JP2015203679A - 穴位置測定装置 - Google Patents

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和也 白土
英寿 佐々木
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Abstract

【課題】大型の部材に開けられた穴同士の位置関係、及び穴とフランジ外径の位置関係を高精度に測定する穴位置測定装置を提供する。
【解決手段】穴位置測定装置は、以下の特徴を備える。(1)測定対象に離接な接続部2を備える。(2)測定対象の中心軸と回転の基準となる中心軸とが、平行若しくは重なるように前記接続部に対して回転自在に設けられる支持部2を備える。(3)前記支持部の回転方向の移動量を、回転角度の変化量として検出する角度方向移動量検出部9を備える。(4)支持部2の回転軌跡における半径方向に揺動自由に支持され、穴の位置及び前記測定対象の外径の測定を行う測定部4を備える。(5)前記測定部の半径方向の移動量を検出する半径方向移動量検出部15を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、大型の部材に開けられた穴同士の位置関係、及び穴とワークの外径の位置関係を高精度に測定する穴位置測定装置に係る。
火力・原子力発電所等に設けられるタービン発電機では、蒸気や燃焼ガスの持つエネルギーをタービンを介して回転運動のエネルギーに変換する。発生した回転運動のトルクは、タービンロータと接続する発電機ロータへ伝達される。
タービンロータ同士、または蒸気タービンロータと発電機ロータは、フランジ部をカップリングボルトで結合する事でトルクを伝達している。これらのロータは3000rpm以上で回転することから、振動の原因となるロータ同士の軸中心のずれは可能な限り小さくする必要がある。また、ボルトにかかるせん断力も非常に大きい事から、結合した穴同士のずれも小さくする必要がある。
近年、発電所の出力向上にともないタービンロータや発電機ロータは大型化している。工作機械の精度向上や加工方法改善によって大型のロータでも単体は高精度に仕上げる事が可能になってきた。
しかしながら、2つのロータをロータのフランジに設けたフランジ穴と、ボルトとを用いて接続する場合、2つのロータのフランジ穴の位置を完全に一致させる必要がある。例えば、既存のロータに合わせて新規のロータを測定する場合には、既存のロータのフランジ穴の位置を測定する必要がある。穴の位置を測定する方法は種々の方法が知られている。
特開平10−339623号公報 特開2006−317396号公報 特開平7−63545号公報
しかしながら、従来の方法では対象となるロータなどのワークより大型な測定装置が必要となるため、ワークが大型の場合には穴の位置の測定を行うことは困難である。また、従来の方法では、2つのロータのフランジ穴同士の位置関係や穴の傾きは測定できても、それらとフランジ外径との位置関係を高精度に測定することは困難である。そのため、フランジ穴とフランジ外径の位置関係によっては、ロータ結合時に穴同士は高精度に重ね合わせられるが外形同士の段差が大きくなり、ロータの中心軸がずれてしまうことになる。
この場合、タービン運転時に振動が発生し、故障・事故を引き起こす可能性が高い。そのため、穴だけでなくフランジ外径の測定も重要となる。測定精度は0.02mm以下が必要であるが、公知技術ではこの精度で測定することは困難である。
このため、大型の2つのロータを接続する場合には、ロータ同士を結合させ共加工によって仕上げていた。発電機に接続した2つのロータのうち1つのロータを更新する場合は、ロータの更新の為に発電所の運転を停止し、新しいロータの入れ替えを行っている。しかしながら、共加工によりロータ同士のフランジ穴の位置を揃える場合には、更新を行わないロータを取り外してそのロータに合わせて新しいロータに穴をあける必要がある。共加工をする場所が発電所から離れている場合には、発電所の運転停止時間が3〜5日程度延びることとなる。
本発明の実施形態は、上述した課題を解決するためになされたものであり、フランジなどの大型のワークに開けられた穴の位置関係、及び穴とワークの外径の位置関係を高精度に測定する穴位置測定装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態である穴位置測定装置は、以下の特徴を備える。
(1)測定対象に離接な接続部を備える。
(2)測定対象の中心軸と回転の基準となる中心軸とが、平行若しくは重なるように前記接続部に対して回転自在に設けられる支持部を備える。
(3)前記支持部の回転方向の移動量を、回転角度の変化量として検出する角度方向移動量検出部を備える。
(4)前記支持部の回転軌跡における半径方向に揺動自由に支持され、穴の位置及び前記測定対象の外径の測定を行う測定部を備える。
(5)前記測定部の半径方向の移動量を検出する半径方向移動量検出部を備える。
第1実施形態に係る穴位置測定装置の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る穴位置測定装置の構成を示す平面図である。 第1実施形態に係る測定部の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る穴位置測定装置の制御部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る穴位置測定装置の穴位置及びフランジの外径の測定手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る穴位置測定装置の穴位置の測定手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る穴位置測定装置での穴の中心位置の測定手順を示す図である。
[1.第1実施形態]
第1実施形態に係る穴位置測定装置は、測定対象のワークに対して接続して使用される。穴位置測定装置は、ワークに開けられた各穴の位置関係、及び各穴とワークの外径との位置関係の測定を行う。本実施形態の穴位置測定装置について、図1乃至7を参照しつつ、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る穴位置測定装置の構成を示す断面図であり、図2は、本実施形態に係る穴位置測定装置の構成を示す平面図である。本実施形態では、ワークであるロータ1のフランジ部1aに同心円状に複数の穴1bが加工されている場合を例として説明する。
[1−1.構成]
本実施形態の穴位置測定装置は、以下の構成を備える。
(1)測定対象となるロータ1に取り付けるための接続部2。
(2)接続部2に回動自在に設けられる支持部3。
(3)ロータ1のフランジ1aに設けられる穴1bの位置、及びフランジ1aの外径を測定する測定部4。
(4)支持部3の回転方向の移動量と測定部4の移動量を検出する移動量検出部5。
以下では、各構成について詳述に説明する。
(接続部2について)
接続部2は、ロータ1に設けられたロータフランジインロー部1cと、ロータインロー部底面ねじ穴1dを利用して、穴位置測定装置とロータ1とを接続する。
ロータ1のフランジ1aには、同心円状に複数の穴1bが加工されている。このロータ1には、製造および試験用治具取り付けのためにロータフランジインロー部1cとロータインロー部底面ねじ穴1dが設けられている。ロータフランジインロー部1cは、フランジ1aの他のロータのフランジ1aと接合する面に設けられた凹みである。ロータフランジインロー部1cの形状は、中心がロータ1の中心と等しい円を底面とする円柱状である。ロータフランジインロー部1cの底面部分には、ロータインロー部底面ねじ穴1dが複数設けられている。
接続部2は、中心軸が共通の円筒と円柱を組み合わせた形状である。円筒部分はロータ1と接続する接続部分となり、円柱部分には支持部3が回転自在に取り付けられる。円筒部分の径は、円柱部分の径より大きくなっており、接続部2を側面からみると略凸状となる。
接続部2のロータ1と接触する側は、ロータフランジインロー部1cに対応した形状となっている。すなわち、接続部2のロータフランジインロー部1cと接触する部分は円筒形状である。接続部2の円筒部分の外径は、ロータフランジインロー部1cの内径より、0.03〜0.06mm程度短くする。この円筒形状の部分が、ロータフランジインロー部1cと嵌り合うことで、穴位置測定装置とロータ1とは確実に固定される。
接続部2の円筒部分には、その円筒の中心軸と平行に接続ねじ穴6が複数設けられる。この接続ねじ穴6の位置は、ロータインロー部底面ねじ穴1dと対応しており、接続部2をロータフランジインロー部1cに嵌め合わせたとき、接続ねじ穴6とロータインロー部底面ねじ穴1dとが連通する。この連通したねじ穴に対して、ボルト7を通して締め付けて固定する。連通した複数の穴に均一のトルクでボルト7を締め付けることで、穴位置測定装置をロータ1に対して、取り付けの傾き方向繰り返し精度0.003mm/m程度で取り付けることができる。
(支持部3について)
支持部3は、接続部2に対して回転自由に取り付けられる。支持部3は、その回転の中心となる中心軸が、ロータ1の中心軸と平行若しくは重なるように回転する。支持部3は、回転部8、角度方向移動量検出部9、回転方向ブレーキ10、支持アーム11、ガイド固定部12とから構成させる。
接続部2の円柱部分には支持部3の回転部8が取り付けられる。回転部8は、有底の円筒形状であり、円筒部分の内径が、接続部2の円柱部分の外径より大きく設定される。回転部8は、回転部8の開口部分に、接続部2の円柱部分を嵌め合わせ、取り付けられる。取り付け部分には、ベアリング13が設けられ、回転部8は、接続部2に対して自在に回転する。また、回転部8は回転方向ブレーキ10が設けられる。回転方向ブレーキ10は、摩擦力により、接続部2と支持部3の相対的な位置を固定する。
支持アーム11は、回転部8に取り付けられる2本の棒状の部材である。支持アーム11の長さは、ロータ1のフランジ1aの半径よりも長い。支持アーム11の一端は、回転部8にボルト締めされることで、回転部8に対して固定される。2本の支持アーム11は、平行であるとともに、回転部8の回転軸に対して垂直方向にそれぞれ固定される。
支持アーム11の回転部8に固定される側と反対側の端には、ガイド固定部12が取り付けられる。ガイド固定部12は、2本の支持アーム11に対してボルト締めされることで固定される。2本の支持アーム11は、回転部8とガイド固定部12とに固定されることで、高剛性を保っている。
2本の支持アーム11には、測定部4を支える径方向スライド部14が摺動自在に取り付けられる。径方向スライド部14により測定部4は、支持アーム11上を滑らかに移動することが可能となる。測定部4の径方向スライド部14の揺動における繰り返し精度は、2μm程度である。径方向スライド部14が支える測定部4の揺動方向は、支持部3の回転軌跡における半径方向である。
(移動量検出部5について)
移動量検出部5は、支持部3の回転方向の移動量、及び測定部4の半径方向の移動量を検出する。移動量検出部5は、穴位置測定装置に設けられる角度方向移動量検出部9と、半径方向移動量検出部15である。
接続部2には、支持部3の回転方向における移動量を、回転部8の回転方向の移動量を回転角度として測定する角度方向移動量検出部9が設けられる。角度方向移動量検出部9は、接続部2に対して固定される。角度方向移動量検出部9としては、所謂、ロータリーエンコーダを使用することができる。角度方向移動量検出部9としてロータリーエンコーダを使用した場合には、回転部8の接続部2に対する回転角度を0.00001°オーダーで測定する。
支持アーム11には、測定部4の半径方向の移動量を検出する半径方向移動量検出部15のリニアスケール15aが設けられる。半径方向移動量検出部15は、支持アーム11に取り付けられるリニアスケール15aと、測定部4が備えるリニアスケールリーダー16とから成り、リニアスケール15aをリニアスケールリーダー16で読み取ることで、測定部4の位置及び移動量を最大0.001μmの分解能で測定する。
(測定部4について)
測定部4は、支持部3に対して揺動自在に支持され、フランジ1aに設けられる穴1bの位置の測定を行う。また、測定部4は穴1bの位置だけではなく、測定部4を外径側に移動させフランジ1aについての外径の測定も行う。
測定部4の径方向移動には操作性向上のため、移動用に径方向移動用ハンドル17と、固定用に径方向ブレーキ18が備えられる。また、測定部4の径方向への移動時に、測定部4が他部分と干渉し破損することを防ぐため、回転部8とガイド固定部12にそれぞれ内径側ストッパー19と外径側ストッパー20が取り付けられている。
測定部4は、穴1b内部に距離測定部21を挿入させることで、測定部4から穴1bまでの距離の測定を行う。測定部4は、穴1bまでの距離の測定を正確に行うために、距離測定部21の他に、径調整部22、軸方向スライド部23、及びホルダー24を備える。測定部4の構成を図3に基づいて説明する。図3は、測定部4の詳細な構成を示す断面図である。
ホルダー24は、距離測定部21や軸方向スライド部23を内蔵するケースである。このホルダー24には、軸方向スライド部23のスライド方向がロータ1の中心軸と平行となるように設けられる。また、ホルダー24は、径方向スライド部14を介して支持アーム11に支持されており、軸方向スライド部23は、支持アーム11に対して垂直方向にスライドする。
軸方向スライド部23は、軸方向移動用ハンドル26により搖動する。ユーザは、軸方向移動用ハンドル26を動かすことで、軸方向スライド部23を移動させることが出来る。この際、軸方向移動用ハンドル26が、ホルダー24に設けられた軸方向移動用切欠部24aを移動することでホルダー24と緩衝することはない。
ホルダー24内部面には、軸方向スライド部23との摺動面が設けられる。この摺動面は、支持アーム11に直角な摺動面となっている。摺動面を介して軸方向スライド部23が保持される。軸方向スライド部23は、ホルダー24に対して4面拘束となっており、摺動における繰り返し精度は2μm程度である。摺動面からの脱落防止のため、後方には軸方向ストッパー25が取り付けられている。前方は軸方向移動用ハンドル26が切欠部端面27に当たるので脱落することはない。
軸方向スライド部23の先端部分には、距離測定部21が取り付けられる。この距離測定部21を穴1b内に挿入することで、測定部4から穴1bまでの距離の測定を行う。測定部4から穴1bまでの距離は、後述する距離測定手段28から穴1bの内壁までの距離としても、測定部4の中心軸から穴1bまでの距離としても良い。測定部4から穴1bまでの距離を、測定部4の中心軸から穴1bまでの距離とする場合には、予め測定部4の中心軸と距離測定手段28との距離を測定しておく。また、距離測定部21を使用し、フランジ部1aの外径の距離の測定を行うこともできる。フランジ部1aの外径を測定する場合には、距離測定部21をフランジ部1aの外側に位置させ、フランジ部1aの外径までの距離を測定する。距離測定部21は、距離の測定を行う距離測定手段28と、距離測定部21を保持する保持部29とを備える。
距離測定手段28は、測定対象までの距離の測定を行う。距離測定手段28は、制御部から送られる測定開始/終了指示に基づいて測定を行う。距離測定手段28としては、レーザを光源とするレーザ分光干渉変位計を使用する。レーザ分光干渉変位計はレーザを測定対象物に照射し、測定対象物で反射したレーザと、レーザの測定対象物への経路上に設けられる参照反射面で反射したレーザとの干渉光における波長の強度分布を解析することで対象物までの距離を算出する距離測定手段である。
保持部29は、距離測定手段28を保持する。保持部29は切り欠き部31を有する円筒状であり、円筒部分の側面には距離測定手段28を収容するための凹部32を設ける。距離測定手段28は、レーザをロータ中心軸と平行に照射するように凹部32に保持される。この凹部32には、レーザの経路をロータ中心軸に対して垂直方向に変更させるミラー30が設置される。
保持部29には、凹部32、距離測定手段28及びミラー30の組み合わせが、3組取り付けられている。1組の凹部32、距離測定手段28、及びミラー30において、距離測定手段28より照射されミラー30により経路が変更されたレーザが、ロータ中心方向に向かうように配置される。この組を距離測定手段28−aとする。
保持部29の底面である円の中心を基準として、距離測定手段28−aから反時計方向に120°の位置にあるものを距離測定手段28−b、240°の位置にあるものを距離測定手段28−cとする。これらの距離測定手段28−a,28−b,28−cで測定した距離は、出力ケーブルにより出力される。出力ケーブルはケーブル用穴33から外に出される。
径調整部22により保持部29は、凹部32、距離測定手段28、及びミラー30が取り付けられた円筒部分の径を調整可能な構成を有する。保持部29は、内部に円錐台の空間を内部に有し、この円錐台の空間に径調整部22のテーパ34を挿入し押し広げることで、円筒部分に設けられた切り欠き部30の間隔が広がり、保持部29の円筒部分の径が大きくなる。
保持部29の径を調整する径調整部22は、保持部29の円錐台の空間にテーパ34の挿入量を調整することで、保持部29の径を調整する。径調整部22は、軸方向スライド部23内部に設けられるテーパシャンク35、調整ねじ36とを備える。
軸方向スライド部23の内部前方には、1回で1mm進むねじ穴37が加工されており、内部後方には勘合部38が設けられている。この勘合部38を介してテーパシャンク35が保持されている。このテーパシャンク35と対応するように保持部29の内部空間にテーパ34が設けられる。また、保持部29に設けられる切り欠き部31は、保持部29の中央部付近まで加工される。
テーパ34及びテーパシャンク35は、1/50〜1/10mmの傾斜を持つ。本実施形態では、1/10mmの傾斜を持つとする。調整ねじ36は、軸方向スライド部23のねじ穴37に組立され、調整ねじ36が右に1回転することによりテーパシャンク35が1mm前進する。1/10mmの傾斜を持っているため、テーパシャンク35が1mm前進すると、保持部29のテーパ34が0.1mm押され、径方向に0.1mm開く。この時、距離測定部21の先端部に円周状に設置された締付けリング39は弾性変形する。
一方、反対に調整ねじ36を左に1回転することによりテーパシャンク35が1mm後退する。これにより、保持部29のテーパ34の圧力が解放される。保持部29は、締付けリング39により弾性力を得て、径中心方向に0.1mm閉じる。調整ねじ36の回転には、テーパシャンク調整つまみ40を用いる。
(制御部41について)
制御部41は、穴位置測定装置の各部を制御する。制御部41は、測定部4、角度方向移動量検出部9及び半径方向移動量検出部15からの測定結果に基づいて、ロータ1に開けられた各穴1bの位置関係、及び穴1bとロータ1の外径の位置関係を算出する。算出結果は、穴位置測定装置の表示部42や、穴位置測定装置に接続された報知部43より出力される。図4に示す様に、制御部41は、穴位置測定部44、フランジ外径測定部45、測定結果記憶部46、演算部47を備える。
制御部41は、ユーザからの指示を入力する入力部48と接続される。入力部48は、コントローラ、キーボード、タッチパネルなどの入力インターフェースである。ユーザからの指示は、穴1bの位置の測定開始/終了指示、及びフランジ1aの外径の測定開始/終了指示である。
穴位置測定部44は、入力部48からの穴1bの位置の測定開始指示に基づいて穴1bの位置の測定を行う。穴位置測定部44は、ユーザからの測定開始指示が入力されると、測定部4に対して距離測定指示を出力する。測定部4で測定した測定結果は、制御部41に対して出力される。制御部41では、測定結果を測定結果記憶部46に記憶する。
フランジ外径測定部45は、入力部48からのフランジ1aの外径の測定開始指示に基づいてフランジ1a外径の測定を行う。フランジ外径測定部45は、ユーザからの測定開始指示が入力されると、測定部4に対してフランジ外径の測定指示を出力する。測定部4で測定した測定結果は、制御部41に対して出力される。制御部41に入力する測定結果は、測定結果記憶部46に記憶する。
この測定結果は演算部47により各穴1bの位置の位置関係及び穴1bとフランジ1aにおける外径との位置関係が演算される。穴1bの位置は、各穴1bの中心の座標を算出することで導き出される。また、穴1bとフランジ外径との位置関係は、各穴1bの位置と、フランジ1aの外径より導き出される。演算部47は、仮想中心座標算出部49、計測異常判定部50、中心座標算出部51、測定終了判定部52とを備える。
仮想中心座標算出部49は、測定部4で計測した距離に基づいて、その穴1bにおける仮想の中心座標の算出を行う。仮想の中心座標は、予め計測した穴1bの径と、穴1bの円周上に配置される2点の座標より算出することができる。穴1bの円周上に配置される座標は、距離測定手段28で計測した穴1bまでの距離を利用して設定する。距離測定手段28が複数設けられる場合には、距離測定手段28と同数の穴1bの円周上の座標を求めることができ、それらを組み合わせて、複数の仮想の中心座標の算出を行う。測定部4に、距離測定手段28が3つある場合には、仮想中心座標は3つ算出される。
計測異常判定部50は、仮想中心座標算出部49で算出した仮想の中心座標ごとのずれにより、穴1bまでの距離の測定が正常に行われているかの判定を行う。距離測定手段28で計測した穴1bまでの距離を測定すると、穴1bの表面性状や切屑などの異物が内部にある場合には、正しい距離を測定することができない。そのため、正確な測定ができなかった距離に基づいて、穴1bの円周上の座標を設定すると、その座標を利用し算出した仮想の中心座標がずれることとなる。計測異常判定部50では、複数の仮想中心座標を比較することで、仮想中心座標の算出の基となる穴1bまでの距離の測定が正常に行われるかの判定を行う。計測異常判定部50では、仮想中心座標における位置の差分が一定以内収まる場合には、位置のずれがない仮想中心座標の算出に使用した穴1bまでの距離が正確に測定されていると判定する。
中心座標算出部51は、計測異常判定部50で正常に測定されていると判定された穴1bまでの距離を使用し、穴1bにおける中心座標を算出する。算出方法としては、種々の方法を利用することができるが、計測異常判定部50で算出した仮想中心座標を平均化したものとしても良い。
測定終了判定部52は、測定部4における測定の終了を判定する。測定の終了の判定には、計測部における計測値を利用することができる。すなわち、距離測定手段28の何れか1つで、穴1bの径の測定ができなくなった場合に、測定終了と判定する。
演算部47で演算した演算結果は、表示部42に表示される。表示部42は、ディスプレイであり、ユーザは、ディスプレイに表示された内容を確認することで演算結果を把握することができる。測定の終了を判定した場合には、報知部43に対して、報知指示を出力する。
報知部43は、ユーザに対して計測開始/終了を報知する。報知部43は、スピーカーでありユーザに対してアラーム音を出力することで報知を行う。報知部43は、スピーカー以外にも、ディスプレイなどの表示装置でも良く、その場合には、画面に計測開始/終了の表示を行う。
[1−2.作用]
以上のような構成を有する本実施形態の穴位置測定装置では、測定対象となるロータ1に接続し、ロータ1に開けられた各穴1bの位置関係、及び各穴1bとロータ1の外径との位置関係の測定を行う。図5は、穴位置測定装置による測定手順を示すフローチャートである。
[全体のフロー]
穴位置測定装置1によるロータ1に設けられた穴1bの位置測定では、初めに、穴位置測定装置をロータ1に接続する。穴位置測定装置の接続では、穴位置測定装置の接続部2をロータ1のロータインロー部1cに嵌め込み、接続ねじ穴6とタインロー部底面ねじ穴1dにボルト7を通し固定する(STEP101)。
次に、測定部4を測定対象となる穴1bの位置へ移動させる。測定部4を移動させる位置は、穴1bの延長上である。フランジ1aに穴1bが複数ある場合には、いずれかの穴1bを基準穴1b(1)と選定する。そして、測定部4を穴1b(1)の位置に移動させる。測定部4の移動は、支持アーム11を角度方向に移動させ、回転方向ブレーキ10で固定する。その後、支持アーム11上を測定部4を移動させる。測定部4が穴1b(1)の延長上に位置すると径方向スライド部14を径方向ブレーキ18で固定する。
測定部を穴1b(1)に移動させた後、測定部4をスライドさせ、測定部4の先端部に設けられる距離測定部21が穴1b(1)の内壁に接触しない位置に固定されているかの確認を行う。測定部4の位置確認は、ユーザが軸方向スライド部23を軸方向に繰り出し、距離測定部21を計測対象の穴1b(1)に挿入することで行う。距離測定部21が穴1bに侵入せずにフランジ1aに接触する場合には、回転方向ブレーキ10及び径方向ブレーキ18の固定を解除し、距離測定部21がフランジ1aと接触しないような位置に測定部4を移動させる(STEP102)。
測定部4を穴1b(1)が測定可能な位置に移動終了後、穴1b(1)の位置の測定を行う。穴1b(1)の位置の測定は、ユーザが入力部48のスイッチを押すことで開始される。測定が開始されると、距離測定手段28からレーザが照射され距離の計測が開始される。この段階では、測定部4は穴1bの外部に位置している。距離測定手段28がレーザを光源とする分光干渉変位計の場合には、計測対象が近くにないと計測を行うことができない。そのため、距離測定部21が穴1bの外にある場合には、3つの距離測定手段28では計測が行うことできない。
ユーザは、ハンドルを使い軸方向スライド部23をスライドさせ、距離測定部21をロータ1側に移動させる。距離測定部21が穴1b(1)に挿入すると、3つの距離測定手段28では、計測が開始される。距離測定手段28による計測が開始された場合、報知部43はユーザに対して測定開始の報知を行う(STEP103)。
計測が開始されると、ユーザは軸方向スライド部23をさらに軸方向にロータ1側に移動させる。距離測定部21の移動距離が穴1bの深さ、すなわち、フランジ1aの厚さを超えると、距離測定手段28は、フランジ1aを突き抜ける。それにより、距離測定手段28では穴1bの径の測定ができなくなる。距離測定手段28による3本のレーザ変位の何れか1つで、穴1bの径の測定ができなくなった場合、報知部43から測定完了の報知を行う。ユーザは、測定終了の報知が行われると、距離測定部21を測定開始時の位置に移動させる。これにより、穴1b(1)の測定が終了となる。この測定方法は、他の穴1b(2)〜(n)でも同様である(STEP104)。
穴1bの計測が終了すると、ユーザは、測定していない穴1bがあるかどうかを判定する。未測定の穴1bがある場合(STEP105のNO)には、その穴1bの位置に測定部4を移動させ、測定を行う。
一方、すべての穴1bの計測が終了していると判定した場合には(STEP105のYES)、ユーザは、コントローラの穴位置測定完了のスイッチを押し、穴1bの位置の測定を完了させる。
穴1bの位置の測定を完了後、フランジ1aの外径を測定するために、測定部4を外径側に移動させる(STEP106)。測定部4の移動は、回転部8を任意の角度方向に移動させ、回転部8を回転方向ブレーキ10で固定する。その後、径方向スライド部14を移動させ、径方向スライド部14を径方向ブレーキ18で固定する。
測定部4をフランジ1aの外径より外側に移動させた後、軸方向スライド部23をスライドさせ、距離測定部21がフランジ外径に接触しない位置に固定されているかの確認を行う。測定部4の位置確認は、ユーザが距離測定部21を軸方向に繰り出し、距離測定部21がフランジ1aの外径と接触するか否かで確認を行う(STEP102)。
距離測定部21がフランジの外径を測定可能な位置に移動終了後、穴1bの位置の測定を行う。フランジ外径の測定は、ユーザが入力部のスイッチを押すことで開始される。測定が開始されると、距離測定手段28−aからレーザが照射され、フランジ外径までの距離の計測が開始される。その後、穴1bの位置の測定時と同様の手順で測定が終了する(STEP107)。
以上の様に測定された穴1bのまでの距離、及びフランジ外径までの距離は、制御部41に対して出力される。制御部では、穴1bのまでの距離と、予め測定された穴1bの径とから、穴1bの位置を演算する。また、制御部では、測定したフランジ外径までの距離よりフランジの径の算出を行い、穴1bとフランジ外径との位置関係を演算する。制御部41における演算結果は、表示部42を介してユーザに出力される(STEP108)。
以上の工程により穴位置測定装置は、フランジ1aに設けられた穴1bの測定及びフランジ外径の測定を行う。穴位置測定装置による穴1bの位置の測定は、以下の工程により行われる。
[穴位置の処理のフロー]
距離測定手段28からレーザが照射された状態で、ユーザが距離測定部21を軸方向に繰り出すことで、距離測定手段28からフランジ1a内壁までの距離が測定される。以下では、測定した距離測定手段28からフランジ1aの内壁までの距離に基づき穴の位置を算出する手順について説明する。図6は、穴1bの位置を算出する手順を示すフローチャートであり、図7は、中心座標の算出方法を示した図である。
レーザが照射された状態で、距離測定部21が穴1bの内部に侵入すると、距離測定部21の各距離測定手段28でフランジ1a内壁までの距離が測定される。測定した結果は、穴位置測定装置1の制御部41へ伝達される。
制御部41の仮想中心座標算出部49において、距離測定手段28−aで測定した距離A(40−a)と、距離測定手段28−aの位置座標から穴1b上の座標を求める。距離測定手段28−aの座標は、角度方向移動量検出部9で検出した角度方向の移動量と、半径方向移動量検出部15で検出した半径方向の移動量と、予め測定される測定部4の中心軸からの距離測定手段28−aまでの距離とから算出する。
距離測定手段28−aで測定した距離A(40−a)は、X成分、Y成分に分解される。この距離A(40−a)のX成分、Y成分を距離測定手段28−aの座標に加える。これにより、座標A(41−a)を求め、座標Aとする。この座標Aは、フランジ1aに設けられる穴1bの円周上に設定される座標である。
同様に、距離測定手段28−bで測定した距離B(40−b)は、X成分、Y成分に分解される。この距離B(40−b)のX成分、Y成分を距離測定手段28−bの座標に加えることにより、座標B(41−b)を求める。距離測定手段28−cで測定した距離C(40−c)はX成分、Y成分に分解される。この距離C(40−c)のX成分、Y成分を距離測定手段28−cの座標に加えることにより、座標C(41−c)を求める。仮想中心座標算出部49は、距離測定手段28−bで測定した距離を基に座標Bを、距離測定手段28−cで測定した距離を基に座標Cを設定する(STEP111)。
次に、仮想中心座標算出部49は、各座標A,B,Cから3点の仮想中心座標AB,BC,CAを求める。仮想中心座標ABは、座標A(41−a)と座標B(41−b)と、予め測定しておいた半径の距離から算出される穴1bにおける仮想の中心である。仮想の中心の算出方法は、座標A(41−a)と座標B(41−b)との垂直2等分線上であり、座標A(41−a)または座標B(41−b)から穴1bの半径分離れた点を穴1bの仮想の中心とする。同様に、座標Bと座標Cより仮想中心座標BCを求め、座標Cと座標Aより仮想中心座標CAを求める(STEP112)。
そして、計測異常判定部50は、求めた仮想中心座標AB,BC,CAの位置よりフランジ1aまでの距離を計測する際の異常の有無の判定を行う。この判定は、求めた各仮想の中心座標AB,BC,CAの位置におけるずれが一定以内に収まるか否かで判定する。すなわち、計測異常判定部50は、仮想中心座標ABと仮想中心座標BCの差分を算出し、その差分が所定の判定値以内であるかを判定する。判定値以内であれば、計測は正常に行われたと判定し、差分が判定値以上であれば異常があると判定する。異常がある場合には、穴1bの内部に異物が無いか、距離測定手段28に異物が付着していないかを確認し、再計測を行う。本例では一例として、判定値を0.02mmと設定する。同様に、仮想中心座標BCと仮想中心座標CAの差分、仮想中心座標CAと仮想中心座標ABの差分を算出し、その差分が所定の判定値以内であるかを判定する(STEP113)。
その後、中心座標算出部51は、仮想中心座標AB,BC,CAより中心座標Oを算出する。中心座標Oは、座標AB(42−ab)+座標BC(42−bc)+座標AC(42−ac)を3で割り平均化することで算出を行う。計測異常判定部50で、判定値を0.02mm以内とした場合、中心座標算出部51で算出される仮想中心座標の誤差も0.02mm以内となる(STEP114)。
以上の手順により、穴1bの中心座標の算出し、穴1bの中心座標Oの算出のための測定は終了する。未測定の穴1bがある場合には、ユーザは、測定部4を次の測定位置へ移動させる。
[1−3.効果]
以上のような構成及び作用を有する本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)測定対象となる穴1bが大型のロータ1に設けられた場合にでも、ロータ1に開けられた各穴1bの位置関係、及び各穴1bとワークの外径の位置関係の測定を行うことが可能となる。本実施形態によれば、外径がφ1500mmのフランジ外径を測定可能である。
(2)また、本実施形態の穴位置測定装置は、測定対象に対して接続可能であり、接続の際の取り付け傾き繰り返し精度が高いため、大型のロータ1に設けられる穴1bの位置を精度よく求めることが可能である。本実施形態では、ロータ1に対して接続部2をボルト7で固定し、角度方向移動量検出部9としてロータリーエンコーダを利用し、半径方向移動量検出部15としてリニアスケールを利用している。さらに、距離測定手段28としては、レーザ分光干渉変位計を利用している。その場合、エンコーダの分解能が0.00001°、リニアスケールの分解能が0.001μm、レーザ変位系の測定精度が10μmであり、測定器取り付けの傾き方向繰り返し精度0.003mm/m、測定器傾き方向径方向移動軸繰り返し精度が0.002mm、軸方向移動繰り返し精度が0.002mmとすると、以下の式(a)に示すように、測定精度0.02mm以下を達成できると考えられる。
[式a]
(1500×π×0.00001/360)+(10E-6)+(0.01)+0.003×1500/1000+0.002+0.002=0.0186mm・・・(a)
また、本実施形態では、ロータ1に対して接続部をボルト7で固定したが、繰り返し精度を高く維持することができれば、ボルト締め以外の方法を用いることもできる。例えば、接続部に吸盤や磁石を備え、ロータ1に対して接続部を吸着させても良い。
(3)本実施形態では、距離測定手段28としてレーザ干渉変位計を使用する場合、高い精度で穴1bまでの距離を測定することができる。一方、レーザ干渉変位計は、レーザを出射する部分の構造が大きくなるため、直接、穴1bの内壁に直接レーザを照射させる向きに配置すると、スペースの問題により、距離測定部21の径が大きくなる。そのため、レーザ干渉変位計から出射されるレーザの向きをロータ1の中心軸と平行にし、ミラー30を使用してレーザの経路を変更する配置とすることにより、距離測定部21の径を小さくすることができる。
(4)さらに、距離測定手段28の種類によっては、測定できる距離のレンジが決まっている。レンジが小さい距離測定手段28を用いて、径の大きな穴1bまでの距離を測定する場合、穴1bまでの距離が距離測定手段28のレンジ外となってしまう恐れもある。本実施形態では、距離測定部21の径を径調整部22により調整可能としているため、距離測定手段28として距離を測定するレンジが狭い種類の距離測定手段28を使用した場合にでも、大きな径の穴1bの内壁までの距離を正確に測定ができる。
(5)また、距離測定手段28の種類としてはレーザ干渉変位計以外にも他の種類の距離測定手段を利用することができる。例えば、接触式のアームを備えた距離測定装置を使用しても良い。
[2.他の実施形態]
なお、本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。
以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば前記実施形態では、測定対象をロータのフランジ1aに設けられる穴1bとしたが、ロータ1や他のワークに開いた穴1bの位置を測定対象とすることもできる。ロータやワークが大きい場合は、穴1bの位置を測定する機器を用意することが困難であったが、本実施形態の穴位置測定装置であれば、従来の測定機器では対応が難しい大きいロータやワークに設けられる穴1bも精度よく測定することができる。
1…ロータ、1a…フランジ部、1b…穴、1c…ロータフランジインロー部、1d…ロータインロー部底面ねじ穴、2…接続部、3…支持部、4…測定部、5…移動量検出部、6…接続ねじ穴、7…ボルト、8…回転部、9…角度方向移動量検出部、10…回転方向ブレーキ、11…支持アーム、12…ガイド固定部、13…ベアリング、14…径方向スライド部、15…半径方向移動量検出部、16…リニアスケールリーダー、17…径方向移動用ハンドル、18…径方向ブレーキ、19…内径側ストッパー、20…外径側ストッパー、21…距離測定部、22…径調整部、23…軸方向スライド部、24…ホルダー、24a…切欠き部、25…軸方向ストッパー、26…ハンドル、27…切欠部端面、28…距離測定手段、29…保持部、30…ミラー、31…切り欠き部、32…凹部、33…ケーブル用穴、34…テーパ、35…テーパシャンク、36…調整ねじ36、37…ねじ穴37、38…勘合部、39…リング、40…テーパシャンク調整つまみ、41…制御部、42…表示部、43…報知部、44…穴位置測定部、45…外径測定部、46…測定結果記憶部、47…演算部、48…入力部、49…仮想中心座標算出部、50…計測異常判定部、51…中心座標算出部、52…測定終了判定部

Claims (8)

  1. 測定対象に設けられた穴の位置を測定する測定装置であって、
    前記測定対象に離接な接続部と、
    前記測定対象の中心軸と回転の基準となる中心軸とが、平行若しくは重なるように前記接続部に対して回転自在に設けられる支持部と、
    前記支持部の回転方向の移動量を、回転角度の変化量として検出する角度方向移動量検出部と、
    前記支持部の回転軌跡における半径方向に揺動自由に支持され、穴の位置及び前記測定対象の外径の測定を行う測定部と、
    前記測定部の半径方向の移動量を検出する半径方向移動量検出部と、
    を備えることを特徴とする穴位置測定装置。
  2. 前記測定部は、
    前記測定対象までの距離を測定する距離測定手段と、
    前記距離測定手段を保持する保持部と、
    前記保持部を前記測定対象の中心軸と平行方向にスライドさせるスライド部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の穴位置測定装置。
  3. 前記距離測定手段は、レーザを分光させそれらの干渉波における波長の強度変化を利用して距離を測定するものであり、
    前記距離測定手段は、前記保持部の中心軸と平行に切れ目が設けられた円筒形状の前記保持部の側面に配置され、
    この保持部の内部にテーパを挿入することで、保持部の径の長さを変更することを特徴とする請求項2に記載の穴位置測定装置。
  4. 前記測定部は、少なくとも3つの前記距離測定手段を備え、
    3つの距離測定手段で測定した穴の内壁までの距離から、前記穴の中心座標を算出する中心座標算出部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の穴位置測定装置。
  5. 予め測定した前記穴の径と、2つの距離測定手段で測定した内壁までの距離から、仮想の中心座標を算出する仮想中心座標算出部と、
    複数の仮想の中心座標を比較することで、計測異常の判定を行う計測異常判定部を備えることを特徴とする請求項4に記載の穴位置測定装置。
  6. 前記距離測定手段の内の1つは、前記ワークの中心軸方向にある穴の内壁までの距離を測定するものであり、
    他の距離測定手段は、中心軸方向にある穴の内壁までの距離を測定する距離測定手段を基準として等間隔に配置されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の穴位置測定装置。
  7. 前記支持部の長さは、前記測定対象の半径より長く、
    前記測定部をワークの外側に移動させ、測定対象の外径を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の位置測定装置。
  8. 前記測定対象には、中心部に凹部と、凹部の底面にはねじ穴が設けられ、
    前記接続部を前記凹部に嵌め合わせると共に、前記接続部に設けられたねじ穴と、前記凹部の底面にはねじ穴とを連通させて、ボルトを通すことで測定対象と接続部とを固定することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の穴位置測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107300366A (zh) * 2017-08-25 2017-10-27 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种孔用对中检测装置
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CN114111507A (zh) * 2021-11-26 2022-03-01 山东硕诚机械有限公司 一种机械装配尺寸定位检测装置

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