<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、携帯型端末として、スマートフォンを例に説明を行う。なお、本発明に係る携帯型端末は、これに限定されるものではなく、例えば、タブレット等であってもよい。
図2は、本実施の形態に係るスマートフォン1の外観の一例を示す図である。図2に示す通り、スマートフォン1は、タッチパネル10と、筐体20とを備えている。なお、筐体20およびタッチパネル10の形状は、略矩形であることを例に説明を行うが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、図2に示すスマートフォン1は、本実施の形態に特有な構成について表現したものであり、例えば、各種操作を行う部材(ボタン)等、図2に示されていない構成を備えていてもよいことは言うまでもない。なお、本実施の形態において、図2におけるスマートフォン1の短手方向に平行な軸をx軸とし、長手方向に平行な軸をy軸とする。
本実施の形態において、タッチパネル10は、マルチタッチパネルであることを例に説明を行う。
図1は、本実施の形態に係るスマートフォン1の機能構成を示す機能ブロック図である。図1に示す通り、本実施の形態に係るスマートフォン1は、表示部11、検出部12、判定部13、実行部14を備えている。なお、図1に示すスマートフォン1は、本発明に特有な構成について表現したものであり、スマートフォン1が、図1に示されていない構成を有していてもよいことは言うまでもない。
表示部11は、文字や画像などといった情報を表示する表示デバイスである。表示部11は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置によって実現される。
また、表示部11は、入力操作を受け付ける機能を有する。表示部11は、ユーザが指などを用いてスマートフォン1に操作を入力するための入力デバイスでもある。つまり、表示部11は、タッチパネル10を構成している。
検出部12は、表示部11に対するユーザの指などの接触(入力操作)を検出する。検出部12は当該入力操作が行われたことを示す信号と、当該入力操作が行われた時間(入力操作を検出した時間)とを含む操作情報を、判定部13に供給する。以降、入力操作が行われた時間を、入力操作時間とも呼ぶ。
判定部13は、検出部12から操作情報を受信する。そして、判定部13は、所定時間内に、入力操作が所定回数以上(例えば、4回以上)検出されたか否かを判定する。具体的には、判定部13は、検出部12から受信した操作情報を参照し、最初の入力操作の操作情報に含まれる入力操作時間から、所定時間内に、所定回数以上の操作情報を受け取ったか否かを判定する。
所定時間内に、入力操作が所定回数以上検出されなかったとき、判定部13は、当該入力操作が入力操作に対応付けられた処理(例えば、設定変更処理)を行うものではなく、通常の操作、または、誤接触と判定する。そして、スマートフォン1は、現時点で実行されている通常の処理を行い、次の入力操作が行われるのを待つ。
所定時間内に、入力操作が所定回数以上検出されたとき、判定部13は、所定時間内に検出された複数の入力操作の操作情報を、実行部14に供給する。
ここで、判定部13の判定について、図3を参照して、更に説明する。図3は、本実施の形態に係るスマートフォン1における判定部13の判定処理を説明するための図である。図3における横軸は時間を示す。また、図3に示す「検出」は、検出部12が入力操作を検出したタイミングを示す。
所定時間がAA秒(AAは任意の数字)であり、所定回数が4回の場合であるとき、判定部13は、AA秒以内に入力操作が4回以上検出されたか否かを判定する。図3に示す通り、最初の入力操作が検出されてから、AA秒以内に、最初に検出された入力操作を含む4回の入力操作が行われている。したがって、判定部13は、所定時間(AA秒)内に所定回数(4回)以上の入力操作を検出したと判定し、この4回の入力操作を特定する。そして、判定部13は、特定した入力操作の操作情報を実行部14に供給する。
実行部14は、判定部13から複数の入力操作の操作情報を受け取る。そして、実行部14は、当該複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する。
例えば、複数の入力操作が、表示部11の所定の位置に、4回のマルチタップが行われたという入力操作であるとし、この入力操作に対し、例えば、マナーモードに設定するという処理が対応付けられているとする。検出部12が所定時間内に、上記複数の入力操作を検出すると、実行部14は、この複数の入力操作の組に対応付けられた処理(マナーモードに設定)を実行する。
なお、上記所定時間および所定回数は、利用者が予めスマートフォン1に定めたものであってもよいし、スマートフォン1に予め定められてものであってもよい。
(スマートフォン1の処理の流れ)
次に、図4を参照して、スマートフォン1の処理の流れについて説明する。本実施の形態では、複数の入力操作に対応付けられた処理として、マナーモード等へ、現在の設定を変更する設定変更処理を例に説明を行う。図4は、本実施の形態に係るスマートフォン1の設定変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ユーザによって、タッチパネル10に対し、入力操作が行われると、図4に示す通り、検出部12が、当該入力操作を検出する(ステップS41)。
そして、判定部13は、所定時間内に、検出部12が所定回数以上の入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS42)。所定時間内に所定回数以上の入力操作が検出されなかった場合(ステップS42にてNO)、判定部13は、当該入力操作が設定変更処理を行うものではなく、通常の操作、または、誤接触と判定し、設定変更処理を終了する。そして、スマートフォン1は、現時点で実行されている通常の処理を行い、次の入力操作が行われるのを待ち、次の入力操作が行われると、ステップS41の処理を開始する。
所定時間内に所定回数以上の入力操作が検出された場合(ステップS42にてYES)、判定部13は、所定時間内に検出された全ての入力操作を特定する(ステップS43)。そして、実行部14は、当該所定時間内に検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行し、設定変更処理を終了する(ステップS44)。
(効果)
本実施の形態によれば、スマートフォン1は、入力操作に関連付けられた処理に対し、高い安全性を有することができる。
なぜならば、判定部13が所定時間内に、検出部12によって入力操作が所定回数以上検出されたか否かを判定し、所定時間内に、入力操作が所定回数以上検出されたとき、実行部14が当該所定時間内に検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行するからである。
設定モードの変更等の処理をユーザがスマートフォン1に行う際、当該処理を行わせるための複数の入力操作を行う時間は、当該スマートフォン1のユーザ以外には推測されづらい。そのため、本実施の形態に係るスマートフォン1によれば、第3者が当該処理を実行することを防ぐことができる。
また、誤検出による意図しない設定モードへの変更等といった処理を防止することができる。
<第2の実施の形態>
次に、上述した第1の実施の形態を基本とする第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、前述した第1の実施の形態で説明した図面に含まれる部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施の形態に係るスマートフォン2の外観は、図2に示すスマートフォン1と同様であるため、説明を省略する。
図5は、本実施の形態に係るスマートフォン2の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図5に示す通り、スマートフォン2は、表示部11、検出部22、判定部23、実行部24および記憶部25を備えている。
検出部22は、表示部11に対するユーザの指などの接触(入力操作)を検出する。また、検出部22は、入力操作が行われた位置(座標)から、当該入力操作が行われた領域を特定する。ここで、検出部22が特定する領域について、図6を用いて説明する。図6は、検出部22が特定する入力領域の一例を示す図である。図6に示す通り、(x1、y1)および(x2、y2)の2点をつなぐ線分を対角線とする矩形の領域を領域Aとする。ユーザによる入力操作が当該領域A内に含まれる位置(座標上)で行われたとき、検出部22は、当該入力操作が行われた位置を領域Aと特定する。領域Aと同様に、本実施の形態においては、図6に示す通り、(x3、y1)および(x4、y2)の2点をつなぐ線分を対角線とする矩形の領域を領域Bとし、(x1、y3)および(x2、y4)の2点をつなぐ線分を対角線とする矩形の領域を領域Cとし、(x3、y3)および(x4、y4)の2点をつなぐ線分を対角線とする矩形の領域を領域Dとする。本実施の形態の位置情報(第1の位置情報)には、このように特定された領域を示す情報が含まれる。
なお、各領域の割当方法はこれに限定されるものではなく、例えば、タッチパネル10の中央部を割り当てることもできる。また、割り当てる領域は矩形に限定されるものではない。
また、本実施の形態においては、領域Aを画面の左上、領域Bを画面の右上、領域Cを画面の左下、領域Dを画面の右下とも呼ぶ。
次に、ユーザが複数の箇所に対し、複数の入力操作を行った場合について説明する。図7は、ユーザが(1)〜(4)の順番で各領域に入力操作を行った場合における検出部22の動作について説明するための図である。図7に示す通り、ユーザが、例えば、(1)領域Aと領域Bとを同時にタッチし、その後、(2)領域Bと領域Dとを同時にタッチし、(3)領域Cと領域Dとを同時にタッチし、(4)領域Aと領域Cとを同時にタッチしたとする。この場合、検出部22は、各入力操作(タッチ)に対し、(1)〜(4)の順番で、入力操作が行われた位置(領域)と、入力操作が行われた時間とを検出する。
そして、検出部22は、入力操作の操作内容を示す操作情報(第1の操作情報)を、判定部23に供給する。この操作情報には、検出した位置情報と、入力操作時間とが含まれる。
なお、各操作情報として、検出部22が各入力操作を検知した順番(入力操作が行われた順番)を示す情報(第1の順番情報)を含んでもよい。また、操作情報に含まれる入力操作時間から、入力操作が行われた順番がわかるため、検出部22は、当該入力操作時間を第1の順番情報としてもよい。
なお、本実施の形態では、ユーザが同時にタッチする領域が2か所であることを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、1か所であってもよいし、3か所であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
判定部23は、検出部22から操作情報を受け取る。そして、判定部23は、所定時間内に、入力操作が所定回数以上(例えば、4回以上)検出されたか否かを判定する。具体的には、判定部23は、検出部22から受信した操作情報を参照し、最初の入力操作の操作情報に含まれる入力操作時間から、所定時間内に、所定回数以上の操作情報を受け取ったか否かを判定する。
所定時間内に、入力操作が所定回数以上検出されなかったとき、判定部23は、第1の実施の形態に係る判定部13と同様に、通常の操作、または、誤接触と判定する。
所定時間内に、入力操作が所定回数以上検出されたとき、判定部23は、所定時間内に検出された複数の入力操作の操作情報と、記憶部25に記憶された操作情報とが一致するか否かを判定する。判定部23は、この判定結果を実行部24に供給する。
記憶部25は、スマートフォン2の各部が実行するプログラム等を記憶する記憶手段である。記憶部25は、複数の入力操作を1つのグループとし、当該グループに含まれる複数の入力操作の夫々の操作内容を示す操作情報(第2の操作情報)と、当該グループ(複数の入力操作)に対応付けられた処理を示す情報と、を関連付けて記憶している。なお、記憶部25は、スマートフォン2に内蔵されるものであってもよいし、スマートフォン2の外部に設けられたものであってもよい。
ここで、図8を参照して、本実施の形態に係るスマートフォン2における記憶部25が記憶している情報について説明する。図8は、本実施の形態に係る記憶部25が記憶する情報の一例を示す図である。
図8に示す通り、記憶部25には、予めユーザによって登録された複数種類の設定グループ情報が記録されている。設定グループ情報とは、複数の入力操作を1つのグループとし、当該グループに含まれる複数の入力操作を示す情報と、当該複数の入力操作(図8では「タッチパネル押下順」)に対応づけられた処理を示す情報(図8では「各種設定」)とを示す情報である。
図8では、「タッチパネル押下順」として、複数の入力操作が示されている。ここで、「設定グループ1」に含まれる「タッチパネル押下順」における「領域A+領域B」は、領域Aと領域Bとを同時にタッチしたことを示し、「→領域B+領域D」は、その後に、領域Bと領域Dとを同時にタッチしたことを示している。このように、記憶部25に記憶された複数の入力操作の夫々には、入力操作が行われた表示部11上の位置を示す情報(第2の位置情報)と、この入力操作が行われた順番を示す情報(第2の順番情報)とが含まれている。このように入力操作が行われた位置と順番とを示す情報をまとめて入力パターンとも呼ぶ。
この入力パターンは、予めユーザによって設定されたものであってもよいし、スマートフォン2に予め登録されたものであってもよい。
また、図8における「各種設定」は、上記タッチパネル押下順でタッチパネルが押下されたときに、行われる設定処理を示している。図8に示す通り、「各種設定」は、例えば、マナーモードのON/OFF設定、バックライトの輝度設定等、複数の設定情報が登録されている。
そして、判定部23は、検出された複数の入力操作からなる入力パターンが、記憶部25に記憶された複数の入力操作からなる入力パターンと一致するか否かを確認する。つまり、判定部23は、操作情報に含まれる順番情報および位置情報が、夫々、記憶部25に記憶された複数の入力操作の操作情報に含まれる順番情報および位置情報と一致するか否かを確認する。一致する場合、判定部23は、一致することを示す判定結果を実行部24に供給する。
実行部24は、判定部23から上記判定結果を受け取る。実行部24は、受け取った判定結果が、入力操作が所定の時間内に行われ、且つ、検出された入力操作を示す操作情報と、記憶部25に記憶された入力操作を示す操作情報とが一致することを示すものであるとき、当該入力操作に関連付けられた処理を示す情報を、記憶部25から取得し、実行する。
なお、記憶部25に記憶された情報は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
(スマートフォン2の処理の流れ)
次に、図9を参照して、スマートフォン2の処理の流れについて説明する。本実施の形態では、複数の入力操作に対応付けられた処理として、図8で示した「各種設定」で示される設定に、現在の設定を変更する設定変更処理を例に説明を行う。図9は、本実施の形態に係るスマートフォン2の設定変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9に示すステップS91およびステップS92は、夫々、上述した実施の形態におけるステップS41およびステップS42と同様の処理であるため、説明を省略する。
所定時間内に所定回数以上の入力操作が検出された場合(ステップS92にてYES)、判定部23は、ステップS43と同様に、所定時間内に検出された全ての入力操作を特定する(ステップS93)。
例えば、図7に示すように、ユーザが一定時間内に画面の複数の場所を(1)、(2)、(3)、(4)の順番で押下した場合、判定部23は、ユーザによる設定モードの変更作業と判断し、上記(1)、(2)、(3)、(4)の位置情報と、入力操作時間とを含む操作情報を全て特定する。
そして、判定部23は、特定した全ての操作情報に含まれる、検出された入力パターンと、記憶部25に記憶された入力パターンとが一致するか否かを判定する(ステップS94)。
例えば、図7に示すように、ユーザが一定時間内に画面の複数の場所を(1)、(2)、(3)、(4)の順番で押下し、記憶部25に、図8に示す情報が記憶されている場合、判定部23は、図8における「タッチパネル押下順」が「領域A+領域B→領域B+領域D→領域C+領域D→領域A+領域C」である設定グループを検索する。
両入力パターンが一致しないとき(ステップS94にてNO)、判定部23は、当該入力操作が設定変更処理を行うものではなく、通常の操作、または、誤接触と判定し、処理を終了する。そして、スマートフォン2は、現時点で実行されている通常の処理を行い、次の入力操作が行われるのを待つ。
両入力パターンが一致するとき(ステップS94にてYES)、実行部24は、当該所定時間内に検出された複数の入力操作に対応付けられた処理であって、記憶部25に記憶された処理を実行し、設定変更処理を終了する(ステップS95)。
(効果)
本実施の形態によれば、スマートフォン2は、入力操作に関連付けられた処理に対し、高い安全性を有することができる。
なぜならば、判定部23が、検出部22が検出した入力操作の操作情報が、記憶部25に記憶された入力操作の操作情報と一致するか否かを更に判定し、実行部24が、上記両操作情報が一致したとき、当該一致した複数の入力操作に対応付けられた処理を実行するからである。
これにより、例えば、ユーザがマルチタッチパネルの複数の場所を決められたパターンで入力した場合に、この一連の入力操作がユーザの指示による処理(例えば、設定モードの変更等)とスマートフォン2は判定する。そして、スマートフォン2は、現在の設定モードから、上記一連の入力操作で指定された、あらかじめ登録された設定モードに自動的に変更する。
このとき、本実施の形態では、マルチタッチパネルを利用して、入力パターンを形成しているため、複数の場所を同時にタッチするという入力操作を行うことで、ユーザは、さまざまな入力パターンを作成することができる。これにより、ハードウェア的な回路追加をせずに、入力操作に関連付けられた処理を簡単に実行することができる。さらに、当該入力パターンを他人が推測しにくくなり、高いセキュリティを有したスマートフォン2を実現することができる。
なお、本実施の形態において、上記所定時間、および、所定回数は、実行する処理ごとに異なるものが対応付けられる構成であってもよいし、ユーザがあらかじめ定めたものであってもよい。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前述した第1および第2の実施の形態で説明した図面に含まれる部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施の形態に係るスマートフォン3の外観は、図2に示すスマートフォン1と同様であるため、説明を省略する。
図10は、本実施の形態に係るスマートフォン3の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図10に示す通り、本実施の形態に係るスマートフォン3は、表示部11、検出部12、判定部33および実行部34を備えている。なお、スマートフォン3は、第2の実施の形態と同様に、記憶部25を内部または外部に備えるものであってもよい。
判定部33は、検出部12から操作情報を受信する。そして、判定部33は、検出部12が検出した入力操作の検出間隔が所定時間内である入力操作が、所定回数以上検出されたか否かを判定する。具体的には、判定部33は、検出部12から受信した操作情報を参照し、ある入力操作の操作情報に含まれる入力操作時間から、所定時間内に、次の入力操作の操作情報を受信する。そして、判定部33は、当該操作情報を所定回数以上、受け取ったか否かを判定する。
検出間隔が所定時間内である入力操作を、検出部12が所定回数以上検出しなかったとき、判定部33は、当該入力操作が入力操作に対応付けられた処理(例えば、設定変更処理)を行うものではなく、通常の操作、または、誤接触と判定する。そして、スマートフォン3は、現時点で実行されている通常の処理を行い、次の入力操作が行われるのを待つ。
検出間隔が所定時間内である入力操作を、検出部12が所定回数以上検出したとき、判定部33は、検出された複数の入力操作の操作情報を、実行部34に供給する。
ここで、判定部33の判定について、図11を参照して、更に説明する。図11は、本実施の形態に係るスマートフォン3における判定部33の判定処理を説明するための図である。図11における横軸は時間を示す。また、図11に示す「検出1」〜「検出4」は、検出部12が入力操作を検出したタイミングを示す。
所定時間がBB秒(BBは任意の数字)であり、所定回数が4回の場合であるとき、判定部33は、最初に入力操作が検出されたとき(検出1のとき)からBB秒以内に、次の入力操作が検出(検出2)されたか否かを判定する。「検出2」が「検出1」が検出されてからBB秒以内に検出されると、判定部33は、「検出2」が検出されてから次の入力操作が検出(検出3)されたか否かを判定する。このように、判定部33は、最初に入力操作が検出されてから、入力操作の検出間隔が所定時間(BB秒)以内の入力操作が、最初に検出された入力操作を含み4回以上検出したか否かを判定する。そして、判定部33は、入力操作の検出間隔が所定時間以内の入力操作を所定回数以上検出したと判定したとき、検出間隔が所定時間内の入力操作を全て特定し、特定した入力操作の操作情報を実行部34に供給する。
実行部34は、判定部33から複数の入力操作の操作情報を受け取る。そして、実行部34は、当該複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する。
(スマートフォン3の処理の流れ)
次に、図12を参照して、スマートフォン3の処理の流れについて説明する。本実施の形態では、複数の入力操作に対応付けられた処理として、マナーモード等へ、現在の設定を変更する設定変更処理を例に説明を行う。図12は、本実施の形態に係るスマートフォン3の設定変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ユーザによって、タッチパネル10に対し、入力操作が行われると、図12に示す通り、検出部12が、当該入力操作を検出する(ステップS121)。
そして、判定部33は、所定時間内に、次の入力操作を検出部12が検出したか否かを判定する(ステップS122)。次の入力操作を検出した場合(ステップS122にてYES)、判定部33は、更に、次の入力操作を検出部12が検出したか否かを確認する。そして、所定時間内に次の入力操作を検出部12が検出しなくなるまで、判定部33は、ステップS122を繰り返す。
所定時間内に次の入力操作を検出部12が検出しなかった場合、判定部33は、検出された入力操作の回数が、所定回数以上検出されたか否かを判定する(ステップS123)。所定回数以上の入力操作が検出されなかったとき(ステップS123にてNO)、判定部33は、当該入力操作が設定変更処理を行うものではなく、通常の操作、または、誤接触と判定し、処理を終了する。そして、スマートフォン3は、現時点で実行されている通常の処理を行い、次の入力操作が行われるのを待つ。
所定回数以上の入力操作が検出されたとき(ステップS123にてYES)、判定部33は、検出された全ての入力操作を特定する(ステップS124)。そして、実行部34は、検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行し、設定変更処理を終了する(ステップS125)。
(効果)
本実施の形態によれば、スマートフォン3は、上述した第1および第2の実施の形態に係るスマートフォンと同様に、入力操作に関連付けられた処理に対し、高い安全性を有することができる。
なぜならば、判定部33が、入力操作の検出間隔が所定時間内である入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定し、検出間隔が所定時間内である入力操作を所定回数以上検出したとき、実行部34が、検出間隔が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行するからである。
設定モードの変更等の処理をユーザがスマートフォン3に行う際、当該処理を行わせるための複数の入力操作の、入力操作の時間間隔は、当該スマートフォン3のユーザ以外には推測されづらい。そのため、本実施の形態に係るスマートフォン3によれば、第3者が当該処理を実行することを防ぐことができる。
また、誤検出による意図しない設定モードへの変更等といった処理を防止することができる。
(変形例1)
なお、第2の実施の形態と同様に、判定部33は、検出された入力操作の操作情報と、記憶部25に記憶された操作情報と、が一致するか否かを判定する構成であってもよい。
これにより、複数の入力パターンの夫々に対し、設定変更等の処理を対応付けることができる。したがって、本変形例に係るスマートフォン3は、上述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)
なお、本実施の形態に係るスマートフォン3の判定部33は、第1の実施の形態に係る判定部13と同様に、複数の入力処理が所定時間内で行われたものであるかを判定してもよい。
この場合、判定部33は、上述したステップS124にて特定した全ての入力操作が、所定時間内に行われたか否かを判定する。そして、所定時間内に行われた場合、実行部34は、ステップS125の処理を実行する。
これにより、より安全性の高いスマートフォン3を実現することができる。
(変形例3)
本実施の形態に係るスマートフォン3の判定部33は、入力操作の検出間隔が所定時間内である入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定しているが、
判定部33は、入力操作の操作継続時間が所定時間内である入力操作を所定回数以上検出したか否かを判定する構成であってもよい。ここで、操作継続時間とは、例えば、表示部11に対し、タッチし続ける(ロングタップする)時間を示している。
そして、入力操作の操作継続時間が所定の時間内である入力操作を、所定回数以上検出したとき、実行部34は、操作継続時間が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する。
このような構成であっても、本変形例に係るスマートフォン3は、第3の実施の形態に係るスマートフォン3と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前述した第1から第3の実施の形態で説明した図面に含まれる部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施の形態に係るスマートフォン4の外観は、図2に示すスマートフォン1と同様であるため、説明を省略する。
図13は、本実施の形態に係るスマートフォン4の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図13に示す通り、本実施の形態に係るスマートフォン4は、表示部11、検出部12、判定部43および実行部44を備えている。なお、スマートフォン4は、第2の実施の形態と同様に、記憶部25を内部または外部に備えるものであってもよい。
判定部43は、検出部12から操作情報を受信する。そして、判定部43は、検出部12が検出した入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する。ここで、操作継続時間とは、例えば、表示部11に対し、タッチし続ける(ロングタップする)時間を示している。
ここで、判定部43の判定について、図14を参照して、更に説明する。図11は、本実施の形態に係るスマートフォン4における判定部43の判定処理を説明するための図である。図14における横軸は時間を示す。
図14においては、予め定められた時間以上のロングタップを「長押し」と呼び、予め定められた時間以下のタップを「短押し」と呼ぶ。所定のリズムが、図14に示すような、「短押し」、「長押し」、「短押し」、「短押し」で表現されるリズムであるとき、判定部43は、入力操作の操作継続時間の集合が、上記リズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する。
図14に示すようなリズムで入力操作が行われた場合、判定部43は、入力操作が所定回数以上行われたか否かを判定する。そして、判定部43は、所定のリズムの複数の入力操作を検出したと判定したとき、所定のリズムの入力操作を全て特定し、特定した入力操作の操作情報を実行部44に供給する。
実行部44は、判定部43から複数の入力操作の操作情報を受け取る。そして、実行部44は、当該複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する。
(スマートフォン4の処理の流れ)
次に、図15を参照して、スマートフォン4の処理の流れについて説明する。本実施の形態では、複数の入力操作に対応付けられた処理として、マナーモード等へ、現在の設定を変更する設定変更処理を例に説明を行う。図15は、本実施の形態に係るスマートフォン4の設定変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ユーザによって、タッチパネル10に対し、入力操作が行われると、図15に示す通り、検出部12が、当該入力操作を検出する(ステップS151)。
そして、判定部43は、入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS152)。
入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出しなかった場合(ステップS152にてNO)、判定部43は、当該入力操作が設定変更処理を行うものではなく、通常の操作、または、誤接触と判定し、処理を終了する。そして、スマートフォン4は、現時点で実行されている通常の処理を行い、次の入力操作が行われるのを待つ。
入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出した場合(ステップS152にてYES)、判定部43は、検出された全ての入力操作を特定する(ステップS153)。そして、実行部44は、検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行し、設定変更処理を終了する(ステップS154)。
なお、本実施の形態に係る所定のリズムは、図14に示されるものに限定されるものではない。例えば、第1の所定時間より長い時間のロングタップを「長押し」とし、第1の所定時間より短い第2の所定時間と、第1の所定時間との間の時間のロングタップを「中間押し」とし、第2の所定時間より短い時間のタップを「短押し」とし、これらを組み合わせたリズムを所定のリズムとしてもよい。また、所定のリズムはユーザによって予めユーザによって設定されたものであってもよいし、スマートフォン4に予め登録されたものであってもよい。
(効果)
本実施の形態によれば、スマートフォン4は、上述した第1から第3の実施の形態に係るスマートフォンと同様に、入力操作に関連付けられた処理に対し、高い安全性を有することができる。
なぜならば、判定部43が、入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定し、入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したとき、実行部44が、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行するからである。
設定モードの変更等の処理をユーザがスマートフォン4に行う際、当該処理を行わせるための複数の入力操作のリズムは、当該スマートフォン4のユーザ以外には推測されづらい。そのため、本実施の形態に係るスマートフォン4によれば、第3者が当該処理を実行することを防ぐことができる。
また、誤検出による意図しない設定モードへの変更等といった処理を防止することができる。
(変形例1)
なお、第2の実施の形態と同様に、判定部43は、検出された入力操作の操作情報と、記憶部25に記憶された操作情報と、が一致するか否かを判定する構成であってもよい。
これにより、複数の入力パターンの夫々に対し、設定変更等の処理を対応付けることができる。したがって、本変形例に係るスマートフォン4は、上述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
よって、誤検出に対し、より効果的なスマートフォン4を実現できる。
(変形例2)
なお、本実施の形態に係るスマートフォン4の判定部43は、第1の実施の形態に係る判定部13と同様に、複数の入力処理が所定時間内で行われたものであるかを判定してもよい。
この場合、判定部43は、上述したステップS153にて特定した全ての入力操作が、所定時間内に行われたか否かを判定する。そして、所定時間内に行われた場合、実行部44は、ステップS154の処理を実行する。
これにより、より安全性の高いスマートフォン4を実現することができる。
(変形例3)
なお、本実施の形態に係るスマートフォン4の判定部43は、更に、複数の入力操作の夫々の操作継続時間が、前記所定の時間内か否かを判定してもよい。つまり、所定のリズムとなるような複数の入力操作の夫々の入力操作の操作継続時間が、所定の時間内か否かを判定し、所定の時間内のとき、実行部44が、複数の入力操作に関連付けられた処理を実行してもよい。
このような、本変形例に係るスマートフォン4であっても、前述した各実施の形態に係るスマートフォンと同様の効果を得ることができる。
(変形例4)
本実施の形態に係るスマートフォン4の実行部34は、入力操作の操作継続時間の集合が所定のリズムとなるような複数の入力操作が検出されたか否かを判定しているが、判定部43は、入力操作の検出間隔の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する構成であってもよい。
そして、入力操作の検出間隔の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したとき、実行部44は、当該複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する。
このような構成であっても、本変形例に係るスマートフォン4は、第4の実施の形態に係るスマートフォン4と同様の効果を得ることができる。
(変形例5)
また、判定部43は、上述した変形例4に係る判定部43の機能および実行部44の機能を、上述した第3の実施の形態に係るスマートフォン3に適用してもよい。つまり、本変形例に係るスマートフォン4の判定部43が、入力操作の検出間隔が所定時間内である入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定し、更に、検出された複数の入力操作に対し、各入力操作の検出間隔の集合が所定のリズムとなるか否かを判定する構成であってもよい。
そして、入力操作の検出間隔が所定時間内であり、入力操作の検出間隔の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したとき、実行部44は、当該複数の入力操作に関連付けられた処理を実行する。
このような構成であっても、本変形例に係るスマートフォン4は、第4の実施の形態に係るスマートフォン4と同様の効果を得ることができる。
<第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前述した第1から第4の実施の形態で説明した図面に含まれる部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施の形態に係るスマートフォン5の外観は、図2に示すスマートフォン1と同様であるため、説明を省略する。また、本実施の形態に係るスマートフォン5は、第2の実施の形態に係るスマートフォン2と同様の機能構成を有するため、その説明を省略する。
上述した各実施の形態では、ユーザが行う入力操作がタップやロングタップであることを例に説明を行ったが、ユーザが行う入力操作は、フリックやスワイプ、ピンチといった、方向情報を持ったものであってもよい。
本実施の形態では、方向情報を持った入力操作として、スワイプを例に説明を行う。
図16は、ユーザが(1)および(2)の順番で入力操作を行った場合における検出部22の動作について説明するための図である。なお、図16において、y軸がy1からy2の範囲の領域を上領域と呼び、y軸がy3からy4の範囲の領域を下領域と呼ぶ。また、図16において、x軸がx1からx2の範囲の領域を左領域と呼び、x軸がx3からx4の範囲の領域を右領域と呼ぶ。
図16に示す通り、ユーザが、例えば、(1)上領域と下領域とにおいて、左から右にスワイプし、その後、(2)左領域と右領域とにおいて、上から下にスワイプしたとする。この場合、検出部22は、各入力操作(方向情報を持ったスワイプ)に対し、(1)、(2)の順番で入力操作が行われた位置(範囲)と、入力操作が行われた時間とを検出する。
そして、検出部22は、入力操作の操作内容を示す操作情報(第1の操作情報)を、判定部23に供給する。この操作情報には、入力操作の方向を示す方向情報(第1の方向情報)と、検出した位置情報と、入力操作時間とが含まれる。
なお、各操作情報として、検出部22が各入力操作を検知した順番(入力操作が行われた順番)を示す情報(第1の順番情報)を含んでもよい。また、操作情報に含まれる入力操作時間から、入力操作が行われた順番がわかるため、検出部22は、当該入力操作時間を第1の順番情報としてもよい。
なお、本実施の形態では、ユーザが同時にタッチする領域が2か所であることを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、1か所であってもよいし、3か所であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
記憶部25には、入力操作を示す情報として、方向情報(第2の方向情報)を有した入力操作が記憶されている。判定部23は、上述した第2の実施の形態と同様に、検出された複数の入力操作からなる入力パターンが、記憶部25に記憶された複数の入力操作からなる入力パターンと一致するか否かを確認する。つまり、判定部23は、操作情報に含まれる順番情報、位置情報、方向情報が、夫々、記憶部25に記憶された複数の入力操作の操作情報に含まれる順番情報、位置情報、方向情報と一致するか否かを確認する。一致する場合、判定部23は、一致することを示す判定結果を実行部24に供給する。
実行部24は、判定部23から上記判定結果を受け取る。実行部24は、受け取った判定結果が、入力操作が所定の時間内に行われ、且つ、検出された入力操作を示す操作情報と、記憶部25に記憶された入力操作を示す操作情報とが一致することを示すものであるとき、当該入力操作に関連付けられた処理を示す情報を、記憶部25から取得し、実行する。
このように、本実施の形態に係るスマートフォン5は、ユーザによる入力操作が、方向情報を持った操作であっても、第1から第4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(ハードウェア構成について)
なお、図1、5、10および13に示したスマートフォンの各部は、図17に例示するハードウェア資源で実現してもよい。すなわち、図17に示す構成は、RAM(Random Access Memory)111、ROM(Read Only Memory)112、通信インタフェース113、記憶媒体114およびCPU115を備える。CPU115は、ROM112または記憶媒体114に記憶された各種ソフトウェアプログラム(コンピュータプログラム)を、RAM111に読み出して実行することにより、スマートフォンの全体的な動作を司る。すなわち、上記各実施形態において、CPU115は、ROM112または記憶媒体114を適宜参照しながら、スマートフォンが備える各機能(各部)を実行するソフトウェアプログラムを実行する。
また、各実施形態を例に説明した本発明は、スマートフォンに対して、上記説明した機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給した後、そのコンピュータプログラムを、CPU115がRAM111に読み出して実行することによって達成される。
また、係る供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能なメモリ(一時記憶媒体)またはハードディスク装置等のコンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納すればよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを表すコード或いは係るコンピュータプログラムを格納した記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
上述した各実施形態では、図1、5、10および13に示したスマートフォンにおける各ブロックに示す機能を、図17に示すCPU115が実行する一例として、ソフトウェアプログラムによって実現する場合について説明した。しかしながら、図1、5、10および13に示した各ブロックに示す機能は、一部または全部を、ハードウェアの回路として実現してもよい。
なお、上述した各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、上記各実施の形態にのみ本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において当業者が上記各実施の形態の修正や代用を行い、種々の変更を施した形態を構築することが可能である。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)表示手段と、前記表示手段に対する入力操作を検出する検出手段と、所定時間内に、前記入力操作が所定回数以上検出されたか否かを判定する判定手段と、所定時間内に、前記入力操作が所定回数以上検出されたとき、当該所定時間内に検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする携帯型端末。
(付記2)表示手段と、前記表示手段に対する入力操作を検出する検出手段と、前記入力操作の検出間隔が所定時間内である前記入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定する判定手段と、前記検出間隔が所定時間内である前記入力操作を所定回数以上検出したとき、前記検出間隔が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする携帯型端末。
(付記3)前記判定手段は、前記複数の入力操作に対し、各入力操作の検出間隔の集合が所定のリズムとなるか否かを判定し、前記実行手段は、前記所定のリズムとなる複数の入力操作に関連付けられた処理を実行する、ことを特徴とする付記2に記載の携帯型端末。
(付記4)表示手段と、前記表示手段に対する入力操作を検出する検出手段と、前記入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する判定手段と、前記所定のリズムとなる複数の入力操作を検出したとき、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする携帯型端末。
(付記5)前記判定手段は、前記複数の入力操作の夫々の操作継続時間が、前記所定の時間内か否かを判定し、前記実行手段は、前記複数の入力操作の夫々の操作継続時間が前記所定の時間内のとき、前記複数の入力操作に関連付けられた処理を実行する、ことを特徴とする付記4に記載の携帯型端末。
(付記6)表示手段と、前記表示手段に対する入力操作を検出する検出手段と、前記入力操作の検出間隔の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する判定手段と、前記所定のリズムとなる複数の入力操作を検出したとき、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする携帯型端末。
(付記7)表示手段と、前記表示手段に対する入力操作を検出する検出手段と、前記入力操作の操作継続時間が所定時間内である前記入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定する判定手段と、前記操作継続時間が所定時間内である前記入力操作を所定回数以上検出したとき、前記操作継続時間が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする携帯型端末。
(付記8)前記判定手段は、前記複数の入力操作が所定時間内に行われたか否かを更に判定することを特徴とする、付記2から7の何れか1つに記載の携帯型端末。
(付記9)前記検出手段が検出した前記入力操作には、当該入力操作の操作内容を示す第1の操作情報が含まれ、前記携帯型端末は、複数の前記入力操作を1つのグループとし、当該グループに含まれる前記複数の入力操作の夫々の操作内容を示す第2の操作情報と、前記複数の入力操作に対応付けられた前記処理を示す情報と、を関連付けて記憶する記憶手段を更に備え、前記判定手段は、前記第1の操作情報が前記第2の操作情報と一致するか否かを更に判定し、前記実行手段は、前記検出手段が検出した複数の前記入力操作の全てに対し、前記第1の操作情報が前記第2の操作情報と一致するとき、前記複数の入力操作に対応付けられた前記処理を実行する、ことを特徴とする付記1から8の何れか1つに記載の携帯型端末。
(付記10)前記第1の操作情報には、前記入力操作が行われた前記表示手段上の位置を示す第1の位置情報が含まれており、前記第2の操作情報には、前記表示手段上の位置を示す第2の位置情報が含まれており、前記判定手段は、前記第1の位置情報が前記第2の位置情報と一致するか否かを判定する、ことを特徴とする付記9に記載の携帯型端末。
(付記11)前記第1の操作情報には、前記複数の入力操作の夫々が行われた順番を示す第1の順番情報が含まれており、前記第2の操作情報には、前記複数の入力操作の夫々の順番を示す第2の順番情報が含まれており、前記判定手段は、前記第1の順番情報が、前記第2の順番情報と一致するか否かを判定する、ことを特徴とする付記9または10に記載の携帯型端末。
(付記12)前記第1の操作情報には、前記複数の入力操作の夫々に対し、当該入力操作の方向を示す第1の方向情報が含まれており、前記第2の操作情報には、前記複数の入力操作の夫々に対し、当該入力操作の方向を示す第2の方向情報が含まれており、前記操作内容には、所定の方向に対する入力操作を示す情報が含まれ、前記判定手段は、前記第1の方向情報が前記第2の方向情報と一致するか否かを判定する、ことを特徴とする付記9から11の何れか1つに記載の携帯型端末。
(付記13)表示手段を備える携帯型端末の制御方法であって、前記表示手段に対する入力操作を検出し、所定時間内に、前記入力操作が所定回数以上検出されたか否かを判定し、所定時間内に、前記入力操作が所定回数以上検出されたとき、当該所定時間内に検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する、ことを特徴とする制御方法。
(付記14)表示手段を備える携帯型端末の制御方法であって、前記表示手段に対する入力操作を検出し、前記入力操作の検出間隔が所定時間内である前記入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定し、前記検出間隔が所定時間内である前記入力操作を所定回数以上検出したとき、前記検出間隔が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する、ことを特徴とする制御方法。
(付記15)表示手段を備える携帯型端末の制御方法であって、前記表示手段に対する入力操作を検出し、前記入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定し、前記所定のリズムとなる複数の入力操作を検出したとき、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する、ことを特徴とする制御方法。
(付記16)表示手段を備える携帯型端末の制御方法であって、前記表示手段に対する入力操作を検出し、前記入力操作の検出間隔の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定し、前記所定のリズムとなる複数の入力操作を検出したとき、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する、ことを特徴とする制御方法。
(付記17)表示手段を備える携帯型端末の制御方法であって、前記表示手段に対する入力操作を検出し、前記入力操作の操作継続時間が所定時間内である前記入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定し、前記操作継続時間が所定時間内である前記入力操作を所定回数以上検出したとき、前記操作継続時間が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する、ことを特徴とする制御方法。
(付記18)表示手段を備える携帯型端末に、前記表示手段に対する入力操作を検出する処理と、所定時間内に、前記入力操作が所定回数以上検出されたか否かを判定する処理と、所定時間内に、前記入力操作が所定回数以上検出されたとき、当該所定時間内に検出された複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記19)表示手段を備える携帯型端末に、前記表示手段に対する入力操作を検出する処理と、前記入力操作の検出間隔が所定時間内である前記入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定する処理と、前記検出間隔が所定時間内である前記入力操作を所定回数以上検出したとき、前記検出間隔が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記20)表示手段を備える携帯型端末に、前記表示手段に対する入力操作を検出する処理と、前記入力操作の操作継続時間の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する処理と、前記所定のリズムとなる複数の入力操作を検出したとき、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記21)表示手段を備える携帯型端末に、前記表示手段に対する入力操作を検出する処理と、前記入力操作の検出間隔の集合が、所定のリズムとなるような複数の入力操作を検出したか否かを判定する処理と、前記所定のリズムとなる複数の入力操作を検出したとき、当該所定のリズムとなる複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記22)表示手段を備える携帯型端末に、前記表示手段に対する入力操作を検出する処理と、前記入力操作の操作継続時間が所定時間内である前記入力操作を、所定回数以上検出したか否かを判定する処理と、前記操作継続時間が所定時間内である前記入力操作を所定回数以上検出したとき、前記操作継続時間が所定時間内である複数の入力操作に対応付けられた処理を実行する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記23)付記18から22の何れか1つに記載のプログラムを記憶する、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。