JP2015190594A - 分岐継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールプラグの操作性が低下するのを防ぐ分岐継手を提供する。
【解決手段】本発明の分岐継手は、本管の外周面に固着される円弧板状のサドル部と、前記サドル部と一体成形され、内周面に雌ネジ部が形成された分岐筒部と、前記分岐筒部の外周面に一体成形された筒状の枝管接続部と、前記分岐筒部内に、前記分岐筒部の軸線方向に進退自在に設けられたシールプラグ20とを備え、シールプラグ20には、外周面に前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部16が形成され、シールプラグ20の上端20aからシールプラグ20の軸線O2に沿って凹み、シールプラグ20を前記分岐筒部内で回転させる工具Jを係合可能な工具係合部25が形成された工具挿入穴24が形成され、工具係合部25は、工具Jに対応する寸法に形成された第1係合部26と、第1係合部26と相似形状で、第1係合部26に対し寸法が拡大された第2係合部30とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、サドル付きの分岐継手に関する。
水道管、ガス管等を分岐する手段として、サドル付きの分岐継手が用いられている。この分岐継手は、水やガス等の流体を本管に流通させた状態で枝管の取り付け又は取り外しを行うことができるものである。
例えば、特許文献1に記載の分岐継手は、本管の外周面に固着される円弧板状のサドル部と、サドル部の外周面に一体成形された筒状の分岐筒部と、分岐筒部の外周面に垂直に一体成形された筒状の枝管接続部と、分岐筒部内に、分岐筒部の軸線方向に進退自在に設けられたシールプラグとを備えている。
このような分岐継手は、分岐筒部内でシールプラグを分岐筒部の軸線方向に進退させることで、本管からの流体の流入を遮断したり、本管から分岐筒部を経て枝管接続部に流体を流したりすることができる。
ここで、シールプラグは、製造時の成形性などを考慮し、塩化ビニール樹脂等の樹脂で形成されている。
特許文献1に記載のように、シールプラグを分岐筒部内で軸線方向に進退させるには、シールプラグに形成された係合穴に、六角レンチ等の工具を挿入して係合させ、工具を回す。すると、工具とともにシールプラグが中心軸周りに回転し、シールプラグが分岐筒部内で軸線方向に進退する。
特開2011−226498号公報
ところで、シールプラグは樹脂製であるため、例えば70度以上の高温化にさらされると体積の収縮が生じることがある。したがって、気温,設置環境又は流体の温度等により、シールプラグ全体が収縮し、工具の係合穴への挿入が困難となり、シールプラグの操作性が低下することがあった。
そこで本発明は、シールプラグの工具係合部への工具の係合を確実に行い、シールプラグの操作性が低下するのを防ぐ分岐継手を提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明に係る分岐継手は、本管の外周面に固着される円弧板状のサドル部と、前記サドル部と一体成形され、内周面に雌ネジ部が形成された分岐筒部と、前記分岐筒部の外周面に一体成形された筒状の枝管接続部と、前記分岐筒部内に、前記分岐筒部の軸線方向に進退自在に設けられたシールプラグと、を備え、前記シールプラグには、外周面に前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が形成されているとともに、前記シールプラグの上端から前記シールプラグの軸線に沿って凹み、前記シールプラグを前記分岐筒部内で回転させる工具を係合可能な工具係合部が形成された工具挿入穴が形成され、前記工具係合部は、前記工具に対応する寸法に形成された第1係合部と、この第1係合部と相似形状で、前記第1係合部に対し寸法が拡大された第2係合部と、を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1係合部と相似形状で、第1係合部に対し寸法が拡大された第2係合部が形成されているので、シールプラグの収縮により第1係合部が縮小してしまった場合に、工具を第2係合部に係合させることができる。
また、前記第2係合部は、前記工具挿入穴の軸線に直交する断面の開口面積が前記シールプラグの上端側から下端側に向かって漸次縮小したテーパ状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、第1係合部が縮小してしまった場合、テーパ状の第2係合部のいずれかの部分に工具を係合させることができる。
また、前記第2係合部は、前記工具挿入穴の軸線に沿って一定の寸法で形成されていてもよい。
この構成により、分岐継手に流体を流し、シールプラグの全体が収縮した際に、第2係合部に工具が係合するようにする。このためには、分岐継手の使用環境に応じて、第2係合部の内形寸法を設定しておく。これにより、シールプラグが収縮した際に、工具が一定長にわたって第2係合部に係合し、工具の係合を確実に行うことができる。
また、前記第2係合部は、前記工具係合部の上端から下端までの全長に対し、前記工具係合部の上端から一部の領域に形成されていてもよい。
このような構成によれば、シールプラグが収縮しない状態では、第1係合部に工具を確実に係合させることができる。
また、前記工具係合部の内壁面が、金属製で筒状のインサート部材により形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、工具係合部の内形寸法が温度などによって変動するのを抑えることができる。
また、前記シールプラグが、繊維強化プラスチック又は非晶性エンジニアリングプラスチックにより形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、工具係合部の内形寸法が温度などによって変動するのを抑えることができる。
本発明の分岐継手によれば、シールプラグの全体が収縮することにより第1係合部が縮小してしまった場合に、工具を第2係合部に係合させることで、工具の工具係合部への係合を確実に行い、シールプラグの操作性が低下するのを防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る分岐継手を閉栓させた状態を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る分岐継手を分解して示した縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る分岐継手のシールプラグの構成を示す図であり、(a)はシールプラグの軸線に沿った断面図、(b)はシールプラグの平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る分岐継手を開栓させた状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る分岐継手のシールプラグの構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る分岐継手のシールプラグの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る分岐継手のシールプラグの変形例の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明による分岐継手を実施するための形態について説明する。なお、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る分岐継手Aを示す断面図である。図2は、上記分岐継手Aを分解して示した縦断面図である。
図1,図2に示すように、分岐継手Aは、サドル部2と、分岐筒部3及び枝管接続部4を有した継手本体5と、シールプラグ20と、シールキャップ7と、を備えており、ポリエチレン等の合成樹脂を用いて形成されている。
サドル部2は、円弧板状をなし、分岐継手Aを設置する対象である本管1の外周面1aに軸線O3を共通にして固着される。この実施形態において、分岐継手Aはエレクトロフュージョン継手であり、サドル部2の内周面側には、ニクロム線などの電熱線(不図示)が埋設されている。さらに、サドル部2には、電熱線の両端部にそれぞれ接続して一対のターミナルピン(不図示)が設けられている。これら一対のターミナルピンは、サドル部2の外周面2aから径方向外側に突設されている。また、ターミナルピンを保護するとともにコントローラ(通電装置)のケーブルコネクタを取り付けるための筒状のコネクタ取付部(不図示)が、各ターミナルピンの軸線を中心に、サドル部2の外周面2aから径方向に突出して一体に設けられている。
分岐筒部3は、円筒状に形成されている。この分岐筒部3は、サドル部2の周方向及び軸線O3方向の中央に下端を繋げて一体成形され、サドル部2の外周面2aから径方向外側に突出するよう設けられている。
分岐筒部3の内孔は、サドル部2の内周面2bに開口するように形成されている。また、この分岐筒部3の上端3bから下端3c側までの部分には、内周面3dに雌ネジ部8が形成されている。
また、分岐筒部3には、雌ネジ部8の上方に上方シール部9が形成されている。上方シール部9は、軸線O1方向に沿う滑らかな円周面9aとされている。更に、分岐筒部3には、雌ネジ部8の下方に下方シール部10が形成されている。下方シール部10は、軸線O1方向に沿う滑らかな円周面10aとされ、内周面3dを縮径して形成されている。
分岐筒部3の上端3b側の外周面3aには、シールキャップ7を螺合して取り付けるための雄ネジ部11が形成されている。
枝管接続部4は、円筒状に形成されている。この枝管接続部4は、分岐筒部3の外周面3aに一端を繋げて一体成形されている。枝管接続部4は、分岐筒部3の下端3c側において、その内孔が分岐筒部3の内孔に連通するように設けられている。また、この枝管接続部4は、分岐筒部3の径方向外側に向かって、その軸線O4をサドル部2の軸線O3及び分岐筒部3の軸線O1の双方に直交する方向に設けられている。
シールプラグ20は、分岐筒部3内に、分岐筒部3の軸線O1方向に進退自在に備えられている。
このシールプラグ20は、図3に示すように、外形が略円柱状に形成されている。シールプラグ20の上端20a側及び下端20b側には、上部保持溝12と下部保持溝13とが形成されている。上部保持溝12及び下部保持溝13は、外周面20cから径方向内側に凹み、周方向に連続する環状に形成されている。
そして、上部保持溝12に上部Oリング14が、下部保持溝13に下部Oリング15がそれぞれ嵌合して取り付けられている。
また、シールプラグ20の上端20aと下部保持溝13の間の中間部分の外周面20cには、雄ネジ部16が形成されている。シールプラグ20は、雄ネジ部16を図1に示す分岐筒部3の雌ネジ部8に螺合させて、図1に示す分岐筒部3内で軸線O2周りに回転することにより、軸線O2方向に進退するようになっている。
また、シールプラグ20には、上端20aから下端20b側に向けて凹む工具挿入穴24が軸線O2方向に形成されている。この工具挿入穴24において、シールプラグ20の上端20a側の一部が、工具係合部25となっている。
工具係合部25は、軸線O2に直交する断面の開口形状が、シールプラグ20を分岐筒部3内で回転させるための工具Jの先端部を挿入し、係合可能な形状(本実施形態では、六角レンチを嵌合させる先端ビットの形状)になっている。
工具挿入穴24において、工具係合部25の奥側は軸線O2に直交する断面の径が一定の円周面と、同断面の径が漸次縮小するテーパ状の円周面とにより、工具Jを挿入させて支持する工具支持部27を形成している。
工具Jは、工具挿入穴24に挿入させる先端部を有している。工具Jの先端部は、多角形状(本実施形態では六角)に形成されることにより工具係合部25と係合してシールプラグ20を回転させる多角形部28と、周方向にパッキンPを具備し工具支持部27に挿入された際に工具支持部27に密着し工具Jの抜けを防止する円柱部29と、を備えている。
工具係合部25は、シールプラグ20が収縮していない場合に工具Jを係合させる、工具Jの外形に対応する寸法に形成された第1係合部26と、この第1係合部26と相似形状で、第1係合部26に対し寸法が拡大された第2係合部30と、を備えている。
この実施形態において、第2係合部30は、シールプラグ20の上端20a側から下端20b側に向かって、断面の開口面積が漸次縮小するテーパ部31とされている。また、テーパ部31は、工具係合部25の上端20aから下端20bまでの全長に対し、工具係合部25の上端20aから一部(すなわち第1係合部26の上方)の領域に形成されている。ここで、テーパ部31の傾斜角度は、工具係合部25の内形寸法に対し、例えば2/1000〜50/1000程度とするのが好ましい。
図1に示すように、シールキャップ7は、分岐筒部3の上端3b側の開口部に対し、着脱可能に取り付けられている。
以上のように構成された分岐継手Aにおいて、開閉操作を行うには、シールキャップ7を分岐筒部3の上端3bから取り外し、シールプラグ20の工具係合部25に、六角レンチなどの工具Jを挿入し係合させる。
このとき、図3に示すように、第1係合部26よりも上端20a側に、第1係合部26と相似形状の断面の開口形状で第1係合部26よりも内形寸法が大きい第2係合部30が形成されているので、シールプラグ20が収縮することにより第1係合部26が工具Jの多角形部28の断面積よりも縮小してしまった場合に、工具Jを第2係合部30に係合させることができる。
また、第2係合部30は、テーパ部31であるので、第1係合部26が縮小してしまった場合に、第1係合部26の形状を上端20aに向けて拡大させたテーパ部31のいずれかの部分に工具Jを係合させることができる。
なお、本実施形態において、工具Jの円柱部29は、多角形部28が第2係合部30に係合した場合にも、少なくとも1つのパッキンPが工具支持部27内に挿入されて工具Jの抜けを防止して固定することができる長さに設定されている。したがって、多角形部28の第2係合部30への係合面積が限定的であっても、工具Jは、工具挿入穴24内において安定的に固定され、多角形部28と工具係合部25との係合させることができ、シールプラグ20の操作性が低下し難くなっている。
また、第2係合部30は、工具係合部25の上端20aから一部の領域に形成されている。この構成により、シールプラグ20が収縮しない場合は、第2係合部30よりも下方の第1係合部26に工具Jを確実に係合させることができる。
工具Jを工具係合部25に係合させた後、工具Jを作業者が回転させることによってシールプラグ20を一方向に回転させ、図1に示す分岐筒部3の所定の下方位置までシールプラグ20を下げると、本管1と枝管接続部4との間を遮断した閉栓状態になる。この閉栓状態では、下部Oリング15が分岐筒部3の下方シール部10の円周面10aに横方向に付勢して密着し、流体がシールプラグ20の外周面20cと分岐筒部3の内周面3dとの間を通じて外部に漏出することが防止される。
また、工具Jでシールプラグ20を他方向に回転させて図4に示す所定の上方位置まで引き上げると、分岐継手Aが開栓状態になり、本管1に形成された穿孔部19を通じて本管1と枝管18との間で流体を流通させることができる。このとき、シールプラグ20の上部Oリング14が平滑な円周面に形成された分岐筒部3の円周面9aに横方向に付勢して密着し、流体がシールプラグ20の外周面20cと分岐筒部3の内周面3dの間を通じて外部に漏出することが防止される。
以上のように、シールキャップ7を取り外し、工具Jによってシールプラグ20を軸線O2方向に進退させるだけで、任意に本管1と枝管18との間を遮断又は開放することができる。(すなわち閉栓状態又は開栓状態にすることができる)。
そして、分岐継手Aによれば、シールプラグ20の全体が収縮することにより第1係合部26が工具Jの先端ビットの断面積よりも縮小してしまった場合に、工具Jをテーパ部31からなる第2係合部30に係合させることができる。また、シールプラグ20が収縮していない場合には、第2係合部30よりも奥側の第1係合部26に工具Jを確実に係合させることができる。
すなわち、分岐継手Aによれば、シールプラグ20の全体が収縮した場合及び収縮しない場合のいずれの場合にも、工具Jを工具係合部25に確実に係合させることができ、どのような環境下でもシールプラグ20の操作性が低下するのを防ぐことができるという効果が得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる分岐継手の第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態に対し、第2係合部30の構成が異なるのみであるので、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図5は、本実施形態において上記分岐継手Aのシールプラグ20の構成を示す縦断面図である。
図5に示すように、本実施形態の工具係合部25は、その最下端(工具係合部25の下限の位置)を第1係合部26として、その開口形状を工具Jの先端の断面形状と同形状(かつ略同寸法)としている。そして、工具係合部25は、第1係合部26から立ち上がる軸線O2周りに沿う壁面(すなわち工具係合部25の最下端から上端20aまでの壁面)の全体を第2係合部30として、第1係合部26と相似形状で上端20aに向かって漸次拡大するテーパ形状としている。
なお、テーパ部32の傾斜角度は、第1係合部26の内形寸法に対し、例えば2/1000から50/1000程度とするのが好ましい。
このような構成によれば、工具係合部25全体がテーパ形状の第2係合部30となっているので、シールプラグ20の全体が収縮しても、工具Jを第2係合部30のいずれかの箇所に係合させることができる。
したがって、上述したような分岐継手Aによれば、シールプラグ20が収縮することにより工具係合部25が縮小してしまった場合に、工具Jをテーパ部32からなる第2係合部30に係合させることで、工具Jの工具係合部25への係合を確実に行い、シールプラグ20の操作性が低下するのを防ぐことができるという効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に、本発明にかかる分岐継手の第3の実施形態について図6を用いて説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態においては、上記第1,第2の実施形態に対し、第2係合部の構成が異なるのみであるので、上記第1,2の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図6は、本実施形態において上記分岐継手Aのシールプラグ20の構成を示す断面図である。
この図6に示すように、シールプラグ20は、工具係合部25に、第1係合部26と、断面形状が第1係合部26と相似形状で、第1係合部26に対し断面の開口面積(内形寸法)が拡大された第2係合部30とを備えている。
この実施形態において、第2係合部30は、工具挿入穴24の軸線O2に沿って一定の内形寸法を有したストレート部33及びテーパ部34を備えている。この場合、分岐継手Aに流体を流し、シールプラグ20が所定寸法で収縮した場合に、ストレート部33からなる第2係合部30に工具Jが係合するようにする。そのために、ストレート部33の内形寸法は、所定の使用環境下(使用雰囲気の温度、流体温度)でシールプラグ20が収縮したときに、ストレート部33が工具Jに係合する寸法に設定しておくことが好ましい。
また、第2係合部30は、工具係合部25の上端20aから下端20bまでの全長に対し、工具係合部25の上端20aから一部の領域で第1係合部26よりも上端20a側に形成されている。
このような構成によれば、シールプラグ20の全体が収縮することにより工具係合部25が略想定された寸法で縮小してしまった場合に、工具Jをストレート部33に係合させることができる。したがって、この実施形態の分岐継手Aによれば、シールプラグ20が収縮した際に、このストレート部33において一定長に亘って工具Jを確実に係合させることができ、分岐継手Aの操作性が低下することをより確実に抑えることができるという効果が得られる。
また、工具係合部25は、テーパ部34を有しているため、シールプラグ20の全体が収縮することにより工具Jが第1係合部26にもストレート部33にも係合し難い場合に、工具Jをテーパ部34に係合させることができる。
また、第2係合部30は、工具係合部25の上端20aから一部の領域に形成されているようにした。この構成によれば、シールプラグ20が収縮していない場合に、第2係合部30よりも奥側の第1係合部26に工具Jを確実に係合させることができる。
したがって、本実施形態の分岐継手Aによれば、シールプラグ20が収縮した際に、工具Jを第2係合部30のストレート部33において一定長に亘って係合させることができるとともに、シールプラグ20が収縮していない場合にも的確に対応できる。したがって、本実施形態の分岐継手Aは、工具Jの操作性の低下をより有効に防止することができるという効果が得られる。
なお、上記第3の実施形態において、一段のストレート部33からなる第2係合部30を設けたが、第2係合部30は、第1係合部26に対して相似形状で、下方から上方に向けて段階的に拡大された複数段のストレート部33が形成されたものであってもよい。
(その他の実施形態)
なお、本発明の分岐継手は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
図7は、上記各実施形態で示したシールプラグ20の変形例の構成を示す断面図である。
例えば、図7に示すように、工具係合部25の内壁面36が、金属製で筒状のインサート部材36により形成されていてもよい。なお、このインサート部材36は、工具係合部25のみに設けられていてもよい。
このような構成にすると、工具係合部25の内形寸法が温度等によって変動するのを抑えることができ、工具係合部25への工具Jの係合を確実に行うことができる。
また、シールプラグ20を、繊維強化プラスチック(FRP)や非晶性エンジニアリングプラスチック等の熱収縮率の低い材料により形成されていてもよい。繊維強化プラスチック(FRP)としてはCFRPやGFRP,非晶性エンジニアリングプラスチックとしては、ポリカーボネートやmPPE等を用いることができる。このような構成によっても、工具係合部25の内形寸法が温度などによって変動するのを抑えることができ、工具係合部25への工具Jの係合を確実に行うことができる。
さらに、例えば工具係合部25を断面六角形状としたが、これに限らない。例えば、断面矩形、あるいはその他の多角形状としてもよいし、T字、十字型、星型等としてもよい。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 本管
1a 外周面
2 サドル部
3 分岐筒部
4 枝管接続部
8 雌ネジ部
16 雄ネジ部
18 枝管
20 シールプラグ
20a 上端
20b 下端
24 工具挿入穴
25 工具係合部
26 第1係合部
30 第2係合部
31 テーパ部
32 テーパ部
33 ストレート部
36 インサート部材
A 分岐継手
J 工具

Claims (6)

  1. 本管の外周面に固着される円弧板状のサドル部と、
    前記サドル部と一体成形され、内周面に雌ネジ部が形成された分岐筒部と、
    前記分岐筒部の外周面に一体成形された筒状の枝管接続部と、
    前記分岐筒部内に、前記分岐筒部の軸線方向に進退自在に設けられたシールプラグと、を備え、
    前記シールプラグには、外周面に前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が形成されているとともに、前記シールプラグの上端から前記シールプラグの軸線に沿って凹み、前記シールプラグを前記分岐筒部内で回転させる工具を係合可能な工具係合部が形成された工具挿入穴が形成され、
    前記工具係合部は、前記工具に対応する寸法に形成された第1係合部と、この第1係合部と相似形状で、前記第1係合部に対し寸法が拡大された第2係合部と、を備えていることを特徴とする分岐継手。
  2. 前記第2係合部は、前記工具挿入穴の軸線に直交する断面の開口面積が前記シールプラグの上端側から下端側に向かって漸次縮小したテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分岐継手。
  3. 前記第2係合部は、前記工具挿入穴の軸線に沿って一定の寸法で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分岐継手。
  4. 前記第2係合部は、前記工具係合部の上端から下端までの全長に対し、前記工具係合部の上端から一部の領域に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の分岐継手。
  5. 前記工具係合部の内壁面が、金属製で筒状のインサート部材により形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の分岐継手。
  6. 前記シールプラグが、繊維強化プラスチック又は非晶性エンジニアリングプラスチックにより形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の分岐継手。
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Citations (7)

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