JP2015194011A - 浴室の洗い場床 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発泡樹脂成形品を有する基材を備えていても、踏み心地が悪化することを抑えることができる浴室の洗い場床を提供することを目的とする。【解決手段】支持体の上に設けられ複数の部材に分割された基材であって、発泡樹脂により形成された基材と、前記基材の上に設けられ前記基材のクッション性よりも高いクッション性を有するクッション材と、前記クッション材の上に設けられ前記クッション材の硬度よりも高い硬度を有する表面材と、前記基材と前記クッション材との間に設けられた段差緩和部材であって、前記複数の部材のうちの互いに隣り合う前記部材同士の間に設けられ前記互いに隣り合う前記部材同士の間の境界部に生ずる段差を緩やかにする段差緩和部材と、を備えたことを特徴とする浴室の洗い場床が提供される。【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、浴室の洗い場床に関する。
例えば、複数の部材に分割されたフロアと、フロアの上面に張り付けられた表面材と、を備えた衛生設備室用床がある(特許文献1)。特許文献1に開示された衛生設備室用床では、フロアを構成する複数の部材のそれぞれは、樹脂の成形体からなる。表面材は、樹脂シートで構成され、クッション性を向上させる機能を有する。
しかし、一般的に、樹脂の成形体からなる部材には寸法公差が設定されている。そのため、複数の部材を並べてフロアを形成すると、部材の出来上がりの寸法によっては、互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差が生ずることがある。比較的高いクッション性を有する表面材が段差の上に設けられると、使用者は、段差の上の表面材を踏んだときに、その段差を感ずるおそれがある。これにより、踏み心地が悪化するという問題がある。
繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)の成形品と比較すると、発泡樹脂成形品を精密な寸法で製造することは困難である。そのため、フロアを構成する部材が発泡樹脂成形品である場合には、踏み心地がより一層悪化するおそれがある。
特開2012−172474号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、複数の発泡樹脂成形品を有する基材を備えていても、踏み心地が悪化することを抑えることができる浴室の洗い場床を提供することを目的とする。
第1の発明は、支持体の上に設けられ複数の部材に分割された基材であって、発泡樹脂により形成された基材と、前記基材の上に設けられ前記基材のクッション性よりも高いクッション性を有するクッション材と、前記クッション材の上に設けられ前記クッション材の硬度よりも高い硬度を有する表面材と、前記基材と前記クッション材との間に設けられた段差緩和部材であって、前記複数の部材のうちの互いに隣り合う前記部材同士の間に設けられ前記互いに隣り合う前記部材同士の間の境界部に生ずる段差を緩やかにする段差緩和部材と、を備えたことを特徴とする浴室の洗い場床である。
この浴室の洗い場床によれば、基材が有する複数の部材のうちの互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差(高低差)が生じていても、段差緩和部材は、その段差を緩和するように作用する。そのため、例えば使用者がクッション材の上から段差を踏んだ場合でも、その段差を感ずることを抑えることができる。これにより、精密な精度で製造することが比較的困難な発泡樹脂製の基材が複数の部材に分割されていても、浴室の洗い場床の踏み心地が悪化することを抑え、浴室の洗い場床の使用時の快適性を維持することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記段差緩和部材は、前記基材よりも軟質な樹脂により形成され、前記互いに隣り合う前記部材のそれぞれの表面に載置される平面部と、前記平面部に接続されて前記平面部と交差する方向へ延在し前記互いに隣り合う前記部材同士の間に挿入される挿入片と、を有することを特徴とする浴室の洗い場床である。
この浴室の洗い場床によれば、互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差が生じていても、段差緩和部材のうちの少なくとも平面部は、発泡樹脂製の基材よりも軟質な樹脂により形成されているため、平面部の端部は、段差を介して互いに隣り合う部材のそれぞれの表面になじむ一方で、平面部の段差付近の部分は、挿入片が部材の側面に当接することによって段差にはなじまない。そのため、段差緩和部材は、段差を吸収することができる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記基材は、外部へ流れる水を通す排水口に向けて下り方向へ傾斜する複数の排水傾斜面を有し、前記複数の排水傾斜面のうちの互いに隣り合う前記排水傾斜面同士の間の境界線に沿って前記複数の部材に分割されたことを特徴とする浴室の洗い場床である。
この浴室の洗い場床によれば、複数の排水傾斜面のうちの互いに隣り合う排水傾斜面同士の間の境界線は、排水口に向けて下り方向の傾斜を有する。段差は、互いに隣り合う排水傾斜面同士の間の境界線の下に位置する。そのため、段差は、基材の排水傾斜面を分断しない。これにより、段差によって浴室の洗い場床の表面に凹みが生ずることを抑え、水がその凹みに溜まることを抑えることができる。そのため、浴室の洗い場床の排水性能が損なわれることを抑えることができる。
本発明の態様によれば、複数の発泡樹脂成形品を有する基材を備えていても、踏み心地が悪化することを抑えることができる浴室の洗い場床が提供される。
本発明の実施の形態にかかる浴室の洗い場床を備えた浴室ユニットを例示する模式的斜視図である。 図1に表したA−A切断面の模式的断面図である。 本実施形態の床基材を表す模式的斜視図である。 本実施形態の床基材が有する各床部材を分解した模式的分解図である。 図2に表した領域Bを拡大した模式的拡大図である。 本実施形態の段差緩和部材の具体例を例示する模式的平面図である。 比較例にかかる洗い場床を表す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室の洗い場床を備えた浴室ユニットを例示する模式的斜視図である。
図1に表したように、浴室設置面(例えば、建物の床)Hの上に設置された浴室ユニットにおいて、本実施形態に係る浴室の洗い場床(以下、説明の便宜上、単に「洗い場床」と称する)1は、浴槽2の隣りに配置されている。浴槽2と洗い場床1との間には、洗い場と浴槽設置部とを区切る仕切り壁となるバスエプロン9が設けられている。
本実施形態に係る洗い場床1は、長さ調整可能な支持脚61を有する支持体6(図2参照)の上に設けられ、設置場所の床高さに対する洗い場床1の表面(洗い場床部1aの表面)の高さを調整可能とされている。洗い場床1の下、すなわち洗い場床1と浴室設置面Hとの間の空間には、洗い場床1に設けられた排水口15と浴室外の排水管路とを連通させる排水管5が敷設されている。なお、通常は、排水口15には図示しない蓋が被せられている。
洗い場床1は、洗い場床部1aの周縁部の各辺を囲むようにして止水壁1bが設けられることによって周縁部が上側に立ち上げられた浅底の器状(パン状)に形成され、浴室外部に湯水を漏出させないような立体的な形状となっている。図1に表した洗い場床部1aの周縁部は、略四辺形である。但し、洗い場床部1aの周縁部の形状は、略四辺形には限定されない。なお、本実施形態の説明においては、浴槽2側に設けられた止水壁1bについて他の止水壁1bと区別するときは、止水壁1b(W)ということにする。
洗い場床部1aの表面(以下の説明で用いる「表面」は、断りなき場合はいずれも浴室内側の面を指すこととする。)には、洗い場床部1aの表面に付着した湯水を排水口15まで流すようにするため、排水口15に向けて所定の勾配を持った傾斜面からなる排水勾配面110、111、112及び113が設けられている。この勾配は、洗い場床部1aの外周縁の各辺からそれぞれ遠ざかる方向に向けた下り勾配としている。また、互いに隣り合う排水勾配面同士の間の境界線(谷線)は、排水勾配面110、111、112及び113と同様に、排水口15に向けて所定の勾配を有する。その境界線の勾配は、洗い場床部1aの外周縁の各辺からそれぞれ遠ざかる方向に向けた下り勾配とされている。
本実施形態においては、洗い場床部1aの浴槽2側に設けられた排水勾配面110は、排水口15を間に挟んだ両側に跨って配置されている。洗い場床部1aの浴槽2側の止水壁1b(W)の表面と、洗い場床部1aの表面と、の境界線Lは、同一直線上に存在している。排水勾配面110は、境界線Lから遠ざかる方向に向けて下り勾配となる傾斜を有する。
図2は、図1に表したA−A切断面の模式的断面図である。
図3は、本実施形態の床基材を表す模式的斜視図である。
図4は、本実施形態の床基材が有する各床部材を分解した模式的分解図である。
図2に表したように、本実施形態に係る洗い場床1は、床基材11と、クッション材101と、表面材12と、を備える。洗い場床1は、支持体6の上に設けられている。浴槽2側を除く床基材11の周囲には、図示しない浴室ユニットの壁材を載置可能な壁載せ部材7が設けられている。
床基材11は、支持体6の上に設けられている。クッション材101は、床基材11の上に設けられ、床基材11のクッション性(弾性)よりも高いクッション性を有する。表面材12は、クッション材101の上に設けられ、クッション材101の硬度よりも高い硬度を有する。本願明細書において、「硬度」とは、「硬さ」と同等であり、例えばビッカース硬さ試験(JIS Z 2244)、ブリネル硬さ試験(JIS Z 2243)、あるいはロックウェル硬さ(JIS Z 2245)などに基づいて測定可能な値をいう。
床基材11は、洗い場床1の外郭表面形状の基礎になる形状を形成するもののため、洗い場床1の表面形状に相似した周縁部が上側に折り曲げられた浅底の器状(パン状)に形成されている。具体的には、床基材11は、排水口15を形成する凹形状部15aが設けられた床面部11aと、床面部11aの周縁部を囲むようにして設けられた立壁である立壁部11bと、を有する。
床基材11の床面部11aには、前述した洗い場床部1aの排水勾配面110、111、112及び113を形成するための基準面となる傾斜面(排水傾斜面110a、111a、112a及び113a)が形成されている。床面部11aの傾斜面は、排水傾斜面110a、111a、112a及び113aに分けられている。立壁部11bには、止水壁1bを形成するための基準面となる立壁面が付与されている。そのため、床基材11の表面は、全体として立体的な形状となっている。なお、排水勾配面の形態および排水傾斜面の形態は、図1および図3に表した例には限定されない。
排水傾斜面110a、111a、112a及び113aは、排水勾配面110、111、112及び113と相似面になっている。また、立壁部11bの表面は、止水壁1bの表面と相似面になっている。なお、この立体的な表面形状は、厳密には、クッション材101を介して表面に表面材12を接着するため、洗い場床1の表面形状である排水勾配面や止水壁面から表面材12の肉厚分だけ「オフセット」された形状となっているが、これを本発明では便宜上、「相似面」と呼ぶことにする。
床基材11の素材としては、発泡性プラスチック(発泡樹脂)を用いることができる。本実施形態では、床基材11は、少なくとも表面層を含む一部が発泡プラスチックによって形成されている。
発泡プラスチックとしては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタンが用いられる。本実施形態では、一例として発泡ポリプロピレンが用いられている。発泡ポリプロピレンは、他の発泡プラスチックに比べて耐衝撃性が高いため、これを用いることで過酷な使用にも耐えうる強度の優れた床構造を提供できることになる。
表面材12は、床基材11の床面部11aを覆って洗い場床部1aの表面を形成する部分と、床基材11の立壁部11bを覆って止水壁1bの表面を形成する部分と、を有する。
表面材12は、床面部11aの排水傾斜面110a、111a、112a及び113aに倣うように変形され、クッション材101を介して床基材11の表面を覆うように接着される。なお、表面材12の接着は、例えば接着剤や両面テープ、またはこれらの両方を用いて行なわれるが、本発明では基礎となる部材に隙間なく接して固定されている状態を「接着」としているため、溶着等他の固定方法も適用可能である。
クッション材101は、床基材11と表面材12との間に設けられている。クッション材101は、例えばウレタンなどの弾性を有する材料を含み、洗い場床1に程良い軟らかさを与えることができる。
図3に示す矢印S1は、排水傾斜面110a、111a、112a及び113aのそれぞれの下り勾配の方向を表している。すなわち矢印S1の向く方向が、下りの方向を示している。このように、床基材11において、排水傾斜面110a、111a、112a及び113aは、床面部11aの外周縁の各辺を起点として、各辺と直交する方向に下がる傾斜平面になっている。
図4に表したように、本実施形態の床基材11は、第1の床部材111bと、第2の床部材112bと、第3の床部材113bと、第4の床部材114bと、第5の床部材115bと、凹形状部15aと、を有する。つまり、床基材11は、第1の床部材111bと、第2の床部材112bと、第3の床部材113bと、第4の床部材114bと、第5の床部材115bと、凹形状部15aと、に分割されている。
第1の床部材111bの表面は、床基材11の排水傾斜面111aを形成する。第2の床部材112bの表面は、床基材11の排水傾斜面112aを形成する。第3の床部材113bの表面は、床基材11の排水傾斜面113aを形成する。第4の床部材114bは、床基材11の排水傾斜面110aのうちの少なくとも一部を形成する。第5の床部材115bは、床基材11の排水傾斜面110aのうちの少なくとも一部を形成する。前述したように、凹形状部15aは、排水口15を形成する。
本実施形態では、床基材11は、複数の排水傾斜面110a、111a、112a及び113aのうちの互いに隣り合う排水傾斜面同士の間の境界線(谷線)において、第1の床部材111bと、第2の床部材112bと、第3の床部材113bと、第4の床部材114bと、第5の床部材115bと、凹形状部15aと、に分割されている。
より具体的には、床基材11は、排水傾斜面111aと排水傾斜面113aとの間の境界線において、第1の床部材111bと第3の床部材113bとに分割されている。第1の床部材111bと第3の床部材113bとの間の境界線は、排水傾斜面111aと排水傾斜面113aとの間の境界線に沿う。
床基材11は、排水傾斜面112aと排水傾斜面113aとの間の境界線において、第2の床部材112bと第3の床部材113bとに分割されている。第2の床部材112bと第3の床部材113bとの間の境界線は、排水傾斜面112aと排水傾斜面113aとの間の境界線に沿う。
床基材11は、排水傾斜面111aと排水傾斜面110aとの間の境界線において、第1の床部材111bと第4の床部材114bとに分割されている。第1の床部材111bと第4の床部材114bとの間の境界線は、排水傾斜面111aと排水傾斜面110aとの間の境界線に沿う。
床基材11は、排水傾斜面112aと排水傾斜面110aとの間の境界線において、第2の床部材112bと第5の床部材115bとに分割されている。第2の床部材112bと第5の床部材115bとの間の境界線は、排水傾斜面112aと排水傾斜面110aとの間の境界線に沿う。
床基材11は、排水傾斜面110aのうちの凹形状部15aの端部において、第4の床部材114bと、凹形状部15aと、に分割されている。床基材11は、排水傾斜面110aのうちの凹形状部15aの他の端部において、第5の床部材115bと、凹形状部15aと、に分割されている。
なお、床基材11の分割位置は、図4に表した例には限定されない。
ここで、一般的に、樹脂の成形品には寸法公差が設定されている。そのため、樹脂の成形品の出来上がり寸法に、ばらつきが生ずることがある。成形誤差や、材料の収縮のばらつきなどを考慮すると、発泡プラスチック成形品の出来上がり寸法のばらつきは、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品の出来上がり寸法のばらつきよりも大きいことがある。そのため、床基材11が有する各部材(第1の床部材111b、第2の床部材112b、第3の床部材113b、第4の床部材114b、第5の床部材115b、凹形状部15a)の出来上がり寸法によっては、互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差が生ずることがある。
一方で、前述したように、本実施形態の洗い場床1では、床基材11のクッション性よりも高いクッション性を有するクッション材101が、床基材11と表面材12との間に設けられている。そのため、例えば使用者が互いに隣り合う部材同士の間の段差上の表面材12を踏むと、その段差を感ずることがある。これにより、洗い場床の踏み心地が悪化することがある。
これに対して、本実施形態にかかる洗い場床1では、床基材11が有する各部材のうちの互いに隣り合う部材同士の間の境界部に生ずる段差を緩やかにする段差緩和部材が設けられている。クッション材101および表面材12は、段差緩和部材の上に設けられている。
本実施形態によれば、床基材11が有する各部材のうちの互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差(高低差)が生じていても、段差緩和部材は、その段差を緩和するように作用する。そのため、例えば使用者がクッション材101の上から段差を踏んだ場合でも、その段差を感ずることを抑えることができる。これにより、精密な精度で製造することが比較的困難な発泡樹脂製の床基材11が複数の部材に分割されていても、洗い場床1の踏み心地が悪化することを抑え、洗い場床1の使用時の快適性を維持することができる。
また、前述したように、床基材11は、複数の排水傾斜面110a、111a、112a及び113aのうちの互いに隣り合う排水傾斜面同士の間の境界線(谷線)において、第1の床部材111bと、第2の床部材112bと、第3の床部材113bと、第4の床部材114bと、第5の床部材115bと、凹形状部15aと、に分割されている。
これによれば、複数の排水傾斜面110a、111a、112a及び113aのうちの互いに隣り合う排水傾斜面同士の間の境界線は、排水口15に向けて下り方向の傾斜を有する。段差141は、互いに隣り合う排水傾斜面同士の間の境界線の下に位置する。そのため、段差141は、排水傾斜面110a、111a、112a及び113aあるいは排水勾配面110、111、112及び113を分断しない。これにより、段差141によって洗い場床1の表面に凹みが生ずることを抑え、水がその凹みに溜まることを抑えることができる。そのため、洗い場床1の排水性能が損なわれることを抑えることができる。
図5は、図2に表した領域Bを拡大した模式的拡大図である。
図6は、本実施形態の段差緩和部材の具体例を例示する模式的平面図である。
図7は、比較例にかかる洗い場床を表す模式的断面図である。
図7は、図2に表した領域Bを拡大した模式的拡大図に相当する。
図5および図7に表したように、床基材11が有する各部材(第1の床部材111b、第2の床部材112b、第3の床部材113b、第4の床部材114b、第5の床部材115b、凹形状部15a)の出来上がり寸法によっては、互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差141が生ずることがある。これは、図2〜図4に関して前述した通りである。また、床基材11のクッション性よりも高いクッション性を有するクッション材101が、床基材11と表面材12との間に設けられている。
そのため、図7に表した比較例にかかる洗い場床において、例えば使用者が段差141の上の表面材12を踏むと、その段差141を感ずることがある。これにより、洗い場床の踏み心地が悪化することがある。
これに対して、図5に表したように、本実施形態にかかる洗い場床1では、段差141を緩やかにする段差緩和部材80が設けられている。図6に表したように、段差緩和部材80は、平面部81と、挿入片83と、を有する。挿入片83は、平面部81と接続され、平面部81と交差する方向に延在する。例えば、挿入片83は、平面部81と接続され、平面部81と略直交する方向に延在する。なお、平面部81には、端部にいくほど厚みが薄くなる勾配85が設けられている。段差緩和部材80は、発泡樹脂製の床基材11よりも軟質な樹脂(例えばエラストマなど)により形成されている。
図5に表したように、段差緩和部材80の平面部81は、段差141を介して互いに隣り合う床部材(図5では第1の床部材111bおよび第3の床部材113b)の表面(図5では排水傾斜面111aおよび排水傾斜面113a)に載置されている。段差緩和部材80の挿入片83は、段差141を介して互いに隣り合う床部材(図5では第1の床部材111bおよび第3の床部材113b)同士の間に挿入されている。
これによれば、互いに隣り合う部材同士の間の境界部に段差141が生じていても、段差緩和部材80のうちの少なくとも平面部81は、発泡樹脂製の床基材11よりも軟質な樹脂により形成され、端部にいくほど厚みが薄くなる勾配85を有するため、平面部81の端部は、段差141を介して互いに隣り合う床部材のそれぞれの表面になじむ。一方で、段差141付近において平面部81が段差141に追従してなじもうとしても、挿入片83が隣り合う床部材のうちの一方(図5では床部材111b)の側面に当接するので、平面部81と他方の床部材(図5では床部材113b)との間に隙間が生まれる。そのため、平面部81の段差141付近の部分が段差141に完全に追従してなじむことはない。よって、段差緩和部材80は、段差141を吸収することができる。そのため、例えば使用者がクッション材101の上から段差141を踏んだ場合でも、段差141を感ずることを抑えることができる。これにより、精密な精度で製造することが比較的困難な発泡樹脂製の床基材11が複数の部材に分割されていても、洗い場床1の踏み心地が悪化することを抑え、洗い場床1の使用時の快適性を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、洗い場床1などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや床基材11、クッション材101、表面材12および段差緩和部材80の形状、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 洗い場床、 1a 洗い場床部、 1b、1b(W) 止水壁、 2 浴槽、 5 排水管、 6 支持体、 7 壁載せ部材、 9 バスエプロン、 11 床基材、 11a 床面部、 11b 立壁部、 12 表面材、 15 排水口、 15a 凹形状部、 61 支持脚、 80 段差緩和部材、 81 平面部、 83 挿入片、 101 クッション材、 110、111、112、113 排水勾配面、 110a、111a、112a、113a 排水傾斜面、 111b 第1の床部材、 112b 第2の床部材、 113b 第3の床部材、 114b 第4の床部材、 115b 第5の床部材、 141 段差

Claims (3)

  1. 支持体の上に設けられ複数の部材に分割された基材であって、発泡樹脂により形成された基材と、
    前記基材の上に設けられ前記基材のクッション性よりも高いクッション性を有するクッション材と、
    前記クッション材の上に設けられ前記クッション材の硬度よりも高い硬度を有する表面材と、
    前記基材と前記クッション材との間に設けられた段差緩和部材であって、前記複数の部材のうちの互いに隣り合う前記部材同士の間に設けられ前記互いに隣り合う前記部材同士の間の境界部に生ずる段差を緩やかにする段差緩和部材と、
    を備えたことを特徴とする浴室の洗い場床。
  2. 前記段差緩和部材は、前記基材よりも軟質な樹脂により形成され、前記互いに隣り合う前記部材のそれぞれの表面に載置される平面部と、前記平面部に接続されて前記平面部と交差する方向へ延在し前記互いに隣り合う前記部材同士の間に挿入される挿入片と、を有することを特徴とする請求項1記載の浴室の洗い場床。
  3. 前記基材は、外部へ流れる水を通す排水口に向けて下り方向へ傾斜する複数の排水傾斜面を有し、前記複数の排水傾斜面のうちの互いに隣り合う前記排水傾斜面同士の間の境界線に沿って前記複数の部材に分割されたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室の洗い場床。
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