成されないように構成することができる。また、当該構成では、第2ベアリング40として絶縁軸受を用いることが不要になり、第2ベアリング40の単価の上昇を抑制することができる。
また、本実施形態では、制御回路28をカバー30で覆うと共にカバー30をグラウンド接地させることにより、制御回路28から放射された電磁ノイズがカバー30外に放射されることを抑制することができる。
(第1変形例に係る第1ベアリング72)
次に、図4を用いて上記実施形態の第1変形例に係る第1軸受としての第1ベアリング72について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、本変形例に係る第1ベアリング72は、第1インナレース42と第1アウタレース44との間に導電性のグリス74が封入されていることに特徴がある。これにより、第1インナレース42と第1アウタレース44とが、導電性のグリス74を介して電気的に接続されるようになっている。
以上説明した本変形例では、第1インナレース42、導電性のグリス74及び第2インナレース56を電気経路とすることができる。
(第1変形例に係るエンドフレーム76)
次に、図5を用いて上記実施形態の第1変形例に係るエンドフレーム76について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、本変形例に係るエンドフレーム76は、絶縁性の材料を用いて形成された絶縁性支持部材としてのスリーブ78が導電性の材料を用いて形成されたエンドフレーム本体80に固定されることによって構成されていることに特徴がある。また、スリーブ78には、上記実施形態と同様のホルダ部26Aが形成されている。
以上説明した本変形例では、上記実施形態と同様に、第2ベアリング40として絶縁軸受を用いることが不要になり、第2ベアリング40の単価の上昇を抑制することができる。
(第1変形例及び第2変形例に係る第2ベアリング82,86)
次に、図6及び図7を用いて上記実施形態の第1変形例及び第2変形例に係る第2軸受としての第2ベアリング82,86について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、第1変形例に係る第2ベアリング82は、絶縁性の薄肉層84が第2アウタレース58の外周面に沿って設けられた絶縁軸受であることに特徴がある。具体的には、薄肉層84は、一例としてセラミック製とされている。
図7に示されるように、第2変形例に係る第2ベアリング86は、転動部材としての第2転動部材60がセラミック製とされた絶縁軸受であることに特徴がある。
また、上記第2ベアリング82,86は、導電性の材料を用いて形成された導電部材及び導電性支持部材としてのエンドフレーム26のホルダ部26Aに固定されている。
以上説明した本変形例では、第2ベアリング82,86が固定されるエンドフレーム26が導電性の材料を用いて形成されている場合であっても、固定子12と回転子14との間に第2ベアリング82,86を介した電流経路が形成されないように構成することができる。
なお、上記第1変形例では、絶縁性の薄肉層84を第2アウタレース58の外周面に沿って設けたが、当該薄肉層84をホルダ部26Aの内周面に沿って設けることによって、上記第1変形例と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第2変形例では、第2転動部材60をセラミック製とした例について説明してきたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第2アウタレース58、第2インナレース56、及び第2転動部材60の少なくともいずれかが絶縁性(セラミック製等)とされていればよい。
(第1変形例に係るカバー88)
次に、図8を用いて上記実施形態の第1変形例に係るカバー88について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、本変形例に係るカバー88は、絶縁性の材料を用いて形成されたカバー本体90の制御回路28側の面が金属製の薄肉層92によって被われることによって構成されていることに特徴がある。また、この薄肉層92は、制御回路28の図示しないグラウンドと電気的に導通されている。
以上説明した本変形例では、制御回路28から放射された電磁ノイズがカバー88外に放射されることを抑制することができる。
(第2実施形態に係る回転電機)
次に、図9を用いて本発明の第2実施形態に係る回転電機について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、本実施形態の回転電機としてのブラシレスモータ94は、アウタロータタイプのブラシレスモータであり、このブラシレスモータ94は、回転磁界を生じさせる固定子12と、固定子12が界磁する回転磁界を受けて回転する回転子14と、を備えている。
固定子12は、絶縁性の材料を用いて形成された絶縁性支持部材としてのセンタピース96に固定されている。また、回転子14は、回転軸32と、回転軸32にロータハウジング98を介して支持されたロータマグネット36と、を備えており、この回転子14は、第1ベアリング38及び第2ベアリング40によって回転自在に軸支されている。
また、第1ベアリング38は、導電性の材料を用いて形成された軸受ホルダ100を介してセンタピース96に固定されており、また軸受ホルダ100の一部は固定子コア16に当接している。これにより、固定子12と回転子14との間に第1ベアリング38を介した電流経路が形成されるようになっている。
また、第2ベアリング40は、センタピース96に形成されたホルダ部26Aに固定されている。また、センタピース96が絶縁性の材料を用いて形成されていることにより、固定子12と回転子14との間に第2ベアリング40を介した電流経路が形成されないようになっている。
以上説明した本変形例では、前述の第1実施形態と同様に、第1ベアリング38及び第2ベアリング40の電食に対するタフネスの低下を抑制することができると共に、回転子14から放射される電磁ノイズを低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…ブラシレスモータ(回転電機),12…固定子,14…回転子,16…固定子コア,18…ティース部,20…巻線,22…コイル,26…エンドフレーム(絶縁性支持部材,導電性支持部材),28…制御回路,30…カバー,32…回転軸(中心軸),36…ロータマグネット,38…第1ベアリング(第1軸受),40…第2ベアリング(第2軸受),42…第1インナレース,44…第1アウタレース,48…シール部材,56…第2インナレース,58…第2アウタレース,60…第2転動部材(転動部材),72…第1ベアリング(第1軸受),74…導電性のグリス,78…スリーブ(絶縁性支持部材),82…第2ベアリング(第2軸受),84…絶縁性の薄肉層,86…第2ベアリング(第2軸受),88…カバー,92…金属製の薄肉層,94…ブラシレスモータ(回転電機)

Claims (8)

  1. 固定子コアと、前記固定子コアのティース部に導電性の巻線が巻回されることによって形成されたコイルと、を含んで構成された固定子と、
    中心軸と、前記中心軸に支持されたロータマグネットと、を有し、前記固定子が界磁する回転磁界を受けて回転する回転子と、
    前記中心軸の一部を軸支し、前記固定子と前記回転子との間に電流経路を形成する第1軸受と、
    前記固定子と前記回転子との間に設けられていると共に前記中心軸の他の一部を軸支し、前記固定子と前記回転子との間に電流経路を形成しない第2軸受と、
    を備えた回転電機。
  2. 前記コイルには、制御回路を介して通電がなされており、
    前記固定子コアは、直接又は前記固定子コアと電気的に導通された導通部材を介して前記制御回路のグラウンドと導通されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1軸受は、前記中心軸が挿入されると共に導電性の材料を用いて形成された第1インナレースと、前記第1インナレースの径方向外側に配置されると共に導電性の材料を用いて形成された第1アウタレースと、を含んで構成されており、
    前記第1インナレースと前記第1アウタレースとが、導電性のグリスを介して電気的に接続されている、又は、前記第1インナレースと前記第1アウタレースとが、前記第1インナレースと前記第1アウタレースとの間に封入されたグリスを封止する導電性のシール部材を介して電気的に接続されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第2軸受が、絶縁性の材料を用いて形成された絶縁性支持部材に支持されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記第2軸受は、前記中心軸が挿入される第2インナレースと、前記第2インナレースの径方向外側に配置された第2アウタレースと、前記第2インナレースと前記第2アウタレースとの間に配置された転動部材と、を含んで構成されており、
    前記第2インナレース、前記第2アウタレース、及び前記転動部材の少なくともいずれかが絶縁性の材料を用いて形成されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記第2軸受は、導電性の材料を用いて形成された導電性支持部材に支持されており、
    前記第2軸受と前記導電性支持部材との間に絶縁性の薄肉層が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記制御回路が、金属製の材料を用いて形成された又は表面が金属製の薄肉層で覆われたカバー内に配置されている請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 金属製の材料を用いて形成された前記カバー又は前記金属製の薄肉層と前記グラウンドとが電気的に導通されている請求項7記載の回転電機。
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