JP2015204134A - 仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】仮封止栓による注入口の密閉性を好適に確保できる仮封止用治具、及びこれを用いた蓄電装置の製造方法を提供する。
【解決手段】この仮封止用治具31では、仮封止栓32及びピン33の少なくとも一方に摩擦低減部40が形成されているため、ピン33が仮封止栓32の中空部37に差し込まれるときの仮封止栓32とピン33との間の摩擦を低減できる。これにより、ピン33が仮封止栓32に引っ掛かることを抑制できるので、一定の圧力で機械的にピン33を仮封止栓32に差し込んだ場合でも、ピン33を仮封止栓32の中空部37の奥までしっかりと差し込むことが可能となる。このため、仮封止栓32を十分に弾性変形させることができ、仮封止栓32による注入口23の密閉性を好適に確保できる。また、ピン33が仮封止栓32に引っ掛かることを抑制することで、仮封止栓32のフランジ部35が歪んでケース2から浮いてしまうことも抑制できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法に関する。
例えばリチウムイオン二次電池といった蓄電装置には、その製造工程において、ケースに設けられた注入口から電解液を注入した後、注入口を仮封止する仮封止工程が含まれているものがある。これは、エージング工程など、製造工程中の初期充放電時に蓄電装置内部にガスが発生する場合、発生したガスを製造工程中にて排出できるようにするものである。注入口の仮封止を行った後、ケースを拘束治具で拘束し、エージング工程等が実施される。そして、仮封止を開放し、蓄電装置内部のガスを排出した後、本封止を行う。つまり、仮封止とは、再開放が容易な手段による封止である。
注入口の仮封止に関する技術としては、弾性を有する仮封止栓と、仮封止栓に差し込むピンとからなる仮封止用治具を用いたものがある。特許文献1に記載の密閉型電池の製造方法では、仮封止部材(仮封止用治具)が、その軸心部分に連通孔が開口部されてその外径が注液孔の内径よりも大きく形成された弾性体である筒状部材(仮封止栓)と、連通孔の内径より大径に形成されて連通孔にその一端部が挿入可能な棒状部材(ピン)とで構成されている。そして、棒状部材を連通孔に挿入するとともに、筒状部材を注液孔に挿入し、仮封止部材を弾性変形させることにより、注液孔を仮封止している。
特開2013−105678号公報
しかしながら、上述したような従来の仮封止用治具では、弾性体である仮封止栓にピンを差し込む際にピンが仮封止栓に引っ掛かってしまうおそれがある。特に一定の圧力で機械的にピンを仮封止栓に差し込む場合にピンが仮封止栓に引っ掛かると、仮封止栓へのピンの差し込みが不十分となり、仮封止栓による注入口の密封性が不足するおそれがある。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、仮封止栓による注入口の密閉性を好適に確保できる仮封止用治具、及びこれを用いた蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題解決のため、本発明に係る仮封止用治具は、ケース内に電極組立体と電解液とを収容してなる蓄電装置の製造工程において、ケースに設けられた電解液の注入口の仮封止に用いられる仮封止用治具であって、注入口に嵌め込まれる突起部と、突起部の基端側の縁部に設けられたフランジ部と、突起部の基端側が開口部となるように設けられた中空部と、を有し、弾性を有する材料によって形成された仮封止栓と、中空部に差し込み可能に形成されたピンと、を備え、仮封止栓及びピンの少なくとも一方には、ピンが中空部に差し込まれるときの仮封止栓とピンとの間の摩擦を低減する摩擦低減部が形成されていることを特徴とする。
この仮封止用治具では、仮封止栓及びピンの少なくとも一方に摩擦低減部が形成されているため、ピンが仮封止栓の中空部に差し込まれるときの仮封止栓とピンとの間の摩擦を低減できる。これにより、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制できるので、一定の圧力で機械的にピンを仮封止栓に差し込んだ場合でも、ピンを仮封止栓の中空部の奥までしっかりと差し込むことが可能となる。このため、仮封止栓を十分に弾性変形させることができ、仮封止栓による注入口の密閉性を好適に確保できる。また、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制することで、仮封止栓のフランジ部が歪んでケースから浮いてしまうことも抑制できる。
摩擦低減部は、中空部における内側面の開口部側に形成されていることが好ましい。これにより、ピンを中空部に差し込む際のピンと仮封止栓の開口部付近との間の摩擦を低減できるため、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制できる。また、摩擦低減部が中空部における内側面の開口部側のみに形成されている場合には、中空部に一旦差し込まれたピンの抜けも抑制できる。
摩擦低減部は、ピンの側面の先端側に形成されていることが好ましい。これにより、ピンを中空部に差し込む際のピンの先端側と仮封止栓との間の摩擦を低減できるため、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制できる。また、摩擦低減部が中空部における内側面の開口部側のみに形成されている場合には、中空部に一旦差し込まれたピンの抜けも抑制できる。
摩擦低減部は、中空部の内側面全体に形成されていることが好ましい。これにより、中空部の内側面全体における摩擦を低減できるため、より確実にピンを中空部の奥までしっかりと差し込むことができる。
摩擦低減部は、ピンの側面全体に形成されていることが好ましい。これにより、ピンの側面全体における摩擦を低減できるため、より確実にピンを中空部の奥までしっかりと差し込むことができる。
摩擦低減部は、フランジ部における開口部の縁部に形成されていることが好ましい。これにより、ピンを中空部に差し込む際のピンと仮封止栓の開口部付近との間の摩擦を低減できるため、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制できる。
摩擦低減部は、ピンの先端面に形成されていることが好ましい。これにより、ピンを中空部に差し込む際のピンの先端側と仮封止栓との間の摩擦を低減できるため、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制できる。
また、本発明に係る蓄電装置の製造方法は、ケース内に電極組立体と電解液とを収容してなる蓄電装置の製造方法であって、ケース内に電極組立体を収容した後、ケースに設けられた注入口から電解液を注入する電解液注入工程と、電解液注入工程の後、上記の仮封止用治具を用い、仮封止栓の突起部を注入口に嵌め込み、ピンを仮封止栓の中空部に差し込むことで注入口を仮封止する仮封止工程と、を備えることを特徴とする。
この蓄電装置の製造方法では、仮封止栓及びピンの少なくとも一方に摩擦低減部が形成されている仮封止用治具を用いるため、仮封止工程において、ピンが仮封止栓の中空部に差し込まれるときの仮封止栓とピンとの間の摩擦を低減できる。これにより、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制できるので、一定の圧力で機械的にピンを仮封止栓に差し込んだ場合でも、ピンを仮封止栓の中空部の奥までしっかりと差し込むことが可能となる。このため、仮封止栓を十分に弾性変形させることができ、仮封止栓による注入口の密閉性を好適に確保できる。また、ピンが仮封止栓に引っ掛かることを抑制することで、仮封止栓のフランジ部が歪んでケースから浮いてしまうことも抑制できる。
本発明によれば、仮封止栓による注入口の密閉性を好適に確保できる。
本発明に係る蓄電装置の製造方法を適用して製造される蓄電装置の一例を示す斜視図である。 図1に示した蓄電装置の内部構成を示す断面図である。 図2におけるI−I線断面図である。 電解液注入工程を示す要部拡大断面図である。 仮封止工程において用いられる仮封止用治具の構成を示す断面図である。 仮封止工程を示す要部拡大断面図である。 図5に示した仮封止用治具の変形例を示す断面図である。 図5に示した仮封止用治具の他の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る蓄電装置の製造方法を適用して製造される蓄電装置の一例を示す図である。また、図2は、その内部構成を示す断面図であり、図3は、図2におけるI−I線断面図である。図1〜図3に示すように、蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった車載用の非水電解質二次電池として構成されている。蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。
ケース2は、例えば一面側が開口部する有底の電槽缶21と、電槽缶21の開口部を塞ぐように設けられた蓋部22とによって構成されている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2の内部には、例えば有機溶媒系又は非水系の電解液4が注液されており、電極組立体3の内部の空隙(孔)が電解液にて満たされている(図2及び図3参照)。
蓋部22には、図1に示すように、正極端子5と負極端子6とが互いに離間して配置されている。正極端子5は、絶縁リング7を介して蓋部22に固定され、負極端子6は、絶縁リング8を介して蓋部22に固定されている。また、蓋部22の略中央部分には、電解液4をケース2内に注入する際に用いる注入口23が例えば円形状に形成されている。図1では、注入口23は、本封止栓24によって封止された状態となっている。
電極組立体3は、図3に示すように、正極11と、負極12と、正極11と負極12との間に配置された袋状のセパレータ13とによって構成されている。電極組立体3では、セパレータ13内に正極11が収容されており、この状態で正極11と負極12とがセパレータ13を介して交互に積層された状態となっている。
正極11は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔11aと、金属箔11aの両面に形成された正極活物質層11bとを有している。正極活物質層11bは、正極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。また、正極11の上縁部には、正極端子5の位置に対応してタブ11cが形成されている。タブ11cは、正極11の上縁部から上方に延び、導電部材14を介して正極端子5に接続されている。
一方、負極12は、例えば銅箔からなる金属箔12aと、金属箔12aの両面に形成された負極活物質層12bとを有している。負極活物質層12bは、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。また、負極12の上縁部には、負極端子6の位置に対応してタブ12cが形成されている。タブ12cは、負極12の上縁部から上方に延び、導電部材15を介して負極端子6に接続されている。
セパレータ13は、例えば袋状に形成され、内部に正極11のみを収容している。セパレータ13の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。なお、セパレータ13は、袋状に限られず、シート状のものを用いてもよい。
続いて、上述した蓄電装置1の製造方法について説明する。この蓄電装置1の製造工程は、例えばケース2内に電解液4を注入する電解液注入工程と、ケース2の注入口23を仮封止する仮封止工程とを含んで構成されている。
電解液注入工程に先立ち、まず、電槽缶21内に電極組立体3を収容し、電槽缶21と蓋部22とを溶接等によって接合する。電解液注入工程では、図4に示すように、例えば電解液4が入った漏斗状の容器25の足部をケース2の注入口23に差し込み、ケース2内に電解液4を注入する。注入された電解液4は、電極組立体3の内部に含浸され、活物質層11b,12b及びセパレータ13内部の空隙(孔)を満たす。
電解液注入工程に後続する仮封止工程では、仮封止用治具を用いて注入口23を仮封止する。図5は、仮封止工程において用いられる仮封止用治具の構成を示す断面図である。同図に示すように、仮封止用治具31A(31)は、仮封止栓32A(32)とピン33A(33)とで構成されている。
仮封止栓32Aは、例えばエチレンプロピレンジエンゴムなどの弾性材料によって構成されている。仮封止栓32Aは、例えば注入口23の径と略同一の外径を有する円筒状の突起部34と、突起部34の基端側の縁部に設けられた環状のフランジ部35と、突起部34の基端側が開口部36となるように設けられた断面円形の中空部37とを有している。
ピン33Aは、例えばSUSなどの金属によって構成されている。ピン33Aは、仮封止栓32Aの中空部37の内径と略同一の外径を有する棒状の差込部38と、差込部38の基端側の縁部に設けられ、仮封止の際に仮封止栓32Aのフランジ部35を押さえる環状の押さえ部39とを有している。
仮封止工程では、まず、図6(a)に示すように、注入口23に仮封止栓32Aを取り付ける。仮封止栓32Aは、フランジ部35がケース2の蓋部22に接触するまで突起部34が注入口23に嵌め込まれることで注入口23に取り付けられる。
続いて、図6(b)に示すように、仮封止栓32Aの中空部37にピン33Aの差込部38を差し込む。次いで、ピン33Aの押さえ部39に対して押圧することによって、ピン33Aの差込部38が中空部37の奥までしっかりと差し込まれるように仮封止栓32Aのフランジ部35をピン33Aの押さえ部39で押さえる。これにより、図6(c)に示すように、ケース2の注入口23は、仮封止用治具31Aによって仮封止される。
ここで、仮封止栓32Aの中空部37における内側面37aの開口部36側には、摩擦低減部40A(40)が形成されている。摩擦低減部40Aは、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ダイアモンドライクカーボン(DLC)、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を用いて形成されている。これらの材料の中では、耐熱性の観点からDLCが好ましい。摩擦低減部40Aは、上記固体潤滑剤を用いた表面処理によって内側面37aの開口部36側に形成されてもよく、上記固体潤滑剤を用いた表面処理がなされた部材を別体として内側面37aの開口部36側に取り付けて形成されてもよい(後述する摩擦低減部40の他の態様においても同様)。
この構成により、ピン33Aの差込部38を仮封止栓32Aの中空部37に差し込む際に(図6(b))、ピン33Aの差込部38と仮封止栓32Aの中空部37における内側面37aの開口部36側との間の摩擦が低減される。このため、ピン33Aの差込部38の外径と仮封止栓32Aの中空部37の内径とが略同一であっても、ピン33Aを仮封止栓32Aの中空部37に差し込む際にピン33Aの差込部38が仮封止栓32Aの中空部37における開口部36付近に引っ掛かることを抑制できる。したがって、ピン33Aの差込部38を仮封止栓32Aの中空部37の奥までしっかりと差し込むことが可能となるため、仮封止栓32Aを十分に弾性変形させることができ、注入口23の密封性が好適に確保される。また、ピン33Aが仮封止栓32Aに引っ掛かることを抑制することで、仮封止栓32Aのフランジ部35が歪んでケース2から浮いてしまうことも抑制できる。
また、本実施形態では、摩擦低減部40Aが仮封止栓32Aの中空部37における内側面37aの開口部36側のみに形成されているため、一旦差し込まれたピン33Aの差込部38と中空部37における内側面37aの先端側との間の摩擦は大きくなっている。したがって、一旦差し込まれたピン33Aが中空部37から抜けることを抑制できる。
上記実施形態では、摩擦低減部40は仮封止栓32に形成されていたが、摩擦低減部40は、ピン33に形成されていてもよい。ピン33に摩擦低減部40を形成する場合、例えばピン33に上記固体潤滑剤を塗布すればよい。具体的には、例えば図7に示す仮封止用治具31Bでは、摩擦低減部40Bは、ピン33Bの差込部38における側面38aの先端側に形成されている。
この場合、ピン33Bの差込部38を仮封止栓32Bの中空部37に差し込む際に、ピン33Bの差込部38における側面38aの先端側と仮封止栓32Bの中空部37との間の摩擦が低減される。このため、ピン33Bの差込部38の外径と仮封止栓32Bの中空部37の内径とが略同一であっても、ピン33Bを仮封止栓32Bの中空部37に差し込む際にピン33Bの差込部38の先端側が仮封止栓32Bの中空部37の開口部36付近に引っ掛かることを抑制できる。したがって、ピン33Bの差込部38を仮封止栓32Bの中空部37の奥までしっかりと差し込むことが可能となるため、仮封止栓32Bを十分に弾性変形させることができ、注入口23の密封性が好適に確保される。また、ピン33Bが仮封止栓32Bに引っ掛かることを抑制することで、仮封止栓32Bのフランジ部35が歪んでケース2から浮いてしまうことも抑制できる。
また、仮封止用治具31Bでは、摩擦低減部40Bがピン33Bの差込部38における側面38aの先端側のみに形成されているため、一旦差し込まれたピン33Bの差込部38における基端側と中空部37の内側面37aとの間の摩擦は大きくなっている。したがって、一旦差し込まれたピン33Bが中空部37から抜けることを抑制できる。
摩擦低減部40は、図8(a),(b),(c),(d)に示すように、更に他の態様をとり得る。図8(a)に示す仮封止用治具31Cでは、摩擦低減部40Cは、仮封止栓32Cの中空部37の内側面37a全体に形成されている。この場合、中空部37の内側面37a全体における摩擦を低減できるため、より確実にピン33Dの差込部38を中空部37の奥までしっかりと差し込むことができる。
図8(b)に示す仮封止用治具31Dでは、摩擦低減部40Dは、ピン33Dの差込部38の側面38a全体に形成されている。この場合、ピン33Dの差込部38の側面38a全体における摩擦を低減できるため、より確実にピン33Dを中空部37の奥までしっかりと差し込むことができる。
図8(c)に示す仮封止用治具31Eでは、摩擦低減部40Eは、仮封止栓32Eのフランジ部35における開口部36の縁部35aに形成されている。この場合、ピン33Eを中空部37に差し込む際にピン33Dの差込部38がフランジ部35における開口部36の縁部35aに接触した場合でも、差込部38が縁部35aに引っ掛かることを抑制できる。
図8(d)に示す仮封止用治具31Fでは、摩擦低減部40Fは、ピン33Fの差込部38の先端面38bに形成されている。この場合、ピン33Fを中空部37に差し込む際にピン33Fの差込部38の先端面38bがフランジ部35における開口部36付近に接触した場合でも、ピン33Dの差込部38がフランジ部35に引っ掛かることを抑制できる。
上記実施形態では、摩擦低減部40として、摩擦低減部40A,40B,40C,40D,40E,40Fのいずれかが用いられていたが、摩擦低減部40として、摩擦低減部40A,40B,40C,40D,40E,40Fの二種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。この場合、ピン33が仮封止栓32に引っ掛かることを更に抑制でき、仮封止がより確実に実行される。
1…蓄電装置、2…ケース、3…電極組立体、4…電解液、23…注入口、31…仮封止用治具、32…仮封止栓、33…ピン、34…突起部、35…フランジ部、36…開口部、37…中空部、40…摩擦低減部。

Claims (8)

  1. ケース内に電極組立体と電解液とを収容してなる蓄電装置の製造工程において、前記ケースに設けられた前記電解液の注入口の仮封止に用いられる仮封止用治具であって、
    前記注入口に嵌め込まれる突起部と、前記突起部の基端側の縁部に設けられたフランジ部と、前記突起部の基端側が開口部となるように設けられた中空部と、を有し、弾性を有する材料によって形成された仮封止栓と、
    前記中空部に差し込み可能に形成されたピンと、を備え、
    前記仮封止栓及び前記ピンの少なくとも一方には、前記ピンが前記中空部に差し込まれるときの前記仮封止栓と前記ピンとの間の摩擦を低減する摩擦低減部が形成されていることを特徴とする仮封止用治具。
  2. 前記摩擦低減部は、前記中空部における内側面の開口部側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の仮封止用治具。
  3. 前記摩擦低減部は、前記ピンの側面の先端側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮封止用治具。
  4. 前記摩擦低減部は、前記中空部の内側面全体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の仮封止用治具。
  5. 前記摩擦低減部は、前記ピンの側面全体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の仮封止用治具。
  6. 前記摩擦低減部は、前記フランジ部における前記開口部の縁部に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の仮封止用治具。
  7. 前記摩擦低減部は、前記ピンの先端面に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の仮封止用治具。
  8. ケース内に電極組立体と電解液とを収容してなる蓄電装置の製造方法であって、
    前記ケース内に前記電極組立体を収容した後、前記ケースに設けられた注入口から電解液を注入する電解液注入工程と、
    前記電解液注入工程の後、請求項1〜7のいずれか一項に記載の仮封止用治具を用い、前記仮封止栓の前記突起部を前記注入口に嵌め込み、前記ピンを前記仮封止栓の前記中空部に差し込むことで前記注入口を仮封止する仮封止工程と、を備えることを特徴とする蓄電装置の製造方法。
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