JP2015188571A - 留置針用キャップ、キャップ付体外循環用留置針、血液回路、および、血液回路のプライミング方法 - Google Patents

留置針用キャップ、キャップ付体外循環用留置針、血液回路、および、血液回路のプライミング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】血液の体外循環の準備作業を簡単に行うことが可能となる体外循環用留置針の留置針用キャップ、キャップ付体外循環用留置針、血液回路、および血液回路のプライミング方法を提供する。
【解決手段】管状体で形成された針4内に、脱血側血液回路102と連通する外周空間16と、返血側血液回路103と連通する内部空間2aとが区画形成された体外循環用留置針1に着脱自在に装着される留置針用キャップ6であって、針4に開設されて外周空間16を開放する開口部17と、該開口部17とは別個に開設されて内部空間2aを開放する先端開口2bとの両方を同一空間内に収納可能な収納部6aと、収納部6aに針4を液密状態で収納するためのОリング29と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、血液の体外循環を行う際に患者の血管に留置される体外循環用留置針の留置針用キャップ、該留置針用キャップを装着したキャップ付体外循環用留置針、該体外循環用留置針を備えた血液回路、および該血液回路のプライミング方法に関する。
従来、血液の体外循環(例えば、透析などの血液浄化治療のために行われる血液体外循環)においては、患者の血管に留置針を穿刺して留置し、この留置針に血液回路を接続する。一般的には、動脈および静脈に留置針を1本ずつ留置し、これらの留置針を血液回路の両血液導出入接手部にそれぞれ接続する。
そして、血液の体外循環前の準備としては、血液回路およびこの血液回路に接続されるダイアライザに対してプライミング処理を行う。具体的には、血液回路およびダイアライザの内部に生理食塩水等のプライミング液を通液して血液回路内およびダイアライザ内をプライミング液で満たし、さらにはプライミング液を循環させて血液回路内およびダイアライザ内の気泡や異物を除去する。このとき、血液回路においては、留置針を接続せずに両血液導出入接手部同士を接続して閉回路を形成し、この状態でプライミング液を充填および循環させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−297339号公報
ところが、上記した特許文献に記載の手順で血液回路のプライミング処理を行おうとすると、血液回路の両血液導出入接手部同士を接続したり切り離したりする作業、切り離した両血液導出入接手部に留置針を接続する作業を行わなければならず面倒である。また、血液回路とともに留置針を洗浄することができない。さらに、家庭透析などにおいて患者自らが血液の体外循環の準備作業を行おうとする場合には、留置針を予め患者の片腕に穿刺して留置しておき、留置針を留置していない側の片手のみで血液回路と留置針とを接続しなければならず、患者への負担が大きい。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、血液の体外循環の準備作業を簡単に行うことが可能となる体外循環用留置針の留置針用キャップ、キャップ付体外循環用留置針、血液回路、および血液回路のプライミング方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、管状体で形成された針内に、血液回路の一端と連通する第1空間と、血液回路の他端と連通する第2空間とが区画形成された体外循環用留置針に着脱自在に装着される留置針用キャップであって、
前記針に開設されて前記第1空間を開放する第1開口と該第1開口とは別個に開設されて前記第2空間を開放する第2開口との両方を同一空間内に収納可能な収納部と、
前記収納部に前記針を液密状態で収納するためのシール部と、
を備えていることを特徴とする留置針用キャップである。
請求項2に記載のものは、前記体外循環用留置針に係止される被係止部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の留置針用キャップである。
請求項3に記載のものは、前記被係止部を、前記体外循環用留置針に形成されたおねじ部と螺合するめねじ部で構成し、前記針を回転中心として回転して前記体外循環用留置針に装着されることを特徴する請求項2に記載の留置針用キャップである。
請求項4に記載のものは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の留置針用キャップが着脱自在に装着されたことを特徴とするキャップ付体外循環用留置針である。
請求項5に記載のものは、前記針を、先端に開口を有する管状体で形成された外筒針と、該外筒針内に挿通され、先端に穿刺部を有する管状体で形成された内針とを備えた二重管構造で構成し、
前記内針の外周面と前記外筒針の内周面との間に形成される前記第1空間の両端部を液密状態に閉塞するとともに、前記内針を摺動可能な状態で密着保持する保持部材と、
前記第1空間と前記血液回路の一端とを連通させるための第1接続部と、
前記内針の内部に形成された前記第2空間と前記血液回路の他端とを連通させるための第2接続部と、を備え、
前記内針は、先端部が前記外筒針の先端から突出された突出位置と、先端が前記外筒針内に収納された収納位置との間で前記保持部材によって移動可能に保持されていることを特徴とする請求項4に記載のキャップ付体外循環用留置針である。
請求項6に記載のものは、請求項4または請求項5に記載のキャップ付体外循環用留置針を備えたことを特徴とする血液回路である。
請求項7に記載のものは、前記キャップ付体外循環用留置針を脱離不能としたことを特徴とする請求項6に記載の血液回路である。
請求項8に記載のものは、針に開設された第1開口により開放される第1空間と、前記針に前記第1開口とは別個に開設された第2開口により開放される第2空間とを前記針内に区画形成した体外循環用留置針が接続される血液回路のプライミング方法であって、
前記体外循環用留置針に留置針用キャップを装着して、当該留置針用キャップに形成された収納部に前記針を液密状態で収納することにより、前記収納部を介して前記第1開口と前記第2開口とを連通し、
前記体外循環用留置針に前記血液回路を接続して、前記血液回路の血液導出入接手部の一端には前記第1空間を連通するとともに、他端には前記第2空間を連通し、
この状態でプライミング液を前記血液回路から前記第1空間、前記収納部、前記第2空間へ通して再び前記血液回路へ戻して循環させることを特徴とする血液回路のプライミング方法である。
請求項9に記載のものは、血液回路と連通する内部空間が管状体の針内に形成された一対の体外循環用留置針を着脱自在に装着する留置針用キャップであって、
前記各針に開設されて前記内部空間を開放する開口同士を同一空間内に収納可能な収納部と、
前記収納部に前記各針を液密状態で収納するためのシール部と、
を備えていることを特徴とする留置針用キャップである。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1,請求項4,請求項6,請求項8,請求項9に記載の発明によれば、留置針用キャップが装着された体外循環用留置針を接続した状態で血液回路にプライミング液を循環させてプライミング処理を行うことができる。したがって、血液回路のプライミング処理の実行前に血液回路の端部同士を接続して閉回路を形成したり、プライミング処理の実行後に血液回路の端部同士の接続を解除して体外循環用留置針を接続したりする手間を省くことができ、血液の体外循環の準備作業を簡単に行うことができる。また、血液回路のプライミング処理の実行後に留置針用キャップを体外循環用留置針から外すだけで、体外循環用留置針の穿刺準備を直ちに完了させることができる。さらに、血液回路とともに体外循環用留置針を洗浄することができる。したがって、十分に清潔な体外循環用留置針を使用することができ、血液の体外循環を安全に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、プライミング処理中に留置針用キャップが体外循環用留置針から不用意に脱落する不都合、ひいてはプライミング液が循環しなくなる不都合を避けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、プライミング処理中に留置針用キャップが収納部内におけるプライミング液の液圧によって体外循環用留置針から不用意に脱落する不都合を避けることができる。
請求項5に記載の発明によれば、血管への穿刺後に内針を抜き取らずに血液の循環路の一部として活用することができ、血管への穿刺のためだけに用いられる部材を血液の循環路を構成する部材とは別個に備える必要がない。これにより、針先が太くなり過ぎないダブルルーメン構造の体外循環用留置針を実現することができ、血管への穿刺時に激しい痛みが伴う不都合を抑えることができる。また、内針を体外循環用留置針から抜き取る必要がないことから、内針の穿刺部が作業者(血液の体外循環を準備する作業者)に誤って刺さってしまう虞がない。さらに、内針を収納位置に移動することで、内針の穿刺部が血管内に露出することを避けることができ、体外循環用留置針の留置中に内針の穿刺部が血管を不用意に傷つける不都合を避けることができる。
請求項7に記載の発明によれば、体外循環用留置針が血液回路の端部から不用意に脱落する虞がない。したがって、体外循環中の血液が体外循環用留置針の接続箇所から漏れる不都合を阻止することができ、血液の体外循環を安全に行うことができる。
血液浄化システムの概略図である。 留置針用キャップを装着した体外循環用留置針の概略図である。 体外循環用留置針の断面図であり、(a)は内針を突出位置に移動した状態の断面図、(b)は内針を収納位置に移動した状態の断面図である。 体外循環用留置針の針先の説明図であり、(a)は内針を突出位置に移動した状態の説明図および各位置における断面図、(b)は内針を収納位置に移動した状態の説明図である。 分岐部とシール部材との配置を説明する拡大断面図である。 内針配置機構の要部説明図であり、(a)は外観図、(b)は断面図である。 留置針用キャップの説明図である。 外筒針本体の先端部を縮径して保持部材を形成した体外循環用留置針の針先の説明図であり、(a)は内針を突出位置に移動した状態の説明図および各位置における断面図、(b)は内針を収納位置に移動した状態の説明図である。 キャップ側当接受部に留置針側当接部を密着させる留置針用キャップの説明図である。 シングルルーメン構造の体外循環用留置針を装着する留置針用キャップの説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明における体外循環用留置針および血液回路を含んで構成される血液浄化システム(透析システム)について説明する。
血液浄化システム101は、患者の血液を体外に循環させ、体外循環中に血液を浄化する装置であり、図1に示すように、脱血側血液回路102および返血側血液回路103から構成される血液回路104と、脱血側血液回路102の一端と返血側血液回路103の一端との間に介装されて血液回路104を流れる血液を浄化するダイアライザ(血液浄化手段)105と、脱血側血液回路102の他端と返血側血液回路103の他端との間に介装され、血液の体外循環時において血管内に留置されるダブルルーメン構造の体外循環用留置針1と、脱血側血液回路102に配設されたしごき型の血液ポンプ106と、脱血側血液回路102に配設された脱血側ドリップチャンバ107と、返血側血液回路103に配設された返血側ドリップチャンバ108と、生理食塩水などのプライミング液を脱血側血液回路102へ供給可能なプライミング液供給ライン109とを備えて構成されている。
具体的に説明すると、脱血側血液回路102は、体外循環用留置針1が接続される接続端(血液回路104の一端)に、本発明における血液導出入接手の一端である脱血接手部(脱血側ロックリング)102aを備え、当該脱血側血液回路102の途中には血液ポンプ106が当接される可撓性チューブ102bを配設している。さらに、該可撓性チューブ102bよりも下流側には脱血側ドリップチャンバ107を配設し、可撓性チューブ102bよりも上流側にはプライミング液供給ライン109を接続している。また、返血側血液回路103は、体外循環用留置針1が接続される接続端(血液回路104の他端)に、本発明における血液導出入接手の他端である返血接手部(返血側ロックリング)103aを備え、当該返血側血液回路103の途中には返血側ドリップチャンバ108を配設している。なお、ダイアライザ105には、透析液をダイアライザ105へ供給するとともにダイアライザ105から回収する透析液供給装置110を接続している。
このような構成を備えた血液浄化システム101においては、血液の体外循環(血液浄化)を次のようにして行う。すなわち、血液ポンプ106を駆動して血液を血管から体外循環用留置針1を介して脱血側血液回路102へ抜き出して脱血側ドリップチャンバ107で除泡し、ダイアライザ105へ送って浄化処理を施す。さらに、浄化された血液をダイアライザ105から返血側血液回路103へ送り出し、返血側ドリップチャンバ108で除泡した後に体外循環用留置針1を介して血管へ戻す。
次に、体外循環用留置針1について説明する。
体外循環用留置針1は、図2および図3に示すように、それぞれ管状体で形成された内針2と外筒針3とを備え、外筒針3内に内針2を挿通して、当該体外循環用留置針1の要部となる針4を二重管構造で構成している。そして、内針2の先端および外筒針3の先端を尖らせて患者の血管に穿刺可能とし、患者の血液を体外循環させる血液回路104に内針2の基端と外筒針3の基端とを接続して、血管と血液回路104との間で血液を循環可能としている。さらに、体外循環用留置針(キャップ付体外循環用留置針)1には、針4(内針2および外筒針3)を被覆する留置針用キャップ6を装着している。なお、留置針用キャップ6については、後で詳細に説明する。
内針2は、細長い金属管で構成されており、当該内針2の内部には、血液を通液可能とする内部空間2a(本発明における第2空間に相当)を内針2の全長に亘って形成し、内部空間2aの両端には先端開口2b(本発明における第2開口に相当)および基端開口2cを開設して外方へ開放している。また、内針2のうち先端開口2bが開設された先端(図3(a)中、左端)には穿刺部2dを有している。
さらに、内針2の後端、言い換えると基端開口2cが開設された基端(図3(a)中、右端)には内針基部7(本発明における第2接続部に相当)を備えている。内針基部7は、内針2と同軸上に位置するプラスチック製の円筒状部材であり、当該内針基部7の内部には内針連通空間部8を形成し、当該内針連通空間部8の内針2側(図3(a)中、左側)を内針2の基端開口2cに連通する一方、内針連通空間部8の中央部を挟んで内針2とは反対側(図3(a)中、右側)を外方へ開放している。さらに、内針基部7の外周のうち内針連通空間部8の開放口側に位置する箇所には、返血接手部103aが螺合可能な内針側おねじ部9が形成されている。そして、返血側血液回路103の端部を前記開放口に当接し、この状態で返血接手部103aを内針側おねじ部9へ螺合すると、返血側血液回路103と内針基部7とが液密状態で密着して、返血側血液回路103と内部空間2aとが内針基部7内の内針連通空間部8を介して連通するように構成されている。
外筒針3は、血管内に留置可能であり、内針2が内側に挿通されて穿刺部2dが先端から突出可能な外筒針本体13と、当該外筒針3の先端部として外筒針本体13の先端に装着された外筒針先端部14とから構成されている。そして、外筒針3の後端(図3(a)中、右端)には外筒針基部15(本発明における第1接続部に相当)を接続している。
外筒針本体13は、図3および図4に示すように、可撓性を有するプラスチック(例えば、ポリプロピレンやポリエチレン)で構成された長尺な円管状の部材で構成された長尺な円管状の部材であり、当該外筒針本体13の外径と外筒針先端部14の外径とを同じ寸法に設定して、外筒針本体13と外筒針先端部14との継ぎ目に段差が形成されることを避けている。さらに、図4(a)に示すように、外筒針本体13の内径を内針2の外径よりもひと回り大きく設定(言い換えると、内針2の外径が当該外筒針本体13の内径よりもひと回り小さくなるように設定)して、内針2の外周面と外筒針本体13の内周面との間に血液が通過可能な外周空間16(本発明における第1空間に相当)の一部(先端側部分)16aを筒状に形成している。そして、外筒針本体13のうち外筒針先端部14寄りの外周面には、外周空間16を開放する開口部17(本発明における第1開口に相当)を複数(本実施形態では4つ)開設し、該開口部17が外筒針3の先端側のうち外筒針先端部14よりも後方(言い換えると、外筒針先端部14よりも外筒針3の基端側にずれた箇所)に位置するように構成されている。なお、本実施形態においては、外筒針先端部14寄りに2箇所開口部17を開設し、これらの開口部17から数ミリ外筒針基部15側に移動した位置に2箇所開口部17を開設している。外筒針先端部14寄りの2箇所の開口部17は、外筒針3の軸方向から見て180度位相がずれて位置し、外筒針基部15寄りの2箇所の開口部17は、外筒針3の軸方向から見て外筒針先端部14寄りの各開口部17から90度位相がずれて位置するように構成されている。
外筒針本体13の先端部に備えられた外筒針先端部14は、外筒針本体13よりも硬いプラスチックで構成された短尺な円管状の部品であり、先細り形状を呈し、全長が穿刺部2dの長さL1よりも十分に長い寸法L2に設定されている(図4(b)参照)。したがって、外筒針3は、先端に薄肉テーパ状部を有する。また、外筒針先端部14内の貫通空間部14aには、外筒針3内に挿通された内針2の穿刺部2dを収納可能とし、外筒針先端部14の内径を内針2の外径と同じ寸法、あるいは内針2の外径よりも極僅かに大きい寸法に設定し、外筒針先端部14の内周面を内針2の外周面に液密状態、且つ摺動可能な状態で密着させている。これにより、外筒針先端部14は、外周空間16の先端部を液密状態に閉塞して内針2の先端開口2bと外周空間16とを連通不能とし、さらには、本発明における保持部材の一部として機能して、内針2の先端部を摺動可能な状態で密着保持している。さらに、外筒針先端部14の基部(外筒針本体13側に位置する端部)には、外筒針本体13内に挿入されるジョイント部14bを縮径して形成し、該ジョイント部14bの外周面と外筒針本体13の内周面とを液密状態で密着させている。
なお、外筒針先端部14と外筒針本体13とからなる外筒針3は、例えば、予め準備された外筒針本体13の端部に外筒針先端部14をインサート成型してもよいし、あるいは、外筒針先端部14と外筒針本体13とを予め別個に成形し、外筒針本体13と、該外筒針本体13に挿入されたジョイント部14bとを接着したり溶着したりしてもよい。
外筒針本体13の基端(図3(a)中、右端)に接続された外筒針基部15は、図2および図3に示すように、内針2および外筒針3と同軸上に位置する基部本体21と、該基部本体21から分岐した分岐部22とを一体成型して構成された略y字状のプラスチック製部材であり、基部本体21には、内針2が外筒針3内に挿通された状態で内針基部7を進入させて収納可能とし、分岐部22には脱血側血液回路102を接続可能としている。具体的に説明すると、基部本体21は、内針2および外筒針3と同軸上に位置する円筒状を呈しており、外筒針3が接続される先端部21aを、内針基部7が収納可能となる基端部21bよりも縮径している。そして、基部本体21の先端部21aには、内針2を外筒針3内に通す挿通空間部21cを基部本体21の中心軸上に貫通して、挿通空間部21cの内周面と内針2の外周面との間に外周空間16の一部(基部内部分)16bを筒状に形成して外筒針3内の外周空間16の先端側部分16aへ連通している。さらに、基部本体21の基端部21bには、内針基部7よりもひと回り大きな収納空間部21dを形成して挿通空間部21cへ連通している(図3(b)参照)。また、収納空間部21dのうち当該収納空間部21dの中央部を挟んで基部本体21の先端部21aとは反対側(図3(a)中、右側)を開放し、この開放口から外方に内針側おねじ部9を露出させた状態で収納空間部21dに内針基部7を収納できるように構成されている。
さらに、収納空間部21dと挿通空間部21cとの連通箇所、言い換えると挿通空間部21cのうち内針2が差し入れられる挿通口にはシリコンゴム製などのシール部材23を配置して挿通空間部21cの挿通口を塞いでいる。また、シール部材23のうち挿通空間部21cの延長線上にはシール貫通孔23aを内針2よりも極僅かに大きい直径で貫通し、シール部材23(詳しくはシール貫通孔23aの内周面)が内針2の外周面に液密状態、且つ摺動可能な状態で密着できるように構成されている。これにより、シール部材23は、外周空間16の基端部を液密状態に閉塞して収納空間部21dと外周空間16とを連通不能とし、さらには、本発明における保持部材の一部として機能して、内針2の基端部を摺動可能な状態で密着保持している。
そして、基部本体21の先端部21aの外周部には、エラストマー等の軟質材で構成された筒状の突出片基部26を嵌着し、該突出片基部26の外周部から平板状の突出片(針固定用翼部)27を体外循環用留置針1の両側方へ向けて突出し、該突出片27と患者の腕とを粘着テープ等で貼り合わせて体外循環用留置針1を患者に固定できるように構成されている。なお、突出片27は、突出片基部26を介さずに外筒針基部15へ直接装着されていてもよいし、あるいは外筒針基部15に一体成型されていてもよい。また、基部本体21の先端部21aの外周部のうち突出片基部26よりも外筒針3側(図2中、左側)には、留置針用キャップ6が螺合可能なキャップ用おねじ部28(本発明におけるおねじ部に相当)を形成し、さらにキャップ用おねじ部28よりも外筒針3側には、本発明におけるシール部として機能するОリング29を装着している。
分岐部22は、基部本体21の先端部21aの側面から分岐して基部本体21の基端部21bの側方へ向かって突出した円筒形状を呈しており、当該分岐部22の内部には、挿通空間部21cから分岐した分岐連通空間部22aを分岐部22の軸方向に沿って形成している。また、該分岐連通空間部22aのうち分岐部22の突出端側に位置する部分を挿通空間部21c側に位置する部分よりも拡径するとともに突出端から外方へ開放し、分岐部22の外周のうち分岐連通空間部22aの開放口側に位置する箇所には、脱血接手部102aが螺合可能な分岐側おねじ部24が形成されている。そして、脱血側血液回路102の端部を前記開放口に当接し、この状態で脱血接手部102aを分岐側おねじ部24へ螺合すると、脱血側血液回路102と分岐部22とが液密状態で密着して、脱血側血液回路102と外周空間16とが外筒針基部15内の挿通空間部21cおよび分岐連通空間部22aを介して連通するように構成されている。さらに、図5に示すように、分岐連通空間部22aの分岐基端側の縁部22bには、シール部材23のうち外周空間16の基部内部分16bに臨ませた端面23b(図5中、左端面)を揃えて配置して、シール部材23の端面23bと分岐連通空間部22aの縁部22bとのなす角αを鈍角に設定している。
このような構成の体外循環用留置針1においては、内針2が外筒針3内に挿通した状態で内針基部7を十分に外筒針3側へ前進すると、図3(a)および図4(a)に示すように、内針2がシール部材23および外筒針先端部14により両端部を保持された状態で突出位置に移動して穿刺部2dが外筒針3から突出し、体外循環用留置針1の針先を血管へ穿刺可能となる。また、内針2が突出位置に位置する状態から内針基部7を引き出すと、図3(b)および図4(b)に示すように、内針2がシール部材23および外筒針先端部14により両端部を保持された状態で収納位置に移動して、穿刺部2dが外筒針3内に収納される。
そして、外筒針基部15と内針基部7との間には、内針2を突出位置から収納位置に移動する方向へ付勢するコイルばね等の付勢部材31と、内針2を突出位置または収納位置に配置可能(位置決め可能)とする内針配置機構32とを備えている。付勢部材31は、収納空間部21d内に配置された部材であり、図3および図5に示すように、一端を外筒針基部15内のシール部材23のうち収納空間部21dに臨ませた端面23cへ係合し、他端を内針基部7へ係合して、付勢部材31の付勢力により内針基部7および内針2を突出位置から収納位置に移動させる方向へ付勢している。
内針配置機構32は、体外循環用留置針1のうち内針2を挟んで突出片27とは反対側(言い換えると、体外循環用留置針1を粘着テープで腕に固定したときに腕とは反対側を向く箇所)に配置された構成であり、図6に示すように、内針基部7に設けられた被係止部34と、外筒針基部15に設けられて被係止部34を係止可能な突出位置係止部35および収納位置係止部36と、外筒針基部15に設けられて被係止部34と突出位置係止部35との係止を解除可能な係止解除操作部材37とを備えて構成されている。具体的に説明すると、内針基部7の外周部に、人の指先よりも十分に小さい円形突起状(例えば、直径3〜4mmの円形突起状)の被係止部34を被係止支持腕部39により片持ち状態で支持して収納空間部21d内で揺動可能とし、基部本体21の外周部には、内針2の移動方向に沿って並んだ2つの円形状の貫通穴を開設して収納空間部21dへ連通し、外筒針3側(図6(a)中、左側)に位置する貫通穴を突出位置係止部35とし、収納空間部21dの開放側(図6(a)中、右側)に位置する貫通穴を収納位置係止部36としている。そして、突出位置係止部35および収納位置係止部36の開口寸法を、被係止部34よりもひと回り大きいが人の指先が進入不能な寸法にそれぞれ設定し、さらには、突出位置係止部35および収納位置係止部36の貫通(深さ)寸法は、被係止部34が外部に突出しない程度の寸法を有している。これらの設定により、突出位置係止部35または収納位置係止部36へ係止している被係止部34に人の指先が不用意に触れてしまう不都合、ひいては被係止部34の係止状態が不用意に解除されてしまう不都合を阻止するように構成されている。
また、図6(b)に示すように、基部本体21の先端部21aに嵌着された突出片基部26のうち、外筒針基部15を挟んで突出片27とは反対側(図6(b)中、突出片基部26の上側)から係止解除操作部材37を基端部21b側へ片持ち支持状態で延設し、係止解除操作部材37の延設端部(揺動可能な自由端部)のうち基端部21bの外周面に臨む箇所(具体的には、突出位置係止部35に対向する箇所)には、突出位置係止部35内には進入できるが収納位置係止部36内には進入できない操作突起37aを突設している。そして、係止解除操作部材37を突出位置係止部35側へ向けて撓ませれば、突出位置係止部35によって係止される被係止部34を操作突起37aにより基部本体21の外方から押圧できるように構成されている。なお、係止解除操作部材37および被係止支持腕部39は、内針基部7や外筒針基部15よりも撓み易い材質(例えば、エラストマーや軟質塩化ビニール樹脂等の軟質材)で形成されることが好適である。
次に、留置針用キャップ6について説明する。
留置針用キャップ6は、体外循環用留置針1に着脱自在に装着される部材であり、図7に示すように、先端部(図7中、左端部)が閉塞された筒状を呈している。そして、内部には針4を収納可能な収納部(キャップ内空部)6aを有し、収納部6aの基端側(図7中、右端側)には、針4および基部本体21の先端部21aを挿入する針挿入口6bを開設している。さらに、針挿入口6bの内周面には、外筒針基部15(基部本体21)のキャップ用おねじ部28が螺合可能なめねじ部6c(本発明における被係止部に相当)を形成している。
このような構成の留置針用キャップ6を体外循環用留置針1に装着するには、針4(内針2および外筒針3)を針挿入口6bから収納部6a内へ挿入し、この状態で留置針用キャップ6を針4が回転中心となる状態で回転する。すると、外筒針基部15のキャップ用おねじ部28が針挿入口6bのめねじ部6cに螺合して留置針用キャップ6が体外循環用留置針1に装着されて針4の長手方向へスライド不能となる。また、針挿入口6bと外筒針基部15とがОリング29を介して密着して、針4が収納部6aに液密状態で収納され、内針2の先端開口2bと、該先端開口2bとは別個に開設された外筒針3の開口部17とが同一空間内(具体的には収納部6a内)に収納されて連通する。そして、この装着状態から留置針用キャップ6を係止操作時の回転方向とは反対方向へ回転すれば、外筒針基部15のキャップ用おねじ部28と針挿入口6bのめねじ部6cとの螺合が解除されて、留置針用キャップ6を体外循環用留置針1から外すことができる。
次に、上記体外循環用留置針1を構成要素とする血液浄化システム101の作用について説明する。なお、体外循環用留置針1においては、予め被係止部34を突出位置係止部35へ係止して内針2を突出位置に配置しておき、この状態で留置針用キャップ6を装着して針4を収納部6aに液密状態で収納しておく。
まず、脱血側血液回路102と返血側血液回路103との間にダイアライザ105を接続し、脱血接手部102aを分岐側おねじ部24へ螺合して脱血側血液回路102を体外循環用留置針1へ接続し、返血接手部103aを内針側おねじ部9へ螺合して返血側血液回路103を体外循環用留置針1へ接続する(図1参照)。血液回路104(脱血側血液回路102および返血側血液回路103)とダイアライザ105と体外循環用留置針1とを接続して閉回路を形成したならば、血液浄化システム101に対するプライミング処理を実行する。具体的には、プライミング液供給ライン109からプライミング液を脱血側血液回路102へ供給し、血液ポンプ106を駆動してプライミング液を脱血側血液回路102、ダイアライザ105、返血側血液回路103、体外循環用留置針1の順に流して循環させ、血液回路104、ダイアライザ105、体外循環用留置針1のプライミング液による洗浄および充填を行う。このとき、留置針用キャップ6においては、返血側血液回路103から内部空間2aへ流入したプライミング液が内針2の先端開口2bから収納部6aへ流出する。さらに、収納部6a内のプライミング液が外筒針3の開口部17および外周空間16を通って脱血側血液回路102へ流出する。
このようにして、留置針用キャップ6が装着された体外循環用留置針1を接続した状態で血液回路104にプライミング液を循環させてプライミング処理を行うことができる。したがって、血液回路104のプライミング処理の実行前に血液回路104の端部同士を接続して閉回路を形成したり、プライミング処理の実行後に血液回路104の端部同士の接続を解除して体外循環用留置針1を接続したりする手間を省くことができ、血液の体外循環の準備作業を簡単に行うことができる。また、血液回路104のプライミング処理の実行後に留置針用キャップ6を体外循環用留置針1から外すだけで、体外循環用留置針1の穿刺準備を直ちに完了させることができる。さらに、血液回路104とともに体外循環用留置針1を洗浄することができる。したがって、十分に清潔な体外循環用留置針1を使用することができ、血液の体外循環を安全に行うことができる。そして、留置針用キャップ6には、体外循環用留置針1に係止される被係止部としてめねじ部6cを備えたので、プライミング処理中に留置針用キャップ6がプライミング液の液圧等によって体外循環用留置針1から不用意に脱落する不都合、ひいてはプライミング液が循環しなくなる不都合を避けることができる。
なお、血液浄化システム101においては、留置針用キャップ6が装着された体外循環用留置針1を接続した状態で血液回路104にプライミング液を循環させてプライミング処理を行うことができるため、血液回路104から体外循環用留置針1を脱離可能としておく必要がない。そこで、血液回路104の端部と体外循環用留置針1の接続部(内針基部7,外筒針基部15)とを溶着したり接着剤で接着したりする等して、血液回路104から体外循環用留置針1を脱離不能としてもよい。体外循環用留置針1を脱離不能とすれば、接続部分が緩んで体外循環用留置針1が血液回路104の端部から不用意に脱落する虞がない。したがって、プライミング液や体外循環中の血液が体外循環用留置針1の接続箇所から漏れる不都合や、空気が体外循環用留置針1の接続箇所から侵入する不都合を阻止することができ、血液の体外循環を安全に行うことができて好適である。なお、血液回路104とダイアライザ105との接続箇所を溶着したり接着剤で接着したりする等して、血液回路104からダイアライザ105を脱離不能としてもよい。
プライミング処理が完了したならば、留置針用キャップ6を体外循環用留置針1から外し、内針2が突出位置でシール部材23および外筒針先端部14に保持された状態で体外循環用留置針1の先端(具体的には、外筒針先端部14から突出した穿刺部2d)を患者の血管へ穿刺する。そして、外筒針本体13の側部に開設された開口部17が血管内に到達するまで挿入し、開口部17により血管内と外周空間16とを連通する。
体外循環用留置針1を血管へ穿刺したならば、内針配置機構32の係止解除操作部材37を被係止部34側へ向けて押圧操作する。すると、被係止部34が係止解除操作部材37の操作突起37aから受ける押圧力により収納空間部21d側へ移動して突出位置係止部35から外れるとともに被係止支持腕部39が内針基部7側へ撓む。さらに、被係止部34と突出位置係止部35との係止が解除されたことにより内針基部7および内針2の移動が許容され、内針基部7および内針2が付勢部材31の付勢力により突出位置から収納位置へ移動して、穿刺部2dを外筒針先端部14内へ収納する。そして、収納位置係止部36に臨んだ被係止部34が撓み状態の被係止支持腕部39の復元力により移動して、図6(b)において二点鎖線で示すように、収納位置係止部36へ係止(収納位置係止部36内に進入)し、内針基部7および内針2が収納位置に停留される。このようにして内針2が収納位置に配置されると、血管が開口部17、外周空間16、分岐連通空間部22aを介して脱血側血液回路102に連通する一方、外筒針先端部14、外筒針先端部14内に収納された穿刺部2d、内部空間2a、内針連通空間部8を介して返血側血液回路103に連通する。したがって、血管への穿刺後に、内針2を抜き取らずにこれを血液の循環路の一部として活用することができ、血管への穿刺のためだけに用いられる部材を血液の循環路を構成する部材とは別個に備える必要がない。これにより、針先が太くなり過ぎないダブルルーメン構造の体外循環用留置針1を実現することができ、血管への穿刺時に激しい痛みが伴う不都合を抑えることができる。また、内針2を外筒針3から抜き取る必要がないことから、穿刺部2dが作業者(血液の体外循環を準備する作業者)に誤って刺さってしまう虞がない。さらに、内針2を収納位置に移動することで、穿刺部2dが血管内に露出することを避けることができ、体外循環用留置針1の留置中に穿刺部2dが血管を不用意に傷つける不都合を避けることができる。また、体外循環用留置針1の血管への穿刺作業が1回で済むため、血管に2本の留置針を穿刺する場合(具体的には、血液を血液回路104に取り込むための留置針と、血液回路104から血管へ戻すための留置針とを別個に穿刺する場合)よりも痛みを感じる回数が少なくて好適である。
さらに、体外循環用留置針1に付勢部材31および内針配置機構32を備えたので、突出位置および収納位置に内針2を簡単に移動させることができる。したがって、内針2の移動操作、詳しくは血管への穿刺後に突出位置から収納位置へ移動する操作を迅速に行うことができ、体外循環用留置針1の留置準備作業を効率よく実行することができる。また、配置された内針2が不用意にずれてしまうことを阻止することができる。これにより、体外循環用留置針1を血管へ穿刺する際に穿刺部2dが外筒針3内に収納されてしまったり、外筒針3を血管内に留置している最中に穿刺部2dが外筒針3の先端から突出してしまったりする不都合をなくすことができる。さらに、係止解除操作部材37を操作するだけで内針2の収納位置への移動操作を簡単に行うことができる。したがって、体外循環用留置針1の留置準備作業を迅速に済ませることができる。そして、内針配置機構32では、係止解除操作部材37を被係止部34側へ向けて押圧操作すると、被係止部34が係止解除操作部材37から受ける押圧力により移動して突出位置係止部35から外れるように構成したので、係止解除操作部材37を押すだけで、内針2の穿刺部2dの収納作業を簡単に行うことができる。さらに、内針2の穿刺部2dの収納作業を簡単に行える構成を簡単に実現することができる。
また、係止解除操作部材37が突出位置係止部35と被係止部34との係止のみを解除可能(言い換えると、収納位置係止部36と被係止部34との係止を解除不能)であること、さらには、収納位置係止部36を人の指が進入不能な大きさに設定したことにより、内針2の収納位置での配置が不用意に解除される不都合、ひいては内針2が不用意に外筒針3から脱落して血液の循環路が形成されなくなる不都合を阻止することができる。
そして、外筒針3は、長尺な管状の外筒針本体13の先端に外筒針先端部14を装着して構成されるので、外筒針先端部14を外筒針本体13よりも硬い材質で構成し易い。したがって、穿刺が容易な外筒針3を実現し易い。しかも、外筒針先端部14をプラスチック製とすれば、体外循環用留置針1の留置中に患者が体を多少動かして外筒針先端部14が血管の内壁に当接したとしても、血管の内壁が損傷する不都合を生じ難い。
体外循環用留置針1を血管に穿刺して内針2を収納位置へ移動したならば、突出片27を患者の腕に粘着テープなどを用いて固定する。なお、突出片27の固定は、内針2を収納位置へ移動する前に行ってもよい。そして、脱血側血液回路102の途中に接続された血液ポンプ106(図1参照)を駆動し、血液を血管と血液回路104との間で体外循環用留置針1を介して循環させる。
具体的には、血管内の血液を外筒針3の開口部17から取り込み、外周空間16、分岐連通空間部22aへ通して脱血側血液回路102へ抜き出す。そして、脱血側血液回路102を通る血液を脱血側ドリップチャンバ107で除泡した後にダイアライザ105へ通して浄化処理を施し、さらに、浄化された血液をダイアライザ105から返血側血液回路103へ送り出して返血側ドリップチャンバ108で除泡し、除泡した後に返血側血液回路103から流出する血液を、内針連通空間部8、基端開口2c、内部空間2aへ通して内針2の先端開口2bから吐出し、血管内に戻す。この血液の流れ、すなわち、開口部17が血液を血管から取り込む取込口であり、外筒針先端部14および穿刺部2dが血液回路104を循環した血液を血管へ戻す戻り口であれば、留置中の体外循環用留置針1が不用意に血管から抜けかかって開口部17が露出してしまったとしても、開口部17から血液が流出する不都合を避けることができ、体外循環用留置針1が血管に刺さっている限り、血液回路104からの血液を血管内に戻し続けることができる。
さらに、体外循環用留置針1を介して血管と血液回路104とを連通すれば、連続して血液を循環させることができる。したがって、単一の針部に接続された流路を二股に分岐した留置針を用いて血液の取り込みと戻しとを交互に行う間欠動作と比較して、体外循環作業の効率が優れている。これにより、血液の体外循環の所要時間(例えば、透析時間)が長引くこと、ひいては血液の体外循環処置を受ける患者が過度な負担を強いられることを抑制することができる。
また、内針2の外径を外筒針3の内径よりも小さく設定して、内針2の外周面と外筒針3の内周面との間に外周空間16を筒状に形成したので、外周空間16を簡単な構成で形成することができる。また、外周空間16の断面積を広く確保することができ、血液が滞りなく循環し易い構造を実現することができる。
さらに、外筒針基部15の内部においては、分岐連通空間部22aの分岐基端側の縁部22bにシール部材23の端面23bを揃えて配置して、シール部材23の端面23bと分岐連通空間部22aの縁部22bとのなす角αを鈍角に設定しているので、分岐連通空間部22aの分岐基端側の縁部22bに鋭角部が形成されたとしても、この鋭角部に血液が接触して血球破壊(溶血)が生じてしまう不都合を、シール部材23を利用して避けることができる。また、分岐連通空間部22aとシール部材23との間で血液が滞留し難くなり、滞留によって血液が凝固して血栓が発生してしまうこと、さらには血栓が血管内に送られてしまうことを抑制することができる。
ところで、上記第1実施形態では、内針基部7に被係止部34を備える一方、外筒針基部15に突出位置係止部35および収納位置係止部36を備えたが、本発明はこれに限定されない。要は、外筒針基部15または内針基部7の一方には被係止部を備え、他方には突出位置係止部および収納位置係止部を備えていればよく、例えば、内針基部7に突出位置係止部および収納位置係止部を備える一方、外筒針基部15に被係止部を備えてもよい。また、上記各実施形態では、被係止部34を円形状の突起で構成し、突出位置係止部35および収納位置係止部36を円形状の貫通穴で構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、突出位置係止部および収納位置係止部に被係止部を係止可能であれば、どのような形状で構成してもよい。例えば、被係止部、突出位置係止部および収納位置係止部を三角形状、四角形状、テーパ形状の構成要素(突起、凹部、貫通穴等)で構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、係止解除操作部材37に操作突起37aを突設し、該操作突起37aにより被係止部34を押圧して被係止部34と突出位置係止部35との係止を解除するように構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、係止解除操作部材を操作することにより、被係止部と突出位置係止部との係止を解除することができれば、この係止の解除をどのような機構や動作で実現してもよい。
ところで、上記各実施形態では、被係止支持腕部39が先端側を支点として片持ち状態で被係止部34を支持したが、本発明はこれに限定されない。例えば、後端側を支点とした被係止支持腕部によって被係止部を支持してもよい。この場合、突出位置係止部35と収納位置係止部36との間に対応する空間に被係止支持腕部を配置できるため、空間を有効に利用でき、体外循環用留置針の小型化を図ることができる。しかしながら、被係止支持腕部の支点を後端側にすると、付勢部材31からの付勢力により、被係止部34の突出位置係止部35または収納位置係止部36との当接箇所に内針基部7側へ働く力(図6(b)において下向きに働く力が加わり、被係止部34が係止位置から沈む虞がある。このため、安全を期する場合は、上記した実施形態のように先端側を支点とした被係止支持腕部によって被係止支持部を支持することが望ましい。また、被係止部を支持する構成は、被係止支持腕部に限定されない。例えば、ばね等の付勢部材により被係止部が突出位置係止部35または収納位置係止部36側に付勢され、係止解除操作部材37を押圧操作すれば、当該付勢力に抗して係止が解除されるように構成してもよい。
さらに、上記第1実施形態では、長尺な管状の外筒針本体13の先端に外筒針先端部14を装着して外筒針3を構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示す第2実施形態のように、管状の外筒針本体13′の先端部を縮径して、保持部材としても機能する外筒針先端部14′を形成して外筒針3′を構成してもよい。このような縮径構造で構成された外筒針3′であれば、外筒針先端部14′を外筒針本体13′とは別個に製造する必要がない。したがって、製造コストの低減を図ることができる。
また、上記第1実施形態では、内針2の外径を外筒針3,3′の内径よりも小さく設定して、内針2の外周面と外筒針3,3′の内周面との間に外周空間16を筒状に形成したが、本発明はこれに限定されない。要は、本発明において血液が通過可能な外周空間16は、内針2の外周面と外筒針3,3′の内周面との間、および挿通空間部21cの内周面と内針2の外周面との間に形成されれば、どのような構成であってもよい。例えば、内針2の外周面に溝を形成したり、平面を形成(内針2の断面がD字形状となる状態に構成)したりして、内針2の外周面と外筒針3,3′の内周面との間、および挿通空間部21cの内周面と内針2の外周面との間に形成された隙間を外周空間16としてもよい。しかしながら、前記隙間が狭すぎると、血液が滞留し易くなって血栓が発生する虞がある。したがって、上記各実施形態に示すように、外周空間16を筒状に形成する方が、血液が滞留し難くて好適である。
ところで、上記各実施形態では、本発明における内針配置機構および付勢部材を、内針の内部空間を血液の循環路の一部として利用するダブルルーメン構造の体外循環用留置針に備えたが、本発明はこれに限定されない。要は、内針を突出位置に配置して血管内に穿刺し、穿刺後には内針を収納位置に配置して穿刺部を外筒針内に収納する体外循環用留置針であれば、本発明における内針配置機構および付勢部材を適用してもよい。例えば、内針の外周面と外筒針の内周面との間には、血管内と連通可能な外周空間が形成されておらず、内針の内部空間のみを血管へ連通可能とした体外循環用留置針に、本発明における内針配置機構および付勢部材を備えてもよい。あるいは、血管内と連通可能な内部空間が内針に形成されておらず、内針の外周面と外筒針の内周面との間に形成された外周空間のみを血管へ連通可能とした体外循環用留置針に、本発明における内針配置機構および付勢部材を備えてもよい。
ところで、上記各実施形態では、留置針用キャップ6の針挿入口6bと体外循環用留置針1の外筒針基部15とを密着させるシール部としてОリング29を採用したが、本発明はこれに限定されない。要は、針4を収納部6aに液密状態で収納することができれば、本発明におけるシール部はどのような構成であってもよい。例えば、図9に示す第3実施形態においては、基部本体21の先端部21aに先細り形状の留置針側当接部45を形成する一方、針挿入口6bには、留置針側当接部45が密着可能な摺り鉢状のキャップ側当接受部46を形成している。そして、留置針用キャップ6を体外循環用留置針1へ装着して締め込むと、留置針側当接部45とキャップ側当接受部46とが十分に密着して本発明におけるシール部として機能して、針4を収納部6aに液密状態で収納できるように構成されている。このようにして、留置針用キャップ6と外筒針基部15とを直に密着させて針4を収納部6aに液密状態で収納できれば、本発明におけるシール部を留置針用キャップ6または外筒針基部15とは別個の部材で構成する必要がない。したがって、針4を液密状態で収納可能とする構造をシンプルに設計することができる。
また、上記各実施形態では、体外循環用留置針1に係止される被係止部としてめねじ部6cを採用したが、本発明はこれに限定されない。要は、留置針用キャップが不用意に体外循環用留置針から脱落することを阻止可能であれば、留置針用キャップにどのような構成の被係止部を採用してもよい。なお、プライミング処理時にプライミング液(収納部に進入するプライミング液)の液圧によって留置針用キャップが脱落することを阻止するためには、プライミング液の液圧の作用方向とは異なる方向へ留置針用キャップを動かして体外循環用留置針に係止される構成を被係止部として採用することが望ましい。具体的には、針を回転中心として留置針用キャップを回転して体外循環用留置針に装着させる構成を被係止部として採用することが好適である。
ところで、上記各実施形態では、本発明特有における技術的思想のうち、収納部に針を液密状態で収納し、針に開設された2つの開口を留置針用キャップ内で連通して、プライミング処理時にはプライミング液が一方の開口から収納部を通って他方の開口へ流れるという技術的思想をダブルルーメン構造の体外循環用留置針に適用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、血液回路の両端に接続された一対のシングルルーメン構造の体外循環用留置針に上記技術的思想を適用してもよい。
具体的に説明すると、図10に示す第4実施形態においては、シングルルーメン構造の体外循環用留置針51を血液回路52の両端部にそれぞれ接続し、一対の体外循環用留置針51を単一の留置針用キャップ53へ着脱自在に装着して、各体外循環用留置針51の針55を留置針用キャップ53の内部へ収納可能としている。シングルルーメン構造の体外循環用留置針51は、管状体の針55内に内部空間55aを形成し、該針55の先端(尖端)には開口55bを開設して内部空間55aを開放し、針55の基端(後端)には針基部56を接続して、該針基部56を介して内部空間55aと血液回路52とを連通している。さらに、針基部56の針55側には、留置針用キャップ53へ螺合可能なキャップ用おねじ部57と、本発明におけるシール部として機能するОリング58とを備えている。また、留置針用キャップ53は、内部に針55を収納可能な収納部(キャップ内空部)53aを有し、該収納部53aの両側には、針55および針基部56の先端部を挿入する針挿入口53bをそれぞれ開設している。さらに、一対となる各針挿入口53bの内周面には、針基部56のキャップ用おねじ部57が螺合可能なめねじ部(被係止部)53cをそれぞれ形成している。
そして、留置針用キャップ53に体外循環用留置針51を装着するには、針55を針挿入口53bから収納部53a内へ挿入し、この状態で留置針用キャップ53を針55を回転中心として回転する。すると、針基部56のキャップ用おねじ部57が針挿入口53bのめねじ部53cに螺合して留置針用キャップ53が体外循環用留置針51に装着されて針55の長手方向へスライド不能となる。また、針挿入口53bと針基部56とがОリング58を介して密着して、針55が収納部53aに液密状態で収納され、各針55の開口55b同士が同一空間内(収納部53a内)に収納されて連通する。なお、上記係止状態から留置針用キャップ53を係止操作時の回転方向とは反対方向へ回転すれば、針基部56のキャップ用おねじ部57と針挿入口53bのめねじ部53cとの螺合が解除されて、留置針用キャップ53を体外循環用留置針51から外すことができる。そして、留置針用キャップ53に一対の体外循環用留置針51を装着した状態で血液回路52内にプライミング液を循環させれば、血液回路52の一端から一方の体外循環用留置針51へ流入したプライミング液が針55の開口55bから収納部53aへ流出する。さらに、収納部53a内のプライミング液が他方の体外循環用留置針51へ針55の開口55bを通って流入し、血液回路52の他端へ流出する。
このようにして、留置針用キャップ53が装着された体外循環用留置針51を接続した状態で血液回路52にプライミング液を循環させてプライミング処理を行うことができる。したがって、血液回路52のプライミング処理の実行前に血液回路52の端部同士を接続して閉回路を形成したり、プライミング処理の実行後に血液回路52の端部同士の接続を解除して各体外循環用留置針51を接続したりする手間を省くことができ、血液の体外循環の準備作業を簡単に行うことができる。また、血液回路52のプライミング処理の実行後に体外循環用留置針51を留置針用キャップ53から外すだけで、体外循環用留置針51の穿刺準備を直ちに完了させることができる。さらに、血液回路52とともに一対の体外循環用留置針51を洗浄することができる。したがって、十分に清潔な体外循環用留置針51を使用することができ、血液の体外循環を安全に行うことができる。
なお、シングルルーメン構造の体外循環用留置針51、および該体外循環用留置針51を装着する留置針用キャップ53においても、本発明におけるシール部はОリングに限らず、また、本発明における被係止部はめねじ部に限らない。要は、針挿入口と体外循環用留置針51とを密着させるシール部であればどのような構成であってもよいし、また、体外循環用留置針51に係止される被係止部であればどのような構成であってもよい。さらに、上記実施形態では留置針用キャップ53の両側にシングルルーメン構造の体外循環用留置針51を装着可能としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、留置針用キャップの一側のみに一対の体外循環用留置針51を装着可能としてもよい。しかしながら、留置針用キャップの両側に体外循環用留置針をそれぞれ装着すれば、体外循環用留置針の係脱作業時に体外循環用留置針同士(詳しくは係止片同士)が当接する不都合を避けること、ひいては血液の体外循環の準備作業を滞りなく行うことができて好適である。
そして、本発明における体外循環用留置針および血液回路は、例示した人工透析における血液の体外循環に用いられることに限定されない。要は、患者の血液を体外循環させるためであれば、どのような場面で用いられてもよく、例えば、血液から特定成分を分離除去するアフェレシス療法にも適用可能である。
さらに、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 体外循環用留置針
2 内針
2a 内部空間
2b 先端開口
2c 基端開口
2d 穿刺部
3,3′ 外筒針
4 針
6 留置針用キャップ
6a 収納部
6b 針挿通口
6c めねじ部
7 内針基部
8 内針連通空間部
9 内針側おねじ部
13,13′ 外筒針本体
14,14′ 外筒針先端部
14a 貫通空間部
14b ジョイント部
15 外筒針基部
16 外周空間
16a 先端側部分
16b 基部内部分
17 開口部
21 基部本体
21a 先端部
21b 基端部
21c 挿通空間部
21d 収納空間部
22 分岐部
22a 分岐連通空間部
22b 縁部
23 シール部材
23a シール貫通孔
23b 端面
23c 端面
24 分岐側おねじ部
26 突出片基部
27 突出片
28 キャップ用おねじ部
29 Оリング
31 付勢部材
32 内針配置機構
34 被係止部
35 突出位置係止部
36 収納位置係止部
37 係止解除操作部材
37a 操作突起
39 被係止支持腕部
41 内針挿通部
41a 内針挿通孔
41b 端面
43 Оリング
51 体外循環用留置針
52 血液回路
53 留置針用キャップ
53a 収納部
53b 針挿通口
53c めねじ部
55 針
55a 内部空間
55b 開口
56 針基部
57 キャップ用おねじ部
58 Оリング
101 血液浄化システム
102 脱血側血液回路
102a 脱血接手部
102b 可撓性チューブ
103 返血側血液回路
103a 返血接手部
104 血液回路
105 ダイアライザ
106 血液ポンプ
107 脱血側ドリップチャンバ
108 返血側ドリップチャンバ
109 プライミング液供給ライン
110 透析液供給装置

Claims (9)

  1. 管状体で形成された針内に、血液回路の一端と連通する第1空間と、血液回路の他端と連通する第2空間とが区画形成された体外循環用留置針に着脱自在に装着される留置針用キャップであって、
    前記針に開設されて前記第1空間を開放する第1開口と該第1開口とは別個に開設されて前記第2空間を開放する第2開口との両方を同一空間内に収納可能な収納部と、
    前記収納部に前記針を液密状態で収納するためのシール部と、
    を備えていることを特徴とする留置針用キャップ。
  2. 前記体外循環用留置針に係止される被係止部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の留置針用キャップ。
  3. 前記被係止部を、前記体外循環用留置針に形成されたおねじ部と螺合するめねじ部で構成し、前記針を回転中心として回転して前記体外循環用留置針に装着されることを特徴する請求項2に記載の留置針用キャップ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の留置針用キャップが着脱自在に装着されたことを特徴とするキャップ付体外循環用留置針。
  5. 前記針を、先端に開口を有する管状体で形成された外筒針と、該外筒針内に挿通され、先端に穿刺部を有する管状体で形成された内針とを備えた二重管構造で構成し、
    前記内針の外周面と前記外筒針の内周面との間に形成される前記第1空間の両端部を液密状態に閉塞するとともに、前記内針を摺動可能な状態で密着保持する保持部材と、
    前記第1空間と前記血液回路の一端とを連通させるための第1接続部と、
    前記内針の内部に形成された前記第2空間と前記血液回路の他端とを連通させるための第2接続部と、を備え、
    前記内針は、先端部が前記外筒針の先端から突出された突出位置と、先端が前記外筒針内に収納された収納位置との間で前記保持部材によって移動可能に保持されていることを特徴とする請求項4に記載のキャップ付体外循環用留置針。
  6. 請求項4または請求項5に記載のキャップ付体外循環用留置針を備えたことを特徴とする血液回路。
  7. 前記キャップ付体外循環用留置針を脱離不能としたことを特徴とする請求項6に記載の血液回路。
  8. 針に開設された第1開口により開放される第1空間と、前記針に前記第1開口とは別個に開設された第2開口により開放される第2空間とが前記針内に区画形成された体外循環用留置針を接続する血液回路のプライミング方法であって、
    前記体外循環用留置針に留置針用キャップを装着して、当該留置針用キャップに形成された収納部に前記針を液密状態で収納することにより、前記収納部を介して前記第1開口と前記第2開口とを連通し、
    前記体外循環用留置針に前記血液回路を接続して、前記血液回路の血液導出入接手部の一端には前記第1空間を連通するとともに、他端には前記第2空間を連通し、
    この状態でプライミング液を前記血液回路から前記第1空間、前記収納部、前記第2空間へ通して再び前記血液回路へ戻して循環させることを特徴とする血液回路のプライミング方法。
  9. 血液回路と連通する内部空間が管状体の針内に形成された一対の体外循環用留置針を着脱自在に装着する留置針用キャップであって、
    前記各針に開設されて前記内部空間を開放する開口同士を同一空間内に収納可能な収納部と、
    前記収納部に前記各針を液密状態で収納するためのシール部と、
    を備えていることを特徴とする留置針用キャップ。
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