JP2015189102A - 前処理剤塗布装置および捺染装置 - Google Patents

前処理剤塗布装置および捺染装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015189102A
JP2015189102A JP2014068237A JP2014068237A JP2015189102A JP 2015189102 A JP2015189102 A JP 2015189102A JP 2014068237 A JP2014068237 A JP 2014068237A JP 2014068237 A JP2014068237 A JP 2014068237A JP 2015189102 A JP2015189102 A JP 2015189102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pretreatment agent
printing
printing medium
medium
application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014068237A
Other languages
English (en)
Inventor
大輔 宮下
Daisuke Miyashita
大輔 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014068237A priority Critical patent/JP2015189102A/ja
Publication of JP2015189102A publication Critical patent/JP2015189102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

【課題】印刷品質が低下しにくい前処理剤塗布装置および捺染装置を提供する。【解決手段】捺染装置10は、前処理剤塗布装置30、印刷液吐出装置40、搬送装置50を備える。前処理剤塗布装置30は、被捺染媒体Pの印刷面に前処理剤を追加塗布することが可能とされた前処理剤塗布部31、および、被捺染媒体Pの印刷面に塗布された前処理剤の分布を検知する検知部34を有する。前処理剤塗布部31は、検知部34の検知結果に基づいて前処理剤が塗布された被捺染媒体Pの印刷面に前処理剤を追加塗布する。【選択図】図2

Description

本発明は、前処理剤塗布装置、および、この前処理剤塗布装置を備える捺染装置に関する。
印刷液を被捺染媒体に吐出することにより、被捺染媒体に画像を印刷する捺染装置が知られている。こうした捺染装置によれば、被捺染媒体に吐出された印刷液がにじむことがある。そして、このような印刷液のにじみは、印刷の品質を低下させるおそれがある。このため、改良された従来の捺染装置は、印刷液を吐出するよりも前に印刷液を被捺染媒体に固着させるための前処理剤を被捺染媒体に塗布する。そして、前処理剤を塗布させた後に印刷する画像に応じた印刷液を吐出する。特許文献1は、このような捺染装置の一例を開示している。
特開2005−232633号公報
従来の捺染装置は、前処理剤の塗布量のむらについて特に考慮していないため、被捺染媒体に対してあらかじめ決められた量の前処理剤を塗布する。このため、被捺染媒体に印刷される画像は、前処理剤の塗布量のむらに起因して、前処理剤を塗布しても印刷品質が十分に向上しないおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷品質が低下しにくい前処理剤塗布装置および捺染装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する前処理剤塗布装置は、被捺染媒体の印刷面に画像を形成するために吐出される印刷液を固着させるための前処理剤を前記被捺染媒体に塗布する前処理剤塗布装置であって、前記被捺染媒体に塗布された前記前処理剤の分布を検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体に前記前処理剤を追加塗布することが可能とされた前処理剤塗布部とを有する。
本前処理剤塗布装置によれば、前処理剤塗布部が被捺染媒体の印刷面に塗布した前処理剤の分布を検知する検知部の検知結果に基づいて、前処理剤が塗布されている被捺染媒体の印刷面に前処理剤を追加塗布することが可能である。
上記前処理剤塗布装置において、前記検知部は、前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体に光を照射する発光部、および、前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体からの反射光を受光する受光部を有し、前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体の光沢度に基づいて前記前処理剤の分布を検知することが好ましい。
被捺染媒体に塗布された前処理剤の光沢度は、塗布量に応じて変化する。このため、本前処理剤塗布装置によれば、被捺染媒体の印刷面に塗布される前処理剤が透明である場合においても、検知部が検知する光沢度から前処理剤の塗布量を判定することにより、前処理剤の塗布量が少ない領域に対して前処理剤を追加塗布することができる。このため、被捺染媒体に塗布される前処理剤のむらが抑制される。
また、上記課題を解決する捺染装置は、前記被捺染媒体が配置される配置部と、前記被捺染媒体の印刷面に印刷液を吐出する印刷液吐出装置と、前記配置部を往復移動させる搬送装置と、上記前処理剤塗布装置とを有する。
この構成によれば、被捺染媒体に対する印刷液の固着度合いのむらを抑制して、印刷の品質が低下しにくくなる捺染装置を得ることができる。
上記捺染装置において、前記前処理剤塗布装置は、前記配置部が往復移動の一方の方向に移動するときに前記被捺染媒体に前記前処理剤を塗布し、前記配置部が往復移動の他方の方向に移動するときに前記検知部の検知結果に基づいて前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体に前記前処理剤を追加塗布することが可能であるのが好ましい。
本捺染装置によれば、1つの前処理剤塗布装置を用いて前処理剤の塗布、および、検知部の検知結果に基づいた前処理剤の追加塗布を行うことができる。このため、捺染装置は、塗布量のむらを抑制した前処理剤の塗布を簡単な構成で実現することができる。
上記捺染装置において、前記前処理剤塗布部は、往復移動の方向と交差する方向に移動して、前記検知部の検知結果に基づいて前記前処理剤を追加塗布可能であることが好ましい。
本捺染装置によれば、前処理剤を追加塗布する領域が往復移動の方向と交差する方向に離散している場合であっても、追加塗布する領域に前処理剤塗布部を移動させて前処理剤を追加塗布することができる。このため、捺染装置は、被捺染媒体の前処理剤の塗布量が少ない領域に容易に前処理剤を塗布することができる。
上記捺染装置において、前記配置部に配置された前記被捺染媒体の印刷面と前記前処理剤塗布部との間隔があらかじめ決められた値となったことを検知する位置センサーをさらに有することが好ましい。
本捺染装置によれば、配置部に配置された被捺染媒体の表面と前処理剤塗布部との間隔があらかじめ決められた値に設定することができる。このため、捺染装置は、被捺染媒体の表面と前処理剤塗布部との間隔が被捺染媒体の厚さに応じて変動することを抑制することができる。このため、検知部が検知する被捺染媒体の前処理剤の塗布量の精度が向上する。
実施形態の捺染装置の斜視図。 実施形態の捺染装置の右側面図。 実施形態の捺染装置の概略印刷フローチャート。 実施形態の捺染装置の平面図。 実施形態の被捺染媒体の前処理剤の分布を示す図。
図1を参照して、捺染装置10の概略構成について説明する。
捺染装置10は、印刷装置20および搬送装置50を備えている。印刷装置20は、筐体21の前面上部に捺染装置10を操作するための操作スイッチ及び液晶パネル等を有する操作部22を備えている。
搬送装置50は、搬送基盤51、搬送誘導板52、移動機構53(図2参照)、および、被捺染媒体Pを配置する配置部としてのトレイ54を備えている。搬送基盤51は、印刷装置20の前方および後方に突出するように延びている。搬送誘導板52は、搬送基盤51の上面に配置され、搬送基盤51の長辺方向である印刷装置20の前後方向に延びる搬送レール55を備えている。
図2を参照して、捺染装置10の詳細構成について説明する。
印刷装置20は、ヒーター23、位置センサー24、制御部25、前処理剤塗布装置30、および、印刷液吐出装置40を筐体21の内部に備えている。
移動機構53は、上方に取り付けられたトレイ54を図1に示す搬送レール55に沿って、印刷装置20の前後方向である白抜き矢印Aで示す往路移動方向、および、白抜き矢印Bで示す復路移動方向に往復移動させる。以降、往路移動方向および復路移動方向の総称を「移動方向」とする。
捺染装置10は、移動機構53が移動方向に移動することによってトレイ54の上面に配置された被捺染媒体Pが印刷装置20を通過するときに、印刷する画像に応じた印刷液を吐出して、被捺染媒体Pの印刷面に画像を印刷する。
移動機構53は、図示しない上下駆動機構を備えており、トレイ54の上下方向の位置を変更する。位置センサー24は、トレイ54が上下方向に移動するときに、トレイ54の上面に配置された被捺染媒体Pの表面の位置を検知する。つまり、位置センサー24は、トレイ54に配置された被捺染媒体Pの表面と前処理剤塗布部31との間隔があらかじめ決められた値となったことを検知する。位置センサー24は、例えば、半導体レーザーおよび受光部を有する変位センサーを備える。
前処理剤塗布装置30は、前処理剤塗布部31、第1のガイド軸32、および、タンク33を備えている。また、前処理剤塗布装置30は、発光部35および受光部36を有する検知部34を備えている。前処理剤塗布部31は、図示しない流路を介して前処理剤を蓄えるタンク33に接続されている。
第1のガイド軸32は、移動方向と交差する主走査方向(図2で紙面と直交する方向)に延びるように架設されている。前処理剤塗布装置30は、第1のガイド軸32に沿う主走査方向に前処理剤塗布部31を往復移動させながら、タンク33に蓄えられている前処理剤を被捺染媒体Pの印刷面に吐出することにより同印刷面に塗布する。また、前処理剤塗布装置30は、印刷を行わないときには、移動方向に移動する被捺染媒体Pと接触することがないように、前処理剤塗布部31を主走査方向のトレイ54から離れた退避位置に移動させる。
検知部34を構成する発光部35および受光部36は、前処理剤塗布部31に対して往路搬送方向側に設けられている。発光部35は、主走査方向に可視光を発生する半導体レーザーを複数個備えた構成を有する。また、受光部36は、主走査方向において半導体レーザーと相対する位置にフォトダイオードを複数個備えた構成を有する。
発光部35は、前処理剤塗布部31により前処理剤が塗布された被捺染媒体Pに向けて、光を照射する。受光部36は、発光部35から被捺染媒体Pに向けて照射された光の入射角と等価な反射角の反射光を受光できる位置において、被捺染媒体Pからの反射光を受光する。
検知部34は、受光部36の受光量に基づいて、前処理剤が塗布された被捺染媒体Pの光沢度を検知する。このとき、検知部34は、主走査方向に複数個配置した半導体レーザーおよびフォトダイオードによって、被捺染媒体Pの印刷領域を主走査方向に複数の領域に分割した、複数の分割領域の光沢度を検知する。
検知部34が検知する前処理剤が塗布された被捺染媒体Pの光沢度は、前処理剤の塗布量と相関を有する。検知部34が検知する光沢度は、前処理剤の塗布量が多くなるにしたがって値が大きくなる。このため、検知部34は、検知する光沢度と前処理剤の塗布量との関係を表す係数を用いることにより、光沢度に基づいた前処理剤の塗布量を検知することができる。検知部34は、制御部25からの制御に基づいて、複数の分割領域のそれぞれの塗布量を記憶部37に記憶する。
ヒーター23は、前処理剤塗布装置30に対して、復路移動方向において、移動する被捺染媒体Pと接しない位置に設けられている。ヒーター23は、発熱して前処理剤塗布装置30から前処理剤が塗布された被捺染媒体Pを加熱する。
印刷液吐出装置40は、前処理剤塗布装置30に対して、復路移動方向側に設けられている。また、印刷液吐出装置40は、キャリッジ41、吐出ノズル42、および、第2のガイド軸43を備えている。キャリッジ41は、それぞれ異なる色の印刷液が蓄えられた図示しない複数のカートリッジを備えている。
第2のガイド軸43は、主走査方向に延びるように架設されている。印刷液吐出装置40は、第2のガイド軸43に沿って、キャリッジ41を主走査方向に往復移動させながら吐出ノズル42から被捺染媒体Pに向けて印刷液を吐出する。また、印刷液吐出装置40は、印刷を行わないときには、移動方向に移動する被捺染媒体Pと接触することがないように、キャリッジ41を主走査方向のトレイ54から離れた退避位置に移動させる。
制御部25は、使用者によって操作部22が操作されると、その操作の内容に基づいて、前処理剤塗布装置30、印刷液吐出装置40、ヒーター23、および、搬送装置50の動作を制御する制御信号を出力する。
次に、図3を参照して、被捺染媒体Pに印刷を行う印刷フローについて説明する。
トレイ54に被捺染媒体Pが配置された後に操作部22が操作されると、制御部25は、前処理剤塗布装置30、印刷液吐出装置40、ヒーター23、および、搬送装置50に対する制御を開始して、図3に示す印刷フローの各ステップを順次実行する。
操作部22に対して印刷を指示する操作がなされると、まず、前処理剤塗布装置30は、ステップS11において、制御部25からの制御信号に基づいて、前処理剤を吐出して被捺染媒体Pの印刷領域に前処理剤を一次塗布する。次に、検知部34は、ステップS12において、制御部25からの制御信号に基づいて、被捺染媒体Pに塗布された前処理剤の分布を検知する。制御部25は、検知部34が検知する前処理剤の分布を記憶部37に記憶する。
次に、制御部25は、ステップS13において、記憶部37に記憶した被捺染媒体Pの前処理剤の分布に基づいて、前処理剤の塗布量が少ない領域に対して前処理剤塗布装置30から前処理剤を追加塗布させることにより、被捺染媒体Pの前処理剤の塗布量のむらを均す。
次に、印刷液吐出装置40は、ステップS14において、制御部25からの制御信号に基づいて、前処理剤が塗布された被捺染媒体Pに印刷液を吐出することにより、被捺染媒体Pに画像を印刷する。
次に、図4を参照して、図3に示す印刷フローを実行する捺染装置10の動作について説明する。図4は、被捺染媒体Pが配置されたトレイ54を印刷装置20の内部に移動させた状態を示している。また、図4は、搬送基盤51、搬送誘導板52、移動機構53、搬送レール55、および、タンク33の図示を省略している。
捺染装置10は、印刷を行っていないときには、トレイ54を印刷装置20の前方であって、印刷時よりも低い下方位置に移動させている。
下方位置となっているトレイ54に被捺染媒体Pが配置されて、操作部22に対する印刷指示の操作がなされると、制御部25は、被捺染媒体Pを印刷装置20の内部へ移動させる。次に、制御部25は、被捺染媒体Pの印刷面と前処理剤塗布部31との間隔があらかじめ決めた値となったことを位置センサー24が検知するまでトレイ54を上昇させる。このため、制御部25は、トレイ54に配置される被捺染媒体Pの厚さに影響されずに、配置された被捺染媒体Pの印刷面と前処理剤塗布部31との間隔をあらかじめ決めた値に設定する。そして、制御部25は、トレイ54に配置されて表面と前処理剤塗布部31との間隔があらかじめ決めた値に設定された被捺染媒体Pを前処理剤塗布装置30の位置まで移動させる。
被捺染媒体Pが前処理剤塗布装置30の位置に達すると、前処理剤塗布装置30は、被捺染媒体Pの印刷領域に前処理剤を一次塗布する動作を開始する。制御部25は、前処理剤塗布装置30が被捺染媒体Pの印刷領域に前処理剤を一次塗布するときに、トレイ54を往路移動方向に所定のステップ幅で移動させる。
前処理剤塗布装置30は、トレイ54の移動方向の移動が一時停止している期間に、前処理剤塗布部31を第1のガイド軸に沿う主走査方向に移動させながら前処理剤を吐出して、被捺染媒体Pの所定にステップ幅に対応する領域に前処理剤を一次塗布する。前処理剤塗布装置30は、被捺染媒体Pの印刷領域に対する前処理剤の一次塗布を完了するまで、トレイ54の所定のステップ幅の移動毎に、被捺染媒体Pの所定のステップ幅に対応した領域に前処理剤を一次塗布する。
検知部34は、前処理剤塗布装置30を通過したトレイ54が所定のステップ幅で移動する毎に被捺染媒体Pの光沢度に基づいて、前処理剤の塗布量を検知する。そして、検知部34は、制御部25からの制御に基づいて、検知した前処理剤の塗布量を記憶部37に記憶する。このとき、被捺染媒体Pの表面と前処理剤塗布部31との間隔があらかじめ決められた値に設定されていることによって、被捺染媒体Pの表面と検知部34との間隔は、被捺染媒体Pの厚さに影響されずに、あらかじめ決められた値に設定されている。
検知部34が被捺染媒体Pの印刷領域の全体にわたって前処理剤の塗布量を記憶することにより、記憶部37には、前処理剤の分布が作成される。つまり、検知部34は、被捺染媒体Pの印刷領域の前処理剤の分布を検知している。
図5は、被捺染媒体Pの前処理剤の分布の一例を示している。
図5における移動方向位置は、被捺染媒体Pが所定のステップ幅で移動するときの、被捺染媒体Pの印刷領域における所定のステップ幅に対応する領域の位置を示している。また、主走査方向位置は、複数の半導体レーザーおよびフォトダイオードによって分割される主走査方の分割領域の位置を示している。また、図5は、被捺染媒体Pの各領域の光沢度を、その値が大きいほど濃い色となる白黒のパターンで表している。
被捺染媒体Pは、繊維の密度がばらつきを有していること等によって、印刷面内で前処理剤の浸透のしやすさにむらが生じることがある。このため、捺染装置10は、図5に示すように、被捺染媒体Pに塗布される前処理剤の塗布量にむらが生じやすい。
被捺染媒体Pに対する印刷液の固着のしやすさは、前処理剤の塗布量の影響を受ける。このため、前処理剤の塗布量にむらが生じている場合には、被捺染媒体Pの印刷画像は、前処理剤の塗布量のむらに応じて品質が低下する。
制御部25は、トレイ54が往路移動方向の移動端に到達することにより、被捺染媒体Pの前処理剤の分布の作成が完了すると、トレイ54を復路移動方向に向けて所定のステップ幅で移動させる。
制御部25は、トレイ54が復路移動方向に移動して前処理剤塗布装置30を通過するときに、記憶部37に記憶した前処理剤の分布に基づいて、塗布量が少ない領域に対して前処理剤を追加塗布させる制御を行う。前処理剤塗布装置30は、制御部25からの制御に基づいて、第1のガイド軸32に沿って前処理剤塗布部31を塗布量が少ない領域に移動させて前処理剤を追加塗布する。このとき、制御部25は、前処理剤の分布に基づいて前処理剤を追加塗布した後の前処理剤の塗布量を、被捺染媒体Pの塗布量が最も多い領域の塗布量に合わせるように前処理剤塗布装置30から吐出する前処理剤の吐出量を設定する。
制御部25は、トレイ54を所定のステップ幅で移動させる毎に、所定のステップ幅に対応する被捺染媒体Pの領域の塗布量が少ない領域に前処理剤を追加塗布させる動作を繰返す制御を行う。このため、前処理剤塗布装置30を通過した被捺染媒体Pの前処理剤の塗布量のむらが均される。
前処理剤が追加塗布された被捺染媒体Pは、復路移動方向に移動してヒーター23の位置となるときに、ヒーター23が発する熱により加熱される。このことにより、被捺染媒体Pに塗布された前処理剤が被捺染媒体Pに固着する。
その後、被捺染媒体Pが印刷液吐出装置40の位置に移動すると、印刷液吐出装置40は、制御部25からの制御信号に基づいて、前処理剤の塗布量が均された被捺染媒体Pに向けて印刷する画像に応じた印刷液を吐出する。印刷液吐出装置40は、トレイ54が一時停止している期間において、キャリッジ41を第2のガイド軸43に沿って主走査方向に移動させながら吐出ノズル42から印刷液を吐出する。
被捺染媒体Pに向けて印刷液が吐出されると、制御部25は、さらに復路移動方向に被捺染媒体Pを移動させることにより、画像が印刷された被捺染媒体Pを印刷装置20の前方に排出する。
上記説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)検知部34は、前処理剤塗布部31によって一次塗布された被捺染媒体Pの前処理剤の分布を検知する。前処理剤塗布部31は、検知部34の検知結果に基づいて、前処理剤の塗布量が少ない被捺染媒体Pの印刷領域に前処理剤を追加塗布する。このため、前処理剤塗布装置30は、被捺染媒体Pの前処理剤の塗布量のむらを抑制することができる。このため、被捺染媒体Pに対する印刷液の固着度合いのむらが抑制される。このため、印刷品質が低下しにくくなる。
(2)検知部34は、受光部36が受光する被捺染媒体Pの印刷面からの反射光の受光量に基づいて、被捺染媒体Pに塗布された前処理剤の光沢度を検知する。また、検知部34は、光沢度に基づいて、被捺染媒体Pに塗布された前処理剤の塗布量を検知する。このため、検知部34は、前処理剤が透明である場合においても、被捺染媒体Pの前処理剤の分布を検知することができる。
(3)捺染装置10は、検知部34を有する前処理剤塗布装置30、印刷液を吐出する印刷液吐出装置40、および、トレイ54に配置された被捺染媒体Pを移動方向に移動させる搬送装置50を備える。前処理剤塗布装置30は、被捺染媒体Pに対する前処理剤の一次塗布、および、検知部34の検知結果に基づいた前処理剤の追加塗布を行う。印刷液吐出装置40は、前処理剤が塗布された被捺染媒体Pに印刷する画像に応じた印刷液を吐出する。このため、捺染装置10は、前処理剤の塗布量のむらが抑制された被捺染媒体Pに印刷液を吐出することができる。このため、印刷品質が低下しにくくなる。
(4)捺染装置10は、被捺染媒体Pを往路移動方向に移動させて被捺染媒体Pに前処理剤塗布装置30から前処理剤を一次塗布し、被捺染媒体Pを復路移動方向に移動させて検知部34の検知結果に基づいて、前処理剤塗布装置30から前処理剤を追加塗布する。このため、捺染装置10は、1つの前処理剤塗布装置30を用いて前処理剤の一次塗布および追加塗布を行うことができる。このため、捺染装置は、前処理剤の塗布量のむらが抑制された前処理剤の塗布を簡単な構成で実現することができる。
(5)前処理剤塗布装置30は、前処理剤塗布部31を第1のガイド軸32に沿って、主走査方向に移動させながら前処理剤を吐出する。このため、検知部34が検知する前処理剤の塗布量が不足している主走査方向の分割領域に前処理剤塗布部31を移動させて前処理剤を吐出することにより追加塗布することができる。このため、前処理剤塗布装置30は、被捺染媒体の前処理剤の塗布量が少ない領域に対する前処理剤の追加塗布を容易に実現することができる。
(6)制御部25は、位置センサー24の検知結果に基づいて、トレイ54に配置された被捺染媒体Pの表面と前処理剤塗布部31との間隔をあらかじめ決めた値に設定する。このため、被捺染媒体Pの表面と検知部34との間隔があらかじめ決められた値に設定される。このため、捺染装置10は、被捺染媒体Pの表面と検知部34との間隔が被捺染媒体Pの厚さに応じて変動することを抑制することができる。このため、検知部34が検知する被捺染媒体Pの前処理剤の塗布量の精度が向上する。
(7)捺染装置10は、前処理剤が一次塗布された被捺染媒体Pの前処理剤の分布に基づいて、前処理剤の塗布量が少ない領域に追加塗布を行う。このため、一次塗布の塗布量が少ない場合においても、前処理剤の塗布量が少ない領域に追加塗布を行うことにより、被捺染媒体Pの前処理剤の塗布量のむらを抑制することができる。このため、捺染装置10は、むらを抑制した前処理剤の塗布を少ない量の前処理剤の塗布で実現することができる。このため、捺染装置10は、前処理剤の消費量を削減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更することもできる。
・上記実施形態において、捺染装置10は、前処理剤塗布装置30、印刷液吐出装置40、および、ヒーター23を、トレイ54に配置された被捺染媒体Pに対して移動させる構成であってもよい。捺染装置10は、被捺染媒体Pに対して前処理剤塗布装置30を往復移動させて被捺染媒体Pに対する前処理剤の一次塗布、および、検知部34の検知結果に基づいた前処理剤の追加塗布を行うことにより、前処理剤の塗布量のむらを抑制することができる。
・上記実施形態において、捺染装置10は、前処理剤塗布装置30、印刷液吐出装置40、および、ヒーター23と、トレイ54に配置された被捺染媒体Pの双方を移動させる構成であってもよい。捺染装置10は、被捺染媒体Pおよび前処理剤塗布装置30を相対的に往復移動させて被捺染媒体Pに対する前処理剤の一次塗布、および、検知部34の検知結果に基づいた前処理剤の追加塗布を行うことにより、前処理剤の塗布量のむらを抑制することができる。
・上記実施形態において、前処理剤塗布装置30は、第1の前処理剤塗布部、および、第2の前処理剤塗布部を備える構成であってもよい。第1の前処理剤塗布部は、被捺染媒体Pの印刷領域に前処理剤を一次塗布する。第2の前処理剤塗布部は、検知部34が検知する前処理剤の分布に基づいて、被捺染媒体Pに対する前処理剤の追加塗布を行う。このことにより、前処理剤塗布装置30は、前処理剤の塗布量のむらを抑制することができる。
・上記実施形態において、制御部25は、前処理剤の塗布量の分布に基づいて追加塗布した後の前処理剤の塗布量があらかじめ決められた値になるように前処理剤塗布装置30から吐出する吐出量を設定してもよい。
・上記実施形態において、制御部25は、前処理剤の塗布量の分布に基づいて、追加塗布した後の被捺染媒体Pの印刷領域全体の塗布量があらかじめ決められ値よりも多くなるまで、前処理剤塗布装置30に対して被捺染媒体Pを往復移動させて前処理剤の追加塗布を繰返す制御を行ってもよい。
・上記実施形態において、制御部25は、前処理剤が一次塗布された被捺染媒体Pを復路移動方向に移動させているときに、前処理剤の分布を検知部34に検知させる制御を行ってもよい。
・上記実施形態において、前処理剤塗布部31は、主走査方向に複数の吐出ノズルが配置されたラインヘッド型の構成であってもよい。このような構成とすることにより、捺染装置10は、高速に前処理剤を一次塗布することができる。前処理剤塗布装置30は、追加塗布を行う場合には、複数の吐出ノズルのうちの追加塗布領域に対応する吐出ノズルから前処理剤を吐出する。
・上記実施形態において、印刷液吐出装置40は、主走査方向に複数の吐出ノズルが配置されたラインヘッド型の構成であってもよい。このような構成とすることにより、捺染装置10は、高速に印刷を行うことができる。
・上記実施形態において、捺染装置10は、ヒーター23を備えていない構成であってもよい。
P…被捺染媒体、10…捺染装置、24…位置センサー、25…制御部、30…前処理剤塗布装置、31…前処理剤塗布部、34…検知部、35…発光部、36…受光部、40…印刷液吐出装置、50…搬送装置。

Claims (6)

  1. 被捺染媒体の印刷面に画像を形成するために吐出される印刷液を固着させるための前処理剤を前記被捺染媒体に塗布する前処理剤塗布装置であって、
    前記被捺染媒体に塗布された前記前処理剤の分布を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体に前記前処理剤を追加塗布することが可能とされた前処理剤塗布部とを有する
    前処理剤塗布装置。
  2. 前記検知部は、前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体に光を照射する発光部、および、前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体からの反射光を受光する受光部を有し、前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体の光沢度に基づいて前記前処理剤の分布を検知する
    請求項1に記載の前処理剤塗布装置。
  3. 前記被捺染媒体が配置される配置部と、
    前記被捺染媒体の印刷面に印刷液を吐出する印刷液吐出装置と、
    前記配置部を往復移動させる搬送装置と、
    請求項1または請求項2に記載の前処理剤塗布装置とを有する
    捺染装置。
  4. 前記前処理剤塗布装置は、前記配置部が往復移動の一方の方向に移動するときに前記被捺染媒体に前記前処理剤を塗布し、前記配置部が往復移動の他方の方向に移動するときに前記検知部の検知結果に基づいて前記前処理剤が塗布された前記被捺染媒体に前記前処理剤を追加塗布することが可能である
    請求項3に記載の捺染装置。
  5. 前記前処理剤塗布部は、往復移動の方向と交差する方向に移動して、前記検知部の検知結果に基づいて前記前処理剤を追加塗布可能である
    請求項3または請求項4に記載の捺染装置。
  6. 前記配置部に配置された前記被捺染媒体の印刷面と前記前処理剤塗布部との間隔があらかじめ決められた値となったことを検知する位置センサーをさらに有する
    請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の捺染装置。
JP2014068237A 2014-03-28 2014-03-28 前処理剤塗布装置および捺染装置 Pending JP2015189102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014068237A JP2015189102A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 前処理剤塗布装置および捺染装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014068237A JP2015189102A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 前処理剤塗布装置および捺染装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015189102A true JP2015189102A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54424042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014068237A Pending JP2015189102A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 前処理剤塗布装置および捺染装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015189102A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154446A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、反応液の付与態様の決定方法
JP2019065421A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 前処理装置
JP2020111013A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び液体吐出方法
US11673417B2 (en) 2017-09-29 2023-06-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Pretreatment device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154446A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、反応液の付与態様の決定方法
JP2019065421A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 前処理装置
JP7035432B2 (ja) 2017-09-29 2022-03-15 ブラザー工業株式会社 前処理装置
US11673417B2 (en) 2017-09-29 2023-06-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Pretreatment device
JP2020111013A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP7196621B2 (ja) 2019-01-16 2022-12-27 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び液体吐出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108944094B (zh) 印刷装置以及印刷装置的控制方法
JP4895978B2 (ja) 画像形成ドラムにインクを射出するインクジェットを正規化する方法およびインクジェット画像形成装置
JP2015189102A (ja) 前処理剤塗布装置および捺染装置
JP2007313718A (ja) インクジェット記録装置
US10899127B2 (en) Controlling printing fluid drop ejection
US8820913B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP2021154625A (ja) 画像記録装置
JP2010173148A (ja) 画像形成装置およびプログラム
JP2010173150A (ja) 画像形成装置およびプログラム
JP2016049658A (ja) 液体噴射装置
JP6136587B2 (ja) 印刷装置並びに印刷方法
JP6711129B2 (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出方法
JP2022012898A (ja) 吐出装置及び吐出速度の算出方法
US10744757B2 (en) Decel correction in a printer
KR101811226B1 (ko) 디지털 프린팅 머신용 인쇄지의 인쇄장치
JP2013086339A (ja) 液体噴射装置
JP6728784B2 (ja) 印刷装置
JP2017119390A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラム
JP2012218365A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2016182720A (ja) 液滴吐出装置
US20210331476A1 (en) Liquid Ejecting Apparatus And Liquid Ejecting Method
CN109203679B (zh) 印刷装置以及印刷装置的调整方法
KR20090096403A (ko) 복합 프린터 및 이의 인쇄 방법
JP2023151701A (ja) 印刷装置
JP2004188929A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160628