JP2016186824A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態は、情報処理装置として、携帯端末装置(スマートフォンと呼ばれる多機能型携帯電話機)に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯端末装置(スマートフォン)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯端末装置(スマートフォン)は、その筐体全体が薄型長方体を成し、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの基本機能のほか、タッチパネル付きのタッチ画面を備えたタッチ機能、自身の姿勢(筐体の姿勢)を検出する姿勢検出機能を有し、CPU1を中核とする構成となっている。
図2(1)は、タッチ入力表示部7へのタッチ操作の仕方として、指を寝かせて指の腹部分でタッチした状態を示し、図2(2)は、画面に対して指を立たせて指の先部分でタッチした状態を示している。このようなタッチ操作の仕方(接触の仕方)によって、指とタッチ画面との接触面積(タッチ面積)は、大きく異なる。例えば、図2(1)の場合の接触面積に対して図2(1)の場合の接触面積は略4倍となる。また、指とタッチ画面との接触面積は、タッチの強さ(押圧力)によっても異なり、指を強く押し込むことにより指が扁平となって接触面積は大きくなる。
このように筐体の一端部(図示の例では左端部)が片手の親指と人差し指で挟むように把持(挟み持ち)されると、その筐体の左端部では左手の親指がタッチ画面内に大きく侵入して接触するようになる。このように筐体を把持したときの接触を誤操作として認識するために本実施形態では、図3(2)に示すようにタッチ画面の左右両端部の領域(帯状の領域)を特定のエリア、つまり、操作制御の対象エリアCAとしてそれぞれ設定するようにしている。
このように筐体の両端部が片手(例えば、右手)で握られるように把持(握り持ち)された状態では、その筐体の左右両端部では両手の各指がタッチ画面内に大きく侵入して接触するようになる。このように筐体を把持したときの接触を誤操作として認識するために本実施形態では、図4(2)に示すようにタッチ画面の左右両端部を操作制御の対象エリアCAとしてそれぞれ設定するようにしている。
このアプリケーション画面の下端部には、複数の指示指標IDが含まれており、この複数の指示指標IDを含む指示指標領域が操作制御の対象エリアCAとして設定されている。ここで、指示指標IDとは、操作が可能なアイコンやボタンなどであり、ファイルオープンやソフトウエアの起動などを指示する指標である。この制御対象エリア(指示指標領域)CAは、上述した制御対象エリア(画面端領域)CAと同様に、タッチ画面の略全体に亘る全体エリアWHの一部に重ね合わせられた領域であり、CPU1は、その制御対象エリア(指示指標領域)CA内への接触(タッチ操作)を検出した際に、その接触面積が所定の閾値よりも大きいか否かに基づいてそのタッチ操作を制御(例えば、タッチ操作の有効又は無効を制御)するようにしている。
タッチ制御テーブル3cは、タッチ画面上のエリアに対応付けて設定されている所定の閾値(閾値面積)を記憶するテーブルで、「エリア」、「閾値面積」の各項目を有している。「エリア」の項目には、“操作制御対象エリア(画面端領域)”、“操作制御対象エリア(指示指標領域)”、“全体エリア”が設定されている。「閾値面積」の項目には、3段階の閾値として“大”、“特大”、“小”が設定されている。この場合、“操作制御対象エリア(画面端領域)”の「閾値面積」には“特大”、“操作制御の対象エリア(指示指標領域)”の「閾値面積」には“大”、“全体エリア”の「閾値面積」には“小”が設定され、それらの閾値面積の広さは、“小”<“大”<“特大”の関係となっている。なお、「エリア」と「閾値面積」との関係やその値は、ユーザ操作によって任意に設定可能となっている。
先ず、CPU1は、画面の変更時(画面切り替え時やスクロール時)であるかを調べるが(図7のステップS1)、アプリケーション起動時はその初期画面を表示する画面変更時であるから(ステップS1でYES)、次のステップS2に移り、加速度センサ6によって検出された筺体の向きに応じて縦長又は横長のアプリケーション画面(タッチ画面)をタッチ入力表示部7に表示させる。なお、筺体の向きが縦長状態であれば、アプリケーション画面(タッチ画面)も縦長状態となり、筺体の向きが横長状態であれば、アプリケーション画面(タッチ画面)も横長状態となる。そして、図3、図4に示すようにアプリケーション画面の左右両端部を操作制御の対象エリア(画面端領域)CAとして、それぞれ設定する(ステップS3)。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
タッチパネル付きのタッチ画面を備えた情報処理装置であって、
前記タッチ画面へのタッチ操作時にその接触位置及び接触面積を検出する接触検出手段と、
前記タッチ画面内の複数のエリアのうち、前記接触検出手段によって検出された接触位置に基づいて、タッチ操作されたエリアを判別するエリア判別手段と、
前記エリア判別手段によってタッチ操作されたエリアが判別された際に、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較し、その面積の比較結果に基づいてそのタッチ操作を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、前記エリア判別手段によってタッチ操作されたエリアが判別された際に、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも大きい場合に、前記エリアへのタッチ操作を有効としてそのエリア対応の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、
前記エリアは、指示指標を表示する指標表示領域であり、
前記制御手段は、前記指標表示領域へのタッチ操作が有効な場合にはその指示指標に応じた処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、
前記タッチ画面内の複数のエリアは、このタッチ画面の略全体に亘る全体エリアと、この全体エリアの一部に重ね合わせられた他のエリアとを有し、
前記制御手段は、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記他のエリアに対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも小さく、前記接触面積と前記全体エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも大きい場合に、前記他のエリア対応の処理に代わって、前記全体エリア対応の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記指標表示領域に対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも小さい場合に、そのエリア対応の処理に代わって他の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記エリアは、前記タッチ画面の端部に配置された画面端領域であり、
前記制御手段は、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記画面端領域に対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも大きい場合に、前記画面端領域へのタッチ操作を無効とする、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記接触検出手段は、タッチ操作開始時の接触有りからタッチ操作終了時の接触無しまでの間に複数の接触面積を検出すると共に、その複数の接触面積に基づいて決定したその最適値を前記タッチ操作時の接触面積として検出する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記エリア判別手段によってタッチ操作されたエリアが複数であると判別された場合に、そのエリア毎にその接触時間を計測するエリア別時間計測手段を更に備え、
前記制御手段は、前記エリア判別手段によって複数のエリアに跨ったタッチ操作であると判別された場合に、前記エリア別時間計測手段によって計測されたエリア毎に接触時間に基づいて何れか一方のエリアへのタッチ操作であると判断して、そのタッチ操作を制御する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
タッチ操作の接触時間を計測する接触時間計測手段を更に備え、
前記制御手段は、前記接触時間計測手段によって計測された接触時間と前記面積の比較結果に基づいてそのタッチ操作を制御する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、前記接触時間計測手段によって計測された接触時間が所定の時間以上の場合に、前記面積の比較結果が前記閾値面積以上であるか否かに基づいて、異なる種類の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、前記接触時間計測手段によって計測された接触時間が所定の時間未満の場合に、前記面積の比較結果が前記閾値面積以上であるか否かに基づいて、異なる種類の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記エリアに対応して設定されている閾値面積として、複数レベルの閾値を有し、
前記制御手段は、前記面積比較を行う際に、前記複数レベルの閾値毎の比較結果に基づいて、異なる種類の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項13)
請求項13に記載の発明は、
コンピュータに対して、
タッチパネル付きのタッチ画面タッチ画面へのタッチ操作時にその接触位置及び接触面積を検出する機能と、
前記タッチ画面内の複数のエリアのうち、前記検出された接触位置に基づいて、タッチ操作されたエリアを判別する機能と、
前記タッチ操作されたエリアが判別された際に、前記検出された接触面積と当該エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較し、その面積の比較結果に基づいてタッチ操作を制御する機能と、 を実現させるためのプログラムである。
3 記憶部
3a プログラムメモリ
3c タッチ制御テーブル
6 加速度センサ
7 タッチ入力表示部
7a 表示パネル
7b タッチパネル
3c タッチ制御テーブル
CA 操作制御対象エリア(指示指標領域、画面端領域)
ID 指示指標
WH 全体エリア
請求項4は、タッチ画面を備えた情報処理装置であって、前記タッチ画面へのユーザによるタッチ操作の検出時に、当該タッチ画面上におけるそのタッチ操作位置とそのタッチ操作時のタッチ状況とを取得する第1取得手段と、前記タッチ操作を検出した場合は、前記第1取得手段で取得したタッチ操作位置の前記タッチ画面内におけるエリアを判別し、その判別されたエリアに対応するタッチ閾値を取得する第2取得手段と、前記第1取得手段で取得したタッチ状況と、前記第2取得手段で取得した前記エリア対応のタッチ閾値と、を比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記判別のエリアに拘わらず前記タッチ操作時でのタッチ動作内容に応じた処理を実行するか、前記判別のエリアにおける前記タッチ操作を無効とするか、を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
Claims (7)
- タッチパネル付きのタッチ画面を備えた情報処理装置であって、
前記タッチ画面へのタッチ操作時にその接触位置及び接触面積を検出する接触検出手段と、
前記タッチ画面内の複数のエリアのうち、前記接触検出手段によって検出された接触位置に基づいて、タッチ操作されたエリアを判別するエリア判別手段と、
前記エリア判別手段によってタッチ操作されたエリアが判別された際に、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較し、その面積の比較結果に基づいてそのタッチ操作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記エリア判別手段によってタッチ操作されたエリアが判別された際に、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも大きい場合に、前記エリアへのタッチ操作を有効としてそのエリア対応の処理の実行を指示し、
前記タッチ画面内の複数のエリアは、このタッチ画面の略全体に亘る全体エリアと、この全体エリアの一部に重ね合わせられた他のエリアとを有し、
前記制御手段は、前記接触検出手段によって検出された接触面積と前記他のエリアに対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも小さく、前記接触面積と前記全体エリアに対応して設定されている閾値面積とを比較した結果、その接触面積が閾値面積よりも大きい場合に、前記他のエリア対応の処理に代わって、前記全体エリア対応の処理の実行を指示する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - タッチパネル付きのタッチ画面を備えた情報処理装置であって、
前記タッチ画面へのタッチ操作時にその接触位置と接触面積とを検出する接触検出手段と、
前記タッチ画面には、このタッチ画面の略全体に亘る全体エリアと、この全体エリアの一部に重ね合わせられた一部エリアと、を含む複数のエリアが設けられ、この複数のエリアのうち、前記接触検出手段で検出された接触位置が何れのエリアにあるかを判別するエリア判別手段と、
前記エリア判別手段で判別されたエリアが前記一部エリアである場合、前記接触検出手段で検出された接触面積が、当該一部エリアに対応して設定された第1閾値面積よりも小さく、且つ前記全体エリアに対応して設定された第2閾値面積よりも大きい場合には、前記一部エリア対応の処理に代わって前記全体エリア対応の処理を実行制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記接触検出手段は、タッチ操作開始時の接触有りからタッチ操作終了時の接触無しまでの間に複数の接触面積を検出すると共に、その複数の接触面積に基づいて決定したその最適値を前記タッチ操作時の接触面積として検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記エリア判別手段によってタッチ操作されたエリアが複数であると判別された場合に、そのエリア毎にその接触時間を計測するエリア別時間計測手段を更に備え、
前記制御手段は、前記エリア判別手段によって複数のエリアに跨ったタッチ操作であると判別された場合に、前記エリア別時間計測手段によって計測されたエリア毎に接触時間に基づいて何れか一方のエリアへのタッチ操作であると判断して、そのタッチ操作を制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の情報処理装置。 - タッチ操作の接触時間を計測する接触時間計測手段を更に備え、
前記制御手段は、前記接触時間計測手段によって計測された接触時間と前記面積の比較結果に基づいてそのタッチ操作を制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記エリアに対応して設定されている閾値面積として、複数レベルの閾値を有し、
前記制御手段は、前記面積比較を行う際に、前記複数レベルの閾値毎の比較結果に基づいて、異なる種類の処理の実行を指示する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の情報処理装置。 - タッチパネル付きのタッチ画面を備えた情報処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記タッチ画面へのタッチ操作時にその接触位置と接触面積とを検出する検出手段、
前記タッチ画面には、このタッチ画面の略全体に亘る全体エリアと、この全体エリアの一部に重ね合わせられた一部エリアと、を含む複数のエリアが設けられ、この複数のエリアのうち、前記検出手段で検出された接触位置が何れのエリアにあるかを判別する判別手段、
前記判別手段で判別されたエリアが前記一部エリアである場合、前記検出手段で検出された接触面積が、当該一部エリアに対応して設定された第1閾値面積よりも小さく、且つ前記全体エリアに対応して設定された第2閾値面積よりも大きい場合には、前記一部エリア対応の処理に代わって前記全体エリア対応の処理を実行制御する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
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