JP2015206404A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力軸に捩れや撓みが生じても、伝達される駆動力の安定化を図ることができる駆動力伝達装置を提供する。
【解決手段】出力軸3とデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aとの間に、出力軸3が一方側に回転するときにデフ軸部材24aに対して出力軸3を固定し、出力軸3が他方側に回転するときにデフ軸部材24aに対して出力軸3を空転させる第2ワンウェイクラッチ29、及び、第2ワンウェイクラッチ29を挟むようにして配置された一対の間隔保持用軸受30を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、てこクランク機構を用いた四節リンク機構型の無段変速機を備えた駆動力伝達装置に関する。
従来、エンジン等の主駆動源(走行用駆動源)からの駆動力が伝達される入力軸と、入力軸の回転中心軸線と平行に配置された出力軸と、複数のてこクランク機構とを有する四節リンク機構型の無段変速機を備えた駆動力伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の無段変速機において、てこクランク機構は、入力軸の回転中心軸線を中心として回転可能な回転部が設けられ、その回転部の回転半径を調節自在な回転半径調節機構と、揺動端部が設けられ出力軸に揺動自在に軸支された揺動リンクと、一方の端部が回転半径調節機構の回転部に回転自在に接続され、他方の端部が揺動リンクの揺動端部に接続されたコネクティングロッドとを有している。
揺動リンクと出力軸との間には、揺動リンクが、出力軸を中心として、出力軸に対して一方側に回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを固定し、出力軸に対して他方側に回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構としてのワンウェイクラッチが設けられている。
回転半径調節機構は、入力軸に対して偏心した状態で入力軸と一体的に回転する円盤状のカム部と、このカム部に対して偏心した状態で回転自在であり、コネクティングロッドが回転自在に外嵌している回転部と、複数のピニオンを軸方向に備えるピニオンシャフトとで構成されている。ピニオンシャフトは、副駆動源(調節用駆動源)から伝達された駆動力によって回転する。
なお、回転半径調節機構は、特許文献1に示されるものの他、中心から偏心して穿設された貫通孔を有する円盤状の回転部と、回転部の貫通孔の内周面に取り付けられた内歯ギヤと、入力軸に固定され内歯ギヤに噛合する第1ピニオンと、副駆動源(調節用駆動源)からの駆動力が伝達されるキャリアと、それぞれがキャリアによって自転及び公転自在に軸支され、内歯ギヤに噛合する2個の第2ピニオンとで構成されたものもある。この場合、第1ピニオンと2つの第2ピニオンは、それらの中心軸線を頂点とする三角形が正三角形になるように配置されている。
カム部には、入力軸の回転中心軸線方向に貫通し、カム部の中心に対して偏心した位置に穿設された貫通孔が形成されている。また、カム部には、入力軸の回転中心軸線を挟んでカム部の中心と反対側となる領域に、カム部の外周面と貫通孔の内周面とを連通させる切欠孔が形成されている。そして、隣接するカム部同士は、ボルトで固定されてカム部連結体を構成している。
カム部連結体は、その軸方向一端に入力部が連結され、カム部連結体と入力部とで、カムシャフト(入力軸)が構成される。なお、カムシャフトは、特許文献1に示される構成のものの他、中空の棒状の入力部の外面に、カム部又はカム部連結体をスプライン結合等で取り付けて構成したものもある。
カム部連結体は、各カム部の貫通孔が連なることによって中空となっており、内部にピニオンシャフトが挿入される。そして、カム部連結体に挿入されたピニオンシャフトは、各カム部の切欠孔から露出する。
回転部は、カムシャフトを受け入れる受入孔が設けられている。その受入孔の内周面には内歯が形成されている。その内歯は、各カム部の切欠(貫通孔)から露出しているピニオンシャフトと噛合する。
カムシャフトとピニオンシャフトの回転速度が同一の場合には、カム部に対して偏心した状態で回転自在な回転部がカム部に対して相対回転しないので、回転部の中心(入力側支点)の回転運動の半径が維持される。一方、カムシャフトとピニオンシャフトの回転速度が異なる場合には、回転部がカム部に対して相対回転し、入力側支点の回転運動の半径が変更されて、変速比が変化する。
この無段変速機では、カムシャフトを回転させることによって、カム部とともに回転部を回転させると、回転部に外嵌しているコネクティングロッドの一方の端部が回転運動して、コネクティングロッドの他方の端部と接続されている揺動リンクが揺動する。そして、揺動リンクは、ワンウェイクラッチを介して出力軸に軸支されているので、一方側に回転するときのみ出力軸に回転駆動力(トルク)を伝達する。
また、カム部は、それぞれ位相が異なるように設定され、複数のカム部で入力軸の回転中心軸線の周方向を一回りするようになっている。そのため、各カム部に設けられた回転部に外嵌したコネクティングロッドによって、各揺動リンクが順にトルクを出力軸に伝達し、出力軸をスムーズに回転させることができるようになっている。
また、出力軸は、てこクランク機構から出力軸の回転中心軸線方向において離れた位置に配置された駆動力伝達部材(デファレンシャルギヤ等)に、接続されている。出力軸は、その駆動力伝達部材を介して、駆動輪にトルクを伝達する。
特表2005−502543号公報
ところで、特許文献1に記載の駆動力伝達装置の無段変速機では、てこクランク機構から出力軸にトルクが伝達される際に、出力軸に捩れや撓みが生じることがある。そのような捩れや撓みが生じると、伝達される駆動力が不安定になるおそれがある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、出力軸に捩れや撓みが生じても、伝達される駆動力の安定化を図ることができる駆動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無段変速機は、走行用駆動源の駆動力が伝達される入力軸と、入力軸の回転中心軸線と平行に配置された出力軸と、出力軸から駆動力が伝達され、駆動輪に駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、入力軸と一体的に回転可能な回転部を含み回転部の回転半径を調節自在な回転半径調節機構、及び、出力軸に軸支された揺動リンクを有し、入力軸の回転運動を揺動リンクの揺動運動に変換するてこクランク機構と、揺動リンクが出力軸に対して一方側に回転するときに出力軸に対して揺動リンクを固定し、揺動リンクが出力軸に対して他方側に回転するときに出力軸に対して揺動リンクを空転させる第1一方向回転阻止機構とを備え、回転部の回転半径を変化させることによって、変速比が変化する駆動力伝達装置であって、出力軸が駆動力伝達部材に対して一方側に回転するときに駆動力伝達部材に対して出力軸を固定し、出力軸が駆動力伝達部材に対して他方側に回転するときに駆動力伝達部材に対して出力軸を空転させる第2一方向回転阻止機構と、出力軸と駆動力伝達部材との間に、出力軸の回転中心軸線方向で、第2一方向回転阻止機構を挟むようにして配置された一対の軸受と、を備え、出力軸又は駆動力伝達部材の一方の端部には、出力軸又は駆動力伝達部材の他方の端部が挿入され、第2一方向回転阻止機構は、出力軸又は駆動力伝達部材の一方と一体的に運動する内側部材と、出力軸又は駆動力伝達部材の他方と一体的に運動する外側部材と、一対の軸受の間に配置され、出力軸と一体的に運動する内側部材又は外側部材の運動に連動して転動する複数の転動体とを有し、内側部材の外周面又は外側部材の内周面には、出力軸から駆動力伝達部材に駆動力を伝達する際に転動体が当接する複数のカム面が形成されていることを特徴とする。
このように、本発明の駆動力伝達装置は、てこクランク機構から駆動力が伝達される出力軸とその出力軸から駆動力が伝達される駆動力伝達部材との間に第2一方向回転阻止機構及び一対の軸受を備えている。
そのため、てこクランク機構から駆動力が伝達された際に生じる出力軸の捩れや撓みに起因して、駆動力伝達部材に対する出力軸の回転が不安定になった場合であっても、その不安定な回転の影響は、第2一方向回転阻止機構によって遮断され、駆動力伝達部材には伝達されない。
また、一対の軸受を備えているので、出力軸に捩れや撓みが生じても、出力軸と駆動力伝達部材との間に設けられた第2一方向回転阻止機構の配置スペースが大きく変化することはない。そのため、第2一方向回転阻止機構による出力軸と駆動力伝達部材との固定・空転の切り替えが安定して行われる。
したがって、本発明によれば、出力軸に捩れや撓みが生じても、伝達されるトルクの安定化を図ることができる。
また、本発明の駆動力伝達装置においては、転動体は、円柱状のローラであり、転動体の両端部は、端面側ほど径が小さくなるように形成されていることが好ましい。
第2一方向回転阻止機構の転動体が円柱状のローラである場合、出力軸に撓みが生じると、ローラが配置されている出力軸の端部にも曲げモーメントが加わるので、ローラが、出力軸とともに、駆動力伝達部材に対して傾いてしまうおそれがある。そのような場合には、ローラの端部に荷重が集中したり、ローラが出力軸と駆動力伝達部材との間で斜めに噛み込まれてしまったりするおそれがある。
そこで、ローラの両端部の形状を、端面側ほど径が小さくなる形状にすれば、荷重の集中による破損や不正な噛み込みが生じにくくなり、さらに伝達されるトルクの安定化を図り易くなる。
また、本発明の駆動力伝達装置においては、出力軸の端部には、駆動力伝達部材の端部が挿入され、出力軸の駆動力伝達部材に対向する面には、複数のカム面が形成されていることが好ましい。
一方向回転阻止機構の外側部材又は内側部材は、内周面又は外周面にカム面が形成されている場合、全領域にわたって肉厚が一定とはならず、肉厚が厚い部分が存在することになる。また、その肉厚が厚い部分の肉厚は、カム面が形成されない場合の最大肉厚よりも、厚くすることができる。
したがって、出力軸を内側部材又は外側部材にした場合には、出力軸の外周面又は内周面にカム面を設けるようにすれば、カム面を形成しない場合に比べ、出力軸に肉厚が厚い領域を形成することができる。その結果、出力軸の剛性が向上させることができるので、出力軸に捩れや撓みが生じにくくなり、さらに伝達されるトルクの安定化を図り易くなる。
また、本発明の駆動力伝達装置においては、てこクランク機構を複数備え、複数のてこクランク機構は、出力軸の回転中心軸線方向に並んで配置され、出力軸は、揺動リンクから駆動力が伝達される筒状の外側出力軸部材と、外側出力軸部材に挿入された柱状の内側出力軸部材とを有し、内側出力軸部材は、外側出力軸部材に対して相対回転しないように外側出力軸部材の内周面の一部分に接続されるとともに、一方の端部が駆動力伝達部材に駆動力を伝達するように接続され、外側出力軸部材と内側出力軸部材との接続部は、複数のてこクランク機構が配置されている領域内に位置していることが好ましい。
無段変速機が出力軸の回転中心軸線方向に並んで配置された複数のてこクランク機構を備えている場合、各てこクランク機構から出力軸に伝達されるトルクによって出力軸に生じる捩れの量は、各てこクランク機構の揺動リンクからトルクが伝達される部材とその部材からトルクが伝達される部材との接続位置から各てこクランク機構までの距離に応じて変化する。
この接続位置は、通常の出力軸を用いた場合には、出力軸と駆動力伝達部材との接続位置であるが、出力軸を上記のような内側出力軸部材と外側出力軸部材とによって構成した場合には、その接続部が接続位置となる。そして、内側出力軸部材と外側出力軸部材との接続部は、通常の出力軸と駆動力伝達部材との接続位置に比べ、各てこクランク機構から近い位置にすることができる。
したがって、出力軸を上記のような内側出力軸部材と外側出力軸部材とによって構成した場合には、出力軸の捩れの量が抑えられるので、さらに伝達されるトルクの安定化を図り易くなる。
また、本発明の駆動力伝達装置においては、出力軸は、第1一方向回転阻止機構に接続された第1出力軸部材と、第2一方向回転阻止機構に接続された第2出力軸部材とを有し、第1出力軸部材と第2出力軸部材とは、所定のクリアランスをもつように接続されていることが好ましい。
このように、出力軸を捩れや撓みが生じる第1出力軸部材と第1出力軸部材から駆動力が伝達される第2出力軸部材とに分け、それらを所定のクリアランスをもつように接続にすれば、その接合部のクリアランスによって、捩れや撓みによる影響が吸収される。その結果、さらに伝達されるトルクの安定化を図り易くなる。
本発明の第1実施形態に係る駆動力伝達装置の一部を示す断面図。 図1の駆動力伝達装置の無段変速機のてこクランク機構の構成を軸方向から示す説明図。 図2の無段変速機のてこクランク機構の入力側支点の回転半径の変化を示す説明図であり、3Aは回転半径が「最大」、3Bは回転半径が「中」、3Cは回転半径が「小」、3Dは回転半径が「0」の場合を示す。 図2の無段変速機のてこクランク機構の入力側支点の回転半径の変化に対する出力側支点の揺動範囲の変化を示す説明図であり、4Aは揺動範囲が「最大」、4Bは揺動範囲が「中」、4Cは揺動範囲が「小」、4Dは揺動範囲が「0」の場合を示す。 図1の駆動力伝達装置の出力軸、及び、出力軸に接続されたデファレンシャルギヤを示す説明図。 図1の駆動力伝達装置の出力軸とデファレンシャルギヤとの接続部を拡大して示す説明図であり、図6Aは組み立て時における接続前の状態、図6Bは組み立て時における接続後の状態を示す。 図1の駆動力伝達装置の第1変形例に係る出力軸、及び、出力軸に接続されたデファレンシャルギヤを示す説明図。 図1の駆動力伝達装置の第2変形例に係る出力軸、及び、出力軸に接続されたデファレンシャルギヤを示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る駆動力伝達装置の一部を示す断面図。 図9の駆動力伝達装置の出力軸と、出力軸に接続されたデファレンシャルギヤを示す説明図。 図9の駆動力伝達装置の第1変形例に係る出力軸、及び、出力軸に接続されたデファレンシャルギヤを示す説明図。 図9の駆動力伝達装置の第2変形例に係る出力軸、及び、出力軸に接続されたデファレンシャルギヤを示す説明図。
以下、図面を参照して、本発明の駆動力伝達装置の実施形態を説明する。本実施形態の駆動力伝達装置の無段変速機は、四節リンク機構型の無段変速機であり、変速比h(h=入力軸の回転速度/出力軸の回転速度)を無限大(∞)にして出力軸の回転速度を「0」にできる変速機、いわゆるIVT(Infinity Variable Transmission)の一種である。また、本実施形態は、無段変速機を車両に搭載した場合の実施形態であるが、本発明の無段変速機は、船舶等、他の乗り物や無人機にも搭載し得るものである。
[第1実施形態]
図1〜図8を参照して、第1実施形態の無段変速機1Aについて説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の無段変速機1Aの構成について説明する。
本実施形態の無段変速機1Aは、図1に示すように、入力部2と、入力部2の回転中心軸線P1と平行に配置された出力軸3と、入力部2の回転中心軸線P1上に設けられた6個の回転半径調節機構4とを備える。
入力部2は、主駆動源であるエンジンENG(走行用駆動源)からの駆動力が伝達されることで回転中心軸線P1を中心に回転する。なお、主駆動源としては、内燃機関の他、電動機等を用いてもよい。
出力軸3は、図示省略したデファレンシャルギヤを介して車両の駆動輪(図示省略)に回転駆動力を伝達させる。なお、デファレンシャルギヤの代わりにプロペラシャフトを設けてもよい。
回転半径調節機構4は、入力部2の回転中心軸線P1上に設けられたカムディスク5と、カムディスク5に回転自在に外嵌している回転ディスク6(回転部)とを有する。
カムディスク5は、円盤状であり、入力部2の回転中心軸線P1に対して偏心した状態で、入力部2と一体的に回転可能に、2個1組で設けられている。各1組のカムディスク5は、それぞれ位相が60°異なるように設定され、6組のカムディスク5で入力部2の回転中心軸線P1の周方向を一回りするように配置されている。
カムディスク5には、入力部2の回転中心軸線P1方向に貫通し、カムディスク5の中心P2に対して偏心した位置に穿設された貫通孔5aが形成されている。また、カムディスク5には、入力部2の回転中心軸線P1を挟んでカムディスク5の中心P2と反対側となる領域に、カムディスク5の外周面と貫通孔5aの内周面とを連通させる切欠孔5bが形成されている。
2個1組のカムディスク5同士はボルト(図示省略)で固定されている。また、2個1組のカムディスク5の一方は、隣接する回転半径調節機構4が有する他の2個1組のカムディスク5の他方と一体的に形成され、一体型カム部を構成している。また、カムディスク5のうち、最もエンジンENGに近い位置にあるカムディスク5は、入力部2と一体的に形成されている。このようにして、入力部2と複数のカムディスク5とで、入力軸(カムシャフト)が構成されることとなる。
なお、2個1組のカムディスク5同士は、ボルトではなく、他の手段で固定してもよい。また、一体型カム部は、一体成型で形成してもよく、2つのカムディスク5を溶接して一体化してもよい。また、最もエンジンENGに近い位置にあるカムディスク5と入力部2とを一体的に形成する方法としては、一体成型で形成してもよく、カムディスク5と入力部2とを溶接して一体化してもよい。
回転ディスク6は、図2に示すように、その中心P3から偏心した位置に受入孔6aが設けられた円盤状であり、入力部2の回転中心軸線P1に対して回転可能に設けられている。その受入孔6aには、各1組のカムディスク5が、回転自在に嵌め込まれている。また、回転ディスク6の受入孔6aには、図1に示すように、1組のカムディスク5の間となる位置に、内歯6bが設けられている。
また、回転ディスク6の受入孔6aは、入力部2の回転中心軸線P1からカムディスク5の中心P2(受入孔6aの中心)までの距離Rxとカムディスク5の中心P2から回転ディスク6の中心P3までの距離Ryとが同一となるように、カムディスク5に対して偏心している。
入力部2と複数のカムディスク5によって構成された入力軸は、カムディスク5の貫通孔5aが連なることによって構成される挿通孔50を備えている。これにより、入力軸は、エンジンENGとは反対側の一方端が開口し、他方端が閉塞した中空軸形状となっている。
挿通孔50には、回転中心軸線P1と同心に、ピニオンシャフト7が入力軸と相対回転自在となるように配置されている。
ピニオンシャフト7は、回転ディスク6の内歯6bと対応する位置にピニオン7aを有している。また、ピニオンシャフト7は、入力部2の回転中心軸線P1方向において隣接するピニオン7aの間に位置させてピニオン軸受7bが設けられている。このピニオン軸受7bを介して、ピニオンシャフト7は、入力軸を支えている。
ピニオン7aは、ピニオンシャフト7のシャフト部と一体に形成されている。ピニオン7aは、カムディスク5の切欠孔5bを介して、回転ディスク6の内歯6bと噛合する。なお、ピニオン7aは、ピニオンシャフト7と別体に構成して、ピニオンシャフト7にスプライン結合で連結させてもよい。本実施形態においては、単にピニオン7aというときは、ピニオンシャフト7を含むものとして定義する。
また、ピニオンシャフト7は、遊星歯車機構などで構成される差動機構8が接続されている。
差動機構8は、図1に示すように、例えば、遊星歯車機構として構成され、サンギヤ9と、入力部2と複数のカムディスク5によって構成された入力軸に連結された第1リングギヤ10と、ピニオンシャフト7に連結された第2リングギヤ11と、サンギヤ9及び第1リングギヤ10と噛合する大径部12aと、第2リングギヤ11と噛合する小径部12bとからなる段付ピニオン12を自転及び公転自在に軸支するキャリア13とを有している。
サンギヤ9は、ピニオンシャフト7用の副駆動源であるアクチュエータ14(調節用駆動源)の回転軸14aに連結されており、そのアクチュエータ14から駆動力が伝達される。したがって、ピニオン7aにも、差動機構8を介して、アクチュエータ14の駆動力が伝達される。
ピニオンシャフト7の回転速度を入力部2の回転速度と同一にした場合、サンギヤ9と第1リングギヤ10とが同一速度で回転することとなる。その結果、サンギヤ9、第1リングギヤ10、第2リングギヤ11及びキャリア13の4個の要素が相対回転不能なロック状態となって、第2リングギヤ11と連結するピニオンシャフト7が入力部2と同一速度で回転する。
ピニオンシャフト7の回転速度を入力部2の回転速度よりも遅くした場合、サンギヤ9の回転数をNs、第1リングギヤ10の回転数をNR1、サンギヤ9と第1リングギヤ10のギヤ比(第1リングギヤ10の歯数/サンギヤ9の歯数)をjとすると、キャリア13の回転数が(j・NR1+Ns)/(j+1)となる。また、サンギヤ9と第2リングギヤ11のギヤ比((第2リングギヤ11の歯数/サンギヤ9の歯数)×(段付ピニオン12の大径部12aの歯数/小径部12bの歯数))をkとすると、第2リングギヤ11の回転数が{j(k+1)NR1+(k−j)Ns}/{k(j+1)}となる。
すなわち、入力部2の回転速度とピニオンシャフト7の回転速度とに差がある場合、ピニオンシャフト7のピニオン7aと噛合する回転ディスク6の内歯6bを介して伝達されたアクチュエータ14からの駆動力により、回転ディスク6は、カムディスク5の中心P2を中心にカムディスク5の周縁を回転する。
ところで、図2に示すように、回転ディスク6は、カムディスク5に対して、入力部2の回転中心軸線P1からカムディスク5の中心P2までの距離Rxと、カムディスク5の中心P2から回転ディスク6の中心P3までの距離Ryとが同一となるように偏心している。
そのため、回転ディスク6の中心P3を入力部2の回転中心軸線P1と同一線上に位置させて、入力部2の回転中心軸線P1と回転ディスク6の中心P3との距離(回転半径調節機構4の回転半径)、すなわち、偏心量R1を「0」にすることもできる。
回転ディスク6の周縁には、一方(入力部2側)の端部に大径の入力側環状部15aを有し、他方(出力軸3)の端部に入力側環状部15aの径よりも小径の出力側環状部15bを有するコネクティングロッド15が、回転自在に接続している。
コネクティングロッド15の入力側環状部15aは、軸方向に2個並べた2個1組のボールベアリングからなるコネクティングロッド軸受16を介して、回転ディスク6に回転自在に外嵌している。
出力軸3には、第1ワンウェイクラッチ17(第1一方向回転阻止機構)を介して、6個の揺動リンク18が、コネクティングロッド15に対応させて揺動自在に軸支されている。
第1ワンウェイクラッチ17は、揺動リンク18と出力軸3との間に設けられ、揺動リンク18が出力軸3の回転中心軸線P5を中心として出力軸3に対して一方側に相対回転しようとする場合には、出力軸3に対して揺動リンク18を固定し(固定状態)、他方側に相対回転しようとする場合には、出力軸3に対して揺動リンク18を空転させる(空転状態)。
揺動リンク18は、環状に形成されており、その下方には、コネクティングロッド15の出力側環状部15bに連結される揺動端部18aが設けられている。揺動端部18aには、出力側環状部15bを軸方向から挟み込むように突出した一対の突片18bが設けられている。一対の突片18bには、出力側環状部15bの内径に対応する差込孔18cが穿設されている。
差込孔18c及び出力側環状部15bに、揺動軸としての連結ピン19が挿入されることによって、コネクティングロッド15と揺動リンク18とが、相対回転可能に接続される。
本実施形態の無段変速機1Aでは、上記のような構成を有する回転半径調節機構4と、揺動リンク18と、コネクティングロッド15とによって、てこクランク機構20が構成されている。
てこクランク機構20及び第1ワンウェイクラッチ17は、変速機ケース21に収納されている。この変速機ケース21の下方には、潤滑油が油溜を形成している。
そして、揺動リンク18は、その揺動端部18aが変速機ケース21の下方に溜まった潤滑油の油溜に油没するように配置されている。
そのため、てこクランク機構20の駆動時には、揺動端部18aを油溜で潤滑するとともに、揺動リンク18の揺動運動により、油溜の潤滑油を掻き揚げて、無段変速機1Aの他の部品を潤滑させることができるようになっている。
また、変速機ケース21は、エンジンENGに固定されている一端壁部21aと、一端壁部21aに対向して配置されている他端壁部21bと、てこクランク機構20及び第1ワンウェイクラッチ17を間隔を存して覆い、一端壁部21aの外縁と他端壁部21bの外縁とを連結する周壁部21cとによって形成されている。
一端壁部21aと他端壁部21bには、入力軸を軸支するための開口部と、出力軸3を軸支するための開口部が形成されており、それらの開口部には、それぞれ、入力軸軸受22と、出力軸軸受23が嵌合されている。
なお、本実施形態においては、6個のてこクランク機構20を備えたものを説明した。しかし、本発明の無段変速機におけるてこクランク機構の数は、その数に限られず、例えば、5個以下のてこクランク機構を備えていてもよいし、7個以上のてこクランク機構を備えていてもよい。
また、本実施形態においては、入力部2と複数のカムディスク5によって入力軸を構成し、入力軸がカムディスク5の貫通孔5aが連なることによって構成される挿通孔50を備えるものを説明した。しかし、本発明の無段変速機における入力軸はこのように構成されたものに限られない。
例えば、入力部を一端が開口するように挿通孔を有する中空軸状に構成し、円盤状のカムディスクに入力部を挿通できるように貫通孔を本実施形態のものよりも大きく形成して、カムディスクを中空軸状に構成された入力部の外周面にスプライン結合させてもよい。
この場合、中空軸からなる入力部には、カムディスクの切欠孔に対応させて切欠孔が設けられる。そして、入力部内に挿入されるピニオンは、入力部の切欠孔及びカムディスクの切欠孔を介して、回転ディスクの内歯と噛合する。
また、本実施形態においては、第1一方向回転阻止機構として第1ワンウェイクラッチ17を用いたものを説明した。しかし、本発明の無段変速機における第1一方向回転阻止機構はワンウェイクラッチに限らず、例えば、揺動リンクから出力軸にトルクを伝達可能な揺動リンクの出力軸に対する回転方向を切換自在に構成されるツーウェイクラッチを用いてもよい。
次に、図1〜図4を参照して、本実施形態の無段変速機のてこクランク機構20について説明する。
本実施形態の無段変速機1Aは、図1に示すように、合計6個のてこクランク機構20(四節リンク機構)を備えている。てこクランク機構20は、図2に示すように、コネクティングロッド15と、揺動リンク18と、回転ディスク6を有しその回転半径を調節自在な回転半径調節機構4とで構成されている。このてこクランク機構20によって、入力軸の回転運動が、揺動リンク18の揺動運動に変換される。
このてこクランク機構20では、回転半径調節機構4の回転ディスク6の中心P3(入力側支点)の回転半径(偏心量R1)が、「0」でない場合、入力部2とピニオンシャフト7とを同一速度で回転させると、各コネクティングロッド15が、位相を変えながら、入力部2と出力軸3との間で、揺動端部18aを、出力軸3側に押したり、入力部2側に引いたりを交互に繰り返して、揺動リンク18を揺動させる。
そして、揺動リンク18と出力軸3との間には第1ワンウェイクラッチ17が設けられている。
第1ワンウェイクラッチ17は、揺動リンク18の筒状の環状部18d、環状部18dに挿入された出力軸3、複数の保持室を形成する保持器17a、環状部18dの運動に連動して転動する複数のローラ17b(第1転動体)、及び、ローラ17bを保持器17aに向かって周方向に付勢するバネ17cを有している。保持器17aは、環状部18d出力軸3との間に配置されている。ローラ17bは、複数の保持室内に1つずつ配置されている。
また、出力軸3の第1ワンウェイクラッチが配置されている領域に対応する領域の外周面には、カム面3a(第1カム面)が形成されている。
このように構成された第1ワンウェイクラッチ17を備えているので、コネクティングロッド15によって、揺動リンク18が出力軸3に対して一方側に、出力軸3の回転速度を超える速度で回転するときには、ローラ17bが出力軸3の外周面に形成されたカム面3aと環状部18dの内周面との間に噛み込まれて、揺動リンク18が出力軸3に対して固定され、出力軸3にトルクを伝達する。一方、揺動リンク18が出力軸3に対して他方側に回転するときには、噛み合いが解除されて、揺動リンク18が出力軸3に対して空回りし、出力軸3にトルクを伝達しない。
本実施形態の無段変速機1Aでは、6個のてこクランク機構20の回転半径調節機構4が、それぞれ60度ずつ位相を変えて配置されているので、出力軸3は、6個のてこクランク機構20で順に回転させられる。
図3は、回転半径調節機構4の回転ディスク6の中心P3(入力側支点)の回転半径(偏心量R1)を変化させた状態のピニオンシャフト7と回転ディスク6との位置関係を示す図である。
図3Aは、偏心量R1を「最大」とした状態を示し、入力部2の回転中心軸線P1とカムディスク5の中心P2と回転ディスク6の中心P3とが一直線に並ぶように、ピニオンシャフト7と回転ディスク6とが位置する。この場合の変速比hは「最小」となる。
図3Bは、偏心量R1を図3Aよりも小さい「中」とした状態を示し、図3Cは、偏心量R1を図3Bよりも更に小さい「小」とした状態を示している。変速比hは、図3Bでは図3Aの変速比hよりも大きい「中」となり、図3Cでは図3Bの変速比hよりも大きい「大」となる。
図3Dは、偏心量R1を「0」とした状態を示し、入力部2の回転中心軸線P1と、回転ディスク6の中心P3とが同心に位置する。この場合の変速比hは「無限大(∞)」となる。
図4は、回転半径調節機構4の回転ディスク6の中心P3(入力側支点)の回転半径(偏心量R1)と、揺動リンク18の揺動運動の揺動範囲θ2との関係を示す図である。
図4Aは、偏心量R1が図3Aの「最大」である場合(変速比hが「最小」である場合)、図4Bは、偏心量R1が図3Bの「中」である場合(変速比hが「中」である場合)、図4Cは、偏心量R1が図3Cの「小」である場合(変速比hが「大」である場合)、図4Dは、偏心量R1が図3Dの「0」である場合(変速比hが「無限大(∞)」である場合)を示す。
ここで、R2は、揺動リンク18の長さである。より具体的には、R2は、出力軸3の回転中心軸線P5からコネクティングロッド15と揺動端部18aとの連結点、すなわち、連結ピン19の中心(出力側支点P4)までの距離である。また、θ1は、回転半径調節機構4の回転ディスク6の位相である。
この図4から明らかなように、偏心量R1が小さくなるにつれ、揺動リンク18の揺動範囲θ2が狭くなり、偏心量R1が「0」になった場合には、揺動リンク18は揺動しなくなる。
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態の無段変速機1Aの出力軸3とデファレンシャルギヤ24(駆動力伝達部材)との接続部について詳細に説明する。
図5に示すように、デファレンシャルギヤ24は、変速機ケース21に連設されたデフケース25の内部に配置されている。
デファレンシャルギヤ24は、出力軸3からトルクが伝達される中空のデフ軸部材24aと、デフ軸部材24aの内部に配置され、出力軸3の回転中心軸線P5に直交するように延びる直交軸24bと、直交軸24bの軸線方向で対向するように配置され、直交軸24bに対して回転自在な一対のベベルギヤ24cと、互いに対向するとともに、一対のベベルギヤ24cに各々が噛合する一対のサイドギヤ24dとを有している。
デフ軸部材24aは、ギヤ軸受26を介して、デフケース25に、出力軸3の回転中心軸線P5を中心として、回転自在に支持されている。
一対のサイドギヤ24dのうち、一方側(図面右側)のサイドギヤ24dには、出力軸3の回転中心軸線P5方向の一方側に延びる一方側ドライブシャフト27が接続されている、この一方側ドライブシャフト27を介して、一方側の駆動輪(不図示)にトルクが伝達される。
一対のサイドギヤ24dのうち、他方側(図面左側)のサイドギヤ24dには、出力軸3の中を通って、出力軸3の回転中心軸線P5方向の他方側に延びる他方側ドライブシャフト28が接続されている。この他方側ドライブシャフト28を介して、他方側の駆動輪(不図示)にトルクが伝達される。
出力軸3とデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aとの間には、第2ワンウェイクラッチ29(第2一方向回転阻止機構)と、第2ワンウェイクラッチ29を挟むように配置された一対の間隔保持用軸受30とが設けられている。
第2ワンウェイクラッチ29は、デフ軸部材24aを外側部材とし、出力軸3を内側部材としている。また、第2ワンウェイクラッチ29は、複数の保持室を形成する保持器(不図示)、出力軸3の運動に連動して転動する複数のローラ29a(第2転動体)、及び、ローラ29aを保持器に向かって周方向に付勢するバネ(不図示)を有している。保持器は、デフ軸部材24aと出力軸3との間に配置されている。ローラ29aは、複数の保持室内に1つずつ配置されている。
内側部材である出力軸3は、デファレンシャルギヤ24側の端部の外周面の第2ワンウェイクラッチ29が設けられる領域にカム面3b(第2カム面)が形成されている。
第2転動体であるローラ29aは、円柱状のローラであり、その両端部は、端面側ほど径が小さくなるように形成されている。そのため、出力軸3に撓みが生じ、ローラ29aが配置されている領域にも曲げモーメントが加わり、ローラ29aがデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに対して傾いた姿勢になってしまっても、ローラ29aの両端部に荷重が集中して破損が生じたり、ローラ29aが出力軸3とデフ軸部材24aとの間で斜めに噛み込まれてしまったりすることがない。
このように構成された第2ワンウェイクラッチ29は、出力軸3がデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに対して一方側に回転するときには、出力軸3をデフ軸部材24aに対して固定し、デフ軸部材24aにトルクを伝達する。一方、出力軸3がデフ軸部材24aに対して他方側に回転するときには、出力軸3をデフ軸部材24aに対して空回りさせ、デフ軸部材24aにトルクを伝達しない。
そのため、てこクランク機構20からトルクが伝達された際に生じる出力軸3の捩れや撓みに起因して、デファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに対する出力軸3の回転が不安定になった場合であっても、その不安定な回転の影響は、第2ワンウェイクラッチ29によって遮断され、デフ軸部材24aには伝達されない。
間隔保持用軸受30は、出力軸3とデフ軸部材24aとの間の第2ワンウェイクラッチ29の配置スペースを一定に保持している。すなわち、出力軸3に捩れや撓みが生じた場合であっても、第2ワンウェイクラッチ29の配置スペースが大きく変化することはない。
そのため、出力軸3に捩れや撓みが生じた場合であっても、第2ワンウェイクラッチ29による出力軸3とデフ軸部材24aとの固定・空転の切り替えは安定して行われる。
また、出力軸3は、第1ワンウェイクラッチ17を介してトルクが伝達される第1出力軸部材3cと、デファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに第2ワンウェイクラッチ29を介してトルクを伝達する第2出力軸部材3dとによって構成されている。
図6に示すように、第1出力軸部材3cの第2出力軸部材3d側の端面、及び、第2出力軸部材3dの第1出力軸部材3c側の端面には、互いに対応するように凹部と凸部が形成されている。この凹部と凸部とは、所定のクリアランスをもつように嵌合する。そのため、出力軸3に捩れや撓みが生じた場合であっても、その接合部のクリアランスによって、捩れや撓みによる影響が吸収される。
以上説明した本実施形態の駆動力伝達装置によれば、出力軸3に捩れや撓みが生じても、構成部材に過剰な負荷が加わることのないので、伝達されるトルクの安定化を図ることができる。
なお、出力軸3とデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aとの接合部は、図5に示した形状に限定されるものではない。
例えば、図7に示す第1実施形態の第1変形例のように、出力軸3を、デファレンシャルギヤ24側の端部の外周面に外歯を設けた第1出力軸部材3eと、その外歯に噛合する内歯が設けられた筒状の第2出力軸部材3fとによって構成してもよい。
また、図8に示す第1実施形態の第2変形例のように、出力軸3に、デファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24eを挿入する構成にしてもよい。この場合には、例えば、出力軸3を、デファレンシャルギヤ24側の端部の外周面に外歯を設けた第1出力軸部材3gと、その外歯に噛合する内歯が設けられた環状の領域及びデファレンシャルギヤ24側の径の大きい筒状の領域を有する第2出力軸部材3hとを備えた構成にすればよい。
[第2実施形態]
図9〜図12を参照して、本実施形態の駆動力伝達装置について説明する。ただし、本実施形態の無段変速機は、第1実施形態の駆動力伝達と、出力軸及びデファレンシャルギヤの構成のみが異なるので、それらについてのみ詳細に説明する。また、第1実施形態の駆動力伝達装置と同様の構成については同じ符号を付すとともに、それらについての説明は省略する。
まず、図9及び図10を用いて、本実施形態の駆動力伝達装置の無段変速機1Bの出力軸3のてこクランク機構20と接続される領域の構成について詳細に説明する。
図9に示すように、出力軸3は、筒状の外側出力軸部材3iと、その外側出力軸部材3iに挿入された筒状の内側出力軸部材3jとを有している。なお、この筒状の内側出力軸部材3jの内部には、デファレンシャルギヤから動力が伝達される他方側ドライブシャフト28(図10参照)が挿入されている。
外側出力軸部材3iには、6つのてこクランク機構20の揺動リンク18から、第1ワンウェイクラッチ17を介して、トルクが伝達される。この外側出力軸部材3iは、変速機ケース21の一端壁部21a及び他端壁部21bに取り付けられた出力軸軸受23によって、回転可能に支持されている。
内側出力軸部材3jは、外側出力軸部材3iに対して相対回転しないように、その外側出力軸部材3iの内周面の一部分に設けられた接続部3kで接続されるとともに、一方(図9における右側)の端部がデファレンシャルギヤ24(図10参照)にトルクを伝達するように接続されている。
ところで、本実施形態の駆動力伝達装置の無段変速機1Bは、各てこクランク機構20と出力軸3との間に、第1ワンウェイクラッチ17が設けられている。
その各てこクランク機構20から出力軸3に伝達されるトルクによって出力軸3に生じる捩れの量は、各てこクランク機構20の揺動リンク18からトルクが伝達される部材とその部材からトルクが伝達される部材との接続位置(本実施形態の外側出力軸部材3iと内側出力軸部材3jとの接続部3k)から各てこクランク機構20までの距離に応じて変化する。
この接続位置は、通常の出力軸を用いた場合には、出力軸とデファレンシャルギヤ等の駆動力伝達部材との接続位置であるが、本実施形態の無段変速機1Bでは、接続部3kがその接続位置となる。そして、接続部3kは、通常の出力軸と駆動力伝達部材との接続位置に比べ、各てこクランク機構20から近い位置になっている。そのため、本実施形態の駆動力伝達部材の無段変速機1Bでは、発生する出力軸3の捩れの量が少ない。
また、本実施形態の駆動力伝達装置では、出力軸3の内側出力軸部材3jは、外側出力軸部材3iに接続される第1内側出力軸部材3lと、デファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに接続される第2内側出力軸部材3mとによって構成されている。
図10に示すように、第1内側出力軸部材3lの第2内側出力軸部材3m側の端面、及び、第2内側出力軸部材3mの第1内側出力軸部材3l側の端面には、互いに対応するように凹部と凸部が形成されている。この凹部と凸部とは、所定のクリアランスをもつように嵌合する。そのため、出力軸3に捩れや撓みが生じた場合であっても、この接合部のクリアランスによって、捩れや撓みによる影響が吸収される。
次に、図10〜図12を参照して、本実施形態の無段変速機1Bの出力軸3と駆動力伝達部材であるデファレンシャルギヤ24(駆動力伝達部材)との接続部について詳細に説明する。
本実施形態の駆動力伝達装置では、第2ワンウェイクラッチ29(第2一方向回転阻止機構)及び第2ワンウェイクラッチ29を挟むように配置された一対の間隔保持用軸受30は、出力軸3の内側出力軸部材3jの第2内側出力軸部材3mとデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aとの間に設けられている。
第2ワンウェイクラッチ29は、デフ軸部材24aを外側部材とし、第2内側出力軸部材3mを内側部材としている。また、第2ワンウェイクラッチ29は、複数の保持室を形成する保持器(不図示)、第2内側出力軸部材3mの運動に連動して転動する複数のローラ29a、及び、ローラ29aを保持器に向かって周方向に付勢するバネ(不図示)を有している。保持器は、デフ軸部材24aと第2内側出力軸部材3mとの間に配置されている。ローラ29aは、複数の保持室内に1つずつ配置されている。
このように構成された第2ワンウェイクラッチ29は、内側出力軸部材3jがデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに対して一方側に回転するときには、内側出力軸部材3jをデフ軸部材24aに対して固定し、デフ軸部材24aにトルクを伝達する。一方、内側出力軸部材3jがデフ軸部材24aに対して他方側に回転するときには、内側出力軸部材3jをデフ軸部材24aに対して空回りさせ、デフ軸部材24aにトルクを伝達しない。
そのため、てこクランク機構20からトルクが伝達された際に生じる出力軸3の捩れや撓みに起因して、デファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aに対する出力軸3の回転が不安定になった場合であっても、その不安定な回転の影響は、第2ワンウェイクラッチ29によって遮断され、デフ軸部材24aには伝達されない。その結果、出力軸3や、出力軸3に接続された部材に過剰な負荷が加わることがない。
なお、内側出力軸部材3jとデファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24aとの接合部は、図10に示した形状に限定されるものではない。
例えば、図11に示す第2実施形態の第2変形例のように、内側出力軸部材3jを、デファレンシャルギヤ24側の端部の外周面に外歯を設けた第1内側出力軸部材3nと、その外歯に噛合する内歯が設けられた筒状の第2内側出力軸部材3oとによって構成してもよい。
また、図12に示す第2実施形態の第2変形例のように、内側出力軸部材3jに、デファレンシャルギヤ24のデフ軸部材24eを挿入する構成にしてもよい。この場合には、例えば、内側出力軸部材3jを、デファレンシャルギヤ24側の端部の外周面に外歯を設けた第1内側出力軸部材3pと、その外歯に噛合する内歯が設けられた環状の領域及びデファレンシャルギヤ24側の径の大きい筒状の領域を有する第2内側出力軸部材3qとを備えた構成にすればよい。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、第2一方向回転阻止機構として、ローラ29aを有する第2ワンウェイクラッチ29を用いている。しかし、本発明の第2一方向回転阻止機構は、そのような構成に限定されるものではなく、出力軸が、駆動力伝達部材に対して通常とは逆方向に回転した際に、その回転によって伝達される駆動力を遮断できるものであればよい。例えば、出力軸と駆動力伝達部材との間に挟み込むように配置する環状のワンウェイクラッチを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、第2ワンウェイクラッチ29のカム面3b(第2カム面)を、出力軸3に形成している。しかし、本発明の第2カム面はそのような構成に限定されるものではなく、第2カム面を駆動力伝達部材に形成してもよい。
また、上記実施形態においては、出力軸3は、複数の部材によって構成されている。しかし、本発明の出力軸はこのような構成に限定されるものではなく、1つの部材で構成してもよい。その場合には、接合部のクリアランスによってトルク変動を抑制する効果を得ることはできないが、部品点数を削減し、製造コストを低減することができる。
また、上記実施形態においては、出力軸3を複数の部材で構成し、接合部において出力軸の捩れや撓みによる影響を吸収させる場合、それらの部材の端面に凹部及び凸部を形成して、その凹部と凸部とを互いに噛み合わせることによってすきま嵌めを形成している。しかし、本発明の出力軸の構成部材の接合方法はそのような方法に限定されるものではなく、クリアランスをもった接合部が構成される接合方法であれば、他の接合方法であってもよい。
1…無段変速機、2…入力部、3…出力軸、3a…カム面(第1カム面)、3b…カム面(第2カム面)、3c,3e,3g…第1出力軸部材、3d,3f,3h…第2出力軸部材、3i…外側出力軸部材、3j…内側出力軸部材、3k…接合部、3l,3n,3p…第1内側出力軸部材、3m,3o,3q…第2内側出力軸部材、4…回転半径調節機構、5…カムディスク、5a…貫通孔、5b…切欠孔、6…回転ディスク(回転部)、6a…受入孔、6b…内歯、7…ピニオンシャフト、7a…ピニオン、7b…ピニオン軸受、8…差動機構、14a…回転軸、9…サンギヤ、10…第1リングギヤ、11…第2リングギヤ、12…段付ピニオン、12a…大径部、12b…小径部、13…キャリア、14…アクチュエータ(調節用駆動源(副駆動源))、15…コネクティングロッド、15a…入力側環状部、15b…出力側環状部、16…コネクティングロッド軸受、17…第1ワンウェイクラッチ(第1一方向回転阻止機構)、17a…保持器、17b…ローラ(第1転動体)、17c…バネ、18…揺動リンク、18a…揺動端部、18b…突片、18c…差込孔、18d…環状部(外側部材)、19…連結ピン、20…てこクランク機構、21…変速機ケース、21a…一端壁部、21b…他端壁部、21c…周壁部、22…入力軸軸受、23…出力軸軸受、24…デファレンシャルギヤ、24a,24e…デフ軸部材、24b…直交軸、24c…ベベルギヤ、24d…サイドギヤ、25…デフケース、26…ギヤ軸受、27…一方側ドライブシャフト、28…他方側ドライブシャフト、29…第2ワンウェイクラッチ(第2一方向回転阻止機構)、29a…ローラ、30…間隔保持用軸受、50…挿通孔、ENG…エンジン(走行用駆動源(主駆動源))、h…変速比、P1…入力軸の回転中心軸線、P2…カムディスク5の中心、P3…回転ディスク6の中心(入力側支点)、P4…連結ピン19の中心(出力側支点)、P5…出力軸3の回転中心軸線、Rx…P1とP2の距離、Ry…P2とP3の距離、R1…P1とP3の距離(偏心量,回転ディスク6の中心(入力側支点P3)の回転半径)、R2…P4とP5の距離(揺動リンク18の長さ)、θ1…回転ディスク6の位相、θ2…揺動リンク18の揺動範囲。

Claims (5)

  1. 走行用駆動源の駆動力が伝達される入力軸と、
    前記入力軸の回転中心軸線と平行に配置された出力軸と、
    前記出力軸から駆動力が伝達され、駆動輪に駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、
    前記入力軸と一体的に回転可能な回転部を含み前記回転部の回転半径を調節自在な回転半径調節機構、及び、前記出力軸に軸支された揺動リンクを有し、前記入力軸の回転運動を前記揺動リンクの揺動運動に変換するてこクランク機構と、
    前記揺動リンクが前記出力軸に対して一方側に回転するときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを固定し、前記揺動リンクが前記出力軸に対して他方側に回転するときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを空転させる第1一方向回転阻止機構と
    を備え、
    前記回転部の前記回転半径を変化させることによって、変速比が変化する駆動力伝達装置であって、
    前記出力軸が前記駆動力伝達部材に対して一方側に回転するときに前記駆動力伝達部材に対して前記出力軸を固定し、前記出力軸が前記駆動力伝達部材に対して他方側に回転するときに前記駆動力伝達部材に対して前記出力軸を空転させる第2一方向回転阻止機構と、
    前記出力軸と前記駆動力伝達部材との間に、前記出力軸の回転中心軸線方向で、前記第2一方向回転阻止機構を挟むようにして配置された一対の軸受と、
    を備え、
    前記出力軸又は前記駆動力伝達部材の一方の端部には、前記出力軸又は前記駆動力伝達部材の他方の端部が挿入され、
    前記第2一方向回転阻止機構は、前記出力軸又は前記駆動力伝達部材の一方と一体的に運動する内側部材と、前記出力軸又は前記駆動力伝達部材の他方と一体的に運動する外側部材と、前記一対の軸受の間に配置され、前記出力軸と一体的に運動する前記内側部材又は前記外側部材の運動に連動して転動する複数の転動体とを有し、
    前記内側部材の外周面又は前記外側部材の内周面には、前記出力軸から前記駆動力伝達部材に駆動力を伝達する際に前記転動体が当接する複数のカム面が形成されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記転動体は、円柱状のローラであり、
    前記転動体の両端部は、端面側ほど径が小さくなるように形成されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の駆動力伝達部材であって、
    前記出力軸の端部には、前記駆動力伝達部材の端部が挿入され、
    前記出力軸の前記駆動力伝達部材に対向する面には、複数の前記カム面が形成されていることを特徴とする駆動力伝達部材。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記てこクランク機構を複数備え、
    複数の前記てこクランク機構は、前記出力軸の回転中心軸線方向に並んで配置され、
    前記出力軸は、前記揺動リンクから駆動力が伝達される筒状の外側出力軸部材と、前記外側出力軸部材に挿入された柱状の内側出力軸部材とを有し、
    前記内側出力軸部材は、前記外側出力軸部材に対して相対回転しないように前記外側出力軸部材の内周面の一部分に接続されるとともに、一方の端部が前記駆動力伝達部材に駆動力を伝達するように接続され、
    前記外側出力軸部材と前記内側出力軸部材との接続部は、複数の前記てこクランク機構が配置されている領域内に位置していることを特徴とする駆動力伝達装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記出力軸は、前記第1一方向回転阻止機構に接続された第1出力軸部材と、前記第2一方向回転阻止機構に接続された第2出力軸部材とを有し、
    前記第1出力軸部材と前記第2出力軸部材とは、所定のクリアランスをもつように接続されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
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