JP2015204274A - コネクタハウジングおよびワイヤハーネス - Google Patents

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智 勝又
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Abstract

【課題】相手側端子に対する端子の導通性および端子の雨水等に対する止水性を同時に保つことができるコネクタハウジングおよびワイヤハーネスを提供する。【解決手段】一端部から他端部に向けて貫通する切圧線収容室31aを備え、電線21の端部に端子22が圧着された切圧線20を切圧線収容室31aに収容するコネクタハウジング31であって、切圧線収容室31aの所定個所で電線21を周方向に取り囲むよう止水剤40が充填される止水剤充填部31bと、コネクタハウジング31の外部から止水剤充填部31bに止水剤40を送給する止水剤送給孔31cと、止水剤充填部31bから端子22側へ向かう止水剤40の流動を抑える端子側流動抑え突起部31dと、端子側流動抑え突起部31dを乗り越えた止水剤40を溜める端子側止水剤溜め溝部31eと、がコネクタハウジング31に形成された構成である。【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタハウジングおよびワイヤハーネスに関する。
従来、自動車に配索される電線群と自動車に搭載される電子機器との接続に用いるコネクタにおいて、雨水等が電線を伝って端子側へ入り込まないよう構成したものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
図5は特許文献1に記載されたコネクタを示す。図5において、コネクタ100は、複数の端子収容室101aおよび各端子収容室101aに連通する1つのシール材収容室101bが形成されたコネクタハウジング101と、シール材収容室101bに収容されるシリコンジェル102と、複数の端子案内孔103aを有し、シール材収容室101bに収納したシリコンジェル102を端子収容室101a側に向けて圧縮するシール材圧縮部材103と、を有して構成されている。
このコネクタ100は、電線104aの端部に圧着した端子104bを、シール材圧縮部材103の端子案内孔103aに鎖してシリコンジェル102に貫通させることにより、端子104bをコネクタハウジング101の端子収容室101aに収容するようになっている。
特許文献2に記載されているコネクタは、コネクタハウジングに形成されている接続端子嵌着部の対向する両壁部に、薄肉ヒンジを介して接続端子嵌着部を閉塞する方向に開閉する一対のジェル収納枠を設け、双方のジェル枠内にシリコンジェルを収納し、双方のジェル収納枠で端子嵌着部を閉塞する際に、双方のジェル収納枠に収納したシリコンジェルにより電線の周囲およびコンタクトハウジングの接続端子嵌着部を水密的の挟圧維持するよう構成されている。
特許文献3に記載されているコネクタは、接続端子を収納可能なハウジングと、ハウジングに対して開閉自在に取り付けられ、少なくとも接続端子の電気配線を固着接続する固着部分を覆うカバーと、カバーを閉じたときにハウジングおよびカバーの間の隙間を液密にするようカバーおよびハウジングの間に充填された紫外線硬化樹脂とにより構成されている。
特開2007−103045号公報 特開平11−329573号公報 特開平10−284170号公報
しかしながら、特許文献1におけるコネクタ100は、端子104bがシリコンジェル102を貫通する際に、端子104bにシリコンジェル102が付着し、コネクタハウジング101内にシリコンジェル102の滓が入り込む。シリコンジェル102の滓が端子104bに付着していると、コネクタ100が接続される相手側コネクタの相手側端子に対する端子104bの導通性に悪影響を及ぼすため、コネクタハウジング101内を洗浄する必要があった。また、端子104bの外径が電線104aの外径よりも大きいと、シリコンジェル102において端子104bが通過した後の開口部の内周面と電線104aの外周面との間に空隙が形成されるため、雨水等が電線104aを伝って端子104b側に入り込み、端子104bの止水性を保てなくなるという問題があった。
特許文献2におけるコネクタは、コネクタハウジングに薄肉ヒンジを介して一対のジェル収納枠を設けているため、構造が複雑であり、高コストになるという問題があった。また、特許文献2におけるコネクタは、コア線をシースで覆ったシールド電線のみが使用できるという制約があった。
特許文献3におけるコネクタは、カバーとハウジングとの間隙が液密構造となっていないため、雨水等がカバーとハウジングとの隙間からハウジング内部に入り込み、接続端子の止水性を保てなくなるという問題があった。また、特許文献3におけるコネクタは、接続端子をハウジング内に挿入し、カバーを閉じた際に、紫外線硬化樹脂がカバーの周囲にはみ出し、紫外線硬化樹脂が接続端子の嵌着部分に流れ込んで、相手側コネクタの相手側端子に対する接続端子の導通性に悪影響を及ぼすことが懸念される。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、相手側端子に対する端子の導通性および端子に対する雨水等の止水性を同時に保つことができるコネクタハウジングおよびワイヤハーネスを提供することを目的としている。
本発明に係るコネクタハウジングは、上記目的を達成するため、一端部から他端部に向けて貫通する切圧線収容室を備え、電線の端部に端子が圧着された切圧線を前記切圧線収容室に収容するコネクタハウジングであって、前記切圧線収容室の所定個所で前記電線を周方向に取り囲むよう止水剤が充填される止水剤充填部と、外部から前記止水剤充填部に止水剤を送給する止水剤送給孔と、前記止水剤充填部から前記端子側へ向かう前記止水剤の流動を抑える端子側流動抑え突起部と、前記端子側流動抑え突起部を乗り越えた前記止水剤を溜める端子側止水剤溜め溝部と、が形成された構成である。
この構成により、本発明に係るコネクタハウジングは、外部から止水剤送給孔を経て止水剤充填部に充填される止水剤によって、止水剤充填部と切圧線の電線との間の空隙を閉止するため、雨水等が電線を伝って切圧線収容室から端子側へ入り込まず、端子および電線の外径寸法に関係なく端子に対する雨水等の止水性を保つことができる。
これに加えて、本発明に係るコネクタハウジングは、外部から止水剤送給孔および止水剤充填部を観察することにより、止水剤充填部に止水剤が充填されたか否かを判断することができる。
また、本発明に係るコネクタハウジングは、単一の成形体であるので、製造コストを低減することができる。
また、本発明に係るコネクタハウジングは、外部から止水剤送給孔を経て止水剤充填部に充填され、端子側流動抑え突起部を乗り越えた止水剤を端子側止水剤溜め溝部に溜めるため、端子に止水剤が付着することがなく、端子を洗浄しなくても、相手側端子に対する端子の導電性を保つことができる。
上述した構成のコネクタハウジングにおいて、前記止水剤充填部から電線延長方向へ向かう前記止水剤の流動を抑える電線側流動抑え突起部と、前記電線側流動抑え突起部を乗り越えた前記止水剤を溜める電線側止水剤溜め溝部と、が形成されていることが好ましい。
この構成により、本発明に係るコネクタハウジングは、外部から止水剤送給孔を経て止水剤充填部に充填され、電線側流動抑え突起部を乗り越えた止水剤を電線側止水剤溜め溝部に溜めるため、切圧線収容室の反端子側の端部から外部に止水剤が漏出することがなく、外部を洗浄しなくてもよい。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的を達成するため、上述したコネクタハウジングの切圧線収容室に切圧線を収容し、止水剤充填部に電線を周方向に取り囲むよう止水剤として、室温硬化性を有するとともに、70Pa・s以上の粘度でかつ流動性を有する液状ゴムを前記止水剤充填部に充填した構成とする。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、止水剤充填部に充填した止水剤が止水剤充填部と切圧線の電線との間の空隙を閉止するため、雨水等が電線を伝って切圧線収容室から端子側へ入り込まず、端子および電線の外径寸法に関係なく端子に対する雨水等の止水性を保つことができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、止水剤充填部に充填され、端子側流動抑え突起部を乗り越えた止水剤が端子側止水剤溜め溝部に溜まるため、端子に止水剤が付着することがなく、端子を洗浄しなくても、相手側端子に対する端子の導電性を保つことができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、1本の切圧線について相手側端子に対する導通性および端子に対する雨水等の止水性に優れているだけでなく、特に複数の切圧線を備える場合においても、切圧線間に止水剤が良好に入り込んで硬化するので、従来技術に比べて、導通性および止水性に優れている。
本発明によれば、相手側端子に対する端子の導通性および端子に対する雨水等の止水性を同時に保つことができるコネクタハウジングおよびワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの概略斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスにおけるコネクタハウジングに切圧線を組み付けた状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスにおけるコネクタハウジングの止水剤充填部に止水剤を充填する工程を示す概略縦断面図であり、(A)は止水剤充填部に止水剤の送給を開始した状態を表し、(B)は止水剤が端子側流動抑え突起部および電線側流動抑え突起部を乗り越えて溜める端子側止水剤溜め溝部および電線側止水剤溜め溝部に滴下する状態を表し、(C)は止水剤によって止水剤充填部の内面部と切圧線との間の空隙を閉止される状態を表している。 本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスの概略縦断面図である。 従来のコネクタを示す全体分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るコネクタハウジングおよびワイヤハーネスについて、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、複数の切圧線20と、コネクタハウジング31と、を含んで構成されており、自動車に配索されるものである。切圧線20は、図2に示すように、自動車に搭載された電子機器間を電気的に接続する電線21の端部に端子22を圧着した構成となっている。
コネクタハウジング31は、図2に示すように、一端部から他端部に向けて貫通する切圧線収容室31aを備え、切圧線収容室31aに複数の切圧線20の端子22および電線21の端部を幅方向に並列に収容するようになっている。
コネクタハウジング31は、図3に示すように、切圧線収容室31aの所定個所で電線21を周方向に取り囲むよう止水剤40が充填される止水剤充填部31bと、外部から止水剤充填部31bに止水剤40を送給する止水剤送給孔31cと、止水剤充填部31bから端子22側へ向かう止水剤40の流動を抑える端子側流動抑え突起部31dと、端子側流動抑え突起部31dを乗り越えた止水剤40を溜める端子側止水剤溜め溝部31eと、止水剤充填部31bから電線延長方向へ向かう止水剤40の流動を抑える電線側流動抑え突起部31fと、電線側流動抑え突起部31fを乗り越えた止水剤40を溜める電線側止水剤溜め溝部31gと、が形成されている。
また、コネクタハウジング31には、切圧線収容室31aに収容した切圧線20の端子22のノッチ部22aに嵌合して端子22を固定するランス部31hが形成されている。
さらに、コネクタハウジング31は、端子22側の端部に端子22を取り囲む矩形状の凹部31iが形成された雌型コネクタハウジングであり、凹部31iに嵌り込む凸部を有する図示しない雄型コネクタハウジングと嵌合し、端子22が雄型コネクタハウジングの図示しない端子と電気的に接続されるようになっている。
止水剤40は、室温硬化性を有するとともに、70Pa・s以上の粘度でかつ流動性を有する液状ゴムであり、止水剤充填部31bに電線21を周方向に取り囲むよう充填されている。止水剤40として粘度が低い(70Pa・s未満)である液状ゴムは、室温硬化する前にコネクタハウジング33の外部へ流出してしまい、止水剤としての用をなさないので発明構成要件から除外される。
止水剤40は、コネクタハウジング31の外部から止水剤送給孔31cを経て止水剤充填部31bに送給され、送給開始直後は、図3(A)に示すように、止水剤充填部31bに溜まるが、止水剤充填部31bに溜まった止水剤40の量が、端子側流動抑え突起部31dと電線側流動抑え突起部31fとの間における止水剤貯留許容量を上回ると、図3(B)に示すように、端子側流動抑え突起部31dおよび電線側流動抑え突起部31fを乗り越えて、端子側止水剤溜め溝部31eおよび電線側止水剤溜め溝部31gに滴下する。
止水剤40は、時間経過により硬化が進むと、端子側止水剤溜め溝部31eおよび電線側止水剤溜め溝部31gに滴下しなくなり、止水剤充填部31bへの送給を継続すると、図3(C)に示すように、止水剤充填部31bに電線21を周方向に取り囲むよう充填され、止水剤充填部31bの内面部と切圧線20との間の空隙を閉止することになる。
本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、止水剤充填部31bに電線21を周方向に取り囲むよう充填した止水剤40が止水剤充填部31bの内面部と切圧線20との間の空隙を閉止するため、雨水等が電線21を伝って切圧線収容室31aから端子22側へ入り込まず、端子22および電線21の外径寸法に関係なく端子22の雨水等に対する止水性を保つことができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、コネクタハウジング31の外部から止水剤送給孔31cおよび止水剤充填部31bを観察することにより、止水剤充填部31bに止水剤40が充填されたか否かを判断することができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、コネクタハウジング31の外部から止水剤送給孔31cを経て止水剤充填部31bに送給され、端子側流動抑え突起部31dを乗り越えた止水剤40を端子側止水剤溜め溝部31eに溜めるため、端子22に止水剤40が付着することがなく、端子22を洗浄しなくても、相手側端子に対する端子22の導電性を保つことができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、コネクタハウジング31の外部から止水剤送給孔31cを経て止水剤充填部31bに送給され、電線側流動抑え突起部31fを乗り越えた止水剤40を電線側止水剤溜め溝部31gに溜めるため、切圧線収容室31aの反端子側の端部からコネクタハウジング31の外部に止水剤40が漏出することがなく、コネクタハウジング31の外部を洗浄しなくてもよい。
本実施の形態に係るワイヤハーネス10におけるコネクタハウジング31は、端子22側の端部に凹部31iを形成した雌型コネクタハウジングであったが、本発明に係るワイヤハーネスに用いるコネクタハウジングは、凹部31iに嵌り込む凸部を端部に形成した雄型コネクタハウジングとすることもできる。
(第2の実施の形態)
図4に示すように、本実施の形態に係るワイヤハーネス11は、複数の切圧線20と、コネクタハウジング33と、を含んで構成されており、自動車に配索されるものである。切圧線20は、図1〜図3に示すものと同様な構造であるので詳細については説明を省略する。
コネクタハウジング33は、一端部から他端部に向けて貫通する切圧線収容室33aを備え、切圧線収容室33aに複数の切圧線20の端子22および電線21の端部を幅方向に並列に収容するようになっている。
コネクタハウジング33は、切圧線収容室33aの所定個所で電線21を周方向に取り囲むよう止水剤40が充填される止水剤充填部33bと、止水剤充填部33bから端子22側へ向かう止水剤40の流動を抑える端子側流動抑え突起部33dと、端子側流動抑え突起部33dを乗り越えた止水剤40を溜める端子側止水剤溜め溝部33eと、止水剤充填部33bから電線延長方向へ向かう止水剤40の流動を抑える電線側流動抑え突起部33fと、が形成されており、切圧線収容室33aが外部から止水剤充填部33bに止水剤40を送給する止水剤送給孔を兼ねている。
また、コネクタハウジング33は、切圧線収容室33aに収容した切圧線20の端子22のノッチ部22aに嵌合して端子22を固定するランス部33hが形成されている。
さらに、コネクタハウジング33は、端子22側の端部に端子22を取り囲む矩形状の凹部33iが形成された雌型コネクタであり、凹部33iに嵌り込む凸部を有する図示しない雄型コネクタと嵌合し、端子22が雄型コネクタの図示しない端子と電気的に接続されるようになっている。
止水剤40は、室温硬化性を有するとともに、70Pa・s以上の粘度でかつ流動性を有する液状ゴムであり、止水剤充填部33bに電線21を周方向に取り囲むよう充填されている。止水剤40として粘度が低い(70Pa・s未満)である液状ゴムは、室温硬化する前にコネクタハウジング33の外部へ流出してしまい、止水剤としての用をなさないので発明構成要件から除外される。
止水剤40は、コネクタハウジング33の反端子側の端部から切圧線収容室33aに差し込んだ図示しないスポイト等の液体注入手段により止水剤充填部33bに送給され、止水剤充填部33bに溜まった止水剤40の量が、端子側流動抑え突起部33dと電線側流動抑え突起部33fとの間における止水剤貯留許容量を上回ると、端子側流動抑え突起部33dを乗り越え、端子側止水剤溜め溝部33eに滴下する。
止水剤40は、時間経過により硬化が進むと、端子側止水剤溜め溝部33eに滴下しなくなり、止水剤充填部33bへの送給を継続すると、止水剤充填部33bに電線21を周方向に取り囲むよう充填され、止水剤充填部33bの内面部と切圧線20との間の空隙を閉止することになる。
本実施の形態に係るワイヤハーネス11は、止水剤充填部33bに電線21を周方向に取り囲むよう充填した止水剤40が止水剤充填部33bの内面部と切圧線20との間の空隙を閉止するため、雨水等が電線21を伝って切圧線収容室33aから端子22側へ入り込まず、端子22および電線21の外径寸法に関係なく端子22の雨水等に対する止水性を保つことができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス11は、コネクタハウジング33の外部から止水剤送給孔を兼ねる切圧線収容室33aおよび止水剤充填部33bを観察することにより、止水剤充填部33bに止水剤40が充填されたか否かを判断することができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス11は、コネクタハウジング33の外部から止水剤充填部33bに送給され、端子側流動抑え突起部33dを乗り越えた止水剤40を端子側止水剤溜め溝部33eに溜めるため、端子22に止水剤40が付着することがなく、端子22を洗浄しなくても、相手側端子に対する端子22の導電性を保つことができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス11は、コネクタハウジング33の外部から切圧線収容室33aおよび止水剤充填部33bを観察しながら止水剤充填部33bに止水剤40を送給することができるので、切圧線収容室31aの反端子側の端部からコネクタハウジング33の外部に止水剤40が漏出するのを防ぐことができる。
本実施の形態に係るワイヤハーネス11におけるコネクタハウジング33は、端子22側の端部に凹部33iを形成した雌型コネクタハウジングであったが、本発明に係るワイヤハーネスに用いるコネクタハウジングは、凹部31iに嵌り込む凸部を端部に形成した雄型コネクタハウジングとすることもできる。
以上説明したように、本発明に係るコネクタハウジングおよびワイヤハーネスは、相手側端子に対する端子の導通性および端子の雨水等に対する止水性を同時に保つことができるという効果を有し、コネクタハウジングおよびワイヤハーネス全般に有用である。
10,11 ワイヤハーネス
20 切圧線
21 電線
22 端子
31,33 コネクタハウジング
31a 切圧線収容室
31b,33b 止水剤充填部
31c 止水剤送給孔
31d,33d 端子側流動抑え突起部
31e,33e 端子側止水剤溜め溝部
31f,33f 電線側流動抑え突起部
31g 電線側止水剤溜め溝部
33a 切圧線収容室(止水剤送給孔)
40 止水剤

Claims (3)

  1. 一端部から他端部に向けて貫通する切圧線収容室を有するコネクタハウジングを備え、電線の端部に端子が圧着された切圧線を前記切圧線収容室に収容するコネクタハウジングであって、
    前記切圧線収容室の所定個所で前記電線を周方向に取り囲むよう止水剤が充填される止水剤充填部と、外部から前記止水剤充填部に止水剤を送給する止水剤送給孔と、前記止水剤充填部から前記端子側へ向かう前記止水剤の流動を抑える端子側流動抑え突起部と、前記端子側流動抑え突起部を乗り越えた前記止水剤を溜める端子側止水剤溜め溝部と、が形成されたことを特徴とするコネクタハウジング。
  2. 前記止水剤充填部から電線延長方向へ向かう前記止水剤の流動を抑える電線側流動抑え突起部と、前記電線側流動抑え突起部を乗り越えた前記止水剤を溜める電線側止水剤溜め溝部と、が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタハウジング。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコネクタハウジングの切圧線収容室に切圧線を収容し、止水剤充填部に電線を周方向に取り囲むよう止水剤として、室温硬化性を有するとともに、70Pa・s以上の粘度でかつ流動性を有する液状ゴムを前記止水剤充填部に充填したことを特徴とするワイヤハーネス。
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