JP2015193453A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉可能なカバーを構成するに当たって、支軸及び軸受けに遊びを確保した場合でも、見映えを損ねるような位置ずれが生じるのを抑制可能なシート搬送装置の提供。【解決手段】シート搬送装置6は、第一軸線を中心に回動可能な第一カバー26と、第二カバー27とを備える。第二カバー27において、第一カバー26側の端部には、第二外装面27Bよりも装置内側へと凹んで第二外装面27Bとの間に段差をなす縁部27Cが形成される。第一カバー26が閉位置にある場合、縁部27Cにおける装置外側に第一カバー26の端部が重ねられる。第一カバー26に設けられた突設部53A,53Bと、縁部27Cに形成された切り欠き55とを含む位置決め機構57を備える。第一カバー26が閉位置にある場合に突設部53A,53Bが切り欠き55に入り込み、第一軸線と平行な方向について、第一カバー26と第二カバー27が相対的に位置決めされる。【選択図】図7

Description

本発明は、シート搬送装置に関する。
自動原稿送り装置(Automatic Document Feeder;以下、ADFと略称する。)を備える画像読取装置において、上部のカバーを開いた際に、カバーが給紙トレイ及び排紙トレイとして兼用される構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された画像読取装置の場合、装置上面は図中左右方向に並ぶ三つのカバー(以下、左カバー、中央カバー、及び右カバーと称する。)によって構成される。これら三つのカバーのうち、中央カバーは、中央カバーの左端付近において前後方向へ延びる軸線を回動中心にして回動可能に構成されている。中央カバーが閉じられた場合、原稿の供給口及び排出口は中央カバーによって覆われ、左カバー、中央カバー、及び右カバーは、装置上面に平坦な外装面を構成する。中央カバーが開かれた場合、中央カバーは外装面とは反対側にある支持面で原稿を支持可能になり、給紙トレイ及び排紙トレイとして兼用される。
特開2012−126530号公報
ところで、上述のような中央カバーは、スムーズに開閉操作できることが好ましい。そのため、中央カバーを回動可能に支持する支軸及び軸受けには、いくらか遊びが確保されることがある。この場合、中央カバーは、公差の範囲内で前後方向へも僅かに変位可能となる。
しかし、中央カバーを閉じた際に、中央カバーが前後方向へ変位すると、左カバーの前端と中央カバーの前端にずれが生じることがあり、見映えが悪くなるという問題がある。特に、左カバーについても回動可能に構成される場合、左カバーが公差の範囲内で前後方向へ僅かに変位可能な構造にされると、左カバー及び中央カバーのうち、いずれか一方が最も前方へ変位し、他方が最も後方へ変位すると、上述のようなずれは大きくなり、見映えへの影響も大きくなる。
また、以上のような前後方向のずれに加え、左カバーの右端と中央カバーの左端との間には、上下方向のずれが生じる可能性もある。そのため、このような上下方向のずれが生じれば、更に見映えが悪くなるという問題がある。
以上のような事情から、開閉可能なカバーを構成するに当たって、支軸及び軸受けにいくらか遊びを確保した場合でも、見映えを損ねるような位置ずれが生じるのを抑制可能なシート搬送装置を提供することが望ましい。
以下に説明するシート搬送装置は、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、前記搬送部へ供給されるシート又は前記搬送部から排出されるシートを支持する支持部とを備え、第一外装面と当該第一外装面とは反対側にある第一支持面とを有し、所定の第
一軸線を回動中心として閉位置と開位置との間で回動可能で、前記閉位置では前記第一外装面を装置外側に向けて外装の一部を構成し、前記開位置では前記第一支持面でシートを支持する第一支持体として機能して前記支持部の一部を構成する第一カバーと、第二外装面を有し、前記第一カバーの中心位置を挟んで前記第一軸線とは反対側において前記第一カバーに隣接する位置に配置されて、当該位置で前記第二外装面を装置外側に向けて前記外装の一部を構成する第二カバーとを備え、前記第二カバーにおいて、前記第一カバー側の端部には、前記第二外装面よりも装置内側へと凹んで前記第二外装面との間に段差をなす縁部が形成されており、前記第一カバーが前記閉位置にある場合には、前記縁部における装置外側に前記第一カバーの端部が重ねられる構造とされ、前記第一カバーの前記第一支持面側に設けられ、当該第一支持面から離間する方向へ突出する突設部と、前記縁部に形成された孔又は切り欠きとを含む位置決め機構を備え、前記第一カバーが前記閉位置にある場合に前記突設部が前記孔又は切り欠きに入り込むことにより、前記第一軸線と平行な方向について、前記第一カバーと前記第二カバーが相対的に位置決めされるように構成されている。
このように構成されたシート搬送装置によれば、第一カバーが閉位置にある場合には、上述のような位置決め機構において突設部が孔又は切り欠きに入り込む。このとき、孔又は切り欠きを画定している内壁面と突設部は、第一軸線と平行な方向への変位を互いに規制し、これにより、第一カバーと第二カバーは第一軸線と平行な方向について相対的に位置決めされる。したがって、第一カバーをスムーズに回動させるために、第一カバーを第一軸線と平行な方向へいくらか変位可能な状態で支持したとしても、第一カバーを閉位置に変位させた際には、第一カバーと第二カバーが適切に位置決めされる。よって、第一カバー及び第二カバーの見映えを良好にすることができる。
また、縁部と閉位置にある第一カバーとが重なるので、第一カバーと第二カバーは上下方向についても位置決めされる。そのため、このような縁部が設けられていない場合とは異なり、第一カバーと第二カバーが上下方向にずれるのを抑制でき、第一カバー及び第二カバーの見映えを良好にすることができる。しかも、縁部は、第一カバーの端を装置内側から支持する。そのため、第一カバーが第一外装面側から押圧されても、その押圧力を縁部で支えることができる。よって、第一カバーについて、外装としての強度を向上させることができる。
以上のようなシート搬送装置は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、上述のシート搬送装置において、前記突設部は、前記第一カバーが前記開位置にある場合には、前記第一支持面からシートが脱落するのを抑制するストッパとして機能するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、第一カバーが開位置にある場合に上述のようなストッパとして機能する部分で、第一カバーと第二カバーの位置決めを行うことができる。したがって、位置決め用の突設部とストッパとをそれぞれ個別に設けなくても済み、装置の構造を簡素化することができる。
また、上述のシート搬送装置は、第二支持面を有し、前記第一カバーが前記閉位置にある場合には、前記第二支持面が前記第一カバーに覆われ、前記第一カバーが前記開位置にある場合には、前記第二支持面が露出して当該第二支持面でシートを支持することで、前記第一支持面とともに前記支持部を構成する第二支持体と、前記第二支持面に支持されるシートの搬送方向に直交する幅方向の両端それぞれに当接可能な一対の当接面を有し、前記幅方向へスライドすることにより前記一対の当接面間の間隔を変更可能に構成されたサイドガイドとを備え、前記突設部は、前記第一カバーが前記閉位置にある場合、前記一対の当接面間の間隔が最小となる位置まで前記サイドガイドをスライドさせた状態にあって
も、前記突設部が前記一対の当接面間に収まる位置に設けられていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、サイドガイドをどのような位置へスライドさせても、突設部は一対の当接面間に収まるので、サイドガイドと突設部が干渉するのを抑制することができる。
また、上述のシート搬送装置は、前記一対のサイドガイドのそれぞれから、前記第二支持面との間に間隔を空けて、前記一対の当接面間側へと延びる一対の延出部を備え、前記搬送部へ供給されるシート及び前記搬送部から排出されるシートのうち、いずれか一方を前記第二支持面で支持するとともに、他方を前記延出部で支持するように構成され、前記一対の延出部は、当該一対の延出部間の間隔が最小となる位置まで前記サイドガイドをスライドさせた状態において、前記一対の延出部間の間隔が第一の間隔となる第一範囲と、前記第一の間隔よりも大きい第二の間隔となる第二範囲とを有し、前記突設部は、前記第一カバーが前記閉位置にある場合、前記一対の延出部間の間隔が最小となる位置まで前記サイドガイドをスライドさせた状態にあっても、前記第二範囲において前記突設部が前記一対の延出部間に収まる位置に設けられている構成とされてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、サイドガイドをどのような位置へスライドさせても、突設部は一対の延出部間に収まる。そのため、延出部と突設部が干渉するのを抑制することができる。また、第一範囲では第二範囲よりも一対の延出部間の間隔が小さくされている。そのため、シートの幅方向寸法が小さい場合でも、延出部間の間隔が小さい第一範囲では、より大きな領域でしっかりとシートを支持することができる。また、第一範囲においても第二範囲と同等な間隔を確保してある場合とは異なり、一対の延出部間の間隔が最大となる位置までサイドガイドをスライドさせた際には、一対の延出部間の間隔が過剰に拡大するのを抑制できる。したがって、延出部間の間隔が過大なものに比べ、そのような間隔に入り込むような撓みがシートに生じるのを抑制できる。
また、上述のシート搬送装置は、前記第一カバーにおいて、前記第二カバー側の端部には、前記第一カバーを前記閉位置から前記開位置へと回動させる際に、指先をかけることが可能な切り欠き状の手掛け部が形成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、手掛け部に指先を引っ掛けて第一カバーを閉位置から変位させることができる。したがって、同様な手掛け部が設けられていない場合に比べ、第一カバーを開くときの操作性を良好にすることができる。
また、上述のシート搬送装置において、前記突設部は、前記手掛け部を挟んで前記幅方向両側となる位置に設けられて、当該位置において前記第一支持面から離間する方向へ突出する一対の突起を含み、前記一対の突起間の前記幅方向の間隔は、前記基端間においては、前記手掛け部の前記幅方向の寸法以上とされ、前記基端間から前記先端間にかけては、前記先端側ほど拡大するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、一対の突起間の間隔が先端側ほど拡大している。そのため、第一カバーの第一外装面に対して垂直な方向から手掛け部を見たときに、一対の突起は第一カバーの陰に隠れる。したがって、各突起は外側から見えにくい状態となり、外観の見映えがよくなる。
次に、以下に説明するシート搬送装置は、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、前記搬送部へ供給されるシート又は前記搬送部から排出されるシートを支持する支持部とを備え、第一外装面と当該第一外装面とは反対側にある第一支持面とを有し、所定の第一軸線を回動中心として閉位置と開位置との間で回動可能で、前記閉位置では前記
第一外装面を装置外側に向けて外装の一部を構成し、前記開位置では前記第一支持面でシートを支持する第一支持体として機能して前記支持部の一部を構成する第一カバーと、第二外装面を有し、前記第一カバーの中心位置を挟んで前記第一軸線とは反対側において前記第一カバーに隣接する位置に配置されて、当該位置で前記第二外装面を装置外側に向けて前記外装の一部を構成する第二カバーとを備え、前記第二カバーにおいて、前記第一カバー側の端部には、前記第二外装面よりも装置内側へと凹んで前記第二外装面との間に段差をなす縁部が形成されており、前記第一カバーが前記閉位置にある場合には、前記縁部における装置外側に前記第一カバーの端部が重ねられる構造とされ、前記第一カバーの前記第一支持面側に設けられ、当該第一支持面から離間する方向へ突出する第一突設部と、前記縁部に設けられ、当該縁部から前記第一軸線に接近する方向へ突出する第二突設部とを含む位置決め機構を備え、前記第一突設部及び前記第二突設部、いずれか一方の突設部と他方の突設部のうち、前記一方の突設部は一対の突起を含み、前記第一カバーが前記閉位置にある場合に前記他方の突設部が前記一対の突起間に入り込むことにより、前記第一軸線と平行な方向について、前記第一カバーと前記第二カバーが相対的に位置決めされるように構成されている。
このように構成されたシート搬送装置によれば、第一カバーが閉位置にある場合には、上述のような位置決め機構において他方の突設部が一対の突起間に入り込む。このとき、一対の突起と他方の突設部は、第一軸線と平行な方向への変位を互いに規制し、これにより、第一カバーと第二カバーは第一軸線と平行な方向について相対的に位置決めされる。したがって、第一カバーをスムーズに回動させるために、第一カバーを第一軸線と平行な方向へいくらか変位可能な状態で支持したとしても、第一カバーを閉位置に変位させた際には、第一カバーと第二カバーが適切に位置決めされる。よって、第一カバー及び第二カバーの見映えを良好にすることができる。
また、縁部と閉位置にある第一カバーとが重なるので、第一カバーと第二カバーは上限方向についても位置決めされる。そのため、このような縁部が設けられていない場合とは異なり、第一カバーと第二カバーが上下方向にずれるのを抑制でき、第一カバー及び第二カバーの見映えを良好にすることができる。しかも、縁部は、第一カバーの端を装置内側から支持する。そのため、第一カバーが第一外装面側から押圧されても、その押圧力を縁部で支えることができる。よって、第一カバーについて、外装としての強度を向上させることができる。
以上のようなシート搬送装置において、前記第一突設部は、前記第一カバーが前記開位置にある場合には、前記第一支持面からシートが脱落するのを抑制するストッパとして機能するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、第一カバーが開位置にある場合に上述のようなストッパとして機能する部分で、第一カバーと第二カバーの位置決めを行うことができる。したがって、位置決め用の第一突設部とストッパとをそれぞれ個別に設けなくても済み、装置の構造を簡素化することができる。
複合機の構成を示すブロック図である。 図2(A)は中央カバーが閉位置にある状態の読取ユニットを示す縦断面図である。図2(B)は中央カバーが開位置にある状態の読取ユニットを示す斜視図である。 図3(A)は中央カバーが閉位置にある状態のADFユニットを示す斜視図である。図3(B)は中央カバーが開位置にある状態の読取ユニットを示す斜視図である。 中央カバーと右カバーの位置関係を説明するための説明図である。 図5(A)は左カバーの斜視図である。図5(B)は中央カバーの斜視図である。 図2(A)中にVI−VI線で示した切断箇所におけるADFユニットの断面図である。 図6に示したVII部の拡大図である。 サイドガイドと突設部の位置関係を説明するための説明図である。 切り欠き及び突設部を含む位置決め機構の代わりに、第一突設部及び第二突設部を含む位置決め機構が設けられた実施形態を説明するための説明図である。
次に、上述のシート搬送装置の例示的な実施形態について説明する。
[複合機の構成]
図1に示す複合機1は、上述のシート搬送装置の一例に相当する構成を備えるものである。なお、以下の説明においては、複合機1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中(図2〜図9)に上下左右前後の各方向を併記し、これらの各方向を利用して説明を行う。これらの各方向のうち、上下方向は複合機1を水平面上に設置した場合における水平面に直交する方向、前方は後述する操作パネル14側が向けられる方向、後方は前方の反対方向、左右方向は上記前方から複合機1を見た場合における左右方向である。また、可動部品等の向きは変更され得るので、図中に示した方向が常に維持されるとは限らない。
複合機1は、図1に示すように、本体ユニット2と、読取ユニット3とを備える。本体ユニット2の上面には開口部(図示略。)が形成されている。読取ユニット3は、本体ユニット2の上部に取り付けられ、閉位置と開位置との間を変位可能に構成されている。読取ユニット3が閉位置にある場合、本体ユニット2の開口部は読取ユニット3によって閉鎖される。読取ユニット3が開位置にある場合、本体ユニット2の開口部は開放される。なお、この開口部を介して、本体ユニット2内に収容されている構成部品のメンテナンス等を実施可能に構成されている。読取ユニット3は、FBユニット5と、ADFユニット6(本明細書でいうシート搬送装置の一例に相当。)とを備える。これらFBユニット5及びADFユニット6の構造については後述する。
本体ユニット2には、図1に示すように、制御部11が設けられている。制御部11は、周知のCPU11A、ROM11B、RAM11C、NVRAM11D、及びインターフェース部11Eなどを備える。CPU11Aは、ROM11BやRAM11Cに記憶された制御プログラムに従って所定の処理を実行し、これにより、複合機1の各部に対する制御が実行される。
制御部11による制御対象としては、画像形成部12、LAN通信部13、操作パネル14、イメージセンサ15、モータ16、モータ17、及びシート検知センサ18などが設けられている。これらのうち、画像形成部12、LAN通信部13、及び操作パネル14は、本体ユニット2に設けられている。イメージセンサ15、及びモータ16は、FBユニット5に設けられている。モータ17、及びシート検知センサ18は、ADFユニット6に設けられている。
画像形成部12は、カット紙等の被記録媒体に対してインクジェット方式で画像を形成可能に構成されている。より詳しくは、画像形成部12は、被記録媒体を搬送するための搬送機構、インクを噴射する記録ヘッド、及び記録ヘッドを往復移動させるための駆動機構等を備える。ただし、これらは周知の構成なので、これ以上の説明及び図示を省略する。なお、画像形成部12は、電子写真方式で画像を形成可能に構成されていてもよい。
LAN通信部13は、無線LANに対応した通信インターフェース装置及び有線LANに対応した通信インターフェース装置によって構成されている。操作パネル14は、利用者が複合機1に対して各種指令を与える際に操作する入力装置(例えば、タッチパネル、各種ボタン類、及びスイッチ類。)と、複合機1の動作状態などを利用者に通知するための出力装置(例えば、液晶ディスプレイ装置、及び各種ランプ類。)を有する。
イメージセンサ15は、一方向に配列された複数の読取素子を備える一次元イメージセンサである。本実施形態の場合、密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)が採用されている。モータ16は、イメージセンサ15の読取素子の配列方向を主走査方向として、主走査方向に直交する副走査方向へイメージセンサ15を移動させるための動力源である。モータ17は、ADFユニット6においてシートを搬送するための動力源である。シート検知センサ18は、ADFユニット6において搬送されるシートの搬送方向先端や搬送方向後端が、所定の検出位置を通過したことを検出するセンサである。
シート検知センサ18としては、本実施形態の場合、搬送中のシートが接触する状態にあるか否かに応じてオンとオフが切り替わる接触式センサが採用されている。ただし、接触式センサを利用するか否かは任意であり、シートの搬送方向先端や搬送方向後端が所定の検出位置を通過したことを非接触で検出可能なセンサを用いてもよい。例えば、搬送中のシートが光路を遮る状態にあるか否かを検出可能な光学式センサや、搬送中のシートによって光が反射されるか否かを検出可能な光学式センサなどを利用し得る。
[読取ユニットの詳細]
次に、読取ユニット3の構造について、更に詳細に説明する。読取ユニット3において、ADFユニット6には、図2(A)及び図2(B)に示すように、所定の搬送経路(図2(B)中に破線で示す経路参照。)に沿ってシートを搬送する搬送部20が設けられている。この搬送部20は、吸入ローラ21、分離ローラ22A、分離片22B、中継ローラ23A、中継ピンチローラ23B、反転ローラ24A、第一反転ピンチローラ24B、及び第二反転ピンチローラ24Cなどを備えている。
ADFユニット6の上面には、図2(A),図2(B),図3(A),及び図3(B)に示すように、中央カバー26(本明細書でいう第一カバーの一例に相当。)、左カバー27(本明細書でいう第二カバーの一例に相当。)、及び右カバー28が設けられている。これらのうち、中央カバー26は、図2(A)において中央カバー26の右端付近にある軸支部26Aによって回動可能に支持されている(軸支部26Aによる回動中心が本明細書でいう第一軸線の一例に相当。)。これにより、中央カバー26は、図2(A)及び図3(A)に示した閉位置と図2(B)及び図3(B)に示した開位置との間を変位可能に構成されている。軸支部26Aを構成する支軸及び軸受けは、いずれか一方が中央カバー26に設けられ、他方がADFユニット6のハウジング6Aなどに設けられていればよい。中央カバー26が閉位置にある場合、中央カバー26は外装面26B(本明細書でいう第一外装面の一例に相当。)を装置外側に向けて装置上面の外装の一部を構成する。中央カバー26において、左カバー27側(図2(A)中でいう左側。)の端部には、中央カバー26を閉位置から開位置へと回動させる際に、指先をかけることが可能な切り欠き状の手掛け部29が形成されている。中央カバー26を閉位置から開位置へ変位させる際には、手掛け部29に指先を引っ掛けて開閉操作を行うことができる。
左カバー27は、中央カバー26の中心位置を挟んで軸支部26Aとは反対側(図2(A)中でいう右側。)において中央カバー26に隣接する位置に配置されている。左カバー27は、図2(A)において左カバー27の左端付近にある軸支部27Aによって回動可能に支持されている。軸支部27Aを構成する支軸及び軸受けは、いずれか一方が左カ
バー27に設けられ、他方がADFユニット6のハウジング6Aなどに設けられていればよい。図2(A)及び図3(A)には、左カバー27が閉位置にある状態を示してある。左カバー27が閉位置にある場合、左カバー27は外装面27B(本明細書でいう第二外装面の一例に相当。)を装置外側に向けて、中央カバー26の外装面26Bとともに装置上面の外装の一部を構成する。なお、図示は省略するが、左カバー27を開位置へと回動させると、搬送部20が露出する。搬送部20においてシートが詰まった場合には、左カバー27を開位置へと回動させて、詰まったシートを取り除くことができる。
右カバー28は、図2(A)において右カバー28の右端付近にある軸支部28Aによって回動可能に支持されている。これにより、右カバー28は、図2(A)に示した第一位置と図2(B)に示した第二位置との間を変位可能に構成されている。軸支部28Aを構成する支軸及び軸受けは、いずれか一方が右カバー28に設けられ、他方がADFユニット6のハウジング6Aなどに設けられていればよい。右カバー28が第一位置にある場合、右カバー28は外装面28Bを装置外側に向けて、中央カバー26の外装面26B、及び左カバー27は外装面27Bとともに装置上面の外装の一部を構成する。右カバー28は、第二位置にある場合、軸支部28Aを中心に回動して中央カバー26側の端部(図2(B)中でいう左端側の端部。)が下降した傾斜位置となり、開放位置に変位する中央カバー26との干渉を避ける。
中央カバー26の周囲のうち、軸支部26A側(図2(A)中でいう右側。)の端部には、縁部26Cが形成されている。縁部26Cは、中央カバー26が閉位置にある状態(図2(A)参照。)において、外装面26Bよりも装置内側へと凹む形状とされ、外装面26Bとの間に段差をなすように構成されている。中央カバー26が閉位置にある場合、右カバー28は第一位置にあり、右カバー28の端部(図2(A)中でいう左側の端部。)は、縁部26Cにおける装置外側に重ねられる状態にある。右カバー28の端部の厚さと縁部26Cと外装面26Bとの間にある段差の厚さは略同寸法とされている。これにより、中央カバー26の外装面26Bと右カバー28の外装面28Bは面一に配置されて、二つの外装面26B,28Bが両者間に段差のない平坦な面を構成している。
右カバー28は、図2(A)中でいう右端側にある軸支部28Aよりも図2(A)中でいう左方に重心がある。そのため、右カバー28は、自重によって常に左端側が下降する方向へと付勢される状態にあるが、中央カバー26が閉位置にある限り、右カバー28は第一位置に保持される。一方、中央カバー26は、利用者からの操作を受けると、図4に示すように、閉位置P0から途中の位置P1及び位置P2を経て開位置P3へと変位する。中央カバー26が閉位置P0から途中の位置P1まで移動する際には、右カバー28が、自重によって回動し、中央カバー26に追従して中央カバー26との接触を維持したまま第二位置(図4中に示す位置。)へと変位する。その後、中央カバー26が途中の位置P1から途中の位置P2を経て開位置P3まで移動する際には、右カバー28は第二位置にある状態で維持され、中央カバー26は右カバー28から離間する。また、中央カバー26が、開位置P3から閉位置P0へと変位する際には、途中の位置P1において中央カバー26の縁部26Cが右カバー28に当接する。その後、中央カバー26が、途中の位置P1から閉位置P0へと変位する間は、中央カバー26と右カバー28との当接を維持したまま、中央カバー26が閉位置P0へと変位し、右カバー28は中央カバー26から作用する力を受けて第一位置へと変位する。
中央カバー26が開位置にある場合、中央カバー26は、搬送部20へ供給されるシート、及び搬送部20から排出されるシートを支持する支持部30の一部を構成する。より詳しくは、中央カバー26は、開位置にある場合に、外装面26Bの裏側にある第一支持面31Aでシートを支持する第一支持体31として機能する(以下、必要に応じて、中央カバー26のことを第一支持体31とも称する。)。中央カバー26が閉位置にある状態
において、中央カバー26の下方となる位置には、第二支持面32Aを有する第二支持体32が配設されている。これら第一支持体31及び第二支持体32により、上述の支持部30が構成される。
第二支持体32上には、サイドガイド33,34が設けられている。サイドガイド33,34は、第二支持面32Aに支持されるシートの搬送方向に直交する幅方向の両端それぞれに当接可能な一対の当接面33A,34Aを有する。また、サイドガイド33,34は、シートの幅方向(図3(B)中でいう前後方向。)へスライドすることにより、一対の当接面33A,34A間の間隔を変更可能に構成されている。より詳しくは、サイドガイド33,34は、一方に連動して他方が一方とは逆方向へスライドする仕組みになっている。そのため、一対のサイドガイド33,34の間隔を変更する際には、一方を操作するだけで、双方が互いに接近する方向、又は双方が互いに離間する方向へスライドさせることができる。
各サイドガイド33,34には、各サイドガイド33,34の上端から互いに対向する方向へ略水平に延出する延出部35,36が設けられている。搬送対象となるシートは、この延出部35,36の下方にセットされる。この状態でシートの幅方向両側にある端面に当接面33A,34Aを当接させ、第二支持面32A上におけるシートのセット位置、及びシートの搬送方向を規制する。これにより、搬送部20によって搬送されるシートに斜行が発生するのを抑制することができる。延出部35,36の下方にセットされるシートは、図2(B)中に破線で示す搬送経路に沿って搬送される。その際、吸入ローラ21によって第二支持体32上から搬送方向下流側へと送り出されるシートは、分離ローラ22A及び分離片22Bによって1枚ずつに分離される。分離されたシートは、中継ローラ23Aによって搬送方向下流側へと送り出される。中継ローラ23Aによって送り出されたシートは、シート検知センサ18との当接に伴って、その先端位置や終端位置が検出される。シート検知センサ18との当接箇所を通過したシートは、反転ローラ24Aによって更に搬送方向下流側へと搬送される。これにより、シートは、延出部35,36の上方を経て、第二支持体32ないし第一支持体31によって構成される支持部30上へと排出される。
FBユニット5には、プラテン39、ガイドレール41、及びキャリッジ43などが設けられている。プラテン39は、FBユニット5の上面において読み取り対象物を支持する支持面を構成する透明なガラス板である。ガイドレール41は、FBユニット5のハウジング5Aの底部内面に一体成形されたもので、プラテン39の下面に対して平行な状態で、図2(B)中でいう左右方向に延在している。キャリッジ43は、ガイドレール41の上側に取り付けられることにより、ガイドレール41に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。このキャリッジ43は、無端状の歯付きベルト(図示略。)に連結され、上述のモータ16(図1参照。)によって歯付きベルトが循環駆動されると、歯付きベルトに追従してキャリッジ43が左右方向へ往復移動するように構成されている。
上述のイメージセンサ15は、上述の主走査方向が図2(A)中でいう前後方向(すなわち、図2(A)中に示す左右方向及び上下方向の双方に垂直な方向。)となり、かつ読取素子が上方に向けられた状態でキャリッジ43に搭載される。これにより、キャリッジ43が左右方向へ往復移動すると、イメージセンサ15がキャリッジ43とともに副走査方向へ移動することになる。プラテン39の上面に載置されたシートの画像を読み取る場合、イメージセンサ15は、キャリッジ43とともに移動しながら画像を読み取る。また、搬送部20によって搬送されるシートの画像を読み取る場合、シートは中継ローラ23Aと反転ローラ24Aとの間となる位置において、プラテン39の上面に接触しつつ通過する。この接触箇所の下方においてイメージセンサ15は静止し、プラテン39を通して
シートの画像を読み取る。
[中央カバーと左カバーの位置決め機構]
次に、中央カバー26と左カバー27の位置決め機構について説明する。上述の左カバー27において、中央カバー26側(図2(A)中でいう右側。)の端部には、図5(A)に示すように、縁部27Cが形成されている。縁部27Cは、外装面27Bよりも装置内側へと凹む形状とされ、外装面26Bとの間に段差をなすように構成されている。中央カバー26が閉位置にある場合、中央カバー26の端部(図2(A)中でいう左側の端部。)は、縁部27Cにおける装置外側に重ねられる状態にある。中央カバー26の端部の厚さと縁部27Cと外装面27Bとの間にある段差の厚さは略同寸法とされている。これにより、中央カバー26の外装面26Bと左カバー27の外装面27Bは面一に配置されて、二つの外装面26B,27Bが両者間に段差のない平坦な面を構成している。すなわち、中央カバー26が閉位置にある場合、その外装面26Bは、その両側にある左カバー27及び右カバー28の外装面27B,28Bの双方に対し、段差のない平坦な面を構成する。
中央カバー26の第一支持面31A側には、図5(B)に示すように、第一支持面31Aから離間する方向へ突出する一対の突起53A,53Bを有する突設部53が設けられている。突設部53は、図2(B)に示すように、中央カバー26が開位置にある場合には、第一支持面31Aからシートが脱落するのを抑制するストッパとして機能する。左カバー27の縁部27Cの前後方向中央付近には、図5(A)に示すように、切り欠き55が形成されている。この切り欠き55は、図6及び図7に示すように、中央カバー26が閉位置にある場合に、上述の突設部53とともに位置決め機構57を構成する。なお、図6においては、ADFユニット6を図示し、FBユニット5の図示を省略してある。位置決め機構57は、突設部53が切り欠き55の内側に入り込むことで、中央カバー26と左カバー27との相対位置を前後方向に位置決めする機構である。
突起53Aの前側と、突起53Bの後側には、それぞれ突条61,62が形成されている。切り欠き55は、切り欠き55の前側、後側、及び左側が、それぞれ内壁面551,552,553によって画定された形状とされ、切り欠き55の右側は開放されている。中央カバー26が閉位置にある場合、突条61が切り欠き55の前側の内壁面551に当接し、突条62が切り欠き55の後側の内壁面552に当接する。図7に表れるように、内壁面551,552は、それぞれ傾斜案内面551A,552Aと、位置決め面551B,552Bとを有する。また、突条61,62は、それぞれ傾斜案内面61A,62Aと、位置決め面61B,62Bとを有する。
突設部53が切り欠き55の内側に入り込む際、仮に中央カバー26と左カバー27との相対位置がいくらか前後方向にずれている状態にあったとしても、その場合は、傾斜案内面551Aと傾斜案内面61Aとが当接するか、傾斜案内面552Aと傾斜案内面62Aとが当接する。これにより、突設部53が更に切り欠き55の内側へと押し込まれると、両者が相互に当接した傾斜案内面に沿ってスムーズに摺動して、互いの相対位置が前後方向について矯正される。その結果、中央カバー26と左カバー27は適正な相対位置へと案内され、最終的には位置決め面551Bと位置決め面61Bとが対向する位置、かつ位置決め面552Bと位置決め面62Bとが対向する位置に収まる。これら位置決め面551B,552B,61B,62Bは、いずれも法線方向が中央カバー26の回動中心となる軸線と平行な方向(図7中でいう前後方向。)を向く面である。よって、これら位置決め面551B,552B,61B,62Bが上述のように対向することで、中央カバー26と左カバー27は、前後方向の相対位置が設計通りの位置に位置決めされることになる。
突設部53を構成する一対の突起53A,53Bは、手掛け部29を挟んでシートの幅方向(図5(B)中でいう前後方向。)両側となる位置に設けられて、当該位置において第一支持面31Aから離間する方向へ突出している。一対の突起53A,53B間の幅方向の間隔は、突起53A,53Bの基端間(図7では上端間。)では、手掛け部29の幅方向の寸法W1以上(図7では寸法W1と同寸法。)とされている。突起53A,53Bの先端間(図7では下端間。)では、上記寸法W1以上の寸法W2とされ、基端間から先端間にかけて、突起53A,53B間の幅方向の間隔が拡大するように構成されている。突起53A,53Bの内面間に上述のような傾斜を付与すれば、中央カバー26が閉位置にある場合に、切り欠き状の手掛け部29の真上から手掛け部29内を見下ろしても、突起53A,53Bが見えない位置に隠れるので、見映えを良好にすることができる。また、突条61,62は、突起53A,53Bの外側にあり、中央カバー26が閉位置にある場合には、完全に内部に隠れてしまうので、見映えを良好にすることができる。
サイドガイド33,34は、図6内に併記した通り、一対の当接面33A,34A間の間隔が最小幅W3となる位置と、最大幅W4となる位置との間でスライドする。一対の当接面33A,34A間の間隔が最小幅W3となる位置までサイドガイド33,34をスライドさせた状態にあっても、中央カバー26が閉位置にある場合、突設部53は一対の当接面33A,34A間に収まる。
また、一対の延出部35,36は、図8に示すように、第一範囲A1と、第二範囲A2とを有する。第一範囲A1は、一対の延出部35,36間の間隔が最小幅W5となる位置までサイドガイド33,34をスライドさせた状態において、一対の延出部35,36間の間隔が最小幅W5となる範囲である。第二範囲A2は、一対の延出部35,36間の間隔が最小幅W5となる位置までサイドガイド33,34をスライドさせた状態において、最小幅W5よりも大きい間隔となる範囲である。一対の延出部35,36間の間隔が最小幅W5となる位置までサイドガイド33,34をスライドさせた状態にあっても、中央カバー26が閉位置にある場合、突設部53は第二範囲A2に確保される収容空間S1,S2おいて一対の延出部35,36間に収まる。
そのため、サイドガイド33,34がどのような位置へスライドしていたとしても、突設部53は、確実に一対の当接面33A,34A間に収まり、かつ一対の延出部35,36間にも収まる。したがって、突設部53が、サイドガイド33,34や延出部35,36と干渉するのを抑制することができる。また、延出部35,36については、第一範囲A1において延出部35,36間の間隔を十分に小さくすることができる。そのため、搬送部20から排出されるシートの幅方向寸法が小さい場合でも、延出部35,36間の隙間にシートが脱落するのを抑制できる。また、搬送部20から排出されるシートの幅方向寸法が大きい場合でも、延出部35,36間の間隔が過剰に拡大するのを抑制できるので、延出部35,36間に入り込むような撓みがシートに生じるのを抑制できる。
[効果]
以上説明したような複合機1によれば、中央カバー26が閉位置にある場合には、上述のような位置決め機構57により、中央カバー26と左カバー27は軸支部26Aによる回動中心となる軸線と平行な方向について相対的に位置決めされる。したがって、中央カバー26をスムーズに回動させるために、中央カバー26が軸支部26Aによる回動中心と平行な方向へいくらか変位可能な状態で支持されていたとしても、中央カバー26を閉位置に変位させた際には、中央カバー26と左カバー27が適切に位置決めされる。よって、中央カバー26及び左カバー27の見映えを良好にすることができる。
また、縁部27Cと閉位置にある中央カバー26とが重なるので、中央カバー26と左カバー27は上下方向についても位置決めされる。そのため、このような縁部27Cが設
けられていない場合とは異なり、中央カバー26と左カバー27が上下方向にずれるのを抑制でき、中央カバー26及び左カバー27の見映えを良好にすることができる。しかも、縁部27Cは、中央カバー26の端を装置内側から支持する。そのため、中央カバー26が外装面26B側から押圧されても、その押圧力を縁部27Cで支えることができる。よって、中央カバー26について、外装としての強度を向上させることができる。
また、中央カバー26が開位置にある場合に、突設部53は上述のようなストッパとして機能するので、位置決め用の突設部53とストッパとをそれぞれ個別に設けなくても済み、装置の構造を簡素化することができる。
[他の実施形態]
以上、シート搬送装置について、例示的な構成を挙げて説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、突設部53と切り欠き55によって位置決め機構57を構成する例を示したが、切り欠き55に代えて、突設部53が入り込むことが可能な孔を設けてもよい。すなわち、切り欠き55の場合、前側、後側、及び左側が内壁面551,552,553によって画定され、切り欠き55の右側が開放されていたが、右側に内壁面が存在することで、孔状となっていてもよい。
また、このような切り欠き55や孔に代えて、左カバー27側にも突設部を設けて、左カバー27側と中央カバー26側の双方にある突設部で位置決め機構を構成してもよい。例えば、図9に示すように、中央カバー26には、先に説明した実施形態において示した突設部53とほぼ同様な第一突設部71(突起71A,71B)を設ける。また、先に説明した実施形態では切り欠き55が設けられていた箇所に、左カバー27の右端から更に右方へ向かって突出する第二突設部72を設ける。第二突設部72の図9中でいう前後方向の長さは、中央カバー26が閉位置にある場合に、第二突設部72の前後両側に第一突設部71が嵌まり込むような長さとされる。このような第二突設部72を、切り欠き55の代わりに設けても、中央カバー26を閉位置へ変位させると、突起71A,71Bが上述の収容空間S1,S2に配置される。このとき、突起71A,71Bは、双方の内側間で第二突設部72の前後両端に当接し、これにより、左カバー27と中央カバー26を前後方向について設計通りの位置に位置決めすることができる。
また、図9に例示した構成において、左カバー27には、第二突設部72と同方向へ突出する前側突設部73と後側突設部74が設けられている。これら第二突設部72、前側突設部73、及び後側突設部74は、縁部27C相当の構成として機能する。したがって、第二突設部72を切り欠き55の代わりに設けた場合でも、縁部27C相当の機能を確保でき、これにより、左カバー27と中央カバー26を上下方向について設計通りの位置に位置決めすることができる。
なお、上記実施形態では、シート搬送装置の一例として、複合機1が備えるADFユニット6を例示したが、複合機として構成されているか否かは任意であり、単機能の画像読取装置、コピー機、ファクシミリ装置などにおいて、上述のような構成を採用してもよい。
1…複合機、2…本体ユニット、3…読取ユニット、5…FBユニット、5A…ハウジング、6…ADFユニット、11…制御部、11A…CPU、11B…ROM、11C…RAM、11D…NVRAM、11E…インターフェース部、12…画像形成部、13…
LAN通信部、14…操作パネル、15…イメージセンサ、16…モータ、17…モータ、18…シート検知センサ、20…搬送部、21…吸入ローラ、22A…分離ローラ、22B…分離片、23A…中継ローラ、23B…中継ピンチローラ、24A…反転ローラ、24B…第一反転ピンチローラ、24C…第二反転ピンチローラ、26…中央カバー、26A…軸支部、26B…外装面、26C…縁部、27…左カバー、27A…軸支部、27B…外装面、27C…縁部、28…右カバー、28A…軸支部、28B…外装面、29…手掛け部、30…支持部、31…第一支持体、31A…第一支持面、32…第二支持体、32A…第二支持面、33,34…サイドガイド、33A,34A…当接面、35,36…延出部、39…プラテン、41…ガイドレール、43…キャリッジ、53…突設部、53A,53B…突起、55…切り欠き、551,552,553…内壁面、57…位置決め機構、61,62…突条、71…第一突設部、72…第二突設部、73…前側突設部、74…後側突設部。

Claims (8)

  1. 所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部へ供給されるシート又は前記搬送部から排出されるシートを支持する支持部と
    を備え、
    第一外装面と当該第一外装面とは反対側にある第一支持面とを有し、所定の第一軸線を回動中心として閉位置と開位置との間で回動可能で、前記閉位置では前記第一外装面を装置外側に向けて外装の一部を構成し、前記開位置では前記第一支持面でシートを支持する第一支持体として機能して前記支持部の一部を構成する第一カバーと、
    第二外装面を有し、前記第一カバーの中心位置を挟んで前記第一軸線とは反対側において前記第一カバーに隣接する位置に配置されて、当該位置で前記第二外装面を装置外側に向けて前記外装の一部を構成する第二カバーと
    を備え、
    前記第二カバーにおいて、前記第一カバー側の端部には、前記第二外装面よりも装置内側へと凹んで前記第二外装面との間に段差をなす縁部が形成されており、前記第一カバーが前記閉位置にある場合には、前記縁部における装置外側に前記第一カバーの端部が重ねられる構造とされ、
    前記第一カバーの前記第一支持面側に設けられ、当該第一支持面から離間する方向へ突出する突設部と、前記縁部に形成された孔又は切り欠きとを含む位置決め機構を備え、前記第一カバーが前記閉位置にある場合に前記突設部が前記孔又は切り欠きに入り込むことにより、前記第一軸線と平行な方向について、前記第一カバーと前記第二カバーが相対的に位置決めされるように構成されている
    シート搬送装置。
  2. 前記突設部は、前記第一カバーが前記開位置にある場合には、前記第一支持面からシートが脱落するのを抑制するストッパとして機能する
    請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 第二支持面を有し、前記第一カバーが前記閉位置にある場合には、前記第二支持面が前記第一カバーに覆われ、前記第一カバーが前記開位置にある場合には、前記第二支持面が露出して当該第二支持面でシートを支持することで、前記第一支持面とともに前記支持部を構成する第二支持体と、
    前記第二支持面に支持されるシートの搬送方向に直交する幅方向の両端それぞれに当接可能な一対の当接面を有し、前記幅方向へスライドすることにより前記一対の当接面間の間隔を変更可能に構成されたサイドガイドと
    を備え、
    前記突設部は、前記第一カバーが前記閉位置にある場合、前記一対の当接面間の間隔が最小となる位置まで前記サイドガイドをスライドさせた状態にあっても、前記突設部が前記一対の当接面間に収まる位置に設けられている
    請求項1又は請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記一対のサイドガイドのそれぞれから、前記第二支持面との間に間隔を空けて、前記一対の当接面間側へと延びる一対の延出部
    を備え、
    前記搬送部へ供給されるシート及び前記搬送部から排出されるシートのうち、いずれか一方を前記第二支持面で支持するとともに、他方を前記延出部で支持するように構成され、
    前記一対の延出部は、当該一対の延出部間の間隔が最小となる位置まで前記サイドガイドをスライドさせた状態において、前記一対の延出部間の間隔が第一の間隔となる第一範
    囲と、前記第一の間隔よりも大きい第二の間隔となる第二範囲とを有し、
    前記突設部は、前記第一カバーが前記閉位置にある場合、前記一対の延出部間の間隔が最小となる位置まで前記サイドガイドをスライドさせた状態にあっても、前記第二範囲において前記突設部が前記一対の延出部間に収まる位置に設けられている
    請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第一カバーにおいて、前記第二カバー側の端部には、前記第一カバーを前記閉位置から前記開位置へと回動させる際に、指先をかけることが可能な切り欠き状の手掛け部が形成されている
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記突設部は、前記手掛け部を挟んで前記幅方向両側となる位置に設けられて、当該位置において前記第一支持面から離間する方向へ突出する一対の突起を含み、
    前記一対の突起間の前記幅方向の間隔は、前記基端間においては、前記手掛け部の前記幅方向の寸法以上とされ、前記基端間から前記先端間にかけては、前記先端側ほど拡大するように構成されている
    請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部へ供給されるシート又は前記搬送部から排出されるシートを支持する支持部と
    を備え、
    第一外装面と当該第一外装面とは反対側にある第一支持面とを有し、所定の第一軸線を回動中心として閉位置と開位置との間で回動可能で、前記閉位置では前記第一外装面を装置外側に向けて外装の一部を構成し、前記開位置では前記第一支持面でシートを支持する第一支持体として機能して前記支持部の一部を構成する第一カバーと、
    第二外装面を有し、前記第一カバーの中心位置を挟んで前記第一軸線とは反対側において前記第一カバーに隣接する位置に配置されて、当該位置で前記第二外装面を装置外側に向けて前記外装の一部を構成する第二カバーと
    を備え、
    前記第二カバーにおいて、前記第一カバー側の端部には、前記第二外装面よりも装置内側へと凹んで前記第二外装面との間に段差をなす縁部が形成されており、前記第一カバーが前記閉位置にある場合には、前記縁部における装置外側に前記第一カバーの端部が重ねられる構造とされ、
    前記第一カバーの前記第一支持面側に設けられ、当該第一支持面から離間する方向へ突出する第一突設部と、前記縁部に設けられ、当該縁部から前記第一軸線に接近する方向へ突出する第二突設部とを含む位置決め機構を備え、前記第一突設部及び前記第二突設部、いずれか一方の突設部と他方の突設部のうち、前記一方の突設部は一対の突起を含み、前記第一カバーが前記閉位置にある場合に前記他方の突設部が前記一対の突起間に入り込むことにより、前記第一軸線と平行な方向について、前記第一カバーと前記第二カバーが相対的に位置決めされるように構成されている
    シート搬送装置。
  8. 前記第一突設部は、前記第一カバーが前記開位置にある場合には、前記第一支持面からシートが脱落するのを抑制するストッパとして機能する
    請求項7に記載のシート搬送装置。
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