JP2015198287A - 無線通信装置、無線通信ネットワークシステム、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信ネットワークシステム、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】災害発生時の無線通信ネットワークシステム内の被災の影響を低減する。
【解決手段】互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける無線通信装置であって、災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と被災区域及び影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う処理部を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、自然災害発生時の対応処理を行う無線通信装置、無線通信ネットワークシステム、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
例えば、山岳部等など、地形や環境のために、光回線等の有線での通信設備が敷設困難な場所では、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等のアクセスポイント(AP)を用いて
無線通信ネットワークが構築されることがある。また、無線通信ネットワークでは、例えば、防犯用監視カメラ等のログ情報をAPが収集し蓄積していたり、クーポン配布サービス等のために、ユーザアクセスのログ情報をAPが収集したりする。
図1は、無線ネットワークが構築される山岳部の地形の一例を示す図である。図1に示される例では、山岳部は、スキー場として使用される部分と、雪崩の発生が予想される予想危険区、一般人の立ち入りを禁止する立ち入り危険区、進入不可区等を含む。図1に示される例では、スキー場をカバーするように無線通信ネットワークが構築されている。
図2は、図1に示されるスキー場をカバーするように構築される無線通信ネットワークのシステム構成の一例を示す図である。無線通信ネットワークは、スキー場に加え、スキー場周辺の予想危険区等の所定の位置に設置された複数のAP P1と、スキー場とは離れた雪崩の影響を受けない位置に存在する監視運用サーバP2とを含む。
APは、使用目的に応じて、例えば、ビーコン信号等の監視信号を送出し、ユーザ端末を接続するアクセスポイントとして動作する場合と、監視信号を送出せずに各アクセスポイント間の無線通信を中継するブリッジとして動作する場合とがある。ブリッジとして動作するAPは、図中、「BR(BRidge)」と表記される。以降、単に「AP」と表記される場合には、アクセスポイントとして動作するAPとブリッジとして動作するAPとを区別せずに指すこととする。これらを区別する場合には、それぞれ、例えば、「AP#1」、「BR#1」等の装置を特定するための符号を付して表記する。
監視運用サーバP2は、無線通信ネットワークを監視する。例えば、監視運用サーバP2は、周期的に障害検知の処理を行い、無線通信ネットワーク内のいずれかのAPにおいて障害を検知した場合には、該障害を無線通信ネットワーク内のAPに通知する。これによって、障害検知を受けた各APは、運用中の経路から予備の経路への切り替えを行い、ユーザ端末へのサービスや、接続を維持することができる。
また、監視運用サーバP2は、雪崩予測システムP3から雪崩警報メッセージを受信した場合には、無線通信ネットワーク内の各APに雪崩警報メッセージを通知する。雪崩予測システムP3は、例えば、地形、気候、積雪状態等から雪崩の発生を予測するシステムである。また、監視運用サーバP2は、無線通信ネットワークとインターネットを接続する役割も果たす。
特開2009−71564号公報 特開2006−87103号公報
しかしながら、図2に示されるような無線通信ネットワークでは、雪崩が発生した場合の対応処理が行われておらず、雪崩が発生した場合には、例えば、以下のような影響を受ける可能性がある。
図3は、図2に示される無線通信ネットワークのカバー範囲内で雪崩が発生した場合の一例を示す図である。無線通信ネットワークによってカバーされる範囲は、ブロック分けされており、各ブロックは、LC(LoCation)と称される。各LCには、識別番号が付与されている。
雪崩の発生元を含むLCを、被災LCと称する。また、雪崩の場合には、雪が山岳の斜面を滑り落ちるため、発生元よりも麓に位置するLCも影響を受ける。雪崩の発生元を含まないが、影響を受けるLCを影響LCと称する。
例えば、被災LC又は影響LC内に含まれるAP(例えば、図3のAP#10)は、雪崩によって、設置位置から移動してしまったり、最悪の場合には、故障してしまったりする。例えば、AP#10が設置位置から移動してしまった場合には、AP#10を経由する通信が切断されてしまう可能性がある。また、AP#10が故障してしまった場合には、通信切断に加えて、AP#10によって収集された影響LC内のデータが消滅してしまうことがある。ハードディスク等の不揮発性の記憶媒体に保存されているデータは、該記憶媒体自体が破壊されていなければ被災後に該記憶媒体を回収することによって、回収可能である。しかしながら、揮発性の記憶媒体に保存されているデータは、AP#10の故障による電源断によって消滅してしまい、回収不可能となる。
また、例えば、被災LC及び影響LCに含まれないAP(例えば、図3のAP#1)であっても、監視運用サーバP2までの運用中経路上のAP(例えば、図3の被災BR)が被災LC又は影響LCに含まれる場合がある。この場合には、AP#1が監視運用サーバP2からの障害検知の通知を受け、予備経路に切り替えるまでの間、監視運用サーバP2を介するサービスやインターネットへの接続が中断される可能性があった。
本発明の一態様は、自然災害発生時の無線通信ネットワークシステム内の被災の影響を低減するための無線通信装置、無線通信ネットワークシステム、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、
互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける無線通信装置であって、
災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて前記発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う処理部、
を備える無線通信装置である。
本発明の他の態様の一つは、複数の上述した無線通信装置を含む無線通信ネットワークシステムである。また、本発明の他の態様の一つは、無線通信装置が上述の処理を実行する情報処理方法である。また、本発明の他の態様は、コンピュータを上述した無線通信装
置として機能させるプログラム、及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体を含むことができる。コンピュータ等が読み取り可能な非一時的な記録媒体には、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
開示の無線通信装置、無線通信ネットワークシステム、情報処理方法、および情報処理プログラムによれば、自然災害発生時の無線通信ネットワークシステム内の被災の影響を低減することができる。
無線ネットワークが構築される山岳部の地形の一例を示す図である。 図1に示されるスキー場をカバーするように構築される無線通信ネットワークのシステム構成の一例を示す図である。 図2に示される無線通信ネットワークのカバー範囲内で雪崩が発生した場合の一例を示す図である。 第1実施形態に係る無線通信ネットワークシステムの構成の一例を示す図である。 APのハードウェア構成の一例を示す図である。 APの機能構成の一例を示す図である。 自装置が被災LC及び影響LCのいずれにも該当しないLCに所属する場合の、経路選択の一例を示す図である。 位置情報/LC管理DBに保持される位置情報/LC管理テーブルの一例である。 危険度情報管理DBに保持される危険度情報管理テーブルの一例である。 AP−LC管理DBに保持されるAP−LC管理テーブルの一例である。 被災LC影響LC管理DBに保持される被災LC影響LC管理テーブルの一例である。 AP/BR経路管理DBに保持されるAP/BR経路管理テーブルの一例である。 被災LC無し経路/リスク計算結果管理DBに保持される被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルの一例である。 切替リスク閾値管理DBに保持される切替リスク閾値管理テーブルの一例である。 地形情報管理DBに保持される地形情報管理テーブルの一例である。 監視運用サーバの機能構成の一例を示す図である。 LC危険度要因DBに保持されるLC危険度要因テーブルの一例である。 地形リスク要因DBに保持される地形リスク要因テーブルの一例である。 APにおける雪崩警報対応処理のフローチャートの一例である。 APにおける雪崩警報対応処理のフローチャートの一例である。 安全経路のリスク予測最大値の算出処理のフローチャートの一例である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図4は、第1実施形態に係る無線通信ネットワークシステムの構成の一例を示す図である。第1実施形態に係る無線通信ネットワークシステム100は、複数のAP 1と、A
P 1を監視する監視運用サーバ2とを含む。無線通信ネットワークシステム100は、例えば、山岳部等の有線ネットワーク用の設備が敷設困難な地域に構築されるネットワークである。
無線通信ネットワークシステム100では、AP 1の中でAP#1,AP#2,AP#3,AP#4,AP#10がアクセスポイントとして動作しており、それ以外のAP 1は、ブリッジとして動作している。また、各AP 1間は、無線電波によって接続されている。AP#10,AP#2,AP#3,AP#4は、監視運用サーバ2と有線接続されており、これらの接続は雪崩の影響を受けない安全地帯であるとする。
また、無線通信ネットワークシステム100内は、矩形のLCに区切られている。なお、LCの形状は、矩形に限定されず、範囲が重複しなければ、無線通信ネットワークシステム100が構築される地形に応じたいかなる形状であってもよい。また、各LCのサイズは、同じであっても異なっていてもよく、限定されない。
監視運用サーバ2は、例えば、各AP 1から所定のメッセージを受信することによって、各AP 1の生存確認を行う。監視運用サーバ2は、無線通信ネットワークシステム100とインターネットとを接続するゲートウェイ装置としての役割も果たす。また、監視運用サーバ2は、専用回線又はインターネットを通じて雪崩予測システム3と接続しており、雪崩予測システム3から雪崩警報メッセージを受信した場合には、各AP 1に雪崩警報メッセージを通知する。
雪崩予測システム3は、例えば、官公庁、研究機関、民間企業等によって運営されている雪崩を予測するためのシステムである。雪崩予測システム3は、地形、積雪状態、気候等の細かな条件より所定のアルゴリズムで雪崩を予測する。雪崩予測システム3は、雪崩の発生が予測された場合に、監視運用サーバ2に雪崩警報メッセージを送信する。
雪崩警報メッセージには、例えば、雪崩の発生元の位置情報、雪崩の規模を示す情報である危険度等が含まれる。雪崩の発生元の位置情報は、例えば、緯度、経度で示される。危険度は、例えば、雪崩発生要因をそれぞれ数値化し、所定の関数等を用いて算出された数値で示される。危険度は、「影響情報」の一例である。
第1実施形態では、AP 1は、雪崩警報メッセージを受信すると、雪崩警報メッセージ内の位置情報及び危険度に基づいて、被災LC及び影響LCを求め、自装置が含まれるLCが、被災LC又は影響LCであるか否かを判定し、雪崩警報対応処理を行う。以降、被災LCとは、雪崩警報メッセージに含まれる位置情報の解析結果によって雪崩の発生元を含むLCのことを指すこととする。また、影響LCとは、雪崩警報メッセージに含まれる位置情報と危険度との解析結果によって、雪崩の影響を受けるLCのことを指すこととする。なお、詳細は後述されるが、各AP 1は、予め、危険度が示す数値と、雪崩の影響する範囲と、を対応付けたDB(Data Base)を保持しており、被災LCを特定した後
、危険度と該DBを用いることによって影響LCを特定することができる。
(1)被災LC又は影響LCに所属するAPの雪崩警報対応処理
被災LC又は影響LCに所属するAP 1は、データが消滅する可能性があるため、収集し蓄積したデータを監視運用サーバ2に送信し、監視運用サーバ2はこれを保存する。これによって、雪崩警報メッセージを受信した段階で、雪崩発生前に、該当LC内で収集、蓄積されたデータが監視運用サーバ2に保存されるため、該データの消失を防ぐことができる。
(2)被災LC、影響LCのいずれにも所属しないAPの雪崩警報対応処理
被災LC、影響LCのいずれにも所属しないAP 1は、監視運用サーバ2までの全経路から雪崩の被害を受けない経路を抽出し、雪崩の被害を受けない経路が複数あれば、それらの中から、より安全な経路を選択する。雪崩の被害を受けない経路とは、具体的には、該経路上の全てのAP 1が被災LC、影響LCのいずれにも所属しない経路のことである。また、より安全な経路とは、雪崩の発生の可能性がより低い経路のことである。
これによって、被災LC又は影響LCのいずれにも所属しないAP 1であっても、雪崩警報メッセージを受信した段階で、雪崩発生前に、雪崩の発生の可能性がより低い経路に切り替えることができ、雪崩発生時に通信が切断されることを防ぐことができる。
<装置構成>
(APの構成)
図5は、AP 1のハードウェア構成の一例を示す図である。AP 1は、CPU(Central Processing Unit)101,RAM(Random Access Memory)102,ROM(Read Only Memory)103,補助記憶装置104,無線インタフェース105,ネットワー
クインタフェース106を備え、これらはバス107によって電気的に接続される。
CPU 101は、ROM 103又は補助記憶装置104に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムをRAM 102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、1つに限られず、複数備えられてもよい。
RAM 102は、CPU 101に、ROM 103又は補助記憶装置104に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする揮発性の記憶媒体である。RAM 102は、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、のような半導体メモリである。ROM 103は、BIOS(ベーシックインプット/アウトプット
システム)等のプログラムを保持する不揮発性の記憶媒体である。
補助記憶装置104は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。補助記憶装置104は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体である。補助記憶装置104は、例えば、オペレーティングシステム(OS),雪崩警報対応プログラム104P,その他様々なアプリケーションプログラムを保持する。雪崩警報対応プログラム104Pは、例えば、上記(1)、(2)の処理のような雪崩警報メッセージを受信した場合の処理を行うためのプログラムである。雪崩警報対応プログラム104Pは、「情報処理プログラム」の一例である。
無線インタフェース105は、例えば、Wi−Fiの無線通信回路である。AP 1は、無線インタフェース105を通じて、他のAP 1及びユーザ端末と接続する。ネットワークインタフェース106は、例えば、光ケーブル,LAN(Local Area Network)ケーブル等の有線のネットワーク回線のケーブルを接続する回路である。AP 1は、例えば、ネットワークインタフェース106を通じて監視運用サーバ2と接続する。従って、ネットワークインタフェース106は、監視運用サーバ2と接続されないAP 1については省略可能である。
なお、図5に示されるAP 1のハードウェア構成は、一例であり、上記に限られず、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が可能である。例えば、AP 1は、可搬記録媒体駆動装置を備え、SDカード等の可搬記録媒体を補助記憶装置として使用してもよい。また、AP 1は、監視用のカメラと接続し、該カメラの映像を収集、蓄積してもよい。
図6は、AP 1の機能構成の一例を示す図である。AP 1は、雪崩警報対応プログラム104PをCPU 101が実行することによって、警報対応処理部11の処理を行う。また、雪崩警報対応プログラム104Pのインストール、又は、実行によって、補助記憶装置104の記憶領域に、位置情報/LC管理データベース12,危険度情報管理DB 13,AP−LC管理DB 14,被災LC影響LC管理DB 15,AP/BR経路管理DB 16,被災LC無し経路/リスク計算結果管理DB 17,切替リスク閾値管理DB 18,地形情報管理DB 19が作成される。ただし、図6に例示されるAP
1の各処理部の少なくとも一部は、ハードウェア回路であってもよい。AP 1は、「無線通信装置」の一例である。
また、AP 1は、例えば、補助記憶装置104に格納されるデータ収集プログラムをCPU 101が実行することによって、データ収集部121の処理を行う。また、データ収集プログラムのインストール又は実行によって、補助記憶装置104の記憶領域に収集データ管理DB 122が作成される。また、収集データ管理DB 122は、RAM
102の記憶領域の一部も含む。該RAM 102の記憶領域は、補助記憶装置104の記憶領域に格納される前の収集データが保持される領域である。
データ収集部121は、例えば、ユーザのアクセスログや、監視用のカメラ等のセンサによって収集されたデータを収集データ管理DB 122に格納する。また、データ収集部121は、例えば、所定の周期で、収集データ管理DB 122に格納されたデータを監視運用サーバ2に送信する。送信されたデータは、収集データ管理DB 122から削除されるようにしてもよい。
収集データ管理DB 122には、例えば、ユーザのアクセスログ、監視カメラの映像データ、その他センサによって取得されたデータ等が格納される。収集データ管理DB 122は、「第2の記憶部」の一例である。
受信処理部111、送信処理部112は、それぞれ、OSの機能の一つであって、雪崩警報対応プログラム104P等のアプリケーションとミドルウェア及びOSとのインタフェースである。例えば、受信処理部111は、無線インタフェース105によって受信電波から電気信号、OSによって電気信号からデータに変換された雪崩警報メッセージを受信し、警報対応処理部11に出力する。例えば、送信処理部112は、雪崩警報メッセージを受信により警報対応処理部11によって読み出された収集データ管理DB122に格納されるデータを監視運用サーバ2に送信する。送信処理部112から送信されたデータは、例えば、OSによってデータから電気信号、無線インタフェース105によって電気信号から電波に変換されて送信される。
警報対応処理部11は、雪崩警報メッセージを受信した場合に、被災LC及び影響LCを算出し、自装置が被災LC又は影響LC内に位置するか否かを判定し、雪崩警報対応処理を行う。自装置が被災LC又は影響LC内に位置する場合には、警報対応処理部11は、雪崩警報対応処理として、収集データ管理DB 122に格納されるデータを読み出して、送信処理部112を通じて監視運用サーバ2へ送信する。
自装置が被災LC及び影響LCのいずれにも位置しない場合には、警報対応処理部11は、雪崩警報対応処理として以下の処理を行う。まず、警報対応処理部11は、監視運用サーバ2への全経路から被災LC又は影響LC内に位置するAPを含まない経路を抽出する。複数の経路が抽出された場合には、警報対応処理部11は、雪崩の影響を受ける可能性、すなわち、雪崩の発生の可能性がより低い経路を選択する。警報対応処理部11は、「処理部」の一例である。
図7は、自装置が被災LC及び影響LCのいずれにも該当しないLCに所属する場合の、経路選択の一例を示す図である。図7では、図4に示される無線通信ネットワークシステム100内のAP#1から監視運用サーバ2への3つの経路が抽出されて示されている。経路1は、AP#1からAP#2を経由する経路である。経路2は、AP#1からAP#3を経由する経路である。経路#3は、AP#1からAP#4を経由する経路である。
まず、経路2は、経路上に被災LC#14に所属するBR#15を含んでおり、選択対象から外される。すなわち、警報対応処理部11は、経路上に被災LC又は影響LCに所属するAP 1を含まない、経路1と経路3とをまず抽出する。
次に、警報対応処理部11は、経路1と経路3のうち、雪崩の影響を受ける可能性のより低い経路を選択する。そのため、警報対応処理部11は、経路1及び経路3について、雪崩の発生の可能性を求める。雪崩の発生の可能性を求めることをリスク予測ともいう。警報対応処理部11は、経路1と経路3についてのリスク予測結果を比較し、より安全な経路を選択する。図7に示される例では、リスク予測結果の比較によって経路1が運用経路として選択される。リスク予測の詳細については、後述される。
次に、各データベースに格納される情報について説明する。第1実施形態では、各データベースは、それぞれ、情報をテーブルで保持する。なお、以下に説明される各データベースに格納される各テーブルの構成は一例であって、各データベースに格納される各テーブルの構成は、以下に説明されるものに限定されない。
図8は、位置情報/LC管理DB 12に保持される位置情報/LC管理テーブルの一例である。位置情報/LC管理テーブルは、無線通信ネットワークシステム100内に存在するLCの情報を格納している。位置情報/LC管理テーブルは、無線通信ネットワークシステム100内の全AP 1において、同じ内容のものが保持される。位置情報/LC管理テーブルは、無線通信ネットワークシステム100の管理者によって予め構築され、例えば、監視運用サーバ2経由で、又は、AP 1に直接入力されることによって保持される。また、位置情報/LC管理テーブルは、無線通信ネットワークシステム100内で、LCの構成に変更があった場合に、管理者によって更新される。
位置情報/LC管理テーブルには、無線通信ネットワークシステム内の各LCの識別情報(LC−ID)と、各LCの緯度、経度の情報とが対応付けられて格納されている。第1実施形態では、LCの形状は矩形が想定されているので、位置情報/LC管理テーブルには、LCの矩形の対角線上にある2つの頂点を示す緯度、経度が格納されていればよい。具体的には、緯度1、経度1には、それぞれ、LCの矩形の対角線上にある2つの頂点の緯度、経度のうち、例えば緯度の小さい方の値が格納される。緯度2、経度2には、それぞれ、LCの矩形の対角線上にある2つの頂点の緯度、経度のうち、緯度の大きい方の値が格納される。位置情報/LC管理テーブルは、「第1の記憶部」の一例である。
図9は、危険度情報管理DB 13に保持される危険度情報管理テーブルの一例である。危険度情報管理テーブルは、雪崩警報メッセージ内に含まれる危険度の値に応じた影響の範囲を定義するテーブルである。危険度情報管理テーブルは、例えば、所定の周期で、国土交通省等の官公庁や雪崩予測システム3によってLC単位で発行され、雪崩予測システム3や監視運用サーバ2を通じて更新される。すなわち、危険度情報管理テーブルは、AP 1が所属するLC毎に異なるものが保持される。
危険度情報管理テーブルには、第1実施形態では、危険度と、影響LC数と、方向とが対応付けて格納される。例えば、方向は、コードで定義されている。例えば、図9に示さ
れる危険度=0.1、影響LC数=1、方向=001(南)のエントリでは、雪崩警報メッセージに含まれる危険度が0.1の場合、自装置から南方向に隣接する1つのLCが影響LCとなることが示される。
図10は、AP−LC管理DB 14に保持されるAP−LC管理テーブルの一例である。AP−LC管理テーブルは、自AP 1の所在LCを保持する。AP−LC管理テーブルは、事前に管理者によって設定される。また、AP−LC管理テーブルは、自AP 1の配置に変更があった場合に、例えば、監視運用サーバ2経由で、又は、AP 1に直接入力されることによって所在LCの値が更新される。
第1実施形態では、AP−LC管理テーブルは、自AP 1の識別情報(AP−ID)と所属するLCの識別情報とが対応付けられて格納される。
図11は、被災LC影響LC管理DB 15に保持される被災LC影響LC管理テーブルの一例である。被災LC影響LC管理テーブルは、AP 1が雪崩警報メッセージを受信した場合に警報対応処理部11の計算によって求められた被災LCと影響LCとの情報を保持するテーブルである。被災LC影響LC管理テーブルは、例えば、初期状態では空で、雪崩警報メッセージが受信される度に、初期状態に戻され、算出された被災LCと影響LCとの情報が格納される。
第1実施形態では、被災LC影響LC管理テーブルは、被災LCの識別情報(被災LC−ID)と、該被災LCにおいて発生する雪崩の影響を受ける影響LCの識別情報(影響LC−ID)とが対応付けて格納される。被災LCが複数ある場合には、被災LC毎にエントリが作成される。
図12は、AP/BR経路管理DB 16に保持されるAP/BR経路管理テーブルの一例である。AP/BR経路管理テーブルは、自装置から宛先までの全経路を保持するテーブルである。第1実施形態では、AP/BR経路管理テーブルには、自装置から監視運用サーバ2までの全経路が保持される。宛先までの経路は、例えば、システム管理者によって静的に設定されて入力されたものであってもよいし、無線通信のルーティングプロトコルによって動的に求められたものであってもよい。AP/BR経路管理テーブルは、各APでそれぞれ構築及び保持され、経路に変更があった場合に、随時更新される。
図12に示されるAP/BR経路管理テーブルでは、経路の識別情報(経路ID)と、経路の状態(Status)と、経由するLC数(N)と、経路上の各LCに関する情報(ホップX)と、無線通信の終端となるAPのID(着AP)と、が対応付けて格納される。経路の状態は、例えば、Status=0の場合、該経路が運用中経路であることが示される。Statuの値が0以外の場合には、予備経路であることが示される。また、例えば、Statusの値が小さいほど、運用経路に選択される優先度が高いことが示されるようにしてもよい。
経路上の各LCに関する情報には、例えば、該LCのID,該LC内に存在するAP 1の数,該LC内に存在するAP 1のIDが含まれる。AP 1のIDは、第1実施形態では、AP 1がアクセスポイントとして動作している場合には、AP#Xと付される。AP 1がブリッジとして動作している場合には、AP 1のIDは、BR#Xと付与される。
図13は、被災LC無し経路/リスク計算結果管理DB 17に保持される被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルの一例である。被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルには、AP 1が雪崩警報メッセージを受信した場合に求められる、被災L
C又は影響LCに属するAP 1を含まない経路と、該経路の雪崩の発生の可能性を示す情報との対応付けを格納するテーブルである。被災LC又は影響LCに属するAP 1を含まない経路を、以降、安全経路とも称する。
被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルは、例えば、各AP 1によって構築及び保持される。また、被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルは、初期状態では空であって、雪崩警報メッセージが受信される度に、初期状態に戻され、求められた安全経路と該経路の雪崩の発生の可能性を示す情報とが格納される。
図13に示される被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルでは、経路の雪崩の発生の可能性を示す情報として、リスク予測最大値が用いられる。リスク予測最大値の求め方の詳細については、後述される。
図14は、切替リスク閾値管理DB 18に保持される切替リスク閾値管理テーブルの一例である。切替リスク閾値管理テーブルには、安全経路の中から運用の経路を選択する際に用いられる、雪崩の発生の可能性を示す情報の閾値である切替リスク閾値が格納される。図13の被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルでは、雪崩の発生の可能性を示す情報としてリスク予測最大値が用いられている。そのため、図14に示される切替リスク閾値管理テーブルにも、切替リスク閾値として、リスク予測最大値の閾値が格納される。切替リスク閾値管理テーブルは、各AP 1に保持される。また、切替リスク閾値管理テーブルは、予め、システム管理者によって設定され、システム管理者によって切替リスク閾値の値が変更された場合に更新される。
図15は、地形情報管理DB 19に保持される地形情報管理テーブルの一例である。地形情報管理テーブルには、無線通信ネットワークシステム100内に含まれる全LCの、動的に変化する雪崩の発生要因及び静的な雪崩の発生要因のそれぞれに基づいて算出された、雪崩の発生又は影響を受ける可能性を示す情報が格納される。動的に変化する雪崩の発生要因に基づいて算出されたLCの雪崩の発生又は影響を受ける可能性を示す情報を、以降、LC危険度、と称する。静的な雪崩の発生要因に基づいて算出されたLCの雪崩の発生又は影響を受ける可能性を示す情報を、以降、地形リスク、と称する。
LC危険度及び地形リスクは、第1実施形態では、各経路の雪崩の発生の可能性を示す情報を算出するために用いられ、いずれもその値が大きいほど危険度が大であることを示す。LC危険度及び地形リスクは、第1実施形態では、監視運用サーバ2によって所定の周期で算出される。ただし、これに限られず、LC危険度及び地形リスクは、雪崩予測システム3によって算出されてもよい。地形情報管理テーブルは、監視運用サーバ2から各AP 1に転送され、各AP 1に保持される。そして、LC危険度及び地形リスクは監視監視運用サーバ2により算出される所定の周期で更新される。LC危険度は、「第1の危険度」の一例である。地形リスクは、「第2の危険度」の一例である。
図15に示される例では、LC危険度は、1.0から21までの、1.0単位刻みの値をとる。地形リスクは、1.0から20までの1.0単位刻みの値を取る。LC危険度、地形リスクの詳細については、後述される。
(監視運用サーバの構成)
監視運用サーバ2は、例えば、専用のコンピュータ、又は、汎用のコンピュータである。監視運用サーバ2のハードウェア構成は、CPU,ROM,RAM,補助記憶装置,ネットワークインタフェースを備え、これらがバス電気的に接続されている構成である。その詳細は、AP 1と重複するため、説明を省略する。また、監視運用サーバ2は、キーボード等の入力装置や、ディスプレイ等の出力装置を備えてもよい。
監視運用サーバ2は、補助記憶装置に、ネットワーク監視プログラムと、リスク算出プログラムとを備える。ネットワーク監視プログラムは、無線通信ネットワークシステム100の各AP 1の接続状況を監視するためのプログラムである。リスク算出プログラムは、無線通信ネットワークシステム100内の各LCのLC危険度、地形リスクを算出するためのプログラムである。
図16は、監視運用サーバ2の機能構成の一例を示す図である。監視運用サーバ2は、機能ブロックとして、受信処理部21,算出部22,監視部23,送信処理部24,LC危険度要因DB 25,地形リスク要因DB 26を備える。図16に示される例における監視運用サーバ2の各処理部の少なくとも一部は、ハードウェア回路であってもよい。
受信処理部21,送信処理部24は、それぞれ、OSの機能の一つであって、OSやミドルウェアと、ネットワーク監視プログラムやリスク算出プログラムのアプリケーションプログラムと、のインタフェースである。
監視運用サーバ2は、CPUがネットワーク監視プログラムを実行することによって、監視部23としての処理を行う。監視部23は、例えば、所定の周期で無線通信ネットワークシステム100内の障害検知処理を行う。具体的には、監視部23は、所定の周期で、各AP 1に対して生存確認メッセージを送信し、各AP 1からの応答メッセージを受信することによって、各AP 1の接続状態を確認する。応答メッセージが受信されないAP 1がある場合には、監視部23は、該AP 1に障害が発生したことを検知する。
ただし、監視部23の障害検知処理は、これに限られない。例えば、各AP 1は、所定の周期でキープアライブメッセージを監視運用サーバ2に送信するように構成し、監視部23は、キープアライブの受信が途絶えたAP 1における障害発生を検知するようにしてもよい。この場合、監視部23は、例えば、最後のキープアライブの受信から、キープアライブの送信間隔の3倍の時間が経過してもキープアライブを受信しない場合には、該当のAP 1における障害発生を検知する。
監視部23は、障害発生を検知すると、障害発生メッセージを無線通信ネットワークシステム100内の全AP 1に送信する。また、監視部23は、雪崩警報メッセージを、受信処理部21を通じて雪崩予測システム3から受信した場合には、雪崩警報メッセージをコピーして、無線通信ネットワーク100内の全AP 1に送信処理部24を通じて送信する。
監視運用サーバ2は、CPUがリスク算出プログラムを実行することによって、算出部22としての処理を行う。算出部22は、受信処理部21を通じて、例えば、温度センサと接続するAP 1や、外部の気象観測システム等から、各LCの動的変化要因の値を取得し、LC危険度要因DB 25に格納する。
算出部22は、所定の周期で、LC危険度要因DB 25及び地形リスク要因DB 26に格納される情報に基づいて、無線通信ネットワークシステム100内の全LCのLC危険度及び地形リスクを算出する。所定の周期は、例えば、一時間単位、1日単位で設定される。なお、地形リスクは、静的要因に基づく値であるため、所定周期ではなく、地形リスク要因に変化があった場合に算出されるようにしてもよい。算出部22は、算出した全LCのLC危険度及び地形リスクを全AP 1に送信処理部24を通じて送信する。
図17は、LC危険度要因DB 25に保持されるLC危険度要因テーブルの一例であ
る。LC危険度要因DB25は、例えば、リスク算出プログラムのインストール時に補助記憶装置内の記憶領域に作成される。LC危険度要因テーブルには、LC内の動的に変化する雪崩発生の要因と、該要因の階級ごとの評価点数とが格納される。LC内の動的に変化する雪崩の発生要因には、例えば、温度の変化量(温度変化度),降水量,積雪量,風速,積雪の深さ(積雪深),積雪による雪質の変化(積雪変質)等がある。
温度変化度は、所定周期で計測される気温の前回の計測からの変化量である。図17で示される例では、温度変化度として、直近の一時間で計測された温度変化度の平均値が用いられている。降水量は、例えば、計測地点において所定時間の間に降った雨の体積を、該計測地点の面積で除した値であり、0.5mm単位で表される。積雪量は、計測地点において所定時間の間に降った雪の体積を該計測地点の面積で除した値であり、cm単位で表される。
各要因の階級分け及び各要因の評価点数は、無線通信ネットワークシステム100の管理者によって設定される。各要因の階級分け及び各要因の各階級の評価点数は、図17に示されるものに限られない。
例えば、LC危険度は、温度変化度,降水量,積雪量,風速,積雪深,積雪変質のそれぞれの評価点数を乗算して算出される。すなわち、算出部22は、各LCにおける、温度変化度,降水量,積雪量,風速,積雪深,積雪変質のそれぞれの観測値を、AP 1又は外部の気象観測システム等から取得し、LC危険度要因テーブルからそれぞれの評価点数を取得し、乗算することで各LCのLC危険度を算出する。
図18は、地形リスク要因DB 26に保持される地形リスク要因テーブルの一例である。地形リスク要因DB 26は、例えば、リスク算出プログラムのインストール時に補助記憶装置の記憶領域に作成される。地形リスク要因テーブルには、静的な雪崩の発生要因と、該要因の階級ごとの評価点数とが格納される。静的な雪崩の発生要因には、例えば、傾斜、植生等がある。植生とは、該LC内の植物被覆、すなわち、植物の生息状態である。
各要因の階級分け及び各要因の評価点数は、無線通信ネットワークシステム100の管理者によって設定される。各要因の階級分け及び各要因の各階級の評価点数は、図18に示されるものに限られない。
例えば、地形リスクは、傾斜、植生それぞれの評価点数を乗算して算出される。すなわち、算出部22は、各LCの傾斜,植生のそれぞれの観測値を、システム管理者からの入力又は外部のシステム等から取得し、地形リスク要因テーブルからそれぞれの評価点数を取得し、乗算することで各LCの地形リスクを算出する。
<処理の流れ>
図19A及び図19Bは、AP 1における雪崩警報対応処理のフローチャートの一例である。図19A及び図19Bに示されるフローチャートは、AP 1の起動とともに開始され、AP 1の起動中繰り返し実行される。
OP1では、警報対応処理部11は、受信処理部111を通じて、監視運用サーバ2から雪崩警報メッセージを受信する。次に処理がOP2に進む。
OP2では、警報対応処理部11は、雪崩警報メッセージから、パラメータである位置情報と危険度とを抽出する。例えば、雪崩警報メッセージから、位置情報としての緯度125度、経度55度と、危険度0.1とが抽出されたとする。次に処理がOP3に進む。
OP3では、警報対応処理部11は、雪崩警報メッセージから抽出した位置情報で、位置情報/LC管理テーブルを検索し、位置情報が該当するLC、すなわち、被災LCを抽出する。例えば、位置情報としての緯度125度、経度55度で、図8に示される位置情報/LC管理テーブルを検索すると、警報対応処理部11は、被災LCとしてLC#1を抽出する。次に処理がOP4に進む。
OP4では、警報対応処理部11は、雪崩警報メッセージから抽出した危険度で、危険度情報管理テーブルを検索し、影響LCの数と方向とを抽出して、該当するLCを影響LCとして抽出する。例えば、危険度0.1で、図9に示される危険度情報管理テーブルを検索すると、警報対応処理部11は、影響LCの数は1つ、方向は001(南)を抽出する。例えば、図4に示されるネットワーク構成の場合、被災LC#1の南に隣接して位置するLC#2が影響LCとして抽出される。次に処理がOP5に進む。
OP5では、警報対応処理部11は、抽出した被災LCと影響LCとを、被災LC影響LC管理テーブルに保存する。次に処理がOP6に進む。
OP6では、警報対応処理部11は、AP−LC管理テーブルに保持される自AP 1の所属LCと、被災LC影響LC管理テーブルに保持される被災LC及び影響LCとを比較する。次に処理がOP7に進む。
OP7では、警報対応処理部11は、自AP 1の所属LCが被災LC又は影響LCであるか否かを判定する。自AP 1の所属LCが被災LC又は影響LCである場合には(OP7:YES)、処理がOP8に進む。自AP 1の所属LCが被災LC及び影響LCのいずれでもない場合には(OP7:NO)、処理がOP9に進む。
例えば、図10に示されるAP−LC管理テーブルより、自AP 1がAP#10であり、所属LCがLC#2である場合には、自AP 1の所属LC#2が影響LC#2であるので、この場合には処理がOP8に進む。例えば、図4に示されるネットワーク内のAP#1の場合には、自AP 1の所属LCが被災LCでも影響LCでもないため、処理がOP9に進む。
OP8は、自AP 1の所属LCが被災LC又は影響LCである場合の処理である。OP7では、警報対応処理部11は、収集データ管理DB 122内のデータを、監視運用サーバ2に保存するために、読み出して、送信処理部112を通じて監視運用サーバ2に送信する。その後、図19Aに示される処理が終了する。
OP9〜OP12は、自AP 1の所属LCが被災LCでも影響LCでもない場合の処理である。OP9では、警報対応処理部11は、AP/BR経路管理テーブルに保持される経路から、被災LC影響LC管理テーブルに被災LC又は影響LCとして保持されるLCが含まれない安全経路を抽出する。次に処理がOP10に進む。
OP10では、警報対応処理部11は、抽出した安全経路の経路IDを、被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルに保存する。次に処理がOP11に進む。
OP11では、警報対応処理部11は、抽出した各安全経路について、リスク予測最大値を求め、被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルに各安全経路のリスク予測最大値を保存する。リスク予測最大値の算出の詳細については、後述される。次に処理がOP12に進む。
OP12では、警報対応処理部11は、各安全経路について、被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルに格納されるリスク予測最大値と、切替リスク閾値管理テーブルに格納される切替リスク閾値とを比較する。比較の結果、警報対応処理部11は、切替リスク閾値よりもリスク予測最大値が小さい経路を運用経路として選択する。切替リスク閾値よりもリスク予測最大値が小さい経路が複数ある場合には、例えば、警報対応処理部11は、リスク予測最大値が最も小さい経路を運用経路として選択してもよいし、ランダムに選択してもよい。その後、図19Bに示される処理が終了する。
なお、OP12の処理によって、運用中の経路が変更になった場合には、警報対応処理部11は、AP/BR経路管理テーブルの該当の経路の状態(Status)を更新する(図12参照)。
図20は、安全経路のリスク予測最大値の算出処理のフローチャートの一例である。図20に示されるフローチャートは、図19BのOP11における処理に相当する。図20に示される処理は、AP/BR経路管理テーブルに保持される各経路について実行される。
OP21では、警報対応処理部11は、AP/BR経路管理テーブルから対象経路の経由するLC数(N)を抽出する。次に、処理がOP22に進む。
OP22では、警報対応処理部11は、変数i、Ef_maxを初期値の0に設定する。変数iは、経路上のLCを指し示すための変数であり、変数i=0の場合には、自APの所属LCが示される。変数iが1つ増加するごとに、監視運用サーバ2までの無線通信の終端となるAP方向の1つ先に存在するLCを指し示すこととなる。変数i=Nの場合には、監視運用サーバ2までの無線通信の終端となるAPの所属LCを指し示すこととなる。Ef_maxは、リスク予測最大値である。次に、処理がOP23に進む。
OP23では、警報対応処理部11は、AP/BR経路管理テーブルの対象経路のLC(i)のLC−IDを抽出する。LC(i)は、対象経路上でi番目に経由するLCを示す。次に、処理がOP24に進む。
OP24では、警報対応処理部11は、地形情報管理テーブルより、LC危険度d(i)、地形リスクEq(i)を抽出する。LC危険度d(i)は、対象経路上でi番目に経由するLC(i)のLC危険度を示す。地形リスクEq(i)は、対象経路上でi番目に経由するLC(i)地形リスクを示す。次に、処理がOP25に進む。
OP25では、警報対応処理部11は、LC危険度d(i)と地形リスクEq(i)との乗算の結果がリスク予測最大値Ef_maxより大きいか否かを判定する。ここで、LC危険度と地形リスクは、いずれもその値が大きいほど危険度が大であることを示す正数であるので、乗算結果もその値が大であるほうが、危険度が大であることを示すこととなる。
LC危険度d(i)と地形リスクEq(i)との乗算の結果がリスク予測最大値Ef_max以上の場合には(OP25:YES)、処理がOP26に進み、OP26では、リスク予測最大値Ef_maxがLC危険度d(i)と地形リスクEq(i)との乗算の結果に更新される。LC危険度d(i)と地形リスクEq(i)との乗算の結果がリスク予測最大値Ef_max未満の場合には(OP25:NO)、リスク予測最大値Ef_maxは更新されず、処理がOP27に進む。
OP27では、警報対応処理部11は、変数iに1を加算する。次に処理がOP28に
進む。
OP28では、警報対応処理部11は、変数iが対象経路の経由するLC数(N)よりも大きいか否かを判定する。変数iが対象経路の経由するLC数(N)よりも大きい場合には(OP28:YES)、対象経路上の全LCについて処理が終了したことが示され、処理がOP29に進む。変数iが対象経路の経由するLC数(N)以下である場合には(OP28:NO)、対象経路上に未処理のLCがあることが示され、処理がOP23に進み、次のLCについて処理が行われる。
OP29では、警報対応処理部11は、リスク予測最大値Ef_maxの値を被災LC無し経路/リスク計算結果管理テーブルに格納する。その後、図20に示される処理が終了し、AP/BR経路管理テーブル内の全経路についてリスク予測最大値が求められたら、処理が図19BのOP12に進む。
なお、図20に示される例では、経路上のLCのLC危険度d(i)と地形リスクEq(i)との乗算の結果の最大値が、リスク予測最大値として求められ、リスク予測最大値が雪崩の発生の可能性を示す情報として用いられる。ただし、雪崩の発生の可能性を示す情報は、これに限られない。例えば、雪崩の発生の可能性を示す情報は、経路上の全LCのLC危険度d(i)と地形リスクEq(i)との乗算の結果の総和であってもよい。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、雪崩警報メッセージを受信すると、各AP 1が自律的に雪崩警報対応処理を行う。すなわち、各AP 1は自律的に雪崩警報メッセージから被災LC、影響LCを求め、自APの所属LCが被災LC又は影響LCであるか否かを判定する。被災LC又は影響LCに該当するLCに所属するAPは、収集して蓄積したセンサのデータやログデータ等を監視運用サーバ2に保存する。これによって、雪崩警報メッセージを受信した段階で、雪崩が発生する前に、データを安全な場所に避難することができ、データの消失の可能性を低下させることができる。また、RAM等の揮発性のメモリに保持されるデータも、雪崩警報メッセージが受信された段階で監視運用サーバ2に送信されるので、雪崩によって消失される可能性を低下することが可能である。
被災LC及び影響LCのいずれにも該当しないLCに所属するAPは、雪崩の発生の可能性の低い経路を探索し、より雪崩の発生の可能性の低い経路を運用経路として選択する。これによって、雪崩が発生する前又は雪崩が発生する前により安全な経路へ切り替えることができ、雪崩発生によって通信が途切れてしまう可能性を低下させることができる。
また、雪崩の発生の可能性の低い経路を探索する際に、各LCの動的に変化する要因と静的な要因とに基づいたリスク予測最大値を用いることによって、より精度よく雪崩の発生の可能性を示す情報を取得することができる。
したがって、第1実施形態によれば、無線通信ネットワーク内の雪崩発生の影響を最小限に抑えることができる。
<その他>
第1実施形態は、自然災害として、雪崩を例に説明されたが、第1実施形態で説明された無線通信ネットワークへの自然災害の影響を抑えるための技術の適用は雪崩に限定されない。危険度や、LC危険度、地形リスク等のパラメータを、対象の自然災害に適したものに設定することによって、例えば、洪水、地震、等にも適用することができる。
第1実施形態では、被災LC又は影響LCに該当するLCに属するAP 1は、監視運
用サーバ2にデータを保存したが、データの保存先は、監視運用サーバ2に限定されない。対象の自然災害の影響を受けない場所にある装置であって、各AP 1が通信可能な装置であればよい。
第1実施形態では、無線通信ネットワークは、Wi−Fiで構築されることを前提として説明されたが、第1実施形態で説明された技術の適用は、Wi−Fiで構築された無線通信ネットワークに限定されない。例えば、WiMax等のその他のいずれの無線通信技術で構築された無線通信ネットワークにも、第1実施形態で説明された技術は適用可能である。
第1実施形態では、被災LC及び影響LCを各AP 1が判定した。ただしこれに限られず、監視運用サーバ2が被災LC及び影響LCを判定してもよい。例えば、監視運用サーバ2が各AP 1の所属LCを格納したデータベースと、位置情報/LC管理DB 12とを有し、被災LC及び影響LCに属するAP 1にデータの監視運用サーバ2への保存を指示するようにしてもよい。また、監視運用サーバ2が雪崩の発生の可能性の低い経路を探索し、運用経路として選択し、各AP 1に運用経路の変更を指示してもよい。
上述の実施形態は、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける無線通信装置であって、
災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて前記発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う処理部、
を備える無線通信装置。
(付記2)
前記無線通信ネットワークシステム内の各区域の位置情報を保持する第1の記憶部をさらに備え、
前記処理部は、前記各区域の位置情報と、前記発生源の予想位置情報と、前記影響情報とに基づいて、前記無線通信ネットワークシステム内の被災区域と影響区域とを求める、付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
所定のデータを保持する第2の記憶部をさらに備え、
前記処理部は、前記自装置が位置する区域が前記被災区域又は前記影響区域である場合には、前記データの転送処理として、前記所定のデータを前記災害の影響を受けない区域に位置する所定の装置に送信して保存する、
付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記処理部は、前記自装置が位置する区域が前記被災区域又は前記影響区域でない場合には、前記転送経路の変更処理として、宛先の装置までの経路のうち、前記被災区域又は前記影響区域を経由しない安全経路を探索する、
付記1から3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記5)
前記処理部は、前記安全経路が複数ある場合には、各安全経路について災害の可能性を示す情報を求める、
付記4に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記処理部は、前記無線通信ネットワークシステム内の各区域についての動的危険要因に基づいて算出された第1の危険度と、前記無線通信ネットワークシステムの各区域についての静的危険要因に基づいて算出された第2の危険度と、に基づいて、前記各安全経路の災害の可能性を示す情報を求める、
付記5に記載の無線通信装置。
(付記7)
前記処理部は、経路上の各区域の前記第1及び前記第2の危険度を乗じた値のうち最大値を、前記各安全経路の災害の可能性を示す情報として算出する、
付記6に記載の無線通信装置。
(付記8)
前記処理部は、前記災害の可能性が所定の閾値よりも低い安全経路の中から、運用経路を選択する、
付記5から7のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記9)
前記処理部は、前記災害の可能性が最も低い安全経路を運用経路として選択する、
付記5からの7のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記10)
前記第1及び前記第2の危険度は、それぞれ、各動的要因、各静的要因について段階的に与えられた評点を乗算することで算出される、
付記6から9のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記11)
互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムであって、
各無線通信装置は、
災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う処理部、を備える無線通信ネットワークシステム。
(付記12)
前記無線通信ネットワークシステムは、
前記無線通信ネットワークシステム内の各区域について、動的危険要因に基づいて第1の危険度を算出し、静的危険要因に基づいて第2の危険度を算出するサーバをさらに備え、
前記各無線通信装置は、
前記無線通信ネットワークシステム内の各区域の位置情報を保持する第1の記憶部と、
前記サーバによって算出された、前記無線通信ネットワークシステム内の各区域についての前記第1及び前記第2の危険度を保持する第2の記憶部と、
をさらに備え、
前記処理部は、前記各区域の位置情報と、前記発生源の予想位置情報と、前記影響情報とに基づいて、前記無線通信ネットワークシステム内の被災区域と影響区域とを求め、前記自装置が位置する区域が前記被災区域又は前記影響区域でない場合には、前記転送経路の変更処理として、前記宛先装置までの経路のうち、前記被災区域又は前記影響区域を経由しない安全経路について、前記第1及び前記第2の危険度に基づいて、前記安全経路の災害の可能性を示す情報を求め、前記安全経路の災害の可能性を示す情報に基づいて運用経路を選択する、
付記11に記載の無線通信ネットワークシステム。
(付記13)
互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける前記複数の無線通信装置のそれぞれが、
災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置の位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う、
情報処理方法。
(付記14)
互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける無線通信装置に、
災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行わせる、
ための情報処理プログラム。
1 アクセスポイント
2 監視運用サーバ
3 雪崩予測システム
11 警報対応処理部
12 位置情報/LC管理データベース
13 危険度情報管理データベース
14 AP−LC管理データベース
15 被災LC影響LC管理データベース
16 AP/BR経路管理データベース
17 被災LC無し経路/リスク計算結果管理データベース
18 閾値管理データベース
19 地形情報管理データベース

Claims (12)

  1. 互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける無線通信装置であって、
    災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて前記発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う処理部、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記無線通信ネットワークシステム内の各区域の位置情報を保持する第1の記憶部をさらに備え、
    前記処理部は、前記各区域の位置情報と、前記発生源の予想位置情報と、前記影響情報とに基づいて、前記無線通信ネットワークシステム内の被災区域と影響区域とを求める、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 所定のデータを保持する第2の記憶部をさらに備え、
    前記処理部は、前記自装置が位置する区域が前記被災区域又は前記影響区域である場合には、前記データの転送処理として、前記所定のデータを前記災害の影響を受けない区域に位置する所定の装置に送信して保存する、
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記処理部は、前記自装置が位置する区域が前記被災区域又は前記影響区域でない場合には、前記転送経路の変更処理として、宛先の装置までの経路のうち、前記被災区域又は前記影響区域を経由しない安全経路を決定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. 前記処理部は、前記安全経路が複数ある場合には、各安全経路について災害の可能性を示す情報を求める、
    請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記処理部は、前記無線通信ネットワークシステム内の各区域についての動的危険要因に基づいて算出された第1の危険度と、前記無線通信ネットワークシステムの各区域についての静的危険要因に基づいて算出された第2の危険度と、に基づいて、前記各安全経路の災害の可能性を示す情報を求める、
    請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記処理部は、経路上の各区域の前記第1及び前記第2の危険度を乗じた値のうち最大値を、前記各安全経路の災害の可能性を示す情報として算出する、
    請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1及び前記第2の危険度は、それぞれ、各動的要因、各静的要因について段階的に与えられた評点を乗算することで算出される、
    請求項6又は7に記載の無線通信装置。
  9. 互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムであって、
    各無線通信装置は、
    災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う処理部、を備える無線通信ネットワークシステム。
  10. 前記無線通信ネットワークシステムは、
    前記無線通信ネットワークシステム内の各区域について、動的危険要因に基づいて第1の危険度を算出し、静的危険要因に基づいて第2の危険度を算出するサーバをさらに備え、
    前記各無線通信装置は、
    前記無線通信ネットワークシステム内の各区域の位置情報を保持する第1の記憶部と、
    前記サーバによって算出された、前記無線通信ネットワークシステム内の各区域についての前記第1及び前記第2の危険度を保持する第2の記憶部と、
    をさらに備え、
    前記処理部は、前記各区域の位置情報と、前記発生源の予想位置情報と、前記影響情報とに基づいて、前記無線通信ネットワークシステム内の被災区域と影響区域とを求め、前記自装置が位置する区域が前記被災区域又は前記影響区域でない場合には、前記転送経路の変更処理として、前記宛先装置までの経路のうち、前記被災区域又は前記影響区域を経由しない安全経路について、前記第1及び前記第2の危険度に基づいて、前記安全経路の災害の可能性を示す情報を求め、前記安全経路の災害の可能性を示す情報に基づいて運用経路を選択する、
    請求項9に記載の無線通信ネットワークシステム。
  11. 互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける前記複数の無線通信装置のそれぞれが、
    災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求め、
    自装置の位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行う、
    情報処理方法。
  12. 互いに無線通信によって接続される複数の無線通信装置を含み、システム内が所定の地理的範囲を有する区域に区切られている無線通信ネットワークシステムにおける無線通信装置に、
    災害の発生源の予想位置情報と影響が及ぶ範囲を示す影響情報とを含む災害警報メッセージを受信した場合に、前記予想位置情報に基づいて発生源を含む被災区域、及び、前記影響情報に基づいて該災害の影響を受ける影響区域を求めさせ、
    自装置が位置する区域と前記被災区域及び前記影響区域との関係に応じて、自装置の有するデータの転送処理、または、自装置から宛先装置への転送経路の変更処理のいずれかの処理を行わせる、
    ための情報処理プログラム。
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