JP2015203608A - 電磁流量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、部品の配置や、形状、サイズ等の制約を緩和するあるいは無くすことができる新規な構成の電磁流量計を得る。
【解決手段】実施形態の電磁流量計は、例えば、旋回流生成部と、コイル部と、一対の電極部と、を備える。旋回流生成部は、被測定流体が流れる管内で、被測定流体の管の中心軸回りの旋回流を生じさせる。コイル部は、旋回流と交叉する第一の方向に磁界を生成する。一対の電極部は、旋回流および第一の方向と交叉する第二の方向に発生した起電力を検出する。
【選択図】図2
【解決手段】実施形態の電磁流量計は、例えば、旋回流生成部と、コイル部と、一対の電極部と、を備える。旋回流生成部は、被測定流体が流れる管内で、被測定流体の管の中心軸回りの旋回流を生じさせる。コイル部は、旋回流と交叉する第一の方向に磁界を生成する。一対の電極部は、旋回流および第一の方向と交叉する第二の方向に発生した起電力を検出する。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、電磁流量計に関する。
従来、管の軸方向に沿って流れる被測定流体の流量を検出する電磁流量計が知られている。電磁流量計では、流れの方向、磁界の方向、および起電力(電圧)の方向が互いに直交するように、コイルや電極等の部品が配置される。
電磁流量計では、管の軸方向の流れに対して磁界の方向および起電力の方向が設定されており、これにより部品の配置や、電磁流量計の形状、サイズ等が決まっていた。このような制約を緩和するあるいは無くすことができる新規な構成の電磁流量計が得られれば、有意義である。
実施形態の電磁流量計は、例えば、旋回流生成部と、コイル部と、一対の電極部と、を備える。旋回流生成部は、被測定流体が流れる管内で、被測定流体の管の中心軸回りの旋回流を生じさせる。コイル部は、旋回流と交叉する第一の方向に磁界を生成する。一対の電極部は、旋回流および第一の方向と交叉する第二の方向に発生した起電力を検出する。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、以下に示される実施形態の構成(技術的特徴)、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、あくまで一例である。なお、以下の各図では、便宜上、方向が規定されている。X方向は、管体7(測定管4)の中心軸Axの軸方向の一方側(上流側)、R方向は、中心軸Axの径方向の外側、C方向は、管体7(測定管4)の周方向である。
<第1実施形態>
本実施形態では、例えば、図1,2に示されるように、電磁流量計1は、検出器2と、変換器3(表示器、電子機器)と、を備える。検出器2は、被測定流体(導電性流体)が流れる流路7aが設けられた管体7と、管体7の内側(流路7a内)に位置され、被測定流体を計測する計測部材20と、を有する。計測部材20には、旋回流W(図5参照)を生成する旋回流生成部24や、磁界M(磁束、図4参照)を生成するコイル部8、旋回流Wが磁界Mを通過することによって発生した電圧V(起電力、起電圧、図5参照)を検出する一対の電極部9a,9b等が設けられている。変換器3は、筐体10を有する。筐体10には、一対の電極部9a,9bによって検出された電圧Vの大きさから流量を算出する制御部(図示されず)と、その算出された流量を表示する表示装置12と、が設けられている。変換器3と計測部材20とは、管体7(測定管4)を貫通した連結部13を介して互いに接続(連結)されている。連結部13の内部には、変換器3(制御部)と計測部材20(コイル部8および一対の電極部9a,9b)とを電気的に接続する配線(ハーネス、コード)等が設けられている。連結部13は、例えば、溶接等によって管体7(測定管4)の外面4aに固定(結合)されうる。
本実施形態では、例えば、図1,2に示されるように、電磁流量計1は、検出器2と、変換器3(表示器、電子機器)と、を備える。検出器2は、被測定流体(導電性流体)が流れる流路7aが設けられた管体7と、管体7の内側(流路7a内)に位置され、被測定流体を計測する計測部材20と、を有する。計測部材20には、旋回流W(図5参照)を生成する旋回流生成部24や、磁界M(磁束、図4参照)を生成するコイル部8、旋回流Wが磁界Mを通過することによって発生した電圧V(起電力、起電圧、図5参照)を検出する一対の電極部9a,9b等が設けられている。変換器3は、筐体10を有する。筐体10には、一対の電極部9a,9bによって検出された電圧Vの大きさから流量を算出する制御部(図示されず)と、その算出された流量を表示する表示装置12と、が設けられている。変換器3と計測部材20とは、管体7(測定管4)を貫通した連結部13を介して互いに接続(連結)されている。連結部13の内部には、変換器3(制御部)と計測部材20(コイル部8および一対の電極部9a,9b)とを電気的に接続する配線(ハーネス、コード)等が設けられている。連結部13は、例えば、溶接等によって管体7(測定管4)の外面4aに固定(結合)されうる。
表示装置12は、流量を表示する表示画面12aを有する。表示装置12は、表示画面12aが視認可能な状態に、筐体10に支持されている。本実施形態では、例えば、表示装置12は、筐体10内に収容されるとともに、パネル11で覆われている。パネル11には、透明(例えば無色透明)な覆部11a(透過部、透光部、窓)が設けられている。表示装置12の表示画面12aは、覆部11aを介して視認される。表示装置12は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)等である。
管体7は、例えば、測定管4(管)と、フランジ5と、ライニング6と、を有する。管体7は、被測定流体が流れる別の管体(測定対象の管体、図示されず)と連結されうる。計測部材20および制御部は、別の管体から管体7へ流入した被測定流体の流量を計測する。
測定管4は、管体7の中心軸Ax(図2参照)を中心とした筒状(例えば、円筒状)に構成されている。測定管4は、外面4a(外周面、外側面、流路7aと反対側の面、第一の面)と、内面4b(内周面、内側面、流路7a側の面、第二の面)と、を有する。測定管4は、例えば、SUS(ステンレス鋼)などの非磁性材料によって構成されうる。
フランジ5は、測定管4の外面4aに沿った環状(例えば、円環状)に構成されている。フランジ5は、例えば、溶接Wf1によって測定管4の外面4aに固定(結合)されている。また、フランジ5は、測定管4の軸方向(X方向)両側の端部に設けられている。なお、一対のフランジ5,5を特段に区別せずに説明する場合には、それらを単にフランジ5とも称する。
フランジ5は、端面5a(面、結合面)を有する。端面5aは、結合対象(管体7と連結される別の管体のフランジ)と重ねられる(対向する)面である。また、フランジ5には、軸方向(X方向)に沿って当該フランジ5を貫通した複数の孔5b(取付孔)が設けられている。孔5bには、管体7と結合対象(管体7と連結される別の管体のフランジ)とを結合する結合具(例えばボルト等、図示されず)が挿通される。フランジ5は、例えば、SUS(ステンレス鋼)などの金属材料によって構成されうる。
ライニング6は、例えば、筒部6aと、フレア部6bと、を有する。筒部6aは、測定管4の内面4bに沿った筒状(例えば、円筒状)に構成され、当該内面4bを覆っている(被覆している)。筒部6aの内面は、流路7aを構成している。フレア部6bは、フランジ5の端面5aに沿った環状(例えば、板状かつ円環状)に構成され、当該端面5aを覆っている(被覆している)。フレア部6bは、筒部6aの軸方向(X方向)両側の端部に設けられ、軸方向(X方向)と交叉する方向(例えば、直交方向、R方向)にフランジ状に張り出している。また、フレア部6bは、例えば、端面5aの内周部(径方向(R方向)内側の端部)から外周部(径方向(R方向)外側の端部)に向かう途中部分までを覆うことができる。すなわち、本実施形態では、フレア部6bによって端面5aの内周部から孔5bの手前部分までが覆われ、孔5bは開放されている。
また、フレア部6bは、端面6cを有する。端面6cは、フランジ5の端面5aとは反対側の面であり、管体7の外面を構成している。ライニング6は、例えば、測定管4とフランジ5とに亘って設けられている。ライニング6は、筒部6aやフレア部6bによって、測定管4の内面4bとフランジ5の端面5aとを保護している。ライニング6は、例えば、フッ素樹脂等の合成樹脂材料によって構成されうる。
計測部材20は、ベース25を有する。ベース25は、第一の部分21と、第二の部分22と、を有する。第一の部分21は、図2,3に示されるように、その中心軸が測定管4の軸方向(X方向)に沿った円柱状に構成されている。第二の部分22は、第一の部分21の軸方向(X方向)の一方側(上流側、図2の左側)に位置されている。第二の部分22は、被測定流体の上流側(図2の左側)に向けて尖った円錐状に構成されている。本実施形態では、ベース25の中心軸、すなわち計測部材20の中心軸と、測定管4の中心軸Axとが略一致している。
第二の部分22は、被測定流体と接触する面22a(錐面、テーパ面)を有する。面22aには、例えば、径方向(R方向)の外側(中心軸Axとは反対側)に向けて突出した複数の壁部23(リブ、フィン)が設けられている。複数の壁部23は、それぞれ、測定管4の中心軸Ax回り(例えば、反時計回り)に螺旋状に設けられている。周方向に隣接する二つの壁部23,23の間の間隔は、軸方向(X方向)の一方側(上流側)から他方側(下流側)に向けて徐々に広がっている。壁部23は、被測定流体を案内するガイド部として機能する。具体的には、軸方向(X方向)の一方側(上流側)から周方向に隣接する二つの壁部23,23の間を通された被測定流体は、当該壁部23,23にガイドされて中心軸Ax回り(例えば、反時計回り)に回転する。これにより、中心軸Ax回り(例えば、反時計回り)に旋回する旋回流W(螺旋流、流れの周方向移動成分、図5参照)を生じさせることができる。旋回流Wの流速は、被測定流体の軸方向(X方向)に沿って流れる部分の流速に対応して変化する。流量が大きいほど、旋回流Wの流速は大きくなる。
また、第二の部分22の尖端部22bには、円柱状の電極部9aが設けられている。電極部9aは、中心軸Ax上、すなわち測定管4の中央部に設けられている。ベース25の内部には、電極部9aや、電極部9b、コイル部8等と接続された配線(ハーネス、コード)を通すための開口部(図示されず)が設けられている。ベース25を構成する第一の部分21および第二の部分22や、壁部23は、例えば、型(金型)によって一体に成形されうる。また、ベース25および壁部23は、例えば、UHPE(超高分子量ポリエチレン)等の材料によって構成されている。
電極部9bは、第一の部分21の外面に沿った環状(例えば、円環状)に構成されている。電極部9bは、コイル部8の軸方向(X方向)の略中央部に位置され、例えば、接着剤や両面テープ等によってコイル部8の外面に固定(結合)されうる。本実施形態では、電極部9bが第一の部分21(コイル部8)の外面に設けられ、電極部9aが第二の部分22の尖端部22bに設けられることで、電極部9aおよび電極部9bが互いに径方向(R方向)に離間している。
コイル部8は、例えば、中心軸Ax回りに所定の巻数で巻かれた一つのコイルによって構成されている。コイル部8(コイル)は、円筒状の巻線(導線、銅線、図示されず)と、巻線を被覆する被覆部8b(絶縁部)と、を有する。コイル部8の筒内には、ベース25の第一の部分21が挿入される。コイル部8(巻線)と電極部9bとは、被覆部8b等によって互いに絶縁されている。なお、コイル部8(被覆部8b)を覆う覆部材等が設けられてもよい。
本実施形態では、例えば、円筒状に構成された一つのコイル部8(コイル、励磁コイル)によって、図4に示されるような磁界M(磁束)が生成される。磁界Mは、コイル部8内を一端側(上流側、図4で左側)から他端側(下流側、図4で右側)へ向かい、コイル部8外を他端側から一端側へ回り込むように形成される。本実施形態では、このような軸方向(X方向)の磁界Mを旋回流W(の周方向成分)が通過する(横切る)ことで、図5に示されるように、測定管4の中心軸Axに向けた径方向(R方向)の電圧V(起電力)が発生する。このように、本実施形態では、測定管4の軸方向(X方向)が旋回流Wと交叉する第一の方向の一例であり、測定管4の径方向(R方向)が旋回流Wおよび第一の方向と交叉する第二の方向の一例である。
旋回流Wの流速に応じた電圧V(起電力、起電圧)は、測定管4の径方向(R方向)に互いに離間して配置された一対の電極部9a,9bによって検出される。そして、一対の電極部9a,9bから電圧Vに応じた検出信号が変換器3の制御部(図示されず)に送られる。制御部は、検出信号から電圧Vの大きさ(値)を算出(検出)する。そして、制御部は、算出した電圧Vの大きさから当該電圧Vの大きさに対応した流量を算出あるいは取得し、表示装置12(表示画面12a)にその流量を表示させる。流量の算出あるいは取得に関し、制御部は、電圧と流量との関数、あるいは電圧と流量とを対応付けるデータ(テーブル、マップ等)を参照する。関数やデータは、記憶部(図示されず)に記憶される。
以上のように、本実施形態では、例えば、電磁流量計1は、測定管4の中心軸Ax回りの旋回流W(流れの周方向成分)を生じさせる旋回流生成部24と、旋回流Wと交叉する第一の方向(軸方向(X方向))に磁界Mを生成するコイル部8と、旋回流Wおよび第一の方向と交叉する第二の方向(径方向(R方向))に発生した電圧V(起電力)を検出する一対の電極部9a,9bと、を備える。よって、本実施形態によれば、例えば、径方向(R方向)に沿って測定管4を横断する磁界を生成する従来の構成と比べて、コイル部8の構成が簡素化されやすい。よって、例えば、電磁流量計1がより小型にあるいはより軽量に構成されうる。また、例えば、電磁流量計1の製造に要する手間や費用が低減されやすい。
また、本実施形態では、例えば、旋回流生成部24は、螺旋状に設けられ被測定流体を案内する壁部23(ガイド部)を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、螺旋状の壁部23によって、旋回流Wを生じさせる構成が、より簡単な構成で実現されやすい。
また、本実施形態では、例えば、旋回流生成部24、コイル部8、および一対の電極部9a,9bが一体化された計測部材20を有した。よって、本実施形態によれば、例えば、旋回流生成部24、コイル部8、および一対の電極部9a,9bが、それぞれ別部材で構成される場合と比べて、電磁流量計1の構成がより簡素化されやすい。
また、本実施形態では、例えば、旋回流生成部24は、測定管4の中央部に設けられた円錐状の第二の部分22(ベース25)と、第二の部分22の面22a(錐面、テーパ面)に設けられた壁部23(ガイド部)と、を有し、電極部9aが第二の部分22の尖端部22aに設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、電極部9a,9bが径方向(R方向)に離間して配置されるとともに旋回流Wが生じる構成が、より簡単な構成で実現されやすい。
また、本実施形態では、コイル部8は、旋回流Wと交叉する測定管4の軸方向(X方向、第一の方向)に磁界Mを生成するよう構成されている。よって、本実施形態によれば、例えば、コイル部8の構成がより一層簡素化されやすい。よって、例えば、コイル部8(銅線)の使用量を抑えることができ、電磁流量計1の費用がより低減されやすい。
なお、本実施形態では、螺旋状の壁部23(ガイド部)が、測定管4とは別部材である計測部材20に設けられた場合が例示されたが、測定管4の内面4bや、ライニング6(筒部6a)の内面に設けられてもよい。また、ガイド部は、壁部(リブ)には限定されず、螺旋状の溝や、羽根等で構成されてもよい。また、本実施形態では、第二の部分22(ベース25)の面22aに、複数の壁部23が設けられたが、一つの壁部23が螺旋状に設けられてもよい。
<第2実施形態>
図6に示される実施形態の電磁流量計1Aは、上記第1実施形態の電磁流量計1と略同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
図6に示される実施形態の電磁流量計1Aは、上記第1実施形態の電磁流量計1と略同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図6に示されるように、電磁流量計1Aは、変換器3と、計測部材20Aと、を備える。本実施形態では、既存の測定管34(管)に計測部材20Aを直接挿入して使用する挿入型の電磁流量計1Aとして構成されている。すなわち、本実施形態の電磁流量計1Aは、被測定流体が流れる管体7(図1,2参照)を備えていない。計測部材20Aは、一対の電極部9a,9cによって、旋回流Wの流速に応じた電圧V(起電力、起電圧)を計測する。連結部13は、例えば、測定管34の中心軸Axと計測部材20Aの中心軸とを略一致させた状態で、溶接等によって測定管34の外面34aに固定(結合)されうる。
また、図6,7に示されるように、計測部材20Aのコイル部8Aは、第一の部分21の軸方向(X方向)の両側に設けられた二つのコイル8U,8Dを有する。一対のコイル8U,8Dは、それぞれ、円筒状の巻線(導線、銅線、図示されず)と、巻線を被覆する被覆部8b(絶縁部)と、を有する。一対のコイル8U,8Dは、軸方向(X方向)に間隔をあけて直列に並べられている。また、本実施形態では、電極部9aが第二の部分22の尖端部22aに設けられる一方で、電極部9cは測定管34の内側で連結部13の外面に設けられている。このような構成により、電極部9aおよび電極部9cが、測定管34の軸方向(X方向)に互いに離間している。電極部9aおよび電極部9cは、例えば、測定管34の軸方向(X方向)に沿った円柱状に構成されうる。
本実施形態では、円筒状に構成された二つのコイル8U,8Dによって、図8に示されるような磁界Mu,Md,M1(磁束)が生成される。上流側(図8で左側)のコイル8Uによる磁界Muは、コイル8U内を左端側から右端側へ向かい、コイル8U外を右端側から左端側へ回り込むように形成される。一方、下流側(図8で右側)のコイル8Dによる磁界Mdは、上流側のコイル8Uとは逆方向に電流が流されることにより、上流側のコイル8Uとは逆向きの磁界、すなわち、当該コイル8D内を図8の右端側から左端側へ向かいコイル8D外を左端側から右端側へ回り込むように形成される。そして、これらの磁界Mu,Mdに、径方向の外側に向かう放射状の磁界M1(図9参照)が形成される。本実施形態では、このような磁界M1を利用する。すなわち、本実施形態では、径方向の磁界M1を旋回流W(の周方向成分)が通過する(横切る)ことで、図6に示されるように、測定管34の軸方向(X方向)に沿って電圧V(起電力)が発生する。電圧Vは、測定管34の軸方向(X方向)に互いに離間して配置された一対の電極部9a,9cによって検出される。本実施形態では、測定管34の径方向(R方向)が旋回流Wと交叉する第一の方向の一例であり、測定管34の軸方向(X方向)が旋回流Wおよび第一の方向と交叉する第二の方向の一例である。
以上のように、本実施形態では、例えば、電磁流量計1Aは、変換器3と、計測部材20Aと、を備え、既存の測定管34に直接挿入される挿入型として構成されている。よって、本実施形態によれば、例えば、より簡素で小型な構成の挿入型の電磁流量計1Aが得られやすい。
また、本実施形態では、例えば、測定管34の軸方向(X方向)に沿って間隔をあけて直列に並べられた二つのコイル8U,8Dを有する。よって、本実施形態によれば、例えば、旋回流Wと交叉する第一の方向(径方向(R方向))に沿う磁界を生成する構成が、より簡単な構成で実現されやすい。
また、本実施形態では、例えば、旋回流生成部24は、測定管34の中央部に設けられた円錐状の第二の部分22(ベース25)と、第二の部分22の面22a(錐面、テーパ面)に設けられた壁部23(ガイド部)と、を有し、電極部9aが第二の部分22の尖端部22bに設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、電極部9a,9cが軸方向(X方向)に離間して配置されるとともに旋回流Wが生じる構成が、より簡単な構成で実現されやすい。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、被測定流体の少なくとも一部に軸方向と交叉する放射状(径方向)の流れを生じさせる部材を設け、その放射状の流れで起電圧を検出するよう構成してもよい。
1,1A…電磁流量計、2…検出器、3…変換器、4…測定管(管)、5…フランジ、6…ライニング、7…管体、8…コイル部、8U,8D…コイル、9a〜9c…電極部、20,20A…計測部材、22…第二の部分、22b…尖端部、23…壁部(ガイド部)、24…旋回流生成部、25…ベース、Ax…中心軸、C…周方向、M…磁界、R…径方向、V…電圧(起電力、起電圧)、X…軸方向。
Claims (7)
- 被測定流体が流れる管内で、前記被測定流体の前記管の中心軸回りの旋回流を生じさせる旋回流生成部と、
前記旋回流と交叉する第一の方向に磁界を生成するコイル部と、
前記旋回流および前記第一の方向と交叉する第二の方向に発生した起電力を検出する一対の電極部と、
を備えた、電磁流量計。 - 前記旋回流生成部は、螺旋状に設けられ、前記被測定流体を案内するガイド部を有した、請求項1に記載の電磁流量計。
- 前記旋回流生成部、前記コイル部、および一対の前記電極部が一体に設けられた、請求項1または2に記載の電磁流量計。
- 前記旋回流生成部は、前記管の中央部に設けられ前記被測定流体の上流側に向けて尖った円錐状のベースと、前記ベースのテーパ面に設けられた前記ガイド部と、を有し、
一対の前記電極部のうちの一つが、前記旋回流生成部の尖端部に設けられた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の電磁流量計。 - 前記第一の方向が、前記管の軸方向に沿い、前記第二の方向が、前記管の径方向に沿った、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の電磁流量計。
- 前記第一の方向が、前記管の径方向に沿い、前記第二の方向が、前記管の軸方向に沿った、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の電磁流量計。
- 前記コイル部は、前記軸方向回りに巻かれた巻線を有して前記管の軸方向に沿って間隔をあけて直列に並べられた二つのコイルを有し、
前記二つのコイルの間から径方向に沿う磁界が生じる、請求項6に記載の電磁流量計。
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