JP2015192989A - ピペットおよびその製造方法 - Google Patents

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福西 賢晃
Yoshiaki Fukunishi
賢晃 福西
弘 小松
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弘 小松
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Abstract

【課題】本体部表面に印刷された目盛の脱落を防いだ液体移し替えピペット、及びその製造方法の提供。【解決手段】円筒状の本体部1と、本体部1の先端側に備えられた先端部2と、本体部の基端側に備えられた接続部3を有し、本体部1に計測目盛を備え、計測目盛の外側にさらに樹脂が積層される液体移し替えピペット。【選択図】図1

Description

本発明は、目盛付きピペットに関する。
ピペットは生化学試験をはじめとする液体を使用する様々な分野で使用されている。この中でも主に液体を移し替える際の吸引、保持、排出用として用いられるピペットがある。この種のピペットには更に本体に吸引保持した液体の容量が判別できるように目盛が表示されているものがあり、この目盛によって簡便に液体の秤量を行なうことが可能となる。尚、本発明におけるピペットとは、液体の吸引、排出の確認及び保持した液体の秤量を、ピペット本体を通して目視で行なうものをいい、秤量機能の付いたマイクロディスペンサーに接続して使用するディスペンサーチップは含まない。
ピペットはガラス製と樹脂製の2種類に大きく分けられるが、衝撃に強く軽量で、取り扱い性に優れた樹脂性のディスポーザブルピペットが主に使用されており、安価である点や、放射線滅菌が出来る、また使用後は焼却処理が出来るといった点も樹脂性ピペットの優れた点である。
樹脂製ピペットは、一般的にピペッターと呼ばれる液体の吸引排出を機械的に行なう装置に装着して使用されている。
前述のとおり、樹脂製ピペットはガラス製ピペットに比べて多くの優位性を有しているが、一方では樹脂製ピペット特有の問題点もある。
樹脂製ピペットにおいて、溶液の計量は本体に印刷された目盛によってなされる。通常、目盛はピペット本体の外側に顔料、染料などで印刷されている。この場合、ピペット外側が使用する溶液への接触や、人の手などの接触により目盛の一部又は全部が剥離し、見えにくくなることが発生する。さらに、剥離した顔料、染料等が異物として溶液に混入することが発生するという問題もある。
特に、再生医療に用いる場合は、分注溶液である培養液中に異物が混入すると、異物が培養系に入ることになるので、その培養容器中の細胞は異物混入ロットとして医療用途には使用できない可能性がある。
特開平9−950号公報
本発明の目的は、目盛の剥離を防いだピペットを提供するとともに、その製造方法を供することである。
このような目的は、下記(1)〜(7)に記載の本発明により達成される。
(1)液体移し替えピペットであって、円筒状の本体部と、該本体部の先端側に備えられた先端部と、該本体部の基端側に備えられた接続部を有し、本体部表面に計測目盛を有し、
該計測目盛の外側にさらに樹脂が積層されていることを特徴とする液体移し替えピペット

(2)前記本体部が、少なくとも樹脂を含む、(1)記載の液体移し替えピペット。
(3)前記計測目盛の外側に積層された樹脂が、ポリスチレン樹脂、PET樹脂、ポリスチレン樹脂とPET樹脂、またはスチレン−ブタジエン共重合体を含む、(1)または(2)いずれかに記載の液体移し替えピペット。
(4)本体部に樹脂を被覆する工程、を有する、(1)ないし(3)いずれかに記載の液体移し替えピペットの製造方法。
(5)前記目盛が、1.被覆する樹脂の内側に印刷、または 2.本体部に印刷、のいずれかで付されることを特徴とする、(4)に記載の液体移し替えピペットの製造方法。
(6)前記本体部への被覆樹脂が、熱収縮フィルムであることを特徴とする、(4)または(5)に記載の液体移し替えピペットの製造方法。
本発明によれば、目盛の脱落を防いだピペットを提供することができる。
本発明に係わるピペットを表す図。 本発明に係わるピペットを作製する方法を示した図。 本発明に係わるピペットを作製する方法を示した図。
(実施形態)
まず本発明におけるピペットの構造について説明する。
本発明のピペットは液体移し替えに用いるピペットであって、円筒状の本体部と、該本体部の先端側に備えられた先端部と、該本体部の基端側に備えられ、吸引装置と接続する接続部を有するものである。
ピペットは、一体型、またはセパレート型と呼ばれる方式が主として採用されている。一体型とは、先端部、本体部、接続部が一体成型で構成されているものを指している。一方、セパレート型とは、先端部、本体部、接続部がそれぞれのパートで成型され、最終的に溶着された一体となったものを指す。本発明はいずれの形態のピペットについても利用可能である。ピペットの具体的な構造については後述する。
本発明の一実施形態において、前記本体部は樹脂を含んでいてもよい。
ピペットの材質は、透明な樹脂であれば適時最適なものを使用することができるが、一例としてポリスチレン樹脂、PET樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂等が好適に用いられ、汎用性の面からポリスチレン樹脂が特に好ましく用いられる
本発明は、本体部表面に計測目盛を有し、該計測目盛の外側にさらに樹脂を有する、すなわち、前記本体部と樹脂との間に計測目盛を有する構造である。これにより、計測目盛が樹脂により被覆され、保護される構造となる。
本体部に計測目盛を備え、さらにその上に樹脂を有する構造にする方法は、下記二つが挙げられる。
第一の方法としては、計測目盛が被覆する樹脂の内側に印刷されており、本体部に該目盛印刷樹脂を被覆し、作製することが挙げられる。(図2に示す。)
第二の方法としては、前記計測目盛を本体部に印刷し、その後、樹脂により印刷部を被覆
し、作製することが挙げられる(図3示す。)
前期本体部への印刷については、適時最適な方法を用いることができるが、一例としてスクリーン印刷等を好適に用いることが挙げられる。また、印刷部の樹脂による被覆方法については、適時最適な方法を用いることができるが、一例として透明な熱収縮フィルムの使用や、樹脂組成物の塗布を用いることが可能である。
本発明にかかる目盛付ピペットの製造方法として好適な方法は、公知の方法でピペットを作製し、次にスクリーン印刷でピペット本体に、目盛を印刷後、当該ピペットに無地の透明熱収縮フィルム被せ、該フィルムを熱により収縮させて被覆することが挙げられる。
以上の2つの方法により、簡便に、かつ目盛の精度の高い目盛付きピペットを製造することが出来る。
熱収縮フィルムの形状は適時最適なものを使用可能であるが、ピペット本体に被せた後、熱収縮させることで容易に製造可能であることから、チューブ状に形成されたものを用いることが好ましい。この形状は、成型時に筒状に押し出し成型しても良いし、フィルム状に成型した後、丸めて端面を溶着または接着してチューブ状にしても良い。
本発明で用いる熱収縮フィルムは、熱による収縮が生ずるものであれば適時最適なものを使用可能であるが、本体部が溶融しない温度領域で収縮することが望ましく、例えばピペットの材質が前述のポリスチレンであれば、80℃〜160℃、好ましくは130℃〜160℃の範囲で熱収縮する材料であることが好ましい。この条件に適した材質のフィルムとしては、ポリスチレンを含むものが好ましく、ポリスチレン樹脂、PET樹脂、ポリスチレン樹脂とPET樹脂、またはスチレン−ブタジエン共重合体が層構造になったものが、透明性、価格面などを考慮した場合に好ましいものである。
また、熱収縮フィルムにおいて、熱収縮率が縦方向、横方向で異なるものを用いることが好ましい。例えば、縦方向の熱収縮率が0%、横方向の熱収縮率が50%のポリスチレン樹脂とPET樹脂が層構造になったものを用いる場合、縦方向をピペットの本体の長さ方向、横方法をピペットの円周方向にすることにより、本体の長さ方向の収縮のない被覆が可能となる。この方法は、特に熱収縮フィルムの内側に目盛りを印刷して収縮させることにより目盛付ピペットを作製する方法に関して、収縮前後における目盛の変化への影響が少ないことからきわめて有用である。
加熱方法に関しては、適時最適な方法を使用可能であるが、熱収縮フィルムが本体部を覆うチューブ形状が好ましい形状であることや、ピペット本体部への熱の影響を少なくするという観点から、熱収縮フィルムチューブの外側から加熱することが望ましい。
加熱の手段は、熱収縮フィルムの外部からの輻射熱、または温風による加熱などが挙げられる。前記方法の具体例としては、前者については赤外線ヒーターを円形に配置し、中に熱収縮フィルムを装着したピペットを通す方法、後者としては熱収縮フィルムを装着したピペットの外周に温風の吹き出し口をセットし加熱する方法、などが使用できる。
温風の発生方法は適時最適な方法を使用することができる。
次に、ピペットの構造について、詳細に説明する。
ピペットの構成単位のうち、先端部は液体を吸引するためのもので、中空の円錐形状であり、本体部に接合している箇所より先端に向かって縮径する構造である。先端部の最も先端は液体を通すための孔が開いている必要があり、孔径は特に限定しない。
一方、本体部の基端側に接合され吸引装置と接続する接続部については、末端が開口されており、吸引装置のチャック部との勘合性と、勘合後のシール性のあるものについて適時
最適な形状のものを使用できる。シール性は、勘合部からの空気の漏れの発生を抑える性質であり、空気の漏れがあると液体がピペット中に保持できないことになる。吸引装置のチャック部はゴム製である場合が多く、接続部は樹脂製で外側が凹凸の無いフラットな形状であることが好ましい。
また、ピペットの容量が2mL以下のものは、一般的に本体部の直径が数mm以下であるので本体部の末端をそのまま接続部に用いることができる。また、5mL以上のものは、本体部の直径が太くなるため吸引装置のチャック部の内径にあわせたサイズまで径を縮小する必要があるため、多くの場合、別部品として成型した後、本体部に熱溶着などで接着する。
1 ピペット本体
2 ピペット先端部
3 ピペット接続部
4 本体無地ピペット
5 目盛印字熱収縮フィルム
6 本体目盛印字ピペット
7 無地熱収縮フィルム

Claims (6)

  1. 液体移し替えピペットであって、
    円筒状の本体部と、
    該本体部の先端側に備えられた先端部と、
    該本体部の基端側に備えられた接続部を有し、
    本体部表面に計測目盛を有し、
    該計測目盛の外側にさらに樹脂が積層されていること
    を特徴とする液体移し替えピペット。
  2. 前記本体部が、少なくとも樹脂を含む、
    請求項1記載の液体移し替えピペット。
  3. 前記計測目盛の外側に積層された樹脂が、
    ポリスチレン樹脂、PET樹脂、ポリスチレン樹脂とPET樹脂、またはスチレン−ブタジエン共重合体を含む、
    請求項1または2いずれか1項に記載の液体移し替えピペット。
  4. 本体部に樹脂を被覆する工程、
    を有する、
    請求項1ないし3いずれか1項に記載の液体移し替えピペットの製造方法。
  5. 前記目盛が、
    ・ 被覆する樹脂の内側に印刷、
    または
    (2)本体部に印刷、
    のいずれかで付されることを特徴とする、
    請求項4に記載の液体移し替えピペットの製造方法。
  6. 前記本体部への被覆樹脂が、熱収縮フィルムであることを特徴とする、
    請求項4または5に記載の液体移し替えピペットの製造方法。

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