JP2015191839A - 導光部材、導光部材の製造方法 - Google Patents

導光部材、導光部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の拡散溝での拡散性を向上させることができる、導光部材及び導光部材の製造方法を提供する。
【解決手段】導光部材1は、光源20からの光が入射する第一の端面11と、第一の端面11とは反対側の位置に配置される第二の端面12と、を備える。導光部材1は、第一の端面11と第二の端面12が向き合う方向に沿って設けられ第一の端面11から入射した光が反射する反射面13を備える。反射面13は、光を拡散する複数の拡散溝13aと、拡散溝13a以外の部分に設けられる平坦面13bと、を有する。反射面13は、夫々の拡散溝13aの断面形状が異なる形状変化領域14を少なくとも一つ備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、導光部材及び導光部材の製造方法に関する。より詳細には、導光部材内に入射した光を拡散させるために、拡散溝が形成された導光部材及び導光部材の製造方法に関する。
従来、光源から発せられる光が入射する入光面と、入光面から入射した光が反射する反射面と、反射面で反射した光が出射する出光面と、を備えた導光部材が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−174445号公報
特許文献1に記載されている発明では、反射面には光を拡散させる複数の拡散溝が形成され、夫々の拡散溝の間には平坦面が設けられる。拡散溝は切削加工により三角形状に形成され、全ての拡散溝が同形状をしていた。そのため、拡散溝に至った光の拡散方向がどの拡散溝でも同様になってしまっていた。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、複数の拡散溝での拡散性を向上させることができる、導光部材及び導光部材の製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成とする。
光源からの光が入射する第一の端面と、前記第一の端面とは反対側の位置に配置される第二の端面と、前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に沿って設けられ前記第一の端面から入射した光が反射する反射面と、前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に沿って設けられ前記反射面で反射した光が出射する出光面と、を備え、前記出光面は、前記反射面とは反対側の位置に配置され、前記反射面は、光を拡散する複数の拡散溝と、前記拡散溝以外の部分に設けられる平坦面と、を有し、前記反射面は、異なる断面形状の前記拡散溝を有する形状変化領域を少なくとも一つ備えることを特徴とする。
また、前記反射面に複数の前記形状変化領域が設けられ、夫々の前記形状変化領域内の拡散溝の断面形状の変化が同様であることが好ましい。
また、前記拡散溝は前記反射面の前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に複数形成され、前記形状変化領域内では、前記拡散溝の前記第一の端面側の側面と前記平坦面との角度が、前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向に規則的に減少する又は増加することが好ましい。
また、前記拡散溝は前記反射面の前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に複数形成され、前記拡散溝の長さ方向は、前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向及び前記反射面から前記出光面に向かう方向に直交する方向に対して、傾斜して設けられることが好ましい。
また、前記第一の端面と前記第二の端面の両端面は前記光源からの光が入射する入光面となり、前記拡散溝同士の間隔は、前記反射面の前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向の中央から、前記第一の端面側に行く程広くなり且つ前記第二の端面側に行く程広くなることが好ましい。
また、前記第一の端面と前記第二の端面の両端面は前記光源からの光が入射する入光面となり、前記拡散溝の長さは、前記反射面の前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向の中央から、前記第一の端面側に行く程短くなり且つ前記第二の端面側に行く程短くなることが好ましい。
上記した構成の導光部材の製造方法であって、断面形状が異なる複数の前記拡散溝が形成されることを特徴とする。
また、押出成形によって棒状の押出成形体が成形される成形工程と、前記押出成形体の前記反射面を構成する面にレーザーの照射角度が変化することにより前記拡散溝が形成される拡散溝形成工程と、前記押出成形体が所望の長さに切断される切断工程と、を備えることが好ましい。
また、レーザーの照射角度が変化することにより、前記拡散溝の前記第一の端面側の側面と前記平坦面との角度が前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向に増加して、複数の前記拡散溝が形成されることが好ましい。
また、拡散溝形成工程及び切断工程を成形工程とインラインで行うことが好ましい。
本発明の導光部材では、形状変化領域内の複数の拡散溝の形状が全て同形状ではなく変化させている。これにより、拡散溝に至った光を様々な方向に拡散させることができる。
本発明の導光部材の製造方法では、拡散溝の断面形状が変化して形成される。これにより、拡散溝に至った光を様々な方向に拡散させることができる。
図1Aは本実施形態の導光部材の斜視図であり、図1Bは本実施形態の導光部材の入光面の第一の端面の正面図である。 本実施形態の導光部材の両端に光源を配置したときの平面図である。 本実施形態の導光部材の複数の拡散溝の形状の部分拡大断面図である。 図4Aは本実施形態の導光部材の拡散溝を傾斜させたときの平面図であり、図4Bは本実施形態の導光部材の拡散溝の間隔を両端に行く程広げたときの平面図である。 本実施形態の導光部材の製造装置を示す説明図である。 図6Aは本実施形態の導光部材の拡散溝を形成するレーザー加工機を示した説明図であり、図6Bはレーザー加工機で拡散溝を形成したときの概略断面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
導光部材1は透光性を有する材料により形成される。導光部材1の材料は、例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)にポリアクリル酸メチル(PMA)又はアクリルゴムを添加したものが好適に用いられる。PMAやアクリルゴムは、PMMAと光の屈折率が略同じであり、透明性を損ない難く、成形性や耐衝撃性を改善することができる。
導光部材1は、図1A,図2に示すように、直線棒状であって長手方向の端面から光源20からの光が入射することで発光する、エッジライト式である。光源20にはLEDが好適に用いられるが、特に限定されない。
導光部材1は、光源20からの光が入射する第一の端面11と、第一の端面11とは反対側の位置に配置される第二の端面12と、を備える。導光部材1は、第一の端面11と第二の端面12が互いに向き合う方向に沿って設けられ第一の端面11から入射した光が反射する反射面13を備える。導光部材1は、第一の端面11と第二の端面12が向き合う方向に沿って設けられ反射面13で反射した光が出射する出光面15を備える。ここで、出光面15は反射面13とは反対側の位置に配置される。
第一の端面11は、平坦な面となり、光源20からの光が透過し易い形状となる。第一の端面11の形状は、導光部材1の長手方向と直交する方向の断面の形状(以下、単に断面形状とする)と同じである。導光部材1の断面形状は、図1Bに示すように、反射面13と出光面15とが向き合う方向(以下、単に高さ方向とする)に長い長形状となる。断面形状は、導光部材1の長手方向及び高さ方向に直交する方向(以下、単に幅方向とする)の中心を通る中心線11cに対して線対称形状となる。
導光部材1の断面形状では、高さ方向の一端部に反射面13が設けられ、高さ方向の他端部に出光面15が設けられる。反射面13の幅方向の両端から出光面15の幅方向の両端まで、側面部11aが設けられる。夫々の側面部11aの高さ方向の中間部には、幅方向の外側に向かって突出した突条11bが形成される。夫々の突条11bは、導光部材1の長手方向と直交する方向の断面の形状が略直角三角形状となる。なお、突条11bの導光部材1の長手方向と直交する方向の断面の形状は、略直角三角形状に限定されない。
側面部11aは、反射面13側の端部から突条11bの反射面13側の端部に行く程幅方向の外側に位置するように湾曲する。側面部11aは、突条11bの出光面15側の端部から側面部11aの出射面側の端部まで高さ方向と平行な直線状に形成される。
夫々の側面部11aは、反射面13により反射した光を出光面15側に効率良く反射させるために上記のような形状となる。また、突条11bは導光部材1を他の部材(例えばケーシング)に引掛けて固定するために用いられる。
第二の端面12は、第一の端面11と同様な形状をしている。第一の端面11及び第二の端面12には、本実施形態では、図2に示すように、光源20が配置されるが、第一の端面11にのみ光源20を配置し第二の端面12には反射材を配置してもよい。反射材は、第二の端面12に例えば銀蒸着で蒸着させてもよい。
反射面13は、図3に示すように、第一の端面11及び第二の端面12から入射した光を拡散させる複数の拡散溝13aと、拡散溝13a以外の部分に設けられる平坦面13bと、を有する。導光部材1の長手方向に複数並設される拡散溝13aは、反射面13の第一の端面11側の端部と第二の端面12側の端部との間に亘るように設けられる。拡散溝13aは、導光部材1の幅方向に長く形成され、導光部材1の長手方向に複数形成される。拡散溝13aは、本実施形態では、反射面13を構成する面を加工することにより形成される。
拡散溝13aは、平坦な面に対して、例えば放電加工、微細粒子の吹付け、インプリント、エッチング、印刷、レーザー等の表面加工手法を施すことにより形成される。
反射面13は、本実施形態では、図2,図3に示すように、異なる断面形状の拡散溝13aを有する形状変化領域14を少なくとも一つ備える。反射面13に並んで設けられる複数の拡散溝13aの内、第一の端面11から第二の端面12に向かう方向で、断面形状が同様な拡散溝13aが形成されている箇所までが第一の形状変化領域14となる。そして、次に断面形状が同様な拡散溝13aが形成されている箇所までが第二の形状変化領域14となる。このようにして、最も第二の端面12に近い拡散溝13aまでが形状変化領域で分割される。なお、形状変化領域14は、第二の端面12から第一の端面11に向かう方向で、区切られてもよい。
複数の拡散溝13aの断面形状が全て異なれば、反射面13には形状変化領域14が一つ設けられることになる。複数の形状変化領域14が設けられた場合、夫々の形状変化領域14内の拡散溝13aの断面形状の変化が同様であれば、夫々の形状変化領域14の大きさは同様となる。しかし、拡散溝13aの断面形状の変化が異なるのであれば、夫々の形状変化領域14の大きさは異なる。
また、反射面13に複数の形状変化領域14が設けられ、夫々の形状変化領域14内の拡散溝13aの断面形状の変化が同様であることが好ましい。これにより、反射面13での拡散性が向上し、更に複数の形状変化領域14内の拡散溝13aの断面形状の変化が同じなので、形状変化領域14の形成が容易になる。
また、形状変化領域14内の拡散溝13aの第一の端面11側の側面と平坦面13bとの角度が、第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に規則的に減少することが好ましい。なお、形状変化領域14内の拡散溝13aの第一の端面11側の側面と平坦面13bとの角度が、第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に規則的に増加してもよい。これにより、反射面13での拡散性が向上し、更に形状変化領域14内の複数の拡散溝13aの形状変化の規則性が簡易であるから、形状変化領域14の形成が容易になる。
拡散溝13aは、図4Aに示すように、導光部材1の幅方向に対して傾斜して形成されてもよい。これにより、第一の端面11及び第二の端面12から入射して進行する光の拡散溝13aの側面に対する入射角が大きくなる。従って、拡散溝13aの側面に至った光は反射し易くなるので、導光部材1を効率よく発光させることができる。
また、導光部材1の第一の端面11と第二の端面12の両端面から光が入射すると、第一の端面11と第二の端面12から離れた導光部材1の長手方向の中央部には光が届き難くなる。そこで、図2に示すように、夫々の拡散溝13aの長さは、導光部材1の中央側に行く程大きくなるように形成してもよい。なお、図4Bに示すように、夫々の拡散溝13a同士の間隔は、導光部材1の長手方向の中央から反射面13の両端に行く程広くなるように形成してもよい。これにより、導光部材1の出光面15から出射する光が均一になる。
平坦面13bには、上記した表面加工手法が施されない。
出光面15は、図1Bに示すように、導光部材1の幅方向の中央側程反射面13に近付くように湾曲した凹曲面となる。このため、出光面15から出射される光は、幅方向の外側に屈曲し易くなるので、出光面15から出射される光が出光面15よりも幅の広い領域を照らせるようになる。なお、出光面15は、導光部材1の幅方向の中央側程反射面13から離れるように湾曲した凸曲面となってもよい。これにより、出光面15から出射される光の配光特性を集光方向に調整することができる。
導光部材1では、光源20から第一の端面11を透過して入射した光は第二の端面12側に進行し、その過程で光は反射面13によって出光面15側に反射する。また、導光部材1では、光源20から第二の端面12を透過して入射した光は第一の端面11側に進行し、その過程で光は反射面13によって出光面15側に反射する。このうち、反射面13の拡散溝13aに至った光は、拡散溝13aによって拡散される。このようにして、反射面13で反射・拡散した光は、出光面15から出射し、導光部材1は出光面15の全体から帯状の光を発する。
上記した構成の導光部材1では、複数の拡散溝13aの断面形状が形状変化領域14内で変化している。これにより、形状変化領域14内では、拡散溝13aに至った光を様々な方向に拡散させることができる。
以下に上記した構成の導光部材1の製造方法について記載する。
本実施形態の導光部材1は、押出成形体50を加工して製造される。図5には、導光部材1の生産ラインを構成する製造装置が示される。製造装置は、押出成形機30、押出金型31、サイジング32、水槽33、引張り機34、レーザー加工機4、切断機35、及び整列機36を備える。押出成形機30、押出金型31、サイジング32、水槽33、引張り機34、レーザー加工機4、切断機35、及び整列機36は、この順序で生産ラインの上流側から順に配設される。なお、本実施形態の導光部材1の製造では押出成型が用いられているが、その製造方法は限定されない。
製造装置は、押出工程、サイジング工程、冷却工程、引張り工程、拡散溝形成工程、切断工程、及び整列工程が連続して行われ、これにより導光部材1が製造される。
押出成形機30の先端には押出金型31が配設される。押出工程は、押出成形機30により導光部材1となる合成樹脂材料を可塑化して押出金型31側に押し出すことで行われる。これにより、導光部材1の中間生成物としての押出成形体50が、押出金型31を経てライン下流側に押出される。
押出工程で押出成形された押出成形体50に対して順に、サイジング工程、冷却工程、拡散溝形成工程、切断工程、及び整列工程が行われる。
引張り工程は引張り機34により行われる。引張り機34は押出金型31から押し出された押出成形体50を引張る。押出成形体50は、引張り機34により引張られることで、サイジング32及び水槽33を順に通過する。
サイジング工程は、サイジング32により行われる。引張り機34により引張られた押出成形体50はサイジング32を通過する。このサイジング工程により、押出成形体50の断面形状は、製品である導光部材1の断面形状と同様になる。
冷却工程は、水槽33により行われる。引張り機34により引張られた押出成形体50は水槽33を通過する。この冷却工程では水槽33内の水によって押出成形体50が冷えて固化する。冷却工程で冷却された押出成形体50は、引張り機34を通過して、レーザー加工機4及び切断機35を順に通過する。
拡散溝形成工程(切削工程)は、引張り機34によって移動している押出成形体50に向けて、レーザー加工機4からレーザーを照射することで行われる。
レーザー加工機4は、図6Aに示されるように、レーザー発振器41、ビームエキスパンダー42、ガルバノスキャナー43、及びfθレンズ44を備える。すなわち、レーザー加工機4は、レーザー方式をガルバノスキャニング方式とする。
拡散溝形成工程では、レーザー加工機4から照射されたレーザーにより押出成形体50の反射面13に拡散溝13aを形成する。このとき、レーザー加工機4からは、例えば30W程度で炭酸ガスレーザーが照射される。また、このレーザー加工機4からのレーザーの照射は、押出成形機30によって押し出されてレーザー加工機4の近傍を通過する押出成形体50の反射面13を構成する面に対して行われる。すなわち、拡散溝形成工程は成形工程とインラインで行われる。
具体的にレーザー加工機4は、予め設定された加工パターンに基づいてガルバノスキャナー43のミラーを駆動してレーザー光を走査し、この走査されたレーザー光により拡散溝13aを形成する。図6Aにはレーザーの走査方向が矢印で示されている。レーザーの照射角度は、本実施形態では、押出成形体50の長手方向に対する第一の照射角と、押出成形体50の長手方向及び反射面13から出光面15に向かう方向に直交する方向に対する第二の照射角と、により決定される。
ミラーは、第一の照射角を決める第一のミラー43aと、第二の照射角を決める第二のミラー43bと、を有する。レーザー発振器41から放射されたレーザーは、ビームエキスパンダー42を通過し、第一のミラー43aにより反射し、第二のミラー43bによりさらに反射し、その反射光がfθレンズ44を通って集光される。
第一のミラー43aは、反射面13から出光面15に向かう方向と平行な方向を軸方向とする軸を備え、その軸を中心にして周方向に一定の範囲を回転する。ここで、一定の範囲とは、第一のミラー43aで屈折した光が第二のミラー43bに当たる範囲のことをいう。この一定の範囲により、第一の照射角の最大照射角と最小照射角が決定される。
第二のミラー43bは、押出成形体50の長手方向と平行な方向を軸方向とする軸を備え、その軸を中心にして周方向に一定の範囲を回転する。ここで、一定の範囲とは、第二のミラー43bで屈折した光がfθレンズ44に当たる範囲のことをいう。この一定の範囲により、第二の照射角の最大照射角と最小照射角が決定される。
第一の照射角及び第二の照射角は一定の範囲に規制されているので、レーザーの照射範囲も一定範囲に規制される。このレーザーの照射範囲内で、レーザーの第一の照射角及び第二の照射角が最大照射角と最小照射角の間を変化することにより、複数の拡散溝13aが形成されることが好ましい。レーザーの照射範囲内の拡散溝13aは、レーザーの照射角度が変化して形成されるので、その断面形状が変化して形成される。従って、レーザーの照射範囲が形状変化領域14となる。本実施形態では、押出成形体50を押出しながら、レーザーの照射範囲内に複数の拡散溝13aを形成し、これらの動作を連続して行う。これにより、反射面13に形状変化領域14を少なくとも一つ備えた押出成形体50を形成することができる。
レーザーの照射範囲内に形成される複数の拡散溝13aは、図6Bに示すように、平坦面13bとレーザーとの角度が変化することにより、その形状が変化していく。レーザーの照射範囲内において、押出成形体50の長手方向の両端から中央付近に至るまで、平坦面13bとレーザーとの鋭角の角度は90°になるまで増加する。このとき、複数の拡散溝13aは、拡散溝13aの第一の端面11側の側面と平坦面13bとの角度が第一の端面12から第二の端面11に向かう方向に増加して形成される。
切断工程は、切断機35に備えられたレーザーの照射により押出成形体50を切断することで行われる。切断機35は切断機35を通過する押出成形体50に長手方向と直交する方向から炭酸ガスレーザーが照射される。このとき、切断機35からは、例えば、出力100Wの炭酸ガスレーザーが照射される。この切断機35による切断は、押出成形機30によって押し出されて切断機35近傍を通過する押出成形体50に対して行われる。すなわち、切断工程も拡散溝形成工程と同様に成形工程とインラインで行われる。
このように切断機35によって押出成形体50が切断されることで、所望の長さを有する導光部材1が切り出される。また、切り出された導光部材1は整列機36によって順次整列して配置される。
なお、本実施形態では複数の拡散溝13aをレーザーの照射により形成しているが、拡散溝13aを形成する方法はレーザーの照射に限定されるものではない。
上記した構成の導光部材1の製造方法では、拡散溝13aの断面形状が変化して形成される。これにより、拡散溝に至った光を様々な方向に拡散させることができる。
以下に本実施形態の導光部材1の構成について記載する。
導光部材1は、光源20からの光が入射する第一の端面11と、第一の端面11とは反対側の位置に配置される第二の端面12と、を備える。導光部材1は、第一の端面11と第二の端面12が向き合う方向に沿って設けられ第一の端面11から入射した光が反射する反射面13を備える。導光部材1は、第一の端面11と第二の端面12が向き合う方向に沿って設けられ反射面13で反射した光が出射する出光面15を備える。出光面15は、反射面13とは反対側の位置に配置される。反射面13は、光を拡散する複数の拡散溝13aと、拡散溝13a以外の部分に設けられる平坦面13bと、を有する。反射面13は、夫々の拡散溝13aの断面形状が異なる形状変化領域14を少なくとも一つ備えることを特徴とする。
このように、複数の拡散溝13aの形状は形状変化領域14内で変化させている。これにより、拡散溝13aに至った光の拡散方向を様々な方向に拡散させることができる。
また、導光部材1には、反射面13に複数の形状変化領域14が設けられ、夫々の形状変化領域14内の拡散溝13aの断面形状の変化が同様であることが好ましい。
このように、形状変化領域14内の複数の拡散溝13aが断面形状の変化を同様にして設けられると、同じ規則で拡散溝13aの断面形状を変化させた形状変化領域14が反射面13に複数配置されることになる。これにより、反射面13での拡散性が向上し、更に複数の形状変化領域14の拡散溝13aの形状が同様なので、形状変化領域14の形成が容易になる。
また、拡散溝13aは反射面13の第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に複数形成される。形状変化領域14内では、拡散溝13aの第一の端面11側の側面と平坦面13bとの角度が、第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に規則的に減少する又は増加することが好ましい。
これにより、反射面13での拡散性が向上し、更に形状変化領域14内の複数の拡散溝13aの形状変化の規則性が簡易であるから、形状変化領域14の形成が容易になる。
また、拡散溝13aは反射面13の第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に複数形成される。拡散溝13aの長さ方向は、第一の端面11から第二の端面12に向かう方向及び反射面13から出光面15に向かう方向に直交する方向に対して、傾斜して設けられることが好ましい。
これにより、第一の端面11から入射して進行する光の拡散溝13aの側面に対する入射角が大きくなる。従って、拡散溝13aの側面に至った光を反射し易くなるので、導光部材1を効率よく発光させることができる。
また、導光部材1では、第一の端面11と第二の端面12の両端面に光源20からの光が入射する。夫々の拡散溝13a同士の間隔は、反射面13の第一の端面11と第二の端面12が向き合う方向の中央から、第一の端面11側に行く程広くなり且つ第二の端面12側に行く程広くなることが好ましい。
これにより、導光部材1の出光面15から出射する光が均一になる。
また、導光部材1では、第一の端面11と第二の端面12の両端面に光源20からの光が入射する。拡散溝13aの長さは、反射面13の第一の端面11と第二の端面12が向き合う方向の中央から、第一の端面11側に行く程短くなり且つ第二の端面12側に行く程短くなることが好ましい。
これにより、導光部材1の出光面15から出射する光が均一になる。
以下に本実施形態の導光部材1の製造方法について記載する。
上記した構成の導光部材1の製造方法では、断面形状が異なる複数の拡散溝13aが形成されることを特徴とする。
これにより、拡散溝13aに至った光の拡散方向が同じにはならず様々な方向に光を拡散させることができる。
導光部材1の製造方法では、押出成形によって棒状の押出成形体50が成形される成形工程を備える。導光部材1の製造方法では、押出成形体50の反射面13を構成する面に、レーザーの照射角度が変化することにより複数の拡散溝13aが形成される拡散溝形成工程を備える。導光部材1の製造方法では、押出成形体50が所望の長さに切断される切断工程を備えることを特徴とする。
このように、レーザー加工機4から放射されるレーザーの照射角度が変化することにより、レーザーの照射範囲内の拡散溝13aの断面形状が全て変化して形成される。これにより、拡散溝13aに至った光の拡散方向が全ての拡散溝13aで同じにはならず様々な方向に拡散させることができる。
また、レーザーの照射角度が変化することにより、拡散溝13aの第一の端面11側の側面と平坦面13bとの角度が第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に規則的に増加して、拡散溝13aが形成されることが好ましい。
これにより、反射面13での光の拡散性が向上し、更に形状変化領域14内の複数の拡散溝13aの形状変化の規則性が簡易であるから、形状変化領域14の形成が容易になる。
導光部材1の製造方法では、拡散溝形成工程及び切断工程を成形工程とインラインで行うことが好ましい。
これにより、導光部材1の生産性を高めることができる。
1 導光部材
11 第一の端面
12 第二の端面
13 反射面
13a 拡散溝
13b 平坦面
14 形状変化領域
15 出光面
20 光源
4 レーザー加工機

Claims (10)

  1. 光源からの光が入射する第一の端面と、前記第一の端面とは反対側の位置に配置される第二の端面と、前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に沿って設けられ前記第一の端面から入射した光が反射する反射面と、前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に沿って設けられ前記反射面で反射した光が出射する出光面と、を備え、
    前記出光面は、前記反射面とは反対側の位置に配置され、
    前記反射面は、光を拡散する複数の拡散溝と、前記拡散溝以外の部分に設けられる平坦面と、を有し、
    前記反射面は、異なる断面形状の前記拡散溝を有する形状変化領域を少なくとも一つ備えることを特徴とする導光部材。
  2. 前記反射面に複数の前記形状変化領域が設けられ、夫々の前記形状変化領域内の拡散溝の断面形状の変化が同様であることを特徴とする請求項1記載の導光部材。
  3. 前記拡散溝は前記反射面の前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に複数形成され、
    前記形状変化領域内では、前記拡散溝の前記第一の端面側の側面と前記平坦面との角度が、前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向に規則的に減少する又は増加することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導光部材。
  4. 前記拡散溝は前記反射面の前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向に複数形成され、
    前記拡散溝の長さ方向は、前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向及び前記反射面から前記出光面に向かう方向に直交する方向に対して、傾斜して設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の導光部材。
  5. 前記第一の端面と前記第二の端面の両端面は前記光源からの光が入射する入光面となり、
    前記拡散溝同士の間隔は、前記反射面の前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向の中央から、前記第一の端面側に行く程広くなり且つ前記第二の端面側に行く程広くなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の導光部材。
  6. 前記第一の端面と前記第二の端面の両端面は前記光源からの光が入射する入光面となり、
    前記拡散溝の長さは、前記反射面の前記第一の端面と前記第二の端面が向き合う方向の中央から、前記第一の端面側に行く程短くなり且つ前記第二の端面側に行く程短くなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の導光部材。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の導光部材の製造方法であって、
    断面形状が異なる複数の前記拡散溝が形成されることを特徴とする導光部材の製造方法。
  8. 押出成形によって棒状の押出成形体が成形される成形工程と、
    前記押出成形体の前記反射面を構成する面にレーザーの照射角度が変化することにより前記拡散溝が形成される拡散溝形成工程と、
    前記押出成形体が所望の長さに切断される切断工程と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の導光部材の製造方法。
  9. レーザーの照射角度が変化することにより、前記拡散溝の前記第一の端面側の側面と前記平坦面との角度が前記第一の端面から前記第二の端面に向かう方向に増加して、複数の前記拡散溝が形成されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の導光部材の製造方法。
  10. 拡散溝形成工程及び切断工程を成形工程とインラインで行うことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の導光部材の製造方法。
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