JP2015203359A - 内接ギアポンプ - Google Patents

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【課題】ポンプ効率を向上させることができる内接ギアポンプを提供する。【解決手段】内部にポンプ室10Aが形成されるハウジング10と、外歯車14aが形成され、ポンプ室10Aの内側に配置されて外部からの動力で回転するドライブロータ14と、ドライブロータ14の外歯車14aと噛み合う内歯車16aが形成され、ハウジング10に回転可能に支持されるドリブンロータ16と、を具備する内接ギアポンプ1であって、ハウジング10とドリブンロータ16との摺動面に低摩擦材がコーティングされる。【選択図】図1

Description

本発明は、外歯車が形成されるドライブロータおよび内歯車が形成されるドリブンロータを回転させることにより、液体等を圧送する内接ギアポンプの技術に関する。
従来、ハウジングの内側でドライブロータおよびドリブンロータを回転させることにより、液体等を圧送する内接ギアポンプは、エンジンの各部材に潤滑油を供給するため等に用いられている。
特許文献1に開示される技術では、ロータ(ドライブロータ)の歯面に有機系熱硬化型樹脂によるコーティング膜を形成する。特許文献1に開示される技術では、内接ギアポンプ駆動時に、ロータの歯面とステータ(ドリブンロータ)の歯面との接触によってコーティング膜の一部を削り取っている。
これにより、特許文献1に開示される技術では、ロータとステータとの非接触部においてコーティング膜を残留させ、非接触部におけるロータとステータとのクリアランスを小さくし、ロータおよびステータの歯面の加工誤差を吸収している。
ステータは、液体吐出時、すなわち、ステータ回転時に発生する脈動の影響で揺れる場合がある。つまり、ステータの回転軌跡は、脈動の影響で真円度(ステータの外形に沿った略円状)を保つことができず、例えば、略楕円形状となる場合がある。
特許文献1に開示されるハウジングとステータとは、金属面同士が接触する構成である。従って、特許文献1に開示される技術では、ステータの回転軌跡が真円度を保つことができなくなったときに、ハウジングとステータとの金属面同士が強く接触してしまう可能性がある。
従って、特許文献1に開示される技術では、脈動発生時に摩擦損失が増大して吐出圧を一定にすることができず、その結果、ポンプ効率が低下してしまう可能性がある。
特開昭64−12087号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、ポンプ効率を向上させることができる内接ギアポンプを提供するものである。
請求項1においては、内部にポンプ室が形成されるハウジングと、外歯車が形成され、前記ポンプ室の内側に配置されて外部からの動力で回転するドライブロータと、前記ドライブロータの前記外歯車と噛み合う内歯車が形成され、前記ハウジングに回転可能に支持されるドリブンロータと、を具備する内接ギアポンプであって、前記ハウジングと前記ドリブンロータとの摺動面に低摩擦材がコーティングされる、ものである。
請求項2においては、前記ハウジングの内周面および前記ドリブンロータの外周面の少なくともいずれか一方に、前記低摩擦材がコーティングされる、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ポンプ効率を向上させることができる。
請求項2においては、ポンプ効率を効果的に向上させることができる。
内接ギアポンプの正面図。 内接ギアポンプの側面断面図。 ハウジングの斜視図。 ドリブンロータの斜視図。 ハウジングの内周面とドリブンロータの回転軌跡とを示した図。 低摩擦部の摩耗度合いを示した図。 低摩擦部の変形例を示す図。(a)第一変形例に係る低摩擦部を示した図。(b)第二変形例に係る低摩擦部を示した図。
以下では、本発明の一実施形態に係る内接ギアポンプ1について説明する。
内接ギアポンプ1は、液体等を圧送するものである。本実施形態に係る内接ギアポンプ1は、エンジンに設けられ、液体として潤滑油を圧送する。なお、本発明に係る内接ギアポンプの用途は、本実施形態に限定されるものでない。
以下では、図中に示した矢印に従って、上下方向、左右方向、および前後方向を定義する。
図1および図2に示すように、内接ギアポンプ1は、ハウジング10、駆動軸12、ドライブロータ14、ドリブンロータ16、およびカバー18等を具備する。
図2および図3に示すように、ハウジング10は、前側と後側とで内径および外径が異なる略筒状の部材である。ハウジング10の内径および外径は、前側が後側よりも大きい。
ハウジング10は、後側(小径側)の内周面で駆動軸12を相対的に回転可能に支持する。ハウジング10の前側(大径側)の内部空間には、ドライブロータ14およびドリブンロータ16が配置される。
ハウジング10の前側の内周面10a(以下、単に「ハウジング10の内周面10a」と表記する)は、ドリブンロータ16の外形と略同一の略円状に形成される。
ハウジング10の内周面10aは、その形状を維持したまま後方向にドライブロータ14の前後方向の長さと同程度の長さだけ伸びるように形成される。ハウジング10の内周面10aの後端部には、前後方向に対して垂直な平面として段差面10bが形成される。
ハウジング10には、段差面10bで開口するとともに後側面で外部に開口する吸入ポート10cおよび吐出ポート10dが形成される。
吸入ポート10cは、ハウジング10内に潤滑油を吸引するための孔であり、例えば、配管等を介してオイルパン(不図示)と連通する。吸入ポート10cは、段差面10bの右側で開口している。吐出ポート10dは、ハウジング10より潤滑油を圧送するための孔であり、例えば、シリンダヘッドのメインオイルホール(不図示)と連通する。吐出ポート10dは、段差面10bの左側で開口している。
本実施形態に係るハウジング10の内周面10aには、低摩擦部10eが形成される。
低摩擦部10eは、低摩擦材がハウジング10の内周面10aにコーティングされることで形成される。低摩擦部10eは、ハウジング10の内周面10aに均一に、すなわち、同じ膜厚となるように低摩擦材が塗布されることで形成される。低摩擦材は、バインダー樹脂に固体潤滑剤を分散させることによって製造される。
これにより、本実施形態に係る内接ギアポンプ1は、ハウジング10の内側を他の面と比較して摩擦係数の低い面として形成している。
このような低摩擦材に用いられる固体潤滑剤としては、例えば、グラファイト、カーボン、二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン、窒化ホウ素、二硫化タングステン、フッ素系樹脂、および軟質金属(例えばSn、Bi等)の中から、一種類以上が適宜選択される。
また、バインダー樹脂としては、例えば、ポリアミドイミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、これら樹脂のジイソシアネート変性、BPDA変性、スルホン変性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、エラストマーの中から、一種類以上が適宜選択される。
なお、低摩擦材は、固体潤滑剤をバインダー樹脂に分散させることなく、つまり、固体潤滑剤単体で低摩擦部の形成に用いられても構わない。つまり、本発明に係る低摩擦材は、固体潤滑剤を含んでいるものであればよい。
図1および図2に示すように、駆動軸12は、前後方向を軸方向として、前端部がハウジング10の前側の内部空間より突出する。駆動軸12の前端部は、カバー18に相対的に回転可能に支持される。駆動軸12の前後中途部は、ハウジング10に相対的に回転可能に支持される。これにより、駆動軸12は、ハウジング10およびカバー18によって回転可能に支持される。
駆動軸12は、例えば、後端部にベベルギア(不図示)が取り付けられ、当該ベベルギアを介して内接ギアポンプ1の外部に設けられるカムシャフト(不図示)等に連結される。駆動軸12は、前記カムシャフト等の回転に伴って回転する。
ドライブロータ14は、前後方向を軸方向とするとともに、駆動軸12の外径と略同一の内径を有する金属製の略筒状部材に外歯車14aが形成されることで構成される。本実施形態に係る外歯車14aは、七枚の歯を有する。ドライブロータ14は、駆動軸12と一体的に回転可能となるように、駆動軸12の前端部に支持される。
これにより、本実施形態に係るドライブロータ14は、駆動軸12を介して外部からの動力(前記カムシャフトからの動力)で回転する。
なお、ドライブロータに動力を伝達するための手段は、本実施形態のような駆動軸12、ベベルギア、およびカムシャフトに限定されるものでない。
図1および図4に示すように、ドリブンロータ16は、前後方向を軸方向とする金属製の略筒状部材に、ドライブロータ14の外歯車14aと?み合う内歯車16aが形成されることで構成される。本実施形態に係る内歯車16aは、ドライブロータ14の外歯車14aの歯数よりも一枚多い八枚の歯を有する。
なお、ドライブロータおよびドリブンロータの歯数は、本実施形態に限定されるものでない。
ドライブロータ14の外歯車14aおよびドリブンロータ16の内歯車16aは、焼結によって形成される。
ドリブンロータ16は、その軸心位置をハウジング10に合わせた状態でハウジング10の前側にはめ込まれ、ハウジング10の内周面10aに相対的に回転可能に支持される。つまり、本実施形態において、ハウジング10およびドリブンロータ16の摺動面は、ハウジング10の内周面10a、段差面10b、ドリブンロータ16の外周面16b、および後側面16cである。
ドライブロータ14は、中心がドリブンロータ16の中心に対して偏心した状態で、ドリブンロータ16の内側に配置される。ドリブンロータ16には、ドライブロータ14の外歯車14aおよび内歯車16aを介してドライブロータ14の回転が伝達される。ドリブンロータ16は、ドライブロータ14の回転方向と同じ方向に回転する。
このとき、図2および図5に示すように、ドリブンロータ16は、ハウジング10の内周面10a(低摩擦部10e)の形状に沿って回転する。
これにより、ドリブンロータ16の外周面16bは、ドリブンロータ16の回転時に、ハウジング10の低摩擦部10e(内周面10a)を摺動する。このとき、ドリブンロータ16は、真円度が保たれて真円に近い回転軌跡Rを描きながら回転する。
なお、図5においては、ドリブンロータ16の回転軌跡Rを見やすくするために、ハウジング10の内周面10a(低摩擦部10e)を実際のハウジングの内周面よりも大きくしている。これは、図5以降の図面においても同様である。
図2に示すように、カバー18は、略円板状に形成される。カバー18は、ハウジング10の前側に配置される。カバー18のハウジング10に対する摺動面、すなわち、後側面には、略円状のリング溝18aが形成される。リング溝18aにはシール部材18bが取り付けられる。
カバー18は、ボルト18c等の連結部材によってハウジング10の前側面に取り付けられる。このとき、ハウジング10とカバー18とは、シール部材18bによってシールされる。
これにより、内接ギアポンプ1は、ハウジング10の前側を密閉し、ハウジング10の前側の内部空間、より詳細には、前記内部空間に配置されるドライブロータ14とドリブンロータ16との間に複数のポンプ室10A(図1参照)を形成する。ドライブロータ14は、このようなポンプ室10Aの内側に配置される。
次に、内接ギアポンプ1の動作について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る駆動軸12は、カムシャフトの回転時(すなわち、エンジンの駆動時)に回転する。ドライブロータ14は、駆動軸12の回転に伴って一体的に回転する。ドリブンロータ16は、ドライブロータ14の回転によってドライブロータ14と同一方向に回転する。
これにより、内接ギアポンプ1は、ポンプ室10Aの容積を変化させながらドライブロータ14およびドリブンロータ16を回転させる。
ドライブロータ14およびドリブンロータ16の回転によって複数のポンプ室10Aのうち容積が増加するポンプ室10Aは、吸入ポート10cの後端部の開口と前後方向に重複し、ハウジング10の外部空間と連通する。つまり、内接ギアポンプ1は、ドライブロータ14およびドリブンロータ16を回転させることでポンプ室10Aを減圧し、吸入ポート10cを介して減圧したポンプ室10Aに潤滑油を吸引する。
ドライブロータ14およびドリブンロータ16の回転によって複数のポンプ室10Aのうち容積が減少するポンプ室10Aは、吐出ポート10dの後端部の開口と前後方向に重複し、ハウジング10の外部空間と連通する。つまり、内接ギアポンプ1は、ドライブロータ14およびドリブンロータ16を回転させることでポンプ室10Aを加圧し、加圧したポンプ室10Aより吐出ポート10dを介して潤滑油を外部に圧送する。
潤滑油を圧送するとき、内接ギアポンプ1には脈動が発生する。このとき、ドリブンロータ16等は、脈動の影響で揺れる場合がある。
従って、図6に示すように、ドリブンロータ16の回転軌跡Rは、内接ギアポンプ1の駆動時に真円度(ドリブンロータ16の外形に沿った略円状)を保つことができず、例えば、略楕円形状となる場合がある(図6の上側に示す回転軌跡R参照)。
以下において、ドリブンロータ16の回転軌跡Rは、脈動の影響で、上部がハウジング10の内周面10aに部分的に接近する(脈動の影響がない場合の回転軌跡Rと比較して、上部が突出する)ような略楕円状であるものとする。
このような場合において、ドリブンロータ16は、回転時にハウジング10の内周面10aの上部に強く接触してしまう可能性がある。このとき、仮に、ハウジング10の内周面10aとドリブンロータ16の外周面16bとが接触した場合、すなわち、金属面同士が接触した場合、ハウジング10とドリブンロータ16との間に高い摩擦力が発生してしまう。
そこで、本実施形態に係る内接ギアポンプ1は、ハウジング10の内周面10aに低摩擦部10eを形成し、脈動発生時にハウジング10の内周面10aを接触させるのではなく、摩擦係数の低い低摩擦部10eをドリブンロータ16の外周面16bに接触させる。
これにより、内接ギアポンプ1は、ハウジング10とドリブンロータ16との金属面同士、すなわち、ハウジング10の内周面10aとドリブンロータ16の外周面16bとが強く接触した場合と比較して、脈動発生時の摩擦損失を効果的に低減できる。
このため、内接ギアポンプ1は吐出圧を安定させることができる。従って、内接ギアポンプ1は、ポンプ効率を効果的に向上させることができる。
また、内接ギアポンプ1は、脈動発生時にドリブンロータ16の外周面16bにハウジング10の内周面10aを接触させるのではなく、低摩擦部10eを接触させることにより、ドリブンロータ16の外周面16bの摩耗を抑制できる。従って、内接ギアポンプ1は、ポンプ効率の低下を効果的に抑制することができる。
ここで、脈動発生時のドリブンロータ16の回転軌跡Rが脈動の影響がない場合の回転軌跡Rと比較して上部が突出している場合、ハウジング10の低摩擦部10eは、上部がドリブンロータ16の外周面16bと強く接触することとなる。
従って、ハウジング10の低摩擦部10eは、内接ギアポンプ1の駆動時に上部が部分的に摩耗することとなる。つまり、ハウジング10の低摩擦部10eの膜厚は、均一であった状態から、低摩擦部10eの上部が部分的に薄い状態となる(図6の下側に示す低摩擦部10e参照)。
これにより、内接ギアポンプ1は、ハウジング10の低摩擦部10eを脈動発生時のドリブンロータ16の回転軌跡Rの形状に倣うような形状に形成できる。つまり、内接ギアポンプ1は、駆動することで、ハウジング10の低摩擦部10eをドリブンロータ16の回転軌跡Rの形状になじませることができる。
これによれば、内接ギアポンプ1は、脈動が発生したときにも、ハウジング10の低摩擦部10eとドリブンロータ16の外周面16bとのクリアランスを適切に保つことができる。このため、内接ギアポンプ1は、ドリブンロータ16の外周面16bがハウジング10の低摩擦部10eに強く接触することを効果的に防止できる。
つまり、低摩擦部10eは、新品のドリブンロータ16がハウジング10に取り付けられて内接ギアポンプ1が駆動した直後は部分的に摩耗するものの、ある程度摩耗した後はほとんど摩耗しなくなる。
これにより、内接ギアポンプ1は、継続使用することでポンプ効率を効果的に向上させることができる。
なお、本発明に係る内接ギアポンプは、図7(a)に示す第一変形例に係る内接ギアポンプのように、低摩擦材をドリブンロータ116の外周面116bにコーティングすることで、低摩擦部116dをドリブンロータ116の外周面116bに形成しても構わない。第一変形例に係る内接ギアポンプのハウジングには、低摩擦部が形成されていない。
この場合、第一変形例に係る内接ギアポンプは、ドリブンロータ116の低摩擦部116dによって脈動発生時の摩擦損失を効果的に低減できるため、ポンプ効率を効果的に向上させることができる。
この場合、ハウジングの内周面110aに低摩擦材をコーティングする場合と比較して、低摩擦部の形成に要する低摩擦材の量を減らすことができる。従って、第一変形例に係る内接ギアポンプは、その製造コストを低減できる。
また、本発明に係る内接ギアポンプは、図7(b)に示す第二変形例に係る内接ギアポンプのように、ハウジングの内周面210aとドリブンロータ216の外周面216bとに、低摩擦部210e・216dをそれぞれ形成しても構わない。
この場合、第二変形例に係る内接ギアポンプは、各低摩擦部210e・216dによって脈動発生時の摩擦損失を効果的に低減できるため、ポンプ効率を効果的に向上させることができる。
つまり、本発明に係る内接ギアポンプは、ハウジングとドリブンロータと摺動面の中で、ハウジングとドリブンロータとが互いに摺動する面に低摩擦部を形成することで、脈動発生時の摩擦損失を効果的に低減でき、ポンプ効率を効果的に向上させることができる。
このように、本発明に係る内接ギアポンプは、ハウジング10の内周面10aおよびドリブンロータ16の外周面16bの少なくともいずれか一方に、低摩擦材がコーティングされる。
さらに、本発明に係る内接ギアポンプは、ハウジングの段差面またはドリブンロータの後側面だけに低摩擦材がコーティングされていても構わない。
これにより、本発明に係る内接ギアポンプは、脈動発生有無に関わらず、ハウジングの段差面とドリブンロータの後側面との摩擦損失を低減できるため、ポンプ効率を向上させることができる。
このように、本発明に係る内接ギアポンプは、ハウジング10およびドリブンロータ16の摺動面(ハウジング10の内周面10a、段差面10b、ドリブンロータ16の外周面16b、および後側面16cのいずれか一つの面)に、低摩擦材がコーティングされる。
なお、本実施形態においては、カバー18は、概念的にハウジング10とは異なる部材(すなわち、本発明に係る「ハウジング」に含まれない部材)としたが、この構成に限定するものではない。例えば、カバー18は、概念的にハウジング10と同一の部材(すなわち、本発明に係る「ハウジング」に含まれる部材)として構成してもよい。このような場合、ハウジング10とドリブンロータ16との摺動面は、ハウジング10の内周面10a、段差面10b、カバー18の後側面、ドリブンロータ16の外周面16b、後側面16c、および前側面である。このような場合においては、ドリブンロータ16の前側面とカバー18の後側面との少なくともいずれか一方に低摩擦材をコーティングしても構わない。
1 内接ギアポンプ
10 ハウジング
10A ポンプ室
10a 内周面(摺動面)
10b 段差面(摺動面)
10e 低摩擦部
14 ドライブロータ
14a 外歯車
16 ドリブンロータ
16a 内歯車
16b 外周面(摺動面)
16c 後側面(摺動面)

Claims (2)

  1. 内部にポンプ室が形成されるハウジングと、外歯車が形成され、前記ポンプ室の内側に配置されて外部からの動力で回転するドライブロータと、前記ドライブロータの前記外歯車と噛み合う内歯車が形成され、前記ハウジングに回転可能に支持されるドリブンロータと、を具備する内接ギアポンプであって、
    前記ハウジングと前記ドリブンロータとの摺動面に低摩擦材がコーティングされる、
    内接ギアポンプ。
  2. 前記ハウジングの内周面および前記ドリブンロータの外周面の少なくともいずれか一方に、前記低摩擦材がコーティングされる、
    請求項1に記載の内接ギアポンプ。
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