JP2015204644A - 単相インバータ - Google Patents

単相インバータ Download PDF

Info

Publication number
JP2015204644A
JP2015204644A JP2014081479A JP2014081479A JP2015204644A JP 2015204644 A JP2015204644 A JP 2015204644A JP 2014081479 A JP2014081479 A JP 2014081479A JP 2014081479 A JP2014081479 A JP 2014081479A JP 2015204644 A JP2015204644 A JP 2015204644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
pattern
connection line
switching
connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014081479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6189246B2 (ja
Inventor
公一 牧野瀬
Koichi Makinose
公一 牧野瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Time Engineering Co Ltd
Original Assignee
Time Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Time Engineering Co Ltd filed Critical Time Engineering Co Ltd
Priority to JP2014081479A priority Critical patent/JP6189246B2/ja
Publication of JP2015204644A publication Critical patent/JP2015204644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6189246B2 publication Critical patent/JP6189246B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】コモンモードノイズを好適に抑制できる単相インバータを提供すること。
【解決手段】単相インバータ10は、第1接続線LN1によって互いに直列に接続された第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第2接続線LN2によって互いに直列に接続された第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4とを備えている。ここで、単相インバータ10は、各接続線LN1,LN2を接続する第3接続線LN3上に設けられた短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、単相インバータに関する。
従来から、4つのスイッチング素子を有する単相インバータが知られている(例えば特許文献1参照)。例えば、図3に示すように、単相インバータ100は、第1接続線LN1によって互いに直列に接続された第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第2接続線LN2によって互いに直列に接続された第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4とを備えている。第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2の直接接続体、並びに、第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4の直列接続体はそれぞれ、例えばE(V)を出力する正電源101とグランドとに接続されている。単相インバータ100の出力電圧Voutは、第1接続線LN1の電位と第2接続線LN2の電位との電位差である。
特開2001−231265号公報
図4に示すように、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンとしては、例えば4つのパターンが考えられる。
第1パターンは、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4がON状態であり、かつ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3がOFF状態となっているスイッチングパターンである。第1パターンにおいて、出力電圧VoutはE(V)であり、コモンモード電圧VcはE/2(V)である。なお、図3に示すように、基準電位に対する第1接続線LN1の電位を第1電圧Vaとし、基準電位に対する第2接続線LN2の電位を第2電圧Vbとすると、コモンモード電圧Vcは、第1電圧Vaと第2電圧Vbとの平均値である(Vc=(Va+Vb)/2)。
第2パターンは、第1スイッチング素子Q1及び第3スイッチング素子Q3がON状態であり、かつ、第2スイッチング素子Q2及び第4スイッチング素子Q4がOFF状態となっているスイッチングパターンである。第2パターンにおいて、出力電圧Voutは0(V)であり、コモンモード電圧VcはE(V)である。
第3パターンは、第1スイッチング素子Q1及び第3スイッチング素子Q3がOFF状態であり、かつ、第2スイッチング素子Q2及び第4スイッチング素子Q4がON状態となっているスイッチングパターンである。第3パターンにおいて、出力電圧Voutは0(V)であり、コモンモード電圧Vcは0(V)である。
第4パターンは、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4がOFF状態であり、かつ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3がON状態となっているスイッチングパターンである。第4パターンでは、出力電圧Voutは−E(V)であり、コモンモード電圧VcはE/2(V)である。
ここで、例えばスイッチングパターンが、第1パターン→第3パターン→第4パターン→第3パターン→第1パターン→…といったように順次切り替わる場合、コモンモード電圧Vcが変動する。この場合、コモンモードノイズが発生するため、当該コモンモードノイズを除去するために大型のフィルタ回路を設ける必要が生じ得る。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的はコモンモードノイズを好適に抑制できる単相インバータを提供することである。
上記目的を達成する単相インバータは、直流電力を交流電力に変換するものであって、第1接続線によって互いに直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、第2接続線によって互いに直列に接続された第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子と、を備え、前記第1スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子は正電源に接続されており、前記第2スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子は負電源に接続されており、前記単相インバータの出力電圧は、前記第1接続線の電位と前記第2接続線の電位との電位差であり、前記第1接続線と前記第2接続線とを接続する第3接続線上に設けられた短絡用スイッチング素子を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、短絡用スイッチング素子がON状態である場合には、第1接続線と第2接続線とが短絡する一方、短絡用スイッチング素子がOFF状態である場合には、第1接続線と第2接続線とが短絡しない。これにより、各スイッチング素子のスイッチングパターンに応じて、短絡用スイッチング素子のON/OFFを制御することにより、コモンモード電圧の変動を抑制しつつ、直流電力を交流電力に変換することができる。よって、コモンモードノイズを好適に抑制することができる。なお、正電源とは、正の電圧を出力する電源であり、負電源とは、負の電圧を出力する電源である。
上記単相インバータについて、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のスイッチングパターンを設定する制御部を備え、前記スイッチングパターンは、前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子がON状態であり、かつ、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がOFF状態である第1パターンと、前記各スイッチング素子がOFF状態である第2パターンと、前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子がOFF状態であり、かつ、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がON状態である第3パターンと、を含み、前記制御部は、前記スイッチングパターンが前記第1パターン又は前記第3パターンである場合には前記短絡用スイッチング素子をOFF状態にする一方、前記スイッチングパターンが前記第2パターンである場合には前記短絡用スイッチング素子をON状態にするとよい。かかる構成によれば、例えばスイッチングパターンを、第2パターンを介して第1パターンと第3パターンとに交互に切り替えることにより、出力電圧が0(V)の期間を経由しつつ、直流電力を交流電力に変換することができる。これにより、電力損失の抑制を図ることができる。また、コモンモード電圧はスイッチングパターンに関わらず一定値となるため、コモンモードノイズを抑制できる。よって、電力変換に伴う電力損失の軽減と、コモンモードノイズの抑制との両立を図ることができる。
上記単相インバータについて、前記第3接続線とグランドとを接続する第4接続線上に設けられた接地用スイッチング素子を備え、前記制御部は、前記スイッチングパターンが前記第2パターンである場合に、前記接地用スイッチング素子をON状態にするとよい。スイッチングパターンが第2パターンである場合には、第1接続線及び第2接続線がフローティングとなる。これに対して、本構成によれば、スイッチングパターンが第2パターンである場合には、接地用スイッチング素子がON状態となるため、各接続線がグランドに接続されることとなる。これにより、スイッチングパターンが第2パターンである場合に、出力電圧が不安定になることを抑制できる。
上記単相インバータについて、前記第3接続線と前記第1接続線との接続点を第1接続点とし、前記第3接続線と前記第2接続線との接続点を第2接続点とし、前記第3接続線と前記第4接続線との接続点を第3接続点とすると、前記単相インバータは、前記短絡用スイッチング素子として、前記第3接続線における前記第1接続点から前記第3接続点までの部分に設けられ、ON状態である場合には前記第1接続点から前記第3接続点に向けて電流が流れ得る第1短絡用スイッチング素子と、前記第3接続線における前記第2接続点から前記第3接続点までの部分に設けられ、ON状態である場合には前記第2接続点から前記第3接続点に向けて電流が流れ得る第2短絡用スイッチング素子と、を備えているとよい。かかる構成によれば、第1接続線及び第2接続線の短絡、及び、第1接続線及び第2接続線のグランドへの接続を、比較的簡素な構成で行うことができる。
この発明によれば、コモンモードノイズを好適に抑制できる。
単相インバータの回路図。 各スイッチング素子のスイッチングパターンと、各短絡用スイッチング素子の状態、接地用スイッチング素子の状態、出力電圧及びコモンモード電圧との関係を説明するための説明図。 従来技術の単相インバータの回路図。 各スイッチング素子のスイッチングパターンと、出力電圧及びコモンモード電圧との関係を説明するための説明図。
以下、単相インバータの一実施形態について説明する。なお、本実施形態の単相インバータは、例えばコージェネレーションシステムに用いられるものであって、蓄電装置等によって蓄電された直流電力を交流電力に変換するものである。
図1に示すように、単相インバータ10は、第1接続線LN1によって互いに直列に接続された第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第2接続線LN2によって互いに直列に接続された第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4とを備えている。各スイッチング素子Q1〜Q4は、例えばIGBTで構成されている。第1スイッチング素子Q1のエミッタ端子と第2スイッチング素子Q2のコレクタ端子とが、第1接続線LN1によって接続されている。同様に第3スイッチング素子Q3のエミッタ端子と第4スイッチング素子Q4のコレクタ端子とが、第2接続線LN2によって接続されている。
第1スイッチング素子Q1のコレクタ端子、及び、第3スイッチング素子Q3のコレクタ端子は、正の電圧(グランドよりも高い電圧)としてE(V)を出力する正電源11に接続されている。第2スイッチング素子Q2のエミッタ端子、及び、第4スイッチング素子Q4のエミッタ端子は、負の電圧(グランドよりも低い電圧)として−E(V)を出力する負電源12に接続されている。正電源11の正の電圧の絶対値と負電源12の負の電圧の絶対値とは同一に設定されている。第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2の直列接続体、並びに、第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4の直列接続体にはそれぞれ2E(V)の電圧が印加されている。
なお、各電源11,12は、それぞれ専用の電源として独立して設けられていてもよいし、コンデンサ等を用いて1つの電源から仮想的に生成されていてもよい。
図1に示すように、単相インバータ10は、第1接続線LN1の電位と第2接続線LN2の電位との電位差を出力電圧Voutとして出力する。単相インバータ10の出力端は、フィルタ回路20を介して系統電源(商用電源)に接続されており、当該単相インバータ10によって変換された交流電力は、系統電力(商用電力)として用いられる。
単相インバータ10は、第1接続線LN1と第2接続線LN2とを接続する第3接続線LN3と、当該第3接続線LN3とグランドとを接続する第4接続線LN4とを備えている。なお、説明の便宜上、以降の説明において、第3接続線LN3と第1接続線LN1との接続点を第1接続点P1とし、第3接続線LN3と第2接続線LN2との接続点を第2接続点P2とし、第3接続線LN3と第4接続線LN4との接続点を第3接続点P3とする。
単相インバータ10は、第3接続線LN3上に設けられた2つの短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2を備えている。各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2は、例えばIGBTで構成されている。第1短絡用スイッチング素子Qc1は、第3接続線LN3における第1接続点P1から第3接続点P3までの部分に設けられており、第2短絡用スイッチング素子Qc2は、第3接続線LN3における第2接続点P2から第3接続点P3までの部分に設けられている。
各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2は、第3接続点P3を介して互いに逆向きに接続されている。詳細には、第1短絡用スイッチング素子Qc1のコレクタ端子は第1接続点P1に接続されており、第1短絡用スイッチング素子Qc1のエミッタ端子は第3接続点P3に接続されている。この場合、第1短絡用スイッチング素子Qc1がON状態となった場合には、第1接続点P1から第3接続点P3に向けてコレクタ電流が流れ得る。
第2短絡用スイッチング素子Qc2のコレクタ端子は第2接続点P2に接続されており、第2短絡用スイッチング素子Qc2のエミッタ端子は第3接続点P3に接続されている。この場合、第2短絡用スイッチング素子Qc2がON状態となった場合には、第2接続点P2から第3接続点P3に向けてコレクタ電流が流れ得る。
また、スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1,Qc2は、当該スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1,Qc2のエミッタ−コレクタ間に接続されたボディダイオードD1〜D4,Dc1,Dc2を有している。
かかる構成によれば、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2がON状態である場合には、第1接続線LN1と第2接続線LN2とが短絡する一方、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2がOFF状態である場合には、第1接続線LN1と第2接続線LN2とは短絡しない。
図1に示すように、単相インバータ10は、第4接続線LN4上に設けられた接地用スイッチング素子Qc3を備えている。接地用スイッチング素子Qc3は、例えばn型のMOSFETで構成されており、そのドレイン端子はグランドに接続されており、ソース端子は第3接続点P3に接続されている。接地用スイッチング素子Qc3は、ソース−ドレイン間に接続されたボディダイオードDc3を有している。
なお、本実施形態において、各スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1〜Qc3はノーマリオフのスイッチング素子である。また、各スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1〜Qc3において、ON状態とは導通状態であり、OFF状態とは非導通状態とも言える。
単相インバータ10は、各スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1〜Qc3のON/OFF制御を行う制御部13を備えている。制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1〜Qc3のゲート端子に接続されている。
制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンを設定するものである。そして、制御部13は、当該スイッチングパターンを周期的に変更するとともに、各スイッチングパターンに応じて、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2及び接地用スイッチング素子Qc3のON/OFF制御を行うことにより、出力電圧Voutを周期的に変更させつつ、コモンモード電圧Vcの変動を抑制する。なお、既に説明した通り、コモンモード電圧Vcとは、グランドに対する第1接続線LN1の電位である第1電圧Vaと、グランドに対する第2接続線LN2の電位である第2電圧Vbとの平均値である(Vc=(Va+Vb)/2)。
図2に示すように、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンには、第1パターン、第2パターン及び第3パターンという3つのパターンが存在する。制御部13は、例えば第1パターン→第2パターン→第3パターン→第2パターン→第1パターン→…といった順序で順次スイッチングパターンを変更することにより、振幅が2Eの交流電圧を出力させる。
第1パターンは、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4がON状態であり、かつ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3がOFF状態となっているスイッチングパターンである。制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第1パターンである場合には、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2及び接地用スイッチング素子Qc3をOFF状態に設定する。この場合、出力電圧Voutは2E(V)であり、コモンモード電圧Vcは0(V)である。
第2パターンは、各スイッチング素子Q1〜Q4が全てOFF状態となっているスイッチングパターンである。制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第2パターンである場合には、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2及び接地用スイッチング素子Qc3をON状態に設定する。この場合、出力電圧Voutは0(V)であり、コモンモード電圧Vcは0(V)である。
第3パターンは、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4がOFF状態であり、かつ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3がON状態となっているスイッチングパターンである。制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第3パターンである場合には、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2及び接地用スイッチング素子Qc3をOFF状態に設定する。この場合、出力電圧Voutは−2E(V)であり、コモンモード電圧Vcは0(V)である。
次に本実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが変更された場合であっても、コモンモード電圧Vcは一定値(詳細には0(V))となっている。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)単相インバータ10は、第1接続線LN1によって互いに直列に接続された第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第2接続線LN2によって互いに直列に接続された第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4とを備えている。第1スイッチング素子Q1及び第3スイッチング素子Q3は、正の電圧としてE(V)を出力する正電源11に接続されており、第2スイッチング素子Q2及び第4スイッチング素子Q4は、負の電圧として−E(V)を出力する負電源12に接続されている。そして、単相インバータ10の出力電圧Voutは、各接続線LN1,LN2の電位差である。
かかる構成において、単相インバータ10は、各接続線LN1,LN2を接続する第3接続線LN3上に設けられた短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2を備えている。これにより、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2がON状態である場合には、各接続線LN1,LN2が短絡する一方、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2がOFF状態である場合には、各接続線LN1,LN2は短絡しない。したがって、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンに応じて、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2のON/OFF制御を行うことにより、コモンモード電圧Vcの変動を抑制しつつ、直流電力を交流電力に変換できる。よって、コモンモードノイズを好適に抑制でき、これを通じてフィルタ回路20の小型化等を図ることができる。
(2)単相インバータ10は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンとして第1パターン、第2パターン又は第3パターンを設定する制御部13を備えている。制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第1パターン又は第3パターンである場合には、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2をOFF状態にする一方、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第2パターンである場合には、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2をON状態にする。かかる構成によれば、第2パターンを介して、第1パターンから第3パターンへの切替及び第3パターンから第1パターンへの切替を交互に行うことにより、出力電圧Voutが0(V)の期間を経由しつつ、振幅が2Eの交流電圧を出力することができ、これを通じて電力損失の抑制を図ることができる。また、コモンモード電圧Vcは、スイッチングパターンに関わらず一定値となっているため、コモンモードノイズを抑制できる。
ここで、仮に図3に示した単相インバータ100において、コモンモード電圧Vcの変動を回避するべく、第1パターン→第4パターン→第1パターン→…といったように、スイッチングパターンを、第2パターン又は第3パターンを介することなく第1パターンと第4パターンとに交互に切り替えることも考えられる。しかしながら、この場合、単相インバータ100における電力損失が大きくなり易い。また、単相インバータ100の出力側にフィルタ回路が設けられている場合には、当該フィルタ回路での電力損失が大きくなり易い。
これに対して、本実施形態によれば、スイッチングパターンが、第2パターンを介して第1パターンと第3パターンとに交互に切り替わった場合であっても、コモンモード電圧Vcは変動しにくい。これにより、電力損失の軽減と、コモンモードノイズの抑制との両立を図ることができる。
(3)単相インバータ10は、第3接続線LN3とグランドとを接続する第4接続線LN4を備え、当該第4接続線LN4上には接地用スイッチング素子Qc3が設けられている。制御部13は、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第2パターンである場合には、接地用スイッチング素子Qc3をON状態にする。これにより、各スイッチング素子Q1〜Q4が全てOFF状態となっている場合には、各接続線LN1,LN2はグランドに接続されるため、出力電圧Vout及びコモンモード電圧Vcが安定して0(V)となる。よって、各スイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングパターンが第2パターンである場合に出力電圧Vout及びコモンモード電圧Vcが不安定になることを抑制できる。
(4)第1短絡用スイッチング素子Qc1は、第3接続線LN3における第1接続点P1から第3接続点P3までの部分に設けられ、ON状態である場合には第1接続点P1から第3接続点P3に向けて電流が流れ得るように構成されている。第2短絡用スイッチング素子Qc2は、第2接続点P2から第3接続点P3までの部分に設けられ、ON状態である場合には第2接続点P2から第3接続点P3に向けて電流が流れ得るように構成されている。これにより、ON状態となることによって双方向に電流が流れ得る双方向性のスイッチング素子を用いることなく、各接続線LN1,LN2の短絡、及び、各接続線LN1,LN2のグランドへの接続を行うことができる。
特に、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2は、各スイッチング素子Q1〜Q4と同様にIGBTで構成されている。これにより、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2と各スイッチング素子Q1〜Q4との間で、立ち上がり時間等のばらつきが生じにくい。よって、各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2と各スイッチング素子Q1〜Q4とを好適に同期させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 接地用スイッチング素子Qc3に代えて、抵抗等を設けてもよい。
○ 接地用スイッチング素子Qc3及び第4接続線LN4を省略してもよい。
○ 各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2に代えて、双方向に電流が流れ得る双方向性のスイッチング素子を1つ設けてもよい。
○ 単相インバータ10の適用対象は、コージェネレーションシステムに限られず任意である。
○ 単相インバータ10の出力側に設けられたフィルタ回路20を省略してもよい。
○ 制御部13は、スイッチングパターンを、第1パターンと第2パターンとに交互に切り替えてもよいし、第3パターンと第2パターンとに交互に切り替えてもよい。
○ 第3接続線LN3が2本存在してもよい。この場合、一方の第3接続線LN3上には、ON状態となった場合に第1接続点P1から第2接続点P2に向かう方向のみに電流が流れ得るスイッチング素子が設けられており、他方の第3接続線LN3上には、ON状態となった場合に第2接続点P2から第1接続点P1に向かう方向のみに電流が流れ得るスイッチング素子が設けられているとよい。
○ 各スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1〜Qc3の具体的な構成は任意である。例えば、各スイッチング素子Q1〜Q4及び各短絡用スイッチング素子Qc1,Qc2がパワー型のMOSFETで構成されていてもよいし、接地用スイッチング素子Qc3がIGBTで構成されていてもよい。また、各スイッチング素子Q1〜Q4,Qc1〜Qc3として、ノーマリーオンのスイッチング素子を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)制御部は、スイッチングパターンを、第2パターンを介して第1パターンと第3パターンとに交互に切り替えるものであるとよい。
10…単相インバータ、11…正電源、12…負電源、13…制御部、Q1〜Q4…スイッチング素子、Qc1,Qc2…短絡用スイッチング素子、Qc3…接地用スイッチング素子、LN1〜LN4…接続線、P1〜P3…接続点。

Claims (4)

  1. 直流電力を交流電力に変換する単相インバータにおいて、
    第1接続線によって互いに直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    第2接続線によって互いに直列に接続された第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子と、
    を備え、
    前記第1スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子は正電源に接続されており、
    前記第2スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子は負電源に接続されており、
    前記単相インバータの出力電圧は、前記第1接続線の電位と前記第2接続線の電位との電位差であり、
    前記第1接続線と前記第2接続線とを接続する第3接続線上に設けられた短絡用スイッチング素子を備えていることを特徴とする単相インバータ。
  2. 前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のスイッチングパターンを設定する制御部を備え、
    前記スイッチングパターンは、
    前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子がON状態であり、かつ、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がOFF状態である第1パターンと、
    前記各スイッチング素子がOFF状態である第2パターンと、
    前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子がOFF状態であり、かつ、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がON状態である第3パターンと、
    を含み、
    前記制御部は、前記スイッチングパターンが前記第1パターン又は前記第3パターンである場合には前記短絡用スイッチング素子をOFF状態にする一方、前記スイッチングパターンが前記第2パターンである場合には前記短絡用スイッチング素子をON状態にする請求項1に記載の単相インバータ。
  3. 前記第3接続線とグランドとを接続する第4接続線上に設けられた接地用スイッチング素子を備え、
    前記制御部は、前記スイッチングパターンが前記第2パターンである場合に、前記接地用スイッチング素子をON状態にする請求項2に記載の単相インバータ。
  4. 前記第3接続線と前記第1接続線との接続点を第1接続点とし、前記第3接続線と前記第2接続線との接続点を第2接続点とし、前記第3接続線と前記第4接続線との接続点を第3接続点とすると、
    前記単相インバータは、前記短絡用スイッチング素子として、
    前記第3接続線における前記第1接続点から前記第3接続点までの部分に設けられ、ON状態である場合には前記第1接続点から前記第3接続点に向けて電流が流れ得る第1短絡用スイッチング素子と、
    前記第3接続線における前記第2接続点から前記第3接続点までの部分に設けられ、ON状態である場合には前記第2接続点から前記第3接続点に向けて電流が流れ得る第2短絡用スイッチング素子と、
    を備えている請求項3に記載の単相インバータ。
JP2014081479A 2014-04-10 2014-04-10 単相インバータ Active JP6189246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014081479A JP6189246B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 単相インバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014081479A JP6189246B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 単相インバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015204644A true JP2015204644A (ja) 2015-11-16
JP6189246B2 JP6189246B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=54597814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014081479A Active JP6189246B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 単相インバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6189246B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4443841A (en) * 1980-02-15 1984-04-17 Wataru Mikami Neutral-point-clamped PWM inverter
JPS62500838A (ja) * 1984-11-16 1987-04-02 サンドストランド・コ−ポレ−ション 中性点をクランプされたpwmインバ−タ用制御装置
US4894621A (en) * 1988-06-13 1990-01-16 Westinghouse Electric Corp. Circuit for five level waveform synthesis
EP2226926A1 (en) * 2009-03-02 2010-09-08 ABB Research Ltd. Five-level inverter
JP2013098987A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Neo Energy Co Ltd スイッチングシステムおよびスイッチングシステムの制御方法
JP2014204661A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Delta Electronics,Inc. Dc/acコンバータシステム及びその操作方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4443841A (en) * 1980-02-15 1984-04-17 Wataru Mikami Neutral-point-clamped PWM inverter
JPS62500838A (ja) * 1984-11-16 1987-04-02 サンドストランド・コ−ポレ−ション 中性点をクランプされたpwmインバ−タ用制御装置
US4894621A (en) * 1988-06-13 1990-01-16 Westinghouse Electric Corp. Circuit for five level waveform synthesis
EP2226926A1 (en) * 2009-03-02 2010-09-08 ABB Research Ltd. Five-level inverter
JP2013098987A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Neo Energy Co Ltd スイッチングシステムおよびスイッチングシステムの制御方法
JP2014204661A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Delta Electronics,Inc. Dc/acコンバータシステム及びその操作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6189246B2 (ja) 2017-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9831778B2 (en) Power-converting device and power conditioner using the same
US9806618B2 (en) Power converting device and power conditioner using the same
JP2015012621A5 (ja)
JP6032393B2 (ja) 整流回路
JP6196333B2 (ja) 高効率ブリッジレスpfcコンバータ
JP2015192543A (ja) 電力変換装置
JP2013215043A5 (ja)
JP2011239253A5 (ja)
JP2012257361A (ja) 電力変換装置
JP6363391B2 (ja) 電圧調整装置
JP6141697B2 (ja) インバータ装置
US20140268962A1 (en) Hybrid dc/ac inverter
JP6309561B2 (ja) インバータ装置及び系統連系太陽光発電システム
JP6189246B2 (ja) 単相インバータ
JP2014107931A (ja) インバータ装置の運転方法およびインバータ装置
US20160373026A1 (en) Inverter grid-connected system and method for implementing three-phase alternating current grid-connected transition
JP6337659B2 (ja) 5レベル電力変換装置
JP2016208810A (ja) 電力変換装置
US9917516B2 (en) DC-DC converter with input voltage responsive lookup table control
JP6516182B2 (ja) 電力変換回路およびそれを用いた電力変換装置
TWM463467U (zh) 可變輸出電源供應器
JP5850182B2 (ja) 電力変換装置
JP2014007875A (ja) スイッチング電源装置
JP2013110785A (ja) 三相整流装置
JP6027145B2 (ja) 自然続流可能な交流チョッパ主電気回路構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6189246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250