JP2015198512A - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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晋弥 山川
Shinya Yamakawa
晋弥 山川
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Abstract

【課題】
冷却用の部材を別途取り付けることなく簡易な構成で冷却能力を向上することができる永久磁石式回転電機を提供する。
【解決手段】
固定子2と、鉄心5及び当該鉄心5の外周面上に周方向に等間隔で配置された複数の永久磁石7を有し、前記固定子2と空隙を隔てて対向配置された回転子1と、当該回転子1を冷却する冷媒とを備え、前記鉄心5には、冷媒を鉄心5の内径側から外径側へ流通させる複数の貫通孔9が、前記鉄心5の外周面上で前記永久磁石7が配置されていない位置に開口して形成された永久磁石式回転電機。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石式回転電機、特に軸方向に短い扇平形の大型永久磁石式回転電機に関する。
永久磁石式回転電機は、回転子に配置された永久磁石から発生する磁束と、固定子に巻装された励磁コイルから発生する磁束との鎖交磁束量に応じて発生するマグネットトルクを利用する回転電機である。永久磁石式回転電機は、中小容量範囲の発電においては、比較的小型軽量とできること、変換効率が比較的高い(高効率)こと、発電出力が比較的高い(高出力)ことといった利点を有する。よって永久磁石式回転電機は従来、中小容量範囲の発電において広く用いられてきた。
ところが近年、永久磁石式回転電機の大容量化の要求が高まってきている。例えば、永久磁石式回転電機は、上記した小型軽量、高効率、高出力と言う利点から、従来より風力発電機に多く用いられているが、自然エネルギー利用の機運の高まりとともに、発電量の増加が求められている。
この点、永久磁石式回転電機の体格を拡大すれば、それに伴って大容量化は可能であるが、風力発電機の場合、永久磁石式回転電機は、地上から離れた高い場所に設置される格納設備内に配置される。そのため取り合い寸法の制約上、軸方向に短い扇平形の体格を有する回転電機が望まれることから、単純に体格を拡大することはできない。
また永久磁石式回転電機の大容量化を行うと、それに伴って回転電機から生じる発熱量も増加するため、熱による損失が増加してしまう。回転電機の体格の拡大によって発熱密度を減少させることはできるが、上記同様の理由から単純に体格を拡大することはできない。併せて熱は、回転電機の性能、特に永久磁石の性能に影響を及ぼす。永久磁石は、一般にその温度の上昇と磁力(残留磁束密度)の大きさとが反比例する特性を有するので、比較的高い温度のまま永久磁石を使用し続けると、マグネットトルクが低下してしまう。この点、耐熱性が高い永久磁石を用いて対応することが考えられるが、こうした永久磁石は未だ高価であるため費用負担が大きい。よって、回転電機の大容量化に応じて、冷却能力を向上させる必要がある。
そこで、永久磁石式回転電機の体格を大型化させないとともに、高価な永久磁石を用いることなく、回転電機の冷却能力を向上させるという問題を解決する技術を見ると、例えば特許文献1及び特許文献2に記載の技術がある。特許文献1では、回転子鉄心の内周面に回転軸側へ突出させた冷却フィンを軸方向に設け、回転子の回転により通風する冷却風により冷却フィンを介して回転子鉄心を冷却する技術が開示されている。また特許文献2では、永久磁石をスロット内に納めた鉄心を、ダクトピース部材を介して軸方向に複数連結して回転子を構成し、この介在するダクトピース部材によって、回転子を冷却する冷却風が径方向に流通する経路(ダクトスペース)を形成する。
特開平8−298736号公報 特許第4572647号公報
しかし特許文献1の技術では、回転電機の冷却能力を向上させるには冷却フィンを多く設ける必要があるため、それに伴って回転電機が軸方向に長くなってしまい、回転電機の小型軽量化が図れない。また特許文献2の技術では、複数のダクトピース部材を用いてひとつの回転子鉄心を構成するため部材数が多くなる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、冷却用の部材を別途取り付けることなく簡易な構成で冷却能力を向上することができる永久磁石式回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、固定子と、鉄心及び当該鉄心の外周面上に周方向に等間隔で配置された複数の永久磁石を有し、前記固定子と空隙を隔てて対向配置された回転子と、当該回転子を冷却する冷媒とを備え、前記鉄心には、冷媒を鉄心の内径側から外径側へ流通させる複数の貫通孔が、前記鉄心の外周面上で前記永久磁石が配置されていない位置に開口して形成された永久磁石式回転電機とした。
この構成によると、回転子鉄心に形成される貫通孔によって、冷媒が鉄心の内径側から回転子と固定子との空隙まで流通できる流通経路が形成されるとともに、回転子鉄心が軽量化される。また貫通孔は、鉄心の外周面上で永久磁石が配置されていない位置に開口するため、冷媒の流出口と永久磁石を配置するスペースとが干渉しない。そのため、回転子鉄心に冷媒流通用の部材を別途取り付けることなく、簡易な構成で永久磁石式回転電機の冷却能力を向上することができる。
また、前記ある態様の永久磁石式回転電機において、前記鉄心の断面の磁束密度を、1.0〜1.5Tとしてもよい。この構成により、鉄心の最大磁束密度を抑えて鉄損を低減し、回転電機の効率低下を抑制することができる。
また、前記鉄心は、複数の円環状の鉄心部材を軸方向に間隙を設けて連結形成され、前記設けられた間隙を用いて前記貫通孔を形成してもよい。この構成により、鉄心をより軽量化するとともに貫通孔を容易に形成することができる。
また、前記鉄心の内周面に、冷媒を前記貫通孔へガイドするガイド部材を、回転軸の中心から放射状に配設してもよい。この構成により、冷媒を貫通孔へガイドして、冷媒の循環効率をより向上させることができる。
また、前記永久磁石は、当該永久磁石を載置する載置部材を介して前記鉄心の外周面上に各々配置され、前記鉄心を、前記貫通孔が設けられた位置で回転軸方向に破断した上で、前記貫通孔の各々の径方向の中心線を境として軸方向に複数のブロックに区分し、ひとつのブロックに含まれる鉄心の断面積をSrとするとともに、前記ひとつのブロックに含まれる永久磁石と当該永久磁石を載置する載置部材との接触面積をSmとしたとき、前記鉄心の全ブロックにおいて、
Sr:Sm=2:1〜1.5 ・・・式(1)
となるように前記貫通孔を形成してもよい。この構成により、回転子鉄心と永久磁石との接着を強固に維持し、十分なマグネットトルクを得ることができる。
また、本発明の他の態様は、前記ある態様の永久磁石式回転電機の構成に加え、前記鉄心の両端部に、径方向に拡径形成されかつ鉄心の周縁から立設された羽根部を有するファンを配設してもよい。この構成により、冷媒をさらに固定子側へガイドして、固定子を冷却することができる。また冷媒の流通経路が長くなるため、循環流通量の大きな冷媒循環路を形成することができる。
また、本発明の他の態様は、前記ある態様の永久磁石式回転電機の構成に加え、前記固定子には、冷媒を固定子の内径側から外径側へ移動可能とする複数の流通孔が形成され、前記固定子の外径側に、前記流通孔から流出する冷媒を冷却する熱交換器をさらに有することとしてもよい。この構成により、冷媒が固定子内部を流通する流通経路を形成し、固定子を内部から冷却することができるとともに、冷媒を熱交換器で冷却して循環させることができる。また循環流通量の大きな冷媒循環路を形成することができる。
従って本発明によれば、回転子鉄心の体格を有効に活用して、回転子鉄心に貫通孔を形成し、回転子の重量の軽減と冷媒の流通経路を確保する。よって、簡易な構成で永久磁石式回転電機の冷却能力を向上することができる。また回転子鉄心を構成する部材数を抑制するので、コストを抑えるとともに、回転子の組立が容易となる。また冷却用の部材を別途取り付けることで回転子鉄心を軸方向に長くすることがない。そしてこれらにより、永久磁石式回転電機の冷却能力の向上と小型軽量化を両立することができる。
第一実施形態に係る永久磁石式回転電機の部分正面図である。 図1のA−A線断面図である。 第一実施形態に係る回転子鉄心の斜視図である。 第一実施形態に係る他の回転子鉄心の斜視図である。 第一実施形態に係る永久磁石式回転電機を説明する縦断面図である。 鉄心部材及び永久磁石を説明する図である。 第二実施形態に係る永久磁石式回転電機を説明する縦断面図である。 第三実施形態に係る永久磁石式回転電機を説明する縦断面図である。
本発明の実施形態に係る永久磁石式回転電機は、風力発電機の風車の中に格納される発電機として用いられ、例えばその回転軸の先端には風を受けて回転するブレードがハブを介して取り付けられるとともに、発電された電気が固定子から取り出されるものである。以下、本実施形態に係る永久磁石式回転電機(以下、単に「回転電機」という)の構成を、図面を参照して説明する。なお、図中に示された回転電機を構成する各装置や部材の形状、大きさ又は比率は適宜簡略化及び誇張して示されている。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態を示す正面図である。回転電機は、例えば円筒状のフレーム(不図示)の両端面がブラケット(不図示)によって密封され、そのブラケットの中心部にシール(不図示)を介して回転電機の回転軸3が回転自在に支持される。フレームの内周面には、コイル11を巻装した磁性鋼板を積層して形成された固定子鉄心6を有する固定子2が固定される。この固定子2の内周面に、回転子1が所定の空隙hを隔てて配置され、磁極座8を介して永久磁石7を備える回転子鉄心5の外周面が固定子2の内周面に対向する。そしてフレーム及びブラケットで構成される密閉容器内に、例えば空気でなる冷媒が封入されている。
回転子1は、フレーム内で回転軸3にリング4を介して連結固定された円環状の回転子鉄心5を有する。回転子鉄心5は、図2に示すように、7枚の円環状の鉄心部材5a〜5gを軸方向に所定の間隙を設けて連結されて構成されるとともに、これら6つの間隙が、図2に示すように、冷媒を流通させる貫通孔9を形成する。
鉄心部材5a〜5g中、軸方向中央に位置する鉄心部材5dの内周面が、リング7の外周面に固定され、この鉄心部材5dの両方の端部側に鉄心部材5a〜5c、5e〜5gが各々3枚ずつ同軸で配置される。また7枚の鉄心部材5a〜5gの外周面上には、図3に示すように、同幅の陥凹部5jが、各々、同軸配置された7枚の鉄心部材5a〜5gの外周面上で軸方向の同一直線上に形成され、さらにこれらが周方向に等間隔で形成される。これら複数の陥凹部5jに、載置部材である略直方体状の磁極座8が嵌着され、さらに各々の磁極座8の上に、略同形の永久磁石7が接着して載置される。これら永久磁石7及び磁極座8は、図1、図2に示すように、軸方向を長辺とし、かつ周方向を短辺とする略矩形の面を固定子側に対向させ、軸方向に等間隔で配置される。このように磁極座8及び永久磁石7によって、7枚の鉄心部材5a〜5gが、その外周面から一体的に連結され、回転子鉄心5が形成される。
上記した貫通孔9は、回転子鉄心5の外周面上の永久磁石7及び磁極座8が配置されていない磁石間スペースDにおいて、回転子1と固定子2との空隙hに連通する。そのため、冷媒の流通経路と永久磁石7を配置するスペースとが干渉することなく、冷媒が、図1、図2中の実線矢印で示すように、回転子鉄心5の内径側から回転子1と固定子2との空隙hまで流通する。このように回転子鉄心5の体格を有効に活用することで、回転子鉄心5に別途冷却部材を取り付けることなく、回転子1を簡易に構成するため、回転電機の冷却能力の向上と回転電機の小型軽量化を両立することができる。
なお、このように貫通孔9が、永久磁石7が配置されていない位置に開口する構成であれば、回転子鉄心5は、本実施形態のように複数の鉄心部材5a〜5gを間隙Lを設けて連結する構成でなくてもよい。例えば図4に示すように、回転子鉄心5を一枚の円環状の鉄心部材から構成し、回転子鉄心5の外周面上で軸方向に間隔を空けて直列に形成された複数の貫通孔9が、さらに周方向に所定の間隔で繰り返し形成されるように構成してもよい。この場合、回転子鉄心5が一枚の鉄心部材から形成されるので、回転子3の剛性をより高めることができる。
また本実施形態では、回転子鉄心5を、図5に示すように、軸方向に破断したときの断面、すなわち鉄心部材5a〜5gの各々の断面r1〜r7における磁束密度をいずれも1.0〜1.5[T]とする。こうした構成により、回転子鉄心5の最大磁束密度を抑えて鉄損を低減し、回転電機の効率低下を抑制することができる。なお、磁束密度が1.0未満の場合又は1.5より大きい場合には、いずれの場合も回転電機の効率が低下し十分な出力を得ることができなかった。
また本実施形態では、図5に示すように、貫通孔9が設けられた位置で軸方向に破断した回転子鉄心5の断面を、回転子鉄心5の両端及び貫通孔9の各々の径方向の中心線(図中一点鎖線で示す)を境として7つのブロックB1〜B7に区分する。すなわち、回転子鉄心5を概念上7つにブロック分けする。その結果、例えばブロックB1には鉄心部材5aが含まれ、ブロックB2には鉄心部材5bが含まれる。このように7つのブロックB1〜B7には7枚の鉄心部材5a〜5gが各々ひとつずつ含まれることとなる。このときの鉄心部材5a〜5gの各々の断面r1〜r7の面積を夫々Sr1〜Sr7[m]とする。
また上記一点鎖線によって、永久磁石7と磁極座8も、図6に示すように、7つのブロックB1〜B7に対応して7つに区分できる。そして永久磁石7と磁極座8との接触面mを、上記7つのブロックB1〜B7に応じて夫々7つの接触面m1〜m7に区分する。このときの7つの接触面m1〜m7の面積を夫々Sm1〜Sm7「m」とする。ここで、7枚の鉄心部材5a〜5g、永久磁石7及び磁極座8は、SrとSmの関係が7つのブロックB1〜B7全てにおいて下記の式(1)を満たすように、構成されている。
Sr:Sm=2:1〜1.5 ・・・式(1)
本実施形態は、こうした構成により、回転子鉄心5と永久磁石7との接着を強固に維持し、十分なマグネットトルクを得ることができる。なお、SrとSmの比が上記式(1)の範囲外の場合には、十分なマグネットトルクを得ることができなかった。
また7枚の鉄心部材5a〜5gの内周面側には、図1、図2に示すように、リング4の軸方向の左右にリブ10が対称的に設けられる。リブ10は、7枚の鉄心部材5a〜5g中、中央に位置する鉄心部材5dとその一方の端部側に配置された3枚の鉄心部材5a〜5cとを連結する。また中央に位置する鉄心部材5dとその他方の端部側に配置された3枚の鉄心部材5e〜5gとを連結する。リブ10は、このように回転子鉄心5の全体に亘って7枚の鉄心部材5a〜5gの連結を補強する。
またリブ10は本発明のガイド部材であり、その周方向の幅は、図1に示すように、磁極座8の幅よりも短い幅とされ、回転子鉄心5の内周面における磁極座8の下方位置に、回転軸3の軸中心から等間隔で放射状に配設されている。よって冷媒は、回転軸3側からリブ10によって、図中実線及び破線矢印で示すように、貫通孔9へ流れるようにガイドされるため、冷媒の循環効率が向上する。
(動作)
次に、上記第一の実施形態の動作を説明する。
第一の実施形態に係る永久磁石式回転電機は、風力発電機が備えるブレードの回転運動が回転軸3に伝達され、回転軸3に連結された回転子鉄心5が回転することで回転磁界が発生し、固定子2に巻装されたコイル11に電流が生じて、同期発電機として作動する。
回転子1が回転すると、図2に示すように、回転子鉄心5の内径側に存在する冷媒が、遠心力によって回転子鉄心5の外径側に押し出される。押し出された冷媒はリング4とリブ10とによってさらに鉄心部材5a〜5g間の間隙L(貫通孔9)にガイドされる。このとき冷媒は、間隙Lの上方に位置する磁極座8の底面に接触して、磁極座を介して永久磁石7を冷却する。
さらに冷媒は、貫通孔9を回転子鉄心5の内径側から外形側へ流通し、回転子鉄心5の外周面上で磁石間スペースDに到達した後、回転子1の両端部側へ移動する。このとき冷媒は、永久磁石7に接触して永久磁石7を冷却する。また冷媒は、同時に固定子2の回転子1側に対向する内周面を冷却する。回転子1の両端部側に到達した冷媒は、再び回転軸3側へ還流した後、回転子鉄心5の内径側へ戻る。本実施形態においてはこのような流通経路が形成され、冷媒はこの流通経路を循環して、回転子1の回転子鉄心5、永久磁石7及び固定子2を冷却する。
(第一実施形態の効果)
第一の実施形態に係る永久磁石式回転電機の回転子鉄心は、7枚の鉄心部材5a〜5gの外周面上に形成された陥凹部5jに磁極座8を嵌着させることで、磁極座8と各々の鉄心部材5a〜5gとの結合力を高める。また併せて7枚の鉄心部材5a〜5gの連結強度を高める。よって、回転子鉄心5に貫通孔9を形成して回転子鉄心5を軽量化しても、回転子1として必要な強度を保持することができる。
また第一の実施形態に係る永久磁石式回転電機の回転子鉄心5は、回転子鉄心5の内周面側から、7枚の鉄心部材5a〜5gを連結するリブ10を有し、7枚の鉄心部材5a〜5gの連結強度をより高める。
また第一の実施形態に係る永久磁石式回転電機は、回転子鉄心5に貫通孔9を形成して回転子鉄心5を軽量化するとともに冷却能力を高めることができるので、軸方向に長くなることがない。よって軸方向に短い肩平形であって大容量の出力が求められる風力発電機に用いられる回転電機として好適な回転電機とすることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態を、図7を参照して説明する。
この第二の実施形態は、回転子1の外径側に移動した冷媒を、さらに固定子2側へガイドして固定子2を冷却するとともに、冷媒の流通経路を延長して冷媒の循環流通量を増加させるようにしたものである。
すなわち、第二の実施形態においては、図7に示すように、上記した第一の実施形態の構成において、回転子1が、7枚の鉄心部材5a〜5gに替えて4枚の鉄心部材5a〜5dで形成される構成としている。そして、2つのリング4、4が、4枚の鉄心部材5a〜5g中における両端の鉄心部材5a、5gに接着され、回転軸3と回転子鉄心5とを連結する構成としている。リング4には、軸方向に貫通形成されたリング窓4aが形成されている。さらに、回転子鉄心5の両端部に、径方向に拡径形成されかつ回転子鉄心5の周縁から立設された羽根部14aを有するファン14が配設される構成としている。その他の構成は上記した第一の実施形態と同様の構成を有し、図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
この第二の実施形態によると、回転子鉄心5の両端に配置されたファン14が回転することで、ファン14の内径部は負圧になるとともに固定子2側のコイルエンド11e周りに冷媒の旋回流れが発生する。そのため、冷媒が、回転子鉄心5の内径側から貫通孔9及び磁石間スペースDを経由して吸引される。吸引された冷媒は、コイルエンド11e周りを旋回してコイルエンド11eを冷却した後、回転電機のブラケットやフレーム等を介して外部と熱交換を行う。そして冷媒は、再び回転子鉄心5の端面側に流れた後、リング4に形成されたリング窓4aを通って貫通孔9に入る。
このように構成された冷媒の循環流によって、第二の実施形態においては上記した第一の実施形態の効果に加え、発熱源であるコイルエンド11eを冷却するとともに冷媒の流通経路を延長することができるため、冷却能力をより向上させることができる。またこの循環流によって、回転電機の回転中に固定子2側から生じる熱(幅射熱を除く)を、回転子1側に伝わり難くできるという効果を有する。
またファン14の軸方向の長さは、図7に示すように、コイルエンド11eの軸方向の長さより短い長さとされているため、回転電機全体の軸方向の長さに影響しない。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態を、図8を参照して説明する。
この第三の実施形態は、回転子1の外径側に移動した冷媒が固定子2内部を流通する流通経路を形成し、固定子2を内部から冷却するとともに、固定子2から流出した冷媒を熱交換器で冷却させるようにしたものである。
すなわち、第三の実施形態においては、図8に示すように、上記した第一の実施形態の構成において、固定子2には、冷媒を固定子2の内径側から外径側へ移動可能とする複数の流通孔12が形成される。さらに前記固定子2の外径側には、前記流通孔12から流出する冷媒を冷却する熱交換器13が、不図示のフレーム上に配設された上で密閉される構成としている。熱交換器13は、例えば、風車のブレードと反対側に配設された外部のファン等(不図示)から送り込まれる冷たい空気と、回転電機の冷媒との間で熱交換するものであり、熱交換された冷媒は再び回転軸3側へと送り返されるように構成される。
この第三の実施形態によると、貫通孔9を通って回転子1の外径側から流出した冷媒は空隙hを通過した後、さらに流通孔12を通過して固定子2の内部を冷却する。固定子2の外径側から流出した冷媒は熱交換器13に至った後、熱交換されて温度が低下し、再び回転軸3側へ流れる。このとき、コイルエンド11eを貫通する流れと、コイルエンド11eを迂回する流れとが生じる。2つの流れはいずれも回転軸3側へ還流した後、再び貫通孔9を流通して冷媒の循環流が形成される。
このように構成された冷媒の循環流によって、第三の実施形態においては上記した第一の実施形態の効果に加え、固定子2の内部及び発熱源であるコイルエンド11eを冷却することができる。また冷媒を熱交換器13で冷却して循環させることができるとともに冷媒の流通経路を延長することができるため、冷却能力をより向上させることができる。
また熱交換器13の軸方向の長さは、図8に示すように、コイルエンド11eの軸方向の長さより僅かに延伸した長さとされ、回転電機全体の軸方向の長さに影響しないように調節されている。
尚、上記第一〜第三の実施形態においては、鉄心部材の数を7枚又は4枚とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、鉄心部材の数は任意に設定することができる。またリブ10や永久磁石7の数も任意に設定することができる。
また上記第一〜第三の実施形態においては、冷媒として空気を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、冷媒としては他の気体又は液体等の任意の流体を適用することができる。
1…回転子
2…固定子
3…回転軸
4…リング
4a…リング窓
5…回転子鉄心
5a〜5g…鉄心部材
6…固転子鉄心
7…永久磁石
8…磁極座
9…貫通孔
10…リブ
11…コイル
11e…コイルエンド
12…流通孔
13…熱交換機
14…ファン
14a…羽根部
B1〜B7…ブロック
D…磁石間スペース
L…間隙
h…空隙
m1〜m7…接触面
r1〜r7…鉄心断面

Claims (7)

  1. 固定子と、
    鉄心及び当該鉄心の外周面上に周方向に等間隔で配置された複数の永久磁石を有し、前記固定子と空隙を隔てて対向配置された回転子と、
    当該回転子を冷却する冷媒とを備え、
    前記鉄心には、冷媒を鉄心の内径側から外径側へ流通させる複数の貫通孔が、前記鉄心の外周面上で前記永久磁石が配置されていない位置に開口して形成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 前記鉄心の断面の磁束密度を、1.0〜1.5Tとしたことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機。
  3. 前記鉄心は、複数の円環状の鉄心部材を軸方向に間隙を設けて連結形成され、前記設けられた間隙を用いて前記貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石式回転電機。
  4. 前記鉄心の内周面に、冷媒を前記貫通孔へガイドするガイド部材を、回転軸の中心から放射状に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
  5. 前記永久磁石は、当該永久磁石を載置する載置部材を介して前記鉄心の外周面上に各々配置され、
    前記鉄心を、前記貫通孔が設けられた位置で回転軸方向に破断した上で、前記貫通孔の各々の径方向の中心線を境として軸方向に複数のブロックに区分し、ひとつのブロックに含まれる鉄心の断面積をSrとするとともに、前記ひとつのブロックに含まれる永久磁石と当該永久磁石を載置する載置部材との接触面積をSmとしたとき、前記鉄心の全ブロックにおいて、
    Sr:Sm=2:1〜1.5
    となるように前記貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
  6. 前記鉄心の両端部に、径方向に拡径形成されかつ鉄心の周縁から立設された羽根部を有するファンを配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
  7. 前記固定子には、冷媒を固定子の内径側から外径側へ移動可能とする複数の流通孔が形成され、
    前記固定子の外径側に、前記流通孔から流出する冷媒を冷却する熱交換器をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024021427A1 (zh) * 2022-07-29 2024-02-01 北京金风科创风电设备有限公司 转子、发电机以及风力发电机组

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