JP2015204219A - 燃料電池及び燃料電池スタック - Google Patents

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敏博 松野
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Abstract

【課題】集電体における突起の一部を電極から離間させた場合でも、良好な発電特性を維持することができる燃料電池を提供すること。
【解決手段】燃料電池は、複数の突起35を有する集電体27と、空気極21、燃料極22及び電解質層23を有する単セル11とを備える。空気極21の表面には、複数の突起35における当接面36と対向するように複数の導電性の当接パッド部39が配置される。空気極21の表面において、電極外縁部に位置する当接パッド部39とそれに隣接する当接パッド部39とを接続するように、導電性の結線部40が形成される。電極外縁部に位置する当接パッド部39に対向する突起35の当接面36に、空気極21の表面から剥離可能な無機絶縁層42が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、集電のための複数の突起を有する集電体と、燃料極、空気極及び電解質層を有する平板状部材として構成された単セルとを備えた燃料電池、及び単セルと集電体とインタコネクタとが複数個ずつ積層されて構成された燃料電池スタックに関するものである。
従来より、発電装置の一種である燃料電池として、例えば固体電解質層(固体酸化物層)を備えた固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell ;SOFC)が知られている。固体酸化物形燃料電池は、エネルギー変換効率が50%以上と非常に高く、かつ、小型化が可能であるため、家庭用コジェネレーションシステムや自動車の動力源として開発が行われている。
具体的には、固体酸化物形燃料電池は、燃料ガスに接する燃料極と酸化剤ガスに接する空気極とが固体電解質層の両側に配置された平板状の単セルを備えている(例えば、特許文献1参照)。なお、燃料ガスは水素を生成するためのものであり、酸化剤ガスは酸素を生成するためのものである。そして、水素と酸素とが固体電解質層を介して反応(発電反応)することにより、空気極を正極、燃料極を負極とする直流の電力が発生するようになっている。
特許文献1に開示されている固体酸化物形燃料電池では、単セルにおける空気極と空気極側集電体との間に、空気極と空気極側集電体とを接合する導電性の密着層が格子状に配列して形成されている。この密着層を設けることにより、空気極と空気極側集電体とが確実に接触し、それらの接触抵抗が低く抑えられる。
特開2009−99308号公報
ところで、上述した固体酸化物形燃料電池において良好な発電特性を引き出すためには、高温で作動させる必要がある。この場合、発電時の発熱によって単セルを構成する金属部材やセラミック部材などが膨張し、それら部材の熱膨張差によって部材が反ってしまうことが考えられる。これら部材の反りによって、下記2点の課題(1),(2)が生じる。(1)集電体と単セルとの密着力が強いと電極内部で剥離が起こり、当該剥離部分は電極としての機能を失うため、発電特性が低下する。(2)単セルには常に集電体接触部による外力が作用しているため、反ろうとする単セルに残留応力が発生し、単セルに割れが生じやすくなり、発電機能を失う恐れがある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電時の発熱により単セルを構成する部材が熱膨張差で反りを生じる場合でも、集電体における突起の一部を電極から離間させるとともに、離間前後で電極面積が変動することなく良好な発電特性を維持することができる燃料電池及び燃料電池スタックを提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段(手段1)としては、集電のための複数の突起を有する集電体と、燃料極、空気極及び電解質層を有する平板状部材として構成された単セルとを備えた燃料電池であって、前記燃料極及び前記空気極のうちの少なくとも一方の電極の表面に、前記複数の突起における当接面と対向するように複数の導電性の当接パッド部が、それぞれ配置され、前記電極の表面において、特定部位に位置する前記当接パッド部とそれに隣接する前記当接パッド部とを接続するように導電性の結線部が形成され、前記結線部と接続する前記当接パッド部に対向する前記突起のうちの少なくとも一部の突起の前記当接面には、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体が形成されることを特徴とする燃料電池がある。
従って、手段1に記載の発明によると、燃料極、空気極及び電解質層によって平板状部材として単セルが構成されている。このため、燃料電池の発電時には、構成部材の熱膨張差に基づいて単セルが変形し、その単セルの熱変形によって電極の特定部分に反りが生じることがある。そして、電極の反りによって特定部位に位置する当接パッド部から集電体の突起が離間する場合がある。本発明の燃料電池では、電極の表面において特定部位に位置する当接パッド部とそれに隣接する当接パッド部とを接続するように導電性の結線部が形成され、結線部と接続する当接パッド部に対向する突起の少なくとも一部の突起の当接面に、電極の表面から剥離可能な絶縁体が形成されている。この場合、電極の反りが発生したときに、突起の当接面に形成された絶縁体を剥離させることができる。ここで、絶縁体の剥離によって突起を離間させた当接パッド部は結線部を介して隣接する当接パッド部に電気的に接続されている。従って、電極の反りによって特定部位に位置する当接パッド部から突起を離間させた場合でも、集電体は、それに隣接する当接パッド部や結線部を通じて特定部位の当接パッド部から集電することができる。このように、本発明の燃料電池では、集電体における複数の突起の一部を電極から離間させた場合であっても、電極の通電部の面積、つまり発電に有効に使用できる電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。また、電極の反りが発生していない場合、絶縁体が設けられている突起とそれ以外の突起とが各当接パッド部に接触し、各突起により電極の表面全体を均一に押圧することができ、局所的な荷重印加を回避することで単セルの割れなどを抑制できる。このため、単セルの面内において、発電量のバラツキが発生することなく、効率よく発電することができる。
絶縁体が電極の表面に接する面積割合は、突起における当接面の表面積に対して、30%以下であることが好ましい。このように、絶縁体の面積割合を30%以下とすると、電極表面において結線部を介して横方向に流れる電流値の過度な増加を抑制し、発電特性の低下を抑えることができる。
当接パッド部及び結線部の面積割合は、電極の表面積に対して、20%以下であることが好ましい。このように、当接パッド部及び結線部の面積割合を20%以下とすると、電極におけるガス拡散性の低下を抑制し、セル特性の低下を回避することができる。
当接パッド部及び結線部は、白金(Pt)、金(Au)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、コバルト(Co)、ランタン(La)、ストロンチウム(Sr)、鉄(Fe)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)及びロジウム(Rh)のなかから選択される少なくとも1つを含む導電金属材料を用いて形成される。このような金属元素を含む導電金属材料を用いることで、高温環境下において長時間使用しても電気特性の変化が少なく、燃料電池の耐久性を高めることができる。
また、燃料電池の単セルは発電時に高温となるため、実稼動温度領域において、単セルの反りなどの外力が発生した場合に選択的に離間させることができる絶縁体が好ましく(即ち、絶縁体の無い他の箇所よりも、絶縁体部分の固着が弱い)、その一例としてアルミナペーストが挙げられる。
無機絶縁層は、金属酸化物を主体とすることが好ましい。ここで、無機絶縁層は、金属酸化物を主体として含む絶縁ペーストを用いてそれを焼結させることにより形成される。なお、絶縁ペーストとしては、アルミナ、セリア及びジルコニアのなかから選択される少なくとも1つを含む絶縁ペーストが用いられることが好ましい。このような絶縁ペーストを用いて絶縁体を形成すると、絶縁体の耐熱性を十分に確保することができ、さらには、その絶縁体の当接パッド部に対する密着強度は、当接パッド部の電極に対する密着強度よりも弱くなる。従って、電極の反り発生時に絶縁体の部分で優先的に剥離させることができるため、電極内部の剥離等の問題を確実に回避することができる。また、上記のような絶縁ペーストを用いる場合、突起の当接面に比較的薄い無機絶縁層を確実に形成することができる。なお、無機絶縁層の厚さは、20μm以上60μm以下であることが好ましい。絶縁層の厚みを20μm以上とすることで、絶縁層形成時のポアの生成を抑制し、更には60μm以下とすることで、絶縁層のクラック発生を抑制して、当該部の絶縁を確実に確保できる。なお、発電時の温度が高温とならない場合には、耐熱性は750℃以上の温度に限定されず、ガラスセラミックなどの低温焼成セラミックを用いて絶縁体を形成してもよい。
ここで、特定部位とは、電極の表面上において、発電時の熱変形により集電体の突起に対して離間する方向の反りが発生する部位であり、反りが発生する部位にある当接パッド部と、その当接パッド部に隣接する当接パッド部とを接続するように、結線部が形成される。そして、反りが発生する部位にある当接パッド部に対向した突起の当接面に、電極の表面に形成された当接パッド部から剥離可能な絶縁体が設けられる。なお、絶縁体が形成された当接面を有する突起以外の突起は、この突起に対向する当接パッド部に接続しうる。
具体的には、例えば反りが発生する特定部位が空気極の表面における電極外縁部である場合、電極外縁部に位置する当接パッド部とそれよりも電極中央部側にて隣接する当接パッド部とを接続するように、結線部が形成される。そして、電極外縁部に位置する当接パッド部に対向した突起の当接面に、絶縁体が設けられる。このように構成した燃料電池では、空気極における電極外縁部の反りが大きくなると、突起の当接面に設けた絶縁体が電極外縁部に位置する当接パッド部から剥離し、空気極の表面から突起が離間する。この空気極において、突起を離間させた電極外縁部の当接パッド部は、結線部を介して電極中央部側に隣接する当接パッド部に電気的に接続されている。従って、電極外縁部の当接パッド部から突起を離間させた場合でも、集電体は、隣接する当接パッド部及び結線部を介して電極外縁部の当接パッド部から集電することができる。このように、本発明の燃料電池では、集電体における複数の突起の一部を電極から離間させた場合でも、空気極の電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
反りが発生する特定部位が電極の表面における電極中央部である場合、電極中央部に位置する当接パッド部とそれよりも電極外縁部側にて隣接する当接パッド部とを接続するように、結線部が形成される。またこの場合、電極中央部に位置する当接パッド部に対向した突起の当接面に、絶縁体が設けられる。このように構成した燃料電池では、電極における電極中央部の反りが大きくなると、突起の当接面に設けた絶縁体が電極中央部に位置する当接パッド部から剥離し、電極の表面から突起が離間する。この電極において、突起を離間させた電極中央部の当接パッド部は、結線部を介して電極外縁部側に隣接する当接パッド部に電気的に接続されている。従って、電極中央部の当接パッド部から突起を離間させた場合でも、集電体は、隣接する当接パッド部及び結線部を介して電極中央部の当接パッド部から集電することができる。このため、燃料電池における電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
単セルは平板状部材であるため、例えばインタコネクタにおいて、燃料極側及び空気極側のうちの一方の電極における電極外縁部に、集電体の突起に対して離間する方向の反りが発生する場合、他方の電極における電極中央部に、集電体の突起に対して離間する方向の反りが発生する。このような場合、燃料極及び空気極のうちの一方の電極の表面において、電極外縁部に位置する当接パッド部とそれよりも電極中央部側にて隣接する集当接パッド部とを接続するように、結線部が形成されるとともに、電極外縁部に位置する当接パッド部に対向した突起の当接面に、電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられる。また、他方の電極の表面において、電極中央部に位置する当接パッド部とそれよりも電極外縁部側にて隣接する当接パッド部とを接続するように、結線部が形成されるとともに、電極中央部に位置する当接パッド部に対向した突起の当接面に、電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられる。このように燃料電池を構成すると、単セルにおける各電極の表面から集電体の突起の一部を離間させた場合でも、電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
複数の突起のうち当接パッド部と接するものにおいて少なくともその一部の当接面には、電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられる一方、複数の突起のうち絶縁体が設けられない面には、絶縁体と略等しい厚さの導電体が設けられていてもよい。なお、導電体は、導電性金属を主体として含む導電ペーストを用いて形成された導電金属層であり、その厚さは、20μm以上60μm以下である。このように導電体を形成すると、各突起における当接面の高さを均一にすることができ、各突起の当接面の段差をなくすことができる。従って、各突起によって電極の表面全体を均一に押圧することができる。
単セルを構成する電解質層の形成材料としては、例えばZrO系セラミック、LaGaO系セラミックなどが用いられる。
空気極は、酸化剤となる酸化剤ガスと接触し、単セルにおける正電極として機能する。ここで、空気極の形成材料としては、例えば、金属材料、金属の複合酸化物などを挙げることができる。金属材料の好適例としては、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh等やそれらの合金などがある。金属の複合酸化物の好適例としては、例えば、La、Pr、Sm、Sr、Ba、Co、Fe、Mnを含有する複合酸化物(La1−xSrCoO系複合酸化物、La1−xSrFeO系複合酸化物、La1−xSrCo1−yFe系複合酸化物、La1−xSrMnO系複合酸化物、Pr1−xBaCoO系複合酸化物、Sm1−xSrCoO系複合酸化物)などがある。
燃料極は、還元剤となる燃料ガスと接触し、単セルにおける負電極として機能する。ここで、燃料極の形成材料としては、例えば、希土類元素(Sc、Yなど)により安定化されたZrO系セラミック、及び、希土類元素(Sm、Gdなど)をドープしたCeO系セラミック等のうち、少なくとも1つのセラミック材料と、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh、Ni、Fe等の金属材料及びそれら金属材料の合金のうちの少なくとも1つと、を混合した金属セラミック材料の混合物(サーメット)を使用することができる。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、手段1に記載の単セルと、前記集電体と一体的にまたは別部材として形成され、前記集電体と電気的に接続されたインタコネクタと、を備え、前記単セルと前記集電体と前記インタコネクタとが複数個ずつ積層されている、ことを特徴とする燃料電池スタックがある。
従って、手段2に記載の発明によると、手段1の単セルと集電体とインタコネクタが複数個ずつ積層されることで燃料電池スタックが構成される。この燃料電池スタックでは、発電時の熱変形により、突起の当接面に形成した絶縁体が剥離して、単セルにおける電極の特定部位の当接パッド部から集電体の突起を離間させた場合であっても、隣接する当接パッド部や結線部を通じて特定部位の当接パッド部から集電することができる。従って、本発明の燃料電池スタックでは、集電体における複数の突起の一部を電極から離間させた場合であっても、電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
本実施の形態の燃料電池を示す概略構成図。 燃料電池スタックを示す概略断面図。 集電体の突起及び無機絶縁層を示す平面図。 空気極の表面に形成された導電層を示す平面図。 電極における反り発生時の状態を示す要部断面図。 パターンの間隔が異なる導電層が形成された別の実施の形態の空気極を示す平面図。 パターンの太さが異なる導電層が形成された別の実施の形態の空気極を示す平面図。 枠状のパターンを有する導電層が形成された別の実施の形態の空気極を示す平面図。 電極外縁部側に複数の線状のパターンを有する導電層が形成された別の実施の形態の空気極を示す平面図。 最外周及び2列目の突起の当接面に無機絶縁層が形成された別の実施の形態の集電体を示す平面図。 突起の当接面に無機絶縁層及び導体金属層が形成された別の実施の形態の集電体を示す断面図。 電極中心部に導電層が形成された別の実施の形態の空気極を示す平面図。 中央部の突起の当接面に無機絶縁層が形成された別の実施の形態の集電体を示す平面図。 別の実施の形態の円形状の空気極を示す平面図。
以下、本発明を燃料電池に具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示される本実施の形態の燃料電池10は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。燃料電池10は、発電の最小単位である単セル11を複数積層してなる燃料電池スタック12を備えている。
燃料電池スタック12は、例えば縦180mm×横180mm×高さ80mmの略直方体形状をなしている。本実施の形態において、燃料電池スタック12を構成する単セル11の積層数は、20枚程度となっている。また、燃料電池スタック12には、単セル11の積層方向における両端部(図1では上端部と下端部)に、エンドプレート14,15が配置されている。さらに、燃料電池スタック12の周縁部には、同スタック12を厚さ方向に貫通する複数の貫通穴が形成されている。そして、各貫通穴に締結ボルト18を挿通させ、燃料電池スタック12の下面から突出するボルト18の下端部分にナット19が螺着されている。このように締結ボルト18及びナット19を用いて各エンドプレート14,15を各単セル11の積層方向に締め付けることで、複数の単セル11が固定されるようになっている。また、燃料電池スタック12の両端部に配置されるエンドプレート14,15が、燃料電池スタック12から出力される電流の出力端子となっている。
図2に示されるように、燃料電池スタック12を構成する単セル11は、空気極21、燃料極22及び固体電解質層23を有する平板状部材として構成され、発電反応により電力を発生する。また、燃料電池スタック12には、単セル11に加えて、インタコネクタ24、セパレータ25、空気極側集電体27及び燃料極側集電体28等が設けられ、それらが複数個ずつ積層されている。
より詳しくは、インタコネクタ24は、ステンレスなどの導電性材料によって形成されており、単セル11の厚み方向の両側に一対配置される。各インタコネクタ24により板厚方向での単セル11間の導通が確保される。単セル11の間に配置されるインタコネクタ24は、隣り合う単セル11を区分する。
セパレータ25は、ステンレスなどの導電性材料によって形成されており、矩形状の開口部29を中央部に有する略矩形枠状をなしている。セパレータ25は、単セル11間の仕切り板として機能する。
固体電解質層23は、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)などのセラミック材料(酸化物)によって矩形板状に形成されている。固体電解質層23は、セパレータ25の下面に固定されるとともに、セパレータ25の開口部29を塞ぐように配置されている。固体電解質層23は、酸素イオン伝導性固体電解質体として機能するようになっている。
また、固体電解質層23の上面には、燃料電池スタック12に供給された酸化剤ガスに接する空気極21が貼付され、固体電解質層23の下面には、同じく燃料電池スタック12に供給された燃料ガスに接する燃料極22が貼付されている。即ち、空気極21及び燃料極22は、固体電解質層23の両側に配置されている。また、空気極21は、セパレータ25の開口部29内に配置され、セパレータ25と接触しないようになっている。なお、本実施の形態の単セル11では、セパレータ25の下方に燃料室31が形成されるとともに、セパレータ25の上方に空気室32が形成されている。
本実施の形態の単セル11において、空気極21は、金属の複合酸化物であるLSCF(La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8)によって矩形板状に形成されている。また、燃料極22は、ニッケルとイットリア安定化ジルコニアとの混合物(Ni−YSZ)によって矩形板状に形成されている。
空気極21は、空気極側集電体27によってインタコネクタ24に電気的に接続され、燃料極22は、燃料極側集電体28によってインタコネクタ24に電気的に接続されている。本実施の形態において、空気極側集電体27は、インタコネクタ24と一体的に形成されている。なお、空気極側集電体27は、インタコネクタ24とは別部材で形成されていてもよい。また、燃料極側集電体28は、燃料ガスの通過が可能なように、例えばニッケル製の多孔体からなる。
図2及び図3に示されるように、空気極側集電体27は、集電のための複数の突起35を有している。そして、図2及び図4に示されるように、単セル11を構成する空気極21の表面上に、空気極側集電体27の複数の突起35における当接面36(先端面)が接触しうる集電体接触部位37が散点状に設定されている。本実施の形態において、複数の集電体接触部位37は、例えば四角形状の領域であり、同一の形状及び面積を有し、空気極21の表面上において縦横に格子状に規則正しく設定されている。空気極側集電体27における複数の突起35は、同一の形状及びサイズを有する四角形状の突起であり、縦横に格子状に規則正しく配置されている。
本実施の形態の単セル11において、空気極21の表面上には、導電性の材料からなる導体層38が形成されている。導電層38は、複数の突起35の当接面36と対向するように設けられる複数の当接パッド部39と、隣接する当接パッド部39の間を接続するよう設けられる結線部40とを有する。導電層38において、突起35の当接面36が当接する集電体接触部位37の内側領域が当接パッド部39となり、それ以外の部位が結線部40となる。
具体的には、本実施の形態の導電層38は、空気極21の表面上において、集電体接触部位37とほぼ等しい幅を有する線状のパターンが縦方向及び横方向に等間隔に設けられるとともに格子状に交差するように形成されている。導電層38における外周部のパターンは、電極外縁部21aに位置する複数の集電体接触部位37に重なるように形成されており、外周部以外のパターンも、複数の集電体接触部位37に重なるように形成されている。空気極21の表面上において、このように導電層38を形成することにより、電極外縁部21aに位置する当接パッド部39とそれよりも電極中央部21b側にて隣接する当接パッド部39とが結線部40を介して電気的に接続されることとなる。
本実施の形態の導電層38(当接パッド部39及び結線部40)は、銀パラジウム合金(パラジウムの含有量が1〜10mol%の合金)からなり、その厚さは、例えば数十μm程度である。また、導電層38を構成する当接パッド部39及び結線部40の面積割合は、空気極21の表面積に対して、5%程度である。なお、本実施の形態では、導電層38の結線部40は、集電体接触部位37の内側領域(当接パッド部39)から外側領域に延展する展開パターンであり、隣り合う集電体接触部位37の間に形成されている。つまり、結線部40は、各集電体接触部位37の当接パッド部39間を繋ぐ導線として機能する部分である。
図2及び図3に示されるように、空気極側集電体27において当接パッド部39に対向する複数の突起35のうちの少なくとも一部の突起35(本実施の形態では最外周に位置する複数の突起35)の当接面36に、耐熱性を有する無機絶縁層42(絶縁体)が形成されている。この無機絶縁層42が設けられている各突起35は、空気極21において電極外縁部21aに位置する当接パッド部39に対向する突起である。
本実施の形態において、無機絶縁層42の導電層38(当接パッド部39)に対する密着強度は、導電層38(当接パッド部39)の空気極21に対する密着強度よりも弱い。具体的には、無機絶縁層42は、金属酸化物であるアルミナを主体として含むアルミナペーストを用いて形成された絶縁層であり、その厚さは40μm程度である。なお、無機絶縁層42は、99.9%以上の含有率でアルミナを含み、燃料電池10の実使用温度である700℃以上の耐熱性を有している。本実施の形態の空気極側集電体27では、最外周に位置する各突起35の当接面36全体を覆うように無機絶縁層42がそれぞれ形成されている。また、空気極側集電体27における複数の突起35において、最外周に位置して無機絶縁層42が設けられる突起35は20%程度である。従って、無機絶縁層42が空気極21の表面に接する面積割合は、各突起35における当接面36の表面積に対して、20%程度となっている。
次に、本実施の形態における燃料電池スタック12の製造方法について説明する。
まず、例えばSUS430からなる板材を打ち抜いて、インタコネクタ24やセパレータ25を製造する。また、インタコネクタ24に対してエッチング等を行うことで、空気極側集電体27として機能する複数の突起35を形成する。なおここで、プレス加工等の他の加工を行うことにより、インタコネクタ24に複数の突起35を一体的に形成してもよい。
さらに、燃料極22のグリーンシート上に、固体電解質層23の材料を印刷し、その上に空気極21の材料を印刷した後焼成する。この焼成によって、空気極21、燃料極22及び固体電解質層23を有する平板状の単セル11が製造される。その後、単セル11とセパレータ25とをロウ付けにて固定する。さらに、燃料極側集電体28をインタコネクタ24にロウ付けによって固定する。
また、Ag−Pd粉末(Pd:1mol%)とエチルセルロースと有機溶剤とを三本ロール混合することで、Ag−Pd導電ペーストを作製する。次に、空気極21の表面に、その導電ペーストをスクリーン印刷し、その後乾燥する。さらに、インタコネクタ24において最外周に位置する突起35の先端面36(当接面)に対して、アルミナを主体として含む絶縁ペーストをスクリーン印刷し、その後乾燥する。なお、絶縁ペーストとしては、アルミナの粉末、エチルセルロース、有機溶剤等からなり、燃料電池10の運転温度である700℃となった場合に、99.9%以上の含有率でアルミナが含まれるペーストが使用される。
そして、上述したインタコネクタ24、セパレータ25をロウ付けした単セル11などを一体に組み付けるとともに、単セル11を含むそれら部材を複数積層することで燃料電池スタック12を構成する。またこのとき、燃料電池スタック12において、貫通孔に締結ボルト18を嵌め込むとともにその先端にナット19を螺合させる。この結果、各短セル11をその積層方向に押圧した状態で一体化させることにより、燃料電池スタック12が組み付けられる。
上述した導電ペーストは、燃料電池10の運転温度(700℃)において、エチルセルロースなどが除去されることで導電層38(銀パラジウム合金)となる。また、燃料電池10の運転温度には、導電層38(当接パッド部39)の銀パラジウム合金が軟化して空気極21と空気極側集電体27とが密着する。同様に、絶縁ペーストも、燃料電池10の運転温度において、エチルセルロースなどが除去されることで無機絶縁層42となる。なお、運転停止時において、集電体接触部位37の導電層38(当接パッド部39)や無機絶縁層42は、空気極21と空気極側集電体27とを接合して一体化している。
次に、本実施の形態の燃料電池10の作用について説明する。
燃料電池10において、燃料供給経路から燃料室31に燃料ガスを供給するとともに、空気供給経路から空気室32に酸化剤ガスを供給する。このとき、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素とが固体電解質層23を介して反応(発電反応)し、空気極21を正極、燃料極22を負極とする直流の電力が発生する。
燃料電池10の運転時には、各単セル11における発電反応によって温度が上昇し700℃程度の高温となる。このとき、空気極21、燃料極22及び固体電解質層23のセル部材やインタコネクタ24やセパレータ25等の金属部材が熱によって膨張する。そして、それら部材の熱膨張差に基づいて単セル11が変形し、空気極21の電極外縁部21aに反りが生じることがある。図5に示されるように、空気極21において電極外縁部21aの反りが大きくなる場合、空気極側集電体27の突起35の当接面36に形成されている無機絶縁層42が優先的に剥離し、電極外縁部21aに位置する当接パッド部39から突起35が離間する。
本実施の形態では、空気極21の表面において、突起35を離間させた電極外縁部21aの当接パッド部39は、結線部40を介して電極中央部21b側にて隣接する当接パッド部39に電気的に接続されている。このため、無機絶縁層42が剥離して電極外縁部21aの当接パッド部39から突起35を離間させた場合でも、それに隣接する電極中央部21b側の当接パッド部39に接触している突起35や結線部40を介して電極外縁部21aの当接パッド部39から集電される。また、空気極側集電体27において、最外周の突起35は、当接面36の無機絶縁層36によって絶縁されるため、空気極21に接触した状態でも集電には寄与していない。このように、部材が熱膨張差で反りを生じて電極外縁部21aの当接パッド部39から突起35を離間させた場合であっても、空気極21の通電部の面積、つまり発電に有効に使用できる電極面積は、離間前の状態から変化することがなく、離間していない中央部側の複数の突起35を介して集電が行われる。
本実施の形態の燃料電池スタック12は、単セル11を複数積層して直列に接続している。このため、燃料電池10では、空気極21に電気的に接続される上側エンドプレート14(正極)と、燃料極22に電気的に接続される下側エンドプレート15(負極)とから直流電力が出力される。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の燃料電池10では、発電時の熱変形により、空気極21の電極外縁部21aにおいて空気極側集電体27の突起35に対して離間する方向の反りが発生する。このとき、突起35の当接面36に設けた無機絶縁層42の部分が優先的に剥離して電極外縁部21aの当接パッド部39から突起35が離間する。この場合、空気極側集電体27は、電極中央部21b側にて隣接する当接パッド部39及び結線部40を介して電極外縁部21aの当接パッド部39から集電することができる。このように、本実施の形態の燃料電池10では、空気極側集電体27における複数の突起35の一部(最外周の各突起35)を空気極21から離間させた場合でも、空気極21の電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
(2)本実施の形態の燃料電池10では、空気極21の反りが発生していない場合、無機絶縁層42が設けられている最外周の突起35とそれ以外の内周側の突起35とが各当接パッド部39に接触し、各突起35により空気極21の表面全体を均一に押圧することができる。このため、単セル11のセル面内において、局所的な荷重印加を回避することで、単セル11の割れなどを抑制でき、発電量のバラツキが発生することなく、効率よく発電することができる。
(3)本実施の形態の燃料電池10において、無機絶縁層42が空気極21の表面に接する面積割合は、突起35における当接面36の表面積に対して、30%以下(具体的には20%)である。この場合、空気極21の表面において導電層38の結線部40を介して横方向に流れる電流値の過度な増加が抑制されるため、発電特性の低下を抑えることができる。
(4)本実施の形態の燃料電池10において、当接パッド部39及び結線部40の面積割合は、空気極21の表面積に対して、20%以下(具体的には5%)である。ここで、当接パッド部39及び結線部40の面積割合が20%よりも大きくなると、空気極21におけるガス拡散性が低下し、セル特性が低下してしまうといった問題が生じる。これに対して、本実施の形態では、当接パッド部39及び結線部40の面積割合を空気極21の表面積の5%程度とすることにより、その問題を回避できるため、発電特性の低下を抑えることができる。
(5)本実施の形態の燃料電池10において、当接パッド部39及び結線部40は、銀及びパラジウムを含む銀パラジウム合金からなる。この場合、高温環境下において長時間使用しても電気特性の変化が少なく、燃料電池10の耐久性を高めることができる。
(6)本実施の形態の燃料電池10において、無機絶縁層42は、金属酸化物であるアルミナを主体として含む絶縁ペーストを用いてそれを焼結させることにより形成される。この無機絶縁層42は、燃料電池10の運転温度である700℃以上の耐熱性を有する。また、当接パッド部39に対する無機絶縁層42の密着強度は、空気極21に対する当接パッド部39の密着強度よりも弱くなる。従って、空気極21の反り発生時に無機絶縁層42の部分で優先的に剥離させることができるため、単セル11の割れ等の問題を確実に回避することができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の燃料電池10において、空気極21の表面には、縦方向及び横方向に等間隔に設けられた線状のパターンを有する導体層38が形成されていたが、これに限定されるものではない。図6に示される導体層45のように、線状のパターンの間隔が不均一に形成されるものでもよい。なお、導体層45では、電極外縁部21a側ほどパターンの間隔が狭くなっている。また、図7に示される導体層50のように、線状のパターンの一部が他のパターンよりも太く形成されていてもよい。図6の導体層45では、空気極側集電体27における複数の突起35の当接面36と対向するように設けられる複数の当接パッド部46と、隣接する当接パッド部46の間を接続するよう設けられる結線部47とを有する。また、図7の導体層50でも、空気極側集電体27における複数の突起35の当接面36と対向するように設けられる複数の当接パッド部51と、隣接する当接パッド部51の間を接続するよう設けられる結線部52とを有する。導体層45,50における各当接パッド部46,51は、複数の突起35が接する集電体接触部位37の内側領域に形成される部位であり、結線部47,52は、集電体接触部位37(当接パッド部46,51)の間に形成される部位である。
このように、空気極21の表面に図6の導体層45や図7の導体層50を形成した場合でも、上記実施の形態と同様に、空気極側集電体27における複数の突起35のうち最外周に位置する各突起35の当接面36に、無機絶縁層42が形成される(図3参照)。この場合、空気極21の電極外縁部21aに反りが生じ、無機絶縁層42が剥離して電極外縁部21aの当接パッド部46,51から突起35が離間しても、その当接パッド部46,51は、結線部47,52を介して電極中央部21b側の当接パッド部46,51に接続される。このため、空気極側集電体27は、電極中央部21b側の当接パッド部46,51に接触している突起35や結線部47,52を介して電極外縁部21aの当接パッド部46,51から集電することができる。このように、空気極側集電体27における複数の突起35の一部を空気極21から離間させた場合であっても、燃料電池10における電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
・上記実施の形態の燃料電池10において、導体層38,45,50は、空気極21の表面における電極中央部21b側にも線状のパターンが形成されていたが、これに限定されるものではない。図8に示される導体層55のように、空気極21の表面における電極外縁部21a側に枠状のパターンを形成してもよい。導体層55は、空気極側集電体27における複数の突起35の当接面36と対向するように設けられる複数の当接パッド部56と、隣接する当接パッド部56の間を接続するよう設けられる結線部57とを有する。なお、導体層55における当接パッド部56は、電極外縁部21aに位置する複数の集電体接触部位37の内側領域に形成される部位であり、結線部57は、集電体接触部位37(当接パッド部56)の間に形成される部位である。より詳しくは、導体層55は、隣接する2つの集電体接触部位37の間隔より若干広い幅を有して形成されており、最外周にある集電体接触部位37(当接パッド部56)とその内側に隣接する集電体接触部位37(当接パッド部56)とを結線部57を介して接続している。
図9に示されるように、空気極21の表面における電極外縁部21a側に、複数の線状のパターンを有する導体層60を形成してもよい。導体層60は、空気極21の表面において、最外周にある集電体接触部位37及びその内側に隣接する集電体接触部位37の内側領域にそれぞれ配置される当接パッド部61と、それら集電体接触部位37の当接パッド部61の間を接続する結線部62とを有している。空気極21の表面に図8の導体層55や図9の導体層60を形成した場合でも、上記実施の形態と同様に、空気極側集電体27における複数の突起35のうち最外周に位置する各突起35の当接面36に、無機絶縁層42が形成される(図3参照)。この場合、空気極21の電極外縁部21aに反りが生じ、無機絶縁層42が剥離して電極外縁部21aの当接パッド部56,61から突起35が離間しても、その当接パッド部56,61は、結線部57,62を介してそれに隣接する電極中央部21b側の当接パッド部56,61に接続される。このため、電極中央部21b側の当接パッド部56,61に接触している突起35や結線部57,62を介して電極外縁部21aの当接パッド部56,61から集電することができる。このように構成した燃料電池10では、空気極側集電体27における複数の突起35の一部(外縁部の突起35)を空気極21から離間させた場合であっても、電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
・上記実施の形態の燃料電池10において、空気極側集電体27における複数の突起35のうち最外周に位置する突起35の当接面36に無機絶縁層42が形成されていたが、これに限定されるものではない。図10に示される空気極側集電体27のように、最外周に位置する突起35の当接面36に加えて、最外周から2列目の突起35の当接面36にも無機絶縁層42を形成してもよい。なお、図10の空気極側集電体27では、最外周から2番目の突起35の当接面36には、その全面ではなく一部の領域(外側半分の領域)に、無機絶縁層42が形成されている。また、図示しないが空気極側集電体27の四隅のコーナ部にある各突起35の当接面36のみに、無機絶縁層42が形成されていてもよい。このようにしても、空気極21の反りが発生したときに、突起35の当接面36に形成された無機絶縁層42を優先的に剥離させ、電極外縁部21aやコーナ部に位置する当接パッド部39から突起35を離間させることができる。この場合でも、上記実施の形態と同様に、空気極21の表面には、複数の突起35の当接面36と対向するように設けられる複数の当接パッド部39と、隣接する当接パッド部39の間を接続するよう設けられる結線部40とを形成する(図4参照)。このように構成した燃料電池10では、空気極側集電体27における複数の突起35の一部(外縁部やコーナ部の突起35)を空気極21から離間させた場合でも、電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
・図11に示される空気極側集電体27のように、複数の突起35において、最外周の突起35の当接面36に無機絶縁層42を形成するとともに、それ以外の突起35の当接面36に導電金属層65を形成してもよい。なお、導電金属層65は、無機絶縁層42と略等しい厚さの導電体であり、空気極21側に形成される導体層55と同様のAg−Pd導電ペーストを用いて形成される。また、空気極21の表面には、電極外縁部21aのみに環状の導体層55(図8参照)が形成されている。この場合、複数の突起35のうち、空気極21側の当接パッド部56(導体層55)と接しない突起35の当接面36に導電金属層65が形成されることとなる。この結果、空気極側集電体27における各突起35の厚み(高さ)を同等にすることができ、各突起35における当接面36の段差をなくすことができる。従って、空気極側集電体27における各突起35によって空気極21の表面全体を均一に押圧することができる。
・上記実施の形態の燃料電池10では、空気極21の電極外縁部21aに反りが発生する場合の対策として、空気極21の電極外縁部21aにおける当接パッド部39に対向した突起35の当接面36に無機絶縁層42が形成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、電極中央部21bに位置する集電体接触部位37が空気極側集電体27の突起35から剥離するように単セル11が変形する場合もある。この場合、図12に示されるように、空気極21の電極中央部21bに導電層70(当接パッド部71及び結線部72)を形成する。つまり、導電層70において空気極21の電極中央部21bに位置する当接パッド部71とそれよりも電極外縁部21a側にて隣接する当接パッド部71とを接続するように、結線部72を形成する。また、図13に示されるように、空気極側集電体27において、電極中央部21bに位置する当接パッド部71に対向した突起35の当接面36に、無機絶縁層42が設けられている。なおここでは、空気極側集電体27の中央部に位置する3行×3列(合計で9個)の突起35の当接面36に、無機絶縁層42が設けられている。このように導電層70及び絶縁層42を形成した場合、空気極21における電極中央部21bの反りが大きくなると、突起35の当接面36に設けた無機絶縁層42が電極中央部21bに位置する当接パッド部71から剥離し、空気極21の表面から突起35が離間する。空気極21において、突起35を離間させた電極中央部21bの当接パッド部71は、結線部72を介して電極外縁部21a側にて隣接する当接パッド部71に電気的に接続されている。従って、電極中央部21bの当接パッド部71から突起35を離間させた場合でも、空気極側集電体27は、隣接する当接パッド部71及び結線部72を介して電極中央部21bの当接パッド部71から集電することができる。このように、複数の突起35の一部(中央部の突起35)を空気極21から離間させた場合でも、燃料電池10における電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
・上記実施の形態では、空気極21の表面に導電層38,45,50,55,60,70(当接パッド部39,46,51,56,61,71及び結線部40,47,52,57,62,72)を形成するものであったが、燃料極22の表面に導電層(当接パッド部及び結線部)を形成してもよい。なおこの場合、燃料極側集電体28は複数の突起を有する剛体の金属板にて形成され、燃料極22には燃料極側集電体28の突起が接触しうる集電体接触部位が散点状に設定される。単セル11は平板状部材であるため、例えば、空気極21及び燃料極22のうちの空気極21における電極外縁部21aに、空気極側集電体27の突起35に対して離間する方向の反りが発生する場合、燃料極22における電極中央部に、燃料極側集電体28の突起に対して離間する方向の反りが発生する。従って、燃料極22の表面上には、電極中央部に位置する当接パッド部とそれよりも電極外縁部側にて隣接する当接パッド部とを接続するように結線部が形成される。さらに、燃料極側集電体28の複数の突起のうちの電極中央部に位置する当接パッド部に対向した突起の当接面に、無機絶縁層が形成される。このように構成すると、各電極21,22の表面から集電体27,28の突起35の一部を離間させた場合でも、燃料電池10における電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
・上記実施の形態では、四角形状の空気極21に導電層38,45,50,55,60,70(当接パッド部39,46,51,56,61,71及び結線部40,47,52,57,62,72)を形成するものであったが、電極形状は四角形状に限定されるものではなく、円形状や四角形以外の多角形状の空気極に導電層を形成してもよい。図14には、円形状の空気極74の電極表面に導電層75(当接パッド部76及び結線部77,78)を形成した具体例を示している。図14の空気極74においても、空気極側集電体の突起が接触する複数の集電体接触部位79が散点状に設けられている。また、空気極74において、直径の異なる2つの円周上となる位置に複数の集電体接触部位79がそれぞれ配設されている。そして、空気極74の表面において、集電体接触部位79の当接パッド部76とそれに隣接する集電体接触部位79の当接パッド部76とを接続するように結線部77,78が設けられている。より詳しくは、図14の空気極74では、同一円周上に位置する各当接パッド部76について隣接する当接パッド部76の間をそれぞれ繋げるように結線部77が形成される。さらに、電極外縁部74a側における右端、左端、上端及び下端の4つの箇所にある当接パッド部76とその当接パッド部76に対して内側に隣接する当接パッド部76とをそれぞれ繋げるように結線部78が形成されている。また、空気極側集電体も円形状に形成され、空気極側集電体の複数の突起において、特定部位(例えば電極外縁部74a)に位置する当接パッド部76に対向した突起の当接面に、無機絶縁層が形成される。このように導電層75及び無機絶縁層を形成すると、特定部位の当接パッド部76から無機絶縁層が剥離して空気極側集電体の突起を離間させた場合でも、それに隣接する当接パッド部76や結線部77,78を介して離間させた当接パッド部76から集電することができる。従って、空気極74の表面から空気極側集電体の突起の一部を離間させた場合でも、燃料電池10における電極面積は変化することがなく、良好な発電特性を維持することができる。
・上記実施の形態では、空気極側集電体27の各突起35の形状は正四角形状であったが、長方形、円形や楕円形などの形状に変更してもよい。
・上記実施の形態では、突起35の当接面36に無機絶縁層42(絶縁体)を形成するものであったが、これに限定されるものではなく、当接面36を含む突起35の一部または全体を絶縁体で形成してもよい。なおここで、反りが発生する特定部位にある当接パッド部39に対向する突起35については絶縁体で形成し、それ以外の突起は、上記実施の形態と同様に導電体で形成する。
・上記実施の形態では、空気極側集電体27の各突起35の当接面36に、絶縁ペーストをスクリーン印刷して無機絶縁層42を形成していたが、これ以外にスプレーなどの他の手法によって絶縁ペーストを塗布して無機絶縁層42を形成してもよい。
・上記実施の形態では、固体酸化物形燃料電池10の運転温度によって、導電ペーストや絶縁ペーストを焼結させることで導電層38及び無機絶縁層42を形成していたが、導電層38及び無機絶縁層42を形成するための焼成工程を別途行うことで燃料電池10を製造してもよい。
・上記実施の形態では、固体酸化物形燃料電池10に具体化するものであったが、他の燃料電池、特に高温で作動する高温運転型の燃料電池に本発明を具体化してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1において、前記絶縁体の前記当接パッド部に対する密着強度は、前記当接パッド部の前記電極に対する密着強度よりも弱いことを特徴とする燃料電池。
(2)手段1において、前記特定部位は、前記電極の表面上において、発電時の熱変形により前記集電体の突起に対して離間する方向の反りが発生する部位であり、前記反りが発生する部位にある前記当接パッド部と、その当接パッド部に隣接する前記当接パッド部とを接続するように、前記結線部が形成され、前記反りが発生する部位にある前記当接パッド部に対向した前記突起の前記当接面に、前記電極の表面に形成された前記当接パッド部から剥離可能な絶縁体が設けられていることを特徴とする燃料電池。
(3)手段1において、前記絶縁体が形成された当接面を有する突起以外の前記突起は、この突起に対向する前記当接パッド部に、接続しうることを特徴とする燃料電池。
(4)手段1において、前記特定部位は前記電極の表面における電極中央部であり、前記電極中央部に位置する前記当接パッド部とそれよりも電極外縁部側にて隣接する前記当接パッド部とを接続するように、前記結線部が形成されるとともに、前記電極中央部に位置する前記当接パッド部に対向した前記突起の前記当接面に、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられていることを特徴とする燃料電池。
(5)手段1において、前記燃料極及び前記空気極のうちの一方の電極の表面において、前記電極外縁部に位置する前記当接パッド部とそれよりも電極中央部側にて隣接する前記当接パッド部とを接続するように、前記結線部が形成されるとともに、前記電極外縁部に位置する前記当接パッド部に対向した前記突起の前記当接面に、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられており、他方の電極の表面において、前記電極中央部に位置する前記当接パッド部とそれよりも電極外縁部側にて隣接する前記当接パッド部とを接続するように、前記結線部が形成されるとともに、前記電極中央部に位置する前記当接パッド部に対向した前記突起の前記当接面に、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられていることを特徴とする燃料電池。
(6)手段1において、前記複数の突起のうち前記当接パッド部と接するものにおいて少なくともその一部の前記当接面には、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体が設けられる一方、前記複数の突起のうち前記絶縁体が設けられない面には、前記絶縁体と略等しい厚さの導電体が設けられることを特徴とする燃料電池。
(7)手段1において、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体は、耐熱性を有する無機絶縁層であることを特徴とする燃料電池。
(8)手段1において、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体は、750℃以上の耐熱性を有する無機絶縁層であることを特徴とする燃料電池。
(9)手段1において、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体は、金属酸化物を主体とする無機絶縁層であることを特徴とする燃料電池。
(10)手段1において、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体は、金属酸化物を主体として含む絶縁ペーストを用いて形成された無機絶縁層であることを特徴とする燃料電池。
(11)手段1において、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体は、金属酸化物を主体として含む絶縁ペーストを用いてそれを焼結させることにより形成された無機絶縁層であることを特徴とする燃料電池。
(12)手段1において、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体は、アルミナ、セリア及びジルコニアのなかから選択される少なくとも1つを含む絶縁ペーストを用いて形成された無機絶縁層であることを特徴とする燃料電池。
(13)技術的思想(7)〜(12)のいずれかにおいて、前記無機絶縁層の厚さは、20μm以上60μm以下であることを特徴とする燃料電池。
(14)技術的思想(6)において、前記導電体は、導電性金属を主体として含む導電ペーストを用いて形成された導電金属層であることを特徴とする燃料電池。
(15)技術的思想(14)において、前記導電金属層の厚さは、20μm以上60μm以下であることを特徴とする燃料電池。
(16)前記電解質層は、固体酸化物からなる固体電解質層であることを特徴とする燃料電池。
10…燃料電池
11…単セル
12…燃料電池スタック
21,74…空気極
21a,74a…電極外縁部
21b…電極中央部
22…燃料極
23…電解質層としての固体電解質層
24…インタコネクタ
27…集電体としての空気極側集電体
35…突起
36…当接面
39,46,51,56,61,71,76…当接パッド部
40,47,52,57,62,72,77,78…結線部
42…絶縁体としての無機絶縁層

Claims (7)

  1. 集電のための複数の突起を有する集電体と、
    燃料極、空気極及び電解質層を有する平板状部材として構成された単セルと
    を備えた燃料電池であって、
    前記燃料極及び前記空気極のうちの少なくとも一方の電極の表面に、前記複数の突起における当接面と対向するように複数の導電性の当接パッド部が、それぞれ配置され、
    前記電極の表面において、特定部位に位置する前記当接パッド部とそれに隣接する前記当接パッド部とを接続するように導電性の結線部が形成され、
    前記結線部と接続する前記当接パッド部に対向する前記突起のうちの少なくとも一部の突起の前記当接面には、前記電極の表面から剥離可能な絶縁体が形成されることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記絶縁体が前記電極の表面に接する面積割合は、前記突起における前記当接面の表面積に対して、30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記当接パッド部及び前記結線部の面積割合は、前記電極の表面積に対して、20%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記当接パッド部及び前記結線部は、白金、金、ニッケル、銀、パラジウム、マンガン、銅、コバルト、ランタン、ストロンチウム、鉄、イリジウム、ルテニウム及びロジウムのなかから選択される少なくとも1つを含む導電金属材料を用いて形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記絶縁体は、無機絶縁層であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記特定部位は前記空気極の表面における電極外縁部であり、
    前記電極外縁部に位置する前記当接パッド部とそれよりも電極中央部側にて隣接する前記当接パッド部とを接続するように、前記結線部が形成されるとともに、前記電極外縁部に位置する前記当接パッド部に対向した前記突起の前記当接面に、前記絶縁体が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の単セルと、
    前記集電体と一体的にまたは別部材として形成され、前記集電体と電気的に接続されたインタコネクタと
    を備え、前記単セルと前記集電体と前記インタコネクタとが複数個ずつ積層されている
    ことを特徴とする燃料電池スタック。
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