JP2015190861A - 車両の運動性能解析方法 - Google Patents

車両の運動性能解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015190861A
JP2015190861A JP2014068433A JP2014068433A JP2015190861A JP 2015190861 A JP2015190861 A JP 2015190861A JP 2014068433 A JP2014068433 A JP 2014068433A JP 2014068433 A JP2014068433 A JP 2014068433A JP 2015190861 A JP2015190861 A JP 2015190861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
signal
fourier transform
time
series signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014068433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6361225B2 (ja
Inventor
利道 高橋
Toshimichi Takahashi
利道 高橋
政生 古澤
Masao Furusawa
政生 古澤
達斎 外山
Tatsunari Toyama
達斎 外山
泰宏 金剌
Yasuhiro Kanesashi
泰宏 金剌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2014068433A priority Critical patent/JP6361225B2/ja
Publication of JP2015190861A publication Critical patent/JP2015190861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6361225B2 publication Critical patent/JP6361225B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】複数の加速度センサの出力信号に基づいて走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する運動性能解析方法であって、精度良くかつ速やかに解析することを目的とする。【解決手段】本発明に係る車両の運動性能解析方法は、車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、車両の走行時における挙動を解析するものであって、走行中の加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、取得した時系列信号に対し、時間微分及び時間積分するオフセット除去工程と、このオフセット除去工程を経た時系列信号を用いて、走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の運動性能解析方法に関する。より詳しくは、車両に設けられた複数のDC応答型加速度センサの出力信号に基づいて、走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する車両の運動性能解析方法に関する。
非特許文献1には、剛体の拘束方程式と最小二乗法の技術によって、車両に取り付けられた加速度センサの出力信号から、当該車両の並進自由度と回転自由度とを含めた剛体モードを推定する剛体モード強調法が開示されている。この剛体モード強調法を用いることにより、車両に設けられた複数の加速度センサの出力信号から、車両の任意の点に設定された座標原点の6自由度の剛体モードを算出し、これによって車両挙動を解析したりアニメーション表示したりすることが可能となっている。
"Rigid Body Mode Enhancement and Rotational DOF Estimation for Experimental Modal Analysis", Proceedings of the 4th International Modal Analysis Conference, 1986. p. 1149-1159
また、このような剛体モード強調法を利用した車両の運動性能解析では、低周波数の振動を解析するために直流成分を含めたDC応答型の加速度センサが用いられる。しかしながらこのようなDC応答型の加速度センサを用いる場合、計測前に信号のオフセット調整を行い、加速度センサのゼロ点ドリフトを除去する必要がある。加速度センサの出力信号に不必要なオフセット成分が含まれたまま上記剛体モード強調法を適用すると、推定精度が低下するため、得られる結果は矛盾を含んだ不自然なものとなってしまい、正確な解析が困難となる。
従来における加速度センサのオフセット調整では、例えば、静的な状態における任意の時間にわたって取得した信号を平均化したものをオフセット補正値としている。しかしながら、平均値を取得するために要する時間は、その都度作業者が判断しているため、従来のオフセット調整方法では、結果にばらつきが生じやすい。また、対象とする車両が例えば四輪である場合、6自由度を含む剛体モードを算出するためには、少なくとも2つの3軸の加速度センサが必要となる。また、計測精度及び推定精度を向上するため、実際にはさらに多くの加速度センサが用いられる。したがってオフセット調整は、加速度センサの数×3だけ、車両に加速度センサを設ける度に行う必要があり、手間がかかる。
本発明は、複数の加速度センサの出力信号に基づいて走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する運動性能解析方法であって、精度良くかつ速やかに解析することを目的とする。
(1)車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、前記時系列信号に対し、時間微分及び時間積分するオフセット除去工程と、前記オフセット除去工程を経た時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする。
(2)車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、前記時系列信号にフーリエ変換を施し周波数軸信号を取得するフーリエ変換工程と、前記周波数軸信号から直流成分を除去するオフセット除去工程と、前記オフセット除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換を施し時系列信号を取得する逆フーリエ変換工程と、前記逆フーリエ変換工程によって得られた時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする。
(3)車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、前記時系列信号にフーリエ変換を施し周波数軸信号を取得するフーリエ変換工程と、前記周波数軸信号に対し、周波数軸上で微分及び積分するオフセット除去工程と、前記オフセット除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換を施し時系列信号を取得する逆フーリエ変換工程と、前記逆フーリエ変換工程によって得られた時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする。
(4)車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、前記時系列信号にフーリエ変換を施し周波数軸信号を取得するフーリエ変換工程と、前記周波数軸信号に対し、少なくとも0Hzを遮断する機能を備えたフィルタを施すオフセット除去工程と、前記オフセット除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換を施し時系列信号を取得する逆フーリエ変換工程と、前記逆フーリエ変換工程によって得られた時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする。
(1)の発明によれば、加速度センサからの出力信号を時系列信号として取得し、この時系列信号から不要なオフセットを除去し、オフセットが除去された信号を用いて車両の6自由度の剛体モードを算出する。これにより、試験を行うために加速度センサを車両に設ける度にオフセットを除去する必要がないので、その分だけ解析を速やかに行うことができる。また、(1)の発明によれば、オフセットの除去に作業者の技能や判断が入り込む余地がないので、精度の良い解析を行うことができる。また、(2)〜(4)の発明によれば、オフセットを除去する方法が(1)と異なるものの、何れも(1)も同等の効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る運動性能解析方法が適用された車両の試験システムの構成を示す図である。 加速度センサの出力信号の一例である。 運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。 加速度センサの時系列信号について、オフセット除去工程を経たものと経ていないものとを比較する図である。 剛体モード強調法に基づいて生成した複数の節点の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る運動性能解析方法が適用された車両Vの試験システム1の構成を示す図である。試験システム1は、試験対象とする車両Vに設けられた複数の加速度センサ2と、これら加速度センサ2からの出力信号を処理するコンピュータ3と、を含んで構成される。試験システム1は、車両Vに設けられた複数の加速度センサ2の出力信号に基づいて、この車両Vの任意の点に設定された座標原点の6自由度の剛体モード(x,y,z軸方向に沿った3つの並進自由度と、x,y,z軸を回転軸とした3つの回転自由度とから成る6自由度の変位情報)を算出し、車両Vの走行時における挙動の解析結果をコンピュータ3の表示装置31に表示するものである。
加速度センサ2は、x軸、y軸、z軸に沿った加速度を検出可能な三軸のものが用いられる。また加速度センサ2は、図2に例示するように直流成分も含めた計測が可能となるように、DC応答型のものが用いられる。なお、1台の車両Vに設ける加速度センサ2の数は任意であるが、車両Vの座標原点の6自由度を含んだ剛体モードを精度良く算出するためには2つ以上であることが好ましい。以下では、4つの加速度センサ2を設ける場合について説明するが、本発明はこれに限るものではない。また、加速度センサ2を設ける場所も任意であるが、互いに離れた位置に設けることが好ましい。以下では、2つを車両Vのエンジンルーム内に設け、2つを車両Vのトランクルーム内に設けた場合について説明するが、本発明はこれに限るものではない。
コンピュータ3には、少なくとも、加速度センサ2の出力信号を所定の周期でサンプリングする機能と、取得した信号に対し後述の微分、積分、フーリエ変換、逆フーリエ変換、及び剛体モード強調法等の演算処理を行う機能と、この演算処理結果を表示装置31に解析結果として表示する機能とを備えたプログラムがイントールされている。
図3は、試験システム1における運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。
S1では、車両の所定の位置に4つの加速度センサを設ける。
S2では、車両を実際に走行させ、走行中における各加速度センサの軸毎の出力信号を時系列信号hkl(n)として、これをコンピュータによって取得する(データ取得工程)。ここで、“k”は、1〜4の整数であり、k番目の加速度センサを示す添え字である。“l”は、1〜3の整数であり、l番目の軸を示す添え字である。また“n”は、サンプリングタイミングを示す整数(1,2,…,N)である。サンプリング周期は“τ”とする。
S3では、S2で取得した時系列信号hkl(n)に対し、時間微分を施し、さらに時間積分を施すことによって、時系列信号hkl(n)に含まれていたオフセット成分を除去する(オフセット除去工程)。なお、離散データ信号である上記時系列信号hkl(n)に対する時間微分としては、前進差分、後退差分、中央差分等が定義されるが、どれを用いてもよい。例えば、最初のデータhkl(1)と最後のデータhkl(N)に対しては、それぞれ前進差分及び後退差分を用い、これ以外のデータに対しては中央差分を用いてもよい。
図4は、加速度センサの時系列信号hkl(n)について、オフセット除去工程を経たものと経ていないものとを比較する図である。図4に示すように、時間微分を施し、さらに時間積分を施すことにより、取得した信号に含まれていた余分なオフセットを除去することができる。
図3に戻って、S4では、オフセットに加えて不必要な高周波数のノイズ成分を除去すべく、オフセット除去工程を経た信号に、除去したい周波数帯域を遮断する機能を備えたローパスフィルタを施す(ノイズ除去工程)。以下では、これらオフセット除去工程及びノイズ除去工程を経た時系列信号をhkl´(n)とする。
S6では、時系列信号hkl´(n)を用い、以下で説明する剛体モード強調法(下記式(1)〜(4)参照)によって車両の座標原点の6自由度の剛体モードを算出する。S7では、図5に例示するように、算出した剛体モードに従属する複数の節点1〜24を創生し、運動性能解析を行う。なお図5には、4つの加速度センサは、四角印で示す。
以下、剛体モード強調法によって、6自由度の剛体モードを示す6成分の座標原点の独立自由度ベクトルφ=(x0,y0,z0,xθ,yθ,zθ)を算出する手順について説明する。ここで、成分x0,y0,z0は、それぞれ座標原点のx、y、z軸方向への並進を示し、成分xθ,yθ,zθは、それぞれ座標原点のx、y、z軸を回転軸とした回転を示す。
初めに、剛体の拘束方程式を用いて、下記式(1−1)によって強調並進モードベクトルΨを定義する。ベクトルΨは、各加速度センサのx、y、z方向に沿った変位に相当する、m(4(センサの数)×3(軸の数))成分のベクトルである。行列Cは、下記式(1−2)に示すように、m×6成分の行列である。また下記式(1−2)において、係数Cijは、i番目の加速度センサの、車両静止状態におけるj軸の座標値である。
次に、オフセット除去工程を経た加速度センサの時系列信号hkl´(n)を用いて、各加速度センサのx、y、z方向に沿った信号を算出し、これを成分とした測定ベクトルpを算出する。この測定ベクトルpは、上記強調並進モードベクトルΨと同様に、m(4(センサの数)×3(軸の数))成分のベクトルである。すると、測定ベクトルpと強調並進モードベクトルΨとの偏差ベクトルεは、下記式(2−1)で定義される。また、この偏差ベクトルεと、任意の重み行列wとを用いると、重みづけされた二乗誤差Eは、下記式(2−2)で定義される。
非特許文献1に開示された剛体モード強調法では、座標原点の独立自由度ベクトルφは、二乗誤差Eを最小にする恒等式(下記式(3)参照)を用いて決定される。
式(3)より、座標原点の独立自由度ベクトルφは、下記式(4−2)で定義される6×6の行列Aの逆行列と、下記式(4−3)で定義される6成分のベクトルRとを用いて、下記式(4−1)で与えられる。
上記式(4)によって算出される座標原点の独立自由度ベクトルφを用いると、これに従属する節点1〜24の座標は、剛体の拘束方程式を用いて、下記式(5)によって算出される。下記式(5)において、xi,yi,ziは、それぞれi番目の節点の座標値である。Dijは、i番目の節点の車両静止状態における座標値であり、予め定められた値が用いられる。下記式(5)によって、剛体の節点1〜24の挙動(xi,yi,ziの時間変化)を算出することができる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。本実施形態によれば、加速度センサからの出力信号を時系列信号として取得し、この時系列信号から不要なオフセットを除去し、オフセットが除去された信号を用いて座標原点の6自由度の剛体モードを算出する。これにより、試験を行うために加速度センサを車両に設ける度にオフセットを除去する必要がないので、その分だけ解析を速やかに行うことができる。また、本実施形態によれば、オフセットの除去に作業者の技能や判断が入り込む余地が無いので、精度の良い解析を行うことができる。また、本実施形態では、前処理によって得られた信号を上記式(1)〜(5)で示すような剛体モード強調法に用いることにより、S/N比や直角方向感度等によって歪んでいる加速度センサの信号を是正しながら、車両の剛体モードを精度良く算出することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。図6に示すように、本実施形態は、加速度センサの出力信号の前処理の手順が異なる。より具体的には、第1実施形態では、加速度センサの出力信号からオフセットを除く処理を時間領域で行ったが、本実施形態では周波数領域で行う点で第1実施形態と異なる。
S3´では、S2で取得した時系列信号hkl(n)にフーリエ変換(DFT又はFFT)を施し、虚数の周波数軸信号Hkl(2πf)を取得する(フーリエ変換工程)。ここで、“f”は、i番目のサンプル信号の周波数である。また、i=1,2,…,N/2である。
S4´では、取得した周波数軸信号Hkl(2πf)から、周波数f=0の直流成分のみを強制的にゼロとし(Hkl(0)=0)、直流成分のみを除去する(オフセット除去工程)。S5´では、加速度センサの出力信号から不必要な高周波数のノイズ成分を除去すべく、オフセット除去工程を経た信号に、除去したい周波数帯域を遮断する機能を備えたローパスフィルタを施す(ノイズ除去工程)。S6´では、上記オフセット除去工程及びノイズ除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換(IDFT又はIFFT)を施し、時系列信号を取得する(逆フーリエ変換工程)。これ以降の処理は、第1実施形態と同じであるので、詳細な説明を省略する。本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について、詳細に説明する。以下の説明では、第2実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。以下の説明では、第2実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。図7に示すように、本実施形態は、S4´´のオフセット除去工程の手順のみ、上記第2実施形態と異なる。例えば第1実施形態では、時間軸上で微分及び積分することによって、オフセットを除去したが、第3実施形態では、これと同じ操作を周波数軸上で行う。
より具体的には、S4´´では、S3´で取得した周波数軸信号Hkl(2πf)に、微分及び積分をこの順序で施すことにより、周波数f=0の直流成分のみを除去する(オフセット除去工程)。なお、周波数軸上での微分及び積分は、下記式(6)に示すように、乗算及び除算を行うことと等価である。下記式(6)において、“j”は虚数である。これ以降の処理は、第2実施形態と同じであるので、詳細な説明を省略する。本実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果を奏する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について、詳細に説明する。以下の説明では、第2実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。以下の説明では、第2実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る運動性能解析方法の具体的な手順を示すフローチャートである。図8に示すように、本実施形態は、S4´´´のオフセット除去工程の手順のみ、上記第2実施形態と異なる。
より具体的には、S4´´´では、S3´で取得した周波数軸信号H(2πf)に、少なくとも0Hzを遮断する機能を備えたフィルタを施すことにより、直流成分のみを除去する(オフセット除去工程)。なお、図6のS5´に示すノイズ除去工程と同じ機能を持たせるため、S4´´´において用いられるフィルタは、0Hzに加えて、除去したい周波数帯域を遮断する機能を備えたハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタを用いることが好ましい。これ以降の処理は、第2実施形態と同じであるので、詳細な説明を省略する。本実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果を奏する。
1…試験システム
2…加速度センサ
3…コンピュータ

Claims (4)

  1. 車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、
    前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、
    前記時系列信号に対し、時間微分及び時間積分するオフセット除去工程と、
    前記オフセット除去工程を経た時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする車両の運動性能解析方法。
  2. 車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、
    前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、
    前記時系列信号にフーリエ変換を施し周波数軸信号を取得するフーリエ変換工程と、
    前記周波数軸信号から直流成分を除去するオフセット除去工程と、
    前記オフセット除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換を施し時系列信号を取得する逆フーリエ変換工程と、
    前記逆フーリエ変換工程によって得られた時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする車両の運動性能解析方法。
  3. 車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、
    前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、
    前記時系列信号にフーリエ変換を施し周波数軸信号を取得するフーリエ変換工程と、
    前記周波数軸信号に対し、周波数軸上で微分及び積分するオフセット除去工程と、
    前記オフセット除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換を施し時系列信号を取得する逆フーリエ変換工程と、
    前記逆フーリエ変換工程によって得られた時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする車両の運動性能解析方法。
  4. 車両に設けられた複数のDC応答型の加速度センサの出力信号に基づいて、当該車両の走行時における挙動を解析する車両の運動性能解析方法であって、
    前記車両の走行中に前記加速度センサの出力信号を時系列信号として取得するデータ取得工程と、
    前記時系列信号にフーリエ変換を施し周波数軸信号を取得するフーリエ変換工程と、
    前記周波数軸信号に対し、少なくとも0Hzを遮断する機能を備えたフィルタを施すオフセット除去工程と、
    前記オフセット除去工程を経た周波数軸信号に逆フーリエ変換を施し時系列信号を取得する逆フーリエ変換工程と、
    前記逆フーリエ変換工程によって得られた時系列信号を用いて、前記走行中の車両の6自由度の剛体モードを算出する剛体モード算出工程と、を備えることを特徴とする車両の運動性能解析方法。
JP2014068433A 2014-03-28 2014-03-28 車両の運動性能解析方法 Active JP6361225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014068433A JP6361225B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 車両の運動性能解析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014068433A JP6361225B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 車両の運動性能解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190861A true JP2015190861A (ja) 2015-11-02
JP6361225B2 JP6361225B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=54425458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014068433A Active JP6361225B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 車両の運動性能解析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6361225B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019158712A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 国立研究開発法人防災科学技術研究所 津波予測システム
CN113203580A (zh) * 2021-05-10 2021-08-03 徐工集团工程机械有限公司 工程车辆稳定性评估方法、装置、系统及工程车辆
CN114323685A (zh) * 2021-12-16 2022-04-12 东风汽车集团股份有限公司 一种车辆再加速动力性客观评价方法、系统及存储介质
CN114323684A (zh) * 2021-12-16 2022-04-12 东风汽车集团股份有限公司 一种车辆动力性能客观评价方法及系统

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003121121A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Toyota Motor Corp 変形計測装置及び方法
JP2003240738A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Jeol Ltd X線像の画像処理方法
US20040030474A1 (en) * 2002-08-05 2004-02-12 Samuel Stepen Varghese Method and system for correcting sensor offsets
JP2007509794A (ja) * 2003-10-31 2007-04-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 制御装置および加速度センサ装置
JP2007147333A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Nippon Signal Co Ltd:The パルス信号の波高値検出回路
JP2008513773A (ja) * 2004-09-16 2008-05-01 セコス、 インコーポレイテッド 燃焼中の建築物の構造的な倒壊の開始を検出する方法
JP2009128213A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Sanyo Electric Co Ltd センサ信号検出回路及びセンサモジュール

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003121121A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Toyota Motor Corp 変形計測装置及び方法
JP2003240738A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Jeol Ltd X線像の画像処理方法
US20040030474A1 (en) * 2002-08-05 2004-02-12 Samuel Stepen Varghese Method and system for correcting sensor offsets
JP2007509794A (ja) * 2003-10-31 2007-04-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 制御装置および加速度センサ装置
JP2008513773A (ja) * 2004-09-16 2008-05-01 セコス、 インコーポレイテッド 燃焼中の建築物の構造的な倒壊の開始を検出する方法
JP2007147333A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Nippon Signal Co Ltd:The パルス信号の波高値検出回路
JP2009128213A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Sanyo Electric Co Ltd センサ信号検出回路及びセンサモジュール

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FURUSAWA MASAO: "RIGID BODY MODE ENHANCEMENT AND ROTATIONAL DOF ESTIMATION FOR EXPERIMENTAL MODAL ANALYSIS", PROCEEDINGS OF THE 4TH INTERNATIONAL MODAL ANALYSIS CONFERENCE, vol. Vol II, JPN6017043261, 1986, pages 1149 - 1155, ISSN: 0003679712 *

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019158712A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 国立研究開発法人防災科学技術研究所 津波予測システム
CN113203580A (zh) * 2021-05-10 2021-08-03 徐工集团工程机械有限公司 工程车辆稳定性评估方法、装置、系统及工程车辆
CN113203580B (zh) * 2021-05-10 2024-03-29 江苏徐工国重实验室科技有限公司 工程车辆稳定性评估方法、装置、系统及工程车辆
CN114323685A (zh) * 2021-12-16 2022-04-12 东风汽车集团股份有限公司 一种车辆再加速动力性客观评价方法、系统及存储介质
CN114323684A (zh) * 2021-12-16 2022-04-12 东风汽车集团股份有限公司 一种车辆动力性能客观评价方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6361225B2 (ja) 2018-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Erazo et al. A model-based observer for state and stress estimation in structural and mechanical systems: Experimental validation
JP4994448B2 (ja) モーダルパラメータの推定方法および装置
JP6361225B2 (ja) 車両の運動性能解析方法
Brincker Some elements of operational modal analysis
Rahman et al. Enhancement of coherence functions using time signals in Modal Analysis
CN106525226B (zh) 一种基于现场振动载荷识别的评估方法及系统
US20170307360A1 (en) Status determination device and status determination method
Peesapati et al. Efficient hybrid Kalman filter for denoising fiber optic gyroscope signal
CN107704695B (zh) 一种滚动轴承外圈缺陷全尺寸定量诊断方法
RU2011152911A (ru) Способ калибровки инерционного датчика, установленного в произвольной позиции на борту транспортного средства, и система датчиков динамических параметров транспортного средства, выполненная с возможностью установки на борту в произвольной позиции
Spiridonakos et al. An FS-TAR based method for vibration-response-based fault diagnosis in stochastic time-varying structures: experimental application to a pick-and-place mechanism
Gandino et al. Covariance-driven subspace identification: A complete input–output approach
Jafari et al. PEM stochastic modeling for MEMS inertial sensors in conventional and redundant IMUs
Harindranath et al. MEMS IMU sensor orientation algorithms-comparison in a simulation environment
CN107941324A (zh) 一种消费级惯性传感单元环境噪声的估计方法
Kang et al. A novel time-domain representation of transmissibility and its applications on operational modal analysis in the presence of non-white stochastic excitations
Idehara et al. Modal analysis of structures under non-stationary excitation
Impraimakis et al. Input–parameter–state estimation of limited information wind‐excited systems using a sequential Kalman filter
Liu et al. Substructural condition assessment based on force identification and interface force sensitivity
Risaliti et al. A state-input estimation approach for force identification on an automotive suspension component
Mendrok et al. Operational modal filter and its applications
CN116881781A (zh) 一种运行模态阻尼识别方法、损伤检测方法、系统及设备
JP6473008B2 (ja) 構造物変位解析装置、および構造物変位解析プログラム
JP6849803B2 (ja) 静止状態判定方法および装置
Unsal et al. Implementation of identification system for IMUs based on Kalman filtering

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6361225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150