JP2015202211A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】カットイン演出パターンの表示時間の違いに拘わらず、簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現する。【解決手段】遊技機の演出決定手段は、操作契機演出パターンとカットイン演出パターンとを同タイミングで実行するように決定する場合があり、演出実行手段は、カットイン演出パターンの開始契機に演出許可フラグをOFFし、カットイン演出パターンを実行して、カットイン演出パターンを終えた後、演出許可フラグをONし、操作契機演出パターンの開始契機に演出許可フラグがONであれば、操作契機演出パターンを実行し、演出許可フラグがOFFであれば、操作契機演出パターンの実行を停止し、演出許可フラグがONになった後、操作契機演出パターンを実行する。【選択図】図11

Description

本発明は、遊技者に遊技上の利益を付与するか否かを抽選により決定する遊技機に関する。
遊技機としてのスロットマシンでは、遊技者によるメダル(遊技媒体)のベットおよびスタートスイッチの操作に応じて、当選役の抽選を行うとともに、種々の図柄が記された複数の回転リールが回転する。そして、抽選結果と遊技者によるストップスイッチの操作に応じて回転リールが順次停止され、払い出しの対象となるラインである有効ライン上に、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されると、所定枚数のメダルが払い出されるなど、当選役に応じた遊技上の利益(以下、単に遊技利益という)が遊技者に付与されることとなる。
また、スロットマシンでは、遊技の進行に際し、遊技者の有利度合いを異にする複数の遊技状態が設けられている。例えば、当選役のうちボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることで、メダルが払い出される小役の当選確率がボーナス非成立遊技状態より高いボーナス遊技状態に移行し、遊技者は多くの遊技上の利益を得ることが可能となる。ボーナス遊技状態では、払い出されたメダルの総数が計数され、所定枚数以上のメダルの払い出しがあるとボーナス遊技状態が終了する。また、ボーナス遊技状態への移行が決定されると、当該ボーナス遊技状態の当選を示唆する演出を複数遊技に亘って行い、遊技者の期待感を高める報知演出も実行されている。かかる報知演出では、ボーナス遊技状態に当選している期待度に応じ、操作契機毎に変化する複数の操作契機演出パターンが準備され、さらに、所定の操作契機演出パターンの開始前にカットイン演出パターンが挿入される場合もある。
このようなカットイン演出パターンを所定の操作契機演出パターンの前に挿入する処理として、例えば、演出決定テーブルに、所定の操作契機演出パターン単独の演出と、カットイン演出パターンと所定の操作契機演出パターンとを組み合わせた演出とを予め準備したり(例えば、特許文献1)、カットイン演出パターンに対応付けられた所定時間を計時し、その所定時間が経過した後、所定の操作契機演出パターンに基づく演出を行ったりしている(例えば、特許文献2)。
特開2008−173362号公報 特開2011−224262号公報
しかし、上述した特許文献1では、演出決定テーブルにおいて、表示時間が相異なるカットイン演出パターン毎に所定の操作契機演出パターンとの組み合わせを設ける必要があり、特許文献2では、表示時間が相異なるカットイン演出パターン毎に所定の操作契機演出パターンを開始する時刻を変更しなくてはならず、いずれも、カットイン演出パターン毎にその表示時間に応じて煩雑な処理を強いられ、演出処理に費やす負荷の増大を招いていた。
本発明は、このような課題に鑑み、カットイン演出パターンの表示時間の違いに拘わらず、簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現可能な遊技機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技に使用するための遊技媒体をベットするベット手段と、遊技媒体をベットした後、スタートスイッチの操作に基づき、少なくとも小役を含む複数種類の当選役のいずれかを当選役抽選により決定する当選役抽選手段と、スタートスイッチの操作に応じて、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数の回転リールを回転制御し、回転している回転リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、当選役抽選の結果に基づいて、操作されたストップスイッチに対応する回転リールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、当選役抽選で決定した小役の入賞に基づいて、小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、スタートスイッチ、ストップスイッチを含む複数のスイッチのいずれかの操作を契機として開始される複数の操作契機演出パターン、および、操作契機演出パターンの実行可否を示す演出許可フラグをOFFする旨の情報が含まれ、操作契機演出パターンの前に挿入されるカットイン演出パターンを含む複数種類の演出パターンのいずれかを決定する演出決定手段と、決定された演出パターンを実行する演出実行手段と、を備え、演出決定手段は、操作契機演出パターンとカットイン演出パターンとを同タイミングで実行するように決定する場合があり、演出実行手段は、カットイン演出パターンの開始契機に演出許可フラグをOFFし、カットイン演出パターンを実行して、カットイン演出パターンを終えた後、演出許可フラグをONし、操作契機演出パターンの開始契機に演出許可フラグがONであれば、操作契機演出パターンを実行し、演出許可フラグがOFFであれば、操作契機演出パターンの実行を停止し、演出許可フラグがONになった後、操作契機演出パターンを実行することを特徴とする。
演出決定手段は、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターンを決定する場合があり、演出許可フラグがOFFの間に、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターンの開始契機が到来すると、演出実行手段は、カットイン演出パターンの実行状態に拘わらず、演出許可フラグをONし、停止状態にある他の操作契機演出パターンを実行することなく、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターンを実行してもよい。
本発明によれば、カットイン演出パターンの表示時間の違いに拘わらず、簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現することが可能となる。
スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。 スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの概略的な電気的構成を示したブロック図である。 有効ラインを説明するための説明図である。 当選役を説明するための説明図である。 主制御基板における遊技状態の遷移を説明するための説明図である。 当選役抽選テーブルを示す図である。 演出パターンを説明するための説明図である。 演出パターンのデータテーブルを示す説明図である。 演出実行手段の処理を説明するための説明図である。 演出実行手段の他の処理を説明するための説明図である。 主制御基板のメイン処理を示したフローチャートである。 副制御基板のサブ処理を示したフローチャートである。 コマンド受信処理を示したフローチャートである。 演出実行処理を示したフローチャートである。 コマンド対応処理を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技者が遊技可能なスロットマシン(遊技機)の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、スロットマシンの各基板における具体的な処理(役構成や遊技状態の変移)および本実施形態で特徴的な処理を説明し、これらを実現するためのフローチャートを詳述する。
(スロットマシン100の機械的構成)
図1および図2の外観図に示すように、スロットマシン100は、略矩形状の箱体である筐体102と、筐体102の前面開口部に対して回動可能な連結部材により開閉可能に取り付けられた前面上扉104と、前面上扉104の下方に位置し、前面上扉104同様、筐体102の前面開口部に対して開閉可能に取り付けられた前面下扉106と、前面下扉106の下部に位置し、メダル排出口108aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部108とを備えている。
前面下扉106の上部には操作部設置台122が形成され、操作部設置台122には、メダル投入部124、ベットスイッチ126、スタートスイッチ128、ストップスイッチ130、演出スイッチ132等が配設されている。
操作部設置台122の右側に位置するメダル投入部124は、メダル投入口124aを通じて遊技媒体としてのメダルの投入を受け付け、前面下扉106の背面に設けられたメダルセレクタ(図示せず)にメダルを送る。メダルセレクタには、メダルの投入が可能な投入期間外に投入されたメダルや規格外のメダルをメダル排出口108aに導くブロッカー(図示せず)と、投入期間内に投入された規格内のメダルの通過を検出する投入メダル検出部124bとが設けられている。ここで、メダル排出口108aに導かれたメダルは受け皿部108に排出される。遊技者により、1遊技を開始するために必要なメダルの投入数である規定投入数を超えてメダルが投入されると、その規定投入数を超えた分のメダルが、所定枚数(例えば50枚)を上限としてスロットマシン100の内部に電気的に貯留(以下、単にクレジットという)される。上記1遊技については後程詳述する。
また、ここでは、規定投入数は「3」に設定されている。なお、1遊技を実行するために必要なメダル数を、複数の規定投入数から任意に選択できる場合、その複数の規定投入数の中の最大のものを最大規定投入数といい、最小のものを最小規定投入数という。仮に、規定投入数が1〜3の間で選択可能な場合、最大規定投入数は「3」となり、最小規定投入数は「1」となる。ここでは、規定投入数が「3」に固定されているので、最大規定投入数および最小規定投入数は「3」となる。
ベットスイッチ126は、クレジットされているメダルのうち規定投入数のメダルを投入(ベット)する、押圧式のボタンスイッチである。規定投入数以上のメダルがクレジットされている状態で、ベットスイッチ126を押圧すると、1遊技が開始可能となるとともに、クレジットされているメダルが規定投入数分だけ減枚される。
操作部設置台122の左側に位置するスタートスイッチ128は、傾倒操作を検出可能なレバーで構成され、遊技者による1遊技の開始操作を検出する。また、スタートスイッチ128は、押圧操作を検出可能なボタンスイッチによって構成することも可能である。
前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓136が設けられ、筐体102内の図柄表示窓136に対応した位置には、リールユニット134が設けられている。リールユニット134には、図3のリールの図柄配列に示すように、21に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列された3つの回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられ、遊技者は、図柄表示窓136を通じて、左リール134a、中リール134b、右リール134cを視認することができる。リールユニット134は、スタートスイッチ128の操作を契機として、左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始する。
操作部設置台122の中央に位置するストップスイッチ130は、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに対応して設けられた、遊技者の押圧操作を検出可能なボタンスイッチであり、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれを停止させようとする遊技者の停止操作を検出する。なお、ストップスイッチ130に係る3つのボタンスイッチを特にストップボタンスイッチとよび、その位置に応じて左から順にストップボタンスイッチ130a、ストップボタンスイッチ130b、ストップボタンスイッチ130cとする。
演出スイッチ132は、押圧式のボタンスイッチと、その周囲に回転自在に配されたジョグダイヤルスイッチとから構成され、遊技者の押圧操作や回転操作を検出する。かかる演出スイッチ132は、主として演出中に用いられ、遊技者の操作によって演出態様を異ならせることができる。
前面上扉104の上部略中央には、演出に伴う様々な映像を表示する液晶表示部138が設けられている。また、前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ142が設けられる。
また、図2に示すように、前面上扉104の裏面における液晶表示部138の左右位置や前面下扉106の裏面における内面左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ140が設けられている。さらに、筐体102内におけるリールユニット134の下方には、メダル排出口108aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)264が設けられている。メダル払出装置264は、メダルを貯留するメダル貯留部264aと、メダル貯留部264aに貯留されたメダルをメダル排出口108aから排出するための払出制御部264bと、メダル排出口108aから排出されるメダルを検出する払出メダル検出部264cとを備えている。具体的に払出制御部264bは、当該払出制御部264bの本体外装に回転可能に支持され、メダル貯留部264aから落下したメダルが上方より1枚ずつ嵌入するメダル嵌入孔を円周方向に複数配してなるディスク(図示せず)と、かかるディスクを回転するディスクモータ(図示せず)とを備え、このディスクを回転させて、メダル嵌入孔に嵌入したメダルを、押出機構を通じて1枚ずつ外部に排出するとともに、排出により空いたメダル嵌入孔に次のメダルを順次嵌入させることで、メダルを1枚ずつ連続排出する。
また、図1や図2では図示していないが、各回転リール134a、134b、134cの内側には、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに施された図柄のうち、図柄表示窓136に対応する(有効ラインの対象となり得る)各回転リール134a、134b、134cの上段、中段、下段の図柄を背面から個々に独立して照射するリールバックライト144(図4参照)が設けられている。また、図柄表示窓136の裏面上部にも左リール134a、中リール134b、右リール134c全ての正面を直接照射するリール上方ライト146が設けられている。
また、図1に示すように、操作部設置台122において、図柄表示窓136とストップスイッチ130との間に設けられた段部122aの略水平面には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が設けられている。また、図柄表示窓136と操作部設置台122との間には、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158が設けられている。これらメインクレジット表示部152およびサブクレジット表示部156にはクレジット枚数が表示され、メイン払出表示部154およびサブ払出表示部158にはメダルの払出枚数が表示される。なお、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158には、演出に伴う様々な数値を表示することもできる。
また、筐体102内の任意の位置には、電源スイッチ148が設けられている。電源スイッチ148は、ロッカースイッチ等、押圧操作を検出可能なスイッチで構成され、当該スロットマシン100を管理する管理者側が操作し、電源の切断状態と電源の投入状態の2つの状態を切り換えるために用いられる。
なお、本実施形態において、上記1遊技は、メダル投入部124を通じたメダルの投入、ベットスイッチ126の操作を通じたクレジットされているメダルの投入、または、リプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づくメダルの自動投入のいずれかが行われてから、遊技者によるスタートスイッチ128の操作に応じて、複数の回転リール134a、134b、134cが回転制御されるとともに当選役抽選が実行され、当選役抽選の抽選結果および遊技者による複数のストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じて、操作されたストップボタンスイッチ130a、130b、130cに対応する回転リール134a、134b、134cがそれぞれ停止制御され、メダルの払い出しを受け得る当選役に入賞した場合、そのメダルの払い出しが実行されるまでの遊技をいう。また、メダルの払い出しを受け得る当選役に非当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合、回転リール134a、134b、134cが全て停止したことをもって1遊技が終了する。ただし、1遊技の開始を、上記のメダルの投入、または、リプレイ役の当選の代わりに、遊技者によるスタートスイッチ128の操作と読み替えてもよい。また、かかる1遊技が繰り返される数を遊技数とする。
(スロットマシン100の電気的構成)
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、主として、主制御基板200と、副制御基板202とによって制御されている。ここでは、遊技の進行に関わるプログラムのうち、遊技に供する当選役の抽選やその入賞といったような、特に重要な処理を主制御基板200で実行し、それ以外の例えば演出に関する処理を副制御基板202で実行している。また、図4に示したように、主制御基板200と副制御基板202との間の電気的な信号の伝達は、不正防止等の観点から、主制御基板200から副制御基板202への一方向のみに制限される。ただし、このような制限がなければ、電気的に双方向通信も技術的に可能である。
(主制御基板200)
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む各種半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。ただし、メインRAM200cには不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、意図的にメインRAM200cの初期化処理を実行しない限り、データが消去されることなく保持される。
また、主制御基板200は、メインCPU200aが、メインROM200bに格納されたプログラムに基づきメインRAM200cと協働することで機能する、初期化手段300、ベット手段302、当選役抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、主遊技状態遷移手段312、コマンド決定手段314、コマンド送信手段316等の機能部を有する。
初期化手段300は、主制御基板200における初期化処理を実行する。ベット手段302は、遊技に使用するためのメダルをベットする。ここで、ベットは、ベットスイッチ126の操作を通じてクレジットされているメダルを投入する場合と、メダル投入部124を通じてメダルを投入する場合と、リプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づいてメダルを自動投入する場合のいずれも含む。当選役抽選手段304は、メダルのベットおよびスタートスイッチ128の操作に基づき、小役、リプレイ役、および、ボーナス役を含む複数種類の当選役から選択された1からなるまたは複数重複してなる複数種類の当選役、ならびに、ハズレのうちいずれかを当選役抽選により決定する。
リール制御手段306は、スタートスイッチ128の操作に応じて、複数の回転リール134a、134b、134cを回転制御し、回転している回転リール134a、134b、134cにそれぞれ対応した複数のストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じ、操作されたストップボタンスイッチ130a、130b、130cに対応する回転リール134a、134b、134cをそれぞれ停止制御する。また、リール制御手段306は、スタートスイッチ128の操作に応じて、前回の遊技においてストップスイッチ130の操作を有効化してから、当選役抽選の抽選結果を表示するために遊技者によるストップスイッチ130の操作を有効化するまで(前回の遊技におけるストップスイッチ130の操作完了により無効化されている)の時間を規定の時間より延長し、その間、回転リール134a、134b、134cを多彩な態様で回転させるリール演出(フリーズ演出)を行う場合がある。リール演出は、本来有効となるべき任意のスイッチを所定時間有効にしなかったり、本来実行されるべき処理を所定時間保留したり、本来送受信されるべき任意のスイッチの信号を所定時間送信または受信させなかったりすることで実現できる。
判定手段308は、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたか否か判定する。ここで、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることを単に入賞という場合がある。払出制御手段310は、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたこと(入賞されたこと)に基づいて、当該当選役に対応する数だけメダルを払い出す。主遊技状態遷移手段312は、ボーナス役の当選や入賞に基づいて、主制御基板200で管理する遊技状態を遷移させる。
コマンド決定手段314は、ベット手段302、当選役抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、主遊技状態遷移手段312等の動作に伴う、遊技に関するコマンドを順次決定する。コマンド送信手段316は、コマンド決定手段314が決定したコマンドを副制御基板202に順次送信する。
主制御基板200では、投入メダル検出部124b、ベットスイッチ126、スタートスイッチ128およびストップスイッチ130から各種の検出信号を受信しており、受信した検出信号に基づいて、ベット手段302、当選役抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308が上述した種々の処理を実行する。また、主制御基板200には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が接続されており、払出制御手段310が両表示部152、154に対してメダルのクレジット枚数や払出枚数の表示を制御する。
また、主制御基板200には、リール駆動制御部258が接続されている。このリール駆動制御部258は、スタートスイッチ128の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される各回転リール134a、134b、134cの回転開始信号に基づいて、ステッピングモータ262を駆動するとともに、ストップスイッチ130の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止信号および回転位置検出回路260の検出信号に基づいて、ステッピングモータ262の駆動を停止する。
また、主制御基板200には、メダル払出装置264が接続されている。主制御基板200には払出メダル検出部264cの検出信号が入力されるようになっており、払出制御手段310は、その検出信号に応じてメダルの払出枚数を計数しながら払出制御部264bからのメダルの排出を制御する。
また、主制御基板200には、乱数発生器200dが設けられる。乱数発生器200dは、計数値を順次インクリメントし、所定の数値範囲内でループさせ、所定の時点における計数値を抽出することで乱数を得る。主制御基板200の乱数発生器200dによって生成される乱数(以下、当選役抽選乱数という)は、遊技者に付与する遊技利益、例えば、当選役抽選手段304が当選役を決定するために用いられる。
(主制御基板200で用いられるテーブル)
スロットマシン100においては、遊技の進行に際し、主制御基板200おいて複数の遊技状態が設けられており、主制御基板200で管理する遊技状態に対応する複数の当選役抽選テーブル等がメインROM200bに格納されている。当選役抽選手段304は、メインRAM200cに記憶された現在の設定値(遊技利益を得る容易性を段階的に示したもの)と現在の遊技状態に応じて、対応する当選役抽選テーブルをメインROM200bから抽出し、抽出した当選役抽選テーブルに基づき、スタートスイッチ128の操作信号に応じて取得された当選役抽選乱数が当選役抽選テーブル内のいずれの当選役またはハズレに対応するか判定する。
ここで、当選役抽選テーブルで抽出される当選役には、リプレイ役、小役、ボーナス役がある。このような当選役を含む当選役に当選し、その当選役に対応する図柄組み合わせが表示されるまでの状態を内部当選状態とする。当選役のうちのリプレイ役は、そのリプレイ役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、遊技者によるメダルの新たなるベットを行わずして再度1遊技を実行できる役であり、小役は、その小役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、図柄組み合わせに応じて所定枚数のメダルの払い出しを受けることができる役である。また、ボーナス役は、そのボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、主制御基板200で管理する遊技状態をボーナス遊技状態に移行させることができる当選役である。以下に、当選役および遊技者に付与される遊技利益について説明する。
図5は、有効ラインを説明するための説明図であり、図6は、当選役を説明するための説明図であり、図7は、主制御基板200における遊技状態の遷移を説明するための説明図である。
本実施形態において有効ラインは、図5に示すように、5本ある。具体的に、図柄表示窓136に臨む9つの図柄(3リール×上中下の3段)のうち、左リール134a、中リール134b、右リール134cのそれぞれ中段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを有効ラインA、左リール134aの上段、中リール134bの上段、右リール134cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを有効ラインB1、左リール134aの下段、中リール134bの下段、右リール134cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを有効ラインB2、左リール134aの上段、中リール134bの中段、右リール134cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを有効ラインC1、左リール134aの下段、中リール134bの中段、右リール134cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを有効ラインC2としてそれぞれ設定している。
また、本実施形態においては、当選役として、図6に示すように、当選役「リプレイ」、「ベル」、「スイカ」、「ビッグボーナス(以下「BB」という)」が設けられている。このうち、当選役「リプレイ」が上記リプレイ役に相当し、当選役「ベル」、「スイカ」が上記小役に相当し、当選役「BB」が上記ボーナス役に相当する。
(リプレイ役)
当選役抽選の結果、当選役「リプレイ」に当選すると、図6に示した当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせで、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「リプレイ」図柄が有効ライン上に表示可能となり、その当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、上記したように、遊技者によるベットを行わずして再度1遊技を実行できる。
ここで、本実施形態においては、遊技者によってストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ライン上にある場合には、リール制御手段306によって、当該図柄が有効ライン上に停止するように停止制御がなされる。また、ストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ライン上にはないが、各回転リール134a、134b、134cの回転方向と反対の方向の図柄4つ分に相当する範囲(引込範囲)内に存在している場合には、リール制御手段306によって、離れている図柄数が滑りコマ数となり、当該当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を有効ライン上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。このように、単に「停止制御」や「表示可能」と言った場合、当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を停止させるのみならず、引込範囲内で当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を引き込んで停止するといった処理を含む。なお、ストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選した当選役以外の当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ライン上にある場合には、リール制御手段306によって、その図柄を有効ライン上に停止させないようにする、所謂蹴飛ばし処理も並行して実行される。
そして、各回転リール134a、134b、134cにおいては、当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせを構成する「リプレイ」図柄が、上記の停止制御によって、必ず有効ライン上に表示可能なように配列されている(図3および図6参照)。具体的に、当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせを構成する「リプレイ」図柄同士は、各回転リール134a、134b、134c内で最大図柄4つ分しか離隔していないので、停止制御によって必ず有効ライン上に表示することができる。このように、当選役「リプレイ」に当選すると、当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせが、必ず、有効ライン上に表示されることとなる。このようにして、当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合には、メダルを投入することなく次回の1遊技を開始することが可能となる。
(小役)
また、当選役抽選の結果、当選役「ベル」に当選すると、図6に示した当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせで、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「ベル」図柄が有効ライン上に表示可能となり、その当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、遊技者はメダルの払い出し(9枚)を受ける。ここで、当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせを構成する「ベル」図柄同士は、各回転リール134a、134b、134c内で最大図柄4つ分しか離隔していないので(図3および図6参照)、当選役「リプレイ」同様、上記の停止制御によって、必ず有効ライン上に表示することができる。
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ」に当選すると、図6に示した当選役「スイカ」に対応する図柄組み合わせで、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「スイカ」図柄が有効ライン上に表示可能となり、その当選役「スイカ」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、遊技者はメダルの払い出し(15枚)を受ける。ただし、中リール134bにおいては、当選役「スイカ」に対応する図柄組み合わせを構成する「スイカ」図柄が、上記の停止制御によっても、有効ライン上に表示されない場合があるように配列されている(図3および図6参照)。そのため、当選役「スイカ」に当選したとしても、所謂取りこぼしが生じることがあり、遊技者は、当選役「スイカ」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ライン上に表示させられるとは限らない。
(ボーナス役)
また、当選役抽選の結果、当選役「BB」に当選すると、図6に示した当選役「BB」に対応する図柄組み合わせで、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「赤7」図柄が有効ライン上に表示可能となり、その当選役「BB」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、ボーナス遊技フラグがONすることで、遊技状態がボーナス遊技状態に設定され、次の1遊技(以下、単に次遊技という)以降、メダルが所定枚数払い出されるまで、ボーナス遊技状態にて遊技を実行することが可能となる。なお、各回転リール134a、134b、134cにおいては、それぞれ「赤7」図柄が、上記の停止制御によっても、有効ライン上に表示されない場合があるように配列されている(図3および図6参照)。そのため、当選役「BB」に当選したとしても、遊技者は、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ライン上に表示させられるとは限らない。
なお、いずれかの当選役に当選すると、それぞれの当選役に対応する内部当選フラグが成立(ON)するとともに、この内部当選フラグの成立状況に応じて、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止制御がなされることとなる。このとき、小役に当選したものの、その小役に対応する図柄組み合わせを、その1遊技内で有効ライン上に表示させることができなかった場合には、当該1遊技の終了後に内部当選フラグがOFFされる。つまり、小役の当選の権利は小役に当選した1遊技内のみに限られ、当該権利を次遊技に持ち越すことはできない。また、リプレイ役である当選役「リプレイ」に対応する内部当選フラグが成立した場合には、その当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせが必ず有効ライン上に表示され、メダルを要することなく次遊技を行うために必要となる処理が行われた後に、当該内部当選フラグがOFFされる。これらに対して、当選役「BB」に当選した場合には、BB内部当選フラグが成立(ON)するとともに、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されるまで、BB内部当選フラグが遊技を跨いで持ち越される。
ここで、BB内部当選フラグについて、主制御基板200で管理している遊技状態の遷移と合わせて具体的に説明する。BB内部当選フラグが成立すると、BB内部当選フラグの成立状況に応じて、図7の(1)に示すように、主制御基板200で管理している遊技状態が、ボーナス役である当選役「BB」に当選していないボーナス非成立遊技状態から、ボーナス遊技状態の準備状態に相当するボーナス成立遊技状態となり、ボーナス成立遊技状態に基づいて左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止制御がなされる。このとき、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることができなかった場合には、そのままBB内部当選フラグが次遊技に持ち越され(ボーナス成立遊技状態が維持され)、次回以降の遊技においても当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。そして、遊技者が、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させると、図7の(2)に示すように、主制御基板200で管理している遊技状態がボーナス成立遊技状態からボーナス遊技状態に遷移する。また、ボーナス遊技状態において、メダルが所定枚数払い出されると、図7の(3)に示すように、主制御基板200で管理している遊技状態が、ボーナス遊技状態からボーナス非成立遊技状態に遷移する。ただし、図7の(4)に破線の矢印で示すように、ボーナス非成立遊技状態における当選役「BB」が成立した遊技で、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させた場合、ボーナス成立遊技状態を経由せず、直接、ボーナス遊技状態に遷移する。
(当選役抽選テーブル)
図8は、当選役抽選乱数を判定する場合に用いられる当選役抽選テーブルを示す図であり、図8(a)は、上述したボーナス非成立遊技状態において用いられるボーナス非成立遊技状態用当選役抽選テーブルを示し、図8(b)は、ボーナス成立遊技状態において用いられるボーナス成立遊技状態用当選役抽選テーブルを示し、図8(c)は、ボーナス遊技状態において用いられるボーナス遊技状態用当選役抽選テーブルを示している。当選役抽選テーブルでは、いずれも複数の当選領域が区画されており、各遊技状態によって抽選の対象となる当選役が異なっている。区画化された各当選領域にはそれぞれ所定の当選範囲値(置数)と当選役が対応付けられており、遊技状態毎に割り当てられた全ての当選領域の当選範囲値を合計すると当選役抽選乱数の総数(65536)となる。したがって、当選役それぞれが決定される確率は、当選領域に対応付けられた当選範囲値を当選役抽選乱数の総数で除算した値となる。当選役抽選手段304は、その時点の遊技状態に基づいて、当該当選役抽選テーブルにおける複数の当選領域から、順次、当選範囲値を取得し、その当選範囲値を当選役抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域に対応付けられた当選役を抽選結果としている。当該抽選の手順は、他の抽選においても適用できる。
図8(a)のボーナス非成立遊技状態用当選役抽選テーブルと、図8(b)のボーナス成立遊技状態用当選役抽選テーブルとを比較すると、前者は当選役「BB」の抽選を行っているのに対し、後者では当選役「BB」の抽選を行っていない。これは、後者では、既に当選役「BB」に当選しているので重ねて当選役「BB」を当選させることができないからである。また、後者では、前者に比べ、当選役「リプレイ」の当選確率を高く設定している。また、図8(c)のボーナス遊技状態用当選役抽選テーブルによれば、重ねて当選役「BB」の抽選を行わないとともに、当選役「リプレイ」の抽選も行わない。また、当選役「ベル」の当選確率が、図8(a)のボーナス非成立遊技状態用当選役抽選テーブルや図8(b)のボーナス成立遊技状態用当選役抽選テーブルと比べて非常に高く設定されている。
(副制御基板202)
図4に戻って説明すると、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生器202dが設けられており、乱数発生器202dによって生成される乱数(以下、演出抽選乱数という)は、主に演出の態様を決定するために用いられる。また、本実施形態では、副制御基板202内で演出動画を処理しているが、液晶表示部138に表示される静止画や動画を含む画像は、データ容量やその表示に伴う処理負荷が膨大となるため、別途、液晶制御基板を介在させて演出動画を処理する場合もある。
また、副制御基板202は、サブCPU202aが、サブROM202bに格納されたプログラムに基づき、サブRAM202cと協働することで機能する、初期化決定手段330、コマンド受信手段332、演出決定手段334、演出実行手段336等の機能部を有する。
初期化決定手段330は、副制御基板202における初期化処理を実行する。コマンド受信手段332は、主制御基板200等、他の制御基板からのコマンドを受信し、コマンドに対する処理を行う。演出決定手段334は、演出スイッチ132から検出信号を受信するとともに、当選役コマンドに基づいて液晶表示部138、スピーカ140、演出用ランプ142の各デバイスで行われる遊技の演出を決定する。具体的に、演出決定手段334は、液晶表示部138に表示される画像データや、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等の電飾機器を通じた演出のための電飾データを決定するとともに、スピーカ140から出力すべき音声を構成する音声データを決定する。演出実行手段336は、決定した遊技の演出を実行する。かかる各機能部については、後程詳述する。
演出は、上述したリール演出のような主制御基板200によって実行される演出と、副制御基板202によって実行される演出がある。副制御基板202によって実行される演出は、遊技の進行に伴い、液晶表示部138、スピーカ140、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等を通じて提供される視覚的および聴覚的な表現手段であり、当該遊技にストーリー性を与えたり、当選役の抽選結果をよりダイナミックな画像で示唆したりすることができる。このような演出では、例えば、ボーナス遊技の当選を示唆する演出を複数遊技に亘って行い、遊技者の期待感を高めることができる。また、たとえ、いずれの当選役にも当選していなかったとしても、恰も当選しているかのような演出を通じて遊技者に高配当の期待感を持たせ、遊技者を飽きさせないようにすることが可能となる。
(1遊技中における複数の演出パターン)
また、演出は、遊技の進行に応じて遊技毎に変化するだけでなく、1遊技中でも変化する。例えば、各種スイッチ(メダル投入部124、ベットスイッチ126、スタートスイッチ128、ストップスイッチ130、演出スイッチ132等)の操作を契機に遊技者の期待感を高める様々な演出が実行される。
図9は、演出パターンを説明するための説明図である。例えば、スタートスイッチ128が操作されると、当選役抽選手段304は、スタートスイッチ128の操作に基づいて当選役抽選により当選役を決定し、演出決定手段334は、決定された当選役に基づいて1遊技中に、スタートスイッチ128やストップスイッチ130等の複数のスイッチのいずれかの操作を契機として開始され、ストーリー性をもって変化する連続的な操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)を決定する。ここで、演出パターンは、データテーブル等のプログラムを実行することで、液晶表示部138に表示される静止画または動画を含んでおり、特に、各種スイッチの操作を契機として開始される演出パターンを操作契機演出パターンとする。演出実行手段336は、スタートスイッチ128の操作に基づいて、決定されたスタート演出パターンを実行し、図9(a)に示すように、液晶表示部138に、スタート演出パターンに基づく動画(戦闘開始合図)を表示する。そして、演出実行手段336は、ストップスイッチ130の第1停止操作に基づいて、決定された第1停止演出パターンを実行し、図9(b)に示すように、液晶表示部138に、第1停止演出パターンに基づく動画(敵の攻撃)を表示する。続いて、演出実行手段336は、ストップスイッチ130の第2停止操作に基づいて、決定された第2停止演出パターンを実行し、図9(c)に示すように、液晶表示部138に、第2停止演出パターンに基づく動画(味方の攻撃)を表示する。次に、演出実行手段336は、ストップスイッチ130の第3停止操作に基づいて、決定された第3停止演出パターンを実行し、図9(d)に示すように、液晶表示部138に、第3停止演出パターンに基づく動画(味方の勝利報知)を表示する。最後に、演出実行手段336は、ベットスイッチ126の操作に基づいて、第3停止演出パターンに基づく動画を停止(キャンセル)し、ベット演出パターンに基づく動画(初期動画や当選確定動画)を表示する。
図9を参照すると、図9(a)→図9(b)→図9(c)のように操作契機演出パターンが変化することで、当選役「BB」が当選している期待度を高め、最終的に図9(d)のように、当選役「BB」の当選が確定的な操作契機演出パターンを表示することで、遊技者は、当選役「BB」の当選を把握することとなる。
また、このような1遊技中の複数の操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)に、さらに、操作契機演出パターンの(時間的)前に挿入可能なカットイン演出パターンを挿入することもある(挿入される場合と挿入されない場合とがある)。ここで、演出決定手段334が、当選役に基づいて1遊技中にストーリー性をもって変化する操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)とともに、カットイン演出パターンを決定したとする。演出実行手段336は、スタートスイッチ128の操作に基づいて、決定されたスタート演出パターンを実行するが、それに先駆けて、図9(e)に示すように、液晶表示部138に、カットイン演出パターンに基づく静止画(味方の士気UP)を表示する。そして、カットイン演出パターンが表示されてから予め定められた表示時間が経過すると、演出実行手段336は、決定されたスタート演出パターンを実行し、図9(f)に示すように、液晶表示部138に、スタート演出パターンに基づく動画を表示する。ここで、カットイン演出パターンおよびスタート演出パターンは、それぞれ液晶表示部138全面を占有するので、順次、排他的に表示されることとなる。そして、演出実行手段336は、ストップスイッチ130の第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作に基づいて、決定された第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターンを順次実行し、図9(g)、(h)、(i)に示すように、液晶表示部138に、第1停止演出パターンに基づく動画、第2停止演出パターンに基づく動画、第3停止演出パターンに基づく動画を順次表示し、最後に決定されたベット演出パターンに基づく動画を表示する。
また、上述したカットイン演出パターンは複数設けられ、いずれかが選択的に用いられるのだが、それぞれのカットイン演出パターンで表示時間が異なる場合がある。そうすると、カットイン演出パターン後に連続して演出パターン(例えば、スタート演出パターン)を実行する場合、従来では、演出実行手段は、それぞれのカットイン演出パターンの表示時間を踏まえた上で、その表示時間をそれぞれ計時しなければならない。そこで、本実施形態の演出実行手段336では、カットイン演出パターンの表示時間の違いに拘わらず、簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現する。
(カットイン演出パターン)
図10は、演出パターンのデータテーブルを示す説明図である。例えば、図10(a)に示すように、カットイン演出パターンのデータテーブルには、カットイン演出パターンの本文(カットイン演出パターンを実行するために必要なデータ)に加え、当該カットイン演出パターンを優先的に表示する旨の情報が含まれている。図10(a)の例では、当該カットイン演出パターンを優先的に表示する旨の情報として、データ開始位置の後、かつ、カットイン演出パターンの本文の前に、演出許可フラグをOFFする旨の情報が示され、カットイン演出パターンの本文の後、かつ、データ終了位置の前に、演出許可フラグをONする旨の情報が示されている。ここで、演出許可フラグは、カットイン演出パターン以外の操作契機演出パターンの実行を許可するか否かを示すサブRAM202cに記憶されるフラグであり、ONで許可、OFFで不可を示す。演出実行手段336は、かかる演出許可フラグを用いて、同タイミングで実行するように決定された2つの演出パターン、例えば、操作契機演出パターンとカットイン演出パターンとの実行順位を調整する。
図11は、演出実行手段336の処理を説明するための説明図である。ここでは、仮に、当選役抽選によって当選役「BB」が当選し(ボーナス成立遊技状態)、当該1遊技において、当選役「BB」に当選したことを報知するとする。
演出決定手段334は、スタートスイッチ128の操作により決定された当選役に基づいて1遊技中にストーリー性をもって変化する複数の操作契機演出パターンを決定する(1)。また、演出決定手段334は、これとは独立して、スタート演出パターンと同タイミングで実行するカットイン演出パターンを決定したとする(2)。このとき、演出許可フラグはONとなっている(3)。
演出実行手段336は、スタートスイッチ128の操作を開始契機として、図10(a)に示したカットイン演出パターンのデータテーブルを参照し、演出許可フラグをOFFする旨の情報が検出されると、演出許可フラグをOFFし(4)、カットイン演出パターンの本文に基づいてカットイン演出パターンを実行(開始)する(5)。また、演出実行手段336は、かかる演出許可フラグのOFFを通じて、図10(b)のように、当該操作契機演出パターンを優先的に表示する旨の情報が含まれていないスタート演出パターンの実行を一時的に停止する(6)。
カットイン演出パターンが表示時間を経過して終了すると(7)、演出実行手段336は、図10(a)に示したカットイン演出パターンの本文の後にある演出許可フラグをONする旨の情報に基づいて、演出許可フラグをONする(8)。そうすると、演出実行手段336は、かかる演出許可フラグONを通じて、一時的に停止させているスタート演出パターンを実行(開始)する(9)。ここでは、演出許可フラグをONする旨の情報に基づいて、演出許可フラグをONする例を挙げて説明したが、操作契機演出パターンを開始する際に、既に、演出許可フラグをOFFする旨の情報が検出されている場合、カットイン演出パターンに演出許可フラグをONする旨の情報が示されていなくとも、カットイン演出パターンが終了すると自動的に演出許可フラグをONするとしてもよい。
その後、ストップスイッチ130の第1停止操作を検出すると、かかるストップスイッチ130の操作を開始契機として、演出実行手段336は、スタート演出パターンを強制的に終了するとともに(10)、第1停止演出パターンを実行(開始)する(11)。続いて、ストップスイッチ130の第2停止操作を検出すると、かかるストップスイッチ130の操作を開始契機として、演出実行手段336は、第1停止演出パターンを強制的に終了するとともに(12)、第2停止演出パターンを実行(開始)する(13)。次に、ストップスイッチ130の第3停止操作を検出すると、かかるストップスイッチ130の操作を開始契機として、演出実行手段336は、第2停止演出パターンを強制的に終了するとともに(14)、第3停止演出パターンを実行(開始)する(15)。続いて、ベットスイッチ126の操作を検出すると、かかるベットスイッチ126の操作を開始契機として、演出実行手段336は、第3停止演出パターンを強制的に終了するとともに(16)、ベット演出パターンを実行(開始)する(17)。
こうして、表示時間が相異なる複数のカットイン演出パターンを採用する場合であっても、カットイン演出パターンの表示時間の違いに拘わらず、演出許可フラグをOFF/ONし、それを確認するだけといった簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現することが可能となる。また、当該演出処理の設計時においても、図10に示すように、カットイン演出パターンのデータテーブルの本文に、当該カットイン演出パターンを優先的に表示する旨の情報、すなわち、演出許可フラグをOFF/ONする情報を加えるだけといった簡単な作業で、カットイン処理を容易に実現することが可能となる。さらに、データテーブル自体に演出許可フラグをOFF/ONする情報を加えることで、それが操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)の前に挿入できるカットイン演出パターンであることを容易に把握できるので、設計時のエラーを抑制することができる。
ところで、演出許可フラグがOFFとなっている間に、遊技者の操作に応じて、操作契機演出パターン、例えば、第1停止演出パターンの開始契機が到来する場合がある。ここで、演出実行手段が、従来のように、カットイン演出パターンの表示時間を計時しなければならない場合、計時時間を強制的に0にして、カットイン演出パターンの実行を終了させざるを得なかった。本実施形態では、演出許可フラグがOFFとなっている間に、操作契機演出パターン、例えば、第1停止演出パターン(演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターン)の開始契機が到来すると、演出実行手段336は、許可フラグを強制的にONし、第1停止演出パターンを実行する。
図12は、演出実行手段336の他の処理を説明するための説明図である。ここでも、図11同様、仮に、当選役抽選によって当選役「BB」が当選し(ボーナス成立遊技状態)、当該1遊技において、当選役「BB」に当選したことを報知するとする。ただし、図11を用いて既に説明した処理については、実質的に処理が等しいので重複説明を省略する。
演出実行手段336が、演出許可フラグのOFFを通じて、スタート演出パターンの実行を一時的に停止した後(6)、演出許可フラグがOFFとなっている間、すなわち、カットイン演出パターンが予め定められた表示時間に達していない(終了していない)間に、ストップスイッチ130の第1停止操作を検出すると、かかるストップスイッチ130の操作を開始契機として、演出実行手段336は、第1停止演出パターンに、図10(c)に示すような演出許可フラグをONする旨の情報が含まれているか否か判定する(18)。ここで、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれていれば、演出実行手段336は、演出許可フラグをONする旨の情報に基づいて、演出許可フラグをONする(19)。そして、演出実行手段336は、かかる演出許可フラグONを通じて、スタート演出パターンやカットイン演出パターンの実行状態に拘わらず、カットイン演出パターンを強制的に終了するとともに(20)、かかる演出許可フラグONを通じて、演出許可フラグOFF(4)によって停止状態にあるスタート演出パターン(他の操作契機演出パターン)を実行することなく、第1停止演出パターンを実行(開始)する(11)。
こうして、遊技者の操作に応じて、カットイン演出パターンを唐突に実行しなくてはならない場合であっても、図11の説明同様、演出許可フラグをOFF/ONし、それを確認するだけといった簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現することが可能となる。
以下、主制御基板200、副制御基板202における具体的処理をフローチャートに基づいて説明する。
(主制御基板200のメイン処理)
図13は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。また、ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。また、詳細な説明は省略するが、各処理が遂行される際、各処理において用いられるスイッチ(ベットスイッチ126、スタートスイッチ128、ストップボタンスイッチ130a、130b、130c)は、処理の開始時に有効化され、処理の終了時に無効化される。
(ステップS100)
電源スイッチ148を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、回転リール134a、134b、134cの回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各回転リール134a、134b、134cが回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的に、メインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われない。
(ステップS200)
続いて、遊技者によるベットスイッチ126の操作、または、メダル投入部124へのメダルの投入を通じ、ベット手段302がメダルをベットする。また、コマンド決定手段314は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された投入コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS300)
次に、当選役抽選手段304は、スタートスイッチ128に対する遊技開始操作を有効化し、スタートスイッチ128の操作待ち状態に移行する。そして、当選役抽選手段304は、遊技者によるスタートスイッチ128の操作に応じて、主制御基板200の乱数発生器200dによって更新された当選役抽選乱数から、スタートスイッチ128が操作された時点における1の当選役抽選乱数を取得する。そして、当選役抽選手段304は、図8に示した複数の当選役抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選役抽選テーブルを決定するとともに、取得した当選役抽選乱数が、決定した当選役抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選役またはハズレを抽選結果として決定する。また、コマンド決定手段314は、スタートスイッチ128の操作に応じて抽選結果が決定された後、当選役抽選の抽選結果(当選役またはハズレ)や遊技状態に関する情報等を含む当選役コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された当選役コマンドを副制御基板202に送信する。また、主遊技状態遷移手段312は、ボーナス非成立遊技状態において当選役「BB」に当選したことに基づき遊技状態をボーナス非成立遊技状態からボーナス成立遊技状態へ遷移させる。
(ステップS400)
スタートスイッチ128が操作されると、リール制御手段306は、ステッピングモータ262を駆動して左リール134a、中リール134b、右リール134cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始し、左リール134a、中リール134b、右リール134cの全てが定速回転となったところで、ステップS500に処理を移す。また、リール制御手段306は、リール演出を実行する場合もある。
(ステップS500)
続いて、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cを有効化し、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を受け付けると、その操作に対応する回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれか)を停止制御する。また、コマンド決定手段314は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれかの操作がなされると、操作がなされたストップボタンスイッチ130a、130b、130cの情報を示す停止コマンド(第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンド)を操作の度に生成し、コマンド送信手段316は、生成された停止コマンドを順次、副制御基板202に送信する。
(ステップS600)
次に、判定手段308は、図5(a)に示した有効ライン上に表示された図柄組み合わせが予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて遊技状態の変更やリプレイに際して要求される種々の処理を実行する。また、コマンド決定手段314は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせや、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された入賞コマンドを副制御基板202に送信する。また、主遊技状態遷移手段312は、ボーナス成立遊技状態において当選役「BB」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたことに基づき、遊技状態をボーナス成立遊技状態からボーナス遊技状態へ遷移させる。
(ステップS700)
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ライン上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。また、主遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技状態においてメダルの所定枚数の払い出しが実行されると、遊技状態をボーナス遊技状態からボーナス非成立遊技状態へ遷移させる。このように、払出制御手段310は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、コマンド決定手段314は、メダルの払出処理がなされた場合、払出処理がなされたことを示す払出コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された払出コマンドを副制御基板202に送信する。
ステップS200からステップS700までの一連の処理を通じて1遊技が実行される。以後は、ステップS200からステップS700までを繰り返すこととなる。
(副制御基板202のサブ処理)
図14は、副制御基板202のサブ処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS1100)
電源スイッチ148を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化決定手段330は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化決定手段330は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをサブRAM202cに保持している。
(ステップS1200)
コマンド受信手段332は、主制御基板200からのコマンドが受信されたか否か判定する。その結果、コマンドが受信されていればステップS1300に処理を移し、コマンドが受信されていなければステップS1400に処理を移す。かかるコマンド受信処理S1300については、図15を用いて詳述する。
(ステップS1300)
上記ステップS1200においてコマンドが受信されていると判定されれば、コマンド受信手段332は、当該受信されたコマンドに基づいて種々の処理を実行し、ステップS1400に処理を移す。
(ステップS1400)
続いて、受信されたコマンドに対応する種々の処理が実行され、ステップS1200からの処理が繰り返される。かかるコマンド対応処理S1400については、図17を用いて詳述する。
(コマンド受信処理S1300)
図15は、上記ステップS1300のコマンド受信処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。したがって、ここでは、特に、演出パターンに対する処理について述べ、他の遊技状態については説明を省略する。
(ステップS1301)
まず、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが投入コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが投入コマンドであれば、ステップS1302に処理を移し、受信したコマンドが投入コマンドでなければ、ステップS1303に処理を移す。
(ステップS1302)
上記ステップS1301において受信したコマンドが投入コマンドであると判定されれば、演出実行手段336は、投入コマンドの受信という開始契機に伴い、後述するステップS1304において演出決定手段334により決定された演出を実行開始する。かかる演出実行処理S1302については、図16を用いて詳述する。
(ステップS1303)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが当選役コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが当選役コマンドであれば、1遊技が開始されたとし、ステップS1304に処理を移し、受信したコマンドが当選役コマンドでなければ、ステップS1305に処理を移す。
(ステップS1304)
上記ステップS1303において受信したコマンドが当選役コマンドであると判定されれば、演出決定手段334は、当選役コマンドおよび演出抽選乱数に基づいて遊技の演出を抽選により決定する。例えば、演出決定手段334は、当選役コマンドに基づいて1遊技中にストーリー性をもって連続的に変化する操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)を抽選により決定する。また、演出決定手段334は、操作契機演出パターンと独立して、スタート演出パターンと同タイミングで実行するカットイン演出パターンを実行するか否か抽選により決定する。そして、当選役コマンドの受信という開始契機に伴い、ステップS1302の処理を実行した後、ステップS1305に処理を移す。
(ステップS1305)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが停止コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが停止コマンドであれば、第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンドそれぞれの受信という開始契機に伴い、ステップS1302の処理を実行した後、ステップS1306に処理を移し、受信したコマンドが停止コマンドでなければ、ステップS1306に処理を移す。
(ステップS1306)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが入賞コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが入賞コマンドであれば、ステップS1307に処理を移し、受信したコマンドが入賞コマンドでなければ、ステップS1308に処理を移す。
(ステップS1307)
上記ステップS1306において受信したコマンドが入賞コマンドであると判定されれば、演出実行手段336は、当該入賞コマンドに基づく演出を実行する。
(ステップS1308)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが払出コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが払出コマンドであれば、ステップS1309に処理を移し、受信したコマンドが払出コマンドでなければ、当該コマンド受信処理S1300を終了する。
(ステップS1309)
上記ステップS1308において受信したコマンドが払出コマンドであると判定されれば、演出実行手段336は、当該払出コマンドに基づく演出を実行し、当該コマンド受信処理S1300を終了する。そうすると、メダルの払出に応じて、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158の数値が更新される。
(演出実行処理S1302)
図16は、上記ステップS1302の演出実行処理を示したフローチャートである。ここでは、コマンドの受信、すなわち、それぞれのコマンドに対応する各種スイッチの操作を開始契機として、演出決定手段334によって決定された演出パターンが実行される。ただし、当該演出実行処理S1302における演出パターンの実行は、正確には、演出パターンに対応するデータテーブルの設定を示すので、一旦、演出パターンが実行されると、次の演出パターンが実行されるまで、演出パターンの継続はハードウェアに委託され、当該演出実行処理S1302における実質的な処理は発生しない。
(ステップS1302−1)
まず、演出実行手段336は、演出決定手段334によって、受信したコマンドに対する演出パターンが決定されているか否か判定する。例えば、投入コマンドであればベット演出パターンが決定されているか、当選役コマンドであればスタート演出パターンやカットイン演出パターンが決定されているか、停止コマンドであれば対応する第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターンが決定されているかを判定する。その結果、受信したコマンドに対する演出パターンが決定されていれば、ステップS1302−2に処理を移し、受信したコマンドに対する演出パターンが決定されていなければ、当該演出実行処理S1302を終了する。このように演出パターンの決定有無を判定するのは、操作契機演出パターンやカットイン演出パターンが必ずしも決定されているとは限らないからである。
(ステップS1302−2)
上記ステップS1302−1において演出決定手段334によって受信したコマンドに対する演出パターンが決定されていると判定されれば、演出実行手段336は、当該受信したコマンドに対する演出パターンのデータテーブル(正確には演出パターンの本文の前)に演出許可フラグをOFFする旨の情報が示されているか、すなわち、演出パターンがカットイン演出パターンであるか否か判定する。その結果、演出許可フラグをOFFする旨の情報が示されていれば、ステップS1302−3に処理を移し、演出許可フラグをOFFする旨の情報が示されていなければ、ステップS1302−5に処理を移す。つまり、受信したコマンドに対する演出パターンが、カットイン演出パターンである場合はYESと判定され、操作契機演出パターンである場合はNOと判定される。なお、操作契機演出パターン(例えば、スタート演出パターン)とカットイン演出パターンとが同タイミングで実行されることが決定されている場合は、カットイン演出パターンのデータテーブルが優先的に参照され(先に参照されるように設定され)、後述するステップS1302−11において、まだ、操作契機演出パターンが処理されていない(NO)と判定されて、ステップS1302−2に戻ってきた際に、操作契機演出パターンのデータテーブルが参照される。
(ステップS1302−3)
上記ステップS1302−2において演出パターンのデータテーブルに演出許可フラグをOFFする旨の情報が示されていると判定されれば、演出実行手段336は、演出許可フラグをOFFする。
(ステップS1302−4)
続いて、演出実行手段336は、当該演出パターンの、演出許可フラグをOFFする旨の情報の後に示される演出パターン(カットイン演出パターン)の本文に対応する演出を実行する。ただし、カットイン演出パターンの実行は、データテーブルの設定を示し、一旦、カットイン演出パターンが実行されるとカットイン演出パターンの継続はハードウェアに委託され、予め定められた表示時間を経過、または、後述するステップS1302−6によって演出許可フラグがONされることで終了する。
(ステップS1302−5)
上記ステップS1302−2において演出パターンのデータテーブルに演出許可フラグをOFFする旨の情報が示されていないと判定されれば、すなわち、演出パターンが操作契機演出パターンであれば、演出実行手段336は、当該操作契機演出パターンのデータテーブル(正確には操作契機演出パターンの本文の前)に演出許可フラグをONする旨の情報が示されているか否か判定する。その結果、演出許可フラグをONする旨の情報が示されていれば、ステップS1302−6に処理を移し、演出許可フラグをONする旨の情報が示されていなければ、ステップS1302−8に処理を移す。例えば、第1停止演出データテーブルには演出許可フラグをONする旨の情報が示されているのでYESと判定され、それ以外の操作契機演出パターンのデータテーブルには演出許可フラグをONする旨の情報が示されていないのでNOと判定される。
(ステップS1302−6)
上記ステップS1302−5において操作契機演出パターンのデータテーブルに演出許可フラグをONする旨の情報が示されていると判定されれば、演出実行手段336は、演出許可フラグをONする。
(ステップS1302−7)
続いて、演出実行手段336は、当該操作契機演出パターンの、演出許可フラグをONする旨の情報の後に示される操作契機演出パターン、例えば、第1停止演出パターンの本文に対応する演出を実行する。ただし、操作契機演出パターンの実行は、データテーブルの設定を示し、一旦、操作契機演出パターンが実行されると、次の演出パターンが実行されるまで操作契機演出パターンの継続はハードウェアに委託される。
(ステップS1302−8)
上記ステップS1302−5において演出パターンのデータテーブルに演出許可フラグをONする旨の情報が示されていないと判定されれば、演出実行手段336は、演出許可フラグがONしているか否か判定する。その結果、演出許可フラグがONしていれば、ステップS1302−9に処理を移し、演出許可フラグがONしていなければ、ステップS1302−10に処理を移す。例えば、操作契機演出パターンとカットイン演出パターンとが同タイミングで実行されることが決定されている場合は、ステップS1302−3において演出許可フラグがOFFされているためNOと判定され、それ以外はYESと判定される。
(ステップS1302−9)
上記ステップS1302−8において演出許可フラグがONしていると判定されれば、演出実行手段336は、操作契機演出パターン、例えば、スタート演出パターン(ただし、カットイン演出なしの場合)、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターンの本文に対応する演出を実行する。ただし、操作契機演出パターンの実行は、データテーブルの設定を示し、一旦、操作契機演出パターンが実行されると、次の演出パターンが実行されるまで操作契機演出パターンの継続はハードウェアに委託される。
(ステップS1302−10)
上記ステップS1302−8において演出許可フラグがONしていないと判定されれば、演出実行手段336は、操作契機演出パターン、例えば、スタート演出パターン(ただし、カットイン演出ありの場合)の本文に対応する演出の実行を一時的に停止する(開始しない)。つまり、カットイン演出パターンが実行されるときには、スタート演出パターンの実行が一時的に停止される。
(ステップS1302−11)
続いて、演出実行手段336は、受信したコマンドに対する演出パターンが全て処理されたか否か判定する。かかる判定は、例えば、受信したコマンドが当選役コマンドであり、当選役コマンドの受信という開始契機に伴いカットイン演出パターンとスタート演出パターンとが同タイミングで実行されるように決定されたが、一方の演出パターン(例えば、スタート演出パターン)の処理がまだ終わっていない場合、その一方の演出パターンについてステップS1302−2からの処理を繰り返すためである。かかる判定の結果、受信したコマンドに対する演出パターン全ての処理を終えていれば、当該演出実行処理S1302を終了する。
(コマンド対応処理S1400)
図17は、上記ステップS1400のコマンド対応処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。したがって、ここでは、特に、演出パターンに対する処理について述べ、他の遊技状態については説明を省略する。
(ステップS1401)
まず、演出実行手段336は、実行されていた演出パターンが、表示時間が定められている、例えば、カットイン演出パターンであり、そのカットイン演出パターンが終了し、かつ、当該カットイン演出パターンのデータテーブル(正確には演出パターンの本文の後)に演出許可フラグをONする旨の情報が示されているか否か判定する。その結果、演出パターンが終了し、かつ、演出許可フラグをONする旨の情報が示されていれば、ステップS1402に処理を移し、カットイン演出パターンが終了していない、または、カットイン演出パターンは終了しているが演出許可フラグをONする旨の情報が示されていなければ、当該コマンド対応処理S1400を終了する。
(ステップS1402)
上記ステップS1401において演出パターンが終了し、かつ、演出許可フラグをONする旨の情報が示されていると判定されれば、演出実行手段336は、演出許可フラグをONする。
(ステップS1403)
続いて、演出実行手段336は、ステップS1302−10において停止されていた演出パターン、例えば、スタート演出パターンの本文に対応する演出を実行し、当該コマンド対応処理S1400を終了する。ただし、演出許可フラグがOFFとなっている間に、ステップS1302−7において第1停止演出パターンが実行された場合、当該スタート演出パターンの実行はキャンセルされる。
以上、説明した処理により、表示時間が相異なる複数のカットイン演出パターンを採用する場合であっても、カットイン演出パターンの表示時間の違いに拘わらず、演出許可フラグをOFF/ONし、それを確認するだけといった簡易かつ画一的な処理を通じて、スムーズな演出処理を実現することが可能となる。また、当該演出処理の設計時においても、カットイン演出パターンのデータテーブルの本文に、当該カットイン演出パターンを優先的に表示する旨の情報、すなわち、演出許可フラグをOFF/ONする情報を加えるだけといった簡単な作業で、カットイン処理を容易に実現することが可能となる。さらに、データテーブル自体に演出許可フラグをOFF/ONする情報を加えることで、それが操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)の前に挿入できるカットイン演出パターンであることを容易に把握できるので、設計時のエラーを抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、演出実行手段336が、カットイン演出パターンとスタート演出パターンとを液晶表示部138において排他的に表示させる例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、スタート演出パターンの開始画像に相当する静止画を背景にした画面の一部の領域でカットイン演出パターンを表示した後、画面前面でスタート演出パターンを表示したり、共通の背景画面の一部の領域で、カットイン演出パターンとスタート演出パターンとを表示したり、様々な表示態様が考えられる。
また、上述した実施形態においては、スタート演出パターンにカットイン演出パターンを挿入し、カットイン演出パターンの実行中(演出許可フラグOFF中)に第1停止演出パターンを実行する例、すなわち、操作契機演出パターン=スタート演出パターン、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターン=第1停止演出パターンとなる例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、それぞれ第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターンについても同様の処理を実行することができる。例えば、第1停止演出パターンにカットイン演出パターンを挿入し、カットイン演出パターンの実行中に第2停止演出パターンを実行する例、すなわち、操作契機演出パターン=第1停止演出パターン、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターン=第2停止演出パターンとしたり、第2停止演出パターンにカットイン演出パターンを挿入し、カットイン演出パターンの実行中に第3停止演出パターンを実行する例、すなわち、操作契機演出パターン=第2停止演出パターン、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターン=第3停止演出パターンとしたり、第3停止演出パターンにカットイン演出パターンを挿入し、カットイン演出パターンの実行中にベット演出パターンを実行する例、すなわち、操作契機演出パターン=第3停止演出パターン、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターン=ベット演出パターンとしたり、ベット演出パターンにカットイン演出パターンを挿入し、カットイン演出パターンの実行中にスタート演出パターンを実行する例、すなわち、操作契機演出パターン=ベット演出パターン、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターン=スタート演出パターンとすることができる。
また、上述した実施形態では、図10(b)の如く、操作契機演出パターンのデータテーブル(正確には演出パターンの本文の前)に何ら情報が示されていないことをもって、自動的に、演出許可フラグがONになるまで演出の実行を待つ処理を行うとしたが、かかる処理を明確にすべく、操作契機演出パターンのデータテーブル(正確には操作契機演出パターンの本文の前)に、演出許可フラグがONになるまで演出の実行を待つ旨の情報を明示し、その情報が示されている場合に、演出許可フラグがONになるまで演出の実行を待つ処理を行うとしてもよい。ただし、演出許可フラグがONになるまで演出の実行を待つ旨の情報が示されていたとしても、図10(c)の如く、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれている場合は、その演出許可フラグをONする旨の情報を優先して、演出を実行するとしてもよい。
また、上述した実施形態では、スタートスイッチ128の操作に応じ、ステップS1304において、演出決定手段334が、操作契機演出パターン(スタート演出パターン、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターン、ベット演出パターン)およびカットイン演出パターンを決定する例を挙げて説明したが、演出パターンの決定タイミングはかかる場合に限らず、演出パターンそれぞれの開始契機以前の様々なタイミングで決定することができ、例えば、演出パターンそれぞれの開始契機に対応する各種スイッチが操作されたタイミングで決定してもよい。具体的に、演出決定手段334は、ベットスイッチ126の操作に応じてベット演出パターンを決定したり、スタートスイッチ128の操作に応じてスタート演出パターンやカットイン演出パターンを決定したり、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cそれぞれの操作に応じて、第1停止演出パターン、第2停止演出パターン、第3停止演出パターンを決定するとしてもよい。
また、上述した主制御基板200および副制御基板202が行う各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
100 スロットマシン(遊技機)
126 ベットスイッチ
128 スタートスイッチ
130 ストップスイッチ
134a、134b、134c 回転リール
302 ベット手段
304 当選役抽選手段
306 リール制御手段
310 払出制御手段
334 演出決定手段
336 演出実行手段

Claims (2)

  1. 遊技に使用するための遊技媒体をベットするベット手段と、
    遊技媒体をベットした後、スタートスイッチの操作に基づき、少なくとも小役を含む複数種類の当選役のいずれかを当選役抽選により決定する当選役抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作に応じて、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数の回転リールを回転制御し、回転している回転リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選役抽選の結果に基づいて、操作された該ストップスイッチに対応する回転リールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、
    前記当選役抽選で決定した小役の入賞に基づいて、該小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、
    前記スタートスイッチ、前記ストップスイッチを含む複数のスイッチのいずれかの操作を契機として開始される複数の操作契機演出パターン、および、該操作契機演出パターンの実行可否を示す演出許可フラグをOFFする旨の情報が含まれ、該操作契機演出パターンの前に挿入されるカットイン演出パターンを含む複数種類の演出パターンのいずれかを決定する演出決定手段と、
    決定された前記演出パターンを実行する演出実行手段と、
    を備え、
    前記演出決定手段は、前記操作契機演出パターンと前記カットイン演出パターンとを同タイミングで実行するように決定する場合があり、
    前記演出実行手段は、
    前記カットイン演出パターンの開始契機に該演出許可フラグをOFFし、該カットイン演出パターンを実行して、該カットイン演出パターンを終えた後、該演出許可フラグをONし、
    前記操作契機演出パターンの開始契機に前記演出許可フラグがONであれば、該操作契機演出パターンを実行し、該演出許可フラグがOFFであれば、該操作契機演出パターンの実行を停止し、該演出許可フラグがONになった後、該操作契機演出パターンを実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出決定手段は、演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターンを決定する場合があり、
    前記演出許可フラグがOFFの間に、前記演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターンの開始契機が到来すると、前記演出実行手段は、前記カットイン演出パターンの実行状態に拘わらず、前記演出許可フラグをONし、停止状態にある他の操作契機演出パターンを実行することなく、該演出許可フラグをONする旨の情報が含まれる操作契機演出パターンを実行することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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