JP2015190398A - ターニング装置及びターニング装置の運転方法 - Google Patents

ターニング装置及びターニング装置の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】交流電動機及び直流電動機を併用するターニング装置において、水平方向の電動機設置スペースを最小限に抑え、しかも、常用の交流電動機に不具合を生じた場合の対応が容易になるターニング装置を提供する。【解決手段】タービンロータを回転させてターニングを行う駆動源として、鉛直方向の上段側に配置した交流電動機11と下段側に配置した直流電動機12とを備え、交流電動機11及び直流電動機12の出力軸を上下方向で直列に接続した。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば蒸気タービン等のタービンにおいて、停止時や起動時に使用されるターニング装置及びターニング装置の運転方法に関する。
従来、蒸気タービン等のタービンにおいては、特に、発電等に用いる大型の事業用蒸気タービン等においては、ターニング装置のギア駆動用モータによりタービンロータを低速回転(例えば3rpm程度)させるためのターニング装置を備えている。このターニング装置は、タービンの運転停止後、高温になっているタービンロータの温度が十分に低下するまで低速回転させることにより、タービンロータの自重による曲り変形を防止するために使用される。さらに、このターニング装置は、タービンの起動時において、停止中に生じたタービンロータの曲り変形があった場合にこれを修正して真っ直ぐに戻すためにも使用される。なお、タービンロータは、タービンロータ軸、羽根車(ディスク)及び動翼(ブレード)等を具備して構成される。
上述したターニング装置は、駆動源のギア駆動用モータに交流電動機を用い、減速機構を組み合わせてタービンロータ軸を低速回転させる構造が一般的である。
また、下記の特許文献1には、主装置としての交流電動機と、補助装置としての直流電動機とを備えたタービンのターニング装置が開示されている。この場合、交流電動機及び直流電動機を水平方向で直列に連結し、交流電動機側に取り付けたモータ歯車からチェーンを介して出力する構造や、交流電動機及び直流電動機を並列に配置し、伝達歯車群の間に切替装置を設けていずれか一方の電動機を選択可能とした構造のターニング装置が示されている。
特開昭59−180009号公報
ところで、上述した従来のターニング装置は、交流電動機を駆動源とするものであるから、例えば発電所の交流電源系統が何らかの理由により故障して停電すると、電源喪失により交流電動機の運転ができなくなる。このような状況では、交流電動機を駆動源とするターニング装置を使用できず、従って、例えば蒸気タービンの運転停止時には、高温のタービンロータが自重により曲る変形を防止できなくなる。
このような従来装置の問題解決には、主装置としての交流電動機と補助装置としての直流電動機とを備えた特許文献1の構成が考えられる。しかし、交流電動機及び直流電動機を水平方向に直列に配置し、交流電動機側にモータ歯車を取り付ける構造では、水平方向(平面視した場合)に占める電動機の設置スペース(床面設置面積)が大きくなり、さらに、主装置の交流電動機に不具合を生じた場合には、交流電動機からの駆動系の切替が必要になるなど対応が煩雑になるという問題を有している。
このような背景から、交流電動機及び直流電動機を併用するターニング装置においては、水平方向における電動機の設置スペースを最小限に抑え、かつ、常用の交流電動機に不具合を生じた場合の対応を容易にすることが望まれる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、交流電動機及び直流電動機を併用するターニング装置において、水平方向の電動機設置スペースを最小限に抑え、しかも、交流電動機に不具合を生じた場合の対応が容易になるターニング装置及びターニング装置の運転方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係るターニング装置は、タービンロータを回転させてターニングを行う駆動源として、交流電動機と直流電動機とを備え、鉛直方向で上段側に前記交流電動機を配置し、下段側に前記直流電動機を配置し、前記交流電動機及び前記直流電動機の出力軸が、上下方向にカップリングで直列に接続されていることを特徴とするものである。
このようなターニング装置によれば、鉛直方向で上段側に配置した交流電動機と下段側に配置した直流電動機とを備え、交流電動機及び直流電動機の出力軸が、上下方向で直列に接続されているので、電源トラブル等の対策として常用電動機及び非常用電動機を設置し、2台設置した電動機のいずれか一方を使用してターニングを確実に実施できるようになる。しかも、下段側に配置した直流電動機の上方に存在するデッドスペースを有効利用して上段側の交流電動機を設置するので、水平方向の設置スペースを増すことなく2台の電動機を設置することが可能になる。
また、交流電動機及び直流電動機の出力軸は、通常カップリングを介して接続されるため、上段側の交流電動機に不具合を生じた場合には、カップリングを切り離すだけの簡単な作業により、下段側に設置した直流電動機の単独運転が可能になる。
上記の発明において、前記カップリングは、手動でターニングを行うハンドターニング補助具を取り付けるための補助具連結部を少なくとも一部に備えていることが好ましい。
この場合、前記補助具連結部に取り付けた前記ハンドターニング補助具を支持して前記出力軸の周方向への回転移動を助けるハンドターニング補助機構を備え、該ハンドターニング補助機構に、前記ハンドターニング補助具を支持して前記出力軸の半径方向に移動可能とする補助具着脱補助機構を設けることにより、重量のあるハンドターニング補助具の着脱及び回転移動の作業が容易になる。
本発明に係るターニング装置の運転方法は、上述のいずれかに記載のターニング装置の運転方法であって、交流電動機を常用とし、かつ、直流電動機を非常用としてターニングの駆動源に使用するとともに、前記ターニングの起動開始から回転が安定するまでの間、前記交流電動機及び前記直流電動機を同時使用する起動時アシスト運転モードを備えていることを特徴とするものである。
このようなターニング装置の運転方法によれば、ターニングの起動開始から回転が安定するまでの間、ターニングの駆動源として交流電動機及び直流電動機を同時使用する起動時アシスト運転モードを備えているので、回転開始後と比較して大きなトルクを必要とするターニング装置の回転を開始する起動時においては、非常用の直流電動機が常用の交流電動機をアシストする運転を行い、2台の電動機により必要な起動時トルクを確保することができる。従って、ターニング起動時の必要トルクを基準にして容量設定された1台の電動機を使用する場合と比較して、常用となる交流電動機の容量を小さく抑えることが可能になる。
上述した本発明によれば、ターニング装置の駆動源として交流電動機及び直流電動機の出力軸を鉛直方向に上下方向で直列に接続したので、水平方向の電動機設置スペースを増すことなく最小限に抑えて2台の電動機を併用できるようになる。さらに、上段側に配置した交流電動機に不具合を生じた場合には、下段側に配置した直流電動機の出力軸と接続しているカップリングを切り離すだけの作業で分離できるので、非常時の直流電動機単独運転にも容易に対応可能となる。
また、上述した本発明は、非常用の直流電動機が常用の交流電動機をアシストする起動時アシスト運転モードを備えた運転方法により、2台の電動機を併用して必要な起動時トルクを確保できる。このため、常用となる交流電動機の容量は、起動時トルクより小さい通常のターニング運転に必要な容量に抑えることができる。
本発明に係るターニング装置及びターニング装置の運転方法の一実施形態を示す図で、ターニング装置の要部を拡大した側面(図2のA−A矢視)図である。 図1に示したターニング装置を備えている蒸気タービン発電装置の構成例を示す正面図である。 図2に示した蒸気タービン発電装置の平面図である。 ハンドターニング補助具にハンドターニングレバーを用いたハンドターニング機構の構成例を示す要部斜視図である。 ハンドターニング補助具にハンドターニングスパナを用いたハンドターニング機構の構成例を示す要部斜視図である。
以下、本発明に係るターニング装置及びターニング装置の運転方法について、その一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2及び図3に示す蒸気タービン発電装置1は、発電機2の駆動源として蒸気タービン3を用いている。なお、図示の構成例では、直列に配置した低圧蒸気タービン3L及び高中圧蒸気タービン3Hを備えた蒸気タービン3を採用しているが、以下に説明する実施形態は、例えば複数の低圧タービン3Lを備えた構成等にも適用可能であり、特に限定されるものではない。
蒸気タービン3は、導入した蒸気のエネルギによりタービンロータ(不図示)を回転させて軸出力を得る装置である。このタービンロータは、タービンロータ軸3aと一体に回転する羽根車や動翼等を備えている。また、蒸気タービン3のタービンロータ軸3aは、発電機2のロータ軸2aとカップリング4を介して連結されている。
カップリング4の外周面には、後述するターニング装置10の減速機構15(図1参照)を構成する最終段の出力歯車15eと噛合するカップリングスペーサギア4aが全周にわたって形成されている。
本実施形態のターニング装置10は、例えば図1に示すように、駆動源のターニング駆動用モータとして交流電動機11及び直流電動機12を備えている。交流電動機11は、電力系統や自家発電装置等の交流電源から電力が供給される。直流電動機12は、電力系統や自家発電装置等の交流電源からの電力を交直変換した直流電源から電力が供給され、かつ、リチウム電池等の二次電池等の非常用の直流電源からも電力が供給されるようになっている。
以降の説明で、上下とは鉛直方向の上下方向を示す。交流電動機11及び直流電動機12は、交流電動機11を上段側にして上下方向に配置されている。すなわち、同じ容量(KW)の電動機であれば、直流電動機12の外径が交流電動機11より大きくなることが一般的であるため、外形が大きな直流電動機12を下段側に配置して外形が小さな交流電動機11を上段側に配置したほうが安定して収まりがよい。
上述した交流電動機11及び直流電動機12は、交流電動機11のモータ軸(出力軸)11aと直流電動機12のモータ軸(出力軸)12aとがモータカップリング13を介して上下方向に接続されているので、この場合のモータ軸方向は上下方向となる。
そして、直流電動機12から下方へ延びるモータ軸12aの外周には、モータ軸12aと一体に回転するねじ歯車(ウォーム)14が設けられている。このねじ歯車14は、減速機構15を構成する歯車群の第1段歯車となるはす歯歯車(ウォームホイール)15aと噛合することにより、いわゆるウォームギア機構を構成している。
また、図示の減速機構15は、はす歯歯車15aと同軸に設けられた第2段歯車15bと、第2段歯車15bと噛合する第3段歯車15cと、第3段歯車15cと同軸に設けられた第4段歯車15dと、第4段歯車15dと噛合する最終段(第5段)の出力歯車15eとを備え、出力歯車15eが上述したカップリングスペーサギア4aと噛合している。このような減速機構15は、モータ軸12aの回転数を減速してタービンロータ軸3aを所望の低回転数で回転駆動するものであればよく、歯車構成等について特に限定されることはない。
このような減速機構15を介在させることにより、モータ軸12aの回転数(例えば1000rpmまたは1200rpm)が減速され、従って、ターニング装置10は、最終的にカップリング4と一体に回転するタービンロータ軸3aを、予め設定した低速の回転数(例えば2〜9rpm程度)でゆっくりと回転させることができる。
なお、図1〜3において、図中の符号Fはタービン建屋のフロア、Sは軸受台、Smは電動機架台である。
上述したように、本実施形態のターニング装置10は、蒸気タービン3の運転停止後または起動前にタービンロータを低速回転させてターニングを行う駆動源として、上段側に配置した交流電動機11と下段側に配置した直流電動機12とを備え、交流電動機11及び直流電動機12の出力軸11a,12aが、モータカップリング13を介して上下方向で直列に接続されている。
このため、電源トラブル等の対策として、常用の交流電動機11及び非常用の直流電動機12が設置された構成となり、2台設置した電動機のいずれか一方を使用してターニングを確実に実施できるようになる。
すなわち、通常のターニング時には、常用の交流電動機11だけに通電してターニングを実施するが、発電所のトラブル等により停電して交流電源のない非常時には、直流電源の使用が可能な状態において、直流電動機12だけに通電してターニングを実施することができる。なお、交流電動機11による通常のターニング時においては、励磁されない直流電動機12が連れ回りするものの、交流電動機11の回転を妨げるブレーキ力を発生することはない。回転の起動後は、直流電動機の内部の磁励ロータの慣性力により、ターニングの回転が安定する利点もある。
また、交流電動機11及び直流電動機12のいずれか一方が故障した場合でも、故障していない他方の電動機を使用してターニングさせることができる。
次に、上述した交流電動機11及び直流電動機12は、上下方向に直列・同軸の配置としたことにより、以下に説明する利点を有している。
第1の利点として、交流電動機11及び直流電動機12を上下方向の直列・同軸に結合したので、常用の交流電動機11に焼き付き等の不具合を生じて使用不可となった場合、非常用の直流電動機12に切り替えて使用するためには、すなわちタービンロータ軸3aを回転させるために、減速機構15の歯車やチェーン等の接続を切り替えるといった特別な操作を必要としない。
具体的に説明すると、特に常用の交流電動機11を上段側に配置しているので、この交流電動機11に不具合を生じた場合には、上段側の交流電動機11を切り離して下段側に配置した非常用の直流電動機12による単独のターニングを行うことが必要になる。
このような場合、本実施形態のターニング装置10は、下段側に設置した直流電動機12を単独運転してターニングを行うためには、交流電動機11の出力軸11aと直流電動機12の出力軸12aとを接続しているモータカップリング13を切り離し、交流電動機11を直流電動機12から分離させるという簡単な作業を行うだけでよい。
第2の利点として、下段側に配置した直流電動機12の上方に存在するデッドスペースを有効利用して、上段側に交流電動機11を設置したので、蒸気タービン発電装置1としては、水平方向の設置スペースを増すことなくターニング装置10に2台の電動機を設置することができる。すなわち、スペース的には、電動機を1台のみ使用した従来構成において、軸受台Sの上方(上空)に存在していたデッドスペースに電動機を追加設置することになるので、電動機1台の従来構成と比較して、電動機の追加に伴って水平方向の設置スペースが広がることはなく、水平方向に2台を直列配置した構成より小さなスペースに設置できる。
また、交流電動機11及び直流電動機12は、同軸で運用することにより、以下に説明するような利点を有している。
具体的に説明すると、ターニング装置10は、停止状態にあるタービンロータを回転させるターニング起動時において、タービンロータが安定した回転をする通常のターニング運転時よりも大きな起動時トルクを必要とする。このため、ターニング起動時には、常用の交流電動機11に加えて、非常用の直流電動機12を同時に使用して必要な起動時トルクを確保する運転方法が可能となる。
すなわち、上述した構成のターニング装置10は、ターニングのモータ回転駆動源として交流電動機11が常用とされ、かつ、直流電動機12が非常用として使用される。そして、ターニングの起動開始からターニングの回転が安定するまでの間は、駆動源として交流電動機11及び直流電動機12を同時使用する起動時アシスト運転モードを備えた運転方法が可能となる。
なお、タービンロータのターニング回転が安定した後には、起動時アシスト運転モードを終了して通常のターニング運転に移行するため、直流電動機12は、通電を停止してフリーで連れ回りする運転状態となる。
このようなターニング装置10の起動時アシスト運転モードでは、ターニングによりタービンロータが回転を開始した後の必要トルクと比較して大きな起動時トルクを確保するため、非常用の直流電動機12が常用の交流電動機11をアシストする形の運転を行うことになる。この結果、交流電動機11及び直流電動機12の2台により必要な起動時トルクを確保でき、従って、常用の交流電動機11については、起動時の必要トルクを基準にして容量設定された1台の電動機を使用する場合と比較して、例えば50%程度まで電動機の容量を小さく抑えることができる。
一方、非常用の直流電動機12は、交流電動機11の使用が不可となった際、ターニング起動から単独でターニングを行う能力が必要である。このため、直流電動機12は、電動機の容量を小さく抑えることができず、従って、同容量でも外径が大きくなる直流電動機12と交流電動機11との外径差はより一層大きくなるため、直流電動機12の配置位置を下段側とすることはますます重要になる。
また、交流電動機11は、メンテナンスの必要性が低い電動機であるが、直流電動機12は、ブラシなどメンテナンスの必要性が高い電動機である。従って、メンテナンス機会の多い直流電動機12を下段側の低い位置に配置した方が、メンテナンス作業を行う上でも都合がよい。
なお、交流電動機11及び直流電動機12を同軸で運用すると、直流電動機12の励磁ロータの慣性力を利用して約1000〜1200rpmで回転するモータ軸11a,12aの回転が安定するので、各モータ支持軸受部分(不図示)の負担が軽減し、軸受寿命が向上するという利点もある。
ところで、上述したいずれかのターニング装置10は、例えば図4に示すように、交流電動機11及び直流電動機12によるターニングができない場合、ハンドターニング補助具を用いて手動でターニングを行うためのハンドターニング機構20を備えている。
図4に示すハンドターニング機構20は、交流電動機11の出力軸11aと直流電動機12の出力軸12aとを接続するモータカップリング13の側面である外周面の少なくとも一部に設けられ、後述するハンドターニングレバー(ハンドターニング補助具)30の連結ピン32を挿入して取り付けるための複数の取付穴13aを備えている。この場合、複数の取付穴13aが補助具連結部となり、この取付穴13aがモータカップリング13側面の外周面の少なくとも一部にわたって連結ピン32と等ピッチに設けられている。
このハンドターニング機構20は、取付穴13aに取り付けたハンドターニングレバー30の重量を支持し、モータ軸11a,12aの周方向へ向けた回転移動を補助するハンドターニング補助機構21を備えている。図示のハンドターニング補助機構21は、モータカップリング13の外周に設置されたリング状の周方向ガイドレール22と、周方向ガイドレール22に沿ってモータカップリング13の外周を移動するスライダ23とを備えている。この場合、周方向ガイドレール22とスライダ23との間には、例えばスライダ23側に車輪を設けるなど、移動を容易にする周知の装置が設けられている。
なお、上述した周方向ガイドレール22は、モータカップリング13の全周もしくはハンドターニングレバー30を周方向へ押す回転動作を行う範囲を取り囲むように同心に設置されたリング状部材もしくは部分的リング状部材であり、モータ軸11a,12aと直交する水平面上に設置されている。
電動機架台Smの形状によって、ハンドターニングを行う際の周方向に行う手押移動が円周軌道上の一部区域分のみ可能な場合や、周方向ガイドレール22がモータカップリング13の全周を取り囲むリング状に形成できず、周方向ガイドレール22がリング状の一部区域分のみ形成される場合がある。その場合でも取付穴13aがモータカップリング13の外周面にわたって形成されているため、ハンドターニングレバー30の連結、一部区域間の手押移動、取り外しの作業を繰り返すことで、ハンドターニングを行うことが可能である。
そして、スライダ23の上面には、ハンドターニングレバー30を支持してモータ軸11a,12aの半径方向に移動可能とする補助具着脱補助機構25が設けられている。
図示の補助具着脱補助機構25は、スライダ23の上面に設けられた半径方向のガイドレール26と、このガイドレール26に沿って半径方向に移動可能なスライドテーブル27とを備えている。この場合、ガイドレール26とスライドテーブル27との間にも、移動を容易にする周知の装置が設けられている。また、ハンドターニングを行う際の手押移動が円周軌道上の一部区域分のみ可能な場合においては、連結ピン32と取付穴13aとの連結及び取り外し作業を繰り返すこととなるため、補助具着脱補助機構25の有用性が高まることとなる。また、スライドテーブル27の上面には、後述するハンドターニングレバー30の先端部本体31を係合させる凹部27aが形成されている。
ハンドターニングレバー30は、人力によるターニングに使用される入力側の部材であり、略直方体形状とした先端部本体31と、先端部本体31の先端面31aに突設されて取付穴13aに挿入される複数本の連結ピン32と、先端部本体31の後端面31bに結合されたレバー33とを備えている。なお、レバー33は、てこの原理を利用した人力によるターニングを可能にするため、十分な強度及び長さを有する棒状部材となる。
このように構成されたハンドターニング機構20は、ハンドターニングを実施する際、最初にハンドターニングレバー30をモータカップリング13の外周面に取り付ける作業が実施される。
この作業では、最初に先端部本体31をスライドテーブル27の凹部27aに係合させて載置する。この結果、ハンドターニングレバー30の重量は、スライドテーブル27及びスライダ23を介して周方向ガイドレール22に支持される。なお、周方向ガイドレール22、スライダ23、スライドテーブル27及び凹部27aは、この状態において連結ピン32と取付穴13aとが同一レベルとなるように設置されている。
従って、この状態から補助具着脱補助機構25を利用し、モータカップリング13に向けてハンドターニングレバー30を半径方向に押し込むと、ハンドターニングレバー30は、スライドテーブル27とともにガイドレール26に沿って移動するので、連結ピン32を取付穴13aに挿入して取り付けることができ、従って、重量のあるハンドターニングレバー30の装着及び周方向へ押して回転動作を行うことが容易になる。
また、連結ピン32の周方向位置が取付穴13aからずれている場合には、ハンドターニング補助機構21を利用することにより、周方向ガイドレール22に沿ってスライダ23を移動させれば、重量のあるハンドターニングレバー30を容易に位置合わせすることができる。
こうしてハンドターニングバー30の取り付けが完了すると、ハンドターニング補助機構21を利用し、レバー33を周方向へ押して手動のターニングを実施する。この結果、ハンドターニングバー30は、スライダ23及びスライドテーブル27とともに周方向ガイドレール22に沿って移動するので、連結ピン32を介して連結されたモータカップリング13にはターニングの回転トルクが作用する。
なお、手動のターニングが終了した後には、補助具着脱補助機構25を利用して重量のあるハンドターニングレバー30を容易に取り外すことができる。
また、ハンドターニングバー30を取り付けるモータカップリング13の取付穴13aを設ける位置は、図4に示すモータカップリング13の上部に限定されるものではなく、必要に応じて下部に設けてもよい。
また、上述したハンドターニング機構20は、ハンドターニング補助具としてハンドターニングレバー30を用いていたが、例えば図5に示すような形状のハンドターニングスパナ40を採用してもよい。
このハンドターニングスパナ(ハンドターニング補助具)40は、人力によるターニングに使用される入力側の部材である。そして、ハンドターニングスパナ40は、レバー41の先端部に設けたスパナ部42を備えている。このスパナ部42は、モータカップリング13の側面の少なくとも一部に補助具連結部として設けたナット部13bと係合する部分である。なお、図示のナット部13bは六角としたが、例えば八角にするなど特に限定されることはない。
このように構成されたハンドターニングスパナ40は、ハンドターニングを実施する前の準備作業として、ハンドターニング補助機構21Aのスライダ23Aにレバー41を載置して重量を支持させる。この後、スライダ23A上でレバー41を半径方向にスライドさせることにより、モータ軸11a,12aに向けて移動するスパナ部42をナット部13bに係合させることができる。このとき、スパナ部42とナット部13bとの間に周方向の位置ずれがあれば、ハンドターニング補助機構21Aを利用することにより、周方向ガイドレール22に沿ってスライダ23Aを移動させれば、重量のあるハンドターニングスパナ40を容易に位置合わせすることができる。
なお、ハンドターニングスパナ40を使用する場合においても、スライダ23Aに上述した補助具着脱補助機構25を設けてもよい。
上述したように、本実施形態のターニング装置10は、駆動源の交流電動機11及び直流電動機12を上下方向で直列に接続した配置としたので、水平方向の電動機設置スペースを増すことなく最小限に抑えて2台の電動機を併用できるようになる。さらに、上段側に配置した常用の交流電動機11に不具合を生じた場合には、モータカップリング13を切り離すだけの簡単な作業で下段側に配置した非常用の直流電動機12から分離できるので、直流電動機12の単独運転にも容易に対応可能となる。
また、非常用の直流電動機12が常用の交流電動機11をアシストする起動時アシスト運転モードの運転方法では、2台の交流電動機11及び直流電動機12によりターニング起動時の大きな起動時トルクを確保できるため、交流電動機11の容量決定時にはターニング起動時のトルクを考慮する必要がなくなる。このため、交流電動機11の容量は、起動時トルクより小さいトルクで運転される通常のターニングに必要な値に抑えることが可能となり、従って、交流電動機11を小型化できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、たとえばガスタービンのタービンロータにも適用可能であるなど、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1 蒸気タービン発電装置
2 発電機
3 蒸気タービン
4 カップリング
4a カップリングスペーサギア
10 ターニング装置
11 交流発電機
11a,12a モータ軸(出力軸)
12 直流発電機
13 モータカップリング
13a 取付穴(補助具連結部)
13b ナット部(補助具連結部)
14 ねじ歯車(ウォーム)
15 減速機構
15a はす歯歯車(ウォームホイール)
15e 出力歯車
20 ハンドターニング機構
21 ハンドターニング補助機構
22 周方向ガイドレール
23 スライダ
25 補助具着脱補助機構
26 ガイドレール
27 スライドテーブル
27a 凹部
30 ハンドターニングレバー(ハンドターニング補助具)
40 ハンドターニングスパナ(ハンドターニング補助具)

Claims (4)

  1. タービンロータを回転させてターニングを行う駆動源として、交流電動機と直流電動機とを備え、鉛直方向で上段側に前記交流電動機を配置し、下段側に前記直流電動機を配置し、前記交流電動機及び前記直流電動機の出力軸が、上下方向にカップリングで直列に接続されていることを特徴とするターニング装置。
  2. 前記カップリングが、手動でターニングを行うハンドターニング補助具を取り付けるための補助具連結部を少なくとも一部に備えていることを特徴とする請求項1に記載のターニング装置。
  3. 前記補助具連結部に取り付けた前記ハンドターニング補助具を支持して前記出力軸の周方向への回転移動を助けるハンドターニング補助機構を備え、該ハンドターニング補助機構に、前記ハンドターニング補助具を支持して前記出力軸の半径方向に移動可能とする補助具着脱補助機構を設けたことを特徴とする請求項2に記載のターニング装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のターニング装置の運転方法であって、
    交流電動機を常用とし、かつ、直流電動機を非常用としてターニングの駆動源に使用するとともに、
    前記ターニングの起動開始から回転が安定するまでの間、前記交流電動機及び前記直流電動機を同時使用する起動時アシスト運転モードを備えていることを特徴とするターニング装置の運転方法。
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