JP2015202712A - 乗物用シートのテーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバック背面に展開、格納自在のテーブルが設けられ、該テーブルを展開状態で支持するロッドがテーブル下面のレールに沿って摺動自在とされ、しかも展開状態でロッドがロック部材によりロックされるものにおいて、ロッド60がベース板50に干渉した後も、更なる回動を可能とすることにより、製造バラツキに関わらず、ロック部材を作動可能とすると共に、ロック部材におけるガタツキを抑える。
【解決手段】ロッド60の摺動部61がロック部材を成すレール70の端末部71cで把持された状態では、ロッド60の回動中心を成す掛部63と摺動部61との間の腕部64を、ロッド60の回動を阻止するようにベース板50に当接させて、テーブル40を格納状態へ戻す方向の付勢力をロッド60に付与し、ロッド60の腕部64とベース板50との当接部位には弾性変形可能な弾性部材56が配置されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるシートに関し、特に、シートに設置される展開、格納自在のテーブルに関する。
乗物用シートのテーブルでは、格納状態ではテーブルがシート壁面に沿う状態とされ、展開状態ではテーブルが水平状態とされる。そして、該テーブルの一部には展開状態を維持するためにロック装置を備えるものがある。係るロック装置は、テーブルを展開状態に支持するためテーブルをシート壁面に対して支えるように両者間に配置されたロッドと、このロッドを展開状態位置でロックするロック部材とを備える。この場合、ロッドは、その基端部がシート壁面に回動可能に取り付けられ、先端部がテーブル裏面に沿って摺動可能とされている。また、ロック部材は、テーブルが展開状態となったときロッドの回動角度を変更できないようにロックする構成となっている(下記特許文献1参照)。
ロック部材の構造によっては、そのガタツキ防止のため、ロック部材によってロックされたロッドに対して、テーブルを格納状態へ戻す方向の付勢力を付与する必要がある。その際、付勢力を簡単な構造で付与するための構造として、ロッド自体を弾性変形可能に構成し、ロッドがロック部材でロックされた状態ではロッドの回転中心とロック部材で把持された部位との間を、ロッドの回動を阻止するようにシート壁面等の固定部材に当接させて上記付勢力を付与する構造が考えられている(未公知)。
特開2009−184615号公報
しかし、このような付勢力付与構造においては、製造バラツキにより、ロッドによる固定部材への当接力が強過ぎると、シート壁面側を中心としたロッドの回動角度が必要量確保できず、ロック部材を機能させることができなくなる場合がある。反対に、ロッドによる固定部材への当接力が弱過ぎると、ロッドによる付勢力が弱過ぎて、ロック部材におけるガタツキを充分に抑えることができなくなる場合がある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、ロッドがシート壁面等の固定部材に干渉した後も、更なる回動を可能とすることにより、製造バラツキに関わらず、ロック部材を作動可能とすると共に、ロック部材におけるガタツキを抑えることにある。
第1発明は、所定広さを有する板材を、その一端縁部側を回動中心としてシート壁面等の固定部材に回動自在に結合されたテーブルと、該テーブルを展開状態に支持するため、前記テーブルを前記固定部材に対して支えるように前記テーブル及び前記固定部材の間に配置され、基端部が前記固定部材に対して前記テーブルの回動中心からは上下方向に離間した位置で回動自在に結合され、先端部が前記テーブルに対して摺動自在に結合されたロッドと、前記テーブルを展開させた位置で格納方向へ移動させないように前記ロッドを把持するロック部材とを備え、前記ロッドが前記ロック部材で把持された状態では、前記ロッドの回動中心とロック部材で把持された部位との間を、前記ロッドの回動を阻止するように前記固定部材に当接させて、前記ロッドと前記固定部材との前記当接部位には弾性変形可能な弾性部材が配置されている乗物用シートのテーブルである。
第1発明によれば、ロッドと固定部材との当接部位には弾性部材が配置されているため、ロッドと固定部材とが当接を開始するロッドの角度位置と、ロッドと固定部材とが所定以上の当接力で当接するロッドの角度位置との相対角度を大きくすることができる。即ちロッドが回動して弾性部材を介して固定部材に当接開始してからロッドが回動できなくなるまでロッドを比較的大きく回動することができる。そのため、製造バラツキによって、ロッドが固定部材へ当接した後の回動角度が大きくなっても、ロッドが回動できなくなることは抑制され、ロック部材が機能できなくなる不具合を抑制することができる。また、製造バラツキによって、ロッドが固定部材へ当接した後の回動角度が小さくても、ロッドに付勢力が付与されなくなることは抑制され、ロック部材におけるガタツキを抑える機能が低下することを抑制することができる。従って、製造バラツキに関わらず、ロック部材を作動可能とすると共に、ロック部材におけるガタツキを抑えることができる。
第1発明において、弾性部材はロッドか固定部材のいずれか一方、又は両方に設けることができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記弾性部材は、前記ロッドか前記固定部材のいずれか一方の表面に弾性変形可能な弾性体が接着固定され、該弾性体の接着面とは反対側の表面に、前記ロッドか前記固定部材のいずれか他方に当接した後に、その当接した部材が摺動し易く剥がれ易い性質を備えたフィルムが貼着されて構成されている。
第2発明によれば、弾性部材の表面にはフィルムが貼着され、そのフィルムは当接した部材が摺動し易く剥がれ易い性質を備えているため、ロッドと固定部材とが弾性部材を挟んで当接、離間を繰り返し、且つ当接状態で相対的に摺動しても、それらの相対移動をスムースに行わせ、弾性部材が損傷するのを抑制することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記弾性部材は、前記固定部材の表面に接着固定され、前記固定部材の表面には、前記弾性部材を収納する凹部が形成されている。
第3発明によれば、弾性部材は固定部材の表面の凹部に嵌って接着固定されているため、テーブルの展開、格納の繰り返しの際に弾性部材の表面がロッドによって当接力を受け、且つ摺動されても固定部材から外れることが抑制される。
本発明の一実施形態の斜視図である。 格納状態のテーブル裏面の斜視図である。 格納状態のテーブル裏面の組付け構造を表す分解斜視図である。 展開状態のテーブル裏面の組付け構造を表す分解斜視図である。 展開状態のテーブル裏面の組付け構造を表す分解斜視図である。 ロック機構の組付け構造の分解斜視図である。 展開状態のテーブル裏面の斜視図である。 図7のVIII−VIII線で切断して示す断面図である。 テーブルの展開状態・格納状態及び途中状態を表した断面図である。 図8におけるベース板50の拡大図である。
各図は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、車両用シート10におけるシートバック20の背面に展開、格納自在のテーブル40を設けたものである。各図中、矢印によりテーブル40が車両用シート10とともに車両に取り付けられたときの車両の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1には、テーブル40が取り付けられた車両用シート10の概略構成が示されている。車両用シート10は、背凭れとなるシートバック20と、着座部となるシートクッション30とを有し、シートバック20の背面部に、後部側シート(不図示)の着座者の使用に供される板状のテーブル40が配設されている。
テーブル40は、ベース板50(本発明における固定部材に相当する)を介してシートバック20の背面部に起倒回動可能にヒンジ結合されている。その回動運動によって、シートバック20の背面部に対面状となるように畳み込まれた格納状態(図示仮想線状態)と、この格納状態からほぼ水平となる位置まで起こし上げられた展開状態(図示実線状態)との間を移動できるようになっている。なお、テーブル40は展開状態では水平状態とされるが、車両用シート10においてシートバック20はシートクッション30に対してリクライニング角度(傾斜角度)を自在に調整されるため、展開状態のテーブル40の水平状態も水平線に対してリクライニング角度に応じて変動することになる。
ベース板50は、図2及び図3に示すように、樹脂の一体成形によって形成されており、その裏面部には、格子状に連なった形状の補強リブ51が広い領域にわたって形成されている。これにより、ベース板50は、全体としての曲げやねじりに対する剛性および強度が高められている。このベース板50の一端側の2箇所には、ベース板50に対してテーブル40を回動可能にヒンジ連結するためのヒンジ軸52が設けられている。このヒンジ軸52は、図3に示されるように、後述するテーブル40の裏面一端部である後端部に形成された2箇所の凹状の掛部41に嵌め込まれて掛着されることにより、各掛部41に対して回動可能にヒンジ連結されるようになっている。
ベース板50の裏面部には、図3に示すように、後述するロッド60の上端側の2箇所の掛部63を掛け入れるための2箇所の掛孔53が形成されている。これらの掛孔53には、Ω字状に折り曲げられたロッド60の左右の掛部63が、金属製のプレート54に支持されながら挿入される。プレート54の本体54aには断面がV字状の曲げ起こし部54bと3つの取付用の孔54c,54d,54eが設けられている。ロッド60の2箇所の掛部63をそれぞれプレート54の本体54aと曲げ起こし部54bの間に係止した状態で、プレート54の取付用の孔54c,54d,54eをベース板50裏面の突起部55c,55d,55eにそれぞれ合わせて挿入する。次に突起部55cを熱を加えて溶かしてかしめる(熱溶着する)。これによって、各掛部63をベース板50に対し回動可能に軸支した状態にできる。各掛部63は本発明における基端部に相当する。
ベース板50は、図3に示すように、その4箇所の突起部55d,55e(各2箇所ずつ)の中央にビス孔が貫通して形成されている。図1に示すように、このビス孔を利用してシートバック20の背面部に対してビス(不図示)により締め付けられて固定されている。これにより、ベース板50は、図1及び図7に示すように、テーブル40を各ヒンジ軸52のまわりに起倒回動可能に支持し、かつ、ロッド60を掛孔53のまわりに起倒回動可能に支持した状態となってシートバック20の背面部に組み付けられている。
ロッド60は、ワイヤをΩ字状に折り曲げて形成した部材である。図3に示すように、ベース板50に対して回動可能に取付けられる左右方向に延びる掛部63と、そのテーブル中央側端部から曲折しながら下方向に延びる腕部64と、両腕部64の下端部からテーブル中央に向かって延びる被支持部62と、被支持部62の端部同士を繋ぐ摺動部61と、から構成される。両被支持部62は、掛部63と平行で、掛部63から最も離間して回動外周側に配設されている。摺動部61も掛部63と平行で、両被支持部62よりやや掛部63に近い回動中心側の位置に配設されている。後述のように摺動部61はレール70のガイド孔71によって摺動可能に保持されている。また、両被支持部62は、テーブル40の展開状態において支持部材80に押し当てられて支持される。摺動部61及び両被支持部62は、両者を合わせて本発明における先端部に相当する。
テーブル40は、図4に示すように、樹脂の一体成形によって形成されており、その裏面部には、格子状に連なった形状の補強リブ42が広い領域にわたって形成されている。これにより、テーブル40は、全体としての曲げやねじりに対する剛性および強度が高められている。
テーブル40の裏面40b中央部には、ロッド60の摺動部61をスライド可能にリンク連結させることのできるレール70が設けられている。このレール70は、平面視で略矩形状の部材で、長手方向の中央断面において長手方向に延び、短手方向に貫通してロッド60の摺動部61をスライド可能に保持するガイド孔71を備える。ガイド孔71は、図8に示すように、レール70の長手方向の中央断面において回動外周側の一端から底面71dに平行に延びる平行部71aと、平行部71aの端部から底面71dに近接しつつ延びる傾斜部71bと、傾斜部71bの端部からガイド孔71の他の端部まで底面71dに平行に延びる端末部71cを有する。図5に示すように、レール70のガイド孔71の一端側の端部(後端部)にはテーブル40の後端部中央に設けられた操作部通し孔43を通してテーブル40の後端部中央に突出させる操作部72が設けられている。また、テーブル40の裏面40b中央部に設けられた案内部44とテーブル40の裏面40bとの間にはさまれて、テーブル40に対して、テーブル40の前後方向に摺動可能に保持される被案内部73がレール70の前端部近傍に底面71dの延長面に接して一対設けられている。また、レール70の操作部72の左右方向両端には外側に張り出してバネ受け部74が底面71dの延長面に接して一対設けられている。操作部72を操作部通し孔43に通すとともに、被案内部73を案内部44とテーブル40の裏面40bとの間に位置させて、レール70をテーブル40の裏面40bに対して前後方向に摺動可能に取付けたとき、テーブル40の裏面40bに設けられた一対の立ち壁部45とバネ受け部74との間に一対のバネ75が配設される。このバネ75が立ち壁部45とバネ受け部74との間を引き離す方向に力を加えることによって、レール70はテーブル40に対し後方向に付勢され、操作部72はテーブル40の外側に向かって付勢されながらその動きがテーブル40の操作部通し孔43外周によって止められている。このレール70の状態が、図8に示すように、テーブル40の展開状態における状態である。このとき、ロッド60の摺動部61は、端末部71cに上下2点で当接して上下不動に支持される。係る支持状態は、図8のとおりガイド孔71の端末部71cに位置して、ヒンジ軸52に垂直で、かつテーブル40の裏面40bに垂直な面で切断した断面においてよく示されている。従って、端末部71cは本発明におけるロック部材を構成している。
テーブル40の裏面40bにおいて、図4及び図5に示すように、レール70の左右両側部には、テーブル40の展開状態においてロッド60の被支持部62を前方向に押圧支持する支持部材80が2個設けられている。支持部材80は、略直方体状の部材で、テーブル40の裏面40bに対して前後方向に摺動可能に取付けられている。支持部材80の前後方向のテーブル40の裏面40bに垂直な断面は、図8に示すように、ロッド60の被支持部62に当接する面が下後方に向かってわずかに傾く傾斜面81として形成されている。この傾斜面81の傾きは、ロッド60の被支持部62を支持部材80に押しつける力が解除されたとき、すなわち、レール70が前方に摺動したときに、ロッド60の被支持部62が支持部材80の傾斜面81から離れ易くするためのものである。図8に示すように、ロッド60の被支持部62が、レール70の端末部71cからロッド60の摺動部61を通して印加されるバネ75の付勢力で、支持部材80の傾斜面81に押圧され当接している状態が、テーブル40の展開状態における状態である。このとき、ロッド60の被支持部62は、傾斜面81に1点で当接して前後不動に支持される。係る支持状態は、図8のとおりヒンジ軸52に垂直で、かつテーブル40の裏面40bに垂直な面で切断した断面においてよく示されている。また、支持部材80は、傾斜面81と反対側の後面部82をバネ83により前方に向けて押圧されている。バネ83は、後面部82と、テーブル40の裏面40bに設けられた一対の立ち壁部45のバネ75と反対側の面との間に配設されており、バネ75に比べてよりバネ定数の高いものとされている。したがって、通常のレール70の摺動操作によるテーブル40の展開状態へのロック、アンロックの切り換え動作においてはほとんど伸縮せず、支持部材80をほぼ不動状態に支持している。展開状態におけるテーブル40の表面側に不用意に手をつく等して比較的強い力が印加されたとき、ロッド60の被支持部62を介して支持部材80には強い押圧力が加えられる。このとき、バネ83は縮んで支持部材80の後方向への摺動を許容する。これによって、レール70、テーブル40、ベース板50等が破損するのを防止できる。
図8に示すテーブル40の展開状態において、レール70の操作部72を前方向に押すことによってレール70は、バネ75の付勢力に打ち勝ちながら前方へ、テーブル40の裏面40bに沿って摺動する。このとき、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71の端末部71cから傾斜部71bに変位して上下方向の支持が解除される。また同時に、ロッド60の摺動部61を通して印加されるバネ75の付勢力が、ロッド60の被支持部62を支持部材80に押しつける力が解除されるので、被支持部62は支持部材80の傾斜面81から離れる。こののち、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71を傾斜部71bから平行部71aにかけて摺動しつつ、ベース板50に対し掛部63を中心に回動する。そして、格納状態において、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71の平行部71aの端部に位置する。
テーブル40が展開状態にあり、ロッド60の回動がレール70の端末部71cによってロックされているとき、ロッド60の腕部64はロッド60の回動中心である掛部63と端末部71cによってロックされている摺動部61との間でベース板50に当接している。
図8〜10に示されるように、ベース板50においてロッド60の腕部64と当接する部位には凹部50aが形成され、その凹部50a内に弾性部材56が嵌め込まれている。弾性部材56は、エチレンプロピレンゴムを含む発泡体であるクッション材56aを中心にして構成され、クッション材56aは凹部50a内の底表面に接着剤56cによって接着固定されている。また、クッション材56aの表面には接着剤56cによって超高分子量ポリエチレンフィルム56bが貼着されている。超高分子量ポリエチレンフィルム56bは、そこに当接した部材が摺動し易く剥がれ易い性質を備えており、ロッド60の腕部64が超高分子量ポリエチレンフィルム56b上に当接、離間を繰り返し、且つ当接状態で相対的に摺動しても、それらの相対移動をスムースに行わせ、弾性部材56が損傷するのを抑制することができる。
弾性部材56はベース板50の表面の凹部50aに嵌って接着固定されているため、テーブル40の展開、格納の繰り返しの際に弾性部材56の表面がロッド60によって当接力を受け、且つ摺動されてもベース板50から外れることが抑制される。
ロッド60とベース板50との当接部位には弾性部材56が配置されているため、ロッド60とベース板50とが当接を開始するロッド60の角度位置と、ロッド60とベース板50とが所定以上の当接力で当接するロッド60の角度位置との相対角度を大きくすることができる。即ちロッド60が回動して弾性部材56を介してベース板50に当接開始してからロッド60が回動できなくなるまでロッド60を比較的大きく回動することができる。そのため、製造バラツキによって、ロッド60がベース板50へ当接した後の回動角度が大きくなっても、ロッド60が回動できなくなることは抑制され、摺動部61が端末部71cに到達できずにロック機能を達成できなくなる不具合を抑制することができる。また、製造バラツキによって、ロッド60がベース板50へ当接した後の回動角度が小さくても、弾性部材56による付勢力は確保され、ロッド60に付勢力が付与されなくなることは抑制され、レール70の端末部71c、摺動部61付近におけるガタツキを抑える機能が低下することを抑制することができる。即ち、レール70の端末部71cと摺動部61との間、或いはレール70の底面71dとテーブル40の裏面40bとの間に隙間があっても、テーブル40が振動したときの干渉音やガタツキを抑制することができる。従って、製造バラツキに関わらず、レール70の端末部71cと摺動部61とによるロック機能を作動可能とすると共に、レール70の端末部71cと摺動部61とによるロック部材におけるガタツキを抑えることができる。なお、ロッド60が曲げ方向に弾性変形可能に構成されると、ロッド60の腕部64がベース板50に当接している状態ではロッド60の摺動部61を下方に付勢する力が発生する。そのため、上述のように弾性部材56の付勢力によるテーブル40振動時の干渉音やガタツキを抑制する効果は、より高められる。
図3に示すように、テーブル40の裏面40bには、さらに、カップホルダ90が倒伏可能に取付けられている。カップホルダ90に設けられた2つの回動軸91を、テーブル40の裏面40bに設けられた2つの係止部46に嵌め込むことによって取付けられる。カップホルダ90を回動させてテーブル40の裏面40bから起こし上げたとき、カップ支持部92とテーブル40の開口部40dとの間でカップが保持できるようになっている。図4に示すように、テーブル40の裏面40bには、補強リブ42が形成された部分を覆い隠す蓋部材49a、49bが振動溶着によって取付けられている。これによって、テーブル40の裏面側の見栄えが良く保たれる。カップホルダ90を畳み込むと格納状態となり、蓋部材49a、49bと面一の状態となって、テーブル40をシートバック20の背面部に対して格納状態としたときじゃまにならないようになっている。さらにテーブル40の左右両端部には買い物袋等を引っ掛けて保持することができる引っ掛け部40cが2箇所に設けられている。
図3に示すように、テーブル40の裏面40b中央の上方部に設けられた係止部47には、テーブル40を格納状態に回動移動させたときに、ロッド60の腕部64を弾性的に掛着させてその回動運動を規制した状態に保持することのできるロック機構100が組み付けられている。このロック機構100は、テーブル40の裏面40b中央部に互いに向かい合うようにして突出形成された樹脂製の2枚のガイド壁48の間の位置に配置されており、各ガイド壁48に向かって張り出す樹脂製の爪部101を有して構成されている。
図6に示すように、ロック機構100は、その本体となるケース部102が、樹脂の一体成形によって形成されており、その内部が中空となって上部と両側部とが連通して開口した形状となって形成されている。そして、このケース部102には、その両側部の開口部分に、それぞれ爪部101が差し込まれた状態となって組み付けられている。これら爪部101は、互いの間に圧縮バネ103が設けられて掛着されることにより、圧縮バネ103を介して互いに弾性的に連結された構成となっている。
ロック機構100の設置によって、ロック機構100と各ガイド壁48との間には、それぞれロッド60の腕部64を受け入れることができる受け入れ口が形成されている。そして、これらの受け入れ口内にロック機構100の各爪部101が弾性的に支えられた状態となって保持されている。ロッド60の腕部64が受け入れ口に押し入れられると、上側傾斜面101aが押圧されて、各爪部101は互いに接近する方向に移動してロッド60の腕部64がケース部102の台座面102aに当接するまでの動きを許容する。ロッド60の腕部64がケース部102の台座面102aに当接したとき、各爪部101は元の受け入れ口内に弾性的に支えられた状態に戻り、ロッド60の腕部64を下側傾斜面101bによって支持する。この状態が、テーブル40の格納状態となる。テーブル40を格納状態から展開状態に回動動作させるときは、ロック機構100の各爪部101は上記の逆の動作を行う。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。テーブル40の展開状態(図1の実線状態及び図9の(A))では、ロッド60の摺動部61はレール70のガイド孔71の端末部71cに位置する。このとき、ベース板50に対して回動可能に支持されたロッド60は、テーブル40側において、摺動部61がレール70の端末部71cに上下不動に支持され、被支持部62が支持部材80の傾斜面81に押圧されて左右不動に支持される。これによって、テーブル40は、ロッド60によってベース板50に対して回動不能に支持される。この状態でテーブル40の上面はテーブルとして展開可能となる。このとき、ロッド60は通常の展開状態では不用意な折り畳み動作が生じない強度でテーブル40に対して支持されているので、誤って手をついたりする程度では折り畳まれることはない。しかし、テーブル40が破損する程度の力が印加された場合には、ロッド60の被支持部62を支持する支持部材80がバネ83を圧縮して摺動しロッド60を開放するように構成されている。これによって、テーブル40の破損が防止できる。
次に、テーブル40の後方に配設されたレール70の操作部72を前方向に押すと、レール70が前方に摺動してロッド60の摺動部61をガイド孔71の端末部71cから開放する。同時に、ロッド60の被支持部62を支持部材80に押しつける力が解除されるので、被支持部62は支持部材80の傾斜面81から離れる。この展開状態におけるテーブル40のロック状態の解除は、レール70の操作部72を前方向に押すことにより行うことができるので、ロッド60等他の部材を同時に操作する必要がなく操作が簡便である。こののち、テーブル40は、図9に示すように、ロッド60の支持を失い、ベース板50に対しヒンジ軸52を中心に、実線で示す展開状態(A)から仮想線で示す途中状態(B)を経て格納状態(C)まで回動する。このとき、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71を傾斜部71bから平行部71aにかけて摺動しつつ、ベース板50に対し掛部63を中心に、展開状態(A)から途中状態(B)を経て格納状態(C)まで回動する。格納状態(C)において、ロッド60の腕部64は、ロック機構100と各ガイド壁48との間の受け入れ口に押し入れられると、各爪部101を互いに接近する方向に移動させて前方向に入り込み、ケース部102の台座面102aに当接する(図6参照)。ロッド60の腕部64がケース部102の台座面102aに当接すると、各爪部101は元の受け入れ口内に弾性的に支えられた状態に戻り、ロッド60の腕部64を支持する。
テーブル40を、格納状態(C)から展開状態(A)に変位させるときは上記の操作と逆の操作を行う。すなわち、格納状態(C)にあるテーブル40をヒンジ軸52を中心に回動させると、ロッド60の腕部64がロック機構100の各爪部101を押し開いて掛部63を中心に回動する。テーブル40の展開状態(A)に向けての回動に伴い、ロッド60の摺動部61は、レール70のガイド孔71を摺動し、被支持部62が支持部材80の傾斜面81に沿って上方へ移動するとともに、摺動部61がレール70の前方向へのバネ75の付勢力に抗してガイド孔71の端末部71cに進入する。この状態でテーブル40は、ロッド60によってベース板50に対して回動不能に支持される。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態においては、テーブルを展開させた位置で格納方向へ移動させないようにロッドを把持するロック部材として、レール70の端末部71cを採用したが、同様のロック部材としては従来公知の種々のものを採用することができる。また、上記実施形態においては、本発明を車両用シートのシートバック裏面に適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明をシートバック側面やシートクッション側面等に適用してもよいし、車両以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
10 車両用シート
20 シートバック
40 テーブル
50 ベース板(固定部材)
50a 凹部
56 弾性部材
56a クッション材
56b フィルム
56c 接着剤
60 ロッド
61 摺動部
62 被支持部
63 掛部
64 腕部
70 レール
71 ガイド孔
71a 平行部
71b 傾斜部
71c 端末部(ロック部材)
72 操作部
80 支持部材
100 ロック機構

Claims (3)

  1. 所定広さを有する板材を、その一端縁部側を回動中心としてシート壁面等の固定部材に回動自在に結合されたテーブルと、
    該テーブルを展開状態に支持するため、前記テーブルを前記固定部材に対して支えるように前記テーブル及び前記固定部材の間に配置され、基端部が前記固定部材に対して前記テーブルの回動中心からは上下方向に離間した位置で回動自在に結合され、先端部が前記テーブルに対して摺動自在に結合されたロッドと、
    前記テーブルを展開させた位置で格納方向へ移動させないように前記ロッドを把持するロック部材とを備え、
    前記ロッドが前記ロック部材で把持された状態では、前記ロッドの回動中心とロック部材で把持された部位との間を、前記ロッドの回動を阻止するように前記固定部材に当接させて、
    前記ロッドと前記固定部材との前記当接部位には弾性変形可能な弾性部材が配置されている乗物用シートのテーブル。
  2. 請求項1において、
    前記弾性部材は、前記ロッドか前記固定部材のいずれか一方の表面に弾性変形可能な弾性体が接着固定され、該弾性体の接着面とは反対側の表面に、前記ロッドか前記固定部材のいずれか他方に当接した後に、その当接した部材が摺動し易く剥がれ易い性質を備えたフィルムが貼着されて構成されている乗物用シートのテーブル。
  3. 請求項1又は2において、
    前記弾性部材は、前記固定部材の表面に接着固定され、
    前記固定部材の表面には、前記弾性部材を収納する凹部が形成されている乗物用シートのテーブル。
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