JP2015205155A - 貼付治療具 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば一対の貼付治療具を身体の例えば経絡のツボ(異なる位置)にそれぞれ貼着することで、生体電流の乱れを整えて貼着部位の血行を良くする。また、金属膜積層体は、その貼付時に痛みを伴わず、かつ使用中に貼着による圧迫感もほとんど生じさせない。さらに、金属膜積層体は金属粒に比べて粘着シートとの接触面積が大きく、取り扱い中に粘着面から脱落しにくい。
そこで、この対策として、金属膜積層体の厚さを厚くすることが容易に考えられる。しかしながら、これでは耳の貼着部位に金属膜積層体の表面(皮膚接触面)全体が面接触状態となる。その結果、この構成で高いツボ押し効果を得るには、表面が小さい小型の金属膜積層体を使用しなければならず、金属膜積層体によって生体電流の乱れを整えるという特許文献1のもう1つの効果が低下してしまう。
ここでいう「微弱電流を発生させる金属」の種類は限定されない。例えば、金、白金(プラチナ)、銀、チタン、ステンレスなどが挙げられる。これらは電気的良導体であり、皮膚の複数の部位に異なる金属が接触することでこれらの金属の間の皮膚に電流の流れを形成し、人体における接触(貼着)部位の電気的平衡バランスの歪みを補正するとともに、その部位を流れる体液の分子構造も小さくして、体液の体内循環作用を改善する。微弱電流発生用金属テープの素材である金属の純度は99.9%以上、好ましくは99.999%以上である。
微弱電流発生用金属テープの幅は限定されない。例えば、1〜3mm、好ましくは1〜2mmである。
ドーム状隆起部を平面視した形状としては、例えば円形状、楕円形枠状、矩形状などを採用することができる。
また、外フランジの平面視した形状は、例えば矩形枠状、円形枠状、楕円形枠状でもよい。外フランジは、使用時、皮膚表面に密着してドーム状隆起部が耳の皮膚表面から皮膚内部に埋没することを防ぐストッパの役割を有する。
微弱電流発生体の厚さ(隆起部を含む厚さ)は限定されないものの、例えば10μm〜3mm、好ましくは30μm〜1mmである。
粘着シートの裏面(粘着面)には剥離紙が貼着される。剥離紙としては、例えば、クラフト紙(上質紙)などの基材の表面に、ポリエチレンなどの目止め層を介してシリコーン樹脂などの剥離層が積層されたものを採用することができる。剥離紙は、貼付治療具に1対1の関係で使用しても、複数の貼付治療具に対して、1枚の大判のものを使用してもよい。
粘着シートの形状は、例えば円形または四角形である。微弱電流発生体は、一般的に粘着シートの粘着面の中央部に貼着される。
粘着シートの大きさは限定されない。例えば、平面視した粘着シートの形状が円形の場合で、3mm〜30mmである。
粘着シートとしては、例えば各種の合成樹脂シートの他、各種の金属シートなどでもよい。
内部空気を密封するようにドーム状隆起部を粘着シートに、粘着シートの粘着面の粘着力により固着する。粘着シートに対するドーム状隆起部の強固な固着を行うため、粘着シートの粘着面の粘着力を高めたり、接着剤またはホットメルトを使用して分離不能に固着してもよい。分離不能な固着とすることで、使用時にドーム状隆起部に作用した外圧の作用により、外フランジと粘着シートとの固着界面間からドーム状隆起部の内部空気が漏出するおそれがない。
装飾体としては、例えば、ラメシート、ガラスシート、各種のジュエリー(天然または人工)などを採用することができる。
その結果、経絡のツボの一種である耳ツボに対して、鍼灸や指圧などによるツボ刺激時と同等の効果が得られる。また、この微弱電流を発生させる金属は、体液の分子構造も小さくする。これにより、体液の体内循環作用を改善する。
さらに、微弱電流発生体は外フランジを介して粘着シートに面接触する。その結果、点接触となる従来の金属粒の場合に比べて、取り扱い中に粘着シートの粘着面から微弱電流発生体が脱落しにくく、かつ使用中に微弱電流発生体が経絡のツボからずれにくい。さらには、外フランジが微弱電流発生体の耳ツボへの過剰な埋没を防止することができる。
また、素材金属が異なる微弱電流発生体を有した貼付治療具を使用する場合、この素材金属別に異なる装飾体を粘着シートに固定するように構成すれば、これらの装飾体が、異種の貼付治療具を識別する標識となる。
図3に示すように、ここでは微弱電流発生用金属テープ11として、純度99.99%(24k)の金からなる幅1mm、厚さ数100μmの帯状体(細長板)を使用している。また、微弱電流発生用金属テープ11には、純度99.99%の白金からなる幅1mm、厚さ数100μmの帯状体を採用してもよい。なお、白金に代えて、銀、チタンなどでもよい。
微弱電流発生体13は、微弱電流発生用金属テープ11を金型(雄雌一対のダイ)31による型押し後(図3(a))、所定寸法にカットすることにより(図3(b))、開口縁に一辺が1mm程度の正方形枠状の外フランジ30aが形成され、かつ中心部一帯に直径が0.6mm程度の半球形のドーム状隆起部30を有した金属片である(図3(c))。型押し後の外フランジ30aの厚さは50μm程度で、外フランジ30aの各コーナーは、R面取りのようにカットされている。
なお、貼付治療具10のデザイン性を高めるため、基材シート15の表面の中央部に、直径1mmの円形のラメシール32を貼着してもよい(図2の二点鎖線)。
図1に示すように、貼付治療具10は、平面視して矩形状の1枚の大判の剥離紙(クラフト紙)18の表面に、縦横一定ピッチの格子配列で複数枚が貼着されている。
図1および図8に示すように、剥離紙18より3つの貼付治療具(微弱電流発生用金属テープ11が金のものが2つ、これが白金のものが1つ)10を剥がし、そのうちの金製の2つの貼付治療具10を耳の痩身(経絡)のツボの一つである神門aおよび飢点bにそれぞれ貼着する。また、白金製の貼付治療具10を耳ツボの胃点cに貼着する。これにより、各微弱電流発生体13が皮膚に接触し、各微弱電流発生体13の電位差によりこれらの間に発生した微弱電流が耳の貼着部位等に作用し、各貼着部位の生体電流の乱れが整えられて血行が良くなる。その結果、耳の痩身のツボである神門a、飢点b、胃点cに対して、鍼灸や指圧などによるツボ刺激時と同等の効果が得られる。
さらに、微弱電流発生体13は、湾曲自在な微弱電流発生用金属テープ11を用いて、その一部に、外フランジ30a付きのドーム状隆起部30を設けたものである。そのため、従来の直径数mmの金属粒を使用した際に生じた耳ツボ(皮膚)への過剰な微弱電流発生体13のめり込みが外フランジ30aにより解消され、かつドーム状隆起部30により貼付時の痛みを伴わず、使用中に貼着による圧迫感も少ない物理的なツボ押し効果が得られる。
さらにまた、微弱電流発生体13は、ドーム状隆起部30の内部空気を密封してバルーン状となるように、非通気性の粘着シート14に固着されている(図2)。そのため、貼付治療具10の使用時、粘着シート14の粘着面14aから突出したドーム状隆起部30によって高いツボ押し効果が得られるにも拘わらず、貼付時の痛みおよび使用中の圧迫感がほとんどない。仮に指先で微弱電流発生体13を耳ツボに強く押しても、皮膚(耳ツボ)への刺激が過剰とならない。
11 微弱電流発生用金属テープ、
12 隆起部、
13 微弱電流発生体、
14 粘着シート、
14a 粘着面、
30 ドーム状隆起部、
30a 外フランジ、
32 ラメシール(装飾体)。
Claims (3)
- 皮膚と接触することで微弱電流を発生させる金属を帯状に加工した微弱電流発生用金属テープからなって、耳ツボに刺激を与え、かつ開口縁に外フランジが形成されたドーム状隆起部を有する微弱電流発生体と、
該微弱電流発生体が、前記外フランジを介して粘着面の一部分に貼着される粘着シートとを備えた貼付治療具であって、
前記貼付治療具は、異なる金属からなる前記微弱電流発生体を有したもの同士を、異なる耳ツボに貼着して使用される貼付治療具。 - 前記粘着シートは非通気性シート材からなり、
前記微弱電流発生体は、前記ドーム状隆起部の内部空気を密封するように前記粘着シートに固着された請求項1に記載の貼付治療具。 - 前記粘着シートは透明素材からなり、
前記粘着シートの表面に装飾体を固定した請求項1または請求項2に記載の貼付治療具。
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