JP2015195152A - 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】側面が曲面状に形成された導光体を精度よく位置決めすることを目的とする。【解決手段】照明装置は、光を発する光源30と、光源30から内部に入射された光を反射および拡散させる拡散面23と、拡散面23と対向する位置で拡散面23により拡散された光を原稿Pに出射する出射面22と、拡散面23および出射面22との間に形成される曲面状の第1側面24と、拡散面23および出射面22との間で第1側面24に対向して形成される第2側面25とを有する導光体20と、導光体20を支持するフレーム11と、を備え、フレーム11は、拡散面23と第1側面24とにより形成される第1角部26を支持する第1支持部51を有し、第1支持部51は、第1角部26の角度よりも大きい角度のV字状に形成される。【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置に関する。
光源、導光体などを有する照明装置などが知られている。特許文献1には、導光体から原稿に向かって光線を出射するライン照明装置が開示されている。特許文献1の導光体は底部を面取部とし、左右の側面を楕円曲面または放物線曲面あるいはこれらの合成曲面とし、出射面を平坦面として形成されている。
特許文献1の導光体は、導光体の断面形状と同一に形成されたケースに嵌合させて取り付けられる。しかしながら、製造誤差などの要因によってケースを導光体の断面形状と同一に成形することは困難である。また、導光体の曲面状の側面をケースで支持する場合、ケースと曲面状の側面との間で滑りが生じ、導光体を精度よく位置決めすることが困難であるという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、側面が曲面状に形成された導光体を精度よく位置決めすることを目的とする。
本発明の照明装置は、被照明体にライン状の光を照射する照明装置であって、光を発する光源と、前記光源から内部に入射された光を反射および拡散させる拡散面と、前記拡散面と対向する位置で前記拡散面により拡散された光を前記被照明体に出射する出射面と、前記拡散面および前記出射面との間に形成される曲面状の第1側面と、前記拡散面および前記出射面との間で前記第1側面に対向して形成される第2側面とを有する導光体と、前記導光体を支持するフレームと、を備え、前記フレームは、前記拡散面と前記第1側面とにより形成される第1角部を支持する第1支持部を有し、前記第1支持部は、前記第1角部の角度よりも大きい角度のV字状に形成されることを特徴とする。
本発明のイメージセンサユニットは、上述した照明装置と、前記照明装置により前記被照明体を照射して反射した光を結像する集光体と、前記集光体によって結像された光を電気信号に変換するイメージセンサと、を備えることを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、上述したイメージセンサユニットと、前記イメージセンサユニットと被照明体とを相対的に移動させる移動部と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上述したイメージセンサユニットと、前記イメージセンサユニットと被照明体とを相対的に移動させる移動部と、前記イメージセンサユニットにより読み取られた画像を記録媒体に形成する画像形成部と、を有することを特徴とする。
本発明のイメージセンサユニットは、上述した照明装置と、前記照明装置により前記被照明体を照射して反射した光を結像する集光体と、前記集光体によって結像された光を電気信号に変換するイメージセンサと、を備えることを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、上述したイメージセンサユニットと、前記イメージセンサユニットと被照明体とを相対的に移動させる移動部と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上述したイメージセンサユニットと、前記イメージセンサユニットと被照明体とを相対的に移動させる移動部と、前記イメージセンサユニットにより読み取られた画像を記録媒体に形成する画像形成部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、側面が曲面状に形成された導光体を精度よく位置決めすることができる。
以下、本発明を適用できる実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、照明装置と、この照明装置が適用されるイメージセンサユニット10と、このイメージセンサユニット10が適用される画像読取装置および画像形成装置である。画像読取装置および画像形成装置では、イメージセンサユニット10が被照明体としての原稿Pに光を照射し、反射光を電気信号に変換することで画像を読み取る(反射読取)。なお、被照明体は原稿Pに限られず、紙幣などの読取対象物に対しても適用できる。また、原稿Pを透過した透過光を電気信号に変換することで画像を読み取る透過読取であっても適用できる。
以下の説明においては、三次元の各方向を、X,Y,Zの各矢印で示す。X方向が主走査方向であり、Y方向が主走査方向に直角な副走査方向であり、Z方向が垂直方向(上下方向)である。
以下の説明においては、三次元の各方向を、X,Y,Zの各矢印で示す。X方向が主走査方向であり、Y方向が主走査方向に直角な副走査方向であり、Z方向が垂直方向(上下方向)である。
まず、本実施形態に係る画像読取装置または画像形成装置の一例である多機能プリンタ(MFP;Multi Function Printer)の構造について図2を参照して説明する。図2は、MFP100の外観を示す斜視図である。図2に示すように、MFP100は、原稿Pからの反射光を読み取る画像読取手段としての画像読取部102と、記録媒体としてのシート101(記録紙)に原稿Pの画像を形成(印刷)する画像形成手段としての画像形成部113とを備えている。
画像読取部102はいわゆるイメージスキャナーの機能を有するものであり、例えば以下のように構成される。画像読取部102は、筐体103と、原稿載置部としてのガラス製の透明板からなるプラテンガラス104と、原稿Pを覆うことができるように筐体103に対して開閉自在に設けられるプラテンカバー105とを備えている。
筐体103の内部には、照明装置を備えたイメージセンサユニット10、保持部材106、イメージセンサユニットスライドシャフト107、イメージセンサユニット駆動モータ108、ワイヤ109、信号処理部110、回収ユニット111、給紙トレイ112などが収納されている。
筐体103の内部には、照明装置を備えたイメージセンサユニット10、保持部材106、イメージセンサユニットスライドシャフト107、イメージセンサユニット駆動モータ108、ワイヤ109、信号処理部110、回収ユニット111、給紙トレイ112などが収納されている。
イメージセンサユニット10は、例えば密着型イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)ユニットである。保持部材106は、イメージセンサユニット10を囲むように保持する。イメージセンサユニットスライドシャフト107は、保持部材106をプラテンガラス104に沿って副走査方向に案内する。イメージセンサユニット駆動モータ108は、イメージセンサユニット10と原稿Pとを相対的に移動させる移動部であり、具体的には保持部材106に取り付けられたワイヤ109を動かす。回収ユニット111は筐体103に対して開閉自在に設けられ、印刷されたシート101を回収する。給紙トレイ112は、所定のサイズのシート101を収容する。
上述したように構成される画像読取部102では、イメージセンサユニット駆動モータ108がイメージセンサユニットスライドシャフト107に沿ってイメージセンサユニット10を副走査方向に移動させる。この際、イメージセンサユニット10はプラテンガラス104上に載置された原稿Pを光学的に読み取って、電気信号に変換することで、画像の読み取り動作を行う。
図3は画像形成部113の構造を示す概略図である。
画像形成部113はいわゆるプリンタの機能を有するものであり、例えば以下のように構成される。画像形成部113は筐体103内部に収容されており、図3に示すように、搬送ローラ114と、記録ヘッド115とを備えている。記録ヘッド115は、例えばシアンC、マゼンタM、イエローY、黒Kのインクを備えたインクタンク116(116c,116m,116y,116k)と、これらのインクタンク116にそれぞれ設けられた吐出ヘッド117(117c,117m,117y,117k)から構成される。また、画像形成部113は、記録ヘッドスライドシャフト118、記録ヘッド駆動モータ119、記録ヘッド115に取り付けられたベルト120を有している。
画像形成部113はいわゆるプリンタの機能を有するものであり、例えば以下のように構成される。画像形成部113は筐体103内部に収容されており、図3に示すように、搬送ローラ114と、記録ヘッド115とを備えている。記録ヘッド115は、例えばシアンC、マゼンタM、イエローY、黒Kのインクを備えたインクタンク116(116c,116m,116y,116k)と、これらのインクタンク116にそれぞれ設けられた吐出ヘッド117(117c,117m,117y,117k)から構成される。また、画像形成部113は、記録ヘッドスライドシャフト118、記録ヘッド駆動モータ119、記録ヘッド115に取り付けられたベルト120を有している。
上述したように構成される画像形成部113では、給紙トレイ112から供給されたシート101は、搬送ローラ114によって記録位置まで搬送される。記録ヘッド115は、記録ヘッド駆動モータ119によりベルト120を機械的に動かすことで、記録ヘッドスライドシャフト118に沿って印刷方向(主走査方向)に移動しつつ電気信号を基にシート101に対して印刷を行う。印刷終了まで上述した動作を繰り返した後、印刷されたシート101は搬送ローラ114によって回収ユニット111に排出される。
なお、画像形成部113としてインクジェット方式による画像形成装置を説明したが、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式などどのような方式であっても構わない。
なお、画像形成部113としてインクジェット方式による画像形成装置を説明したが、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式などどのような方式であっても構わない。
次に、本実施形態のイメージセンサユニット10について図4〜図7を参照して説明する。図4はイメージセンサユニット10の分解斜視図である。図5はイメージセンサユニット10の平面図である。図6は、図5に示すI−I線断面図である。図7は、図5に示すII−II線断面図である。
イメージセンサユニット10は、フレーム11、導光体20、光源30、回路基板35、イメージセンサ38、集光体40などを備えている。これらの構成部材のうち、フレーム11、導光体20および光源30は、照明装置として機能する。また、上述した構成部材のうち、フレーム11、導光体20、回路基板35、イメージセンサ38、集光体40は、読み取る原稿Pの主走査方向の寸法に応じた長さに形成される。
イメージセンサユニット10は、フレーム11、導光体20、光源30、回路基板35、イメージセンサ38、集光体40などを備えている。これらの構成部材のうち、フレーム11、導光体20および光源30は、照明装置として機能する。また、上述した構成部材のうち、フレーム11、導光体20、回路基板35、イメージセンサ38、集光体40は、読み取る原稿Pの主走査方向の寸法に応じた長さに形成される。
フレーム11は、イメージセンサユニット10の各構成部材を収容するフレームであり、主走査方向を長手方向とする略直方体状に形成される。フレーム11は例えば、黒色に着色された遮光性を有するポリカーボネートなどの樹脂材料により形成される。
図6に示すように、フレーム11には、導光体20を収容する導光体収容部12が主走査方向に沿って形成される。また、図7に示すように、フレーム11の導光体収容部12には主走査方向に間隔をあけて、導光体20を着脱自在に支持する保持部13が複数、形成される。なお、本実施形態では、複数の保持部13のみで導光体20を支持し、保持部13以外の導光体収容部12では導光体20との間に隙間が形成される。保持部13の詳細については図1を参照して後述する。
図6に示すように、フレーム11には、導光体20を収容する導光体収容部12が主走査方向に沿って形成される。また、図7に示すように、フレーム11の導光体収容部12には主走査方向に間隔をあけて、導光体20を着脱自在に支持する保持部13が複数、形成される。なお、本実施形態では、複数の保持部13のみで導光体20を支持し、保持部13以外の導光体収容部12では導光体20との間に隙間が形成される。保持部13の詳細については図1を参照して後述する。
フレーム11には、導光体収容部12に隣接して集光体40を収容する集光体収容部14が主走査方向に形成される。また、フレーム11の下面には、回路基板35を配置するための基板収容部15が主走査方向に沿ってフレーム11の外側から凹状に形成される。また、図4に示すように、フレーム11の主走査方向における一方側には、光源30が配置される光源収容部16が形成される。
導光体20は、光源30が発光する光を原稿Pへと導くものであり、主走査方向を長手方向とする棒状に形成される。導光体20は、フレーム11の導光体収容部12の保持部13により位置決めされた状態で収容される。導光体20は例えば、アクリルやポリカーボネートなどの透明な樹脂材料により形成される。
図4に示すように、導光体20は、主走査方向における一端面に光源30からの光を入射させる入射面21が形成される。また、導光体20は、原稿Pと対面する面に導光体20内に入射された光を原稿Pに向かって出射させる、凸の曲面状の出射面22が形成される。また、導光体20は、出射面22と対向する面に入射面21から入射された光を反射および拡散させる平面状の拡散面23が形成される。拡散面23は、例えばシルク印刷などによる光反射性の塗料からなる光拡散パターンが形成されている。入射面21から入射された光は光拡散パターンによって拡散されることで、出射面22から出射され原稿Pにライン状の光が照射される。
図4に示すように、導光体20は、主走査方向における一端面に光源30からの光を入射させる入射面21が形成される。また、導光体20は、原稿Pと対面する面に導光体20内に入射された光を原稿Pに向かって出射させる、凸の曲面状の出射面22が形成される。また、導光体20は、出射面22と対向する面に入射面21から入射された光を反射および拡散させる平面状の拡散面23が形成される。拡散面23は、例えばシルク印刷などによる光反射性の塗料からなる光拡散パターンが形成されている。入射面21から入射された光は光拡散パターンによって拡散されることで、出射面22から出射され原稿Pにライン状の光が照射される。
また、図6および図7に示すように、導光体20は、出射面22と拡散面23との間に
第1側面24および第2側面25が形成される。第1側面24は、出射面22の一方側の端部と拡散面23の一方側の端部とを繋ぐ、凸の曲面状に形成される。第2側面25は、出射面22の他方側の端部と拡散面23の他方側の端部とを繋ぐ、凸の曲面状に形成される。第1側面24および第2側面25は、入射面21から入射された光を導光体20の長手方向に反射させる反射面として機能する。
第1側面24および第2側面25が形成される。第1側面24は、出射面22の一方側の端部と拡散面23の一方側の端部とを繋ぐ、凸の曲面状に形成される。第2側面25は、出射面22の他方側の端部と拡散面23の他方側の端部とを繋ぐ、凸の曲面状に形成される。第1側面24および第2側面25は、入射面21から入射された光を導光体20の長手方向に反射させる反射面として機能する。
光源30は、光を発光することで導光体20を介して原稿Pに光を照射する。光源30は、回路基板35に接続された状態でフレーム11の光源収容部16に収容される。光源30がフレーム11に収容された状態では、隙間を介して導光体20の入射面21と対面する。光源30は例えば、LEDモジュール31が用いられる。LEDモジュール31は、略矩形状に形成された筐体32と、筐体32から突出する複数のリード端子33とを備えている。筐体32は、導光体20の入射面21と対面する面に発光素子としてのLEDチップ34を複数、透明樹脂によって封止した状態で支持する。LEDチップ34には赤、緑、青、赤外、紫外などの発光波長を有するLEDチップを用いることができる。赤外、紫外の発光波長を有するLEDチップを用いるのは、セキュリティのために不可視インクが施された原稿Pを読み取るためである。
なお、図6には、導光体20に対する光源30の配置が理解できるように、LEDモジュール31およびLEDチップ34を想像線(二点鎖線)で図示している。
なお、図6には、導光体20に対する光源30の配置が理解できるように、LEDモジュール31およびLEDチップ34を想像線(二点鎖線)で図示している。
回路基板35は、LEDチップ34を発光させるための駆動回路やイメージセンサ38などを実装する基板であり、長手方向を主走査方向とする平板状に形成される。回路基板35は、フレーム11の基板収容部15に収容される。回路基板35は例えば、ガラスエポキシ基板が用いられる。また、回路基板35の主走査方向における一方の端部には、LEDモジュール31のリード端子33を接続するための挿入孔36が形成される。
イメージセンサ38は、原稿Pから反射され集光体40によって結像された反射光を受光して電気信号に変換する。イメージセンサ38は集光体40の光軸の延長線上に配置されるように、回路基板35が基板収容部15によって支持される。イメージセンサ38は、イメージセンサユニット10の読み取りの解像度に応じた複数の受光素子(光電変換素子)から構成されるイメージセンサIC39の所定数を回路基板35の実装面上に主走査方向に直線状に配列して実装される。なお、イメージセンサ38は、原稿Pから反射された反射光を電気信号に変換できればよく、公知の各種イメージセンサICを用いることができる。
集光体40は、原稿Pからの反射光をイメージセンサ38上に結像する光学部材であり、長手方向を主走査方向にして形成される。集光体40は、フレーム11の集光体収容部14に収容される。集光体40は例えば、複数の正立等倍結像型の結像素子(ロッドレンズ)が主走査方向に直線状に配列されるロッドレンズアレイが用いられる。なお、集光体40は、反射光をイメージセンサ38上に結像できればよく、ロッドレンズアレイに限られず、マイクロレンズアレイなど公知の各種集光機能を有する光学部材を用いることができる。
図6および図7に示すように、上述したように構成されるイメージセンサユニット10では、フレーム11内に配置された光源30を発光させることにより導光体20から原稿Pの下面に対して矢印Lに示すように光を照射する。したがって、原稿Pには読取ラインS(主走査方向)に亘ってライン状に光が照射される。この光は原稿Pによって反射されることで、集光体40を介して反射光がイメージセンサ38上に結像される。イメージセンサ38は、結像された反射光を電気信号に変換することで、原稿Pの下面の画像を読み取ることができる。
イメージセンサ38が反射光を1走査ライン分読み取ることで、原稿Pの主走査方向における1走査ラインの読み取り動作を完了する。1走査ラインの読み取り動作終了後、イメージセンサユニット10の副走査方向への相対的な移動に伴い、上述する動作と同様に次の1走査ライン分の読み取り動作が行われる。このようにイメージセンサユニット10が副走査方向に移動しながら1走査ライン分ずつ読み取り動作を繰り返すことで、原稿Pの全面が順次走査されて反射光により画像の読み取りが行われる。
上述したように、本実施形態の導光体20は、出射面22と拡散面23との間に形成される第1側面24および第2側面25が曲面状に形成される。本実施形態のフレーム11の保持部13は、曲面状の側面を有する導光体20を精度よく支持できる構成を有している。
以下、具体的に保持部13の構成について図1を参照して説明する。図1は、保持部13の構成を示す断面図である。
以下、具体的に保持部13の構成について図1を参照して説明する。図1は、保持部13の構成を示す断面図である。
本実施形態の保持部13は主に、第1支持部51、第2支持部55および側面支持部60によって導光体20をフレーム11に対して位置決めする。
第1支持部51は、保持部13の底部52にV字状に形成される。具体的に、第1支持部51は、角度が異なる第1底面53と第2底面54とが交わる位置に形成される。第1支持部51は、導光体20の拡散面23と第1側面24との交線である第1角部26を支持する。ここで、第1支持部51が第1角部26を確実に支持するために、第1支持部51のV字状の角度は第1角部26の角度よりも大きい角度に設定される。したがって、断面視で見たときに第1支持部51は第1角部26を1点(A点)で支持する。なお、拡散面23と底部52との間は離間した状態であり、底部52では導光体20を第1角部26のみで支持する。拡散面23と底部52との離間させることで、拡散面23と底部52との接触を防ぎ、拡散面23に形成された光拡散パターンの損傷を防止することができる。
第1支持部51は、保持部13の底部52にV字状に形成される。具体的に、第1支持部51は、角度が異なる第1底面53と第2底面54とが交わる位置に形成される。第1支持部51は、導光体20の拡散面23と第1側面24との交線である第1角部26を支持する。ここで、第1支持部51が第1角部26を確実に支持するために、第1支持部51のV字状の角度は第1角部26の角度よりも大きい角度に設定される。したがって、断面視で見たときに第1支持部51は第1角部26を1点(A点)で支持する。なお、拡散面23と底部52との間は離間した状態であり、底部52では導光体20を第1角部26のみで支持する。拡散面23と底部52との離間させることで、拡散面23と底部52との接触を防ぎ、拡散面23に形成された光拡散パターンの損傷を防止することができる。
第2支持部55は、底部52から一体で突出される係止突起56に形成される。係止突起56は、底部52から上方向に向かって突出する突出部57と、突出部57から集光体40側に傾斜する傾斜部58と、傾斜部58から集光体40側に水平方向(副走査方向)に延出する抜止部59とが一体で構成される。第2支持部55は、傾斜部58のうち集光体40側の平面に形成される。第2支持部55は、導光体20の出射面22と第2側面25との交線である第2角部27を支持する。ここで、第2支持部55を平面で形成することで、フレーム11または導光体20の製造誤差により第2角部27の位置が変化しても平面の何れかの位置で支持することができる。また、第2支持部55が第2角部27を平面で支持することにより、断面視で見たときに第2支持部55は第2角部27を1点(B点)で支持する。
なお、係止突起56は底部52のみを介して繋がると共に樹脂材料により形成されていることから、外力が加わることで突出部57と底部52との境界を中心とした揺動方向に弾性変形が可能である。また、導光体20が保持部13に支持された状態では、係止突起56の抜止部59の先端が導光体20の出射面22に接している。したがって、導光体20の保持部13からの抜けを防止することができる。
側面支持部60は、底部52から一体で集光体40側に形成される傾斜部61の平面に形成される。側面支持部60は、導光体20の第1側面24を支持する。ここで、側面支持部60を平面で形成することで、導光体20の製造誤差により第1側面24の曲率半径が変化しても平面の何れかの位置で支持することができる。また、側面支持部60が曲面状の第1側面24を平面で支持することにより、断面視で見たときに側面支持部60は第1側面24を1点(C点)で支持する。
なお、側面支持部60の平面と、第2支持部55の平面とは平行になるように形成される。また、導光体20が保持部13により保持されていない状態では、側面支持部60の平面と第2支持部55の平面との間の距離は、導光体20の第2角部27と第1側面24との間の距離よりも小さくなるように設定される。
導光体20を保持部13に装着する場合、係止突起56を集光体40とは逆方向に弾性変形させながら、係止突起56、底部52および傾斜部61により囲まれる空間に導光体20を挿入する。導光体20が保持部13に装着された状態では主に、第1支持部51が第1角部26を支持するA点、第2支持部55が第2角部27を支持するB点、側面支持部60が第1側面24を支持するC点の3点によって導光体20が支持される。
導光体20の曲面状の第1側面24を支持する場合、保持部13と曲面状の第1側面24との間で滑りが生じ導光体20に回転モーメントが発生し、保持部13に対して導光体20が位置ずれするおそれがある。
本実施形態では、第1角部26の角度よりも大きい角度に設定されたV字状の第1支持部51が第1角部26を支持することで、第1角部26を第1支持部51のV字内に収めることができる。したがって、導光体20に回転モーメントが発生しても導光体20の回転を抑止することができるので、導光体20の保持部13内での位置ずれ、導光体20の保持部13からの抜けを防止することができる。
本実施形態では、第1角部26の角度よりも大きい角度に設定されたV字状の第1支持部51が第1角部26を支持することで、第1角部26を第1支持部51のV字内に収めることができる。したがって、導光体20に回転モーメントが発生しても導光体20の回転を抑止することができるので、導光体20の保持部13内での位置ずれ、導光体20の保持部13からの抜けを防止することができる。
また、側面支持部60の平面と第2支持部55の平面との間の距離は、導光体20の第2角部27と第1側面24との間の距離よりも小さくなるように設定されていることから、係止突起56には導光体20側に向かって元に戻ろうとする付勢力が生じる。したがって、導光体20は、係止突起56の第2支持部55と側面支持部60とにより挟まれた状態で支持される。
ここで、側面支持部60の平面と第2支持部55の平面とは平行であり、第2支持部55が第2角部27を支持するB点と側面支持部60が第1側面24を支持するC点とを繋ぐ直線が両平面に対して直交している。したがって、第2支持部55と側面支持部60とにより挟まれた導光体20は回転モーメントの発生が抑制されるために、導光体20の保持部13内での位置ずれ、導光体20の保持部13からの抜けを防止することができる。
また、本実施形態では、係止突起56の抜止部59の先端が導光体20の出射面22に接しているので、導光体20の保持部13からの抜けを更に防止することができる。上述したように、係止突起56は元に戻ろうとする付勢力が生じているために、抜止部59は導光体20を第1角部26側に向かって付勢する。したがって、第1角部26は第1支持部51に押し付けられるために、第1角部26は第1支持部51のV字内に精度よく位置決めされる。また、抜止部59は出射面22を覆うような態様で出射面22に接しているので、出射面22から照射させたくない方向の光を抜止部59により遮光することができる。
このように本実施形態によれば、フレーム11の保持部13には、導光体20の拡散面23と第1側面24とにより形成される第1角部26を支持する第1支持部51を有し、第1支持部51は第1角部26の角度よりも大きい角度のV字状に形成される。したがって、第1角部26が第1支持部51のV字内に嵌まり込んだ状態で支持されるので、導光体20に発生する回転モーメントを抑止することができ、導光体20を精度よく位置決めすることができる。導光体20を精度よく位置決めすることで、導光体20の出射面22から出射する光を精度よく原稿Pの読取ラインSに指向させることができる。
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更が可能である。
上述した実施形態では、導光体20の第1側面24および第2側面25が曲面状である場合について説明したが、この場合に限られず、第1側面24および第2側面25のうち第1側面24のみを曲面状にし、第2側面25を平面にしてもよい。なお、第1側面24に形成される曲面には、平面が連続して繋がることで曲面として近似できるものも含まれる。
また、上述した実施形態の保持部13では主にA点、B点およびC点の3点で導光体20を支持する場合について説明したが、この場合に限られず、4点以上で導光体20を支持してもよい。
上述した実施形態では、導光体20の第1側面24および第2側面25が曲面状である場合について説明したが、この場合に限られず、第1側面24および第2側面25のうち第1側面24のみを曲面状にし、第2側面25を平面にしてもよい。なお、第1側面24に形成される曲面には、平面が連続して繋がることで曲面として近似できるものも含まれる。
また、上述した実施形態の保持部13では主にA点、B点およびC点の3点で導光体20を支持する場合について説明したが、この場合に限られず、4点以上で導光体20を支持してもよい。
また、上述した実施形態の第1支持部51は、角度が異なる第1底面53の平面と第2底面54の平面とが交わることでV字状に形成される場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、第1底面53および第2底面54を上側に凸の曲面で形成し、第1支持部51が、第1底面53の曲面と第2底面54の曲面とが交わることでV字状に形成してよい。すなわち、第1支持部51は、不連続な曲面で形成してもよい。第1支持部51を不連続な曲面で形成することで、導光体20を保持部13に装着するときに第1底面53または第2底面54の何れかの曲面に沿って第1角部26を第1支持部51までガイドすることができる。
また、上述した実施形態では、係止突起56の抜止部59の先端が導光体20の出射面22に接する場合について説明したが、抜止部59は出射面22から離間していてもよい。
10:イメージセンサユニット 11:フレーム 12:導光体収容部 13:保持部 20:導光体 21:入射面 22:出射面 23:拡散面 24:第1側面 25:第2側面 26:第1角部 27:第2角部 30:光源 35:回路基板 38:イメージセンサ 51:第1支持部 52:底部 53:第1底面 54:第2底面 55:第2支持部 56:係止突起 58:傾斜部 59:抜止部 60:側面支持部 61:傾斜部 100:MFP(画像読取装置、画像形成装置) 101:シート(記録媒体) 102:画像読取部 108:イメージセンサユニット駆動モータ 113:画像形成部
Claims (11)
- 被照明体にライン状の光を照射する照明装置であって、
光を発する光源と、
前記光源から内部に入射された光を反射および拡散させる拡散面と、前記拡散面と対向する位置で前記拡散面により拡散された光を前記被照明体に出射する出射面と、前記拡散面および前記出射面との間に形成される曲面状の第1側面と、前記拡散面および前記出射面との間で前記第1側面に対向して形成される第2側面とを有する導光体と、
前記導光体を支持するフレームと、を備え、
前記フレームは、前記拡散面と前記第1側面とにより形成される第1角部を支持する第1支持部を有し、
前記第1支持部は、前記第1角部の角度よりも大きい角度のV字状に形成されることを特徴とする照明装置。 - 前記フレームは、前記導光体を3点以上で支持することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記フレームは、前記第1側面の曲面を1点で支持する側面支持部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
- 前記フレームは、前記出射面と前記第2側面とにより形成される第2角部を支持する第2支持部を有することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の照明装置。
- 前記第2支持部は、前記導光体の前記第2角部を前記第1側面に向かって付勢することを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
- 前記フレームは、前記第1側面の曲面を1点で支持する側面支持部を有し、
前記第2支持部と前記側面支持部は互いに平行な平面により形成されることを特徴とする請求項4または5に記載の照明装置。 - 前記フレームは、前記拡散面と離間した状態で前記導光体を支持することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の照明装置。
- 前記第1支持部は、不連続な曲面で形成されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の照明装置。
- 被照明体に照射した光を読み取るイメージセンサユニットであって、
請求項1ないし8の何れか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置により前記被照明体を照射して反射した光を結像する集光体と、
前記集光体によって結像された光を電気信号に変換するイメージセンサと、を備えることを特徴とするイメージセンサユニット。 - 請求項9に記載のイメージセンサユニットと、
前記イメージセンサユニットと前記被照明体とを相対的に移動させる移動部と、
を有することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項9に記載のイメージセンサユニットと、
前記イメージセンサユニットと前記被照明体とを相対的に移動させる移動部と、
前記イメージセンサユニットにより読み取られた画像を記録媒体に形成する画像形成部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014073405A JP2015195152A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014073405A JP2015195152A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 |
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JP2015195152A true JP2015195152A (ja) | 2015-11-05 |
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ID=54433993
Family Applications (1)
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JP2014073405A Pending JP2015195152A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 |
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Cited By (1)
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US10536603B2 (en) | 2017-06-28 | 2020-01-14 | Mitsubishi Electric Corporation | Light guide and image reading apparatus |
-
2014
- 2014-03-31 JP JP2014073405A patent/JP2015195152A/ja active Pending
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