JP2015192564A - 車両用電動機 - Google Patents

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芳明 湯澤
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Abstract

【課題】車両用電動機において、オイルポンプの配置空間を省略することができるとともに、オイルポンプの駆動によるエネルギ効率の低下を低減する。【解決手段】車両用電動機は、ステータと、ロータと、前記ロータの回転中心に設けられ、少なくとも一方側の端部が開口する少なくとも一つの軸方向孔を有するシャフトと、前記シャフトの軸方向一端側に開口する前記軸方向孔内に設けられ、前記シャフトの一方向への回転時に回転しない一方、前記シャフトの他方向への回転時に前記シャフトの回転に伴って回転してオイルを前記シャフト内に導く第1のオイル導入部材と、前記シャフトの軸方向他端側に開口する前記軸方向孔内に設けられ、前記シャフトの他方向への回転時に回転しない一方、前記シャフトの一方向への回転時に前記シャフトの回転に伴って回転してオイルを前記シャフト内に導く第2のオイル導入部材と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源として車両に搭載される車両用電動機に関する。
従来、電動機であるモータジェネレータを駆動源としたハイブリッド車両(HEV)や電気自動車(EV)が知られている。これらの車両は、リチウムイオン二次電池等の高電圧バッテリを搭載し、高電圧バッテリからモータジェネレータに駆動電流を供給することでモータジェネレータを高出力で回転駆動し、車両を走行させるようにしている。また、車輪の回転駆動力によってモータジェネレータを回転駆動させて車両にブレーキ力を与えるとともに、そのときにモータジェネレータで発生する電力を高電圧バッテリに充電するように構成される車両もある。
ハイブリッド車両や電気自動車において、モータジェネレータは、HEVトランスミッション用ギヤボックスやEV減速機用ギヤボックス等に収容される場合がある。これらのギヤボックスでは、歯車や軸受に加えてモータジェネレータの潤滑、冷却が必要であり、マニュアルトランスミッション用ギヤボックス等に比べてより多くの潤滑剤、冷却剤の供給が要求される。そのため、ギヤボックスにギヤポンプや電動ポンプを配置して、潤滑剤あるいは冷却剤としてのオイルが安定的にギヤボックス内に供給されるようにしている。例えば、特許文献1には、モータケースの外部に取り付けられ、モータの駆動軸によりロータが回転されてオイルを吸入するギヤポンプ型のオイルポンプが開示されている。
特開2013−36407号公報
しかしながら、特許文献1に記載のオイルポンプ等のように、モータジェネレータとは別に独立してオイルポンプを設けた場合には、オイルポンプを配置する空間を確保する必要がある。また、特許文献1に記載のオイルポンプ等のように、モータジェネレータとは別にオイルポンプが駆動されるようにした場合には、オイルポンプを駆動することによるエネルギ効率の悪化が懸念される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、オイルポンプの配置空間を低減することができるとともに、オイルポンプの駆動によるエネルギ効率の低下を低減することができる車両用電動機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、車両の駆動源として搭載される車両用電動機において、環状のステータと、前記ステータの内側に回転自在に設けられたロータと、前記ロータの回転中心に設けられ、前記ロータとともに回転自在に支持され、少なくとも一方側の端部が開口する少なくとも一つの軸方向孔を有するシャフトと、前記シャフトの軸方向の一端側に開口する前記軸方向孔内に設けられ、前記シャフトの一方向への軸回転時に回転しない一方、前記シャフトの他方向への軸回転時に前記シャフトの回転に伴って回転してオイルを前記シャフト内に導く第1のオイル導入部材と、前記シャフトの軸方向の他端側に開口する前記軸方向孔内に設けられ、前記シャフトの他方向への軸回転時に回転しない一方、前記シャフトの一方向への軸回転時に前記シャフトの回転に伴って回転してオイルを前記シャフト内に導く第2のオイル導入部材と、を備える、車両用電動機が提供される。
また、前記第1のオイル導入部材は、前記軸方向孔内に設けられた第1のワンウェイクラッチを介して前記シャフトに保持され、前記第2のオイル導入部材は、前記軸方向孔内に設けられた第2のワンウェイクラッチを介して前記シャフトに保持されてもよい。
また、前記第1のオイル導入部材及び前記第2のオイル導入部材は、インペラを有する羽根車により構成されてもよい。
また、前記少なくとも一つの軸方向孔は、前記軸方向の両端側が開口する一つの軸方向孔であってもよい。
また、前記軸方向孔の前記軸方向の両端側には、前記シャフトの外部から前記軸方向孔内へ前記オイルを通過させる一方、前記軸方向孔内から前記シャフトの外部へ前記オイルを通過させない一方向弁をそれぞれ備えてもよい。
また、前記車両用電動機は、変速機又は減速機とともにハウジング内に収容され、前記オイルがハウジング内の潤滑又は冷却に用いられてもよい。
以上説明したように本発明によれば、車両用電動機において、オイルポンプの配置空間を低減することができるとともに、オイルポンプの駆動によるエネルギ効率の低下を低減することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るモータジェネレータの構成を示す部分断面図である。 同実施形態に係るロータシャフト内のワンウェイクラッチ及び羽根車を示す模式図である。 同実施形態に係るモータジェネレータの正回転時のオイルの流通状態を示す説明図である。 同実施形態に係るモータジェネレータの逆回転時のオイルの流通状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るモータジェネレータの構成を示す模式図である。 同実施形態に係るモータジェネレータの正回転時のオイルの流通状態を示す説明図である。 同実施形態に係るモータジェネレータの逆回転時のオイルの流通状態を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係るモータジェネレータの構成を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1の実施の形態>
(1.車両用電動機の構成例)
図1は、本実施形態に係る車両用電動機としてのモータジェネレータ50の構成例を示す部分断面図を示している。係るモータジェネレータ50は、ギヤボックスの一部を構成するものであり、図示しないトランスミッション装置等とともにハウジング31に収容されている。すなわち、ハウジング31内には、モータジェネレータ50とともに、図示しないトルクコンバータや遊星歯車機構、クラッチ機構、変速機、ディファレンシャルギヤ、前後輪動力配分機構等が収容されている。
モータジェネレータ50は、ステータ51及びロータ52を備えている。ステータ51は、磁性材料により環状に形成され、固定ネジ60によりハウジング31に固定されている。ステータ51にはコイル53が巻き付けられている。ロータ52は、磁性材料により環状に形成され、ステータ51の径方向内側に微小隙間Sを介して設けられて、コイル53への通電により回転する。ロータ52はロータシャフト54に固定されており、ロータシャフト54は、環状のロータ52の回転中心に設けられ、出力軸35aに連結されている。ロータ52の回転力、すなわちモータジェネレータ50の駆動力は、ロータシャフト54を介して出力軸35aに伝達される。
ロータシャフト54の両端側は、ロータシャフト54の回転をスムーズにする第1軸受55及び第2軸受56によって支持されている。第1軸受55及び第2軸受56は例えばボールベアリングとすることができる。ハウジング31には、第1軸受55が配置される第1のシャフト支持部31aと、第2軸受56が配置される第2のシャフト支持部31bとが設けられている。ロータシャフト54は、第1軸受55及び第2軸受56を介して第1のシャフト支持部31a及び第2のシャフト支持部31bに回転自在に支持されている。
ロータシャフト54は中空状に形成され、内部に形成された軸方向孔54aには、潤滑剤又は冷却剤としてのオイルが流通可能になっている。ロータシャフト54の軸方向孔54aの両端側は、オイルが滞留するオイルバス90a,90bに接続されている。オイルバス90a,90bから軸方向孔54aに至るオイル流通路は液密の空間とされ、オイルで満たされた状態となっている。
また、ロータシャフト54の軸方向中央部には、内部の軸方向孔54aとロータシャフト54の外周面とを連通する径方向孔130を有し、軸方向孔54aに導入したオイルが径方向孔130を介してハウジング31内の他の部位に流れるようになっている。径方向孔130の数は一つに限られず、複数設けられていてよい。また、径方向孔130を設ける位置についても適宜の位置を選択することができる。
また、軸方向孔54aにおける軸方向の一端側(図中左側)には、第1のワンウェイクラッチ100a、第1の羽根車110a及び第1の一方向弁120aが備えられている。第1の一方向弁120aは、溶接又は圧入等により軸方向孔54a内に固定され、ロータシャフト54の軸方向孔54a内へのオイルの流入を許容する一方、軸方向孔54aからのオイルの流出を禁止する。第1のワンウェイクラッチ100aは、第1の一方向弁120aよりも内部側の軸方向孔54a内に、溶接又は圧入等により固定されている。また、第1の羽根車110aは、第1のワンウェイクラッチ100aを介してロータシャフト54に保持されている。第1の羽根車110aは、ロータシャフト54が一方側に軸回転するときにはロータシャフト54とともに回転する一方、ロータシャフト54が他方側に軸回転するときにはロータシャフト54によって回転させられないように構成される。
また、軸方向孔54aにおける軸方向の他端側(図中右側)には、第2のワンウェイクラッチ100b、第2の羽根車110b及び第2の一方向弁120bが備えられている。第2のワンウェイクラッチ100b、第2の羽根車110b及び第2の一方向弁120bは、基本的には第1のワンウェイクラッチ100a、第1の羽根車110a及び第1の一方向弁120aと同様の構成を有する。ただし、第2の羽根車110bは、ロータシャフト54が一方側に軸回転するときにはロータシャフト54とともに回転させられない一方、ロータシャフト54が他方側に軸回転するときにはロータシャフト54とともに回転するように構成される。
すなわち、本実施形態に係るモータジェネレータ50は、例えばモータジェネレータ50が正回転するときに、ロータシャフト54の正回転に伴って第1の羽根車110aが回転し、第2の羽根車110bは回転しない。また、本実施形態に係るモータジェネレータ50は、例えばモータジェネレータ50が逆回転するときに、第1の羽根車110aは回転せず、ロータシャフト54の逆回転に伴って第2の羽根車110bは回転する。モータジェネレータ50の正回転とは、車両が前進する状態での回転方向を意味し、モータジェネレータ50の逆回転とは、車両が後退する状態での回転方向を意味する。第1の羽根車110a及び第2の羽根車110bの内周面には複数のインペラが設けられ、第1の羽根車110a及び第2の羽根車110bが回転する際には、負圧によってオイルがオイルバス90a,90bからロータシャフト54内に吸い込まれるように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る第1の羽根車110a及び第2の羽根車110bが、第1のオイル導入部材及び第2のオイル導入部材としての機能を有している。なお、ロータシャフト54の軸回転方向に対する、第1の羽根車110a及び第2の羽根車110bの回転動作は、逆に構成されていてもよい。具体的には、モータジェネレータ50の正回転又は逆回転いずれの場合に、第1の羽根車110a又は第2の羽根車110bのどちらが回転するかは適宜設定することができる。
次に、本実施形態に係るモータジェネレータ50のワンウェイクラッチ及び羽根車の構成についてより具体的に説明する。図2は、ロータシャフト54内に設けられた第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aの構成例を示している。図2は、図1に矢印Xで示すように、ロータシャフト54の一端側から第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aを軸方向に見た図を示している。図2に示す第1のワンウェイクラッチ100aは、カム式のワンウェイクラッチとして構成されている。ただし、カム式のワンウェイクラッチはワンウェイクラッチの一例であって、他の形式、例えばスプラグ式のワンウェイクラッチとしてもよい。
本実施形態において、第1のワンウェイクラッチ100aは、圧入や溶接等によってロータシャフト54の内周面に固定されており、ロータシャフト54が正方向又は逆方向のいずれの方向に回転する場合にもロータシャフト54とともに回転する。第1のワンウェイクラッチ100aは、ローラ105及びスプリング107が収容されたポケット103を内周面側に備えている。ポケット103の底面の一部はカム面103aとして構成されている。図2の例では、第1のワンウェイクラッチ100aは、8組のローラ105、スプリング107及びポケット103を有している。また、第1のワンウェイクラッチ100aの径方向内側には第1の羽根車110aが収容されており、ローラ105が第1の羽根車110aの外面とポケット103の底面とに接触した状態で保持されている。第1の羽根車110aの内周面には複数のインペラ115が設けられている。
係る第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aが備えられる場合、ロータシャフト54が正方向に回転すると、第1のワンウェイクラッチ100aが回転し、第1の羽根車110aは第1のワンウェイクラッチ100aに対して逆方向に移動する。これにより、ローラ105と第1の羽根車110aの外面及びカム面103aとの接触面圧が高くなり、第1の羽根車110aへロータシャフト54の回転動力が伝達される。第1の羽根車110aには、第1の羽根車110aが正方向に回転する際にオイルが軸方向孔54a内に吸い込まれるようにインペラ115が形成されている。したがって、ロータシャフト54が正方向に回転する際には第1の羽根車110aを介してオイルがロータシャフト54内に供給される。
一方、ロータシャフト54が逆方向に回転すると、第1のワンウェイクラッチ100aが回転し、第1の羽根車110aは第1のワンウェイクラッチ100aに対して正方向に移動する。これにより、ローラ105と第1の羽根車110aの外面及びカム面103aとの接触面圧が低下し、ローラ105が第1の羽根車110aの外面上を滑るため、ロータシャフト54の回転動力は第1の羽根車110aへ伝達されない。したがって、第1の羽根車110aによってはオイルの流動は生じない。
第2のワンウェイクラッチ100b及び第2の羽根車110bも、図2に示した第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aと基本的に同一の構成を有している。ただし、第2のワンウェイクラッチ100b及び第2の羽根車110bは、ロータシャフト54が逆回転したときに、第2の羽根車110bにロータシャフト54の回転動力が伝達されるように構成される。また、第2のワンウェイクラッチ100b及び第2の羽根車110bは、ロータシャフト54が正方向に回転したときに、ロータシャフト54の回転動力が第2の羽根車110bへ伝達されないように構成される。したがって、ロータシャフト54が逆方向に回転する際には第2の羽根車110bを介してオイルがロータシャフト54内に供給され、ロータシャフト54が正方向に回転する際には第2の羽根車110bによってはオイルの流動は生じない。
(2.オイルの流通状態)
図3及び図4は、モータジェネレータ50(ロータシャフト54)の正回転時又は逆回転時のオイルの流れを示している。図3が、モータジェネレータ50の正回転時のオイルの流れを示し、図4が、モータジェネレータ50の逆回転時のオイルの流れを示している。
本実施形態に係るモータジェネレータ50では、ロータシャフト54が正方向に回転すると、ロータシャフト54の回転に伴って第1の羽根車110aが回転する。これにより、図3に示すように、第1の一方向弁120aと第1の羽根車110aとの間の領域A内に負圧が生じて、第1の一方向弁120aが開弁する。その結果、オイルは、第1の一方向弁120aを介して軸方向孔54a内に供給され、さらに径方向孔130を介して摺動部分や発熱部分に供給される。このとき、第2の羽根車110bは回転せず、また、第2の一方向弁120bは軸方向孔54aの内部圧力を受けて閉鎖した状態となる。
一方、ロータシャフト54が逆方向に回転すると、ロータシャフト54の回転に伴って第2の羽根車110bが回転する。これにより、図4に示すように、第2の一方向弁120bと第2の羽根車110bとの間の領域B内に負圧が生じて、第2の一方向弁120bが開弁する。その結果、オイルは、第2の一方向弁120bを介して軸方向孔54a内に供給され、さらに径方向孔130を介して摺動部分や発熱部分に供給される。このとき、第1の羽根車110aは回転せず、また、第1の一方向弁120aは軸方向孔54aの内部圧力を受けて閉鎖した状態となる。
このように、本実施形態に係るモータジェネレータ50は、モータジェネレータ50の正回転時又は逆回転時のいずれの場合においても、オイルが、モータジェネレータ50の回転駆動力によって吸い上げられて摺動部分や発熱部分に供給される。係るモータジェネレータ50は、ロータシャフト54の軸方向孔54a内にワンウェイクラッチ及び羽根車を設けることによってオイルを吸い上げるように構成されている。したがって、モータジェネレータ50やそのハウジング31から、オイルポンプ等の配置空間を省略することができる。また、モータジェネレータ50の回転駆動力によってオイルを吸い上げるように構成していることから、モータジェネレータとは別に設けられたオイルポンプを駆動するための駆動力が不要となる。したがって、モータジェネレータ50を駆動する際のエネルギ効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係るモータジェネレータ50は、吸い上げられるオイルが、ロータシャフト54の軸方向孔54a内に直接導かれる。したがって、比較的発熱しやすいロータ52やステータ51に対して直接冷却剤を供給しやすくなって、冷却効率を向上させることができる。特に、オイルバス90a,90bに冷却装置を設けることによって、低温のオイルをロータ52及びステータ51に供給することができ、さらに冷却効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係るモータジェネレータ50は、モータジェネレータ50の回転駆動力によってオイルを吸い上げて、摺動部分や発熱部分に供給するものである。したがって、モータジェネレータ50を備えたギヤボックスが、内燃機関と直結されたジェネレータを有するギヤボックスとして構成される場合、内燃機関の出力軸を空転させつつジェネレータを回転させることによって、車両の停車中においてもオイルを循環させることができる。具体的には、マニュアルトランスミッション車両の場合には。内燃機関の出力軸に連結されたギヤが回転しないとギヤポンプを駆動させることができず、オイルを循環させられない場合がある。しかしながら、本実施形態に係るモータジェネレータ50であれば、車両の停車中にモータジェネレータ50のみを回転させて、オイルを循環させることができる。
なお、本実施形態に係るモータジェネレータ50においては、第1の一方向弁120a及び第2の一方向弁120bのうちの少なくとも一つを省略することもできる。この場合には、いずれか一方の端部側から軸方向孔54a内に導入されるオイルが、他方の端部側からではなく径方向孔130から流出するように、軸方向孔54aの端部の開口面積と径方向孔130の開口面積とを調整する。これにより、第1の一方向弁120a及び第2の一方向弁120bを省略しても、オイルを摺動部分又は発熱部分に適切に導くことができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係るモータジェネレータについて説明する。
図5は、第2の実施の形態に係るモータジェネレータ50Aの構成を概略的に示す模式図である。本実施形態に係るモータジェネレータ50Aでは、ロータシャフト54は二つの軸方向孔54b,54cを有している。第1の軸方向孔54bは、ロータシャフト54の軸方向の一端側(図中左側)に開口し、第2の軸方向孔54cは、ロータシャフト54の軸方向の他端側(図中右側)に開口している。
第1の軸方向孔54bの開口端側には第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aが備えられている。また、第2の軸方向孔54cの開口端側には第2のワンウェイクラッチ100b及び第2の羽根車110bが備えられている。第1の軸方向孔54b及び第2の軸方向孔54cには、それぞれ軸方向孔の内部とロータシャフト54の外部とを接続する径方向孔130a,130bが設けられている。第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aは、第1の実施の形態に係るモータジェネレータ50の第1のワンウェイクラッチ100a及び第1の羽根車110aと同様の構成とすることができる。また、第2のワンウェイクラッチ100b及び第2の羽根車110bは、第1の実施の形態に係るモータジェネレータ50の第2のワンウェイクラッチ100b及び第2の羽根車110bと同様の構成とすることができる。本実施形態においても、第1の羽根車110a及び第2の羽根車110bが、第1のオイル導入部材及び第2のオイル導入部材としての機能を有している。
図6及び図7は、本実施形態に係るモータジェネレータ50A(ロータシャフト54)の正回転時又は逆回転時のオイルの流れを示している。図6が、モータジェネレータ50Aの正回転時のオイルの流れを示し、図7が、モータジェネレータ50Aの逆回転時のオイルの流れを示している。
本実施形態に係るモータジェネレータ50Aでは、ロータシャフト54が正方向に回転すると、ロータシャフト54の回転に伴って第1の羽根車110aが回転する。これにより、図6に示すように、軸方向孔54bの開口端側の、第1の羽根車110aに隣接する領域C内に負圧が生じて、オイルが第1の羽根車110aを介して軸方向孔54b内に供給される。軸方向孔54b内に供給されたオイルは、さらに径方向孔130aを介して摺動部分や発熱部分に供給される。このとき、第2の羽根車110bは回転しない。また、第1の軸方向孔54bは第2の軸方向孔54cと区分されて構成されていることから、第1の軸方向孔54bに流入したオイルが第2の軸方向孔54cから流出することもない。
一方、ロータシャフト54が逆方向に回転すると、ロータシャフト54の回転に伴って第2の羽根車110bが回転する。これにより、図7に示すように、軸方向孔54cの開口端側の、第2の羽根車110bに隣接する領域D内に負圧が生じて、オイルが第2の羽根車110bを介して軸方向孔54c内に供給される。軸方向孔54c内に供給されたオイルは、さらに径方向孔130bを介して摺動部分や発熱部分に供給される。このとき、第1の羽根車110aは回転しない。また、第2の軸方向孔54cは第1の軸方向孔54bと区分されて構成されていることから、第2の軸方向孔54cに流入したオイルが第1の軸方向孔54bから流出することもない。
以上のように、第2の実施の形態に係るモータジェネレータ50Aは、第1の軸方向孔54bと第2の軸方向孔54cとを区分して構成しているために、一方向弁を省略することができる。係る構成のモータジェネレータ50Aによっても、第1の実施の形態に係るモータジェネレータ50と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係るモータジェネレータ50Bについて説明する。
図8は、第3の実施の形態に係るモータジェネレータ50Bの構成を概略的に示す模式図である。本実施形態に係るモータジェネレータ50Bでは、ロータシャフト54の軸方向孔54aの回転中心に軸140が設けられている。軸140は、例えば軸方向の両端側及び中央部において、それぞれ複数の支柱145によって支持されている。
また、軸140の一端側(図中左側)には、第1のワンウェイクラッチ100c及び第1の羽根車110cが取り付けられている。第1のワンウェイクラッチ100cは、ロータシャフト54の回転に伴って軸140とともに正方向又は逆方向に回転する。また、第1の羽根車110cは、ロータシャフト54が正方向に回転する際には第1のワンウェイクラッチ100cにクラッチされて、軸140とともに正方向に回転する。一方、第1の羽根車110cは、ロータシャフト54が逆方向に回転する際には第1のワンウェイクラッチ100cにクラッチされず、回転しない。第1の羽根車110cには、第1の羽根車110cが正方向に回転する際にオイルが軸方向孔54a内に吸い込まれるようにインペラが形成されている。したがって、ロータシャフト54が正方向に回転する際には第1の羽根車110cを介してオイルがロータシャフト54内に供給される。
また、軸140の他端側(図中右側)には、第2のワンウェイクラッチ100d及び第2の羽根車110dが取り付けられている。第2のワンウェイクラッチ100dは、ロータシャフト54の回転に伴って軸140とともに正方向又は逆方向に回転する。また、第2の羽根車110dは、ロータシャフト54が逆方向に回転する際には第2のワンウェイクラッチ100dにクラッチされて、軸140とともに逆方向に回転する。一方、第2の羽根車110dは、ロータシャフト54が逆方向に回転する際には第2のワンウェイクラッチ100dにクラッチされず、回転しない。第2の羽根車110dには、第2の羽根車110dが逆方向に回転する際にオイルが軸方向孔54a内に吸い込まれるようにインペラが形成されている。したがって、ロータシャフト54が逆方向に回転する際には第2の羽根車110dを介してオイルがロータシャフト54内に供給される。
本実施形態に係る第1の羽根車110c及び第2の羽根車110dが、第1のオイル導入部材及び第2のオイル導入部材としての機能を有している。このほか、本実施形態に係るモータジェネレータ50Bは、第1の実施の形態に係るモータジェネレータ50と同様に構成された第1の一方向弁120a及び第2の一方向弁120bを備えている。
本実施形態に係るモータジェネレータ50Bにおいても、ロータシャフト54が正方向に回転すると、ロータシャフト54の回転に伴って第1の羽根車110cが回転し、第1の一方向弁120aが開弁する。その結果、オイルは、第1の一方向弁120aを介して軸方向孔54a内に供給され、さらに径方向孔130を介して摺動部分や発熱部分に供給される。このとき、第2の羽根車110dは回転せず、また、第2の一方向弁120bは軸方向孔54aの内部圧力を受けて閉鎖した状態となる。
一方、ロータシャフト54が逆方向に回転すると、ロータシャフト54の回転に伴って第2の羽根車110dが回転し、これにより第2の一方向弁120bが開弁する。その結果、オイルは、第2の一方向弁120bを介して軸方向孔54a内に供給され、さらに径方向孔130を介して摺動部分や発熱部分に供給される。このとき、第1の羽根車110cは回転せず、また、第1の一方向弁120aは軸方向孔54aの内部圧力を受けて閉鎖した状態となる。
以上のように、第3の実施の形態に係るモータジェネレータ50Bによっても、第1の実施の形態に係るモータジェネレータ50と同様の効果を得ることができる。また、第3の実施の形態に係るモータジェネレータ50Bを構成する際に、第2の実施の形態に係るモータジェネレータ50Aのように、軸方向孔を区分して構成することにより、一方向弁を省略することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ロータシャフト54の内周面又はロータシャフト54の軸方向孔54a内に設けた軸140にワンウェイクラッチを固定していたが、本発明は係る例に限定されない。例えば、ワンウェイクラッチをロータシャフトに固定せずに、ロータシャフトの軸回転方向によって、ロータシャフトとワンウェイクラッチとのクラッチ又はその解除が切り換わるように構成してもよい。係る構成によれば、例えばモータジェネレータの正回転時にはワンウェイクラッチに対してロータシャフトの回転駆動力が伝達されて、ワンウェイクラッチに固定された羽根車が回転する一方、モータジェネレータの逆回転時には、ワンウェイクラッチ及び羽根車が回転しないように構成することができる。この場合、羽根車とワンウェイクラッチとを一体化して、ワンウェイクラッチの内周面に所定のインペラを設けるようにしてもよい。
31 ハウジング
50,50A,50B モータジェネレータ
51 ステータ
52 ロータ
53 コイル
54 ロータシャフト
54a 軸方向孔
54b 第1の軸方向孔
54c 第2の軸方向孔
55 第1軸受
56 第2軸受
90a,90b オイルバス
100a,100c 第1のワンウェイクラッチ
100b,100d 第2のワンウェイクラッチ
103 ポケット
103a カム面
105 ローラ
107 スプリング
110a,110c 第1の羽根車
110b,110d 第2の羽根車
115 インペラ
120a 第1の一方向弁
120b 第2の一方向弁
130,130a,130b 径方向孔
140 軸
145 支柱

Claims (6)

  1. 車両の駆動源として搭載される車両用電動機において、
    環状のステータと、
    前記ステータの内側に回転自在に設けられたロータと、
    前記ロータの回転中心に設けられ、前記ロータとともに回転自在に支持され、少なくとも一方側の端部が開口する少なくとも一つの軸方向孔を有するシャフトと、
    前記シャフトの軸方向の一端側に開口する前記軸方向孔内に設けられ、前記シャフトの一方向への軸回転時に回転しない一方、前記シャフトの他方向への軸回転時に前記シャフトの回転に伴って回転してオイルを前記シャフト内に導く第1のオイル導入部材と、
    前記シャフトの軸方向の他端側に開口する前記軸方向孔内に設けられ、前記シャフトの他方向への軸回転時に回転しない一方、前記シャフトの一方向への軸回転時に前記シャフトの回転に伴って回転してオイルを前記シャフト内に導く第2のオイル導入部材と、
    を備える、車両用電動機。
  2. 前記第1のオイル導入部材は、前記軸方向孔内に設けられた第1のワンウェイクラッチを介して前記シャフトに保持され、前記第2のオイル導入部材は、前記軸方向孔内に設けられた第2のワンウェイクラッチを介して前記シャフトに保持される、請求項1に記載の車両用電動機。
  3. 前記第1のオイル導入部材及び前記第2のオイル導入部材は、インペラを有する羽根車により構成される、請求項1又は2に記載の車両用電動機。
  4. 前記少なくとも一つの軸方向孔は、前記軸方向の両端側が開口する一つの軸方向孔である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用電動機。
  5. 前記軸方向孔の前記軸方向の両端側には、前記シャフトの外部から前記軸方向孔内へ前記オイルを通過させる一方、前記軸方向孔内から前記シャフトの外部へ前記オイルを通過させない一方向弁をそれぞれ備える、請求項4に記載の車両用電動機。
  6. 前記車両用電動機は、変速機又は減速機とともにハウジング内に収容され、前記オイルがハウジング内の冷却又は潤滑に用いられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用電動機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017225204A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 本田技研工業株式会社 回転電機ユニット
WO2024013047A1 (de) * 2022-07-14 2024-01-18 Magna powertrain gmbh & co kg Elektrische maschine mit einem passiven ventil

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