JP2015188039A - 半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】実施形態は、製造歩留りを向上させることが可能な半導体発光装置を提供する。【解決手段】実施形態に係る半導体発光装置は、半導体層と、第1配線部と、第2配線部と、第1絶縁膜と、第2絶縁膜と、を備える。前記半導体層は、第1の側と、前記第1の側とは反対の第2の側と、を有し、第1導電形層と、第2導電形層と、前記第1導電形層と前記第2導電形層との間に設けられた発光層と、を含む。前記第1配線部は、前記第2の側に設けられ、前記第1導電形層に電気的に接続される。前記第2配線部は、前記第2の側に設けられ、前記第2導電形層に電気的に接続される。前記第1絶縁膜は、前記半導体層と前記第1配線部との間、および、前記半導体層と前記第2配線部との間に設けられる。前記第2絶縁膜は、前記半導体層の前記第1の側に接し、前記第1絶縁膜とは異なる膜密度を有する。【選択図】図1

Description

実施形態は、半導体発光装置およびその製造方法に関する。
半導体発光装置を小型化したチップサイズデバイスの開発が進められている。これらのデバイスは、成長基板から分離された半導体層と、その周りを覆う樹脂と、を含む。そして、半導体層と樹脂との接着強度を向上させるため、半導体層と樹脂との間に、例えば、シリコン酸化膜などの絶縁膜を介在させることが望ましい。しかしながら、絶縁膜は、その応力により、半導体発光装置の製造歩留りを低下させる場合がある。
特開2000−244012号公報
実施形態は、製造歩留りを向上させることが可能な半導体発光装置を提供する。
実施形態に係る半導体発光装置は、半導体層と、第1配線部と、第2配線部と、第1絶縁膜と、第2絶縁膜と、を備える。前記半導体層は、第1の側と、前記第1の側とは反対の第2の側と、を有し、第1導電形層と、第2導電形層と、前記第1導電形層と前記第2導電形層との間に設けられた発光層と、を含む。前記第1配線部は、前記第2の側に設けられ、前記第1導電形層に電気的に接続される。前記第2配線部は、前記第2の側に設けられ、前記第2導電形層に電気的に接続される。前記第1絶縁膜は、前記半導体層と前記第1配線部との間、および、前記半導体層と前記第2配線部との間に設けられる。前記第2絶縁膜は、前記半導体層の前記第1の側に接し、前記第1絶縁膜とは異なる膜密度を有する。
実施形態の半導体発光装置を例示する模式断面図。 実施形態における絶縁膜の特性を例示するグラフ。 実施形態の半導体発光装置を例示する模式平面図。 実施形態の半導体発光装置の製造過程を例示する模式断面図。 図4に続く製造過程を例示する模式断面図。 図5に続く製造過程を例示する模式断面図。 図6に続く製造過程を例示する模式断面図。 図7に続く製造過程を例示する模式断面図。 図8に続く製造過程を例示する模式断面図。 図9に続く製造過程を例示する模式断面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
図1は、実施形態の半導体発光装置1を例示する模式断面図である。
図2は、実施形態における絶縁膜の特性を例示するグラフである。
図3(a)および(b)は、実施形態の半導体発光装置1を例示する模式平面図である。図1は、図3(a)中に示すA−A’線に沿った断面図である。図3(a)および図3(b)は、図1に示す半導体発光装置1の下面側を示す平面図である。図3(a)は、半導体装置1における下面側の構造体を除去した面を表しており、後述する図5(b)の上面に対応する。
半導体発光装置1は、発光層13を含む半導体層15を備えている。半導体層15は、第1の側15aと、その反対の第2の側15b(図4(a)参照)とを有する。また、半導体層15は、第1導電形層(以下、n形層11)と、第2導電形層(以下、p形層12)と、を含む。発光層13は、n形層11と、p形層12との間に設けられる。
この例では、第1導電層をn形層、第2導電形層をp形層として説明するが、これに限定される訳ではない。第1導電層をp形層、第2導電形層をn形層としても良い。
半導体層15の第2の側15bは、図5(a)に示すように、発光層13を含む部分(以下、発光領域15e)と、発光層13を含まない部分(以下、非発光領域15f)とを有する。発光領域15eは、半導体層15のうちで、発光層13が積層されている部分である。非発光領域15fは、半導体層15のうちで、発光層13が積層されていない部分である。発光領域15eは、発光層13の発光光を外部に取り出し可能な積層構造となっている。
半導体層15の第2の側15bは、凹凸形状に加工される。その凸部は、発光領域15eであり、凹部は、非発光領域15fである。この例では、発光領域15eは、第2の側15bにp形層12を含み、p形層12の表面にp側電極16が設けられる。非発光領域15fは、n形層11を含み、n形層11の第2の側15bの表面にn側電極17が設けられる。
さらに、半導体発光装置1は、第2の側15bに設けられた、p側配線部41(第2配線部)と、n側配線部43(第1配線部)と、を備える。p側配線部41は、p側配線層21と、p側金属ピラー23と、を含み、p側電極16を介してp形層12に電気的に接続される。n側配線部43は、n側配線層22と、n側金属ピラー24と、を含み、n側電極17を介してn形層11に電気的に接続される。
半導体層15とp側配線部41との間、および、半導体層15とn側配線部43との間には、第1絶縁膜(以下、絶縁膜18)が設けられる。一方、第1の側15a側には、第2絶縁膜(以下、絶縁膜19)が設けられる。絶縁膜19は、半導体層15の第1の側15aに接し、絶縁膜18とは異なる膜密度を有する。
ここで、「膜密度」とは、膜の粗密を表す概念である。例えば、絶縁膜がシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜である場合、「膜密度」が高いとは、膜中のシリコン原子の密度が高いことを言う。言い換えれば、膜中におけるシリコン原子間の平均間隔が狭い場合は、「膜密度」が高く、平均間隔が広い場合は、「膜密度」が低い。また、膜中のシリコン原子と、酸素原子もしくは窒素原子と、の結合数が多い場合は「膜密度」が高く、それらの結合数が少ない場合は「膜密度」が低い。
例えば、図2は、シリコン酸化膜をXRR(X-ray Reflectivity)を用いて分析した結果を表している。縦軸は、反射されたX線の強度であり、横軸は、角度2θである。
XRR法では、絶縁膜が形成されたサンプルの表面で全反射されたX線の強度を測定する。そして、X線の測定データに理論値をフィッティングするシミュレーションを行う。図2では、全反射されたX線の測定データおよびシミュレーション結果を、その入射角θに対して表している。そして、このシミュレーション結果に基づいて絶縁膜の膜密度(g/cm)を算出することができる。例えば、プラズマCVD法(Plasma enhanced Chemical Vapor Deposition)を用いて形成したシリコン酸化膜の膜密度は、2.23g/cmである。また、スパッタ法を用いて形成したシリコン酸化膜の膜密度は、2.25g/cmであり、PECVD法を用いて形成したシリコン酸化膜よりも膜密度が高い。このように、XRR法を用いることにより、膜密度の粗密を判定することができる。
半導体層15は、第1の側15aと、第2の側15bと、をつなぐ側面15cをさらに有する。そして、絶縁膜18は、側面15cを覆う。すなわち、絶縁膜18と絶縁膜19とは、半導体層15の全表面を覆う。
本明細書において、「覆う」とは、「覆うもの」が「覆われるもの」に直接接する場合に限定される訳ではなく、他の要素を介在させて覆う場合も含む。
図1に示すように、半導体層15の第2の側15bには、支持体100が設けられる。支持体100は、p側金属ピラー23と、n側金属ピラー24と、樹脂層25と、を含む。半導体層15、p側電極16およびn側電極17を含む発光体は、第2の側15bに設けられた支持体100によって支持される。
樹脂層25は、第2の側15bにおいて、p側配線部41と、n側配線部43と、の間に設けられる。さらに、樹脂層25は、絶縁膜18を介して半導体層15の第2の側15bおよび側面15cを覆う。
半導体発光装置1では、p側配線部41とn側配線部43との間に電圧が印加され、p側電極16およびn側電極17を介して発光層13に電流が供給される。これにより、発光層13は発光し、発光層13から放射される光は、第1の側15aから外部に出射される。
第1の側15aには、半導体発光装置1の放出光に所望の光学特性を与える光学層として、蛍光体層30が設けられる。蛍光体層30は、複数の粒子状の蛍光体31を含む。蛍光体31は、発光層13の放射光により励起され、その放射光とは異なる波長の光を放射する。
複数の蛍光体31は、結合材32により一体化されている。結合材32は、発光層13の放射光および蛍光体31の放射光を透過する。ここで「透過」とは、透過率が100%であることに限らず、光の一部を吸収する場合も含む。
図3(a)は、p側電極16およびn側電極17の配置を例示する模式平面図である。すなわち、図1に示す半導体発光装置1の第2の側15bにおいて、樹脂層25、p側配線部41、n側配線部43および絶縁膜18を除去した面を表している。
図3(a)に示すように、n側電極17は、p側電極16を囲むように設けられる。すなわち、非発光領域15fは、発光領域15eを囲むように設けられる。そして、発光領域15eの上にp側電極16が形成され、n側電極17は、非発光領域15f上においてp側電極16を囲むように形成される。
第2の側15bにおいて、発光領域15eの面積は、非発光領域15fの面積よりも広く設けられる。また、発光領域15eの表面に設けられたp側電極16の面積は、非発光領域15fの表面に設けられたn側電極17の面積よりも広い。これにより、広い発光面が得られ、光出力を高くできる。
図3(a)に示すように、n側電極17は、第2の側15b上で異なる方向に延びる複数の直線部17aが角部(コーナー部)17bを介してひとつながりに接続された形状に形成されている。p側電極16は、全面にわたってp形層12の表面に接している。
図3(a)に示す例では、例えば4本の直線部17aが4つの角部17bを介して接続された矩形の輪郭を形成している。なお、角部17bは曲率をもっていてもよい。
また、n側電極17の複数本の直線部17aのうちの1本の直線部17aには、その直線部17aの幅方向に突出したコンタクト部17cが設けられている。すなわち、直線部17aの一部の幅が太くなっている。そのコンタクト部17cの表面には、後述するn側配線層22のビア22aが接続される。
半導体層15の第2の側15b、p側電極16およびn側電極17は、図1に示すように、絶縁膜18で覆われる。絶縁膜18は、例えば、シリコン酸化膜などの無機絶縁膜である。絶縁膜18は、発光層13の側面及びp形層12の側面にも設けられ、それら側面を覆う。
また、絶縁膜18は、半導体層15における第1の側15aから続く側面(n形層11の側面)15cにも設けられ、その側面15cを覆う。
さらに、絶縁膜18は、半導体層15の側面15cの周囲にも設けられる。側面15cの周囲に設けられた絶縁膜18は、第1の側15aで、側面15cから側面15cの反対側に向けて延在する。
絶縁膜18上には、p側配線層21とn側配線層22とが互いに分離して設けられている。絶縁膜18には、図6(b)に示すように、p側電極16に通じる複数の第1の開口18aと、n側電極17のコンタクト部17cに通じる第2の開口18bが形成される。なお、第1の開口18aは、より大きな1つの開口でも良い。
p側配線層21は、絶縁膜18上および第1の開口18aの内部に設けられている。p側配線層21は、第1の開口18a内に設けられたビア21aを介してp側電極16と電気的に接続されている。
n側配線層22は、絶縁膜18上および第2の開口18bの内部に設けられている。n側配線層22は、第2の開口18b内に設けられたビア22aを介してn側電極17のコンタクト部17cと電気的に接続されている。
p側配線層21及びn側配線層22が、第2の側15bの面積の大部分を占めて絶縁膜18上に広がっている。p側配線層21は、複数のビア21aを介してp側電極16と接続している。
また、半導体層15の側面15cを、絶縁膜18を介して金属膜51が覆っている。金属膜51は側面15cに接しておらず、半導体層15に対して電気的に接続されていない。金属膜51は、p側配線層21及びn側配線層22に対して分離している。金属膜51は、発光層13の放射光及び蛍光体31の放射光に対して反射性を有する。
金属膜51、p側配線層21およびn側配線層22は、共通の下地金属膜60上に、例えば、めっき法により同時に形成される銅膜を含む。後述する図7(a)は、その下地金属膜60の模式断面図である。
下地金属膜60は、絶縁膜18側から順に積層された、アルミニウム(Al)膜61と、チタン(Ti)膜62と、銅(Cu)膜63とを有する。アルミニウム膜61は反射膜として機能し、銅膜63はめっきのシード層として機能する。アルミニウム及び銅の両方に対するぬれ性に優れたチタン膜62は、密着層として機能する。
例えば、下地金属膜60の厚さは1μm程度であり、金属膜51、p側配線層21およびn側配線層22のそれぞれの厚さは数μmである。
また、半導体層15の側面15cの周囲において、下地金属膜60上にめっき膜(銅膜)を形成しなくても良い。例えば、金属膜51は、下地金属膜60からなる膜であっても良い。金属膜51は、少なくともアルミニウム膜61を含む。これにより、発光層13の放射光及び蛍光体31の放射光に対して高い反射率を有する。
また、p側配線層21及びn側配線層22の下にもアルミニウム膜61が残されるので、第2の側15bの大部分の領域にアルミニウム膜(反射膜)61が広がって形成される。これにより、蛍光体層30側に向かう光の量を増大できる。
p側配線層21における半導体層15とは反対側の面には、p側金属ピラー23が設けられる。p側配線層21及びp側金属ピラー23は、p側配線部41を形成している。
n側配線層22における半導体層15とは反対側の面には、n側金属ピラー24が設けられる。n側配線層22及びn側金属ピラー24は、n側配線部43を形成している。
p側配線部41とn側配線部43との間には、絶縁膜として樹脂層25が設けられる。樹脂層25は、p側金属ピラー23の側面とn側金属ピラー24の側面に接する。すなわち、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24との間に、樹脂層25が充填されている。
また、樹脂層25は、p側配線層21とn側配線層22との間、p側配線層21と金属膜51との間、およびn側配線層22と金属膜51との間において、絶縁膜18に接して設けられる。また、樹脂層25は、半導体層15の側面15cの周囲にも設けられ、金属膜51を覆う。
p側金属ピラー23におけるp側配線層21とは反対側の端部(面)は、樹脂層25から露出し、実装基板等の外部回路と接続可能なp側外部端子23aとして機能する。n側金属ピラー24におけるn側配線層22とは反対側の端部(面)は、樹脂層25から露出し、実装基板等の外部回路と接続可能なn側外部端子24aとして機能する。p側外部端子23a及びn側外部端子24aは、例えば、はんだ、または導電性の接合材を介して、実装基板のランドパターンに接合される。
図3(b)は、半導体発光装置1の第2の側15bの下面25aを例示する模式平面図である。
図3(b)に示すように、p側外部端子23a及びn側外部端子24aは、樹脂層25の同じ面(図1における下面25a)に露出し、相互に離間して並んで形成される。
半導体発光装置1は、例えば、正方形の外形を有する。樹脂層25から露出したp側外部端子23aとn側外部端子24aとの間隔は、絶縁膜18上におけるp側配線層21とn側配線層22との間隔よりも広い(図1参照)。p側外部端子23aとn側外部端子24aとの間隔は、実装時のはんだの広がりよりも大きくする。これにより、はんだを通じた、p側外部端子23aとn側外部端子24aとの間の短絡を防ぐことができる。
これに対し、p側配線層21とn側配線層22との間隔は、プロセス上の限界まで狭くすることができる。このため、p側配線層21の面積、およびp側配線層21とp側金属ピラー23との接触面積の拡大を図れる。これにより、発光層13の熱の放散を促進できる。
また、複数のビア21aを通じてp側配線層21がp側電極16と接する面積は、ビア22aを通じてn側配線層22がn側電極17と接する面積よりも広い。これにより、発光層13に流れる電流の分布を均一化できる。
絶縁膜18上に広がるn側配線層22の面積は、n側電極17の面積よりも広くできる。そして、n側配線層22の上に設けられるn側金属ピラー24の面積(n側外部端子24aの面積)をn側電極17よりも広くできる。これにより、信頼性の高い実装に十分なn側外部端子24aの面積を確保しつつ、n側電極17の面積を小さくすることが可能となる。すなわち、半導体層15における非発光領域15fの面積を縮小し、発光領域15eの面積を広げて光出力を向上させることが可能となる。
n形層11は、n側電極17及びn側配線層22を介してn側金属ピラー24と電気的に接続されている。p形層12は、p側電極16及びp側配線層21を介してp側金属ピラー23と電気的に接続されている。
p側金属ピラー23の厚さ(p側配線層21とp側外部端子23aとを結ぶ方向の厚さ)は、p側配線層21の厚さよりも厚い。n側金属ピラー24の厚さ(n側配線層22とn側外部端子24aとを結ぶ方向の厚さ)は、n側配線層22の厚さよりも厚い。p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25のそれぞれの厚さは、半導体層15よりも厚い。
金属ピラー23、24のアスペクト比(平面サイズに対する厚みの比)は、1以上であっても良いし、1より小さくても良い。すなわち、金属ピラー23、24は、その平面サイズより厚くても良いし、薄くても良い。
p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25を含む支持体100の厚さは、半導体層15、p側電極16およびn側電極17を含む発光体(LED素子)の厚さよりも厚い。
半導体層15は、後述するように基板上にエピタキシャル成長法により形成される。その基板は、支持体100を形成した後に除去され、半導体層15は第1の側15aに基板を含まない。半導体層15は、剛性の高い基板ではなく、金属ピラー23、24と樹脂層25との複合体からなる支持体100によって支持されている。
p側配線部41及びn側配線部43の材料として、例えば、銅、金、ニッケル、銀などを用いることができる。これらのうち、銅を用いると、良好な熱伝導性、高いマイグレーション耐性および絶縁材料に対する密着性を向上させることができる。
樹脂層25は、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24を補強する。樹脂層25は、実装基板と熱膨張率が同じもしくは近いものを用いるのが望ましい。そのような樹脂層25として、例えば、エポキシ樹脂を主に含む樹脂、シリコーン樹脂を主に含む樹脂、フッ素樹脂を主に含む樹脂を挙げることができる。
また、樹脂層25のベースとなる樹脂に遮光材(光吸収剤、光反射剤、光散乱剤など)が含まれ、樹脂層25は発光層13の発光光に対して遮光性を有する。これにより、支持体100の側面及び実装面側からの光漏れを抑制することができる。
半導体発光装置の実装時の熱サイクルにより、p側外部端子23aおよびn側外部端子24aを実装基板のランドに接合させるはんだ等に起因する応力が半導体層15に加わる。p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25は、その応力を吸収し緩和する。特に、半導体層15よりも柔軟な樹脂層25を支持体100の一部として用いることで、応力緩和効果を高めることができる。
金属膜51は、p側配線部41及びn側配線部43に対して分離している。このため、実装時にp側金属ピラー23及びn側金属ピラー24に加わる応力は、金属膜51には伝達されない。したがって、金属膜51の剥離を抑制することができる。また、半導体層15の側面15c側に加わる応力を抑制することができる。
後述するように、半導体層15の形成に用いた基板は、半導体層15から除去される。これにより、半導体発光装置は低背化される。また、基板の除去により、半導体層15の第1の側15aに微小凹凸を形成することができ、光取り出し効率の向上を図れる。
例えば、第1の側15aに対して、アルカリ系溶液を使ったウェットエッチングを行い微小凹凸を形成する。これにより、第1の側15aでの全反射成分を減らして、光取り出し効率を向上できる。
基板が除去された後、第1の側15a上に絶縁膜19を介して蛍光体層30が形成される。絶縁膜19は、半導体層15と蛍光体層30との密着性を高める密着層として機能する。絶縁膜19には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜または酸化アルミニウム(アルミナ)を用いることができる。
蛍光体層30は、結合材32中に複数の粒子状の蛍光体31が分散された構造を有する。結合材32には、例えば、シリコーン樹脂を用いることができる。
蛍光体層30は、半導体層15の側面15cの周囲にも形成される。したがって、蛍光体層30の平面サイズは、半導体層15の平面サイズよりも大きい。半導体層15の側面15cの周囲において、絶縁膜18及び絶縁膜19上に蛍光体層30が設けられる。
蛍光体層30は、半導体層15の第1の側15a上、および半導体層15の側面15cの周囲に限定され、半導体層15の第2の側15b、金属ピラー23、24の周囲、および支持体100の側面にまわりこんで形成されない。蛍光体層30の側面と、支持体100の側面(樹脂層25の側面)とが揃っている。
すなわち、実施形態の半導体発光装置1は、チップサイズに小型化されたデバイスである。このため、例えば照明用灯具などへの適用に際して、灯具デザインの自由度を高めることが可能である。
また、光を外部に取り出さない実装面側には蛍光体層30が無駄に形成されず、コスト低減が図れる。また、第1の側15aに基板がなくても、第2の側15bに広がるp側配線層21及びn側配線層22を介して発光層13の熱を実装基板側に放散させることができ、小型でありながらも放熱性に優れている。
一般的なフリップチップ実装では、LEDチップを実装基板にバンプなどを介して実装した後に、チップ全体を覆うように蛍光体層が形成される。あるいは、バンプ間に樹脂がアンダーフィルされる。
これに対して実施形態によれば、実装前の状態で、p側金属ピラー23の周囲及びn側金属ピラー24の周囲には、蛍光体層30と異なる樹脂層25が設けられ、実装面側に応力緩和に適した特性を与えることができる。また、実装面側にすでに樹脂層25が設けられているため、実装後のアンダーフィルが不要となる。
第1の側15aには、光取り出し効率、色変換効率、配光特性などを優先した設計の層が設けられ、実装面側には、実装時の応力緩和や、基板に代わる支持体としての特性を優先した層が設けられる。例えば、樹脂層25は、ベースとなる樹脂にシリカ粒子などのフィラーが高密度充填された構造を有し、支持体として適切な硬さに調整されている。
発光層13から第1の側15aに放射された光は蛍光体層30に入射し、一部の光は蛍光体31を励起し、発光層13の光と、蛍光体31の光との混合光として、例えば、白色光が得られる。
ここで、第1の側15a上に基板があると、蛍光体層30に入射せずに、基板の側面から外部に漏れる光が生じる。すなわち、基板の側面から発光層13の光の色みの強い光が漏れ、蛍光体層30を上面から見た場合に、外縁側に青色光のリングが見える現象など、色割れや色ムラの原因になり得る。
これに対して、実施形態によれば、第1の側15aと蛍光体層30との間には基板がないため、基板側面から発光層13の光の色みが強い光が漏れることによる色割れや色ムラを防ぐことができる。
さらに、実施形態によれば、半導体層15の側面15cに、絶縁膜18を介して金属膜51が設けられている。発光層13から半導体層15の側面15cに向かった光は、金属膜51で反射され、外部に漏れない。このため、基板が第1の側15a側にない特徴とあいまって、半導体発光装置の側面側からの光漏れによる色割れや色ムラを防ぐことができる。
また、半導体層15は、第2の側15bから第1の側15aの方向において、例えば、第1の側15aに平行な断面の面積が広くなるように設けられる。したがって、金属膜51は、第2の側15bから第1の側15aの方向に拡開するように設けられる。そして、金属膜51で反射された光は、第1の側15aの方向に向う。これにより、半導体発光装置1の光出力を向上させることができる。
また、半導体層15の側面15cの周囲において、金属膜51を半導体発光装置の外側に向かって延在させてもよい。すなわち、半導体層15の側面15cの周囲に、第1の側15a上からはみ出した蛍光体層30に対向して金属膜51が設けられている。
このため、半導体発光装置の端部領域の蛍光体31の放射光において、支持体100側に向かう光を金属膜51で反射させて蛍光体層30側に戻すことができる。
したがって、半導体発光装置の端部領域において、蛍光体31の放射光が樹脂層25に吸収されることによる損失を防ぎ、蛍光体層30側からの光取り出し効率を高めることができる。
金属膜51と、半導体層15の側面15cとの間に設けられた絶縁膜18は、金属膜51に含まれる金属の半導体層15への拡散を防止する。これにより、半導体層15の金属汚染を防ぐことができ、半導体層15の劣化を防ぐことができる。
また、金属膜51と蛍光体層30との間に設けられた絶縁膜18、19は、金属膜51と蛍光体層30のベース樹脂との密着性を高める。
絶縁膜18及び絶縁膜19は、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、酸化アルミニウムなどの無機絶縁膜である。すなわち、半導体層15の第1の側15a、第2の側15b、n形層11の側面15c、p形層12の側面、発光層13の側面は、無機絶縁膜で覆われている。無機絶縁膜は半導体層15を囲み、金属や水分などから半導体層15をブロックする。
次に、図4(a)〜図10(b)を参照して、半導体発光装置の製造方法について説明する。図4(a)〜図10(b)の各断面図は、図1に示す断面、すなわち、図3(a)におけるA−A線に沿った断面に対応する。
図4(a)に示すように、例えば、MOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法により、基板10の主面上に、n形層11、発光層13およびp形層12が順にエピタキシャル成長される。
半導体層15において、基板10側の面が第1の側15aであり、基板10の反対側の面が第2の側15bである。
基板10は、例えばシリコン基板である。または、基板10はサファイア基板であってもよい。半導体層15は、例えば、窒化ガリウム(GaN)を含む窒化物半導体層である。
n形層11は、例えば、基板10の主面上に設けられたバッファ層と、バッファ層上に設けられたn型GaN層とを含む。p形層12は、例えば、発光層13の上に設けられたp形AlGaN層と、その上に設けられたp形GaN層とを有する。発光層13は、例えば、MQW(Multiple Quantum well)構造を有し、例えば、430〜470nmの波長範囲にピーク波長を有する光を放射する。
図4(b)は、p形層12および発光層13を選択的に除去した状態を表している。例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法により、p形層12及び発光層13を選択的にエッチングし、n形層11を露出させる。
次に、図5(a)に示すように、n形層11を選択的に除去し、溝90を形成する。基板10の主面上で、溝90によって半導体層15は複数に分離される。溝90は、基板10上に例えば格子状パターンで形成される。また、溝90は、その底部に向かって幅が狭くなる形状に設けることが好ましい。例えば、等方性のRIEを用いて形成する。
溝90は、半導体層15を貫通し、基板10に達する。エッチング条件によっては、基板10の主面も少しエッチングされ、溝90の底面が、基板10と半導体層15との界面よりも下方に後退する場合もある。なお、溝90は、p側電極16およびn側電極17を形成した後に形成してもよい。
図5(b)に示すように、p形層12の表面にp側電極16が形成される。また、p形層12及び発光層13が選択的に除去された領域のn形層11の表面に、n側電極17が形成される。
発光層13が積層された領域に形成されるp側電極16は、発光層13の放射光を反射する反射膜を含む。例えば、p側電極16は、銀、銀合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を含む。また、反射膜の硫化、酸化防止のため、p側電極16は、金属保護膜(バリアメタル)を含む。
次に、図6(a)に表すように、基板10の上に設けられた構造体を覆うように絶縁膜18を形成する。絶縁膜18は、半導体層15の第2の側15b、p側電極16及びn側電極17を覆う。また、絶縁膜18は、半導体層15の第1の側15aに続く側面15cを覆う。さらに、絶縁膜18は、溝90の底面の基板10の表面にも形成される。
絶縁膜18は、例えば、PECVD法により形成されるシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜である。絶縁膜18は、例えば、p側電極16およびn側電極17を変質させないように、低温で形成することが好ましい。絶縁膜18の膜密度は、例えば、熱CVD法により高温で成長した膜に比べて低くなる。このため、以後の製造過程におけるウェーハの反りなどに起因する応力を緩和することが可能となる。
絶縁膜18には、例えば、レジストマスクを用いたウェットエッチングにより、図6(b)に示すように第1の開口18aと第2の開口18bが形成される。第1の開口18aはp側電極16に達し、第2の開口18bはn側電極17のコンタクト部17cに達する。
次に、図6(b)に示すように、絶縁膜18の表面、第1の開口18aの内壁(側壁および底面)、および第2の開口18bの内壁(側壁および底面)に、下地金属膜60を形成する。下地金属膜60は、図7(a)に示すように、アルミニウム膜61と、チタン膜62と、銅膜63とを有する。下地金属膜60は、例えば、スパッタ法により形成される。
次に、下地金属膜60上に、図7(b)に示すレジストマスク91を選択的に形成した後、下地金属膜60の銅膜63をシード層として用いた電解銅めっき法により、p側配線層21、n側配線層22及び金属膜51を形成する。
p側配線層21は、第1の開口18a内にも形成され、p側電極16と電気的に接続される。n側配線層22は、第2の開口18b内にも形成され、n側電極17のコンタクト部17cと電気的に接続される。
次に、レジストマスク91を、例えば、溶剤もしくは酸素プラズマを使って除去した後、図8(a)に示すレジストマスク92を選択的に形成する。あるいは、レジストマスク91を除去せずに、レジストマスク92を形成してもよい。
レジストマスク92を形成した後、p側配線層21及びn側配線層22をシード層として用いた電解銅めっき法により、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を形成する。
p側金属ピラー23は、p側配線層21上に形成される。p側配線層21とp側金属ピラー23とは同じ銅材料で一体化される。n側金属ピラー24は、n側配線層22上に形成される。n側配線層22とn側金属ピラー24とは同じ銅材料で一体化される。
レジストマスク92は、例えば溶剤もしくは酸素プラズマを使って除去される。この時点で、p側配線層21とn側配線層22は下地金属膜60を介してつながっている。また、p側配線層21と金属膜51も下地金属膜60を介してつながり、n側配線層22と金属膜51も下地金属膜60を介してつながっている。
そこで、p側配線層21とn側配線層22との間の下地金属膜60、p側配線層21と金属膜51との間の下地金属膜60、および、n側配線層22と金属膜51との間の下地金属膜60をエッチングにより除去する。
これにより、図8(b)に示すように、p側配線層21とn側配線層22との電気的接続、p側配線層21と金属膜51との電気的接続、およびn側配線層22と金属膜51との電気的接続が分断される。
半導体層15の側面15cの周囲に形成された金属膜51は、電気的にはフローティングであり、電極として機能せず、反射膜として機能する。金属膜51は、少なくともアルミニウム膜61を含めば、反射膜としての機能は確保される。
次に、図8(b)に示す構造体の上に、図9(a)に示す樹脂層25を形成する。樹脂層25は、p側配線部41及びn側配線部43を覆う。また、樹脂層25は、金属膜51を覆う。
樹脂層25は、p側配線部41及びn側配線部43とともに支持体100を構成する。その支持体100に半導体層15が支持された状態で、基板10が除去される。
例えば、シリコン基板である基板10が、ウェットエッチングまたはドライエッチングにより除去される。あるいは、基板10がサファイア基板の場合には、レーザーリフトオフ法により除去することができる。
基板10上にエピタキシャル成長された半導体層15は、大きな内部応力を含む場合がある。また、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25は、例えばGaN系材料の半導体層15に比べて柔軟な材料である。したがって、エピタキシャル成長時の内部応力が基板10の剥離時に一気に開放されたとしても、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25は、その応力を吸収する。このため、基板10を除去する過程における半導体層15の破損を回避することができる。
基板10の除去により、図9(b)に示すように、半導体層15の第1の側15aが露出される。露出された第1の側15aには、微小凹凸が形成される。例えば、KOH(水酸化カリウム)水溶液やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等で、第1の側15aをウェットエッチングする。このエッチングでは、結晶面方位に依存したエッチング速度の違いが生じる。このため、第1の側15aに凹凸を形成することができる。第1の側15aに微小凹凸を形成することにより、発光層13の放射光の取り出し効率を向上させることができる。
次に、基板10を除去して露出させた第1の側15aに接するように、絶縁膜19を形成する。絶縁膜19は、例えば、スパッタ法を用いて形成されるシリコン酸化膜である。前述したように、スパッタ法を用いて形成されるシリコン酸化膜は、例えば、PECVD法を用いて形成されるシリコン酸化膜に比べて膜密度が高い。すなわち、絶縁膜19は、絶縁膜18よりも膜密度が高くなるように形成される。また、膜密度の高い絶縁膜19を用いることにより、第1の側15aに設けられた微細な凹凸をコンフォーマルに覆うことができる。
続いて、図10(a)に示すように、第1の側15a上に絶縁膜19を介して蛍光体層30が形成される。蛍光体層30は、例えば、印刷、ポッティング、モールド、圧縮成形などの方法により形成される。絶縁膜19は、半導体層15と蛍光体層30との密着性を高める。また、蛍光体層30として、蛍光体を結合材を介して焼結させた焼結蛍光体を、絶縁膜19を介して蛍光体層30に接着してもよい。
また、蛍光体層30は、半導体層15の側面15cの周囲にも形成される。半導体層15の側面15cの周囲にも樹脂層25が設けられている。その樹脂層25の上に、絶縁膜18及び19を介して、蛍光体層30が形成される。
蛍光体層30を形成した後、樹脂層25の表面(図10(a)における下面)が研削され、図10(b)に示すように、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24が樹脂層25から露出される。p側金属ピラー23の露出面はp側外部端子23aとなり、n側金属ピラー24の露出面はn側外部端子24aとなる。
次に、複数の半導体層15を分離するための溝90が形成された領域において、図10(b)に示す構造体を切断する。すなわち、ウェーハ状につながった複数の半導体発光装置1を切断し、個片化する。隣り合う半導体層15の間において、蛍光体層30、絶縁膜19、絶縁膜18、および樹脂層25が切断される。これらは、例えば、ダイシングブレード、またはレーザ光により切断される。
半導体層15は、ダイシング領域に存在しないためダイシングによるダメージを受けない。さらに、本実施形態では、個片化の際に、蛍光体層30の剥離を抑制することができる。例えば、絶縁膜18と、絶縁膜19と、が同じ膜密度となるように形成した場合、ダイシングブレードによる巻き込みが生じ、蛍光体層30が剥離することがある。本願発明者は、絶縁膜18および絶縁膜19を、その膜密度が異なるように形成することにより、蛍光体層30の剥離が抑制されることを見出した。そして、半導体発光装置1の製造歩留りを向上させることが可能となった。
個片化される前の前述した各工程は、多数の半導体層15を含むウェーハ状態で行われる。ウェーハは、少なくとも1つの半導体層15を含む半導体発光装置として個片化される。なお、半導体発光装置は、ひとつの半導体層15を含むシングルチップ構造でも良いし、複数の半導体層15を含むマルチチップ構造であっても良い。
個片化される前の各工程は、ウェーハ状態で一括して行われるため、個片化された個々のデバイスごとに、配線層の形成、ピラーの形成、樹脂層によるパッケージング、および蛍光体層の形成を行う必要がなく、大幅なコストの低減が可能になる。
ウェーハ状態で、支持体100および蛍光体層30を形成した後に、それらが切断されるため、蛍光体層30の側面と、支持体100の側面(樹脂層25の側面)とは揃い、それら側面が個片化された半導体発光装置の側面を形成する。したがって、基板10がないこともあいまって、チップサイズパッケージ構造の小型の半導体発光装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・半導体発光装置、 10・・・基板、 11・・・n形層、 12・・・p形層、 13・・・発光層、 15・・・半導体層、 15a・・・第1の側、 15b・・・第2の側、 15c・・・側面、 15e・・・発光領域、 15f・・・非発光領域、 16・・・p側電極、 17・・・n側電極、 17a・・・直線部、 17b・・・角部、 17c・・・コンタクト部、 18、19・・・絶縁膜、 18a、18b・・・開口、 21・・・p側配線層、 21a、22a・・・ビア、 22・・・n側配線層、 23・・・p側金属ピラー、 23a・・・p側外部端子、 24・・・n側金属ピラー、 24a・・・n側外部端子、 25・・・樹脂層、 30・・・蛍光体層、 31・・・蛍光体、 32・・・結合材、 41・・・p側配線部、 43・・・n側配線部、 51・・・金属膜、 60・・・下地金属膜、 61・・・アルミニウム膜、 62・・・チタン膜、 63・・・銅膜、 90・・・溝、 91、92・・・レジストマスク、 100・・・支持体

Claims (7)

  1. 第1の側と、前記第1の側とは反対の第2の側と、を有し、第1導電形層と、第2導電形層と、前記第1導電形層と前記第2導電形形層との間に設けられた発光層と、を含む半導体層と、
    前記第2の側に設けられ、前記第1導電形層に電気的に接続された第1配線部と、
    前記第2の側に設けられ、前記第2導電形層に電気的に接続された第2配線部と、
    前記半導体層と前記第1配線部との間、および、前記半導体層と前記第2配線部との間に設けられた第1絶縁膜と、
    前記半導体層の前記第1の側に接し、前記第1絶縁膜とは異なる膜密度を有する第2絶縁膜と、
    を備えた半導体発光装置。
  2. 前記第2絶縁膜は、前記第1絶縁膜よりも膜密度が高い請求項1記載の半導体発光装置。
  3. 前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、シリコン原子を含み、
    前記第2絶縁膜のシリコン原子密度は、前記第1絶縁膜のシリコン原子密度よりも高い請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記半導体層は、前記第1の側と前記第2の側とをつなぐ側面を有し、
    前記第1絶縁膜は、前記側面を覆う請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記半導体層は、前記第1の側に設けられた凹凸構造を有し、
    前記第2絶縁膜は、前記凹凸構造を覆う請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  6. 前記第2絶縁膜の前記半導体層とは反対側に設けられ、前記発光層とは異なる波長の光を放射する蛍光体を含む蛍光体層をさらに備えた請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  7. 基板上に半導体層を選択的に形成し、
    前記基板上に設けられた前記半導体層を含む構造体を覆う第1絶縁膜を形成し、
    前記基板を選択的に除去して、前記半導体層の表面を露出させ、
    前記半導体層の露出した前記表面に接し、前記第1絶縁膜とは膜密度が異なる第2絶縁膜を形成する半導体発光装置の製造方法。
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KR20210155127A (ko) * 2020-06-15 2021-12-22 고려대학교 산학협력단 최적화된 패시베이션층을 포함하는 마이크로 발광 다이오드 및 그 제조 방법
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