JP2015197658A - 撮像装置、カメラシステム、制御方法、およびプログラム - Google Patents
撮像装置、カメラシステム、制御方法、およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、撮像装置の電力の消費を抑制する。【解決手段】 インターバル撮影が可能な撮像装置であって、インターバル撮影時の被写体の撮像に対応させた発光手段の発光に必要な発光準備時間を算出する第1の算出手段と、撮像装置の動作状態を、起動状態と第1の状態よりも電力の消費が少ない省電力状態とに変更可能な状態変更手段と、撮像装置の動作状態を省電力状態から起動状態へと変更させる動作を開始する起動タイミングを、発光準備時間に基づいて算出する第2の算出手段とを有し、状態変更手段は、インターバル撮影時に、被写体の撮像後であって撮像装置の動作状態を起動状態から省電力状態へと変更させた後に、第1のタイミングに基づき撮像装置の動作状態を起動状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする構成とした。【選択図】 図3
Description
本発明は、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像することが可能な撮像装置と、カメラシステム、制御方法およびプログラムに関する。
従来、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する所謂インターバル撮影が可能なデジタルカメラなどの撮像装置がある。
特許文献1では、ストロボ装置を発光させてインターバル撮影を行う場合に、ストロボ装置におけるインターバル撮影時のエネルギー消費を抑制する為に、ストロボ装置の電源制御を行う制御装置について提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、インターバル撮影の撮影間でも、ストロボ装置の電源制御の為に、ストロボ装置の充電時間が比較的短いような場合であっても、時間的な余裕を持たせて制御装置の電源をオンさせておく必要がある。この場合、制御装置において無駄な電力が消費されてしまう。したがって、このような制御装置をカメラ側に配置する構成の場合は、カメラ側においても無駄な電力が消費されてしまう。
本発明の目的は、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、撮像装置の電力の消費を抑制することである。
上記目的を達成するための本発明に係る撮像装置は、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する第1のモードを設定することが可能な撮像装置であって、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像装置による被写体の撮像に対応させた発光手段の発光に必要な発光準備時間を算出する第1の算出手段と、前記撮像装置の動作状態を、前記撮像手段による被写体の撮像が可能な第1の状態と、前記第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態とに変更させることが可能な状態変更手段と、前記状態変更手段によって、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始する第1のタイミングを算出する第2の算出手段と、を有し、前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段で算出した前記発光準備時間に基づいて前記第1のタイミングを算出し、前記状態変更手段は、前記撮像装置が前記第1のモードに設定されている場合であって、前記撮像手段によって被写体を撮像した後に、前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更させ、前記第2の算出手段によって算出した前記第1のタイミングに基づいて、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係るカメラシステムは、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する第1のモードを設定することが可能な撮像装置と、前記撮像装置との通信が可能な発光装置を有するカメラシステムであって、前記撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像装置による被写体の撮像に対応させて発光装置を発光させるのに必要な発光準備時間を算出する第1の算出手段と、前記撮像装置の動作状態を、前記撮像手段による被写体の撮像が可能な第1の状態と、前記第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態とに変更させることが可能な第1の状態変更手段と、前記第1の状態変更手段によって、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始する第1のタイミングを算出する第2の算出手段と、を有し、前記発光装置は、前記発光装置の動作状態を、前記撮像装置の前記撮像手段による被写体の撮像に対応した動作が可能な第3の状態と、前記第3の状態よりも電力の消費が少ない第4の状態とに変更させることが可能な第2の状態変更手段と、を有し、前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段で算出した前記発光準備時間に基づいて前記第1のタイミングを算出し、前記第1の状態変更手段は、前記撮像装置が前記第1のモードに設定されている場合であって、前記撮像手段によって被写体を撮像した後に、前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更させ、前記第2の算出手段によって算出した前記第1のタイミングに基づいて、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始し、前記第2の状態変更手段は、前記発光装置の動作状態が前記第3の状態から前記第4の状態へと変更された後であって、前記撮像装置の前記第1の算出手段によって前記発光準備時間が算出された後に、当該発光準備時間に基づいて、前記発光装置の動作状態を前記第4の状態から前記第3の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする。
本発明によれば、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、撮像装置の電力の消費を抑制することができる。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態としての撮像装置であるデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100とストロボ200について図1〜図6を参照して説明する。以下、図1を参照してカメラ100の基本構成を説明する。図1は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100と発光手段であるストロボ200の構成を説明するブロック図である。なお、ストロボ200はカメラ100に対して取り外し可能に設けられている。
本発明に係る第1実施形態としての撮像装置であるデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100とストロボ200について図1〜図6を参照して説明する。以下、図1を参照してカメラ100の基本構成を説明する。図1は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100と発光手段であるストロボ200の構成を説明するブロック図である。なお、ストロボ200はカメラ100に対して取り外し可能に設けられている。
撮影レンズ群101は、光軸シフトレンズやズームレンズ、フォーカスレンズを含む複数のレンズからなるレンズ群である。絞り102は、撮影レンズ群101の内部において、透過した光量を調節するための光量調節部材である。本実施形態では、撮影レンズ群101と絞り102をまとめて撮影光学系103と称す。なお、本実施形態のカメラ100は、撮影光学系103を備えたレンズ鏡筒がカメラ本体に対して取り外し可能な、所謂レンズ交換式のデジタルカメラであるが、カメラ本体とレンズ鏡筒とが一体的に設けられているような構成であってもよい。
撮影光学系103の後段には、シャッタ104と撮像素子105が設けられている。シャッタ104が開放状態である場合に、撮影光学系103によって導かれた被写体の光学像は撮像素子105上に結像する。また、シャッタ104が閉鎖状態である場合に、撮影光学系103から導かれた光が遮蔽される。このシャッタ104の開閉動作を制御することによって、設定された露光時間で撮像素子105が露光される。なお、本実施形態では、シャッタ104の開閉動作によって、設定された露光時間で被写体を撮像するような構成であるが、所謂電子シャッタ方式によって、設定された露光時間で被写体を撮像するような構成であってもよい。
撮像素子(撮像手段)105は、電荷を蓄積することで画像を生成することが可能なCCDやCMOSなどの固体撮像素子からなる電荷蓄積型の撮像素子であって、2次元的に撮像用の画素が配列されている。撮像素子105に被写体の光学像が結像すると、当該被写体の光学像に応じたアナログ電気信号(アナログ画像データ)が出力される。なお、撮像素子105には不図示のAFE(Analog Front End)が接続されている。当該AFEは、後述するカメラ制御部111からの指示に応じて、撮像素子105から出力されたアナログ画像データに対するゲイン量の調節やサンプリングなどを行う。
タイミング発生部106は、撮像素子105や、後述の光学系駆動制御部112、撮像制御部113や、カメラ100に取り外し可能な発光手段であるストロボ200側に、クロック信号や制御信号を供給するためのタイミングを送信する。
信号処理部107は、撮像素子105から出力された画像データに対して、所定の画素補間や縮小などのリサイズ処理、色変換処理、測光演算、測距制御用の演算処理などが行われる処理部である。また、信号処理部107では、TTL(Through the Lens)方式のAWB(Automatic White Balance)処理やAF(Autofocus)処理、AE(Auto Exposure)処理を行うことができる。さらに、信号処理部107には不図示のA/D変換部が設けられており、撮像素子105から出力されたアナログ画像データをデジタル画像データへの変換が行われる。さらに、信号処理部107では、変換されたデジタル画像データに対するゲイン量の調整も行われる。
メモリ108は、電気的に消去や記憶が可能なメモリであり、例えば、フラッシュメモリ等に代表されるEEPROM等である。メモリ108には、本実施形態において使用される種々のデータが格納されている。例えば、カメラ100において実行されるプログラムや動作用の定数、種々の露出条件、カメラ100内の処理で使用する算出式、露出条件、後述するストロボ200の残電圧比率α、ストロボ200の種類に関する情報などがメモリ108に格納されている。なお、カメラ100において実行されるプログラムとは、後述する図2や図3に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムである。
さらに、メモリ108には、DRAMなどの記録素子からなる画像データの記録領域を有しており、所定枚数の静止画や所定時間の動画、音声データを記録することが可能な十分な記憶容量を備え、取得されたデジタル画像データの記録ができる。さらに、メモリ108は、画像表示用メモリ(ビデオメモリ)、カメラ制御部111の作業領域、後述する記録媒体110の記録用バッファとしても使用される。メモリ108に記録されたデジタル画像データは、不図示のD/A変換部において表示用のアナログ画像データへと変換され、LCD等からなる表示部109に送信される。そして、カメラ制御部111からの指示に応じて、表示部109は、受け取った表示用のアナログ画像データを表示する。この表示用のアナログ画像データを表示部109に逐次表示することで、被写体を撮像した画像データのライブビュー表示が可能となる。なお、表示部109のみでなく、不図示の電子ビューファインダに当該スルー画像をライブビュー表示させることも可能である。さらに、本実施形態では、表示用のアナログ画像データは、当該画像データが取得された際に、表示部109にプレビュー表示される。
記録媒体110は、メモリ108に記録されたデジタル画像データの記録が可能なメモリーカードやハードディスクなどの記録媒体である。本実施形態では、カメラ100の外装に開閉可能に設けられている不図示の蓋部を開放した状態で、記録媒体110をカメラ100の本体内部に挿抜することが可能である。そして、記録媒体110は、カメラ100の本体内部に挿入された状態でカメラ制御部111との通信が可能となる。なお、記録媒体110としては、カメラ100に対して挿抜可能なメモリーカード等に限定されるものではなく、DVD−RWディスク等の光学ディスクやハードディスク等の磁気ディスクであってもよい。さらに、記録媒体110が取り外し可能ではなく、予めカメラ100に内蔵されているような構成であってもよい。
カメラ制御部(以下、単にCPUと称す)111は、カメラ100の全体的な動作を統括的に制御する。例えば、CPU111は、タイミング発生部106や信号処理部107、メモリ108、後述する光学系駆動制御部112や撮像制御部113、電源制御部114などに対してカメラ100における各動作の制御を指示する。また、CPU111は、カメラ100に接続されるストロボ200に対する各種の信号の送受信を指示する。なお、CPU111は、メモリ108に格納されているプログラムを実行し、カメラ100の内部において、当該プログラムの処理に応じた動作を制御することもできる。
また、CPU111には、時間の計測が可能な内蔵タイマーが設けられている。本実施形態では、カメラ100の撮影モードがインターバル撮影モード(第1のモード)である場合に、この内蔵タイマーによって、インターバル時間T_intなどの計測が行われる。なお、インターバル撮影モードとは、予め設定された時間間隔で被写体を複数回撮像するモードであって、ユーザが後述の操作部117などを操作することによって設定することが可能な撮影モードである。そして、インターバル時間T_intとは、カメラ100の撮影モードが上述したインターバル撮影モードに設定された場合に、あるタイミングにおける被写体の撮像開始から次の撮像開始までの時間間隔を示している。
光学系駆動制御部112は、CPU111からの指示に応じて、撮影レンズ群101や絞り102の駆動を制御する光学系駆動制御部である。撮像制御部113は、CPU111からの指示に応じて、アナログ画像データに対するゲイン量の調節(ISO感度の設定)の指示や、撮像素子105の露光時間を制御(電荷の蓄積と読み出しを制御)する露光制御部である。
電源部115は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、或いは、ACアダプター等であり、電源制御部114へ電力を供給する。電源制御部114は、DC−DCコンバータ、通電ブロックを切り替えるスイッチ回路などから構成されている。そして、電源制御部114は、電源部115における電池の装着の有無、電池の種類、電池残量等を検出し、その検出結果及びCPU111の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、カメラ100の各部へと供給する。
カメラ温度計116は、カメラ100の内部温度(以下、単にカメラ温度と称す)を計測する温度計測手段(第1の温度計測手段)である。このカメラ温度計116は、カメラ100の内部温度を順次計測し、計測した結果は、CPU111によってメモリ108に記録される。
なお、本実施形態では、カメラ100の内部において最もカメラ温度が高くなりやすいCPU111の周辺にカメラ温度計116を配置するような構成であるが、適正なカメラ温度を計測できるような位置であればどこに設けるような構成であってもよい。
操作部117は、スイッチ、ボタン、ダイヤルなど、カメラ100に対して、ユーザが各種の指示や設定を行うための操作部材からなる入力デバイス群である。例えば、電源スイッチやレリーズボタン、メニューボタン、方向ボタン、実行ボタンなどが含まれる。また、操作部117にはモード切替スイッチが設けられている。本実施形態では、ユーザがモード切替スイッチを操作することで、後述する通常撮影モードとインターバル撮影モードとを切り替えることができる。撮影モードの設定は、カメラ100の電源がオンされている状態で、ユーザによって任意のタイミングで行うことができる。後述するインターバル撮影モードの説明においては、ユーザによってカメラ100の撮影モードがインターバル撮影モードに設定された後に、初回の撮像が行われるものとする。
なお、表示部109が静電容量式のタッチパネルであって、表示部109に表示されたUIを操作選択することで、操作部117を操作した際と同様の情報入力ができるような構成であっても良い。
アクセサリシュー118は、カメラ100に対して取り外し可能なアクセサリなどの電子機器を取り付けるための取り付け部である。取り付け可能な電子機器としては、ストロボなどの発光手段や、EVFなどの電子ビューファインダ、GPSユニットなどがある。アクセサリシュー118の内部には後述する後述する第1の端子群(通信手段)401が設けられている。なお、後述するストロボ200側にも、この端子群401に対応する第2の端子群(通信手段)402が設けられており、第1の端子群401と第2の端子群401とが電気的に接続されることで、カメラ100とストロボ200とが通信可能となる。以上がカメラ100の基本構成である。
以下、図1を参照して本実施形態の発光手段であるストロボ200の基本構成について説明する。ストロボ200は、発光部207にキセノン管やLED(Light Emitting Diode)などを用いて、被写体を照明する発光手段である。カメラ100のアクセサリシュー118とストロボ200のストロボ接続部201とが接続された状態であって、ストロボ200の電源がオンされた状態で、ストロボ200とカメラ100とが電気的に接続される。この状態で、カメラ100とストロボ200のそれぞれの端子群が接続され、CPU111とストロボ制御部202とが通信可能となる。なお、カメラ100とストロボ200との間で通信される信号の詳細については図2を参照して後述する。
ストロボ200の外装に設けられた不図示の電源スイッチがオンされると、ストロボ制御部202の指示によって、ストロボ電源部203から出力された出力電圧が充電回路204によって所定の電圧まで昇圧される。そして、充電回路204によって所定の電圧まで昇圧された出力電圧に対応した電荷がメインコンデンサ205に充電される。
また、ストロボ制御部(電圧測定手段)202は、メインコンデンサ205の電圧を測定し、当該測定したメインコンデンサ205の電圧をカメラ100側のCPU111に送信することができる。さらに、ストロボ制御部202は、ストロボ温度計(第2の温度計測手段)208によって計測した、ストロボ200の内部温度(以下、単にストロボ温度と称す)に関する情報(ストロボ温度情報)を、カメラ100側のCPU111に送信することもできる。CPU111は、ストロボ制御部202から送信されたメインコンデンサ205の電圧とストロボ温度情報とに基づいて、ストロボ200の充電に必要な充電時間(発光準備時間)を算出する。そして、当該算出結果に基づいて、ストロボ制御部202に対する起動信号と充電情報を送信することが可能である。この詳細については後述する。
所定の電圧までメインコンデンサ205を充電した状態で、ストロボ制御部202が、カメラ100側から発光を開始させる旨の信号を受信すると、メインコンデンサ205の電圧に対応した電荷が放電回路206を介して発光部207に供給される。発光部207は供給された電荷に対応した発光量での閃光発光を実行し、被写体を照明することが可能となる。
なお、上述した所定の電圧とは、被写体を照明するための適正な発光量を得るために必要な電圧であって、ストロボ制御部202の演算によって算出される。なお、カメラ100側またはストロボ200側に、発光量ごとに必要となる電圧を予め格納しておいて、当該電圧を読み出すことによって所定の電圧を取得するような構成であってもよい。
本実施形態では、ストロボ制御部202によって、メインコンデンサ205に所定の電圧に対応した電荷が蓄積された否かを判定する。なお、具体的には、メインコンデンサ205を充電して、メインコンデンサ205の(充電)電圧が所定の電圧になったか否かを判定することで、メインコンデンサ205に所定の電圧に対応した電荷が蓄積されたか否かを判定する。すなわち、ストロボ制御部202が、メインコンデンサ205の電圧が所定の電圧であるか否かを判定する。
なお、ストロボ制御部202によって、メインコンデンサ205の電圧が所定の電圧であると判定された場合は、CPU111に対して、メインコンデンサ205の充電が完了した旨の信号を送信するような構成であってもよい。この構成であれば、CPU111が上述した信号を受信するまでは、カメラ100側で被写体の撮像命令がされたとしても、ストロボ200の発光を防止するような構成にすることができる。したがって、発光量が不足した状態でストロボ200を発光してしまうことを防止することができる。また、ストロボ200のストロボ制御部202には、カメラ100側と同様に、ストロボ200で行う処理において時間を計測するための内蔵タイマーが設けられている。
なお、本実施形態では、カメラ100に設けられた信号処理部107で取得された画像データに基づいて、ストロボ200の発光量を演算するための調光演算処理が行われるような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ストロボ200のストロボ制御部202が、カメラ100側から被写体の輝度情報を取得し、このストロボ制御部202が、調光演算を行うような構成であってもよい。この際、算出した発光量を記録するためのメモリを、ストロボ200の内部に新たに設けるような構成であってもよい。当該メモリとしては、ストロボ機種情報やストロボタイマー精度などの格納や、後述するインターバル撮影処理において取得される情報の一時的な記録を行うものとする。そして、ストロボ制御部202によって、当該メモリに格納された情報や、メモリに記録された情報などの読み出しが適宜行われるものとする。以上がストロボ200の基本構成である。この構成によって、ストロボ200を所望の発光量で発光させることが可能となる。
以下、図2を参照して、カメラ100とストロボ200とで行われる通信の詳細について説明する。図2は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100とストロボ200とを接続する部分の近傍の構成を説明するブロック図である。
図2に図示するように、カメラ100のアクセサリシュー118とストロボ200のストロボ接続部201には、第1の端子群401と第2の端子群402が設けられている。なお、第1の端子群401および第2の端子群402は、それぞれA端子〜E端子という5つの端子によって構成されている。
A端子(401−A、402−A)は、カメラ100とストロボ200の間でアナログ情報通信を行う端子である。ここで、アナログ情報通信とは、電圧値や電流値などのアナログ値を検出することで、カメラ100とストロボ200とがそれぞれ互いの状態を認識するための通信である。例えば、A端子によって、メインコンデンサ205での充電完了などのストロボ200の動作前準備に関する情報をアナログ値に変化させることで、ストロボ200からカメラ100に伝えることが可能となる。
B端子(401−B、402−B)は、カメラ100とストロボ200との間でシリアル通信を行う際のクロック端子(SCLK)である。C端子(401−C、402−C)は、カメラ100とストロボ200との間でシリアル通信を行う際の、カメラ100からストロボ200へと情報送信を行うためのデータ端子(MOSI)である。D端子(401−D、402−D)は、カメラ100とストロボ200との間でシリアル通信を行う際の、ストロボ200からカメラ100へと情報送信を行うためのデータ端子(MISO)である。なお、本実施形態では、B端子〜D端子404の3つの端子を用いた、所謂3線シリアル通信によってカメラ100とストロボ200とのシリアル通信を行うような構成であるが、これらに限定されるものではない。例えば、ICC通信やUART通信などの方式を用いても勿論よい。
E端子(401−E、402−E)は、カメラ100からストロボ200に対して、発光の開始を指示する旨の信号を送信するための、所謂X端子である。カメラ100からストロボ200に発光開始信号を送信するタイミングは、カメラ100のタイミング発生部106により発生されたタイミングに従うものとする。例えば、ストロボ200を発光させて被写体を撮像する際などに、カメラ100から上述した信号を、ストロボ200がE端子を介して受信することで被写体を撮像するタイミングに合わせてストロボ200を発光させることが可能になる。以上説明した各端子部は、前述したカメラ100のアクセサリシュー118にストロボ200のストロボ接続部201が接続され、カメラ100およびストロボ200の電源がオンされている状態で、電気的に接続可能な状態となる。以上が、本実施形態におけるカメラ100とストロボ200の基本構成である。
以下、ストロボ200を発光させた状態で被写体を撮像する場合の、カメラ100およびストロボ200の動作について説明する。なお、以下の説明においては、取得された画像(データ)や露出量、評価値などの情報は、取得後にメモリ108に記録され、CPU111によって適宜読み出しが実行されるものとする。
まず、カメラ100のCPU111は、アクセサリシュー118に取り付けられている電子機器の判別を行う。具体的には、ストロボ200がアクセサリシュー118に取り付けられた状態であってストロボ200側の電源がオンされると、ストロボ制御部202からCPU111に対して、ストロボ200の種類に関する情報(ストロボ種類情報)が送信される。CPU111はこの情報に基づいて、アクセサリシュー118に取り付けられた電子機器がストロボであることを特定する。
次に、アクセサリシュー118に取り付けられた電子機器がストロボ200であると特定された場合、CPU111は、ストロボ種類情報に基づいてストロボ200が動作状態を変更することが可能な機種であるか否かを判定する。なお、ストロボ200が変更可能な動作状態の詳細については、インターバル撮影モードの説明にて後述する。
また、カメラ100のCPU111は、このストロボ種類情報に基づいて、ストロボ200が、ストロボ温度情報を送信することが出来る機種であるのか否かを判定する。すなわち、ストロボ種類情報は、ストロボ200が、ストロボ温度情報をカメラ100側に送信することが出来る機種であるか否かの情報を含んでいる。
次に、カメラ100の電源がオンされた状態で、ユーザによって操作部117のレリーズボタンが操作されると、CPU111は、操作部117のレリーズボタンがSW1状態(例えば、半押し状態)にされたか否かを判定する。
この判定によって、レリーズボタンがSW1状態であると判定されると、信号処理部107は、スルー画像などの事前に取得された画像データに基づいてフォーカス処理(AF処理)を実行する。本実施形態のAF処理としては、画像の輝度成分のコントラスト情報からAF評価値を算出し、当該AF評価値に基づいて、光学系駆動制御部112が撮像レンズ102の各レンズ位置を設定する。なお、AF評価値の算出方法については一般的なものであればどのような方法を採用してもよい。
また、レリーズボタンがSW1状態であると判定されると、信号処理部107はスルー画像などの事前に取得された画像データに基づいて測光演算を行う。測光演算の方法としては、画像の一画面分を複数のブロックに分割し、これらのブロックごとに平均輝度値を算出する。そして、全ブロックの平均輝度値を積分して代表輝度値を算出する。本実施形態では、この代表輝度値を被写体の輝度情報として、以降の処理を実行するような構成であるがこれに限定されるものではない。例えば、スポット測光などの測光方法を用いて被写体の輝度情報を算出する方法であっても勿論よい。すなわち、以降の処理に用いる被写体の輝度情報を算出する方法としては、公知の方法であればどのようなものを用いてもよい。
次に、信号処理部107は、先に算出した被写体の輝度情報をメモリ108から読み出し、当該輝度情報に基づいて、被写体が適正な明るさとなるような露出量をカメラ100に設定する(AE処理)。なお、本実施形態の露出量とは、取得する画像の明るさを設定するための値であって、絞り値や露光時間(蓄積時間)、ゲイン量(ISO感度)などの露出条件を変化させることによって設定される。
次に、信号処理部107は、先に算出した被写体の輝度情報と露出条件とをメモリ108から読み出し、ストロボ200の発光量を算出するための調光演算を実行する。以上説明したAF処理とそれ以外の種々の処理とは、どの様な順番で行ってもよいし、それぞれを並行して行うような構成であってもよい。また、本実施形態では撮像素子105によって取得したデジタル画像データを用いて、上述したような種々の処理を行うような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、カメラ100に新たなセンサを設け、当該センサによって取得した画像データを用いて、AF処理や測光演算、AE処理、調光演算などを行うような構成であってもよい。以上説明した種々の処理や演算などが、カメラ100の撮像前の準備動作(以下、撮像前準備と称す)である。
カメラ100における撮像前の準備動作が完了すると、CPU111は、操作部117のレリーズボタンがSW2状態(例えば、ユーザの操作による全押状態)にされたか否かを判定する。
レリーズボタンがSW2状態であると判定された場合、CPU111は、ストロボ200側に対して発光開始信号を送信し、ストロボ200による被写体の照明と同期させて撮像素子105によって被写体を撮像し、アナログ画像データを取得する。すなわち、ストロボ200は、カメラ100側から受け取った発光開始信号に基づいて、カメラ100の撮像素子105による被写体の撮像に合わせて、発光部207を発光させる。
取得されたアナログ画像データは、信号処理部107によりデジタル画像データに変換された状態で信号処理部107によって前述した種々の処理が施された後に、メモリ108に記録される。また、当該デジタル画像データは、CPU111によってメモリ108から読み出され、不図示のD/A変換部によって表示用のアナログ画像データへと変換され後に、表示部109にクイックレビュー表示される。さらに、CPU111によってメモリ108に記録されたデジタル画像データが読み出され、当該デジタル画像データが記録媒体110に記録される。以上が、ストロボ200を発光させつつ被写体を撮像する際の動作である。
なお、本実施形態では、ユーザによる操作部117のレリーズボタンの直接操作によって、レリーズボタンがSW1状態およびSW2状態への遷移する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カメラ100に取り外し可能な外付けレリーズボタンをカメラ100に取付け、当該外付けレリーズボタンを操作するような構成であってもよい。また、カメラ100が電波通信に対応している場合や外付けの電波通信用デバイスが取り付けられている場合は、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の電子デバイスを遠隔操作することによって被写体を撮像するような構成であってもよい。さらに、予め設定された時間に応じて、自動的に被写体を撮像するような構成であってもよい。
なお、インターバル撮影モードでは、初回の撮像は、ユーザによる操作部117のレリーズスイッチの操作によって実行されるが、2回目以降の撮像は、予め設定された所定の時間間隔ごとに自動的に被写体の撮像が実行されるものとする。この際、所定の時間間隔に関する時間の計測は、CPU111に内蔵された内蔵タイマーによって行われる。以上が、ストロボ200を発光させた状態で被写体を撮像する場合の、カメラ100およびストロボ200の基本的な動作である。
〈インターバル撮影モード〉
以下、カメラ100によって、予め設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する、所謂インターバル撮影を行う場合について説明する。なお、以下の説明では、カメラ100の撮影モードとしてインターバル撮影を行うインターバル撮影モードが設定されている状態であって、被写体を撮像する際にストロボ200を発光させる場合について例示的に説明する。
以下、カメラ100によって、予め設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する、所謂インターバル撮影を行う場合について説明する。なお、以下の説明では、カメラ100の撮影モードとしてインターバル撮影を行うインターバル撮影モードが設定されている状態であって、被写体を撮像する際にストロボ200を発光させる場合について例示的に説明する。
カメラ100の動作状態は、インターバル撮影モードが設定されている状態で、被写体の撮像が可能な第1の状態(起動状態)と、第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態(省電力状態)とを交互に変更する。
また、この際のストロボ200の動作状態は、発光部207を発光可能な第3の状態(ストロボ起動状態)と、第3の状態よりも電力の消費が少ない第4の状態(ストロボ省電力状態)とを交互に変更する。
なお、上述した第2の状態と第4の状態において、カメラ100およびストロボ200は、それぞれの内蔵タイマーが時間の計測を行う動作などの動作状態の変更に関するもの以外の全ての動作が停止されるが、これに限定されるものではない。少なくとも、カメラ100において、前述した第1の状態よりも第2の状態の方が電力の消費が少なく、ストロボ200において、前述した第3の状態よりも第4の状態の方が電力の消費が少ないような状態であればよい。また、インターバル撮影モードにおける各処理における時間の計測は、カメラ100およびストロボ200の内蔵タイマーによって適宜行われているものとする。
以下、本実施形態のカメラ100の、インターバル撮影モードにおける処理(以下、インターバル撮影処理と称す)について図3を参照して説明する。図3は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100とストロボ200におけるインターバル撮影処理を説明するフローチャートである。なお、当該フローチャートは、カメラ100に取り付けられた電子機器が動作状態の変更が可能な機種のストロボ200であると判定された後であって、インターバル撮影モードにおいて、前述した基本動作に従って初回の撮像が完了した後の処理を示している。また、図3のフローチャートは、ストロボ200を発光させて被写体を撮像する場合の処理を示している。
カメラ100の撮影モードがインターバル撮影モードに設定されている状態で、初回の撮像が終了すると、ステップS101でCPU111は、インターバル時間T_intや総撮影回数をメモリ108から読み出す。なお、これらの情報は、インターバル撮影処理が開始される前の任意のタイミングで、ユーザによって事前に設定されたものである。なお、ユーザによる、インターバル時間T_intや総撮影回数の設定は、それぞれを別々に設定するような構成であってもよいし、予め決められた撮影条件を選択するような構成であってもよい。また、本実施形態では、総撮影回数を設定するような構成であるが、総撮影時間を設定し、当該総撮影時間をステップS101で読み出すような構成であってもよい。
次に、ステップS102でCPU111は、先に設定したインターバル時間T_intが所定の時間以上であるか否かを判定する。ステップS102において、インターバル時間T_intが所定の時間以上であると判定された場合はステップS103に進み、インターバル時間T_intが所定の時間より短いと判定された場合はステップS118に進む。すなわち、インターバル時間T_intが所定の時間よりも短い場合は、カメラ100の動作状態を変更しない。
これは、カメラ100の動作状態の変更によって、電力の消費が増加することを防ぐためである。例えば、設定されたインターバル時間T_intが比較的短い時間間隔である場合は、頻繁にカメラ100の動作状態を変更させなければならないので、カメラ100の動作状態を省電力状態へと変更することで電力の消費が増大してしまう。そこで、本実施形態では、ステップS102の処理により、インターバル時間T_intが所定の時間よりも短いと判定された場合は、カメラ100の動作状態を第1の状態から第2の状態(省電力状態)へと変更させないようにする。この構成によって、インターバル時間T_intに応じて、カメラ100の動作状態の変更の可否を適正に決めることができるので、電力の消費を抑制することが可能となる。なお、所定の時間としてはどのような時間であってもよいが、本実施形態では例示的に10秒とする。
次に、ステップS103でCPU111は、予めストロボ200側から送信され、メモリ108に記録されたストロボ種類情報を読み出す。なお、前述したように、このストロボ種類情報には、ストロボ200が、自身のストロボ温度に関する情報を送信できる機種であるか否かの情報を含んでいる。
次に、ステップS104でCPU111は、ストロボ200のストロボ制御部202に対してメインコンデンサ205の残った電圧に関する情報(以下、単に残電圧情報と称す)を要求する。そして、ステップS105でCPU111は、ストロボ200側から、残電圧情報を受信したか否かを判定し、残電圧情報を受信するまでこの処理を繰り返す。
前の処理において、残電圧情報を受信したと判定された場合、ステップS106でCPU111は、現在通信を行っているストロボ200が、ストロボ温度情報の送信に対応した機種(以下、単に対応機種と称す)であるか否かを判定する。なお、この判定は、先に読み出した、ストロボ種類情報に基づいて行われる。
ストロボ200が対応機種であると判定された場合は、ステップS107でCPU111は、ストロボ200のストロボ制御部に対して、ストロボ温度情報を要求する。そして、ステップS108でCPU111は、ストロボ200側からストロボ温度情報が受信されたか否かを判定し、ストロボ温度情報が取得されるまでこの処理を繰り返す。なお、ストロボ温度情報とは、後述するストロボ200の充電時間T_chgを算出する際に用いる情報であって、ストロボ温度に関する情報である。
先のステップS106でストロボ200が対応機種でないと判定された場合は、ステップS109でCPU111は、カメラ温度計116を用いてカメラ100のカメラ温度を計測し、カメラ温度情報をメモリ108に記録する。なお、カメラ温度情報とは、後述するストロボ200の充電時間T_chgを算出する際に用いる情報であって、カメラ温度に関する情報である。
次に、ステップS110でCPU111は、ストロボ200のストロボ制御部202に対して、ストロボ200の動作状態をストロボ省電力状態(第4の状態)へと変更させるための信号(スリープ信号)を送信する。
次に、ステップS111でCPU(第1の算出手段)111は、ストロボ200から取得した残電圧情報と、ストロボ温度情報またはカメラ温度情報に基づいて、ストロボ200側の充電時間T_chgを算出する。ここで、充電時間T_chgとは、被写体を適正に照明するための発光量となるような所定の電圧までメインコンデンサ205を充電するのに必要な発光準備時間であって、メインコンデンサ205に残っている電圧から逆算して算出することが可能である。以下、その詳細について説明する。なお、以下の説明では、CPU111がストロボ制御部202から適宜必要な情報を受信するものとし、当該受信した情報に基づいてCPU111が各種の演算を行うものとする。
まず、ストロボ200における次回の発光開始前において、メインコンデンサ205に充電をせずにメインコンデンサ205に残留していると予測される電圧(以下、第1の電圧と称す)Vdisを算出する。
第1の電圧Vdisは、メインコンデンサ205の残電圧比率αに、前回の発光直後にストロボ制御部202によって計測したメインコンデンサ205の電圧(以下、第2の電圧と称す)Vpostを乗算することで算出(予測)することができる。メインコンデンサ205の残電圧比率αとすると、第1の電圧Vdisは式(1)を用いて、
Vdis=α・Vpost・・・(1)
として算出される。
Vdis=α・Vpost・・・(1)
として算出される。
なお、残電圧比率αは、ストロボ200のストロボ温度と、充電後の経過時間に応じて変化する値である。この残電圧比率αについて、図4を参照して詳細を説明する。図4は、本発明を実施した発光装置の第1実施形態であるストロボ200の残電圧比率を例示的に示した図であって、メインコンデンサ205の放電特性を表している。なお、本実施形態において放電特性とは、残電圧比率αの時間変化を表わす特性である。
本実施形態における残電圧比率αは、メインコンデンサ205に残留している電圧の比率である。なお、ストロボ200による初回の発光(または、カメラ100による初回の撮像)が完了した後にメインコンデンサ205に残留している第2の電圧Vpostを、例示的に残電圧比率α=1の状態とする。すなわち、図4は、ストロボ200による被写体の発光後のメインコンデンサ205に残留している電圧が、経過時間とストロボ温度ごとに変化する様子を表している。
図4に図示するように、時間の経過が長く、ストロボ温度が低いほど、メインコンデンサ205の残電圧比率αは低い。すなわち、時間の経過を追うごとにメインコンデンサ205に充電された電圧が放電されてしまう。また、ストロボ温度が低いほど、メインコンデンサ205に充電された電圧が放電されやすい。
以上説明したように、本実施形態では、図4に図示する放電特性と式(1)とを用いて第1の電圧Vdisを算出(予測)する。なお、本実施形態では、ユーザによって設定されたインターバル時間T_intを、図4の横軸に適用させることで、メインコンデンサ205の残電圧比率αを決定する。
例えば、ストロボ温度が20℃(仮に、第1の温度とする)でインターバル時間T_intが20分である場合は、残電圧比率α=約0.1となる。また、ストロボ温度が10℃(仮に、第2の温度とする)でインターバル時間T_intが20分である場合は、残電圧比率α=約0.06となる。
なお、図4に図示するような、ストロボ200の残電圧比率αや放電特性については、ストロボ200の種類ごとに異なる。そして、本実施形態では、図4に図示するようなグラフが、ストロボ200の種類ごとにメモリ108に予め格納されているような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ストロボ200側に新に設けられたたメモリから、カメラ100側に対してストロボ200の残電圧比率αや放電特性に関する情報を送信するような構成であってもよい。この構成であれば、残電圧比率αや放電特性がカメラ100側に格納されてないような種類のストロボ200が、カメラ100に接続された場合であっても、後述するストロボ200の充電時間T_chgを算出することができる。
また、発光開始前のメインコンデンサ205の電圧である第1の電圧Vdisの算出方法としては、公知のものであればどのようなものを用いてもよい。例えば、充電回路204のインピーダンスを用いたRCカーブに基づいて、第1の電圧Vdisを算出するような構成であってもよい。詳細としては、メインコンデンサの容量を容量C、充電回路204の寄生抵抗を抵抗Rとすると、第1の電圧Vdisは式(2)を用いて、
Vdis=Vpost・ε^{−(T_int/(C・R)}・・・(2)
として算出することもできる。なお、εを自然対数の底、演算子^はべき乗を表す演算子である。なお、容量Cと抵抗Rは温度によって変化するため、先に算出したストロボ温度、あるいはカメラ温度を用いて補正を行うことが望ましい。
Vdis=Vpost・ε^{−(T_int/(C・R)}・・・(2)
として算出することもできる。なお、εを自然対数の底、演算子^はべき乗を表す演算子である。なお、容量Cと抵抗Rは温度によって変化するため、先に算出したストロボ温度、あるいはカメラ温度を用いて補正を行うことが望ましい。
なお、第2の電圧Vpostを直接計測できないような構成である場合は、前回の発光後にメインコンデンサ205に残留している残電荷量Eremに基づいて第2の電圧Vpostを算出する。第2の電圧Vpostは、式(3)を用いて、
Vpost=Erem/C・・・(3)
として算出できる。なお、残電荷量Eremは、ストロボ制御部202によって計測したメインコンデンサ205に残っている電圧から推定することができる。
Vpost=Erem/C・・・(3)
として算出できる。なお、残電荷量Eremは、ストロボ制御部202によって計測したメインコンデンサ205に残っている電圧から推定することができる。
この、残電荷量Eremをより厳密に算出する場合は、発光直前のメインコンデンサ205への充電に要する電圧を充電電圧Vpre、必要発光に必要な電荷量を電荷量Eflとし、式(4)を用いて、
Erem=C・Vpre−Efl・・・(4)
として算出できる。
Erem=C・Vpre−Efl・・・(4)
として算出できる。
以上で説明した式(1)〜(4)で算出したパラメータを用いて、被写体を照明するための適正な発光量を得るために必要なメインコンデンサ205の充電時間T_chgを算出する。なお、本実施形態では例示的に、ストロボ制御部202によって第2の電圧Vpostが算出できる場合であって、式(1)を用いてVdisを求めている。
メインコンデンサ205の満充電時の電圧を電圧Vfull、メインコンデンサ205に充電をする際の電流を充電電流i_chgとすると、充電回路204における充電動作が定常流動作である場合に、充電時間T_chgは、式(5)を用いて、
T_chg=(Vfull−Vdis)/(i_chg/C)・・・(5)
として算出する。算出した充電時間T_chgに関する情報はメモリ108に記録される。
T_chg=(Vfull−Vdis)/(i_chg/C)・・・(5)
として算出する。算出した充電時間T_chgに関する情報はメモリ108に記録される。
例えば、ストロボ温度が前述した第1の温度(20℃)である場合と、第2の温度(10℃)である場合のそれぞれについて、インターバル時間T_int、メインコンデンサ、充電電流が同様であると仮定する。この場合、ストロボ温度が第2の温度である場合よりも、第1の温度である場合の方が、式(5)を用いて算出される充電時間T_chgは短くなる。
また、インターバル時間T_intが前述した第1の時間間隔(10分)である場合と、第2の時間間隔(20分)である場合のそれぞれについて、ストロボ温度、メインコンデンサ、充電電流が同様であると仮定する。この場合、インターバル時間T_intが第2の時間間隔である場合よりも、第1の時間間隔である場合の方が、式(5)を用いて算出される充電時間T_chgは短くなる。すなわち、インターバル時間Tintが短く、ストロボ温度が比較的高い温度である場合ほど、メインコンデンサ205の充電時間T_chgは短くなる。
なお、上述の説明では、ストロボ200が、自身のストロボ温度情報をカメラ100に送信可能な機種であって、ストロボ温度を用いて上述の演算を行うような場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ストロボ200にストロボ温度計208が設けられていないような場合(例えば、ステップS106の判定がNOの場合)、カメラ100側ではストロボ温度情報を取得することができない。この場合は、カメラ100のカメラ温度計116によって計測したカメラ温度を用いて、上述した種々の演算を実行する。
また、本実施形態では上述したような方法で、充電時間T_chgを算出するような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ストロボ温度やカメラ温度を考慮せずに、ストロボ制御部202によって計測したメインコンデンサ205の電圧に基づいて、充電時間T_chgを直接算出するような構成であってもよい。この場合、メモリ108に、ストロボ200におけるメインコンデンサ205の電圧と充電時間T_chgとの関係を示すテーブルが予め格納されており、当該テーブルに基づいて充電時間T_chgを算出する。なお、ストロボ200側からこのテーブルを送信するような構成であってもよい。
図3に戻り、ステップS112でCPU(第2の算出手段)111は、先に算出した充電時間T_chgに基づいて、カメラ100の動作状態を省電力状態から起動状態へと変更する起動タイミング(第1のタイミング)を算出する。起動タイミングの詳細については図6を参照して後述する。
なお、本実施形態では、起動タイミングを算出することで、カメラ100の動作状態を第2の状態に維持するスリープ期間X1を算出できる。詳細としては、インターバル時間T_intから、充電時間T_chgと前回の撮像から充電時間T_chgを算出するまでに掛った時間を減算することでスリープ期間X1を算出する。なお、カメラ100の動作状態を変更する動作に掛る時間も考慮して、スリープ期間X1を算出する。
例えば、前述したように、ストロボ温度が第1の温度である場合は、ストロボ温度が第2の温度である場合よりも充電時間T_chgが短くなる。従って、ストロボ温度が第1の温度である場合は、ストロボ温度が第2の温度である場合よりも、カメラ100の動作状態を省電力状態に変更してから起動タイミングまでの期間が長くなる。すなわち、ストロボ温度が第1の温度である場合は、ストロボ温度が第2の温度である場合よりも、スリープ期間X1が長くなる。
また、前述したように、インターバル時間T_intが第1の時間間隔である場合は、インターバル時間T_intが第2の時間間隔で場合よりも充電時間T_chgが短くなる。従って、インターバル時間T_intが第1の時間間隔である場合は、インターバル時間T_intが第2の時間間隔である場合よりも、カメラ100の動作状態を省電力状態に変更してから起動タイミングまでの期間が長くなる。すなわち、インターバル時間T_intが第1の時間間隔である場合は、インターバル時間T_intが第2の時間間隔である場合よりもスリープ期間X1が長くなる。
次に、ステップS113でCPU(第1の状態変更手段)111は、カメラ100の動作状態を第1の状態(起動状態)から第2の状態(省電力状態)へと変更させる。詳細としては、CPU111の内蔵タイマーによる時間の計測と必要最低限な動作や処理以外の動作および処理を停止する。そして、ステップS114でCPU111は、カメラ100側の内蔵タイマーによる経過時間のカウントを開始する。
次に、ステップS115でCPU111は、第2の状態に変更してからスリープ期間X1が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU111の内蔵タイマーによるカウントした経過時間がスリープ期間X1を超えたか否かを判定する。ステップS115において、経過時間がスリープ期間X1を超えていないと判定された場合はステップS115の処理を繰り返し、経過時間がスリープ期間X1を超えたと判定された場合はステップS116に進む。
次に、ステップS116でCPU111(第1の状態変更手段)は、先に算出した第1のタイミングに基づいて、カメラ100の動作状態を省電力状態(第2の状態)から起動状態(第1の状態)へと変更させるための動作を開始する。すなわち、カメラ100の動作状態を被写体の撮像が可能な状態への復帰を開始する。
次に、ステップS117でCPU111は、ストロボ200のストロボ制御部202に対して、ストロボ200の動作状態をストロボ起動状態(第3の状態)へと復帰させるための信号(起動信号)を送信する。
次に、ステップS118でCPU111は、ストロボ200の動作状態がストロボ起動状態に変更されてから、先に算出したストロボ200の充電時間T_chgが経過したか否かを判定する。なお、ステップS118では上述の判定と同時に、信号処理部107やCPU111によって、カメラ100における撮像前準備が実行される。
ステップS118において、充電時間T_chgが経過していないと判定された場合はステップS118の処理を繰り返し、充電時間T_chgが経過したと判定された場合はステップS119に進む。
次に、ステップS119でCPU111は、内蔵タイマーによって計測している、カメラ100による前回の撮像からの経過時間が、インターバル時間T_intを超えているか否かを判定する。
ステップS119において、前回の撮像からの経過時間がインターバル時間T_intを超えていないと判定された場合は、ステップS119の処理を繰り返す。なお、この間、ストロボ200のメインコンデンサ205の電圧は、電圧が所定の電圧に維持された状態で待機する。また、ステップS119において、前回の撮像からの経過時間がインターバル時間T_intを超えていると判定された場合は、ステップS120に進む。
ステップS120でCPU111は、ストロボ200に対して、被写体の撮像を開始する準備が出来た旨の信号(撮像開始信号)を送信する。なお、この撮像開始信号は、発光部207の発光の開始を指示するために、ストロボ200のストロボ制御部202に送信される。
ステップS121でCPU111は、ストロボ200の発光部207の発光と同期させ、撮像素子105を用いて被写体を撮像させる。取得された画像データは信号処理部107によって種々の処理とデジタル画像データへの変換が行われた後に、メモリ108と記録媒体110に記録される。この際、メモリ108に現在の撮影回数を記録し、現在までの撮影回数を更新する。なお、取得されたデジタル画像データをCPU111によってメモリ108から読み出し、不図示のD/A変換部で表示用のアナログ画像データに変換した後に、表示部109にクイックレビュー表示させることもできる。
次に、ステップS122でCPU111は、メモリ108に記録されている総撮影回数と現在までの撮影回数とを読み出し、現在までの撮影回数が設定された総撮影回数に到達したか否かを判定する。
ステップS122において、現在までの撮影回数が総撮影回数に達していないと判定された場合はステップS123に進む。そして、ステップS123でCPU111は、ストロボ制御部202に対して、被写体の撮像を続行する旨の信号(撮像続行信号)を送信する。そして、ステップS101に戻り、インターバル撮影処理を続行する。なお、ユーザによるインターバル時間T_intや総撮影回数が変更された場合以外は、ステップS101〜S113までの処理を省略する。
ステップS122において、現在までの撮影回数が総撮影回数に到達したと判定された場合はCPU111の内蔵タイマーでの計測を終了し、カメラ100側でのインターバル撮影処理を終了する。
なお、本実施形態では、被写体を撮像する総撮影回数に応じてインターバル撮影処理を続行するか否かを判定したが、被写体を撮像する時間の総数である総撮影時間と、現在までの経過時間とを比較するような構成であってもよい。以上が、カメラ100のインターバル撮影処理である。
以下、ストロボ200におけるインターバル撮影処理について図5を参照して説明する。図5は、本発明を実施した発光装置の第1実施形態であるストロボ200におけるインターバル撮影処理を説明するフローチャートである。なお、当該フローチャートは、カメラ100の撮影モードがインターバル撮影モードに設定されており、既に前述した基本動作によって初回の撮像を完了した後の処理を示している。また、図5のフローチャートは、ストロボ200を発光させた状態で被写体を撮像する場合の処理を示している。
インターバル撮影モードにおいて、カメラ100による初回の撮像が終了すると、ステップS201でストロボ制御部202は、CPU111からメインコンデンサ205に残っている電圧に関する情報(残電圧情報)を要求されているか否かを判定する。ステップS201において、カメラ100側から残電圧情報の要求されていないと判定された場合は、ステップS201の処理を繰り返す。また、ステップS201において、カメラ100側から残電圧情報の要求がされていると判定された場合は、ステップS202に進む。
次に、ステップS202でストロボ制御部(電圧測定手段)202は、メインコンデンサ205の電圧を測定する。なお、ストロボ制御部202によって、メインコンデンサ205の電圧(第2の電圧Vpost)を直接測定するような構成でも良いし、前述した式(3)を用いて算出してもよい。そして、ステップS203でストロボ制御部202は、測定、または算出した残電圧情報をカメラ100のCPU111に送信する。
次に、ステップS204でストロボ制御部202は、ストロボ200がストロボ温度情報の送信に対応した機種であるか否かを判定する。ステップS204において、ストロボ200がストロボ温度情報の送信に対応した機種であると判定された場合は、ステップS205に進み、ストロボ200がストロボ温度情報の送信に対応した機種でない判定された場合は、ステップS208に進む。なお、ストロボ200がストロボ温度情報の送信に対応した機種でない判定された場合とは、例えば、ストロボ200にストロボ温度計208が設けられていないような場合である。
次に、ステップS205でストロボ制御部202は、カメラ100側からストロボ温度に関する情報(ストロボ温度情報)の要求がされているか否かを判定する。ステップS205において、カメラ100側からストロボ温度情報の要求されていないと判定された場合は、ステップS205の処理を繰り返す。また、ステップS205において、カメラ100側からストロボ温度情報の要求がされていると判定された場合は、ステップS206に進む。
ステップS206でストロボ制御部202は、ストロボ温度計(第2の温度計測手段)208によってストロボ温度を測定する。そして、ステップS207でストロボ制御部202は、測定したストロボ温度に関するストロボ温度情報をカメラ100のCPU111に送信する。
次に、ステップS208でストロボ制御部202は、カメラ100のCPU111から、ストロボ200の動作状態をストロボ省電力状態(第4の状態)へと変更させるための信号(スリープ信号)を受信したか否かを判定する。ステップS208において、スリープ信号を受信していないと判定された場合は、ステップS208の処理を繰り返し、スリープ信号を受信したと判定された場合は、ステップS209に進む。
そして、ステップS209でストロボ制御部(第2の状態変更手段)202は、ストロボ200の動作状態をストロボ起動状態(第3の状態)からストロボ省電力状態(第4の状態)へと変更させる。詳細としては、ストロボ200における、内蔵タイマーによる時間の計測と必要最低限な動作や処理以外の動作および処理を停止する。そして、ストロボ200の動作状態は、カメラ100側から起動信号を受信するまで、ストロボ省電力状態に維持される。
次に、ステップS210でストロボ制御部202は、カメラ100のCPU111から起動信号を受信したか否かを判定する。ステップS210において、カメラ100側から起動信号を受信していないと判定した場合は、ステップS210の処理を繰り返す。また、カメラ100側からストロボ200の起動信号を受信したと判定した場合はステップS211へと進む。そして、ステップS211でストロボ制御部202は、ストロボ200の動作状態を第4の状態から第3の状態へと変更させるための動作を開始する。すなわち、ストロボ200の動作状態を、ストロボ200によって被写体を適切な発光量で照明可能な状態へと復帰させるための動作を開始する。
次に、ステップS212でストロボ制御部202は、先に取得したメインコンデンサ205の残電圧情報と、充電時間T_chgに基づいて、充電回路204によりメインコンデンサ205の充電を開始する。そして、ステップS213でストロボ制御部202は、メインコンデンサ205の電圧が所定の電圧であるか否かを判定する。ステップS213において、メインコンデンサ205の充電が完了していないと判定された場合は、ステップS213の処理を繰り返す。また、メインコンデンサ205の充電が完了したと判定した場合はステップS214へと進む。
次に、ステップS214でストロボ制御部202は、カメラ100のCPU111から、撮像開始信号を受信したか否かを判定する。ステップS214において、カメラ100側から撮像開始信号を受信していないと判定された場合はステップS214の処理を繰り返し、カメラ100側から撮像開始信号を受信したと判定された場合はステップS215に進む。そして、ステップS215でストロボ制御部202は、カメラ100の撮像タイミングに合わせて、発光部207を発光させる。
次に、ステップS216でストロボ制御部202は、CPU111から撮像続行信号を受信したか否かを判定する。当該処理において、撮像続行信号を受信したと判定された場合はステップS201に戻り、インターバル撮影処理を続行する。なお、カメラ100側と同様に、ユーザによりインターバル撮影時間T_intや総撮影回数が変更された場合以外は、ステップS201〜S208までの処理を省略する。ステップS216において、撮像続行信号を受信したと判定されない場合は内蔵タイマーでの計測を終了し、ストロボ200側のインターバル撮影処理を終了する。以上がストロボ200のインターバル撮影処理である。
以下、図6を参照して、カメラ100とストロボ200の各動作と、動作状態について説明する。図6は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100とストロボ200の各動作と動作状態に係るタイミングチャートである。
ユーザによって、カメラ100とストロボ200のそれぞれの電源がオンされると、カメラ100の動作状態が起動状態に設定され、ストロボ200の動作状態もストロボ起動状態へと設定される(時刻T1)。
この状態において、ユーザによって操作部117のレリーズボタンがSW1状態にされると、カメラ100において撮像前準備が実行される(時刻T2)。そして、ユーザによってレリーズボタンがSW2状態にされると、カメラ100による被写体の撮像とストロボ200による発光が同期して実行される(時刻T3)。なお、このタイミングから、カメラ100の内蔵タイマーによるインターバル時間T_intの計測が開始される。また、時刻T3における撮像がカメラ100による初回の撮像である。
カメラ100のCPU111からストロボ200側に対して、メインコンデンサ205の残電圧情報が要求され、ストロボ制御部202は、CPU111に対して当該残電圧情報を送信する(時刻T4)。
また、カメラ100のCPU111からストロボ200側に対して、ストロボ温度情報が要求され、ストロボ制御部202は、CPU111に対して当該ストロボ温度情報を送信する(時刻T5)。
ストロボ制御部202からCPU111に対してストロボ温度情報が送信されると、ストロボ200の動作状態が、ストロボ起動状態(第3の状態)からストロボ省電力状態(第4の状態)に変更される(時刻T6)。
カメラ100では、CPU111が、先に取得したストロボ200の残電圧情報とストロボ温度情報に基づいて、ストロボ200のメインコンデンサ205を所定の電圧まで充電するのに必要な時間である充電時間T_chgを算出する(時刻T7)。その後、カメラ100の起動タイミングを算出し(時刻T8)、カメラ100の動作状態が、起動状態(第1の状態)から省電力状態(第2の状態)へと変更される(時刻T9)。なお、このタイミングからカメラ100の内蔵タイマーによるスリープ期間X1の計測が開始される。
カメラ100の内蔵タイマーの計測がスリープ期間X1に達したら、カメラ100は、先に算出した起動タイミングに従って、カメラ100の動作状態を、再び起動状態(第1の状態)へと変更する(時刻T10)。そして、カメラ100は、ストロボ200側に対して起動信号を送信し、ストロボ200の動作状態が、再びストロボ起動状態(第3の状態)へと変更される(時刻T11)。
ストロボ200は、先に算出した充電時間T_chgに基づいてメインコンデンサ205の充電を開始する(時刻T12)。また、カメラ100では、ストロボ200側での充電と並行して、被写体を撮像するための撮像前準備を実行する(時刻T13)。
カメラ100側の内蔵タイマーによる計測がインターバル時間T_intに達したら、カメラ100による被写体の撮像とストロボ200による発光が同期して実行される(時刻T14)。なお、時刻T14における撮像がカメラ100による2回目の撮像である。以降、インターバル撮影処理を続行する場合は、カメラ100とストロボ200が前述の動作を繰り返して実行する(時刻T15以降)。
以上説明したように、本実施形態のカメラ100は、残っている電圧に応じて変化するメインコンデンサ205の充電時間に基づいて、カメラ100の動作状態を起動状態へと変更する起動タイミング(および省電力状態に維持するスリープ期間X1)を算出する。そして、当該起動タイミングに基づいて、カメラ100の動作状態を省電力状態から起動状態へと変更する動作を開始する。
この構成によって、ストロボ200を発光させてインターバル撮影を行う場合であっても、ストロボ200の充電時間に応じて、カメラ100の動作状態を省電力状態から起動状態に変更することができるため、カメラ100の消費電力を抑制することができる。したがって、本実施形態のカメラ100は、発光手段を発光させて設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、電力の消費を抑制することができる。
また、本実施形態では、温度や時間の経過に応じて変化するストロボ200のメインコンデンサ205の放電特性に関する情報に基づいて、CPU111がストロボ200側の充電時間T_chgを算出する。
この構成であれば、より正確にストロボ200側の充電時間T_chgを算出することができるため、ストロボ200を発光させて設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、カメラ100の電力の消費をさらに効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、メインコンデンサ205を所定の電圧まで充電するのに必要な充電時間T_chgに応じて、カメラ100の動作状態を省電力状態から起動状態へと変更させるための動作を開始するような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ストロボ200におけるメインコンデンサ205への充電以外の動作に要する時間を発光準備期間として、カメラ100の起動タイミングやスリープ期間X1を算出するような構成であっても勿論よい。
(第2実施形態)
前述した第1実施形態では、デジタルカメラ100に対して取り外し可能なストロボ200を採用した場合について説明した。本実施形態では、内蔵ストロボを有するデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)300について、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合について説明する。
前述した第1実施形態では、デジタルカメラ100に対して取り外し可能なストロボ200を採用した場合について説明した。本実施形態では、内蔵ストロボを有するデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)300について、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合について説明する。
以下、その詳細について図7を参照して説明する。図7は、本発明を実施した撮像装置の第2実施形態であるカメラ300の構成を説明するブロック図である。なお、カメラ300の内部構造については、前述した第1実施形態のカメラ100と同様の構造については説明を省略する。
カメラ300には、充電回路318、メインコンデンサ319、放電回路320、発光部321から構成される、内蔵ストロボ(発光手段)322が設けられている。上述した各構成の詳細は、前述した第1実施形態のストロボ200と同様であり、前述の第1実施形態におけるストロボ制御部202の代わりに、カメラ制御部(以下、単にCPUと称す)311によって、各部の動作が制御されている。なお、内蔵ストロボ322としては、カメラ300の外装部に露出するように、カメラ300の固定位置に設けられているような構成であってもよいし、収納位置と発光位置とを移動可能な所謂ポップアップ式を採用するような構成であってもよい。
カメラ300の内部温度計316は、カメラ300の内部温度(以下、単にカメラ温度と称す)を計測する第1の温度計測手段であって、内蔵ストロボ322の近傍に設けられている。なお、前述の第1実施形態と同様に、カメラ300内のその他の位置に、内部温度計316を設けるような構成であってもよい。特に、本実施形態では、内蔵ストロボ322がカメラ300に内蔵されているような構成であるので、カメラ300の内部において発熱をしやすいCPU311の近傍に内部温度計316を設けるような構成であってもよい。さらに、内部温度計316は、カメラ300内の複数の位置のカメラ温度を計測するような構成であってもよい。
以下、発光部321を発光させた状態で被写体を撮像する場合の、カメラ100の動作について説明する。なお、以下の説明においては、取得された画像(データ)や露出量、評価値などの情報は、取得後にメモリ308に記録され、CPU311によって適宜読み出しが実行されるものとする。
カメラ300の電源がオンされた状態で、ユーザによって操作部317のレリーズボタンが操作されると、CPU311は、操作部317のレリーズボタンがSW1状態(例えば、半押し状態)にされたか否かを判定する。
レリーズボタンがSW1状態であると判定された場合は、信号処理部107によってAF処理、測光演算、AE処理、調光演算などを実行する。なお、これらの動作(撮像前準備)の詳細については、前述した第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
カメラ300における撮像前準備が完了すると、CPU311は、操作部317のレリーズボタンがSW2状態(例えば、ユーザの操作による全押状態)にされたか否かを判定する。
レリーズボタンがSW2状態であると判定された場合、CPU311は、発光部321による被写体の照明と同期させて撮像素子305によって被写体を撮像し、アナログ画像データを取得する。そして、当該アナログ画像データは種々の処理が施され、デジタル画像データに変換された状態で、メモリ308および記録媒体310に記録される。なお、当該デジタル画像データを、不図示のD/A変換部によって表示用のアナログ画像データに変換して、表示部109にクイックレビュー表示させることも可能である。以上が、本実施形態における、発光部321を発光させつつ被写体を撮像する際の基本動作である。
〈インターバル撮影モード〉
以下、カメラ300によって、予め設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する、所謂インターバル撮影を行う場合について図8を参照して説明する。図8は、本発明を実施した撮像装置の第2実施形態であるカメラ300におけるインターバル撮影処理を説明するフローチャートである。なお、当該フローチャートは、前述した基本動作に従って初回の撮像が完了した後の処理であって、発光部321を発光させて被写体を撮像する場合の処理を示している。
以下、カメラ300によって、予め設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する、所謂インターバル撮影を行う場合について図8を参照して説明する。図8は、本発明を実施した撮像装置の第2実施形態であるカメラ300におけるインターバル撮影処理を説明するフローチャートである。なお、当該フローチャートは、前述した基本動作に従って初回の撮像が完了した後の処理であって、発光部321を発光させて被写体を撮像する場合の処理を示している。
カメラ100の動作状態は、撮影モードとしてインターバル撮影モードが設定されている状態で、被写体を撮像が可能な第1の状態(起動状態)と、第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態(省電力状態)とを交互に変更する。
内蔵ストロボ322は、カメラ300の動作状態が起動状態である場合に被写体を照明するための動作が可能である。そして、カメラ300の動作状態が省電力状態である場合は、CPU311の内蔵タイマーにおける時間の計測を行う動作など、カメラ300の動作状態の変更に関するもの以外の全ての動作が停止される。なお、前述した第1実施形態と同様に、少なくとも、カメラ300の動作状態が起動状態である場合よりも省電力状態である場合の方が、カメラ300の電力の消費が少ないような構成であればよい。
カメラ300の撮影モードがインターバル撮影モードに設定されている状態で、初回の撮像が終了することで、インターバル撮影よりが開始される。ステップS301〜S302の処理は前述した第1実施形態のステップS101〜S102と同様であるので説明は省略する。
ステップS303でCPU311は、メインコンデンサ319に残っている電圧を測定し、測定結果に基づいた残電圧情報をメモリ308に記録する。なお、メインコンデンサ319に残っている電圧の測定方法は、前述した第1実施形態(ステップS202)と同様である。次に、ステップS304でCPU311は、内部温度計316によってカメラ300の内部温度を測定し、測定結果に基づいた内部温度情報をメモリ308に記録する。
ステップS305でCPU311は、メモリ308に記録されている、残電圧情報と内部温度情報を読み出す。そして、ステップS306でCPU(第1の算出手段)311は、先に読み出した残電圧情報と内部温度情報に基づいて、内蔵ストロボ322における充電時間T_chgを算出する。ここで、充電時間T_chgとは、被写体を適正に照明するための発光量(以下、必要発光量と称す)に対応した所定の電圧までメインコンデンサ319を充電するのに必要な時間である。なお、充電時間T_chgの算出方法は、前述した第1実施形態(ステップS111)と同様なので説明は省略する。なお、本実施形態では、前述した第1実施形態と同様に、図4に示すようなストロボ200の残電圧比率αなどの放電特性に基づいて、内蔵ストロボ322の充電時間T_chgを算出するような構成であるが、これに限定されるものではない。内蔵ストロボ322用に残電圧比率αを示すグラフを用いるような構成であってもよいし、その他の方法を用いて充電時間T_chgを求めるような構成であっても勿論よい。以降の、ステップS306〜S311は、前述した第1実施形態のステップS111〜S116と同様であるので説明は省略する。
ステップS312でCPU311は、先に取得したメインコンデンサ319の残電圧情報と、充電時間T_chgに基づいて、充電回路318によりメインコンデンサ319の充電を開始する。以降のステップS313は、前述した第1実施形態のステップS213と同様なので説明は省略する。また、ステップS314は、前述した第1実施形態のステップS119と同様なので説明は省略する。
ステップS315でCPU311は、内蔵ストロボ322の発光部321の発光に同期させて、撮像素子305を用いて被写体を撮像する。なお、撮像素子305を用いた被写体の撮像に同期させて発光部321を発光させるような構成であってもよい。取得された画像データは信号処理部307によって種々の処理とデジタル画像データへの変換が行われた後に、メモリ308と記録媒体310に記録される。この際、メモリ308に現在の撮影回数を記録し、現在までの撮影回数を更新する。なお、取得されたデジタル画像データをCPU311によってメモリ308から読み出し、不図示のD/A変換部で表示用のアナログ画像データに変換した後に、表示部309にクイックレビュー表示させることもできる。次のステップS316は、前述した第1実施形態のステップS122と同様なので説明は省略する。以上が、本実施形態におけるカメラ100のインターバル撮影処理である。
以上説明したように、カメラ300は、残っている電圧に応じて変化するメインコンデンサ319の充電時間T_chgに基づいて、カメラ300の動作状態を起動状態へと変更する起動タイミング(および省電力状態に維持するスリープ期間X1)を算出する。そして、当該起動タイミングに基づいて、カメラ300の動作状態を省電力状態から起動状態へと変更する動作を開始する。
この構成によって、内蔵ストロボ322によって被写体を照明してインターバル撮影を行う場合であっても、内蔵ストロボ322の充電時間に応じて、カメラ300の動作状態を省電力状態から起動状態に変更することができる。
したがって、カメラ300が、内蔵ストロボ322を有しているような構成であっても、前述した第1実施形態と同様に、カメラ300の電力の消費を抑制することができる。すなわち、発光手段を発光させて設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、電力の消費を抑制することができる。
また、本実施形態においても前述した第1実施形態と同様に、温度や時間の経過に応じて変化するメインコンデンサ319の放電特性に関する情報に基づいて、CPU311が内蔵ストロボ322における充電時間T_chgを算出することができる。したがって、内蔵ストロボ322によって被写体を発光させて、設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する場合における、カメラ300の電力の消費をさらに効果的に抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。たとえば、前述した実施形態では、インターバル撮影モードにおいて、カメラ100が、予め設定された所定の時間間隔で被写体を複数撮像することで、所定の時間間隔で撮像された静止画を取得するような構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、予め設定された時間間隔で動画用に被写体を複数回撮像するような構成であってもよい。この際、撮像する動画の長さはユーザにより任意に設定でき、インターバル撮影モードによって取得された、所定の長さの複数の動画をつなぎ合わせることで、1つの動画として再生することも可能である。
また、前述した実施形態では、デジタルカメラやストロボの内部に設けられた、処理部や制御部によって、デジタルカメラやストロボの動作が制御されるような構成であるが、これに限定されるものではない。前述した図3、図5、図8のフローに従ったプログラムを予めメモリに格納しておき、当該プログラムを所定の制御部やCPUが実行することで、デジタルカメラやストロボの動作を制御するような構成であってもよい。
また、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。また、プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記録媒体でもあってもよい。
なお、前述した実施形態では、本発明を実施する撮像装置の一例としてデジタルカメラを採用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、デジタルビデオカメラやスマートフォンなどの可搬型デバイスなど、本発明はその要旨の範囲内で種々の撮像装置に適用することが可能である。
また、前述した実施形態について、デジタルカメラと発光手段の各動作を統括的に実行するカメラシステムを採用しても勿論よい。この場合、前述した第1実施形態では、カメラ100とストロボ200とが連携して、図3と図5のフローチャートを合わせたような処理を実行するようなカメラシステムが望ましい。また、前述した第2実施形態では、図8のフローチャートの処理を実行するようなカメラシステムが望ましい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100(300) デジタルカメラ(撮像装置)
105(305) 撮像素子
108(308) メモリ
111(311) カメラ制御部(CPU)
200 ストロボ(発光手段)
202 ストロボ制御部
105(305) 撮像素子
108(308) メモリ
111(311) カメラ制御部(CPU)
200 ストロボ(発光手段)
202 ストロボ制御部
Claims (13)
- 設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する第1のモードを設定することが可能な撮像装置であって、
被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像装置による被写体の撮像に対応させた発光手段の発光に必要な発光準備時間を算出する第1の算出手段と、
前記撮像装置の動作状態を、前記撮像手段による被写体の撮像が可能な第1の状態と、前記第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態とに変更させることが可能な状態変更手段と、
前記状態変更手段によって、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始する第1のタイミングを算出する第2の算出手段と、
を有し、
前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段で算出した前記発光準備時間に基づいて前記第1のタイミングを算出し、
前記状態変更手段は、前記撮像装置が前記第1のモードに設定されている場合であって、前記撮像手段によって被写体を撮像した後に、前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更させ、前記第2の算出手段によって算出した前記第1のタイミングに基づいて、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする撮像装置。 - 前記状態変更手段は、前記撮像装置が前記第1のモードに設定されている場合であって、前記第1の算出手段による前記発光準備時間の算出と、前記第2の算出手段による前記第1のタイミングの算出をおこなった後に、前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更させ、前記第1のタイミングに基づいて、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の算出手段は、前記発光手段によって被写体を照明するために必要な発光量を得るために、前記発光手段に接続されたコンデンサを所定の電圧に充電するのに必要な時間に基づいて前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記コンデンサの電圧を測定する電圧測定手段を有し、
前記第1の算出手段は、前記状態変更手段が前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更する前に前記撮像手段による前回の撮像の後に前記電圧測定手段によって測定した前記コンデンサの電圧に基づいて、前記撮像手段による次の撮像に対応した前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記第1の算出手段は、前記電圧測定手段によって測定した、前記コンデンサの電圧と、前記コンデンサの放電特性に基づいて、前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記撮像装置の内部の第1の位置の温度を計測する第1の温度計測手段を有し、
前記第1の算出手段は、前記コンデンサを所定の電圧に充電するのに必要な時間と、前記第1の温度計測手段によって計測した温度に関する情報に基づく前記コンデンサの放電特性に基づいて、前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記状態変更手段は、前記コンデンサを所定の電圧に充電するのに必要な時間と、前記設定された時間間隔が同じである場合に、前記第1の温度計測手段によって第1の温度が計測された場合よりも、前記第1の温度よりも高い第2の温度が計測された場合の方が、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させるまでの時間が長くなるように、前記撮像装置の動作状態を、前記第2の状態から前記第2の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記第1の算出手段は、前記発光手段が前記撮像装置と通信可能な外付けの発光装置に内蔵されている場合であって、当該発光装置が前記発光手段の近傍の第2の位置の温度を計測する第2の温度計測手段を有している場合に、当該第2の温度計測手段によって計測された前記第2の位置の温度に関する情報に基づいて前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
- 設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する第1のモードを設定することが可能な撮像装置と、前記撮像装置との通信が可能な発光装置を有するカメラシステムであって、
前記撮像装置は、
被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像装置による被写体の撮像に対応させて発光装置を発光させるのに必要な発光準備時間を算出する第1の算出手段と、
前記撮像装置の動作状態を、前記撮像手段による被写体の撮像が可能な第1の状態と、前記第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態とに変更させることが可能な第1の状態変更手段と、
前記第1の状態変更手段によって、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始する第1のタイミングを算出する第2の算出手段と、を有し、
前記発光装置は、
前記発光装置の動作状態を、前記撮像装置の前記撮像手段による被写体の撮像に対応した動作が可能な第3の状態と、前記第3の状態よりも電力の消費が少ない第4の状態とに変更させることが可能な第2の状態変更手段と、を有し、
前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段で算出した前記発光準備時間に基づいて前記第1のタイミングを算出し、
前記第1の状態変更手段は、前記撮像装置が前記第1のモードに設定されている場合であって、前記撮像手段によって被写体を撮像した後に、前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更させ、前記第2の算出手段によって算出した前記第1のタイミングに基づいて、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始し、
前記第2の状態変更手段は、前記発光装置の動作状態が前記第3の状態から前記第4の状態へと変更された後であって、前記撮像装置の前記第1の算出手段によって前記発光準備時間が算出された後に、当該発光準備時間に基づいて、前記発光装置の動作状態を前記第4の状態から前記第3の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とするカメラシステム。 - 前記第1の算出手段は、前記発光装置によって被写体を照明するために必要な発光量を得るために、前記発光装置に接続されたコンデンサを所定の電圧に充電するのに必要な時間に基づいて前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項9に記載のカメラシステム。
- 前記撮像装置または前記発光装置の内部の温度を計測する温度計測手段を有し、
前記第1の算出手段は、前記コンデンサを所定の電圧に充電するのに必要な時間と、前記温度計測手段によって計測した温度に関する情報とに基づいて算出された前記コンデンサの放電特性に基づいて、前記発光準備時間を算出することを特徴とする請求項10に記載のカメラシステム。 - 設定された時間間隔で被写体を複数回撮像する第1のモードを設定することが可能な撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置による被写体の撮像に対応させた発光手段の発光に必要な発光準備時間を算出する第1の算出工程と、
前記撮像装置の動作状態を、被写体の撮像が可能な第1の状態と、前記第1の状態よりも電力の消費が少ない第2の状態とに変更させることが可能な状態変更工程と、
前記状態変更工程によって、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始する第1のタイミングを算出する第2の算出工程と、
を有し、
前記第2の算出工程は、前記第1の算出工程で算出した前記発光準備時間に基づいて前記第1のタイミングを算出し、
前記状態変更工程は、前記撮像装置が前記第1のモードに設定されている場合であって、被写体を撮像した後に、前記撮像装置の動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態へと変更させ、前記第2の算出手段によって算出した前記第1のタイミングに基づいて、前記撮像装置の動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態へと変更させる動作を開始することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項12に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータで読み取り可能なプログラム。
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