JP2017046247A - イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロッドレンズアレイの共役長が異なるイメージセンサユニットにおいて、フレームの共通化を図る。
【解決手段】イメージセンサユニット1のフレーム2には、集光体13を収容する集光体収容室23と、イメージセンサ15が実装された回路基板14を収容する回路基板収容室24とが設けられ、回路基板収容室24には、集光体収容室23に収容された集光体13とは反対側を向き、集光体収容室23に収容された集光体13の光軸方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面がフレーム2に一体に設けられ、回路基板収容室24に収容された回路基板14の表面が複数の位置決め面のいずれかに当接することにより、回路基板14に実装されるイメージセンサ15が集光体収容室23に収容された集光体13に対して位置決めされる。
【選択図】図3A
【解決手段】イメージセンサユニット1のフレーム2には、集光体13を収容する集光体収容室23と、イメージセンサ15が実装された回路基板14を収容する回路基板収容室24とが設けられ、回路基板収容室24には、集光体収容室23に収容された集光体13とは反対側を向き、集光体収容室23に収容された集光体13の光軸方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面がフレーム2に一体に設けられ、回路基板収容室24に収容された回路基板14の表面が複数の位置決め面のいずれかに当接することにより、回路基板14に実装されるイメージセンサ15が集光体収容室23に収容された集光体13に対して位置決めされる。
【選択図】図3A
Description
本発明は、イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置に関する。特には、読取対象物からの光を結像する集光体と結像した光を検出するイメージセンサをと有するイメージセンサユニットと、このイメージセンサユニットが適用された画像読取装置と紙葉類識別装置と画像形成装置とに関する。
従来、CIS(コンタクトイメージセンサ)などのイメージセンサユニットは、読取対象物からの光を結像するロッドレンズアレイ(集光体)と、ロッドレンズアレイにより結像した光を受光して電気信号に変換するイメージセンサとを有する。さらに、イメージセンサユニットには、ロッドレンズアレイを覆うように、カバー部材が設けられることがある。ロッドレンズアレイは、光軸方向の両側に焦点を有しており、その一方の焦点が読取対象物の位置に一致し、他方の焦点がイメージセンサの受光面に一致するように位置決めされる。そして、ロッドレンズアレイとイメージセンサは、前記のように位置決めさて、イメージセンサユニットのフレームに固定される。
ところで、ロッドレンズアレイと読取対象物との距離は、イメージセンサユニットの構成や、このイメージセンサユニットが組込まれる装置の構成や、カバー部材を有する場合にはこのカバー部材の構成(特に厚さ)などに応じて設定される。このため、これらの構成が相違する場合には、共役長が異なるロッドレンズアレイが適用される。そして、ロッドレンズアレイとイメージセンサの距離は、ロッドレンズの共役長(焦点距離)に応じて異なる距離に設定される。このように、共役長が互いに異なるロッドレンズアレイが適用されるイメージセンサユニットにおいては、ロッドレンズアレイとイメージセンサの距離が互いに異なることから、これらを位置決めして固定するフレームの構成も互いに異なる。したがって、共役長が互いに異なるロッドレンズアレイが適用されるイメージセンサユニットにおいては、フレームの共通化を図ることが困難であった。
特許文献1には、ロッドレンズアレイとイメージセンサとの距離を調整する構成として、イメージセンサ(センサIC)が実装された回路基板(センサ基板)を、L型プレートを介してフレームに変位可能に取り付ける構成が開示されている。このような構成によれば、L型プレートをロッドレンズアレイの軸線方向に移動させることにより、ロッドレンズアレイとイメージセンサとの距離を調整できる。また、特許文献2には、ロッドレンズアレイとイメージセンサとの距離の調整のために、フレームとは別部材である固定部材を用いる構成が開示されている。このような構成によれば、ロッドレンズアレイとイメージセンサとの距離を、固定部材の寸法に応じた距離に設定できる。しかしながら、これらの構成では、L型プレートや固定部材が必要になることから、イメージセンサユニットの部品点数が増加するとともに、組み付け工数が増加する。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ロッドレンズアレイの共役長が異なる場合であっても、部品点数や組み付け工数の増加を招くことなくフレームを共用できるイメージセンサユニットと、このイメージセンサユニットが適用された紙葉類識別装置、画像読取装置、および画像形成装置を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、通過する光の光軸方向の両外側に焦点を有する集光体と、前記集光体により結像した光を検出するイメージセンサが実装された回路基板と、前記集光体が収容される集光体収容室および前記回路基板が収容される回路基板収容室を有する筐体と、を有し、前記筐体には、前記集光体収容室に収容された前記集光体の光軸方向について前記集光体とは反対側を向き、前記集光体収容室からの前記集光体の光軸方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面が、前記筐体に一体に設けられ、前記回路基板収容室に収容された前記回路基板の前記集光体の側を向く面が前記複数の位置決め面のいずれかに当接することにより、前記イメージセンサが、前記集光体収容室に収容された前記集光体に対して、前記集光体の光軸方向に位置決めされることを特徴とする。
本発明によれば、集光体収容室からの距離が互いに異なる複数の位置決め面をフレームに一体に設けることにより、共役長(焦点距離)が互いに異なる集光体を適用する場合において、集光体の共役長に応じて複数の位置決め面の何れかに回路基板を当接させればよい。このため、ロッドレンズアレイの共役長が異なる場合であっても、部品点数や組み付け工数の増加を招くことなくフレームを共用できる。
以下、本発明を適用できる実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態では、イメージセンサユニットと、このイメージセンサユニットを有する紙葉類識別装置と画像読取装置と画像形成装置とを示す。各図においては、イメージセンサユニットの三次元の各方向を、X,Y,Zの各矢印で示す。X方向は主走査方向であり、Y方向は副走査方向であり、Z方向は上下方向である。なお、上下方向については、読取対象物の側を上側とする。また、本発明において、「光」とは、可視光のみならず、可視光以外の波長域の電磁波(例えば、赤外線や紫外線)も含むものとする。
<イメージセンサユニット>
まず、イメージセンサユニット1の全体的な構成の例について、図1と図2を参照して説明する。図1は、イメージセンサユニット1の構成例を模式的に示す分解斜視図である。図2は、イメージセンサユニット1の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図1に示すように、イメージセンサユニット1は、光源11と、導光体12と、集光体13と、回路基板14と、筐体の例であるフレーム2と、カバー部材16とを有する。
まず、イメージセンサユニット1の全体的な構成の例について、図1と図2を参照して説明する。図1は、イメージセンサユニット1の構成例を模式的に示す分解斜視図である。図2は、イメージセンサユニット1の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図1に示すように、イメージセンサユニット1は、光源11と、導光体12と、集光体13と、回路基板14と、筐体の例であるフレーム2と、カバー部材16とを有する。
光源11には、例えば、赤(R)と緑(G)と青(B)と赤外線(Ir)と紫外線(UV)の各波長域の光を発する発光素子を有する光源が適用できる。例えば、光源11には、前述の各波長域のLEDが纏めてパッケージされた多色LEDなどが適用できる。なお、光源11の具体的な構成は特に限定されるものではなく、イメージセンサユニット1の構成や読取対象物Sの種類などに応じて適宜設定される。例えば、光源11の発光波長の帯域は特に限定されない。光源11は、前述の各波長域の光を発する発光素子の全てを有していてもよく、一部のみを有していてもよい。また、図1においては、イメージセンサユニット1が2つの光源11を有する構成を示すが、1つの光源11を有する構成であってもよい。
導光体12は、光源11が出射する光を線状化(線光源化)する光学部材である。導光体12は、主走査方向に長い棒状の形状を有し、アクリル系の樹脂材料などといった、透明な材料により一体に形成される。導光体12の長手方向(主走査方向)の一方の端面または両方の端面には、光源11が出射する光を入射させる光入射面121が設けられる。本実施形態では、長手方向の一方の端面にのみ光入射面121が設けられる構成を示すが、両方の端面に光入射面121が設けられる構成であってもよい。導光体12の側面には、入射した光を拡散させる光拡散面122と、拡散した光を外部(すなわち、読取ラインO(図3A等参照))に向けて出射する光出射面123とが設けられる。光拡散面122と光出射面123は、いずれも長手方向に細長い帯状の面である。光出射面123は、読取ラインOに向けて光を出射できるように、断面形状が読取ラインOの側に向かって凸となる円弧状の形状を有する。光拡散面122は、光出射面123の反対側に設けられる。光拡散面122には拡散パターンが設けられており、拡散パターンによって導光体12の内部を進行する光を反射させることによって光を拡散する。このような拡散パターンとしては、例えば、光を乱反射する白色のドット印刷パターンなどが適用される。
集光体13は、読取対象物Sからの光をイメージセンサ15の表面に結像する光学部材である。集光体13は、通過する光軸方向の両外側に焦点FU,FLを有する。集光体13には、公知の各種レンズアレイ(マイクロレンズアレイ、ロッドレンズアレイ)が適用できる。例えば、複数の正立等倍結像型の結像素子(ロッドレンズ)が主走査方向に直線状に配列された構成のロッドレンズアレイが適用される。要は、集光体13は、長手方向に直線的に配列される複数の結像素子を有し、通過する光軸方向の両外側に焦点FU,FLを有する構成であればよい。また、集光体13は、結像素子を1列有する構成であってもよく、結像素子を複数列有する構成であってもよい。
回路基板14は、主走査方向に長い矩形状の構成を有する。回路基板14の上面(集光体13の側を向く面)には、イメージセンサ15が設けられる。また、回路基板14の上面には、光源11が接続される。一方、回路基板14の下面には、外部と電気的に接続するためのコネクタ141が実装される。
イメージセンサ15は、集光体13により結像した光を電気信号(画像信号)に変換して出力する。イメージセンサ15は、集光体13による結像した光を受光できるように、受光面151(受光素子が光を検出する面)が上側(集光体13の側)を向く。イメージセンサ15には、例えば、イメージセンサICアレイが適用される。イメージセンサICアレイは、複数のイメージセンサICが回路基板14の上面に主走査方向に直線状に並べて実装されることによって構成される。それぞれのイメージセンサICは、複数の受光素子(光電変換素子と称することもある)を有する。そして、イメージセンサユニット1の読取の解像度(主走査方向の画素数)に応じた数のイメージセンサICが、回路基板14の上面に実装される。このように、イメージセンサ15は、複数のイメージセンサICが、主走査方向に直線状に配列されて構成される。なお、イメージセンサ15は、受光素子が長手方向に並ぶように配列された複数のイメージセンサICからなる構成であればよく、それ以外の構成は特に限定されない。例えば、複数のイメージセンサICが千鳥配列のように複数列配列される構成であってもよい。なお、イメージセンサ15を構成するイメージセンサICには、従来公知の各種イメージセンサICが適用できる。
フレーム2は、イメージセンサユニット1の筐体の例である。フレーム2は、主走査方向に長い直方体状の形状を有しており、遮光性を有する材料により一体に形成される。例えば、フレーム2は、黒色に着色された(黒色の塗料を含有する)ポリカーボネートにより、一体に形成される。フレーム2には、導光体収容室22と、光源11に応じた数の光源収容室21と、集光体収容室23と、回路基板収容室24とが設けられる。
導光体収容室22は、導光体12が収容される領域である。導光体収容室22は、主走査方向に長く、上側が開口する溝状の構成を有する。光源収容室21は、光源11が収容される領域である。光源収容室21は、導光体収容室22の長手方向(主走査方向)の端部外側に設けられ、導光体収容室22と繋がっている。なお、導光体12の長手方向の一方の端面にのみ光入射面121が設けられ、1本の導光体12に対して1つの光源11により光を入射する構成であれば、1つの光源収容室21が、導光体収容室22の長手方向の一方の端部外側に設けられる。また、導光体12の長手方向の両方の端面に光入射面121が設けられ、1本の導光体12に対して2つの光源11により光を入射する構成であれば、2つの光源収容室21が、導光体収容室22の長手方向の両側の端部外側のそれぞれに設けられる。
集光体収容室23は、集光体13が収容される領域である。集光体収容室23は、主走査方向に長く、上下方向に貫通するスリット穴状の構成を有する。そして、集光体収容室23は、集光体13を、その光軸Lが主走査方向視で上下方向に平行となる向きで収容できる。
回路基板収容室24は、回路基板14を収容する領域である。回路基板収容室24は、光源収容室21および集光体収容室23の下側(すなわち、フレーム2の下部)に設けられ、下側が開口する構成を有する。そして、集光体収容室23と回路基板収容室24とは、スリット状の開口部によって繋がっており、集光体13により集光された光は、このスリット状の開口部を通じて、回路基板14の上面に設けられたイメージセンサ15に入射できる。さらに、回路基板収容室24には、回路基板14を集光体13の光軸Lに平行な方向に位置決めするための複数の位置決め面241a,241bが設けられる。なお、位置決め面241a,241bについては後述する。
このほか、フレーム2には、後述する紙葉類識別装置5や画像読取装置(スキャナー7a,7b)や画像形成装置9などに取り付けるための図略の取付部などが設けられる。なお、取付部の構成は、特に限定されない。取付部は、フレーム2を紙葉類識別装置5や画像読取装置や画像形成装置9などに取り付けることができる構成であればよい。
カバー部材16は、フレーム2の上側に取り付けられる板状の部材である。カバー部材16は、フレーム2に収容される各部材を保護する機能や、フレーム2の内部に塵埃などの異物の侵入を防止する機能や、読取対象物Sを平面状に保持する機能などを有する。カバー部材16は、全体が透明であるか、または透明な部分を有する。カバー部材16は、例えば、アクリルなどの透明な樹脂材料から形成される。イメージセンサユニット1が適用される紙葉類識別装置5や画像読取装置や画像形成装置9などの構成によっては、イメージセンサユニット1がカバー部材16を有さなくてもよい。
ここで、イメージセンサユニット1の組み付け構成について説明する。集光体13は集光体収容室23に収容され、接着剤によってフレーム2に接着されて固定される。導光体12は導光体収容室22に収容される。フレーム2には、副走査方向に弾性変形可能な押さえ片が設けられており、導光体収容室22に収容された導光体12は、押さえ部材によって副走査方向の一方の面に付勢されて当接した状態に維持される。これにより、導光体12はフレーム2に対して位置決めされた状態に維持される。光源11は光源収容室21に収容される。回路基板14は、イメージセンサ15が設けられる面を上側に向けた状態で、回路基板収容室24に収容される。そして、光源収容室21に収容された光源11と回路基板収容室24に収容された回路基板14とは電気的に接続される。このため、光源収容室21に収容された光源11は、回路基板14を通じて発光用の電力の供給を受けることができる。さらに、フレーム2の上側には、集光体13と導光体12と光源11とを覆うように、カバー部材16が取付けられる。カバー部材16は、例えば粘着テープなどによってフレーム2に貼り付けられる。
<位置決め面の構成例(第1の例)>
次に、位置決め面241a,241bの第1の例について説明する。位置決め面241a,241bは、回路基板14を集光体13の光軸Lに平行な方向に位置決めするためにフレーム2に一体に設けられる。説明の便宜上、「集光体13の光軸Lに平行な方向」を「光軸L方向」と略して記す。図3Aと図3Bは、第1の例の位置決め面241a,241bによって回路基板14が位置決めされた状態を模式的に示す断面図であり、主走査方向に直角な面で切断した断面を示す。また、図3Aと図3Bは、回路基板14が互いに光軸L方向に異なる位置に位置決めされた構成を示す。
次に、位置決め面241a,241bの第1の例について説明する。位置決め面241a,241bは、回路基板14を集光体13の光軸Lに平行な方向に位置決めするためにフレーム2に一体に設けられる。説明の便宜上、「集光体13の光軸Lに平行な方向」を「光軸L方向」と略して記す。図3Aと図3Bは、第1の例の位置決め面241a,241bによって回路基板14が位置決めされた状態を模式的に示す断面図であり、主走査方向に直角な面で切断した断面を示す。また、図3Aと図3Bは、回路基板14が互いに光軸L方向に異なる位置に位置決めされた構成を示す。
図3Aと図3Bに示すように、集光体収容室23に収容された集光体13の光軸Lは、主走査方向視で上下方向に平行である。そして、集光体13は、2つの焦点FU,FLのうちの上側の焦点FUが読取ラインOの位置に一致するように配置される。「読取ラインO」とは、イメージセンサユニット1のイメージセンサ15が、1走査ラインの読取り動作において読取対象物Sを読取る位置(読取対象物Sからの光を検出する位置)であり、主走査方向に延伸する直線である。フレーム2の上面から読取ラインOまでの距離は、カバー部材16の厚さや、イメージセンサユニット1が適用される装置の構成などに応じて、適宜設定される。このため、集光体13は、集光体収容室23に収容された状態で上側の焦点FUの位置が読取ラインOの位置と一致するような共役長(焦点距離)を有するものが、適宜選択される。このように、イメージセンサユニット1の構成や、イメージセンサユニット1が適用される構成などによって、共役長(焦点距離)が異なる集光体13が適用される。
回路基板14は、回路基板収容室24に収容され、例えば、フレーム2の一部をカシメる(加熱して塑性変形させる)ことによってフレーム2に固定される。図3Aと図3Bに示すように、回路基板14は、その上面に設けられるイメージセンサ15が集光体13の光軸L上に位置するように位置決めされる。さらに、回路基板14は、光軸L方向については、回路基板14の上面に設けられるイメージセンサ15の受光面151と集光体13の下側の焦点FLとが一致するように位置決めされる。
図3Aと図3Bに示すように、回路基板収容室24の内周面には、集光体収容室23からの距離が互いに異なる複数の位置決め面241a,241bが、フレーム2に一体に設けられる。なお、「集光体収容室23からの距離」とは、集光体収容室23において集光体13を光軸L方向に位置決する部分からの距離をいい、例えば、集光体収容室23の底面(集光体13の下側の面が当接する面)からの距離をいう。回路基板収容室24の内周面は、主走査方向視で階段状の構成を有している。なお、回路基板14の内周面の全体が階段状の構成を有していてもよく、一部が階段状の構成を有していてもよい。また、階段状の構成を有する部分が、回路基板収容室24の内周面の複数の箇所に設けられる構成であってもよい。そして、階段状の部分のうち、下側を向く面(集光体収容室23とは反対側を向く面)が位置決め面241a,241bであり、光軸L方向に隣り合う位置決め面241a,241bどうしは段差面242によって繋がれる。換言すると、回路基板収容室24の内周面の全体または一部は、複数の位置決め面241a,241bと単数または複数の段差面242とによって、階段状の構成を有する。なお、図3Aと図3Bにおいては、フレーム2が、集光体収容室23からの距離が互いに異なる2つの位置決め面241a,241bを有する構成を示すが、位置決め面241a,241bは複数であればよく、具体的な数は限定されない。
そして、回路基板14の上面の縁部(図3Aと図3Bに示す例では、回路基板14の長辺の縁部)が、集光体収容室23からの距離が互いに異なる複数の位置決め面241a,241bのいずれかに当接する。図3Aにおいては、回路基板14の上面の縁部が集光体収容室23から遠い位置決め面241bに当接する構成を示し、図3Bにおいては、集光体収容室23に近い位置決め面241aに当接する構成を示す。これにより、回路基板14は、光軸L方向について、集光体収容室23に収容された集光体13の下側の焦点FLの位置とイメージセンサ15の受光面151の位置とが一致する位置に位置決めされる。
なお、前述のとおり、イメージセンサユニット1には、互いに異なる共役長(焦点距離)を有する集光体13が適用されることがある。そして、集光体13の共役長が異なると、集光体13の下面から下側の焦点FLまでの距離も異なる。このため、フレーム2に1つの特定の共役長を有する集光体13に適した位置決め面のみが設けられる構成であると、この特定の共役長とは異なる共役長を有する集光体13が適用された場合には、集光体13の下側の焦点FLの位置とイメージセンサ15の受光面151の位置とが一致しない。そうすると、画像の読取の品位が低下する。
そこで、本実施形態のフレーム2は、集光体収容室23からの集光体13の光軸Lに平行な方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面241a,241bを有する。そして、図3Aと図3Bに示すように、集光体収容室23に収容された集光体13の共役長(焦点距離)に応じて、集光体収容室23からの距離が異なる複数の位置決め面241a,241bのいずれかに回路基板14を当接させて位置決めする。これにより、共役長が異なる集光体13のそれぞれについて、集光体13の下側の焦点FLの位置とイメージセンサ15の受光面151の位置とを一致させることができる。したがって、画像の読取の品位を維持できる。
具体的には、図3Aに示すように、フレーム2は、ある所定の共役長を有する集光体13が適用された場合には、集光体収容室23から遠い位置決め面241bに回路基板14を当接させることによって、集光体13の下側の焦点FLの位置と回路基板14のイメージセンサ15の受光面151の位置とを一致させることができるように構成される。この場合には、回路基板14には、集光体収容室23に近い位置決め面241aと遠い位置決め面241bとの間の段差面242に囲まれる領域に嵌め込むことができない形状および寸法が適用される。例えば、光軸L方向視において、段差面242に囲まれる領域の寸法よりも大きい寸法を有する回路基板14が適用される。このような構成によれば、回路基板14の上面の縁部が、集光体収容室23から遠い位置決め面241bに当接する。したがって、集光体収容室23から遠い位置決め面241bを用いて回路基板14を位置決めすることができる。
さらにフレーム2は、図3Bに示すように、図3Aの集光体13よりも短い共役長を有する集光体13が適用された場合には、集光体収容室23に近い位置決め面241aに回路基板14の上面の縁部を当接させることによって、集光体13の下側の焦点FLの位置とイメージセンサ15の受光面151の位置とを一致させることができるように構成される。この場合、回路基板14には、集光体13の光軸L方向視において、段差面242に囲まれる領域よりも小さい寸法(外形線が段差面242に囲まれる領域からはみ出さない形状)が適用される。このような構成によれば、回路基板14は段差面242に囲まれる領域に入り込み、その上面の縁部が、集光体収容室23から近い位置決め面241aに当接する。したがって、集光体収容室23から近い位置決め面241aを用いて回路基板14を位置決めすることができる。
なお、集光体収容室23から複数の位置決め面241a,241bのそれぞれまでの距離は、適用が想定される集光体13の共役長(焦点距離)や、イメージセンサ15の寸法(特に高さ)などに応じて適宜設定される。このため、具体的な寸法は特に限定されるものではない。
このような構成によれば、共役長が互いに異なる集光体13を適用する場合において、フレーム2の共通化を図ることができる。また、複数の位置決め面241a,241bはフレーム2に一体に形成される構成であるため、イメージセンサ15を構成する部品点数の増加を招かない。さらに、回路基板14の組み付け作業の内容は、フレーム2が複数の位置決め面241a,241bを有する構成と1つの位置決め面を有する構成とで相違はないから、組み付け工数の増加を招かない。
<位置決め面の構成例(第2の例)>
次に、位置決め面の第2の例について説明する。なお、第1の例と共通する構成については説明を省略する。第2の例においても、集光体13の下側の焦点FLと回路基板14のイメージセンサ15の受光面151とを、第1の例で示した位置関係と同じとなるように位置決めする。
次に、位置決め面の第2の例について説明する。なお、第1の例と共通する構成については説明を省略する。第2の例においても、集光体13の下側の焦点FLと回路基板14のイメージセンサ15の受光面151とを、第1の例で示した位置関係と同じとなるように位置決めする。
図4は、集光体収容室23からの距離が互いに異なる2つの位置決め面251a,251bを有する係止凸部25の構成例を模式的に示す斜視図である。図4に示すように、回路基板収容室24の内周面には、係止凸部25が、フレーム2に一体に設けられる。係止凸部25は、回路基板収容室24の内周面のうちの下側を向く面から、集光体13の光軸L方向に、集光体収容室23とは反対側に向かって突出する。そして、係止凸部25は、集光体収容室23からの集光体13の光軸Lに平行な方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面251a,251bを有する。複数の位置決め面251a,251bは、いずれも、主走査方向視において集光体13の光軸Lに直角で、集光体収容室23とは反対側を向く平面である。すなわち、係止凸部25は、先端側(集光体収容室23から反対側)に向かうにしたがって、断面積が段階的に小さくなる形状を有する。このような構成であると、係止凸部25には、集光体収容室23とは反対側を向く複数の位置決め面251a,251bと、位置決め面251a,251bどうしを繋ぐ段差面252とが、階段状に交互に設けられることになる。なお、図4においては、係止凸部25が2つの位置決め面251a,251bを有する構成を示すが、位置決め面251a,251bは複数であればよく、3以上であってもよい。
回路基板14には、係止凸部25を挿通可能な貫通孔である係止穴142が形成される。回路基板14は、係止凸部25が係止穴142に挿通された状態で、回路基板収容室24に収容される。そして、回路基板14の係止穴142の周縁部が係止凸部25の複数の位置決め面251a,251bのいずれかに当接することにより、回路基板14が集光体収容室23に収容された集光体13に対して、光軸L方向に位置決めされる。なお、係止凸部25の回路基板14から突出した部分をカシメる(加熱して塑性変形させる)ことにより、回路基板14がフレーム2に固定される。
図5Aと図5Bは、第2の例の位置決め面251a,251bによって回路基板14が位置決めされた状態を模式的に示す断面図であり、主走査方向に直角な面で切断した断面を示す。また、図5Aと図5Bは、回路基板14が互いに光軸L方向に異なる位置に位置決めされた構成を示す。
第2の例では、係止凸部25は、図5Aに示すように、ある所定の共役長を有する集光体13が適用された場合には、集光体収容室23から遠い位置決め面251bに係止穴142の縁部を当接させることによって、集光体13の下側の焦点FLの位置とイメージセンサ15の受光面151の位置とを一致させることができるように構成される。この場合には、回路基板14の係止穴142は、係止凸部25の集光体収容室23から遠い位置決め面251bよりも先端側の部分を挿通できるが、集光体収容室23から遠い位置決め面251bよりも付け根側の部分を挿通できない寸法および形状が適用される。例えば、係止凸部25が円柱状の構成を有する場合には、回路基板14の係止穴142には、集光体収容室23から遠い位置決め面251bよりも小径の円形の貫通孔が適用される。このような構成によれば、係止穴142の縁部が、集光体収容室23から遠い位置決め面251bに当接する。したがって、回路基板14は、集光体収容室23から遠い位置決め面251bにより位置決めされる。
さらに、係止凸部25は、図5Bに示すように、図5Aよりも共役長が短い集光体13が適用された場合には、集光体収容室23から近い位置決め面251aに係止穴142の縁部を当接させることによって、集光体13の下側の焦点FLの位置とイメージセンサ15の受光面151の位置とを一致させることができるように構成される。この場合には、回路基板14の係止穴142は、集光体収容室23から遠い位置決め面251bと近い位置決め面251bとの間の部分(段差面252の部分)を挿通できるが、集光体収容室23から近い位置決め面251aよりも付け根側の部分を挿通できない寸法および形状が適用される。例えば、係止凸部25が円柱状の構成を有する場合には、回路基板14の係止穴142には、集光体収容室23から遠い位置決め面251bよりも大径で、集光体収容室23に近い位置決め面251bよりも小径の円形の貫通孔が適用される。このような構成によれば、係止穴142の縁部が、集光体収容室23から近い位置決め面251aに当接する。したがって、回路基板14は、集光体収容室23から近い位置決め面251bによって位置決めされる。
第2の例によれば、第1の例と同様の効果を奏することができる。なお、フレーム2は、第1の例と第2の例の両方の位置決め面241a,241b,251a,251bを有する構成であってもよい。
<イメージセンサユニットの動作>
ここで、イメージセンサユニット1の動作について説明する。イメージセンサユニット1の上側には、読取対象物Sの搬送経路Pが設定されるか、または読取対象物Sが載置される。イメージセンサユニット1は、読取対象物Sに対して副走査方向に相対的に移動しながら、読取対象物Sを読取る。例えば、イメージセンサユニット1は、イメージセンサユニット1に対して副走査方向に搬送される読取対象物Sを読取る。または、イメージセンサユニット1は、上側に載置される読取対象物Sに対して副走査方向に移動しながら読取対象物Sを読取る。
ここで、イメージセンサユニット1の動作について説明する。イメージセンサユニット1の上側には、読取対象物Sの搬送経路Pが設定されるか、または読取対象物Sが載置される。イメージセンサユニット1は、読取対象物Sに対して副走査方向に相対的に移動しながら、読取対象物Sを読取る。例えば、イメージセンサユニット1は、イメージセンサユニット1に対して副走査方向に搬送される読取対象物Sを読取る。または、イメージセンサユニット1は、上側に載置される読取対象物Sに対して副走査方向に移動しながら読取対象物Sを読取る。
イメージセンサユニット1は、読取対象物Sを読取る際には、光源11の各色および赤外線の発光素子を順次点灯する。光源11の発光素子が出射する光は、導光体12の光入射面121からその内部に入射し、光拡散面122において拡散するなどして導光体12の内部を進行する。導光体12の内部を進行した光は、導光体12の光出射面123から読取対象物Sの読取ラインOに向けて出射する。光出射面123は主走査方向に長い帯状であり、光源11が出射する光は導光体12によって線状化(線光源化)される。読取対象物Sの読取ラインOからの反射光は、集光体13によってイメージセンサ15の受光面151に結像する。イメージセンサ15は、集光体13によって結像した光学像を検出して電気信号である画像信号に変換する。そして、イメージセンサユニット1は、光源11の各色の発光素子が発する各色の反射光を全て読取ることで、1走査ラインの読取動作を完了する。そして、イメージセンサユニット1は、読取対象物Sに光を照射して反射光を検出する1走査ラインの読取動作を、読取対象物Sに対して副走査方向に相対的に移動しながら、短時間で周期的に繰り返す。このような動作によって、イメージセンサユニット1は、読取対象物Sに設けられる画像パターン(例えば、ホログラム)を、可視光画像として読取る。さらに、読取対象物Sの赤外線画像を読取るとともに、読取対象物Sに設けられる蛍光物質による蛍光を紫外線画像として読取る。
また、イメージセンサユニット1は、読取対象物Sを挟んでその反対側に光源装置や別のイメージセンサユニット1を配置することによって、透過読取りが可能となる。この場合には、光源装置や別のイメージセンサユニット1が発する光が読取対象物Sを透過し、集光体13によってイメージセンサ15の受光面151に結像する。イメージセンサ15は、集光体13によって結像した光学像を検出して画像信号に変換する。そして、光源装置や別のイメージセンサユニット1により読取対象物Sに光を照射して透過光を検出する1走査ラインの読取動作を、読取対象物Sと副走査方向に相対的に移動しながら、短時間で周期的に繰り返す。
<紙葉類識別装置>
イメージセンサユニット1が適用された紙葉類識別装置5について、図6を参照して説明する。図6は、紙葉類識別装置5の要部の構成を模式的に示す断面図であり、主走査方向に直角な面での断面を示す図である。ここでは、紙葉類識別装置5が識別する読取対象物Sの紙葉類として、紙幣を例に示す。紙葉類識別装置5は、紙幣に光を照射するとともに、紙幣からの光を読取り、読取った光を用いて紙幣の種類や真贋の識別を行う。なお、紙葉類識別装置5に適用されるイメージセンサユニット1の光源11は、可視光を発する発光素子と、赤外線を発する発光素子と、紫外線を発する発光素子とを有する。
イメージセンサユニット1が適用された紙葉類識別装置5について、図6を参照して説明する。図6は、紙葉類識別装置5の要部の構成を模式的に示す断面図であり、主走査方向に直角な面での断面を示す図である。ここでは、紙葉類識別装置5が識別する読取対象物Sの紙葉類として、紙幣を例に示す。紙葉類識別装置5は、紙幣に光を照射するとともに、紙幣からの光を読取り、読取った光を用いて紙幣の種類や真贋の識別を行う。なお、紙葉類識別装置5に適用されるイメージセンサユニット1の光源11は、可視光を発する発光素子と、赤外線を発する発光素子と、紫外線を発する発光素子とを有する。
図6に示すように、紙葉類識別装置5は、イメージセンサユニット1と、紙幣を搬送する搬送ローラー51と、コネクタ141に配線接続された識別手段としての画像識別部52とを備える。そして、紙葉類識別装置5には、搬送ローラー51によって紙幣を挟んでカバー部材16を介してイメージセンサユニット1の上側を読取方向(副走査方向)に搬送するための搬送経路Pが設定される。
このような構成の紙葉類識別装置5の動作は、次のとおりである。紙葉類識別装置5に適用されたイメージセンサユニット1が、前述した動作によって、紙幣に設けられる所定のパターンを可視光画像として読取る。さらに、イメージセンサユニット1は、紙幣の赤外線画像を読取るとともに、紙幣の紫外線画像を読取る。その後、画像識別部52は、予め用意された真券である紙幣に可視光線、赤外線および紫外線を照射することで得られた真券紙幣画像と、真贋判定時に判定対象となる紙幣の可視光画像、赤外線画像および紫外線画像とを比較することで、紙幣の真贋判定を行う。これは、真券である紙幣には、可視光下と赤外線下と紫外線下で得られる画像がそれぞれ異なるような領域が設けられているためである。
画像識別部52は、CPUとROMとRAMを備えるコンピュータが適用される。ROMには、紙葉類を識別する処理を実行するためのコンピュータプログラムや、各種設定や情報が格納されている。そして、CPUは、ROMに格納されるコンピュータプログラムを読み出し、RAMに展開して実行する。これにより、コンピュータは画像識別部52として機能し、上述の紙幣の真贋を判定する処理が実行される。なお、説明および図示を省略した部分については、従来の紙葉類識別装置と同じ構成が適用できる。また、画像識別部52は回路基板14に設けられる構成であってもよい。
なお、本実施形態においては、可視光線と赤外線と紫外線とを照射することで紙幣を可視光画像と赤外線画像と紫外線画像として読取る構成を示したが、この構成に限定されない。例えば、可視光と赤外線と紫外線のいずれか1種または2種を照射する構成であっても構わない。また、読取対象物Sの紙葉類として紙幣が適用される構成を示したが、紙葉類の種類は限定されるものではない。例えば、各種有価証券やIDカードなどについても読取と識別ができる。
<画像読取装置(その1)>
図7は、画像読取装置の例であるフラットベッド方式のスキャナー7aの構成例を模式的に示す斜視図である。スキャナー7aは、筐体71aと、読取対象物載置部としてのプラテンガラス72と、イメージセンサユニット1と、イメージセンサユニット1を駆動する駆動機構73と、回路基板74aと、プラテンカバー75とを有する。読取対象物載置部としてのプラテンガラス72は、ガラスなどの透明板からなり、筐体71aの上面に取り付けられる。プラテンカバー75は、プラテンガラス72に載置された読取対象物Sを覆うことができるように、筐体71aに対してヒンジ機構などを介して開閉可能に取付けられる。イメージセンサユニット1と、このイメージセンサユニット1を駆動するための駆動機構73と、回路基板74aとは、筐体71aの内部に収容される。なお、スキャナー7aがプラテンガラス72を有するため、イメージセンサユニット1はカバー部材16を有さなくてもよい。
図7は、画像読取装置の例であるフラットベッド方式のスキャナー7aの構成例を模式的に示す斜視図である。スキャナー7aは、筐体71aと、読取対象物載置部としてのプラテンガラス72と、イメージセンサユニット1と、イメージセンサユニット1を駆動する駆動機構73と、回路基板74aと、プラテンカバー75とを有する。読取対象物載置部としてのプラテンガラス72は、ガラスなどの透明板からなり、筐体71aの上面に取り付けられる。プラテンカバー75は、プラテンガラス72に載置された読取対象物Sを覆うことができるように、筐体71aに対してヒンジ機構などを介して開閉可能に取付けられる。イメージセンサユニット1と、このイメージセンサユニット1を駆動するための駆動機構73と、回路基板74aとは、筐体71aの内部に収容される。なお、スキャナー7aがプラテンガラス72を有するため、イメージセンサユニット1はカバー部材16を有さなくてもよい。
駆動機構73は、保持部材731と、ガイドシャフト732と、駆動モーター733と、ワイヤー734とを含む。保持部材731は、イメージセンサユニット1を囲むように保持する。ガイドシャフト732は、保持部材731をプラテンガラス72の下面に沿って読取方向(副走査方向)に移動可能にガイドする。駆動モーター733と保持部材731とはワイヤー734を介して連結されており、駆動モーター733の駆動力によってイメージセンサユニット1を保持する保持部材731を副走査方向に移動させる。そして、イメージセンサユニット1は、駆動モーター733の駆動力によって副走査方向に移動しながら、プラテンガラス72に載置された読取対象物Sである原稿などを読取る。このように、スキャナー7aは、イメージセンサユニット1と読取対象物Sとを相対的に移動させながら、読取対象物Sを読取る。
回路基板74aには、イメージセンサユニット1が読取った画像に所定の画像処理を施す画像処理回路や、イメージセンサユニット1を含むスキャナー7aの各部を制御する制御回路や、スキャナー7aの各部に電力を供給する電源回路などが構築される。
<画像読取装置(その2)>
図8は、画像読取装置の例であるシートフィード方式のスキャナー7bの構成例を模式的に示す断面図である。図8に示すように、スキャナー7bは、筐体71bと、イメージセンサユニット1と、搬送ローラー77と、回路基板74bと、カバーガラス76とを有する。搬送ローラー77は、図示を省略した駆動機構によって回転し、読取対象物Sを挟んで搬送する。カバーガラス76は、イメージセンサユニット1の上側を覆うように設けられる。回路基板74bには、イメージセンサユニット1を含むスキャナー7bの各部を制御する制御回路や、スキャナー7bの各部に電力を供給する電源回路などが構築される。
図8は、画像読取装置の例であるシートフィード方式のスキャナー7bの構成例を模式的に示す断面図である。図8に示すように、スキャナー7bは、筐体71bと、イメージセンサユニット1と、搬送ローラー77と、回路基板74bと、カバーガラス76とを有する。搬送ローラー77は、図示を省略した駆動機構によって回転し、読取対象物Sを挟んで搬送する。カバーガラス76は、イメージセンサユニット1の上側を覆うように設けられる。回路基板74bには、イメージセンサユニット1を含むスキャナー7bの各部を制御する制御回路や、スキャナー7bの各部に電力を供給する電源回路などが構築される。
そして、スキャナー7bは、搬送ローラー77によって読取対象物Sを読取り方向(副走査方向)に搬送しつつ、イメージセンサユニット1により読取対象物Sを読取る。すなわち、スキャナー7bは、イメージセンサユニット1と読取対象物Sとを相対的に移動させながら、読取対象物Sを読取る。なお、図8においては、読取対象物Sの片面を読取るスキャナー7bの例を示すが、2つのイメージセンサユニット1が読取対象物Sの搬送経路Pを挟んで対向するように設けられ、読取対象物Sの両面を読取る構成であってもよい。
以上、図7と図8を参照して、本発明を適用できるイメージセンサユニット1を用いた画像読取装置の例であるスキャナー7a,7bを説明したが、イメージセンサユニット1を用いた画像読取装置の構成や種類は、これらに限定されるものではない。また、説明を省略した部分については、従来公知の構成が適用できる。
<画像形成装置>
次に、本発明の実施形態である画像形成装置9の構成例について、図9と図10を参照して説明する。本発明の実施形態である画像形成装置9には、本発明の実施形態であるイメージセンサユニット1が適用される。図9は、画像形成装置9の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図10は、画像形成装置9の筐体91の内部に設けられる画像形成部93の要部の構成例を模式的に示す斜視図である。図9と図10に示すように、画像形成装置9は、フラットベッド方式のスキャナーとインクジェット方式のプリンタとの複合機(MFP;Multifunction Printer)である。画像形成装置9は、画像を読取る画像読取手段としての画像読取部92と、画像を形成する画像形成手段としての画像形成部93とを有する。そして、画像形成装置9の画像読取部92には、イメージセンサユニット1が組み込まれる。なお、画像形成装置9の画像読取部92は、前述の画像読取装置と共通の構成が適用できる。したがって、画像読取装置と共通の構成については説明を省略する。
次に、本発明の実施形態である画像形成装置9の構成例について、図9と図10を参照して説明する。本発明の実施形態である画像形成装置9には、本発明の実施形態であるイメージセンサユニット1が適用される。図9は、画像形成装置9の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図10は、画像形成装置9の筐体91の内部に設けられる画像形成部93の要部の構成例を模式的に示す斜視図である。図9と図10に示すように、画像形成装置9は、フラットベッド方式のスキャナーとインクジェット方式のプリンタとの複合機(MFP;Multifunction Printer)である。画像形成装置9は、画像を読取る画像読取手段としての画像読取部92と、画像を形成する画像形成手段としての画像形成部93とを有する。そして、画像形成装置9の画像読取部92には、イメージセンサユニット1が組み込まれる。なお、画像形成装置9の画像読取部92は、前述の画像読取装置と共通の構成が適用できる。したがって、画像読取装置と共通の構成については説明を省略する。
図9に示すように、画像形成装置9には、操作部95が設けられる。操作部95には、操作メニューや各種メッセージなどを表示する表示部951と、画像形成装置9を操作するための各種操作ボタン952が設けられる。また、図10に示すように、画像形成装置9の筐体91の内部には、画像形成部93が設けられる。画像形成部93は、搬送ローラー931と、ガイドシャフト932と、インクジェットカートリッジ933と、モーター934と、一対のタイミングプーリー935とを有する。搬送ローラー931は、駆動源の駆動力によって回転し、記録媒体としての印刷用紙Rを副走査方向に搬送する。ガイドシャフト932は棒状の部材であり、その軸線が印刷用紙Rの主走査方向に平行となるように画像形成装置9の筐体91に固定される。
インクジェットカートリッジ933は、ガイドシャフト932上をスライドすることによって、印刷用紙Rの主走査方向に往復動できる。インクジェットカートリッジ933は、例えば、シアンC、マゼンタM、イエローY、黒Kのインクを備えたインクタンク941(941Y,941M,941C,941K)と、これらのインクタンク941(941Y,941M,941C,941K)にそれぞれ設けられた吐出ヘッド942(942Y,942M,942C,942K)から構成される。一対のタイミングプーリー935の一方は、モーター934の回転軸に取り付けられる。そして、一対のタイミングプーリー935は、印刷用紙Rの主走査方向に互いに離れた位置に設けられる。タイミングベルト936は、一対のタイミングプーリー935に平行掛けに巻き掛けられ、所定の箇所がインクジェットカートリッジ933に連結される。
画像形成装置9の画像読取部92は、イメージセンサユニット1が読取った画像を、印刷に適した形式の電気信号に変換する。そして、画像形成装置9の画像形成部93は、画像読取部92のイメージセンサユニット1が変換した電気信号(画像信号)に基づいて、搬送ローラー931、モーター934、インクジェットカートリッジ933を駆動し、印刷用紙Rに画像を形成する。このほか、画像形成装置9の画像形成部93は、外部から入力された電気信号に基づいて画像を形成することができる。なお、画像形成装置9のうち、画像形成部93の構成および動作は、従来公知の各種プリンタと同じ構成が適用できる。したがって、詳細な説明は省略する。また、画像形成部93としてインクジェット方式による画像形成装置を説明したが、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式などどのような方式であっても構わない。
以上、本発明の実施形態および実施例について詳細に説明したが、前述の実施形態および実施例は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前述の実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、集光体収容室からの距離が互いに異なる2つの位置決め面を有する構成を示したが、位置決め面の数は限定されない。また、前記実施形態では、集光体の光軸Lが上下方向に平行な構成を示したが、集光体の光軸Lは上下方向に平行でなく、上下方向に対して傾斜していてもよい。要は、位置決め面は、回路基板に実装されたイメージセンサ15を、光軸L方向について位置決めすることができる構成であればよい。
また、本発明にかかる画像読取装置は、前述の実施形態に記載される構成のイメージスキャナーに限定されるものではない。さらに、画像形成装置も、インクジェット方式に限定されず、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式などどのような方式であってもよく、前述の実施形態に記載される複合機に限定されるものではない。本発明にかかるイメージセンサユニットが適用される複写機やファクシミリも、本発明の画像読取装置に含まれる。
本発明は、集光体およびイメージセンサを有するイメージセンサユニットと、このイメージセンサユニットが適用された画像読取装置や画像形成装置(例えば、イメージスキャナー、ファクシミリ、複写機、複合機など)に有効に利用できるものである。そして、本発明によれば、共役長(焦点距離)が互いに異なる集光体を適用する場合において、フレームの共通化を図ることができる。
1:イメージセンサユニット、11:光源、12:導光体、13:集光体、14:回路基板、141:コネクタ、142:係止穴、15:イメージセンサ、151:受光面、16:カバー部材、2:フレーム、21:光源収容室、22:導光体収容室、23:集光体収容室、24:回路基板収容室、241a,241b:位置決め面、242:段差面、25:係止凸部、251a,251b:位置決め面、252:段差面、S:読取対象物、P:搬送経路、O:読取ライン、L:集光体の光軸、FU:上側の焦点、FL:下側の焦点
Claims (6)
- 通過する光の光軸方向の両外側に焦点を有する集光体と、
前記集光体により結像した光を検出するイメージセンサが実装された回路基板と、
前記集光体が収容される集光体収容室および前記回路基板が収容される回路基板収容室を有する筐体と、
を有し、
前記筐体には、前記集光体収容室に収容された前記集光体の光軸方向について前記集光体とは反対側を向き、前記集光体収容室からの前記集光体の光軸方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面が、前記筐体に一体に設けられ、
前記回路基板収容室に収容された前記回路基板の前記集光体の側を向く面が前記複数の位置決め面のいずれかに当接することにより、前記イメージセンサが、前記集光体収容室に収容された前記集光体に対して、前記集光体の光軸方向に位置決めされる
ことを特徴とするイメージセンサユニット。 - 前記回路基板収容室の内周面には、前記集光体収容室からの前記集光体の光軸方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面と、隣り合う前記位置決め面どうしを繋ぐ段差面とが、階段状に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサユニット。 - 前記回路基板収容室の内周面には、前記集光体収容室に収容された前記集光体の光軸方向に平行で前記集光体収容室から遠い側に向かって突出する棒状の位置決め凸部が、前記筐体に一体に設けられ、
前記位置決め凸部には、前記集光体収容室からの前記集光体の光軸方向の距離が互いに異なる複数の位置決め面と、隣り合う前記位置決め面どうしを繋ぐ段差面とが、階段状に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサユニット。 - イメージセンサユニットと紙葉類とを相対的に移動させながら、前記紙葉類からの光を読み取る紙葉類識別装置であって、
前記イメージセンサユニットは、請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットである
ことを特徴とする紙葉類識別装置。 - イメージセンサユニットと読取対象物とを相対的に移動させながら、前記読取対象物からの反射光を読み取る画像読取装置であって、
前記イメージセンサユニットは、請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットである
ことを特徴とする画像読取装置。 - イメージセンサユニットと読取対象物とを相対的に移動させながら、前記読取対象物からの反射光を読み取る画像読取手段と、
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記イメージセンサユニットは、請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットである
ことを特徴とする画像形成装置。
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2015
- 2015-08-27 JP JP2015168350A patent/JP2017046247A/ja active Pending
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