JP2015202335A - 中腰体勢補助具 - Google Patents

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片山 隆
Takashi Katayama
隆 片山
深田 聡
Satoshi Fukada
聡 深田
石井 賢俊
Masatoshi Ishii
賢俊 石井
裕太 福田
Yuta Fukuda
裕太 福田
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【課題】使用者の体勢を中腰に保つことを短時間、補助するだけでなく、使用者がより少ない腕と足の力で中腰の体勢を保ち、衣服の着脱等を介助しやすくする。
【解決手段】介護用の中腰体勢補助具1は、足置部11を含む台座10と、台座10上に立設された支柱20と、略水平に支柱20に連結されて使用者の前腕部分を下方から支持する支持面31を有する前腕支持部30と、前腕支持部30に連結されて使用者が掌で把持するための把持部51とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被介護者の体勢を補助する補助具に関する。
従来、下半身の動作に困難がある被介護者の立ち上がりや方向転換を補助する補助具がある。例えば、特開平11−178858号公報(特許文献1)には、直立回転軸の上部に手動ハンドルを取り付け、当該直立回転軸の下部に水平可動板を取り付け、当該水平可動板上に椅子部を直立させてなり、手動ハンドルを操作することによって、直立回転軸のまわりに水平可動板を回転移動し、任意の位置で停止させる回転式移乗用椅子が記載されている。
また、特開2003−339792号公報(特許文献2)には、使用者の起立動作を伴う移乗を補助するための自助型移乗介助装置が記載されている。この装置は、支持台と、支持台に設置され、先端側に把持部を有するアームと、アームに第1の変位と第2の変位を与える駆動手段と、使用者の移乗に関する作動要求を検出するとともに、検出した作動要求に応じて駆動手段第1及び第2の変位の指令信号を出力する制御手段とを含む。ベッドの脇に腰掛けた状態の使用者は、脚を踏み台に載せるとともにアームの把持部を握る。アームが、被介護者から離れる方向に駆動されると、被介護者は、前斜め上方に引っ張られるので、楽に起立することができる。アームが使用者に近づく方向に変位されると、被介護者は、起立状態から座った状態に戻ることができる。また、膝当てを設置したことで、被介護者が起立する過程で膝が膝当てに当たって押され、脚が伸ばされることになり、被介護者の屈伸運動を促すことができる。
特開平11−178858号公報 特開2003−339792号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転式移乗用椅子では、自力で腰を浮かすことのできない使用者は、ベッドやポータブルトイレ等と回転式移乗用椅子との間はすべり移動で移乗しなくてはならない。また、例えば衣服の着脱や排泄後の清拭のために中腰の体勢に保つ時には、使用者の体勢を介助する介助者と、衣服の着脱等を介助する介助者とが必要となる。
特許文献2の自助型移乗介助装置では、使用者はアームの把持部の変位に引っ張られて座位から起立状態に移ることができるが、使用者の上半身は把持部を掴む手で支えられているので、中腰の体勢を保つためには、使用者の手に大きな負担がかかる。
このように、従来の移乗椅子や移乗介助装置では、使用者の立ち上がりの動作や方向転換の動作を補助することはできても、使用者の体勢を中腰に保つことを補助して、衣服の着脱等の動作を介助しやすくすることはできない。
そこで、この発明の目的は、使用者の体勢を中腰に保つことを短時間、補助するだけでなく、使用者がより少ない腕と足の力で中腰の体勢を保ち、衣服の着脱等を介助しやすくする介護用の中腰体勢補助具を提供することである。
この発明に従った中腰体勢補助具は、足置部を含む台座と、台座上に立設された支柱と、略水平に延在して使用者の前腕部分を下方から支持する支持面を有する前腕支持部と、使用者が掌で把持するための把持部とを備え、前腕支持部および把持部は、直接又は間接に台座に取り付けられている。
この発明に従った中腰体勢補助具は、支柱の高さを調整するための支柱高さ調整手段を備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、把持部は、支持面の上方に配置され、下部よりも上部が中腰体勢補助具の非アクセス側に配置されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、把持部の位置を少なくともアクセス側から非アクセス側へ向かう線上において調整するための把持部位置調整手段を備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、把持部を移動させる電動モータを備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、前腕支持部と把持部とは、連結部を介して連結されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、連結部は、前腕支持部に形成された凹部と、把持部に形成されて凹部に係合する凸部とを含むことが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、前腕支持部と把持部とは一体に形成されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、把持部は、前腕支持部の非アクセス側の端部であることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、前腕支持部は、使用者の右前腕部分を下方から支持する右支持面と使用者の左前腕部分を下方から支持する左支持面とを含み、単一の板材によって形成されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、前記支柱に連結されて、使用者の膝または脛を支持する膝脛当て部を備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、膝脛当て部の高さを調整するための膝脛当て部高さ調整手段を備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、膝脛当て部高さ調整手段は、支柱の高さを調整する支柱高さ調整手段を含むことが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、膝脛当て部高さ調整手段は、支柱に対する膝脛当て部の取り付け位置を調整する膝脛当て部取り付け位置調整手段を含むことが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、膝脛当て部は、少なくとも使用者の膝または脛と当接する部分が、使用者の膝または脛で押圧されることによって、使用者の膝または脛を一定の位置に保持するように弾性的に変形する材料によって形成されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、膝脛当て部においては、少なくとも使用者の膝または脛と当接する部分に凹部が形成されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、膝脛当て部のアクセス側の面は、前腕支持部のアクセス側の面よりも中腰体勢補助具のアクセス側に配置されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、膝脛当て部を、前腕支持部に対してアクセス側から非アクセス側へ、または、その逆方向へ移動させる電動モータを備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具においては、前腕支持部は、膝脛当て部に対してアクセス側から非アクセス側へ、または、その逆方向へ移動可能であるように、支柱に連結されていることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、前腕支持部を移動させる電動モータを備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、台座が水平面内で回動可能であるように取り付けられる基礎台座を備えることが好ましい。
この発明に従った中腰体勢補助具は、足置部を任意の回動位置で固定するための係止手段を備えることが好ましい。
この発明によれば、使用者の体勢を中腰に保つことを短時間、補助するだけでなく、使用者がより少ない腕と足の力で中腰の体勢を保ち、衣服の着脱等を介助しやすくする介護用の中腰体勢補助具を提供することができる。
本発明の一つの実施形態の中腰体勢補助具の全体を示す斜視図である。 本発明の一つの実施形態の中腰体勢補助具の全体を示す左側面図である。 本発明の一つの実施形態の中腰体勢補助具の全体を示す平面図である。 本発明の一つの実施形態の中腰体勢補助具を下方から見たときの全体を示す斜視図である。 本発明の一つの実施形態の前腕支持部の上面を示す斜視図である。 本発明の一つの実施形態のグリップの全体を示す斜視図である。 本発明の一つの実施形態の中腰体勢補助具の使用状態を示す図である。 本発明の別の実施形態の中腰体勢補助具の使用状態を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態の中腰体勢補助具の全体を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、中腰体勢補助具において、使用者がアクセスする側をアクセス側とする。また、前後、左右、上下等の方向については、中腰体勢補助具の使用者が、中腰体勢補助具にアクセス側から近づいた時の使用者の正面側を前方、背面側を後方、右手側を右側、左手側を左側とする。
図1に示すように、本発明の一つの実施形態の中腰体勢補助具1は、主に、固定ベース71と、基礎台座70と、基礎台座70内に配置される電動モータ90と、足置部11と支柱台12とを含む台座10と、支柱20と、前腕支持部30と、支柱高さ調整手段40と、膝脛当て部60と、把持部51を含むグリップ50と、グリップ50に配置されたスイッチ52とランプ53とを備える。
固定ベース71は例えば金属製のプレートで重量があり、中腰体勢補助具1が不用意に移動されたり転倒したりすることがないよう、床面上に固定するためのものである。固定ベース71上には基礎台座70が取り付けられている。基礎台座70上には、水平面内で回動可能であるように台座10が取り付けられており、基礎台座70の内部には台座10を回動させるための電動モータ90と、回動角度を所定の範囲内に制限する係止手段80が収容されている。台座10は時計回りと反時計回りのいずれの方向にも回動する。
係止手段80は、例えば、台座10の裏面に形成された突起と、基礎台座70の内部において台座10の裏面に接触する面に形成された孔部とによって構成されていてもよい。この場合、孔部は、例えば円周を4分割するように、中心角において45°ずつ離れた位置に形成されていてもよい。また、例えば、台座10の側周面に形成された凹部または凸部と、基礎台座70の内側に形成されて台座10の凹部または凸部にかみ合う凸部または凹部によって係止手段80が構成されていてもよい。係止手段80としては、台座10を任意の回動角度で固定できるものであれば、公知の方法を用いることができる。
台座10は足置部11と支柱台12とを含む。台座10の上面の一部が足置部11を形成している。足置部11には滑り止めのための凹凸が形成されてもよい。支柱台12は、内部に空間が形成されており、支柱20が抜き差し可能に収容されている。支柱20にはねじ孔(図示しない)が形成されており、支柱20は支柱台12にねじ41で固定される。支柱20には複数のねじ孔が異なる高さに形成されている。ねじ孔とねじ41は支柱高さ調整手段40の一例である。
支柱20のアクセス側の面には膝脛当て部60が取り付けられている。膝脛当て部60は、使用者の膝または脛が当接して圧力を加えられると弾性的に変形する材料によって形成されている。
支柱20の非アクセス側には、前腕支持部30が略水平に延びるように支持されている。前腕支持部30は1枚の板状に形成されている。前腕支持部30の上面は、使用者の前腕部分を下方から支持する支持面31である。支持面31は、使用者の右腕を支持する右支持面31aと、左腕を支持する左支持面31bとを含む。支持面31には、アクセス側と非アクセス側とを結ぶ線上に複数の凹部32が形成されており、凹部32はカバー33で覆われている。
なお、この実施形態においては、前腕支持部30は支柱20に直接、連結されているが、支柱20と前腕支持部30との間に連結部材が介されていてもよい。
前腕支持部30の右支持面31aと左支持面31bの凹部32には、それぞれグリップ50が取り付けられている。グリップ50は使用者が手で把持するための把持部51を含む。把持部51の上部には、台座10の回動と回動停止を切り替えるための電動モータ90のスイッチ52と、スイッチ52の入切を使用者や介助者に報知するためのランプ53が配置されている。スイッチ52をONにすると、電動モータ90が駆動され、ランプ53が例えば点灯したり点滅したりするように、スイッチ52とランプ53と電動モータ90は電気的に接続されている。
図2と図3に示すように、グリップ50は、使用者が把持するための把持部51を含み、把持部51は、下部51aよりも上部51bが中腰体勢補助具1の非アクセス側に配置されている。また、膝脛当て部60のアクセス側の面60aは、前腕支持部30のアクセス側の面30aよりも中腰体勢補助具1のアクセス側に配置されている。
図4と図5に示すように、前腕支持部30には、複数の凹部32が形成されている。この実施形態においては、凹部32は、底の無い貫通孔として形成されている。中腰体勢補助具1の使用時には、凹部32は上からカバー33(図1,図3)で覆われる。
図6に示すように、グリップ50の支持棒54の下端部にはフランジ55と凸部56が形成されている。凸部56は、図5に示す凹部32にはめ込まれる。凹部32と凸部56とは連結部を構成している。このように、グリップ50は、連結部を介して前腕支持部30に取り付けられている。なお、グリップ50は、前腕支持部30に直接、取り付けられていてもよいし、前腕支持部30に直接、形成されていてもよい。
以上のように構成される中腰体勢補助具1の使用方法について説明する。
中腰体勢補助具1は、例えばベッドの脇に配置される。まず、不用意に台座10が回動しないよう、電動モータ90のスイッチ52を切った状態にする。使用者は、ベッドの上に腰掛けた座位の状態で、中腰体勢補助具1のアクセス側面に向き合い、両足を足置部11に載せる。次に、使用者は、図7に一点鎖線で示すように、両手を前方に伸ばし、グリップ50の把持部51を掴む。この時、使用者の両手が十分に伸びるよう、支柱20の高さと、前腕支持部30上に配置するグリップ50の位置、すなわち、前腕支持部30のアクセス側の端部からグリップ50までの距離を調整しておく。
使用者は次に、グリップ50を握ったままで、図7に二点鎖線で示すように伸ばした両手を折り曲げて、上体を前方上方に引き上げる。この時、膝または脛を膝脛当て部60に当て、腕の屈伸の力とともに、膝または脛を支点として、足の力も使って上体を引き上げることができる。
上体を引き上げた使用者は、肘から手首までを前腕支持部30に預けて上体を安定させる。衣服の着脱等が必要な場合には、前腕を前腕支持部30に預けたままで、介助者が衣服の着脱等を介助することができる。
次に、使用者がグリップ50のスイッチ52をONにして電動モータ90を駆動させると、台座10が水平面内で回動し、台座10上の使用者は方向転換することができる。この時、支柱20と支柱20に連結されている前腕支持部30および膝脛当て部60も台座10とともに水平面内で回動するので、使用者は手を持ち替えたり、足を踏み替えたりすることなく、容易に、安全に方向転換することができる。台座10が所定の回動量だけ回動すると、係止手段80が電動モータ90の駆動を停止させる。なお、スイッチ52をOFFにするだけで電動モータ90を停止させることが可能であるように構成されていてもよい。
以上のように、介護用の中腰体勢補助具1は、足置部11を含む台座10と、台座10上に立設された支柱20と、略水平に支柱20に連結されて使用者の前腕部分を下方から支持する支持面31を有する前腕支持部30と、前腕支持部30に連結されて使用者が掌で把持するための把持部51とを備える。略水平に延在する前腕支持部30は、支柱20を介して間接的に台座10に取り付けられており、把持部51は、前腕支持部30と支柱20とを介して間接的に台座10に取り付けられている。
このようにすることにより、使用者の体勢を中腰に保つことを短時間、補助するだけでなく、使用者がより少ない腕と足の力で中腰の体勢を保ち、衣服の着脱等を介助しやすくする介護用の中腰体勢補助具を提供することができる。なお、前腕支持部30と把持部51とは、直接、台座10上に立設されていてもよい。
また、中腰体勢補助具1は、支柱20の高さを調整するための支柱高さ調整手段40を備える。このようにすることにより、使用者の体長に合わせて前腕支持部30の高さを調整し、使用者が中腰の体勢を保つことを容易にすることができる。
また、中腰体勢補助具1においては、把持部51は、支持面31の上方に配置され、下部51aよりも上部51bが中腰体勢補助具1の非アクセス側に配置されている。このようにすることにより、座位の使用者が両手を前方に伸ばしてグリップ50の把持部51を握ろうとする時に、自然な手の形で握りやすくなる。
中腰体勢補助具1は、把持部51の位置を少なくともアクセス側から非アクセス側へ向かう線上において調整するための把持部位置調整手段として、前腕支持部30の凹部32とグリップ50の凸部56とを備える。このようにすることにより、使用者が座位の状態で両手を伸ばして届く位置に把持部51が配置されるように調整して、使用者の腕の屈伸を効果的に利用して、使用者を座位から中腰体勢に引き上げることができる。
中腰体勢補助具1においては、前腕支持部30と把持部51とは、連結部を介して連結されている。また、中腰体勢補助具1においては、連結部は、前腕支持部30に形成された凹部32と、把持部51に形成されて凹部32に係合する凸部56とを含む。このようにすることにより、把持部51の凸部56を前腕支持部30の凹部32に抜き差しすることによって、簡単に把持部51の位置を調整することが可能になる。
なお、この実施形態においては、把持部51は前腕支持部30に抜き差しして位置を調整可能であるように構成されているが、前腕支持部30と把持部とは一体に形成されていてもよく、例えば、把持部は、前腕支持部30の非アクセス側の端部30b(図3)であってもよい。このようにすることにより、中腰体勢補助具1の構成が簡単になる。
また、中腰体勢補助具1においては、前腕支持部30は、使用者の右前腕部分を下方から支持する右支持面31aと使用者の左前腕部分を下方から支持する左支持面31bとを含み、単一の板材によって形成されている。このようにすることにより、前腕支持部30を簡単に構成することができる。
中腰体勢補助具1は、支柱20に連結されて、使用者の膝または脛を支持する膝脛当て部60を備える。このようにすることにより、腕の屈伸だけでは体を座位から中腰体勢に持ち上げにくい使用者も、膝または脛の位置を支点にして体を移動させて座位から中腰体勢へ移りやすくなる。
中腰体勢補助具1は、膝脛当て部60の高さを調整するための膝脛当て部高さ調整手段を備える。中腰体勢補助具1においては、膝脛当て部高さ調整手段は、支柱20の高さを調整する支柱高さ調整手段40を含む。このようにすることにより、支柱40の高さを調整する操作だけで膝脛当て部60の高さも調整することができる。
なお、この実施形態においては、膝脛当て部60は支柱20に固定されているが、中腰体勢補助具1においては、膝脛当て部高さ調整手段は、支柱に対する膝脛当て部の取り付け位置を調整する膝脛当て部取り付け位置調整手段を含んでいてもよい。このようにすることにより、支柱20の高さを変更せずに、膝脛当て部60の高さのみを変更することができる。
中腰体勢補助具1においては、膝脛当て部60は、少なくとも使用者の膝または脛と当接する部分が、使用者の膝または脛で押圧されることによって、使用者の膝または脛を一定の位置に保持するように弾性的に変形する材料によって形成されていることが好ましい。このようにすることにより、使用者は、座位から中腰体勢に移る時に、膝または脛を膝脛当て部60に当接させて、膝または脛を支点として、足に力を入れて中腰になることが可能になる。また、中腰になった後も膝または脛を膝脛当て部60で支えて使用者の体勢を安定させることが容易になる。このようにすることにより、立ち上がり時に安定姿勢を保持できない使用者でも、例えばベッドからポータブルトイレまでの移乗動作を介助なしで、あるいは、軽い介助で行うことができる。
なお、この実施形態においては、膝脛当て部60のアクセス側の表面60aは平坦に形成されているが、膝脛当て部60においては、少なくとも使用者の膝または脛と当接する部分に凹部が形成されていてもよい。このようにすることにより、使用者が、例えば弾性的に変形する材料を変形させるほどには膝または脛に力を入れることができなくとも、膝または脛の位置を一定にし、使用者の体勢を安定させることが容易になる。
中腰体勢補助具1においては、膝脛当て部60のアクセス側の面は、前腕支持部30のアクセス側の面よりも中腰体勢補助具1のアクセス側に配置されていることが好ましい。
なお、この実施形態においては、膝脛当て部60は支柱20との位置関係が固定されているが、中腰体勢補助具1は、膝脛当て部60を、前腕支持部30に対してアクセス側から非アクセス側へ、または、その逆方向へ移動させる電動モータを備えていてもよい。このようにすることにより、座位から中腰体勢に移ろうとする時には、膝脛当て部60を使用者に近づけるように移動させ、使用者の膝を押して、座位から中腰に移ることを補助することができる。
また、この実施形態においては、把持部51は使用者または介助者が手で移動させて位置を調整するが、中腰体勢補助具1は、把持部51を移動させる電動モータ(図示しない)を備えていていもよい。このようにすることにより、より細かい位置の調整を簡単に行うことができる。また、使用者が把持部51を掴んだ状態で、把持部51を使用者から遠ざかるように(アクセス側から非アクセス側に)移動させることにより、使用者を座位から中腰体勢に引き上げることができる。
また、この実施形態においては、前腕支持部30は支柱20との位置関係が固定されているが、中腰体勢補助具1においては、前腕支持部30は、膝脛当て部60に対してアクセス側から非アクセス側へ、または、その逆方向へ移動可能であるように、支柱20に連結されていてもよい。また、前腕支持部30を移動させる電動モータを備えていてもよい。このようにすることにより、使用者が肘から手首を載置した状態で前腕支持部30を使用者から離すように移動させることで、使用者の上体を引っ張って、自然と中腰体勢を取らせることができる。
中腰体勢補助具1は、台座10が水平面内で回動可能であるように取り付けられる基礎台座70を備える。台座10には支柱台12を介して支柱20が立設されており、基礎台座70上で台座10が回動されると、足置部11とともに支柱20も回動する。このようにすることにより、使用者は足を踏み替えて方向転換する必要がなくなり、中腰のままで安全に方向転換することが容易になり、移乗の際の転倒リスクを軽減することができる。例えば、ベッドから中腰体勢補助具1に使用者が移乗した後、介助者が台座10を回動させることで、使用者は前腕支持部30に肘から手首までを預けたままで方向転換することができる。
中腰体勢補助具1は、足置部11を任意の回動位置で固定するための係止手段80を備える。例えば台座10の回動範囲をベッドの足元からポータブルトイレまでの間にするように係止手段80を設定することにより、ベッドからポータブルトイレへの方向転換等、一定の日常動作を容易に、安全にすることが可能になる。
中腰体勢補助具1は、台座10を回動させる電動モータ90を備える。このようにすることにより、中腰体勢補助具1の足置部11上に立った使用者は、介助者がつかなくても方向転換することができる。また、電動モータ90をモーションコントロールで動作させることにより、台座10が急に回動したり急に停止したりすることがない。このようにして、移乗の際の転倒リスクを軽減することができる。
なお、本実施形態においては、台座10は電動モータ90で回動させられるが、例えばベアリングを有する回動手段によって手動で回動されるように構成されていてもよい。台座10が手動で回動させられる場合にも、係止手段としては上述の係止手段80や公知の方法を用いることができる。台座10を手動で回動させる場合には、使用者が回動を操作するのではなく、介助者がグリップ50や支柱20を持って回動方向に向けて力を加えて台座10を回動させる。
図8に示すように、この発明の別の実施形態の中腰体勢補助具2は、中腰体勢補助具1(図1)とは前腕支持部230とグリップ50の連結部57の構造において異なる。前腕支持部230は、図1の前腕支持部30よりも使用者の前後方向の長さが短く、使用者の肘と、肘よりも手首側において肘の周辺部のみを下方から支持する。また、グリップ50は、L字形状に屈曲した連結部57によって、前腕支持部30ではなく、支柱20に連結されている。グリップ50は、連結部7と支柱20とを介して台座10に取り付けられている。このようにすることにより、グリップ50の高さを、前腕支持部30の高さとは独立して調整することができる。また、前腕支持部230の前後方向の長さが短いので、例えば、グリップ50を前腕支持部230の支持面31よりも下方に配置しても、使用者が手を伸ばしてグリップ50を掴みやすくなる。中腰体勢補助具2のその他の構成と効果は中腰体勢補助具1と同様である。
図9に示すように、この発明のさらに別の実施形態の中腰体勢補助具3は、中腰体勢補助具1(図1)と異なる点として、グリップ50(図1)の代わりにグリップ350を備える。グリップ350は、上下逆向きのU字形状に形成されて、前腕支持部30の支持面31上に立設されている。グリップ350は、前腕支持部30と、前腕支持部30が連結されている支柱20とを介して、台座10に取り付けられている。グリップ350をこのように構成することにより、使用者は、支持面31から鉛直に立ちあがっている部分を掴むことも可能であるし、略水平に延びている部分を掴むことも可能となる。中腰体勢補助具3のその他の構成と効果は中腰体勢補助具1と同様である。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変形を含むものである。
1,2,3:中腰体勢補助具、10:台座、11:足置部、20:支柱、30,230:前腕支持部、31:支持面、31a:右支持面、31b:左支持面、32:凹部、34:端部、40:支柱高さ調整手段、50,350:グリップ、51:把持部、56:凸部、57:連結部、60:膝脛当て部、70:基礎台座、80:係止手段、90:電動モータ。

Claims (22)

  1. 足置部を含む台座と、
    前記台座上に立設された支柱と、
    略水平に延在して使用者の前腕部分を下方から支持する支持面を有する前腕支持部と、
    使用者が掌で把持するための把持部とを備え、
    前記前腕支持部および前記把持部は、直接又は間接に前記台座に取り付けられている、介護用の中腰体勢補助具。
  2. 前記支柱の高さを調整するための支柱高さ調整手段を備える、請求項1に記載の中腰体勢補助具。
  3. 前記把持部は、前記支持面の上方に配置され、下部よりも上部が当該中腰体勢補助具の非アクセス側に配置されている、請求項1または請求項2に記載の中腰体勢補助具。
  4. 前記把持部の位置を少なくともアクセス側から非アクセス側へ向かう線上において調整するための把持部位置調整手段を備える、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  5. 前記把持部を移動させる電動モータを備える、請求項4に記載の中腰体勢補助具。
  6. 前記前腕支持部と前記把持部とは、連結部を介して連結されている、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  7. 前記連結部は、
    前記前腕支持部に形成された凹部と、
    前記把持部に形成されて前記凹部に係合する凸部とを含む、請求項6に記載の中腰体勢補助具。
  8. 前記前腕支持部と前記把持部とは一体に形成されている、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  9. 前記把持部は、前記前腕支持部の非アクセス側の端部である、請求項8に記載の中腰体勢補助具。
  10. 前記前腕支持部は、使用者の右前腕部分を下方から支持する右支持面と使用者の左前腕部分を下方から支持する左支持面とを含み、単一の板材によって形成されている、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  11. 前記支柱に連結されて、使用者の膝または脛を支持する膝脛当て部を備える、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  12. 前記膝脛当て部の高さを調整するための膝脛当て部高さ調整手段を備える、請求項11に記載の中腰体勢補助具。
  13. 前記膝脛当て部高さ調整手段は、前記支柱の高さを調整する支柱高さ調整手段を含む、請求項12に記載の中腰体勢補助具。
  14. 前記膝脛当て部高さ調整手段は、前記支柱に対する前記膝脛当て部の取り付け位置を調整する膝脛当て部取り付け位置調整手段を含む、請求項10または請求項13に記載の中腰体勢補助具。
  15. 前記膝脛当て部は、少なくとも使用者の膝または脛と当接する部分が、使用者の膝または脛で押圧されることによって、使用者の膝または脛を一定の位置に保持するように弾性的に変形する材料によって形成されている、請求項9から請求項14までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  16. 前記膝脛当て部においては、少なくとも使用者の膝または脛と当接する部分に凹部が形成されている、請求項9から請求項15までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  17. 前記膝脛当て部のアクセス側の面は、前記前腕支持部のアクセス側の面よりも当該中腰体勢補助具のアクセス側に配置されている、請求項9から請求項16までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  18. 前記膝脛当て部を、前記前腕支持部に対してアクセス側から非アクセス側へ、または、その逆方向へ移動させる電動モータを備える、請求項9から請求項17までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  19. 前記前腕支持部は、前記膝脛当て部に対してアクセス側から非アクセス側へ、または、その逆方向へ移動可能であるように、前記支柱に連結されている、請求項9から請求項17までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  20. 前記前腕支持部を移動させる電動モータを備える、請求項19に記載の中腰体勢補助具。
  21. 前記台座が水平面内で回動可能であるように取り付けられる基礎台座を備える、請求項1から請求項20までのいずれか1項に記載の中腰体勢補助具。
  22. 前記足置部を任意の回動位置で固定するための係止手段を備える、請求項21に記載の中腰体勢補助具。
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