JP2010223897A - 平面形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面状の大型被検面の形状を短時間で高精度に測定できるようにする。
【解決手段】回転角度が順次変動する被検面80に第1の光束が照射される期間、第1の光束と第2の光束との仮想光路長差を回転角度の変動に応じて周期的に変動させる。この変動期間内において、第1の光束と第2の光束との干渉光を1次元イメージセンサ26により順次受光し、受光した干渉光の光強度を1次元イメージセンサ26の画素毎にそれぞれ検出する。この光強度が最大となる各時点に対応した回転角度および仮想光路長差の各値に基づき被検面80の形状情報を求める。
【選択図】図2

Description

本発明は、平面状の被検面の形状を測定する平面形状測定装置に関し、特に、大型な被検面の形状測定に好適な平面形状測定装置に関する。
従来、被検面の形状を高精度に測定可能な装置としては、光波干渉測定装置(干渉計)が知られている。光波干渉測定装置は、被検面の形状を光波長オーダーで測定することが可能なため、極めて高い面精度が求められる光学素子等の形状測定に広く用いられているが、光学系の開口数を大きくするに従って装置の製造コストが大幅に増大するため、汎用的な装置では、1回で測定可能な範囲が径60〜80mm程度とされている。
このため、径300mmを超えるような大型な被検面の形状を測定する場合には、開口合成法という手法を用いて被検面全域の測定が行われている。この手法は、径60〜80mm程度の複数の部分領域に被検面を分割してこの小領域ごとに測定を行い、それぞれの測定結果をデータ処理した後、各測定結果を繋ぎ合せることによって被検面の全体形状を求めるものであり、被検面の形状やデータの処理方法の違いにより種々の開口合成法が提案されている(下記特許文献1〜3参照)。
特開2002−162214号公報 特開平8−219737号公報 特開平10−332350号公報
近年、径300mmを超えるような平面状の大型被検面(以下「大型被検平面」と称することがある)の全形状を、短時間で高精度に測定することが要望されている。
従来の開口合成法による光波干渉測定においては、このような大型被検平面の形状測定を行う場合、被検面上に設定した複数の部分領域の各々に対応するように、干渉光学系に対する被検面の位置を相対的に順次移動させ、移動毎に干渉光学系に対して被検面が停止した状態で干渉縞の撮像を行う必要がある。このため、大型被検平面全域の測定を完了するのに多くの時間を要するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、平面状の大型被検面の形状を短時間で高精度に測定することが可能な平面形状測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の平面形状測定装置は以下のように構成されている。
すなわち、本発明に係る平面形状測定装置は、平面状の被検面の形状を測定する平面形状測定装置であって、
低可干渉光源からの出力光を光束分離面において第1の光束と第2の光束とに分離し、該第1の光束を前記被検面に照射するとともに該第2の光束を参照面に照射し、該被検面から反射された該第1の光束と該参照面から反射された該第2の光束とを合波して干渉光を得る干渉光学系と、
前記干渉光により得られる干渉縞を結像させる結像系と、
前記干渉縞の結像面上に配置された1次元イメージセンサと、
前記被検面に対し平行かつ前記干渉光学系の光軸に対し垂直な方向への、該被検面の該干渉光学系に対する相対位置を順次変動せしめる相対位置変動手段と、
前記干渉光学系に対して前記相対位置が変動する前記被検面に前記第1の光束が照射される期間内において、該被検面が光学平面であると仮想した場合における該第1の光束と前記第2の光束との仮想光路長差を前記相対位置の変動に応じて周期的に変動せしめる仮想光路長差変動手段と、
前記仮想光路長差が周期的に変動される期間内において、前記干渉光を前記1次元イメージセンサにより順次受光せしめ、受光された該干渉光の光強度を該1次元イメージセンサの画素毎にそれぞれ検出する干渉光強度検出手段と、
前記画素毎に検出された前記干渉光の光強度の変動状況に基づき、該光強度が該光強度の各変動期間内で最大となる各時点に対応した前記相対位置の各値を、各光強度最大時相対位置値として該画素毎にそれぞれ求める光強度最大時相対位置値算出手段と、
前記相対位置が前記各光強度最大時相対位置値となる各時点における前記仮想光路長差の各値を、各光強度最大時仮想光路長差値として前記画素毎にそれぞれ求める光強度最大時仮想光路長差値検出手段と、
前記画素毎に求められた前記各光強度最大時仮想光路長差値に基づき前記被検面の形状情報を求める形状解析手段と、を備えてなることを特徴とする。
本発明の平面形状測定装置において、前記相対位置変動手段は、前記被検面に対し垂直かつ前記干渉光学系の光軸に対し平行に設定された回転軸回りに該被検面を該干渉光学系に対して相対的に回転せしめ、該干渉光学系に対する該被検面の該回転軸回りの相対的な回転角度を順次変化せしめる回転手段を含んでなり、
前記光路長差変動手段は、前記干渉光学系に対して相対的に回転する前記被検面に前記第1の光束が照射される期間内において、前記仮想光路長差を前記回転角度の変化に応じて周期的に変動せしめるものであり、
前記光強度最大時相対位置値算出手段は、前記画素毎に検出された前記干渉光の光強度の変動状況に基づき、該光強度が該光強度の各変動期間内で最大となる各時点に対応した前記回転角度の各値を、前記各光強度最大時相対位置値として該画素毎にそれぞれ求めるものである、とすることができる。
また、前記仮想光路長差変動手段は、前記光束分離面から前記参照面までの光学距離を周期的に変動せしめるもの、または前記光束分離面から前記被検面までの光学距離を周期的に変動せしめるものである、とすることができる。
さらに、前記仮想光路長差は周期的な三角波状の変動パターンに従って変動するように構成されている、とすることができる。
また、前記干渉光学系に対して相対的に移動する前記被検面の該被検面と垂直な方向の変動誤差を前記相対位置と対応付けて検出する被検面変動量検出手段と、
検出された前記変動誤差に基づき、該変動誤差に応じて前記形状情報に重畳される測定誤差を補正する測定誤差補正手段と、を備えてなるとすることができる。
本発明の平面形状測定装置において、光強度最大時相対位置値算出手段により1次元イメージセンサの画素毎に求められる各光強度最大時相対位置値は、被検面に照射される第1の光束と参照面に照射される第2の光束との光路長差が実際に0(ゼロ)となるときの、干渉光学系(特に1次元イメージセンサの各画素)に対する被検面(特に1次元イメージセンサの各画素の撮像範囲に対応した、被検面内の領域)の相対位置を示している。
一方、光強度最大時仮想光路長差値検出手段によって各光強度最大時相対位置値に対応して求められる各光強度最大時仮想光路長差値は、被検面を光学平面(Optical flat)であると仮想した場合における仮想光路長差の各値であって、被検面が実際に光学平面を構成するものであれば全て0(ゼロ)となるはずのものである。
すなわち、各光強度最大時光路長差値は、実際の被検面の光学平面との形状差の情報を担持したものであり、これに基づいて解析を行うことにより、被検面の高精度な形状情報を得ることが可能となる。
また、各光強度最大時仮想光路長差値を求めるのに必要となる、被検面の各部分領域に対応した干渉光の各光強度は、干渉光学系に対する被検面の相対位置を順次変動させながら、画像取得速度が2次元イメージセンサに比較して一般に速い1次元イメージセンサを用いて得ることができるので、被検面の各部分領域毎の撮像を静止状態で行う必要があった従来の手法に比較して、平面状の大型被検面の形状を測定する場合でも測定に要する時間を短縮することが可能となる。
一実施形態に係る平面形状測定装置の概略構成図である。 図1に示す干渉計本体部の内部構成を示す図である。 図1に示す装置の解析制御装置の概略構成図である。 輪帯状領域の設定例を示す図である。 仮想光路長差の変動パターン例を示すグラフである。 干渉光強度の1変動周期内の変動状況を示すグラフである。 干渉光強度の複数の変動周期に亘る変動状況を示すグラフである。 光強度最大時仮想光路長差値の求め方の概要を示す図である。 他の実施形態に係る干渉計本体部の内部構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、上述の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明に使用する各々の図は、詳細な形状や構造を示すものではなく、各部材の大きさや部材間の距離等は適宜変更してある。
まず、図1〜図3に基づき、本発明の一実施形態に係る平面形状測定装置の構成を説明する。図1に示す平面形状測定装置は、被検体8(例えば、シリコンウエハー)が有する平面状の大型(例えば、径300〜600mm)の被検面80(被検体8の図中上側の面)の形状を測定解析するものであり、干渉計本体部1と、光学定盤2上に載置された被検体位置調整部3と、干渉計本体部1の位置調整を行う干渉計位置調整部4と、被検面80の形状解析等を行う制御解析部5とを備えてなる。
上記干渉計本体部1は、図2に示すように、マイケルソン型の光学系配置をなす等光路長型の干渉光学系10と、該干渉光学系10により得られる干渉光を撮像する撮像系20とを有してなる。干渉光学系10は、発光ダイオード(LED)、スーパー・ルミネッセント・ダイオード(SLD)、ハロゲンランプ、高圧水銀ランプ等のいずれかからなる低可干渉光源11と、該低可干渉光源11からの出力光のビーム径を拡大するビーム径拡大レンズ12,13と、該ビーム径拡大レンズ12,13からの光束をコリメートするコリメータレンズ14と、該コリメータレンズ14からの光束をスプリッタ面15a(本実施形態における光束分離面)において、被検面80に照射される第1の光束と参照面16aに照射される第2の光束とに分岐するビームスプリッタ15と、該ビームスプリッタ15からの第2の光束を参照面16aにおいて再帰反射する参照基準板16と、該参照基準板16をピエゾ素子18により図中左右方向に微動させることによって、スプリッタ面15aから参照面16aまでの光学距離を所定の周期で変動させる光路長差変動アダプタ17とを備えてなり、被検面80から反射された第1の光束と参照面16aから反射された第2の光束とを上記スプリッタ面15aにおいて合波することにより、上記干渉光を得るように構成されている。
上記撮像系20は、ビームスプリッタ15からの光束をスプリッタ面21aにおいて図中上方に向かう光束と図中左方に向かう光束とに分離するビームスプリッタ21と、主に被検面80の回転時に撮像を行う干渉光撮像部22と、主に被検面80の傾き調整を行う際に撮像を行うアライメント撮像部23とを備えてなる。干渉光撮像部22は、ビームスプリッタ15,21を透過して図中上方に進行する干渉光を集光する結像レンズ24(本実施形態における結像系)と、CCDやCMOS等からなる1次元イメージセンサ26を有してなる第1撮像カメラ25とを備えてなる。この1次元イメージセンサ26は、結像レンズ24により結像される干渉縞の結像面上に配置されており、受光した干渉光の光強度データを画素毎に出力し得るように構成されている。
上記アライメント撮像部23は、ビームスプリッタ21により図中左方に反射された、上記参照面16aからの上記第2の光束(以下「参照光」と称する)および被検面80からの上記第1の光束(以下「物体光」と称する)を集光する結像レンズ27と、CCDやCMOS等からなる2次元イメージセンサ29を有してなる第2撮像カメラ28とを備えてなり、結像レンズ27により2次元イメージセンサ28上に形成される、上記参照光によるスポット像および上記物体光によるスポット像の画像データを取得するように構成されている。
一方、図1に示すように、上記被検体位置調整部3は、被検体8を保持する保持ステージ31と、該保持ステージ31に保持された被検体8(被検面80)を、図中左右方向および紙面に垂直な方向に移動せしめる被検面位置調整ステージ32と、測定光軸Lに対する被検面80の傾き調整を行う被検面傾き調整ステージ33と、保持ステージ31、被検面位置調整ステージ32および被検面傾き調整ステージ33を介して、被検面80を回転軸R回りに回転せしめる回転ステージ34と、該回転ステージ34の回転角度を検出する回転エンコーダ35と、該回転エンコーダ35の回転時における上記回転軸R方向の変動誤差を、回転時における被検面80の該被検面80と垂直な方向の変動誤差として、上記回転角度と対応付けて検出する、レーザ変位計や容量型変位計等からなる変動誤差検出センサ36(本実施形態における被検面変動量検出手段)と、を備えてなる。
また、上記干渉計位置調整部4は、図1に示すように、干渉計本体部1を図中左右方向および紙面に垂直な方向に移動せしめるXYステージ41と、該XYステージ41を支持するX軸架台42と、該X軸架台42および該XYステージ41を介して干渉計本体部1を図中上下方向に移動せしめるZステージ43と、該Zステージ43を支持するZ軸架台44とを備えてなる。なお、Zステージ43は、被検体8の厚み(図中上下方向の長さ)等に応じて、干渉計本体部1の高さを調整するためのものであるが、このような高さ調整を行う必要がない場合は省くことも可能である。また、干渉計本体部1を紙面に垂直な方向に移動させる必要がない場合には、XYステージ41に替えて、干渉計本体部1を図中左右方向に移動せしめる1軸移動ステージ(図示略)を設けることも可能である。
上記制御解析部5は、上記1次元イメージセンサ26により画素毎に取得された干渉光の光強度データに基づき被検面80の形状情報を求めたり、上記被検体位置調整部3や上記干渉計位置調整部4の各ステージの駆動を制御したりする、コンピュータ等からなる解析制御装置と、該解析制御装置による解析結果や画像を表示する表示装置と、キーボードやマウス等からなる入力装置等(いずれも図示略)とを備えてなる。
図3に示すように上記解析制御装置は、該解析制御装置内に搭載されるCPUやハードディスク等の記憶部および該記憶部に格納されたプログラム等により構成される輪帯状領域設定部51、相対位置変動指令部52、仮想光路長差変動指令部53、干渉光強度検出部54、光強度最大時相対位置値算出部55、光強度最大時仮想光路長差値検出部56、形状解析部57および測定誤差補正部58を備えてなる。
上記輪帯状領域設定部51は、被検面80の設計データに基づき、該被検面80上に、同心の複数の輪帯状領域(詳しくは後述する)を設定するものである。
上記相対位置変動指令部52は、上記回転ステージ34により被検面80を回転せしめることにより、干渉計本体部1による被観察領域が被検面80の周方向に順次移動するように、かつ上記XYステージ41により干渉計本体部1(干渉光学系10)を被検面80の径方向に移動させることにより、干渉計本体部1による被観察領域が上記複数の輪帯状領域毎に順次移動するように、干渉計本体部1に対する被検面80の相対位置を変動せしめるものである。
上記仮想光路長差変動指令部53は、干渉計本体部1に対して相対的に回転する被検面80に上記第1の光束が照射される期間内において、上記光路長差変動アダプタ17により上記参照基準板16を光軸方向に微動させることによって、該第1の光束と上記第2の光束との仮想光路長差(被検面80が光学平面であると仮想した場合における第1の光束と第2の光束との光路長差)を上記回転角度の変化に応じて周期的に変動せしめるものである。
上記干渉光強度検出部54は、上記仮想光路長差が周期的に変動される期間内において、上記干渉光を上記1次元イメージセンサ26により順次受光せしめ、受光された該干渉光の光強度を該1次元イメージセンサ26の画素毎にそれぞれ検出するものである。
上記光強度最大時相対位置値算出部55は、1次元イメージセンサ26の画素毎に検出された干渉光の光強度の変動状況に基づき、該光強度が該光強度の各変動周期内で最大となる各時点に対応した上記回転角度の各値を、各光強度最大時相対位置値として上記画素毎にそれぞれ求めるものである。
上記光強度最大時仮想光路長差値検出部56は、上記回転角度が上記各光強度最大時相対位置値となる各時点における上記仮想光路長差の各値を、各光強度最大時仮想光路長差値として上記画素毎にそれぞれ求めるものである。
上記形状解析部57は、上記画素毎に求められた上記各光強度最大時仮想光路長差値とゼロ値との差に基づき被検面80の形状情報を求めるものである。
上記測定誤差補正部58は、上記変動誤差検出センサ36により検出された上記変動誤差に基づき、該変動誤差に応じて上記形状情報に重畳される測定誤差を補正し、被検面80の補正後の形状情報を求めるものである。
なお、本実施形態においては、上記回転ステージ34、上記XYステージ41および上記相対位置変動指令部52により相対位置調整手段が構成されており、上記光路長差変動アダプタ17および上記仮想光路長差変動指令部53により仮想光路長差変動手段が構成されている。また、上述の干渉光強度検出部54、光強度最大時相対位置値算出部55、光強度最大時仮想光路長差値検出部56、形状解析部57および測定誤差補正部58により、干渉光強度検出手段、光強度最大時相対位置値算出手段、光強度最大時仮想光路長差値検出手段、形状解析手段および測定誤差補正手段がそれぞれ構成されている。
以下、上述した平面形状測定装置の作用および測定手順について説明する。
(1)まず、図4に示すように、被検面80上に前述した複数の輪帯状領域(図4では、模式的に4個の輪帯状領域P〜Pを例示)を設定する。これらの輪帯状領域P〜Pは、被検面80の設計データおよび干渉計本体部1による被観察領域(図4では、模式的に4個の被観察領域Q〜Qを例示)の大きさ(被観察領域Q〜Qの大きさは互いに等しい)に基づき、上記輪帯状領域設定部51において設定されるものであり、被検面80上における上記回転軸Rの設定位置(本実施形態では、被検面の中心軸Cと一致するように設定される)を中心として、被検面80を同心の輪帯状領域P〜Pに分割するようになっている。
なお、図4に示す各輪帯状領域P〜Pのうち、中央部に位置する輪帯状領域Pは、円板形状をなすものであるが、本発明では、このような円板形状の領域も輪帯状領域と称する。また、各輪帯状領域P〜Pのうち互いに隣接するもの同士が、互いに一部重なるように領域を設定することも可能である。
(2)次に、図1に示すように被検体8を保持ステージ31上に載置するとともに、被検面傾き調整ステージ33を用いて、測定光軸Lと被検面80の中心軸Cとが互いに平行となるように、被検面80の傾き調整を行う。ここで、被検面80と中心軸Cとは互いに直交しているものとする。この傾き調整は、図2に示すように被検面80に第1の光束を照射し、該被検面80から反射された第1の光束(物体光)により形成されるスポット像と、参照面16aからの第2の光束(参照光)により形成されるスポット像とを、アライメント撮像部23の第2撮像カメラ28により撮像し、これら2つのスポット像が互いに重なるように行われる。
(3)次いで、被検面位置調整ステージ32を用いて、被検面80の中心軸Cが回転ステージ34の回転軸Rと略一致するように、回転軸Rと中心軸Cとの位置合わせを行う。なお、本実施形態においては、図4に示す各輪帯状領域P〜Pのうち、最も外周側に位置する輪帯状領域Pの幅(径方向の長さ)が、該輪帯状領域Pを観察する際の被観察領域Qの径の長さよりも短くなるように設定されている。このため、回転軸Rと中心軸Cとが完全に一致するように位置合わせが行われた場合には、輪帯状領域Pを観察する際、被観察領域Qの一部が被検面80の外周側にはみ出す(被観察領域Qの最外点の軌跡を2点鎖線で示す)ことになる。逆に言えば、このはみ出す領域の範囲内であれば、上述の位置合わせの際に誤差(回転軸Rと中心軸Cとの位置ずれ)が生じても、被検面80の全領域をカバー(走査)することが可能となり、以後の測定に支障は生じないことになる。このため、上述の位置合わせを精密に行うための機構を設ける必要はない。
(4)次に、回転ステージ34を用いて被検面80を回転軸R回りに回転させる。回転速度は任意に設定することが可能であるが、本実施形態では、例えば、60秒で1回転(回転角度にして毎秒6度回転)するように設定する。
(5)次いで、被検面80上に設定された上記輪帯状領域Pの測定が以下の手順で行われる。
〈a〉まず、XYステージ41を用いて、図4に示すように被観察領域Qが輪帯状領域P上に位置するように、回転する被検面80(厳密には、回転軸R)に対する干渉計本体部1の相対位置を調整する。本実施形態では、上記相対位置変動指令部52からの指令信号によりXYステージ41が駆動されて、干渉計本体部1の位置が自動調整されるように構成されている。
〈b〉次に、光路長差変動アダプタ17を用いて参照基準板16を光軸方向に微動させることによって、スプリッタ面15aから参照面16aまでの光学距離を所定の周期で変動させ、これにより、第1の光束と第2の光束との仮想光路長差を、上記回転角度の変動に応じて所定の周期で変動させる。本実施形態では、上記仮想光路長差が図5に示す変動パターンに従って変動するように、上記仮想光路長差変動指令部53により光路長差変動アダプタ17の駆動が制御されるように構成されている。
図5に示す変動パターン(V)はグラフ化すると三角波状をなすものであり、上記仮想光路長差(d)が0(ゼロ)となる位置を中心として、変動周期Tあたり±dの変動幅(本実施形態では、第2の光束の光路長に対し第1の光束の光路長が大となる方向をプラス、小となる方向をマイナスとする)で該仮想光路長差が直線的に変動するように設定されている。このときの変動周期Tおよび変動幅±dは任意に設定することが可能であるが、本実施形態では、例えば、変動周期Tを1/30秒(回転角度(θ)に換算して0.2度)、変動幅±dを±10μm(被検面80の形状の変動幅が±5μmを超えないと仮定)に設定する。この設定によれば、仮想光路長差(d)は、回転角度(θ)1度あたり100μm(毎秒600μm)の速さで変動することになる。
〈c〉次いで、回転する被検面80に対し第1の光束を照射して、該被検面80の複数の回転位置毎に、上記被観察領域Q内の直帯状の領域A(1次元イメージセンサ26の1回の撮像可能範囲に対応した領域)から反射された第1の光束と平面基準板16の参照面16aからの第2の光束との干渉光を、上記1次元イメージセンサ26により受光するとともに、上記干渉光強度検出部54において、受光された該干渉光の光強度を1次元イメージセンサ26の画素毎にそれぞれ検出する。このときの1次元イメージセンサ26による撮像回数(受光回数)は任意に設定することが可能であるが、本実施形態では、例えば、毎秒36000回(上記変動周期Tあたり1200回)撮像するようにする。なお、1次元イメージセンサ26による撮像が行われる毎に、その撮像された時点における被検面80の回転角度が回転エンコーダ35により検出され、その検出値が干渉光強度検出部54に順次入力される。干渉光強度検出部54では、1次元イメージセンサ26の画素毎に検出した干渉光の各光強度を、上記回転角度の検出値と対応付けて上記光強度最大時相対位置値算出部55に出力する。
〈d〉次に、上記光強度最大時相対位置値算出部55において、上述の各光強度最大時相対位置値が上記1次元イメージセンサ26の画素毎に求められる。この各光強度最大時相対位置値は、上記干渉光強度検出部54において1次元イメージセンサ26の画素毎に検出された干渉光の光強度の変動状況に基づき算出される。図6、図7に模式的に示すのは、上記輪帯状領域Pを測定した際に1次元イメージセンサ26の所定の画素により検出された光強度の変動状況である。低可干渉光を用いているため干渉光の光強度は、上記仮想光路長差(厳密には、第1の光束と第2の光束との実際の光路長差)の変動に応じて、該光束の可干渉距離内において周期的に変化し、該実際の光路長差がゼロとなる時点(被検面80が光学平面からの形状誤差を有している場合、仮想光路長差がゼロとなる時点とはズレが生じる)で最大となる。
図6には、この光強度の1つの変動期間T(変動の始点Pから終点Pまでの期間)内において光強度が最大となる時点に対応した回転角度(θ)の値(θM1)を例示しているが、このような変動期間は、上記仮想光路長差が周期的に変動されることによって、回転角度(θ)の変動に応じて繰り返し現れることになる(図7参照)。光強度最大時相対位置値算出部55では、この光強度の各変動期間(T,T,T…)内において光強度が最大となる時点に対応した回転角度(θ)の各値が、各光強度最大時相対位置値(θM1,θM2,θM3…)として1次元イメージセンサ26の画素毎にそれぞれ求められる。
なお、図6、図7では、干渉光の光強度値が連続的に変化するようにグラフ表示しているが、実際に検出される光強度の各値は、回転角度(θ)の変動に応じて離散的な値をとることになる。そこで、光強度の変動パターンのグラフに対する包絡線E(図6参照)のピーク位置に対応する回転角度(θ)の値を求め、これを上述の各光強度最大時相対位置値(θM1,θM2,θM3…)とする。
〈e〉次いで、上記光強度最大時仮想光路長差値検出部56において、上述の各光強度最大時仮想光路長差値が上記1次元イメージセンサ26の画素毎に求められる。求め方の概要は、図8に示す通りである。すなわち、上記手順〈d〉で求められた各光強度最大時相対位置値(θM1,θM2,θM3…)(図7参照)を、上記変動パターン(V)のグラフ(図5参照)における横軸の回転角度(θ)と対応付け、該回転角度(θ)が各光強度最大時相対位置値(θM1,θM2,θM3…)となる各時点における縦軸の仮想光路長差(d)の各値を、各光強度最大時仮想光路長差値(d,d,d…)として求める。
〈f〉次に、上記形状解析部57において、上記各光強度最大時仮想光路長差値(d,d,d…)に基づき、上記輪帯状領域P内の被検面80の形状情報が求められる。求め方の概要は以下の通りである。すなわち、各光強度最大時仮想光路長差値(d,d,d…)は、輪帯状領域Pの内の被検面80の実際の形状と光学平面との形状差の2倍の値を示しており、これらを1/2倍した各値(d/2,d/2,d/2…)を、輪帯状領域P内の被検面80において上記所定の画素と対応した領域内の各点と対応付けることにより、輪帯状領域P内の被検面80の形状情報を求めることができる。なお、図8に示す形状曲線Wは、上記変動パターン(V)のグラフにおいて、上記各光強度最大時相対位置値(θM1,θM2,θM3…)および上記各光強度最大時仮想光路長差値(d,d,d…)を、横軸および縦軸の各座標値とする各点(V,V,V…)を滑らかに結ぶ曲線であり、上記輪帯状領域P内の被検面80の、上記所定の画素の対応した領域の周方向の形状変化の状態(厳密には形状変化の割合を2倍に拡大した状態)を表している。
〈g〉次いで、上記測定誤差補正部58において、上記輪帯状領域P内の被検面80の形状情報に重畳された測定誤差が補正される。この測定誤差の補正は、上記変動誤差検出センサ36により検出された、回転時における被検面80の該被検面80と垂直な方向の変動誤差の各値を、上記輪帯状領域P内の被検面80の形状情報の各値から減算することにより求められる。例えば、図8において回転角度θM2の時点における上記変動誤差が+0.2μm(被検面80が干渉計本体部1に近づく方向をプラス、離れる方向をマイナスとする)であれば、回転角度θM2の時点における被検面80の形状情報の値(d/2)から0.2μmを減じた値を測定誤差補正後の値として求めればよい。
(6)以下、被検面80上に設定された他の輪帯状領域P〜Pの測定を順次行う。測定の手順は、上述の輪帯状領域Pを測定する場合と同様である。すなわち、上記(5)の〈a〉〜〈g〉の手順における輪帯状領域P、被観察領域Qおよび領域Aを、輪帯状領域P〜P、被観察領域Q〜Qおよび領域A〜Aにそれぞれ順次置き換えて測定を行えばよい。
(7)次に、被検面80全域の形状情報を、上記形状解析部57において求める。具体的には、上記輪帯状領域P〜Pに対応した各形状情報(測定誤差補正後のもの)を互いに繋ぎ合わせることにより、被検面80全域の形状情報を求めることが可能である。
なお、本実施形態の干渉計本体部1は、マイケルソン型の光学系配置をなす干渉光学系10を備えているが、マイケルソン型以外の他の等光路長型の干渉光学系を用いることも可能である。このような等光路長型の干渉光学系としては、主に顕微干渉計に搭載されるミロー型のものや、パスマッチ経路型と称されるもの(特開平9−21606号公報、特開2005−274236号広報等参照)が知られており、これらの干渉光学系を用いた場合でも本発明を適用することが可能である。
以下、パスマッチ経路型の干渉光学系を用いた場合の他の実施形態について説明する。この実施形態は、前述した干渉計本体部1を図9に示す干渉計本体部1Aに置き換えたものに相当するものであり、他の構成や作用、測定手順については前述の実施形態と同様であり、説明は省略する。
図9に示すように、この干渉計本体部1Aは、パスマッチ経路部110Aを有してなる干渉光学系110と、干渉光撮像部110Bと、アライメント撮像部110Cとを備えてなる。
上記パスマッチ経路部110Aは、低可干渉光源111と、該低可干渉光源111からの出力光をスプリッタ面112a(本実施形態における光束分離面)において、図中上方に向かう第1の光束と図中右方に向かう第2の光束とに分岐するビームスプリッタ112と、該ビームスプリッタ112からの第1の光束を反射平面113aにおいて再帰反射せしめる第1平面ミラー113と、第2の光束を反射平面114aにおいて再帰反射せしめる第2平面ミラー114と、該第2平面ミラー114をピエゾ素子116により図中左右方向に微動させることによって、第1の光束と第2の光束との仮想光路長差を所定の周期で変動させる光路長差変動アダプタ115とを備えてなり、反射平面113aから反射された第1の光束と反射平面114aから反射された第2の光束とをビームスプリッタ112を介して、図中下方に出射するように構成されている。
このパスマッチ経路部110Aにおけるビームスプリッタ112、第1平面ミラー113および第2平面ミラー114の配置は、マイケルソン型干渉計の光学系配置と類似したものであるが、スプリッタ面112aから各ミラー113,114に至る経路の光学距離が所定長分(後述する参照面122aから被検面80までの光学距離に略相当する長さ)だけ互いに異なるように設定されている点において、マイケルソン型干渉計とは異なっている。すなわち、このパスマッチ経路部110Aにおいて第1の光束は、第2の光束に対して所定の光学光路長分だけ迂回(遠回り)するように構成されている。
上記干渉光学系110は、このパスマッチ経路部110Aの他に、該パスマッチ経路部110Aから出射された光束のビーム径を拡大するビーム径拡大レンズ117,118と、該ビーム径拡大レンズ117,118からの光束の光路上に配置されたビームスプリッタ119,120と、該ビームスプリッタ120からの光束をコリメートするコリメータレンズ121と、該コリメータレンズ121からの光束の光路上に配置された透過型の参照基準板122とを備えてなる。該参照基準板122は、コリメータレンズ121からの光束の一部を参照面122aにおいて再帰反射せしめるとともに、その余を透過して被検面80に照射せしめるように構成されている。
本実施形態において、第1の光束は、スプリッタ面112aにおいて第2の光束と分離されたのち反射平面113aから反射され、ビームスプリッタ112、ビーム径拡大レンズ117,118、ビームスプリッタ119,120、コリメータレンズ121および参照基準板122をこの順に透過して被検面80に照射され、該被検面80から反射されて参照基準板122に戻り、後述する経路を辿る第2の光束と合波される。
一方、第2の光束は、スプリッタ面112aにおいて第1の光束と分離されたのち反射平面114aから反射され、ビームスプリッタ112のスプリッタ面112aにおいて図中下方に反射された後、ビーム径拡大レンズ117,118、ビームスプリッタ119,120およびコリメータレンズ121をこの順に透過して参照基準板122の参照面122aに照射され、該参照面122aから反射されて第1の光束と合波される。この、参照面122aから反射された第2の光束と、被検面80から反射された第1の光束とが互いに合波されることにより干渉光が得られる。
また、上記干渉光撮像部110Bは、前述の干渉光撮像部22と同様の機能を有するものであり、ビームスプリッタ120のスプリッタ面120aにおいて図中右方に反射される干渉光を集光する結像レンズ123(本実施形態における結像系)と、CCDやCMOS等からなる1次元イメージセンサ125を有してなる第1撮像カメラ124とを備えてなる。この1次元イメージセンサ125は、結像レンズ123により結像される干渉縞の結像面上に配置されており、受光した干渉光の光強度データを画素毎に出力し得るように構成されている。
上記アライメント撮像部110Cは、前述のアライメント撮像部23と同様の機能を有するものであり、参照基準板122からコリメータレンズ121およびビームスプリッタ120を透過し、ビームスプリッタ119のスプリッタ面119aにおいて図中左方に反射された、被検面80からの第1の光束(物体光)および参照面122aからの第2の光束(参照光)を集光する結像レンズ126と、CCDやCMOS等からなる2次元イメージセンサ128を有してなる第2撮像カメラ127とを備えてなり、結像レンズ126により2次元イメージセンサ128上に形成される、上記参照光によるスポット像および上記物体光によるスポット像の画像データを取得するように構成されている。
この実施形態では、第2平面ミラー114を図中左右方向に微動させることによって、光束分離面(スプリッタ面112a)から参照面122aまでの光学距離を周期的に変動せしめ、これにより第1の光束と第2の光束との仮想光路長差を所定の周期で変動させるように構成されている。一方、参照基準板122を図中上下方向に微動させることによって、光束分離面(スプリッタ面112a)から参照面122aまでの光学距離を周期的に変動せしめ、これにより第1の光束と第2の光束との仮想光路長差を所定の周期で変動させるように構成することも可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々に態様を変更することが可能である。
例えば、図2または図9に示す形態において、被検面80に対し干渉計本体部1,1Aを図中上下方向に周期的に変動させることにより、光束分離面(スプリッタ面15a,112a)から被検面80までの光学距離を周期的に変動せしめ、これにより第1の光束と第2の光束との仮想光路長差を所定の周期で変動させるように構成することも可能である。
また、上述の実施形態では、被検面80上に4個の輪帯状領域P〜Pを設定しているが、被検面の大きさと被観察領域の大きさとの関係により、適宜の数の輪帯状領域を設定することが可能である。なお、被検面が1つの被観察領域内に収まるような小型のものである場合には、上述のような輪帯状領域を設定する必要はない。
さらに、上述の実施形態では、被検面80が全体として円形をなすものとされているが、このような形状の被検面に測定対象が限定されるものではない。被検面が平面状をなすものであれば、全体としての形状は多角形や半円形など任意の形状のものに対応可能である。
また、上述の実施形態では、被検面80が回転するように構成されているが、このような回転を伴わずに測定を行うことも可能である。例えば、干渉光学系に対して被検面が回転を伴わずに直線的に相対移動するように構成した場合でも測定を行うことができる。
1,1A 干渉計本体部
2 光学定盤
3 被検体位置調整部
4 干渉計位置調整部
5 制御解析部
8 被検体
10,110 干渉光学系
11,111 低可干渉光源
12,13,117,118 ビーム径拡大レンズ
14,121 コリメータレンズ
15,21,112,119,120 ビームスプリッタ
15a,21a,112a,119a,120a スプリッタ面
16,122 参照基準板
16a,122a 参照面
17,115 光路長差変動アダプタ
18,116 ピエゾ素子
20 撮像系
22,110B 干渉光撮像部
23,110C アライメント撮像部
24,27,123,126 結像レンズ
25,124 第1撮像カメラ
26,125 1次元イメージセンサ
28,127 第2撮像カメラ
29,128 2次元イメージセンサ
31 保持ステージ
32 被検面位置調整ステージ
33 被検面傾き調整ステージ
34 回転ステージ
35 回転エンコーダ
36 変動誤差検出センサ
41 XYステージ
42 X軸架台
43 Zステージ
44 Z軸架台
51 輪帯状領域設定部
52 相対位置変動指令部
53 仮想光路長差変動指令部
54 干渉光強度検出部
55 光強度最大時相対位置値算出部
56 光強度最大時仮想光路長差値検出部
57 形状解析部
58 測定誤差補正部
80 被検面
R 回転軸
C 中心軸
L 測定光軸
〜P 輪帯状領域
〜Q 被観察領域
〜A 撮像領域
V (仮想光路長差の)変動パターン
I 光強度
W 形状曲線
E 包絡線
〜V (形状曲線上の)点
(仮想光路長差の)変動周期
〜T (干渉光強度の)変動期間
始点
終点
θ 回転角度
θM1〜θM6 光強度最大時相対位置値
d 仮想光路長差
±d (仮想光路長差の)変動幅
〜d 光強度最大時仮想光路長差値

Claims (6)

  1. 平面状の被検面の形状を測定する平面形状測定装置であって、
    低可干渉光源からの出力光を光束分離面において第1の光束と第2の光束とに分離し、該第1の光束を前記被検面に照射するとともに該第2の光束を参照面に照射し、該被検面から反射された該第1の光束と該参照面から反射された該第2の光束とを合波して干渉光を得る干渉光学系と、
    前記干渉光により得られる干渉縞を結像させる結像系と、
    前記干渉縞の結像面上に配置された1次元イメージセンサと、
    前記被検面に対し平行かつ前記干渉光学系の光軸に対し垂直な方向への、該被検面の該干渉光学系に対する相対位置を順次変動せしめる相対位置変動手段と、
    前記干渉光学系に対して前記相対位置が変動する前記被検面に前記第1の光束が照射される期間内において、該被検面が光学平面であると仮想した場合における該第1の光束と前記第2の光束との仮想光路長差を前記相対位置の変動に応じて周期的に変動せしめる仮想光路長差変動手段と、
    前記仮想光路長差が周期的に変動される期間内において、前記干渉光を前記1次元イメージセンサにより順次受光せしめ、受光された該干渉光の光強度を該1次元イメージセンサの画素毎にそれぞれ検出する干渉光強度検出手段と、
    前記画素毎に検出された前記干渉光の光強度の変動状況に基づき、該光強度が該光強度の各変動期間内で最大となる各時点に対応した前記相対位置の各値を、各光強度最大時相対位置値として該画素毎にそれぞれ求める光強度最大時相対位置値算出手段と、
    前記相対位置が前記各光強度最大時相対位置値となる各時点における前記仮想光路長差の各値を、各光強度最大時仮想光路長差値として前記画素毎にそれぞれ求める光強度最大時仮想光路長差値検出手段と、
    前記画素毎に求められた前記各光強度最大時仮想光路長差値に基づき前記被検面の形状情報を求める形状解析手段と、を備えてなることを特徴とする平面形状測定装置。
  2. 前記相対位置変動手段は、前記被検面に対し垂直かつ前記干渉光学系の光軸に対し平行に設定された回転軸回りに該被検面を該干渉光学系に対して相対的に回転せしめ、該干渉光学系に対する該被検面の該回転軸回りの相対的な回転角度を順次変化せしめる回転手段を含んでなり、
    前記光路長差変動手段は、前記干渉光学系に対して相対的に回転する前記被検面に前記第1の光束が照射される期間内において、前記仮想光路長差を前記回転角度の変化に応じて周期的に変動せしめるものであり、
    前記光強度最大時相対位置値算出手段は、前記画素毎に検出された前記干渉光の光強度の変動状況に基づき、該光強度が該光強度の各変動期間内で最大となる各時点に対応した前記回転角度の各値を、前記各光強度最大時相対位置値として該画素毎にそれぞれ求めるものである、ことを特徴とする請求項1記載の平面形状測定装置。
  3. 前記仮想光路長差変動手段は、前記光束分離面から前記参照面までの光学距離を周期的に変動せしめるものである、ことを特徴とする請求項1または2記載の平面形状測定装置。
  4. 前記仮想光路長差変動手段は、前記光束分離面から前記被検面までの光学距離を周期的に変動せしめるものである、ことを特徴とする請求項1または2記載の平面形状測定装置。
  5. 前記仮想光路長差は周期的な三角波状の変動パターンに従って変動するように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜4までのいずれか1項記載の平面形状測定装置。
  6. 前記干渉光学系に対して相対的に移動する前記被検面の該被検面と垂直な方向の変動誤差を前記相対位置と対応付けて検出する被検面変動量検出手段と、
    検出された前記変動誤差に基づき、該変動誤差に応じて前記形状情報に重畳される測定誤差を補正する測定誤差補正手段と、を備えてなることを特徴とする請求項1〜5までのいずれか1項記載の平面形状測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014098572A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Tokyo Seimitsu Co Ltd 形状測定装置
JP2016095276A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 株式会社神戸製鋼所 形状測定装置
CN109910305A (zh) * 2019-04-15 2019-06-21 福建国锐中科光电有限公司 一种光机光强自动检测与矫正装置

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