JP2015201751A - 中継システムおよびスイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワーク管理の容易化を実現可能な、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置を提供する。
【解決手段】MCLAGテーブル12は、第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持する。ポート制御部14は、第1ポート群(P[1])がアクティブ設定の場合にはそれを送受信許可状態(FW)に制御し、スタンバイ設定の場合にはそれを送受信禁止状態(BK)に制御する。中継処理部13は、第1識別子を宛先ポートとするフレームを、第1ポート群が送受信許可状態に制御される場合には第1ポート群に中継し、送受信禁止状態に制御される場合にはブリッジ用ポート(Pb)に中継する。送信停止指示部17は、第1ポート群が送受信禁止状態に制御される場合、対向装置(SW1)に第1ポート群に向けたフレームの送信を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、中継システムおよびスイッチ装置に関し、例えば、2台のスイッチ装置を用いた装置冗長方式が適用される中継システムに関する。
例えば、特許文献1には、1台のネットワーク装置と、2台のネットワーク装置と、の間の各リンクに装置跨ぎのリンクアグリゲーションが設定されたネットワークシステムが示される。2台のネットワーク装置間を接続する専用回線に障害が生じた場合、当該リンクアグリゲーションの経路を用いて代替え経路が構築される。また、2台のネットワーク装置は、当該装置間での経路情報の同期といった制御プレーンに関しては運用系/待機系で動作し、データプレーンに関しては両方共に運用状態で使用される。
特許文献2には、ユーザ網内のカスタマエッジと、MPLS網内の2台のプロバイダエッジと、の間の各リンクに装置跨ぎのリンクアグリゲーションが設定された構成が示される。2台のプロバイダエッジは、他のプロバイダエッジからパケットを共に受信した場合、互いの間で予めなされた取り決めに基づいて、一方のプロバイダエッジのみがカスタマエッジにパケットを中継する。
特許文献3には、ユーザ側L2SWと、運用系L2SWおよび予備系L2SWと、の間にそれぞれリンクを設けたアクセスシステムが示される。通常時、予備系L2SWは、ユーザ側L2SWとの間のリンクの接続元となるポートをリンクダウンに制御する。ユーザ側L2SWは、運用系L2SWおよび予備系L2SWに向けてARP等のブロードキャストフレームを送信することで、予備系L2SWにおけるリンクダウンに制御されたポートを回避する経路を自動的に確立する。
特開2011−250185号公報 特開2012−209984号公報 特開2012−231223号公報
例えば、レイヤ2(以降、L2と略す)の処理を行うL2スイッチ装置を用いた装置冗長方式として、ESRP(Extreme Standby Router Protocol)やVSRP(Virtual Switch Redundancy Protocol)等を代表とするアクティブ・スタンバイ型の方式が知られている。このような方式では、ユーザ側のL2スイッチ装置は、アクティブ側のL2スイッチ装置との間のリンクに障害が生じた場合、スタンバイ側のL2スイッチ装置との間のリンクに経路を切り替えるため、通常、FDB(Forwarding DataBase)のフラッシュを行う。そうすると、フラッディングに伴う通信の輻輳等が生じ得る。
そこで、例えば、特許文献1や特許文献2に示されるように、装置跨ぎのリンクアグリゲーショングループ(以降、LAGと略す)を用いる方式が考えられる。この場合、ユーザ側のL2スイッチ装置は、通常、FDB上で、LAGが設定されるポートを仮想的に1個のポートとして管理するため、障害時に、FDBのフラッシュを行う必要が無い。
ここで、例えば、装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置に対して、ユーザ側のスイッチ装置[1]が装置跨ぎのLAG[1]によって接続され、加えて、ユーザ側のスイッチ装置[2]が装置跨ぎのLAG[2]によって接続されるような構成を想定する。スイッチ装置[1]からスイッチ装置[2]に向けてフレームを送信する場合、スイッチ装置[1]は、通常、フレームの送信先を、所定の分散規則に基づき2台のL2スイッチ装置に分散させる。これを受けた2台のL2スイッチ装置も、スイッチ装置[2]に向けて、フレームを適宜分散する形で送信する。
一方、特に、通信キャリア等では、フレームの転送経路等を含めて詳細なネットワーク管理を行いたい場合がある。しかしながら、前述したような装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置を、このようなキャリア網等に配置した場合、ネットワーク管理が複雑化する恐れがある。すなわち、前述したように、スイッチ装置[1]から2台のL2スイッチ装置を介したスイッチ装置[2]へのフレーム転送は、分散によって様々な経路を採り得るため、転送経路を十分に把握することは容易でない。このような問題は、キャリア網等のように、収容するユーザ側のスイッチ装置の台数が増大する程、より深刻化する。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、ネットワーク管理の容易化を実現可能な、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による中継システムは、第1スイッチ装置および第2スイッチ装置と、第3スイッチ装置と、を備える。第1スイッチ装置および第2スイッチ装置は、それぞれ、単数または複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、第2ポートと、ブリッジ用ポートと、を持ち、ブリッジ用ポートを介して互いに通信回線で接続される。第3スイッチ装置は、第1スイッチ装置の単数または複数の第1ポートおよび第2スイッチ装置の単数または複数の第1ポートにそれぞれ異なる通信回線を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーショングループを設定する。ここで、第1スイッチ装置および第2スイッチ装置のそれぞれは、MCLAGテーブルと、ポート制御部と、中継処理部と、送信停止指示部と、を有する。MCLAGテーブルは、単数または複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持する。ポート制御部は、障害が無い場合で、かつ第1ポート群がアクティブに設定される場合、第1ポート群を、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、障害が無い場合で、かつ第1ポート群がスタンバイに設定される場合、第1ポート群を、送信および受信共に禁止する第2状態に制御する。中継処理部は、第1ポート群が第1状態に制御される場合、第1識別子を宛先ポートとするフレームを第1ポート群に中継し、第1ポート群が第2状態に制御される場合、第1識別子を宛先ポートとするフレームをブリッジ用ポートに中継する。送信停止指示部は、第1ポート群が第2状態に制御される場合、第3スイッチ装置に、第1ポート群に向けたフレームの送信を停止させる。そして、第1スイッチ装置の第1ポート群は、アクティブに設定され、第2スイッチ装置の第1ポート群はスタンバイに設定される。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置において、ネットワーク管理の容易化が実現可能になる。
本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 図1の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、ブリッジ用ポートの障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG装置の一方に障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、そのMCLAG装置を構成するL2スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。 (a)は、図7におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図であり、(b)は、図7における障害監視テーブルの構成例を示す概略図であり、(c)は、図7におけるポート制御テーブルの構成例を示す概略図である。 図7のL2スイッチ装置がアクティブに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。 図7のL2スイッチ装置がスタンバイに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。 図7のL2スイッチ装置において、その中継処理部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2による中継システムにおいて、その構成例および一部の動作例を示す概略図である。 図12の中継システムにおいて、そのMCLAG装置を構成するL2スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3によるスイッチ装置において、その構成例を示す概略図である。 (a)および(b)は、図14のL2スイッチ装置を用いた中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《中継システムの概略構成》
図1は、本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図1に示す中継システムは、装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置(第1および第2スイッチ装置)SWm1,SWm2と、複数(ここでは2台)のユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2と、を備える。
L2スイッチ装置SWm1,SWm2のそれぞれは、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]と、MCLAG用ポート群(第2ポート群)P[2]と、ブリッジ用ポートPbと、を持つ。MCLAG用ポート群P[1]は、単数または複数のMCLAG用ポート(第1ポート)で構成され、MCLAG用ポート群P[2]は、単数または複数のMCLAG用ポート(第2ポート)で構成される。本実施の形態1では、MCLAG用ポート群P[1],P[2]のそれぞれは、単数のMCLAG用ポートで構成される場合を例とする。したがって、本実施の形態1では、P[1],P[2]のそれぞれは、MCLAG用ポート群とMCLAG用ポートの両方を意味する。
L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1とL2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2との間は、ブリッジ用ポートPbを介して互いに通信回線11で接続される。通信回線11は、例えば、専用回線や、場合によっては一般的な通信回線(例えば、イーサネット(登録商標)回線)で構成される。
L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1は、複数(ここでは2個)のLAG用ポートP1,P2と、ポートP3と、を持つ。L2スイッチ装置SW1は、L2スイッチ装置SWm1の単数または複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1]およびL2スイッチ装置SWm2の単数または複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1]にそれぞれ異なる通信回線10を介して接続される。この例では、LAG用ポートP1は、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1]に接続され、LAG用ポートP2は、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1]に接続される。また、ポートP3には、特に限定はされないが、端末等が接続される。通信回線10は、例えば、イーサネット回線で構成される。
ここで、L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1は、L2スイッチ装置SWm1,SWm2との間の通信回線10の接続元となるLAG用ポートP1,P2にLAGを設定する。なお、LAGは、一般的に、1台の装置間での複数本の通信回線に適用される場合が多いが、ここでは、1台の装置と2台の装置との間の複数本の通信回線に適用される。したがって、本明細書では、このような装置跨ぎのLAGを、一般的なLAGと区別して、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループ(以降、MCLAGと略す)と呼ぶ。L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1,P2にMCLAG1を設定する。また、本明細書では、このような装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置SWm1,SWm2を総称して、MCLAG装置と呼ぶ。
同様に、L2スイッチ装置(第4スイッチ装置)SW2は、複数(ここでは2個)のLAG用ポートP1,P2と、ポートP3と、を持つ。L2スイッチ装置SW2は、L2スイッチ装置SWm1の単数または複数のMCLAG用ポート(第2ポート)P[2]およびL2スイッチ装置SWm2の単数または複数のMCLAG用ポート(第2ポート)P[2]にそれぞれ異なる通信回線10を介して接続される。この例では、LAG用ポートP1は、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[2]に接続され、LAG用ポートP2は、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[2]に接続される。ポートP3には、特に限定はされないが、端末等が接続される。L2スイッチ装置SW2は、MCLAG装置との間の通信回線10の接続元となるLAG用ポートP1,P2にMCLAG2を設定する。
なお、ここでは、ユーザ側のL2スイッチ装置は、2台である場合を例とするが、同様にして3台以上であってもよく、場合によっては1台であってもよい。すなわち、MCLAG装置は、3台以上のユーザ側のL2スイッチ装置との間で、それぞれ異なるMCLAGによって接続されてもよく、場合によっては、1台のユーザ側のL2スイッチ装置との間で、MCLAGによって接続されてもよい。さらに、ここでは、MCLAG装置は、ブリッジ用ポートPbおよびMCLAG用ポートP[1],P[2]を備えるが、加えて、MCLAGが設定されない通常ポートを備えてもよい。例えば、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のMCLAG用ポートP[2]は、共にMCLAG用ポートではなく通常ポートであり、当該各通常ポートP[2]にそれぞれ異なる端末等が接続されるような構成であってもよい。
L2スイッチ装置(第1および第2スイッチ装置)SWm1,SWm2のそれぞれは、MCLAGテーブル12、中継処理部13、アドレステーブルFDB、ポート制御部14、障害監視部15、障害通知部16、および送信停止指示部17を有する。MCLAGテーブル12は、自身の単数または複数のMCLAG用ポート(実際には、その各ポート識別子)を、MCLAG識別子に対応付けて保持する。
図1の例では、MCLAGテーブル12は、MCLAG用ポート(第1ポート)P[1]({P[1]})を、MCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}に対応付けて保持し、MCLAG用ポート(第2ポート)P[2]({P[2]})を、MCLAG識別子(第2識別子){MCLAG2}に対応付けて保持する。本明細書では、例えば、{AA}は、「AA」の識別子(ID)を表すものとする。例えば、MCLAG装置では、MCLAG識別子{MCLAG1},{MCLAG2}のそれぞれを共通に用いることが予め定められている。MCLAG装置を構成する各L2スイッチ装置は、自身のMCLAGテーブル12で、各MCLAG識別子(例えば{MCLAG1})に割り当てる自身のMCLAG用ポート(P[1])(実際にはそのポート識別子({P[1]}))を定める。
ポート制御部14は、障害が無い場合で、かつMCLAG用ポート群P[1],P[2]がアクティブACTに設定される場合、当該MCLAG用ポート群を、送信および受信共に許可する送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。一方、ポート制御部14は、障害が無い場合で、かつMCLAG用ポート群P[1],P[2]がスタンバイSBYに設定される場合、当該MCLAG用ポート群を、送信および受信共に禁止する送受信禁止状態(第2状態)BKに制御する。なお、送受信許可状態FWおよび送受信禁止状態BKは、通常のフレームとなるユーザフレームを対象とし、装置の管理や制御等を行うための制御フレーム(後述)に関しては対象外である。
本実施の形態1では、MCLAG装置を構成する2台のL2スイッチ装置SWm1,SWm2の一方(ここではSWm1)は、予め装置単位でアクティブACTに設定され、他方(ここではSWm2)は、予め装置単位でスタンバイSBYに設定される。アクティブACTに設定されたL2スイッチ装置SWm1は、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]を全てアクティブACTに設定し、スタンバイSBYに設定されたL2スイッチ装置SWm2は、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]を全てスタンバイSBYに設定する。
障害が無い場合、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]が共にアクティブACTに設定されているため、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]を共に送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]が共にスタンバイSBYに設定されているため、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]を共に送受信禁止状態(第2状態)BKに制御する。
中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]が送受信許可状態(第1状態)FWに制御される場合、MCLAG識別子{MCLAG1},{MCLAG2}を宛先ポートとするフレームを、当該MCLAG識別子に対応する自身のMCLAG用ポート群に中継する。例えば、中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]が送受信許可状態FWに制御される場合(すなわちL2スイッチ装置SWm1の場合)、MCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先ポートとするフレームを、自身のMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]に中継する。
一方、中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]が送受信禁止状態(第2状態)BKに制御される場合、MCLAG識別子{MCLAG1},{MCLAG2}を宛先ポートとするフレームを、ブリッジ用ポートPbに中継する。例えば、中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]が送受信禁止状態BKに制御される場合、MCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先ポートとするフレームを、ブリッジ用ポートPbに中継する。なお、図1の例では、このようなブリッジ用ポートPbを介する動作は想定されないが、例えば、MCLAG用ポートP[2]がMCLAG用ポートでなく通常ポートである場合や、あるいは、後述するように障害が発生した場合には、当該動作が生じ得る。
ここで、フレームの宛先ポートは、アドレステーブルFDBの検索結果に基づいて定められる。アドレステーブルFDBは、広く知られているように、ポートと、当該ポートの先に存在するMAC(Media Access Control)アドレスと、の対応関係を保持する。中継処理部13は、当該アドレステーブルFDBに対して、例えば以下のような処理を行う。
まず、中継処理部13は、フレームを受信したポートが自身のMCLAG用ポート群P[1],P[2]である場合、当該MCLAG用ポート群に対応するMCLAG識別子を受信ポート識別子として定める。中継処理部13は、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。例えば、中継処理部13は、フレームをMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]で受信した場合、それに対応するMCLAG識別子{MCLAG1}を受信ポート識別子として定め、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスをMCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
また、中継処理部13は、当該フレームに含まれる宛先MACアドレスに対応する宛先ポートを、アドレステーブルFDBから検索する。中継処理部13は、当該検索結果に基づき、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートがMCLAG識別子である場合で、かつ当該MCLAG識別子に対応する自身のMCLAG用ポート群が送受信禁止状態BKに制御される場合、受信ポート識別子を付加したフレームをブリッジ用ポートPbに中継する。さらに、中継処理部13は、受信ポート識別子が付加されたフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを、当該フレームに付加された受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
障害監視部15は、自身の各ポート(MCLAG用ポート群P[1],P[2]およびブリッジ用ポートPb)の障害発生および障害回復を検出する。具体的には、障害監視部15は、例えば、受信信号の信号強度の低下や、FLP(Fast Link Pulse)等のパルス信号の未検出や、あるいは定期的に送信および受信する生存確認用フレームの未受信等によって、障害発生を検出する。障害通知部16は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群の障害発生が検出された場合、ブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを送信する。また、障害通知部16は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群の障害回復が検出された場合、ブリッジ用ポートPbを介して障害回復フレームを送信する。
送信停止指示部17は、自身のMCLAG用ポート群が送受信禁止状態BKに制御される場合、当該MCLAG用ポート群に接続されるL2スイッチ装置に、当該MCLAG用ポート群に向けたフレーム(具体的にはユーザフレーム)の送信を停止させる。例えば、L2スイッチ装置SWm2の送信停止指示部17は、L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1に、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]に向けたフレームの送信を停止させる。
フレームの送信を停止させる具体的な方式の一例として、送信停止指示部17は、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)を、実際に光信号の出力を止めること等によってリンクダウンさせる。例えば、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1]がリンクダウンした場合、L2スイッチ装置SW1は、通常備える一般的な機能を用いて当該リンクダウンを検出し、LAG用ポートP2を、送受信不可状態等に制御する。L2スイッチ装置SW1は、MCLAG1にフレームを送信する際、MCLAG1のメンバポート(LAG用ポートP1,P2)を送信ポートの候補とし、その中から1個のポートを選択する。この際に、送受信不可状態に制御されたLAG用ポートP2は、MCLAG1における送信ポートの候補から除外される。
また、フレームの送信を停止させる具体的な方式の他の一例として、送信停止指示部17は、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群にあたかも障害が発生したかのように見せかけるための制御フレームを生成し、当該MCLAG用ポート群から当該制御フレームを送信する。例えば、L2スイッチ装置SWm2の送信停止指示部17は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]から制御フレームを送信する。当該制御フレームを受信したL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP2を送受信不可状態等に制御する。
制御フレームとしては、L2スイッチ装置SW1の汎用性を考慮して、イーサネットOAM(Operations, Administration and Maintenance)に基づくフレームを用いることが望ましい。イーサネットOAMは、保守・管理機能として、「ITU−T Y.1731」や「IEEE802.1ag」等で標準化されている。イーサネットOAMでは、その機能の一つとして、CC(Continuity Check)と呼ばれる機能が規定されている。これは、MEP(Maintenance End Point)と呼ばれる監視ポイント間でCCM(Continuity Check Message)と呼ばれる制御フレーム(以降、CCM制御フレームと呼ぶ)を送受信することで、監視ポイント間の疎通性を監視する機能である。
例えば、L2スイッチ装置SWm2とL2スイッチ装置SW1は、共に、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1]とL2スイッチ装置SW1のLAG用ポートP2とをMEPに設定し、当該MEP間でCCM制御フレームを定期的に送信および受信する。ここで、例えば、L2スイッチ装置SWm2は、L2スイッチ装置SW1からのCCM制御フレームを所定の期間に渡って受信できない場合、L2スイッチ装置SW1に対する疎通性(より詳細にはMEP間の疎通性)をLOC(Loss Of Continuity)状態と判断する。この場合、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポートP[1]からL2スイッチ装置SW1のLAG用ポートP2に向けてCCM制御フレームを送信する際に、当該CCM制御フレームに含まれるRDI(Remote Defect Indication)ビットにフラグを立てた状態で送信する。
本明細書では、RDIビットにフラグが立っていないCCM制御フレームを単にCCMフレーム(CCMと略す)と呼び、RDIビットにフラグが立っているCCM制御フレームをRDIフレーム(RDIと略す)と呼ぶ。L2スイッチ装置SW1は、RDIを受信することで、LAG用ポートP2からの送信経路に障害が有ることを認識し、RDIが解消されるまで(すなわちCCMを受信できるようになるまで)、LAG用ポートP2からのフレーム(ユーザフレーム)の送信を停止する。
このようなイーサネットOAMの仕組みを利用して、例えば、L2スイッチ装置SWm2の送信停止指示部17は、MCLAG用ポートP[1]でCCM制御フレームを受信しているにも関わらず、MCLAG用ポートP[1]からRDIを送信する。これによって、L2スイッチ装置SWm2の送信停止指示部17は、L2スイッチ装置SW1に、MCLAG用ポートP[1]に向けたフレームの送信を停止させる。
前述したリンクダウンを用いる方式と、制御フレームを用いる方式とを比較すると、リンクダウンを用いる方式では、後述するように障害に応じてリンクアップさせる際(すなわち送受信禁止状態BKから送受信許可状態FWに変更する際)に時間を要する。したがって、この観点では、制御フレームを用いる方式の方が望ましい。以降、本実施の形態では、MCLAG装置(SWm1,SWm2)およびユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2は、共に、イーサネットOAMの機能を備えることを前提とする。そして、フレームの送信を停止させる方式として、前述したイーサネットOAMに基づく制御フレームを用いる場合を例に説明する。
《中継システムの概略動作(障害無し時)》
図2は、図1の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1のポートP3に接続される端末と、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2のポートP3に接続される端末と、の間でフレームを通信する場合を例とする。図2に示すように、L2スイッチ装置SWm1は、送受信許可状態FWであるMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1],P[2]から定期的にCCMを送信する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、LAG用ポートP1で定期的にCCMを受信しているため、LAG用ポートP1から定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm2は、送受信禁止状態BKであるMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1],P[2]からRDIを送信する。L2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、LAG用ポートP2でRDIを受信しているため、LAG用ポートP2からCCMを送信する。その結果、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポートP[1],P[2]でCCMを受信する。
ここで、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポートP[1],P[2]でCCMを受信しているにも関わらず、MCLAG用ポートP[1],P[2]から定期的にRDIを送信し、それを受信したL2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、LAG用ポートP2から定期的にCCMを送信する。これにより、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、LAG用ポートP2を、送受信不可状態等に制御する。
このような状態で、図2に示すように、まず、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2が、ポートP3で受信したフレームFL1aをLAG用ポートP1に中継する場合を想定する。すなわち、L2スイッチ装置SW2は、LAG用ポートP2がMCLAG2における送信ポートの候補から除外されたため、LAG用ポートP1にフレームFL1aを中継する。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]でフレームFL1aを受信し、図1で述べたように、フレームFL1aの送信元MACアドレスを、受信ポート識別子({MCLAG2})に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL1aの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームFL1aをMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、フレームFL1aをLAG用ポートP1で受信し、それをポートP3に中継する。
その逆に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3で受信したフレームFL1bを、MCLAG1における送信ポートの候補となるLAG用ポートP1に中継する場合を想定する。この場合も同様に、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL1bの送信元MACアドレスの学習と、宛先ポートの検索を行う。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG2}を得る。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG2}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[2]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームFL1bをMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]に中継し、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2は、当該フレームFL1bをポートP3に中継する。
以上のように、障害が無い場合、例えば、L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1のMCLAG用ポート(第2ポート)P[2]で受信された、MCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先とするフレームFL1aは、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]に中継される。すなわち、フレームは、常に、MCLAG装置におけるアクティブACTに設定されたMCLAG用ポート群(ここでは、SWm1のP[1])からL2スイッチ装置SW1に送信され、スタンバイSBYに設定されたMCLAG用ポート群(ここでは、SWm2のP[1])から送信されることは無い。その逆方向に関しても同様に、フレームは、常に、アクティブACTに設定されたMCLAG用ポート群(SWm1のP[2])からL2スイッチ装置SW2に送信され、スタンバイSBYに設定されたMCLAG用ポート群(SWm2のP[2])から送信されることは無い。
その結果、フレームの転送経路を把握し易くなり、ネットワーク管理の容易化等が実現可能になる。具体的には、MCLAG装置において、例えば、ポートミラーリングによってフレームを監視する際に、アクティブACTに設定されたMCLAG用ポート群(SWm1のP[1],P[2])を監視対象とすればよく、スタンバイSBYに設定されたMCLAG用ポート群を監視対象から除外することができる。また、前述したように、装置単位でアクティブACT/スタンバイSBYが設定される場合、アクティブACTに設定された装置のみを監視対象とすればよい。このような監視対象の削減は、特に、キャリア網等のように、収容するユーザ側のL2スイッチ装置の台数が多い場合に、より有益となる。
ここで、アクティブACT/スタンバイSBYの設定方法は、必ずしも装置単位である必要はなく、MCLAG用ポート群単位であってもよい。この場合、例えば、図2において、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポート群P[2]をMCLAG用ポート群P[1]と異なりスタンバイSBYに、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポート群P[2]をMCLAG用ポート群P[1]と異なりアクティブACTにそれぞれ設定するようなことも可能である。この場合も同様に、アクティブACTに設定されたMLAG用ポート群のみを監視対象とすることができる。
ただし、この場合、障害が無い場合の経路がブリッジ用ポートPbを介する経路となるため、フレームの中継に伴うレイテンシや処理負荷が増大する恐れがある。このため、MCLAG用ポート群単位でアクティブACT/スタンバイSBYを設定する場合であっても、図2の場合と同様に、アクティブACT/スタンバイSBYの設定は、装置単位で一致させる方が望ましい。
なお、特許文献1の技術では、データプレーンに関しては両方共に運用状態で使用され、本実施の形態1のように、MCLAG用ポート群に対するアクティブ/スタンバイの区別は無い。また、特許文献2の技術は、MPLS網を前提として、送信元アドレスおよび宛先アドレスの組合せに対するアクションを定めることで経路を制御する技術であり、本実施の形態1の方式とは本質的に異なるものである。さらに、特許文献3の技術は、LAGを用いない技術であり、この場合、前述したように、障害時に、FDBのフラッシュが必要となる恐れがある。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポート群の障害発生時)》
図3は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図2に示した障害無し時の状態から、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]に接続される通信回線10に障害が発生した場合を例とする。まず、L2スイッチ装置SWm1の障害監視部15は、MCLAG用ポートP[1]の障害発生を検出する(ステップS11)。L2スイッチ装置SWm1の障害通知部16は、当該障害発生の検出に応じて、その障害発生箇所の情報を含めた障害通知フレームTRfをブリッジ用ポートPbに送信する(ステップS12)。
ここで、図1に示したポート制御部14は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群の障害発生が検出された場合、当該MCLAG用ポート群を、送受信禁止状態(第2状態)BKに制御する。また、ポート制御部14は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群の障害発生が検出されない場合で、かつブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームTRfを受信した場合、それに含まれる障害発生箇所との間でMCLAGを構成する自身のMCLAG用ポート群を送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。
図3の例では、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]の障害発生が検出されたため、MCLAG用ポート群P[1]を、送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS13)。L2スイッチ装置SWm1の送信停止指示部17は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]からCCMに変わってRDIを送信する(ステップS14)。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、障害に伴いL2スイッチ装置SWm1からのRDIを受信できないため、LAG用ポートP1からRDIを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群の障害発生が検出されず、かつ障害通知フレームTRfを受信する。このため、当該ポート制御部14は、障害発生箇所(SWm1のP[1])との間でMCLAG1を構成する自身のMCLAG用ポート群P[1]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS13)。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポートP[1]からRDIに変わってCCMを送信する(ステップS14)。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、L2スイッチ装置SWm2からのCCMをLAG用ポートP2で受信したため、LAG用ポートP2からCCMを送信する。
これにより、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1を送受信不可状態等に制御し、LAG用ポートP2を送受信可能状態等に制御する。送受信可能状態に制御されたLAG用ポートP2は、MCLAG1における送信ポートの候補に加えられ、送受信不可状態に制御されたLAG用ポートP1は、MCLAG1における送信ポートの候補から除外される。また、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のMCLAG用ポート群P[2]に関しては、図2の場合と同様である。これにより、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2は、図2の場合と同様にして、LAG用ポートP2を、MCLAG2における送信ポートの候補から除外する。
このような状態で、まず、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2が、ポートP3で受信したフレームFL2aを、MCLAG2における送信ポートの候補であるLAG用ポートP1に中継する場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]でフレームFL2aを受信し、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子({MCLAG2})に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL2aの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームFL2aをブリッジ用ポートPbに中継する。この際に、L2スイッチ装置SWm1は、当該フレームFL2aに受信ポート識別子({MCLAG2})を付加する。
L2スイッチ装置SWm2は、受信ポート識別子({MCLAG2})が付加されたフレームFL2aをブリッジ用ポートPbで受信し、その送信元MACアドレスを当該受信ポート識別子({MCLAG2})に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm2は、フレームFL2aの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索し、その検索結果としてMCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームFL2aをMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、フレームFL2aをLAG用ポートP2で受信し、それをポートP3に中継する。
次に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3で受信したフレームFL2dを、MCLAG1における送信ポートの候補であるLAG用ポートP2に中継する場合を想定する。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]でフレームFL2dを受信し、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子({MCLAG1})に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
また、L2スイッチ装置SWm2は、フレームFL2dの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG2}を得る。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG2}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[2]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームFL2dをブリッジ用ポートPbに中継する。この際に、L2スイッチ装置SWm2は、当該フレームFL2dに受信ポート識別子({MCLAG1})を付加する。
L2スイッチ装置SWm1は、受信ポート識別子({MCLAG1})が付加されたフレームFL2dをブリッジ用ポートPbで受信し、その送信元MACアドレスを当該受信ポート識別子({MCLAG1})に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL2dの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索し、その検索結果としてMCLAG識別子{MCLAG2}を得る。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG2}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[2]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームFL2dをMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW2は、フレームFL2dをLAG用ポートP1で受信し、それをポートP3に中継する。
なお、図3では、フレームFL2a,FL2dに対して、MCLAG装置(SWm1,SWm2)の両方がアドレステーブルFDBの検索を行ったが、場合によっては、片方のみがアドレステーブルFDBの検索を行ってもよい。具体的には、例えば、フレームFL2aを受信したL2スイッチ装置SWm1は、アドレステーブルFDBの検索を行い、受信ポート識別子に加えて宛先ポート識別子{MCLAG1}を付加したフレームFL2aをブリッジ用ポートPbに中継する。これを受けたL2スイッチ装置SWm2は、当該宛先ポート識別子{MCLAG1}に基づいてフレームFL2aを中継すればよい。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポート群の障害回復時)》
図4は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図3に示したMCLAG用ポート群の障害が回復した場合を例とする。図4において、まず、L2スイッチ装置SWm1の障害監視部15は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]の障害回復を検出する(ステップS21)。L2スイッチ装置SWm1の障害通知部16は、当該障害回復の検出に応じて、その障害回復箇所の情報を含めた障害回復フレームTRrをブリッジ用ポートPbに送信する(ステップS22)。
ここで、図1に示したポート制御部14は、MCLAG用ポート群がアクティブACTに設定される場合で、かつ障害監視部15によって当該MCLAG用ポート群の障害回復が検出された場合、当該MCLAG用ポート群を送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。一方、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群がスタンバイSBYに設定される場合で、かつブリッジ用ポートPbを介して障害回復フレームを受信した場合、それに含まれる障害回復箇所との間でMCLAGを構成する自身のMCLAG用ポート群を送受信禁止状態(第2状態)BKに制御する。
図4の例では、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、障害監視部15によってMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]の障害回復が検出されたため、MCLAG用ポート群P[1]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS23)。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]からRDIに変わってCCMを送信する(ステップS24)。L2スイッチ装置SW1は、L2スイッチ装置SWm1からのCCMをLAG用ポートP1で受信したため、LAG用ポートP1からCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、障害回復フレームTRrを受信したため、障害回復箇所(SWm1のP[1])との間でMCLAG1を構成する自身のMCLAG用ポート群P[1]を、送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS23)。L2スイッチ装置SWm2の送信停止指示部17は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、MCLAG用ポートP[1]からCCMに変わってRDIを送信する(ステップS24)。
ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、L2スイッチ装置SWm2からのRDIをLAG用ポートP2で受信したため、LAG用ポートP2からCCMを送信する。L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1でCCMを受信しており、LAG用ポートP2でRDIを受信しているため、LAG用ポートP1を送受信可能状態等に制御し、LAG用ポートP2を送受信不可状態等に制御する。すなわち、LAG用ポートP1は、MCLAG1における送信ポートの候補に加えられ、LAG用ポートP2は、MCLAG1における送信ポートの候補から除外される。
これによって、図2の場合と同じ状態になる。その結果、図4に示すように、各フレームFL1a,FL1bの経路は、図2の場合と同様に定められる。なお、前述した図3において、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL2dの送信元MACアドレスをMCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。その結果、L2スイッチ装置SWm1は、図4のように障害から回復した場合にも、アドレステーブルFDBから正しく宛先を検索することが可能になる。すなわち、L2スイッチ装置SWm1は、図4のように障害から回復した場合で、かつフレームFL2dの送信元MACアドレスを宛先MACアドレスとするフレームを受信した場合、その宛先ポートとしてMCLAG識別子{MCLAG1}を得ることができる。
また、ここでは、障害回復に応じて、自動的に図2の状態に戻るような動作例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図2の状態に戻すか否かを選択できるようにしてもよい。具体的には、例えば、MCLAG装置は、予め管理者等によって選択可能な自動回復モードと手動回復モードとを持つ。MCLAG装置は、自動回復モード時には、図4のように、障害回復に応じて各MCLAG用ポート群の状態を自動的に変更するが、手動回復モード時には、管理者等からのコマンド入力を受けて各MCLAG用ポート群の状態を変更する。すなわち、MCLAG装置は、障害が回復した場合でも、コマンド入力を受けるまでは図3に示した各MCLAG用ポート群の状態を維持する。例えば、図3に示した障害が不安定な障害であるような場合には、図3の状態と図4の状態とが交互に繰り返されるような事態が生じ得るが、手動回復モードによってこのような事態を防止できる。
《中継システムの概略動作(ブリッジ用ポートの障害発生時)》
図5は、図1の中継システムにおいて、ブリッジ用ポートの障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図2に示した障害無し時の状態から、ブリッジ用ポートPbに接続される通信回線11に障害が発生した場合を例とする。図5において、まず、L2スイッチ装置SWm2の障害監視部15は、ブリッジ用ポートPbの障害発生を検出する(ステップS31)。図1のポート制御部14は、障害監視部15によってブリッジ用ポートPbの障害発生が検出された場合、MCLAG用ポート群を送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。
図5の例では、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、ブリッジ用ポートPbの障害発生に応じて、MCLAG用ポート群P[1],P[2]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS32)。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群P[1],P[2]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポートP[1],P[2]からRDIに変わってCCMを送信する(ステップS33)。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、L2スイッチ装置SWm2からのCCMをLAG用ポートP2で受信したため、LAG用ポートP2からCCMを送信する。
これにより、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1,P2を送受信可能状態等に制御し、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2も、LAG用ポートP1,P2を送受信可能状態等に制御する。その結果、L2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、ポートP3で受信したフレームをLAG用ポートP1,P2に中継する際に、所定の分散規則に基づきLAG用ポートP1,P2の中からいずれか1個のポートを選択し、当該フレームを当該選択したポートに中継する。
この状態で、フレームの通信は、次のように行われる。ここでは、MCLAG装置(SWm1,SWm2)におけるアドレステーブルFDBの処理内容(学習および検索)に関しては、図2等と同様であるため、詳細な説明は省略する。まず、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2が、ポートP3で受信したフレームFL3aを、所定の分散規則に基づきLAG用ポートP1に中継する場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]で受信した、MCLAG識別子{MCLAG1}を宛先ポートとするフレームFL3aを、MCLAG用ポート群P[1]の送受信許可状態FWに基づきMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1で受信したフレームFL3aをポートP3に中継する。
その逆に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3で受信したフレームFL3bを、所定の分散規則に基づきLAG用ポートP1に中継する場合を想定する。この場合も同様に、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]で受信した、MCLAG識別子{MCLAG2}を宛先ポートとするフレームFL3bを、MCLAG用ポート群P[2]の送受信許可状態FWに基づきMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW2は、LAG用ポートP1で受信したフレームFL3bをポートP3に中継する。
次に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2が、ポートP3で受信したフレームFL3cを、所定の分散規則に基づきLAG用ポートP2に中継する場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]で受信した、MCLAG識別子{MCLAG1}を宛先ポートとするフレームFL3cを、MCLAG用ポート群P[1]の送受信許可状態FWに基づきMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP2で受信したフレームFL3cをポートP3に中継する。
その逆に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3で受信したフレームFL3dを、所定の分散規則に基づきLAG用ポートP2に中継する場合を想定する。この場合も同様に、L2スイッチSWm2は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]で受信した、MCLAG識別子{MCLAG2}を宛先ポートとするフレームFL3dを、MCLAG用ポート群P[2]の送受信許可状態FWに基づきMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[2]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW2は、LAG用ポートP2で受信したフレームFL3dをポートP3に中継する。
《中継システムの概略動作(MCLAG装置の障害発生時)》
図6は、図1の中継システムにおいて、MCLAG装置の一方に障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図2に示した障害無し時の状態から、アクティブACTに設定されるL2スイッチ装置SWm1に障害が発生した場合を例とする。MCLAG装置(SWm1,SWm2)は、MCLAG装置の一方(ここではSWm1)の障害を、図5に示したブリッジ用ポートPbの障害と同様に取り扱う。すなわち、L2スイッチ装置SWm2は、L2スイッチ装置SWm1に障害が発生した場合、結果的に、ブリッジ用ポートPbの障害発生を検出することになる。
したがって、図6に示した各フレームFL4c,FL4dは、図5に示した各フレームFL3c,FL3dと同じ経路に定められる。ただし、図6では、ユーザ側のスイッチ装置SW1,SW2は、例えばL2スイッチ装置SWm1からのCCM制御フレーム(CCM,RDI)を受信できないこと等により、L2スイッチ装置SWm1の障害発生を検出する。その結果、図5に示したフレームFL4a,FL4bの経路は生じない。
以上のように、本実施の形態1の中継システムおよびスイッチ装置では、図3〜図6に述べたように、障害の発生状況に応じて各ポートの状態を適宜制御することで、装置障害を含めた可用性の向上を容易に実現可能になる。
《スイッチ装置の構成》
図7は、図1の中継システムにおいて、そのMCLAG装置を構成するL2スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。図8(a)は、図7におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図であり、図8(b)は、図7における障害監視テーブルの構成例を示す概略図であり、図8(c)は、図7におけるポート制御テーブルの構成例を示す概略図である。
図7に示すL2スイッチ装置(第1または第2スイッチ装置)SWmは、複数のポート(P[1]〜P[m])と、ブリッジ用ポートPbと、各種処理部および各種テーブルと、を備える。複数のポート(P[1]〜P[m])の中の少なくとも一つは、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)であり、残りは、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)であっても、MCLAGが設定されない通常ポートであってもよい。ここでは、便宜上、P[1],P[2]は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)であり、P[m]は通常ポートであるものとする。以下、この各種処理部および各種テーブルに関して説明する。
インタフェース部20は、受信バッファおよび送信バッファを備え、複数のポート(MCLAG用ポート群P[1],P[2]およびポートP[m])およびブリッジ用ポートPbとの間でフレーム(ユーザフレームまたは制御フレーム)の送信または受信を行う。インタフェース部20は、ポートでフレームを受信した場合、その受信したポートを表すポート識別子(すなわち受信ポート識別子)を当該フレームに付加する。また、インタフェース部20は、障害検出部25を備える。障害検出部25は、図1等で述べた障害監視部15の一部の機能を担う。障害検出部25は、受信信号の信号強度の検出回路や、FLP等のパルス信号の検出回路といったハードウェアによって、複数のポート(MCLAG用ポート群P[1],P[2]およびポートP[m])およびブリッジ用ポートPbの障害発生および障害回復を検出する。
フレーム識別部21は、複数のポート(MCLAG用ポート群P[1],P[2]およびポートP[m])およびブリッジ用ポートPbで受信され、インタフェース部20の受信バッファを介して伝送されたフレームに対して、当該フレームがユーザフレームか制御フレームかの識別を行う。ユーザフレームとは、例えば、図2に示したフレームFL1aのような一般的なフレームを意味する。制御フレームとは、例えば、図2等に示したイーサネットOAMに基づくCCM制御フレーム(CCM,RDI)や、図3に示した障害通知フレームTRfや、図4に示した障害回復フレームTRrなどを意味する。
フレーム識別部21は、特に限定はされないが、フレームに含まれるフレームタイプや、宛先MACアドレス(例えばMCLAG装置宛てか否か)などによって、ユーザフレームか制御フレームかを識別する。フレーム識別部21は、対象となるフレームがユーザフレームの場合には、当該ユーザフレームを中継処理部13に送信し、制御フレームの場合には、当該制御フレームを制御フレーム受信部22に送信する。
制御フレーム受信部22は、MCLAG用ポート群P[1],P[2]に接続されるL2スイッチ装置や、ブリッジ用ポートPbに接続され自身と共にMCLAG装置を構成する他のL2スイッチ装置(本明細書ではピア装置と呼ぶ)からの制御フレームに基づいて、各ポートの障害発生および障害回復を検出する。具体的には、制御フレーム受信部22は、図2等に示したように、ユーザ側のL2スイッチ装置(SW1,SW2)からのCCM制御フレームの受信状況に基づいてMCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1],P[2]の障害発生および障害回復を検出する。CCM制御フレームの受信状況としては、例えば、CCM制御フレームを所定の期間内に受信できるか否かや、CCM制御フレームがCCMであるかRDIであるか等が挙げられる。
また、MCLAG装置は、ユーザ側のL2スイッチ装置との間に限らず、ピア装置との間でもブリッジ用ポートPbを介して定期的にCCM制御フレームの送受信を行うことができる。この場合、制御フレーム受信部22は、ピア装置からのCCM制御フレームの受信状況に基づいてブリッジ用ポートPb(またはピア装置自体)の障害発生および障害回復を検出する。このように、制御フレーム受信部22によって行われる、CCM制御フレームを用いた障害発生および障害回復の検出は、図1等で述べた障害監視部15の他の一部の機能を担う。さらに、制御フレーム受信部22は、図3および図4に示したように、ブリッジ用ポートPbで受信した障害通知フレームTRfや障害回復フレームTRrに基づいて、ピア装置におけるMCLAG用ポート群の障害発生および障害回復を検出する。
ACT/SBY保持部26は、管理者等によって予め定められた装置単位(またはMCLAG用ポート群単位)でのアクティブACTまたはスタンバイSBYの設定情報を保持する。MCLAGテーブル12は、図1に示したように、自身のMCLAG用ポート(例えばP[1])を、MCLAG識別子({MCLAG1})に対応付けて保持する。ポート制御部14は、MCLAGテーブル12の情報、制御フレーム受信部22の情報、障害検出部25の情報、およびACT/SBY保持部26の情報に基づいて、図1〜図6で述べたように、MCLAG用ポート群の状態を制御する。
具体的には、ポート制御部14は、例えば、障害監視テーブル27およびポート制御テーブル28を備える。障害監視テーブル27には、図8(b)に示されるように、自身(例えばSWm2)のMCLAG用ポート(例えばP[1])およびブリッジ用ポートPbと、ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群の障害状況(例えば障害有無)が保持される。ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群の障害状況は、例えば、そのMCLAG識別子(例えば{MCLAG1})によって保持される。自身のMCLAG用ポートおよびブリッジ用ポートPbの障害状況は、前述した図1の障害監視部15に該当する、図7の障害検出部25と、制御フレーム受信部22の一部の機能とによって判別される。ピア装置のMCLAG用ポート群の障害状況は、制御フレーム受信部22およびMCLAGテーブル12によって判別される。
ポート制御部14は、この障害監視テーブル27の情報と、ACT/SBY保持部26の情報と、に基づいて、自身のMCLAG用ポート群の状態を制御し、その制御状態をポート制御テーブル28で管理する。図8(c)のポート制御テーブル28(および図8(b)の障害監視テーブル27)では、図3のL2スイッチ装置SWm2を例とした場合の保持内容の一例が示されている。図8(c)の例では、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]は送受信許可状態FWに制御され、MCLAG識別子{MCLAG2}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[2]は送受信禁止状態BKに制御されている。
図9は、図7のL2スイッチ装置がアクティブに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。図9において、ポート制御部14は、障害監視テーブル27(具体的には、障害検出部25の検出結果又は制御フレーム受信部22によるCCM制御フレームの受信結果)に基づいて、制御対象のMCLAG用ポート群に障害が有るか否かを判別する(ステップS101)。制御対象のMCLAG用ポート群に障害が有る場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポート群を送受信禁止状態BKに制御する(ステップS102)。一方、制御対象のMCLAG用ポート群に障害が無い場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポート群を送受信許可状態FWに制御する(ステップS103)。
例えば、図3のL2スイッチ装置SWm1を例とすると、制御対象のMCLAG用ポート群はP[1],P[2]となる。ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]には障害が有るため、当該MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに制御する(ステップS102)。また、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[2]には障害が無いため、当該MCLAG用ポート群P[2]を送受信許可状態FWに制御する(ステップS103)。
図10は、図7のL2スイッチ装置がスタンバイに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。図10において、ポート制御部14は、障害監視テーブル27(具体的には、障害検出部25の検出結果又は制御フレーム受信部22によるCCM制御フレームの受信結果)に基づいて、制御対象のMCLAG用ポート群に障害が有るか否かを判別する(ステップS201)。制御対象のMCLAG用ポート群に障害が有る場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポート群を送受信禁止状態BKに制御する(ステップS202)。
また、制御対象のMCLAG用ポート群に障害が無い場合、ポート制御部14は、障害監視テーブル27(具体的には、制御フレーム受信部22による障害通知フレーム/障害回復フレームの受信結果)に基づいて、制御対象のMCLAG用ポート群に対応するピア装置のMCLAG用ポート群に障害が有るか否かを判別する(ステップS203)。ピア装置のMCLAG用ポート群に障害が有る場合、ポート制御部14は、制御対象のMCLAG用ポート群を送受信許可状態FWに制御する(ステップS204)。
また、ピア装置のMCLAG用ポート群に障害が無い場合、ポート制御部14は、障害監視テーブル27(具体的には、障害検出部25の検出結果又は制御フレーム受信部22によるCCM制御フレームの受信結果)に基づいて、ブリッジ用ポートPbに障害が有るか否かを判別する(ステップS205)。ブリッジ用ポートPbに障害が有る場合、ポート制御部14は、制御対象のMCLAG用ポート群を送受信許可状態FWに制御する(ステップS204)。一方、ブリッジ用ポートPbに障害が無い場合、ポート制御部14は、制御対象のMCLAG用ポート群を送受信禁止状態BKに制御する(ステップS202)。
例えば、図3のL2スイッチ装置SWm2を例とすると、制御対象のMCLAG用ポート群はP[1],P[2]となる。ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]に関し、自身のMCLAG用ポート群P[1]には障害が無く、ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群P[1]に障害が有るため、送受信許可状態FWに制御する(ステップS204)。また、ポート制御部14は、ポートP[2]に関し、自身のMCLAG用ポート群P[2]、ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群P[2]、およびブリッジ用ポートPbのいずれにも障害が無いため、送受信禁止状態BKに制御する(ステップS202)。
また、例えば、図5のL2スイッチ装置SWm2を例とすると、制御対象のMCLAG用ポート群はP[1],P[2]となる。ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]に関し、自身およびピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群P[1]には障害が無いが、ブリッジ用ポートPbには障害が有るため、送受信許可状態FWに制御する(ステップS204)。同様に、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[2]に関しても、自身およびピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群P[2]には障害が無いが、ブリッジ用ポートPbには障害が有るため、送受信許可状態FWに制御する(ステップS204)。
図7において、中継処理部13は、フレーム識別部21からのユーザフレームを対象として、図1〜図6で述べたように、アドレステーブルFDBの学習および検索を行うと共に、ポート制御部14(具体的にはポート制御テーブル28)の情報を反映して、宛先ポートを定める。図11は、図7のL2スイッチ装置において、その中継処理部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。図11において、中継処理部13は、フレーム識別部21からのフレーム(ユーザフレーム)を受信し(ステップS301)、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する(ステップS302)。
受信ポート識別子は、前述したようにインタフェース部20によってフレームに付加される。ただし、中継処理部13は、MCLAGテーブル12に基づき、受信ポート識別子がMCLAG用ポートのポート識別子(例えば{P[1]})である場合、当該受信ポート識別子を当該MCLAG用ポートのMCLAG識別子({MCLAG1})に置き換えてアドレステーブルFDBに学習する。さらに、中継処理部13は、図1等で述べたように、既に受信ポート識別子が付加されたフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを、当該受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
その結果、アドレステーブルFDBは、図8(a)に示すように、ポートと、当該ポートの先に存在するMACアドレスと、の対応関係を保持する。図8(a)において、ポートは、そのポート識別子(例えば{P[m]})、あるいはMCLAG識別子(例えば{MCLAG1})として保持される。なお、アドレステーブルFDBは、実際には、MACアドレスに加えてVLAN(Virtual Local Area Network)識別子も保持する。
次いで、中継処理部13は、フレームの宛先MACアドレス(およびVLAN識別子)を検索キーとしてアドレステーブルFDBを検索し、宛先ポートを取得する(ステップS303)。検索結果がヒットの場合(ステップS304)、中継処理部13は、宛先ポートがMCLAG識別子であるか否かを判別する(ステップS305)。宛先ポートがMCLAG識別子である場合、中継処理部13は、ポート制御部14(具体的にはポート制御テーブル28)の情報に基づき、当該MCLAG識別子に対応する宛先のMCLAG用ポート群が送受信許可状態FWであるか否かを判別する(ステップS306)。
宛先のMCLAG用ポート群が送受信許可状態FWである場合、中継処理部13は、宛先ポートを当該MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)に決定する(ステップS307)。そして、中継処理部13は、当該宛先ポートにフレームを中継する(ステップS308)。具体的には、中継処理部13は、当該フレームに、宛先ポートを表すポート識別子(すなわち宛先ポート識別子)(例えば{P[1]})を付加して中継実行部24に送信する。
一方、ステップS306において、宛先のMCLAG用ポート群が送受信許可状態FWで無い場合(すなわち、送受信禁止状態BKである場合)、中継処理部13は、宛先ポートをブリッジ用ポートPbに決定する(ステップS310)。さらに、中継処理部13は、受信ポート識別子がMCLAG識別子の場合、当該フレームに受信ポート識別子(MCLAG識別子)を付加する(ステップS311)。そして、中継処理部13は、当該受信ポート識別子が付加されたフレームを宛先ポートに中継する(ステップS308)。具体的には、中継処理部13は、当該フレームに、さらに、宛先ポート識別子{Pb}を付加して中継実行部24に送信する。
また、ステップS304において、アドレステーブルFDBの検索結果がミスヒットであった場合、中継処理部13は、当該フレームを、当該フレームが属するVLAN内にフラッディングする(ステップS309)。例えば、図2において、L2スイッチ装置SWm1でのフレームFL1aに対する検索結果がミスヒットであった場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1の中継処理部13は、MCLAG用ポートP[2](すなわちフレームFL1aを受信したポート)を除いたポート(P[1]およびPb)をフラッディング対象の候補とする。ここで、MCLAG用ポート群P[1]は送受信許可状態FWであるため、当該中継処理部13は、MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)P[1]およびブリッジ用ポートPbの両方にフレームFL1aをフラッディングする。
一方、フレームFL1aをブリッジ用ポートPbで受信したL2スイッチ装置SWm2の中継処理部13は、検索結果がミスヒットの場合、受信したポート(Pb)を除いたポート(P[1],P[2])をフラッディング対象の候補とする。ただし、MCLAG用ポート群P[1],P[2]は共に送受信禁止状態BKであるため、当該中継処理部13は、特にフラッディングは行わない。
このように、本実施の形態1では、MCLAG装置を構成する各L2スイッチ装置のMCLAG用ポート群は、ブリッジ用ポートPbに障害が発生した場合を除いて、その一方が送受信禁止状態BKに制御されるため、MCLAGにおけるフレームの折り返しおよび重複送信は生じない。ただし、より信頼性を高めるため、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームに付加される受信ポート識別子に基づき、折り返しを防止してもよい。例えば、フレームFL1aをブリッジ用ポートPbで受信したL2スイッチ装置SWm2の中継処理部13は、フレームFL1aに付加される受信ポート識別子({MCLAG2})に基づき、MCLAG用ポート群P[2]へのフラッディングを防止する。
また、図11のステップS305において、宛先ポートがMCLAG識別子で無い場合、中継処理部13は、アドレステーブルFDBの検索結果から得られた宛先ポートにフレームを中継する(ステップS308)。具体的には、中継処理部13は、当該フレームに、当該宛先ポートを表す宛先ポート識別子を付加して中継実行部24に送信する。なお、宛先ポートがMCLAG用ポートで無い場合とは、例えば、宛先ポートが通常ポート(ここではP[m])である場合等に該当する。
図7において、制御フレーム生成部23は、障害通知部16および送信停止指示部17を備える。障害通知部16は、障害監視テーブル27(具体的には、障害検出部25の検出結果又は制御フレーム受信部22によるCCM制御フレームの受信結果)に基づき、図3に示した障害通知フレームTRfや、図4に示した障害回復フレームTRrを生成する。制御フレーム生成部23は、これらのフレームに加えて、イーサネットOAMに基づくCCM制御フレーム(CCM,RDI)を生成する。すなわち、制御フレーム生成部23は、前述したCCM制御フレームの受信状況を監視する制御フレーム受信部22と共に、イーサネットOAMの規格に基づき、予め設定したMEP間でCCM制御フレームの送信および受信を行うOAM処理部を構成する。
制御フレーム生成部23は、CCM制御フレームを生成する際に、ポート制御テーブル28を参照し、送受信許可状態FWに制御されるポートに対しては、イーサネットOAMの一般的な規格に基づいてCCM制御フレームを生成する。一方、制御フレーム生成部23は、送受信禁止状態BKに制御されるポートに対しては、図1および図2等で述べたように、イーサネットOAMの一般的な規格とは異なり、送信停止指示部17を用いてRDIを送信する。制御フレーム生成部23は、生成したフレームに、予め設定したMEPに基づく所定の宛先ポート識別子を付加して中継実行部24に送信する。
中継実行部24は、中継処理部13または制御フレーム生成部23からのフレーム(ユーザフレームまたは制御フレーム)を、インタフェース部20内の所定の送信バッファに向けて送信する。この所定の送信バッファは、当該フレームに付加されている宛先ポート識別子に対応するバッファである。インタフェース部20内の送信バッファは、中継実行部24からのフレームを受けて、対応するポートにフレームを送信する。
なお、図7の構成例では、MCLAG装置(SWm1,SWm2)間でアドレステーブルFDBの保持内容が異なる場合(すなわち一方に存在するエントリが他方に存在しない場合)が生じ得るが、フラッディングを行うことによって特に誤動作は生じない。ただし、フラッディングによる通信の輻輳を低減するため、アドレステーブルFDBの保持内容を同期する仕組みを設けてもよい。
以上、本実施の形態1の中継システムおよびスイッチ装置を用いることで、代表的には、ネットワーク管理の容易化が実現可能になる。
(実施の形態2)
《中継システム(応用例[1])の概略構成》
図12は、本発明の実施の形態2による中継システムにおいて、その構成例および一部の動作例を示す概略図である。図12に示す中継システムは、図1の中継システムと比較して、図1のMCLAG装置が持つ各MCLAG用ポート群P[1],P[2]のそれぞれがn個(ここではn=2)のMCLAG用ポートによって構成され、ブリッジ用ポートPbも複数(ここでは2個)のブリッジ用ポートで構成される点が異なっている。これによって、各装置間は、複数の通信回線10で接続される。その代表例として、図12では、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]は、2個のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1,1],P[1,2]で構成され、2個のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]は、それぞれ通信回線10を介してL2スイッチ装置SW1に接続される。
また、図12では、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2の簡略的な構成例が示されている。L2スイッチ装置(その代表例としてSW1)は、LAG用ポートP1a,P1b,…と、フレーム処理部40と、アドレステーブルFDBと、LAGテーブル41と、を備える。LAG用ポートP1a,P1bは、LAG用ポートP1を構成し、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]との間でそれぞれ通信回線10を介して接続される。同様にして、L2スイッチ装置SW1は、図示は省略しているが、LAG用ポートP2を構成するn(ここではn=2)個のLAG用ポートP2a,P2bも備える。
アドレステーブルFDBは、図8(a)の場合と同様に、ポート(実際にはポート識別子またはLAG識別子)と、当該ポートの先に存在するMACアドレスと、VLAN識別子と、の対応関係を保持する。LAGテーブル41は、図1のMCLAGテーブル12の場合と同様に、LAG識別子と、当該LAG識別子のメンバポートのポート識別子と、の対応関係を保持する。例えば、LAGテーブル41は、MCLAG1に対応するLAG識別子{LAG1}と、そのメンバポートのポート識別子{P1a},{P1b}(および{P2a},{P2b})と、の対応関係を保持する。
フレーム処理部40は、所定のポートでフレームを受信した際に、LAGテーブル41を適宜参照しながらアドレステーブルFDBの学習と検索を行い、その検索結果に基づく宛先ポートに当該フレームを中継する。また、フレーム処理部40は、OAM処理部42
を備える。OAM処理部42は、イーサネットOAMの一般的な規格に基づき、予め設定されたMEP(ここではポート)間でCCM制御フレーム(CCM,RDI)の送信および受信を行うことで、各ポートの障害有無を監視する。
L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]と、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]には、MCLAG1が設定される。同様に、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のMCLAG用ポート群P[2]を構成する4個のMCLAG用ポート(SWm1,SWm2における図示しないP[2,1],P[2,2])には、MCLAG2が設定される。また、ブリッジ用ポートPbを構成する複数のブリッジ用ポートには、LAGが設定される。
図1の場合と同様に、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポート群P[1],P[2]は、送受信許可状態FWに制御され、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポート群P[1],P[2]は、送受信禁止状態BKに制御される。より詳細には、L2スイッチ装置SWm1の各MCLAG用ポートP[1,1],P[1,2](およびP[2,1],P[2,2])は、共に送受信許可状態FWに制御され、L2スイッチ装置SWm2の各MCLAG用ポートP[1,1],P[1,2](およびP[2,1],P[2,2])は、共に送受信禁止状態BKに制御される。
ここで、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SW1は、共に、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,1]とL2スイッチ装置SW1のLAG用ポートP1aとをMEP(MEP1とする)に設定し、MCLAG用ポートP[1,2]とLAG用ポートP1bとをMEP(MEP2とする)に設定する。そしてL2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SW1は、共に、MEP1間でCCM制御フレームを定期的に送信および受信し、MEP2間でCCM制御フレームを定期的に送信および受信する。これと同様にして、各L2スイッチ装置は、各ポートに適宜MEPを設定し、各MEP間でCCM制御フレームの定期的な送信および受信を行う。
L2スイッチ装置SWm2の送信停止指示部17(図1参照)は、送受信禁止状態BKに制御される2個のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]のそれぞれからRDIを送信し、送受信禁止状態BKに制御される2個のMCLAG用ポートP[2,1],P[2,2](図示せず)のそれぞれからRDIを送信する。これにより、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、LAG用ポートP2を構成する2個のLAG用ポート(図示しないP2a,P2b)を、所定のLAG(MCLAG)における送信ポートの候補から除外する。
図12の中継システムは、実施の形態1の場合と同様に動作する。すなわち、例えば、MCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]の障害発生状況がどのような場合に、図3に示したようなMCLAG用ポート群P[1]の障害発生とみなすかを適宜定めることで、図12の中継システムは、実施の形態1の場合と同様に動作する。例えば、MCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]の中のいずれか1個にでも障害が発生した場合に、MCLAG用ポート群P[1]の障害発生とみなしてもよく、また、MCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]の全てに障害が発生した場合に、MCLAG用ポート群P[1]の障害発生とみなしてもよい。
例えば、前者の場合で、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,1]に障害が発生した場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,2]は、MCLAG用ポートP[1,1]と共に送受信禁止状態BKとなり、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]は、共に送受信許可状態FWとなる。一方、後者の場合で、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,1]に障害が発生した場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1,2]は送受信許可状態FWを保ち、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]は送受信禁止状態BKを保つ。
《スイッチ装置(応用例[1])の構成》
図13は、図12の中継システムにおいて、そのMCLAG装置を構成するL2スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。図13に示すL2スイッチ装置(第1または第2スイッチ装置)SWmは、図7に示した構成例と比較して、次の点が異なっている。第1に、図13では、図7におけるMCLAG用ポート群P[1]は、複数のMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]で構成され、図7におけるブリッジ用ポートPbも、複数のブリッジ用ポートPb[1]〜Pb[p]で構成される。第2に、図13では、中継処理部13は、LAG分散処理部30を備える。これら以外の構成および動作に関しては図7の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図13のL2スイッチ装置SWmは、MCLAG用ポート群P[1]にフレームを中継する場合、LAG分散処理部30を用いてMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]の中からいずれか1個のMCLAG用ポートを選択する。例えば、中継処理部13によるアドレステーブルFDBの検索結果に基づき、所定のポートで受信したフレームの宛先ポートがMCLAG識別子{MCLAG1}であった場合を想定する。また、MCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]は、送受信許可状態FWに制御されるものとする。
この場合、LAG分散処理部30は、MCLAGテーブル12に基づき、MCLAG識別子{MCLAG1}のメンバポートとなる自身のMCLAG用ポートがP[1,1],P[1,2]であることを認識する。そして、LAG分散処理部30は、例えば、フレームの送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレス等を用いてハッシュ演算を行い、その演算結果に基づいてMCLAG用ポートP[1,1],P[1,2]の中のいずれか1個を選択する。LAG分散処理部30は、当該選択したポートを表す宛先ポート識別子をフレームに付加し、それを中継実行部24に送信する。
以上、本実施の形態2の中継システムおよびスイッチ装置を用いることで、実施の形態1で述べた各種効果に加えて、装置間の接続にLAG(またはMCLAG)に基づく複数の通信回線を用いることによる通信帯域の向上や、可用性の更なる向上等が実現可能になる。
(実施の形態3)
《スイッチ装置(応用例[2])の概略構成》
図14は、本発明の実施の形態3によるスイッチ装置において、その構成例を示す概略図である。図14に示すL2スイッチ装置(第1または第2スイッチ装置)SWmは、図7に示した構成例と比較して、動作モード保持部35が追加された点と、これに伴い、ポート制御部28および中継処理部13に新たな動作が追加される点とが異なっている。動作モード保持部35は、予め管理者等によって設定される受信禁止モード(第1モード)か受信許可モード(第2モード)かを保持する。
受信禁止モード(第1モード)が保持される場合、ポート制御部28は、実施の形態1の場合と同様にスタンバイSBYに設定されるMCLAG用ポート群を送受信禁止状態BKに制御し、中継処理部13も、実施の形態1の場合と同様の処理を行う。一方、受信許可モード(第2モード)が保持される場合、ポート制御部28は、スタンバイSBYに設定されるMCLAG用ポート群を、受信を許可し送信を禁止する送信禁止状態(第3状態)TBKに制御する。中継処理部13は、MCLAG用ポート群が送信禁止状態TBKに制御される場合、当該MCLAG用ポート群のMCLAG識別子を宛先ポートとするフレームをブリッジ用ポートPbに中継する。
《中継システム(応用例[2])の概略動作(障害無し時)》
図15(a)および図15(b)は、図14のL2スイッチ装置を用いた中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。図15(a)および図15(b)の中継システムは、図2の構成に対して、そのMCLAG装置に図14の構成例が適用されたものとなっている。そして、MCLAG装置を構成するL2スイッチ装置SWm2は、受信許可モード(第2モード)を保持し、スタンバイSBYに設定されるMCLAG用ポート群P[1],P[2]を送信禁止状態TBKに制御する。
このような構成において、図2の場合と同様に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1のポートP3に接続される端末と、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2のポートP3に接続される端末と、の間でフレームを通信する場合を想定とする。なお、アドレステーブルFDBの学習や検索等の動作に関しては、図2の場合と同様であるため、ここでは、フレームの経路に着目して説明を行う。
まず、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2が、ポートP3で受信したフレームFL5aをポートP1に中継する場合と、その逆に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3で受信したフレームFL5bをLAG用ポートP1に中継する場合を想定する。この場合、フレームFL5a,FL5bは、図2に示したフレームFL1a,FL1bと同じ経路で転送される。
一方、図15(b)に示されるように、ユーザ側のL2スイッチ装置SW2が、ポートP3で受信したフレームFL5cをLAG用ポートP2に中継する場合を想定する。すなわち、本実施の形態3では、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポート群P[2]は、受信許可に制御されるため、L2スイッチ装置SW2は、MCLAG2に伴う所定の分散規則に基づき、宛先ポートとしてLAG用ポートP2を選択することができる。
L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群P[2]で受信した、MCLAG識別子{MCLAG1}を宛先ポートとするフレームFL5cを、MCLAG用ポート群P[1]の送信禁止状態TBKに基づきブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm1は、ブリッジ用ポートPbで受信した、MCLAG識別子{MCLAG1}を宛先ポートとするフレームFL5cを、MCLAG用ポート群P[1]の送受信許可状態FWに基づきMCLAG用ポート群P[1]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1で受信したフレームFL5cをポートP3に中継する。
その逆に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3で受信したフレームFL5dをLAG用ポートP2に中継する場合を想定する。この場合も同様に、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群P[1]で受信した、MCLAG識別子{MCLAG2}を宛先ポートとするフレームFL5dを、MCLAG用ポート群P[2]の送信禁止状態TBKに基づきブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm1は、ブリッジ用ポートPbで受信した、MCLAG識別子{MCLAG2}を宛先ポートとするフレームFL5dを、MCLAG用ポート群P[2]の送受信許可状態FWに基づきMCLAG用ポート群P[2]に中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW2は、LAG用ポートP1で受信したフレームFL5dをポートP3に中継する。
本実施の形態3の方式を用いた場合、図15(a)および図15(b)から判るように、例えば、ポートミラーリングによってフレームを監視する際には、図2の場合と同様に、アクティブACTに設定されたMCLAG用ポート群(SWm1のP[1],P[2])を監視対象とすればよい。したがって、本実施の形態3においても、実施の形態1の場合と同様に、ネットワーク管理の容易化が実現可能になる。
ただし、例えば、MCLAG装置から送信されるフレームに加えて、MCLAG装置で受信されるフレームも監視したいような場合には、実施の形態1の方式を用いた方が、その監視をより容易に実現可能になる。本実施の形態3の方式は、例えば、イーサネットOAMの機能を備えないユーザ側のL2スイッチ装置を用いる場合に有益な方式となる。すなわち、この場合であっても、動作モード保持部35への設定によって容易に対応することができ、また、実施の形態1で述べたように、送信停止指示部17がリンクダウンを行うことによるデメリットを回避することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10,11 通信回線
12 MCLAGテーブル
13 中継処理部
14 ポート制御部
15 障害監視部
16 障害通知部
17 送信停止指示部
20 インタフェース部
21 フレーム識別部
22 制御フレーム受信部
23 制御フレーム生成部
24 中継実行部
25 障害検出部
26 ACT/SBY保持部
27 障害監視テーブル
28 ポート制御テーブル
30 LAG分散処理部
35 動作モード保持部
40 フレーム処理部
41 LAGテーブル
42 OAM処理部
ACT アクティブ
BK 送受信禁止状態
FDB アドレステーブル
FL1a,FL1b,FL2a,FL2d,FL3a〜FL3d,FL4c,FL4d,FL5a〜FL5d フレーム
FW 送受信許可状態
P[1],P[2] MCLAG用ポート群(MCLAG用ポート)
P[1,1],P[1,2] MCLAG用ポート
P[m],P3 ポート
P1,P2,P1a,P1b LAG用ポート
Pb,Pb[1]〜Pb[p] ブリッジ用ポート
SBY スタンバイ
SWm1,SWm2,SW1,SW2 L2スイッチ装置
TBK 送信禁止状態
TRf 障害通知フレーム
TRr 障害回復フレーム

Claims (14)

  1. それぞれ、単数または複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、第2ポートと、ブリッジ用ポートと、を持ち、前記ブリッジ用ポートを介して互いに通信回線で接続される第1スイッチ装置および第2スイッチ装置と、
    前記第1スイッチ装置の前記単数または複数の第1ポートおよび前記第2スイッチ装置の前記単数または複数の第1ポートにそれぞれ異なる通信回線を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーショングループを設定する第3スイッチ装置と、
    を備える、中継システムであって、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、
    前記単数または複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持するMCLAGテーブルと、
    障害が無い場合で、かつ前記第1ポート群がアクティブに設定される場合、前記第1ポート群を、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、障害が無い場合で、かつ前記第1ポート群がスタンバイに設定される場合、前記第1ポート群を、送信および受信共に禁止する第2状態に制御するポート制御部と、
    前記第1ポート群が前記第1状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを前記第1ポート群に中継し、前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを前記ブリッジ用ポートに中継する中継処理部と、
    前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合、前記第3スイッチ装置に、前記第1ポート群に向けたフレームの送信を停止させる送信停止指示部と、
    を有し、
    前記第1スイッチ装置の前記第1ポート群は、前記アクティブに設定され、前記第2スイッチ装置の前記第1ポート群は前記スタンバイに設定される、
    中継システム。
  2. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記送信停止指示部は、前記第2状態に制御される前記第1ポート群からイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する、
    中継システム。
  3. 請求項2記載の中継システムにおいて、
    前記送信停止指示部は、前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合で、かつ前記第1ポート群がn(nは2以上の整数)個の前記第1ポートで構成される場合、前記n個の第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する、
    中継システム。
  4. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、単数または複数の前記第2ポートで構成される第2ポート群を備え、
    前記中継システムは、前記第1スイッチ装置の前記単数または複数の第2ポートおよび前記第2スイッチ装置の前記単数または複数の第2ポートにそれぞれ異なる通信回線を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定する第4スイッチ装置を備え、
    前記MCLAGテーブルは、前記単数または複数の第2ポートを、第2識別子に対応付けて保持し、
    前記第1スイッチ装置の前記第2ポート群は、前記アクティブに設定され、前記第2スイッチ装置の前記第2ポート群は、前記スタンバイに設定される、
    中継システム。
  5. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、第1モードか第2モードかを保持する動作モード保持部を備え、
    前記ポート制御部は、前記第1モードが保持される場合、前記スタンバイに設定される前記第1ポート群を前記第2状態に制御し、前記第2モードが保持される場合、前記スタンバイに設定される前記第1ポート群を、受信を許可し送信を禁止する第3状態に制御し、
    前記中継処理部は、前記第1ポート群が前記第3状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを前記ブリッジ用ポートに中継する、
    中継システム。
  6. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、
    自身の前記第1ポート群、前記第2ポートおよび前記ブリッジ用ポートの障害発生を検出する障害監視部と、
    前記障害監視部によって前記第1ポート群の障害発生が検出された場合、前記ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する障害通知部と、
    を有し、
    前記ポート制御部は、前記障害検出部によって前記第1ポート群の障害発生が検出された場合、前記第1ポート群を、前記第2状態に制御し、前記障害検出部によって前記第1ポート群の障害発生が検出されない場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信した場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御する、
    中継システム。
  7. 請求項6記載の中継システムにおいて、
    前記ポート制御部は、前記障害監視部によって前記ブリッジ用ポートの障害発生が検出された場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御する、
    中継システム。
  8. 単数または複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、第2ポートと、ブリッジ用ポートと、を持ち、他のスイッチ装置との間で前記ブリッジ用ポートを介して接続されるスイッチ装置であって、
    前記単数または複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持するMCLAGテーブルと、
    障害が無い場合で、かつ前記第1ポート群がアクティブに設定される場合、前記第1ポート群を、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、障害が無い場合で、かつ前記第1ポート群がスタンバイに設定される場合、前記第1ポート群を、送信および受信共に禁止する第2状態に制御するポート制御部と、
    前記第1ポート群が前記第1状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを前記第1ポート群に中継し、前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを前記ブリッジ用ポートに中継する中継処理部と、
    前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合、前記第1ポート群に接続される対向装置に、前記第1ポート群に向けたフレームの送信を停止させる送信停止指示部と、
    を有し、
    前記第1ポート群と前記他のスイッチ装置が持つ第1ポート群の中のいずれか一方は、前記アクティブに設定され、他方は前記スタンバイに設定される、
    スイッチ装置。
  9. 請求項8記載のスイッチ装置において、
    前記送信停止指示部は、前記第2状態に制御される前記第1ポート群からイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する、
    スイッチ装置。
  10. 請求項9記載のスイッチ装置において、
    前記送信停止指示部は、前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合で、かつ前記第1ポート群がn(nは2以上の整数)個の前記第1ポートで構成される場合、前記n個の第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する、
    スイッチ装置。
  11. 請求項8記載のスイッチ装置において、
    さらに、単数または複数の前記第2ポートで構成される第2ポート群を備え、
    前記MCLAGテーブルは、前記単数または複数の第2ポートを、第2識別子に対応付けて保持し、
    前記第2ポート群は、前記第1ポート群が前記アクティブに設定される場合、前記アクティブに設定され、前記第1ポート群が前記スタンバイに設定される場合、前記スタンバイに設定される、
    スイッチ装置。
  12. 請求項8記載のスイッチ装置において、
    さらに、第1モードか第2モードかを保持する動作モード保持部を備え、
    前記ポート制御部は、前記第1モードが保持される場合、前記スタンバイに設定される前記第1ポート群を前記第2状態に制御し、前記第2モードが保持される場合、前記スタンバイに設定される前記第1ポート群を、受信を許可し送信を禁止する第3状態に制御し、
    前記中継処理部は、前記第1ポート群が前記第3状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを前記ブリッジ用ポートに中継する、
    スイッチ装置。
  13. 請求項8記載のスイッチ装置において、さらに、
    前記第1ポート群、前記第2ポートおよび前記ブリッジ用ポートの障害発生を検出する障害監視部と、
    前記障害監視部によって前記第1ポート群の障害発生が検出された場合、前記ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する障害通知部と、
    を有し、
    前記ポート制御部は、前記障害検出部によって前記第1ポート群の障害発生が検出された場合、前記第1ポート群を、前記第2状態に制御し、前記障害検出部によって前記第1ポート群の障害発生が検出されない場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信した場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御する、
    スイッチ装置。
  14. 請求項13記載のスイッチ装置において、
    前記ポート制御部は、前記障害監視部によって前記ブリッジ用ポートの障害発生が検出された場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御する、
    スイッチ装置。
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