JP2015193450A - シートトレイ及びシート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給送トレイ20は、第1トレイ71、第2トレイ72、及び接続部材73を具備する。第1トレイ71及び第2トレイ72の相対的な位置は、A4サイズの記録用紙に適合する第1位置、A3サイズの記録用紙に適合する第2位置、B4サイズの記録用紙に適合する第3位置に保持可能である。第1トレイ71及び第2トレイ72の相対位置が第3位置であり、且つ接続部材73が前後方向8へ移動可能な範囲のうち前向きの移動端に位置するときに、接続部材73の横板73Bの後端は、第2トレイ72の底板77の後端より後ろ向きへ突出している。
【選択図】図6
Description
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、インクジェット記録方式で記録用紙などのシートに画像を記録するプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11が画像記録装置に相当する。
以下、プリンタ部11の詳細な構造が説明される。プリンタ部11において記録用紙などのシートを搬送する機構がシート搬送装置に相当する。
給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上面が開放された箱型の形状を有している。給送トレイ20の上面前側には、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、例えば日本工業規格によるA4サイズから写真記録に用いられるL版などの大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。給送トレイ20は、筐体14の開口13に通ずる内部空間に着脱自在に装着される。この給送トレイ20は、開口13を通じて筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。バイパストレイ50は、複合機10の後面側に設けられており、給送トレイ20とは独立して記録用紙を収容する。バイパストレイ50の詳細は省略される。
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、駆動伝達機構27、及び分離パッド23を備えている。給送部15は、給送トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の回動先端(給送向き17の下流側の端部)に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、回動基端(給送向き17の上流側の端部)に設けられた軸28を中心として、給送トレイ20に支持された記録用紙に給送ローラ25を接離させる方向(矢印29の方向)に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面に対して当接及び離間が可能である。
図2に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路65は、給送トレイ20の後側から上方へUターンするように湾曲して延び、さらにプリンタ部11の後ろ側から前側へ曲がった後、更に前側へ向かってほぼ真っ直ぐに延びて排出トレイ21に至っている。搬送経路65は、Uターンする湾曲路65Aと、真っ直ぐな直線路65Bとに大別される。湾曲路65Aは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する外側ガイド部材30及び内側ガイド部材31等によって規定されている。直線路65Bは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する記録部24及びプラテン40等によって規定されている。
図2に示されるように、搬送経路65における記録部24よりも搬送向き(前後方向8の前向き)の上流側には、第1搬送ローラ対54が設けられている。第1搬送ローラ対54は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。搬送経路65において、記録部24よりも搬送向きの下流側には、第2搬送ローラ対55が設けられている。第2搬送ローラ対55は、第2搬送ローラ62と拍車ローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55は、それぞれを構成する各ローラの間に記録用紙を挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、記録用紙を搬送する。
図2に示されるように、第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間に記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ38と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ38は、プラテン40の後側及び前側に設けられたガイドレール33、34によって左右方向9に往復動可能に支持されている。ガイドレール34には、公知のベルト機構が設けられている。キャリッジ38は、ベルト機構の無端ベルトと連結されており、無端ベルトの回動によってガイドレール33、34に沿って左右方向9に往復動する。キャリッジ38と記録ヘッド39とが、プラテン40と空間を隔てて対向しているとき、キャリッジ38、記録ヘッド39、及びプラテン40は、直線路65Bの一部を規定する。
給送トレイ20は、図3に示されるように、第1トレイ71と、第2トレイ72と、一対の接続部材73と、補強部材80とを有する。給送トレイ20は、図4〜図7に示されるように、第2トレイ72が第1トレイ71に対して前後方向8に移動することによって、様々なサイズの記録用紙を支持することができるように構成されている。また、給送トレイ20には、図8〜図10に示されるように、第1トレイ71に対する第2トレイ72の移動を規制するロック機構90が設けられている。
第1トレイ71は、略矩形の底板74(第1底壁の一例)と、底板74の左右方向9の両端から上向きに起立された一対の側板75(第1側壁及び第2側壁の一例)と、底板74の後端から上向きに起立された後板76とを備える。第1トレイ71を構成する底板74、一対の側板75、及び後板76は、例えば、樹脂材料によって一体成型されたものである。図4に示されるように、底板74には、記録用紙の左右方向9の一方側及び他方側の端部に当接されることにより、当該記録用紙を左右方向9に位置決めするガイド部材45が設けられている。また、図8に示されるように、底板74には、記録用紙の前端(給送向き17の上流側の端部)に当接して、当該記録用紙を前後方向8に位置決めする当接部材43が前後方向8に沿って複数が並んで設けられている。なお、図3においては、ガイド部材45が省略されている。
第2トレイ72は、略矩形の底板77(第2底壁の一例)と、底板77の左右方向9の両端から上向きに起立された一対の側板78(第3側壁及び第4側壁の一例)と、底板77の前端から上向きに起立された前板79とを備える。一対の側板78は、その前端部において前板79に接続されている。一対の側板78及び前板79は、その上端において、倒伏位置の排出トレイ21を支持する。第2トレイ72を構成する底板77、一対の側板78、及び前板79は、例えば、樹脂材料によって一体成型されたものである。
接続部材73は、各々が前後方向8に延設され且つ互いに直交する縦板73A(側壁部の一例)及び横板73B(底壁部の一例)によって構成される、所謂アングルである。縦板73Aと横板73Bとは、それぞれ次の条件を満たすように配置される。すなわち、縦板73Aの内面が第1トレイ71の側板75の外面と対面し、縦板73Aの外面が第2トレイ72の側板78の内面と対面する。また、横板73Bの上面が第1トレイ71の底板74の下面と対面し、横板73Bの下面が第2トレイ72の底板77の上面と対面する。したがって、給送トレイ20において、縦板73Aは、側板75と側板78との間に介在し、横板73Bは、底板74と底板77との間に介在する。
補強部材80は、図3に示されるように、第1補強部81と、第2補強部82と、連結部83とで構成されている。補強部材80は、底板77、一対の側板78、及び前板79で構成された第2トレイ72の剛性を確保するものである。補強部材80は、底板77の上面と、一対の側板78及び前板79の内面とに対面する位置に配置される。すなわち、補強部材80は、上下方向7において、底板77の上面に支持された記録用紙と重畳する位置に配置される。また、補強部材80は、倒伏位置の排出トレイ21と上下方向7において重畳する位置に設けられている。
ロック機構90は、第1トレイ71に対する第2トレイ72の移動を規制し、或いは規制を解除する。ロック機構90は、図8〜図10に示されるように、係合部材91と、操作部材92と、リンク部材93と、付勢部材94とを有する。本実施形態において、係合部材91、操作部材92、リンク部材93、及び付勢部材94は、第1トレイ71に支持されている。
排出トレイ21は、図7に示されるように、本体トレイ100と、第1中間トレイ110と、第2中間トレイ130と、第3中間トレイ150と、回動トレイ160とを有する。本体トレイ100、第1中間トレイ110、第2中間トレイ130、第3中間トレイ150、及び回動トレイ160は、それぞれの上面において、排出ローラ対66によって排出された記録用紙を支持する。
回動トレイ160は、図7に示されるように、前後方向8の外形寸法より左右方向9の外形寸法が長い矩形の平板形状である。回動トレイ160の左右方向9の外形寸法は、第3中間トレイ150の左右方向9の外形寸法よりも短く、第3中間トレイ150の凹部151の左右方向9の外形寸法より若干短い。回動トレイ160の左右方向9の両側には、左右方向9の外方へ突出する一対の支軸161が設けられている。一対の支軸161が第3中間トレイ150の一対の軸受部(各図には現れていない。)にそれぞれ支持されることにより、回動トレイ160が第3中間トレイ150に対して回動可能となる。
本実施形態によれば、給送トレイ20を所望のサイズの記録用紙を支持するのに適した長さに簡単に伸縮させることができる。また、筐体14の開口13への挿入が容易な給送トレイ20が実現される。詳細には、第1トレイ71及び第2トレイ72の相対位置が第3位置であるときには、接続部材73の横板73Bの後端が第2トレイ72の底板77の後端より後ろ向きへ突出しているので、第1トレイ71の底板74の後端と第2トレイ72の底板77の後端との間に接続部材73の横板73Bの厚み分の隙間が生じない。また、第1トレイ71及び第2トレイ72の相対位置が第1位置であるときには、最も底側の第2トレイ72の底板77の後端が最も後ろ向きへ突出しているので、第1トレイ71の底板74の後端と第2トレイ72の底板77の後端との間に、筐体14の開口13を規定する部材が進入し難い。
14 筐体(本体)
20 給送トレイ(シートトレイ)
69 傾斜面
71 第1トレイ
72 第2トレイ
73 接続部材
73A 縦板(側壁部)
73B 横板(底壁部)
74 底板(第1底壁)
75 側板(第1側壁及び第2側壁)
77 底板(第2底壁)
78 側板(第3側壁及び第4側壁)
78A 長穴
87 係合爪
Claims (5)
- シートを支持する第1支持面を有する第1底壁、当該第1支持面に沿った第1方向の両側において上記第1底壁に対してそれぞれ起立された第1側壁及び第2側壁を備えた第1トレイと、
上記第1支持面に連なってシートを支持する第2支持面を有する第2底壁、上記第1方向の両側において上記第2底壁に対してそれぞれ起立された第3側壁及び第4側壁を有しており、上記第2支持面を上記第1支持面の下方に位置させて、上記第1支持面及び上記第2支持面が重なる度合いが変化するように上記第1トレイに対して上記第1方向と直交する第2方向へ移動可能な第2トレイと、
上記第1方向の両側に設けられており、上記第1底壁及び上記第2底壁の間にそれぞれ介在される底壁部、並びに、上記第1側壁及び上記第3側壁、又は上記第2側壁及び上記第4側壁の間に介在される側壁部をそれぞれ有し、当該側壁部が、上記第1側壁及び上記第3側壁、又は上記第2側壁及び上記第4側壁に上記第2方向へ移動可能にそれぞれ係合された一対の接続部材と、を具備しており、
上記第1トレイ及び上記第2トレイの相対的な位置は、上記第1支持面及び上記第2支持面が上記第2方向に沿った第1長さを有するシートに適合する第1位置、上記第1支持面及び第2支持面が上記第1長さより長い上記第2方向に沿った第2長さを有するシートに適合する第2位置、当該第1位置及び当該第2位置の間であって、上記第1支持面及び第2支持面が上記第1長さより長く且つ上記第2長さより短い上記第2方向に沿った第3長さを有するシートに適合する第3位置に保持可能であり、
上記第1トレイ及び上記第2トレイの相対位置が上記第3位置であり、且つ上記一対の接続部材が上記第2方向へ移動可能な範囲のうち上記第2方向のうち上記第2トレイ側をの向きである前向きの移動端に位置するときに、上記底壁部の当該前向きと反対向きである後ろ向きの第3端は、上記第2底壁の当該後ろ向きの第2端より当該後ろ向きへ突出しているシートトレイ。 - 上記第1トレイ及び上記第2トレイの相対位置が上記第1位置であるときに、上記第2底壁における上記第2端は、上記第1底壁における上記後ろ向きの第1端と同じ位置又は上記後ろ向きへ突出している請求項1に記載のシートトレイ。
- 上記側壁部と上記第3壁及び上記第4壁とは、一方に形成された上記第2方向に沿った長穴と、当該長穴に挿入される係合爪と、によって係合されている請求項1又は2に記載のシートトレイ。
- 上記底壁部の第3端に、上記第1底壁側の端が上記第2底壁側の端より上記後ろ向きに位置して上記第2底壁へ向かって傾斜する傾斜面が形成されている請求項1から3のいずれかに記載のシートトレイ。
- 請求項1から4のいずれかに記載のシートトレイと、開口を通じて当該シートトレイが上記第2方向に沿って挿抜可能な本体と、を具備しており、
上記本体は、上記シートトレイに支持されたシートを給送する給送部を有するシート搬送装置。
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