JP2015193205A - 熱変色性スタンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】紙面に熱変色性インキを押印することができ、さらに前記熱変色性インキを熱変色させることができる熱変色性スタンプを得る。
【解決手段】熱変色性インキを押印する印面と、前記熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦してその摩擦熱で前記印像を熱変色可能な弾性材料から成る摩擦部とを有したことを特徴とする熱変色性スタンプ。
【選択図】 図5

Description

本発明はスタンプに関し、詳細には、紙面などへ熱変色性インキを押印する熱変色性スタンプに関する。
特許文献1には、可逆熱変色性スタンプ用インキ組成物が記載されており、前記可逆熱変色性スタンプ用インキ組成物が含まれたインキで紙面に印像が得られるものが記載されている。
特許第3792497号公報
本発明では、紙面に熱変色性インキを押印することができ、さらに前記熱変色性インキを熱変色させることができる熱変色性スタンプを得ることを目的とした。
本発明は、
「1.熱変色性インキを押印する印面と、前記熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦してその摩擦熱で前記印像を熱変色可能な弾性材料から成る摩擦部とを有したことを特徴とする熱変色性スタンプ。
2.スタンプ本体の前方に浸透材で形成した印面を設け、前記スタンプ本体の後方に前記摩擦部を設けたことを特徴とする前記1項に記載の熱変色性スタンプ。
3.前記摩擦部の外形形状を多角形状に形成したことを特徴とする前記1項または2項に記載の熱変色性スタンプ。
4.前記摩擦部に凹部を形成し、前記凹部に、前記印面により得られる印像と同様の図柄を有したシート部材を貼着したことを特徴とする前記1項ないし3項のいずれか1項に記載の熱変色性スタンプ。
5.前記熱変色性スタンプがスタンプ本体と該スタンプ本体の前後に着脱可能なキャップとを有し、前記キャップの開口部の反対側に前記摩擦部を設けると共に該摩擦部の端面に前記印面により得られる印像と同様の図柄を有したシート部材を配し、前記スタンプ本体の後部に係止部を設け且つ前記キャップに係止受部を設け、前記スタンプ本体に前記キャップを装着した状態で前記係止部と前記係止受部とが係合することにより、前記印面を押印して得られる図柄の向きと前記シート部材の図柄の向きとを一致させることを特徴とした前記1項ないし4項のいずれか1項に記載の熱変色性スタンプ。」である。
本発明における印面は、浸透材に熱変色性インキを含浸させた構造(浸透印構造)や、熱変色性インキを含浸させたスタンプ台に表面の凹凸部を接触させてから押印する構造などが使用できる。前記の浸透印構造としては、連続気泡を有する多孔質熱可塑性樹脂の表面部分を熱融解してシールし、シールしていない箇所に文字や図形等を形成したものや、連続気泡を有する多孔質弾性体の表面に加熱した金型を押圧したりレーザ加工機で彫刻して文字や図形等を形成した構造などを用いることができる。
スタンプ本体は、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、PP樹脂(ポリプロピレン)、POM樹脂(ポリオキシメチレン)、PC樹脂(ポリカーボネート)、PS樹脂(ポリスチレン)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材で形成することができ、金属材や木材で形成することもできる。
摩擦部は、弾性を有する樹脂(ゴム、エラストマー)が摩擦部を形成する材料として挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部を構成する弾性材料は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)ではなく、摩擦時に消しカスが生じない低摩耗性の弾性材料で形成することが好ましい。また摩擦部は、スタンプ本体に対して嵌着や接着などで固着することができ、弾性材料によりスタンプ本体と摩擦部とを一体で形成することもできる。あるいはスタンプの印面を被覆するキャップに摩擦部を設けることも可能である。
また、摩擦部の外形形状は、三角形状でも四角形状でも円形状でも楕円形状でもよい。尚、前記外形形状とは、摩擦部を他端側から平面視した場合の外周部の形状のことであり、三角形状や四角形状などの多角形状にした場合には、紙面への接触状態を縁辺部と角部とで使い分けることが可能となる。
熱変色性インキとしては、可逆、不可逆を問わず汎用のものが適用でき、摩擦熱による印像の加温によって、印像の色相を変化させることや、消色、着色させることができるものが選択的に適用できる。
特に、前記印像の変化は、熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包させることで、組成変化を生じることなく長期間安定して発現できるものとなる。
マイクロカプセル顔料に内包される熱変色性組成物としては、繰り返しの使用性、温度変化の正確性等の点から、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体からなる可逆熱変色性組成物が好適である。
具体的に、可逆熱変色性組成物を内包させたマイクロカプセル顔料としては、特公昭51−44706号公報、特公昭51−44707号公報、特公平1−29398号公報等に記載された、所定の温度(変色点)を境としてその前後で熱変色し、高温側変色点以上の温度域で消色状態、低温側変色点以下の温度域で発色状態を呈し、両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在せず、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要した熱または冷熱が適用されている間は維持されるが、熱または冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス幅が比較的小さい特性(ΔH=1〜7℃)を有する加熱消色型の可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を適用できる。
さらに、特公平4−17154号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−33997号公報、特開平8−39936号公報等に記載されている比較的大きなヒステリシス特性(ΔH=8〜50℃)を示すものも適用できる。
また、特開2005−1369号公報、特開2006−137886号公報、特開2006−188660号公報、特開2008−45062号公報、特開2008−280523号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性を示す、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色し、完全発色温度以下の低温域での発色状態、または完全消色温度以上の高温域での消色状態が、特定温度域(実質的二相保持温度域)で色彩記憶性を有する可逆熱変色性組成物を内包させたマイクロカプセル顔料を用いることもできる。
マイクロカプセルを分散させる溶剤としては、水、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコール類及びそれらの低級アルキルエーテル、2−ピロリドン、N−ビニルピロリドン、尿素等の適宜量を配合することができる。
印像の固着性や粘度調整等のためには適宜量のバインダー樹脂が添加される。前記バインダー樹脂は樹脂エマルション、アルカリ可溶性樹脂、水溶性樹脂から選ばれる。
前記樹脂エマルションとしては、ポリアクリル酸エステル、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸−マレイン酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、α−オレフィン−マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリウレタン等の水分散体が挙げられ、前記アルカリ可溶性樹脂としては、スチレン−マレイン酸共重合体、エチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体等が挙げられ、前記水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げることができ、一種又は二種以上を混合して用いることができる。
また、キサンタンガム、ウェランガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万の重合体、グリコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化能を有する増粘多糖類、ベンジリデンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性アクリル酸重合体、無機質微粒子、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アミド等のHLB値が8〜12のノニオン系界面活性剤、ジアルキル又はジアルケニルスルホコハク酸の塩類等を例示でき、単独或いは混合して使用することができる。
更に、N−アルキル−2−ピロリドンとアニオン系界面活性剤の混合物、ポリビニルアルコールとアクリル系樹脂の混合物等、剪断減粘性を示す化合物を添加して印像の固着性や粘度調整を行うこともできる。
その他、必要に応じてpH調整剤、防腐剤或いは防黴剤を添加することができる。
前記pH調整剤としては、アンモニア、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、酢酸ソーダ等の無機塩類、トリエタノールアミンやジエタノールアミン等の水溶性のアミン化合物等の有機塩基性化合物等が挙げられる。
前記防腐剤或いは防黴剤としては、石炭酸、1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オンのナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等が挙げられる。
その他、溶剤の浸透性を向上させるフッ素系界面活性剤やノニオン、アニオン、カチオン系界面活性剤、ジメチルポリシロキサン等の消泡剤を添加することもできる。
摩擦部の後端面に形成する凹部を形成することにより、印面により得られる印像と同様の図柄を有したシート部材を貼着した状態で、シート部材が摩擦部から剥がれにくくなり、さらに、摩擦部に形成する凹部の内面にスタンプを持つ指先が当接するように形成すれば、スタンプを安定した姿勢で押印させることも可能となる。
スタンプ本体の後部に設ける係止部及びキャップに設ける係止受部の関係は、スタンプ本体にキャップを装着した状態で係止部と係止受部とが係合することにより、印面を押印して得られる図柄の向きとシート部材の図柄の向きとが一致すればよく、例えば、スタンプ本体の後部に凸部または凹部を設けキャップに凹部または凸部を設けて凹凸係合させる方法や、キャップ本体の後部の外面形状とキャップの内面形状とを一定方向にしか装着できない形状としたり、スタンプ本体の後部に雄螺子部を形成しキャップに雌螺子部を形成し互いの螺合が一定位置で完了できるようにする方法などがある。
本発明の熱変色性スタンプによれば、印面で紙面に熱変色性インキを押印することができ、摩擦部で紙面に押印された熱変色性インキを熱変色することができる。
また、摩擦部の外形形状を多角形状とすることにより、紙面に対して摩擦部の縁辺部で直線状に広く接触させたり、摩擦部の角部で狭く接触させたりして、熱変色させる印像の大きさに応じて適宜選択することが可能となる。
また、摩擦部の後端面に、印面により得られる印像と同様の図柄を有したシート部材を、そのシートの図柄の向きと印面の向きとを合わせて貼着することにより、使用者がスタンプを押印する際の方向性を認識することができ、さらにシート部材が凹部に貼着されていることから、摩擦部がシリコーン樹脂やフッ素系樹脂のように、粘着テープや接着剤が定着し難い材質でっても、シート部材が剥がれ難い構成となる。
図1は第一の実施例の熱変色性スタンプの斜視図である。 図2は図1のA−A線端面図である。 図3は第一の実施例の熱変色性スタンプを組立てている状態の図である。 図4は図3の次工程の図である。 図5は第一の実施例の熱変色性スタンプで紙面に押印した状態の図である。 図6は第一の実施例の熱変色性スタンプで熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦している状態の図である。 図7は第二の実施例の熱変色性スタンプの斜視図である。 図8は図7のB−B線端面図である。 図9は第二の実施例の熱変色性スタンプを組立てている状態の図である。 図10は図9の次工程の図である。 図11は第二の実施例の熱変色性スタンプで紙面に押印した状態の図である。 図12は第二の実施例の熱変色性スタンプで熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦している状態の図である。 図13は第三の実施例の熱変色性スタンプの斜視図である。 図14は図13のC−C線端面図である。 図15は第三の実施例の熱変色性スタンプを組立てている状態の図である。 図16は第三の実施例の熱変色性スタンプで紙面に押印した状態の図である。 図17は第三の実施例の熱変色性スタンプで熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦している状態の図である。 図18は第四の実施例の熱変色性スタンプの斜視図である。 図19は図18のD−D線端面図である。 図20は第四の実施例の熱変色性スタンプを組立てている状態の図である。 図21は第四の実施例の熱変色性スタンプで紙面に押印した状態の図である。 図22は第四の実施例の熱変色性スタンプで熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦している状態の図である。
以下、図面を参照して本発明における熱変色性スタンプの実施例について説明を行う。尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ番号を付してある。
図1から図6を用いて第一の実施例の熱変色性スタンプについて説明を行う。熱変色性スタンプ1は、PP樹脂(ポリプロピレン)で角筒状に成形したスタンプ本体2の前方開口部2aに、印面3aを有したEVA樹脂(エチレン・酢酸ビニル共重合体)で成形した印面体3の後方部3bを嵌着し、スタンプ本体2の後方開口2bに、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)で成形した摩擦体4の前方部4aを嵌着してある。また、スタンプ本体2の前方には、段部2cを設けて一回り小さな角筒部2dを形成してあり、角筒部2dをキャップ5で被覆できるようにしてある。
印面体3は、連続気泡を有するEVA樹脂の表面部分を熱融解してシールし、シールしていない箇所が音符の図柄3c(鏡像状態)となるように印面3aを形成してある。印面体3には、熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させた熱変色性インキ(図示せず)を含浸してある。本実施例の熱変色性インキは、摩擦熱により消色するものを使用した。また、摩擦体4の後端面4bには凹部4cを形成してあり、凹部4cの表面に前記音譜と同様の図柄6aを印刷した紙製のラベル6を粘着材(図示せず)で貼着してある。
図5は、第一の実施例の熱変色性スタンプ1で押印を行った状態であり、紙面100に対し、印面体3に含浸させた熱変色性インキによる音譜の印像101を押印した図である。熱変色性スタンプ1では、摩擦体4の凹部4cに指の腹を添えて押印することができた。図6は、第一の実施例の熱変色性スタンプ1で紙面上の印像101を摩擦している状態であり、紙面100上の印像101を摩擦体4で摩擦して、その摩擦熱で印像101を消色させている図である。本実施例の摩擦体4は外形形状が四角形状であることから、図6に示すように角部4dを用いて細かい箇所の摩擦を行うことができた。
次に、図7から図12を用いて第二の実施例の熱変色性スタンプについて説明を行う。熱変色性スタンプ11は、PP樹脂(ポリプロピレン)で角筒状に成形したスタンプ本体12の前方開口部12aへ角筒状の連結筒20を嵌着してある。連結筒20の前方開口部20aには、印面3aを有したEVA樹脂(エチレン・酢酸ビニル共重合体)で成形した印面体3の後方部3bを嵌着してある。スタンプ本体12の後方には、一回り小さな角筒部12bを形成してあり、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)で成形した摩擦体14に形成した貫通孔14aへ嵌着してある。連結筒20の中間部には段部20bを突設してあり、連結筒20の段部20bがスタンプ本体12の前端に当接するまで、連結筒20の後方部20cをスタンプ本体12の前方開口部12aへ挿着している。また、連結筒20の前方部20dには、キャップ5を、連結筒20の段部20bにキャップ5の後端が当接するまで装着させて前方部20dが被覆されるようにしてある。
印面体3は、連続気泡を有するEVA樹脂の表面部分を熱融解してシールし、シールしていない箇所が音符の図柄3c(鏡像状態)となるように印面3aを形成してある。印面体3には、熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させた熱変色性インキ(図示せず)を含浸してある。本実施例の熱変色性インキは、摩擦熱により消色するものを使用した。また、摩擦体14は貫通孔14aを形成してあり、貫通孔14aを通じてスタンプ本体12の後端部12cの表面に前記音譜と同様の図柄6aを印刷した紙製のラベル6を粘着材(図示せず)で貼着してある。
図11は、第二の実施例の熱変色性スタンプ11で押印を行った状態であり、紙面100に対し、印面体3に含浸させた熱変色性インキによる音譜の印像101を押印した図である。熱変色性スタンプ11では、摩擦体14の貫通孔14aに指の腹を添えて押印することができた。図12は、第二の実施例の熱変色性スタンプ11で紙面上の印像101を摩擦している状態であり、紙面100上の印像101を摩擦体14で摩擦して、その摩擦熱で印像101を消色させている図である。本実施例の摩擦体14は外形形状が四角形状であることから、図12に示すように角部14dを用いて細かい箇所の摩擦を行うことができた。
次に、図13から図17を用いて第三の実施例の熱変色性スタンプについて説明を行う。熱変色性スタンプ21は、PP樹脂(ポリプロピレン)で角筒状に成形したスタンプ本体22の前方開口部22aへ角筒状の連結筒20を嵌着してある。連結筒20の前方開口部20aには、印面3aを有したEVA樹脂(エチレン・酢酸ビニル共重合体)で成形した印面体3の後方部3bを嵌着してある。連結筒20の中間部には段部20bを突設してあり、連結筒20の段部20bがスタンプ本体12の前端に当接するまで、連結筒20の後方部20cをスタンプ本体12の前方開口部12aへ挿着している。また、連結筒20の前方部20dには、キャップ25を、連結筒20の段部20bにキャップ25の後端が当接するまで装着させて前方部20dが被覆されるようにしてある。キャップ本体250に形成した前方開口部250aには、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)で成形した摩擦体24の後方部24aを嵌着してある。
印面体3は、連続気泡を有するEVA樹脂の表面部分を熱融解してシールし、シールしていない箇所が音符の図柄3c(鏡像状態)となるように印面3aを形成してある。印面体3には、熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させた熱変色性インキ(図示せず)を含浸してある。本実施例の熱変色性インキは、摩擦熱により消色するものを使用した。また、摩擦体24の前端面24bには凹部24cを形成してあり、凹部24cの表面に前記音譜と同様の図柄6aを印刷した紙製のラベル6を粘着材(図示せず)で貼着してある。
図16は、第三の実施例の熱変色性スタンプ21で押印を行った状態であり、紙面100に対し、印面体3に含浸させた熱変色性インキによる音譜の印像101を押印した図である。熱変色性スタンプ21では、摩擦体24の凹部24cに指の腹を添えて押印することができた。図17は、第三の実施例の熱変色性スタンプ21で紙面上の印像101を摩擦している状態であり、紙面100上の印像101を摩擦体24で摩擦して、その摩擦熱で印像101を消色させている図である。本実施例の摩擦体24は外形形状が四角形状であることから、図17に示すように角部24dを用いて細かい箇所の摩擦を行うことができた。
次に、図18から図22を用いて第四の実施例の熱変色性スタンプについて説明を行う。熱変色性スタンプ31は、PP樹脂(ポリプロピレン)で角筒状に成形したスタンプ本体32の前方開口部32aへ角筒状の連結筒20を嵌着してある。連結筒20の前方開口部20aには、印面3aを有したEVA樹脂(エチレン・酢酸ビニル共重合体)で成形した印面体3の後方部3bを嵌着してある。連結筒20の中間部には段部20cを突設してあり、連結筒20の段部20bがスタンプ本体32の前端に当接するまで、連結筒20の後方部20cをスタンプ本体32の前方開口部32aへ挿着している。また、連結筒20の前方部20dには、キャップ35を、連結筒20の段部20bにキャップ35の後端が当接するまで装着させて前方部20dが被覆されるようにしてある。キャップ本体350に形成した前方開口部350aには、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)で成形した摩擦体34の後方部34aを嵌着してある。
印面体3は、連続気泡を有するEVA樹脂の表面部分を熱融解してシールし、シールしていない箇所が音符の図柄3c(鏡像状態)となるように印面3aを形成してある。印面体3には、熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させた熱変色性インキ(図示せず)を含浸してある。本実施例の熱変色性インキは、摩擦熱により消色するものを使用した。また、摩擦体34の前端面34bには凹部34cを形成してあり、凹部34cの表面に前記音譜と同様の図柄6aを印刷した紙製のラベル6を粘着材(図示せず)で貼着してある。
図21は、第四の実施例の熱変色性スタンプ31で押印を行った状態であり、紙面100に対し、印面体3に含浸させた熱変色性インキによる音譜の印像101を押印した図である。熱変色性スタンプ31では、摩擦体34の凹部34cに指の腹を添えて押印することができた。尚、本実施例の熱変色性スタンプ31は、図20で示したように、スタンプ本体32の後方に一回り小さな角筒部32bを形成してあり、キャップ35をスタンプ本体32の角筒部32bに装着した際には、角筒部32bに形成した係止凸部32cとキャップ本体350の内部に形成した係止凹部350bとが係合して、印面3aを押印して得られる印像101の向きと摩擦体34の凹部34cの表面に貼着した図柄6aの向きとが一致するので、使用者が使いやすい。図22は、第四の実施例の熱変色性スタンプ31で紙面上の印像101を摩擦している状態であり、紙面100上の印像101を摩擦体34で摩擦して、その摩擦熱で印像101を消色させている図である。本実施例の摩擦体34は外形形状が四角形状であることから、図22に示すように角部34dを用いて細かい箇所の摩擦を行うことができた。
1…熱変色性スタンプ、
2…スタンプ本体、2a…前方開口部、2b…後方開口、
2c…段部、2d…角筒部、
3…印面体、3a…印面、3b…後方部、3c…図柄、
4…摩擦体、4a…前方部、4b…後端面、4c…凹部、
4d…角部、
5…キャップ、
6…ラベル、6a…図柄、
100…紙面、101…印像、
11…熱変色性スタンプ、
12…スタンプ本体、12a…前方開口部、
12b…角筒部、12c…後端部、
20…連結筒、20a…前方開口部、
20b…段部、20c…後方部、20d…前方部、
14…摩擦体、14a…貫通孔、14d…角部、
21…熱変色性スタンプ、
22…スタンプ本体、22a…前方開口部、
24…摩擦体、24a…後方部、24b…前端面、24c…凹部、
24d…角部、
25…キャップ、250…キャップ本体、250a…前方開口部、
31…熱変色性スタンプ、
32…スタンプ本体、32a…前方開口部、
32b…角筒部、32c…係止凸部、
34…摩擦体、34a…後方部、34b…前端面、34c…凹部、
34d…角部、
35…キャップ、350…キャップ本体、350a…前方開口部、
350b…係止凹部。

Claims (5)

  1. 熱変色性インキを押印する印面と、前記熱変色性インキにより得られた紙面上の印像を摩擦してその摩擦熱で前記印像を熱変色可能な弾性材料から成る摩擦部とを有したことを特徴とする熱変色性スタンプ。
  2. スタンプ本体の前方に浸透材で形成した印面を設け、前記スタンプ本体の後方に前記摩擦部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱変色性スタンプ。
  3. 前記摩擦部の外形形状を多角形状に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の熱変色性スタンプ。
  4. 前記摩擦部に凹部を形成し、前記凹部に、前記印面により得られる印像と同様の図柄を有したシート部材を貼着したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の熱変色性スタンプ。
  5. 前記熱変色性スタンプがスタンプ本体と該スタンプ本体の前後に着脱可能なキャップとを有し、前記キャップの開口部の反対側に前記摩擦部を設けると共に該摩擦部の端面に前記印面により得られる印像と同様の図柄を有したシート部材を配し、前記スタンプ本体の後部に係止部を設け且つ前記キャップに係止受部を設け、前記スタンプ本体に前記キャップを装着した状態で前記係止部と前記係止受部とが係合することにより、前記印面を押印して得られる図柄の向きと前記シート部材の図柄の向きとを一致させることを特徴とした請求項1ないし4のいずれか1項に記載の熱変色性スタンプ。
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