JP2015187630A - 清掃部材、現像装置および画像形成装置 - Google Patents

清掃部材、現像装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被清掃体を清掃する清掃部材の磨耗および永久変形を抑制する。
【解決手段】クリーニングブレード62は、感光体ドラム31の表面に接して感光体ドラムの表面を清掃する。クリーニングブレード62は、感光体ドラム31の表面に接する部分の材料の23℃における100%モジュラスの値x(メガパスカル)と永久伸びの値y(%)とが、条件(x2÷y>11.4)を満たす。
【選択図】図2

Description

本発明は、清掃部材、現像装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、感光体表面に摩擦接触して感光体表面の残留トナーを除去する弾性部材製のクリーニングブレードを有する画像形成装置が記載されている。特許文献1に記載のクリーニングブレードは、反発弾性係数(JIS K6255)は10℃で20%以上、40℃で70%以下の範囲内で、300%モジュラスが200kg/cm2(JISK 6251)以上、引き裂き強度35kg/cm(JIS 6252クレセント型)以上、永久伸び2.5%(JIS K6262)以下を有する。特許文献2には、有機感光体からなる像担持体表面に残留するトナー粉体を圧接清掃除去するクリーニング装置が記載されている。特許文献2に記載のクリーニング装置は、材質が弾性体であり、該弾性体の硬度が50〜90,ヤング率(kg/cm2)が40〜90,100%モジュラス(kg/cm2)が20〜65,300%モジュラス(kg/cm2)が70〜150,引っ張り強さ(kg/cm2)が240〜500,伸び(%)が290〜500,反発弾性(%)が30〜70,引裂強さ(kg/cm2)が25〜75,永久伸び(%)が4.0以下であり、圧接力を10〜50(gf/cm)の範囲に設定した際、自由長部の厚さ(t)を1〜3mm、自由長(L)を5〜15mm、L/t比を2〜8に設定している。
特開2003−140524号公報 特開平08−234639号公報
本発明は、被清掃体を清掃する清掃部材の磨耗および永久変形を抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に係る清掃部材は、被清掃体の表面に接して被清掃体の表面を清掃する清掃部材であって、前記清掃部材の前記表面に接する部分の材料の23℃における100%モジュラスの値x(MPa)と永久伸びの値y(%)とが、次の条件(1)を満たす、x2÷y>11.4 …(1)ことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る清掃部材は、請求項1に記載の構成において、前記値xと前記値yとが、次の条件(2)を満たす、x2÷y≧13.7 …(2)ことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る清掃部材は、請求項1または2に記載の構成において、前記被清掃体は、トナーを有する現像剤によって静電潜像が現像される像保持体であり、前記像保持体を12万回回転させたときの当該清掃部材の損失部分の前記像保持体の回転軸方向からみた面積が、5μm2以下であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る現像装置は、トナーを有する現像剤によって静電潜像が現像される像保持体と、前記像保持体の表面に接して該表面を清掃する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の清掃部材とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体を露光して潜像を形成する露光手段と、前記像保持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像保持体の表面に接して該表面を清掃する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の清掃部材とを備えることを特徴とする。
請求項1、4および5に係る発明によれば、清掃部材が被清掃体に接する部分の材料が条件(1)を満たさない場合と比べて、清掃部材の磨耗および永久変形を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、清掃部材が被清掃体に接する部分の材料が条件(2)を満たさない場合と比べて、清掃部材の磨耗および永久変形を抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、清掃部材の損失部分の面積が5μm2以下でない場合と比べて、清掃部材の磨耗および永久変形を抑制することができる。
画像形成装置1の全体構成を示す図。 ドラムクリーナ36の構成を示す図。 二層構造のクリーニングブレード62Bの構成を示す図。 各試料における材料の配合比を示す図。 クリーニングブレードの評価結果を示す図。 磨耗量と永久変形損失量と説明するための図。 100%モジュラスの値xと磨耗量との関係を示す図。 永久伸びの値yと永久変形損失量との関係を示す図。 100%モジュラスの値xと永久変形損失量との関係を示す図。 (x/y)と永久変形損失量との関係を示す図。 (x2/y)と総損失量との関係を示す図。 二層構造のクリーニングブレード62Bの構成を示す図。
1.実施形態
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。画像形成装置1は電子写真方式で画像を形成する装置である。本実施形態に係る画像形成装置1は、所謂タンデム型であり、画像を表す画像データに基づいて媒体の一例である用紙Pに画像を形成する。図において、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、CPUがROMや記憶部12に記憶されているコンピュータプログラム(以下、単にプログラムという)を読み出して実行することにより画像形成装置1の各部を制御する。記憶部12はハードディスクドライブ等の大容量の記憶手段であり、制御部11のCPUに読み込まれるプログラムを記憶する。操作部17は各種の指示を入力するための操作ボタン等を備えている。操作部17は、ユーザによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に供給する。
現像部13Y,13M,13C,13Kは、用紙Pにトナー像を形成する。なお、符号のY,M,C,Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応した構成であることを意味している。現像部13Y,13M,13C,13Kのそれぞれは、用いるトナーが異なるものの、その構成に大きな差異はない。以下、現像部13Y,13M,13C,13Kのそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して「現像部13」とする。現像部13は本発明に係る現像装置の一例である。
各現像部13は、感光体ドラム31と、帯電器32と、露光装置33(露光手段の一例)と、現像器34(現像手段の一例)と、一次転写ロール35と、ドラムクリーナ36とを備えている。感光体ドラム31は電荷発生層や電荷輸送層を有する像保持体であり、図示しない駆動部により図中の矢線D13の方向に回転させられる。帯電器32は感光体ドラム31の表面を帯電させる。露光装置33はレーザー発光源やポリゴンミラー等(いずれも図示せず)を備え、制御部11の制御の下、画像データに応じたレーザー光を、帯電器32により帯電させられた後の感光体ドラム31に向けて照射する。これにより、各感光体ドラム31には潜像が保持される。なお、上記の画像データは、制御部11が図示しない通信部を介して外部装置から取得したものであってもよい。外部装置とは、例えば原画像を読み取る読取装置や画像を示すデータを記憶した記憶装置等である。
現像器34はY,M,C,Kのいずれかの色のトナーと、フェライト粉等の磁性キャリアを含む二成分現像剤を収容する。そして現像器34に形成された磁気ブラシの穂先が感光体ドラム31の表面に接触することで、トナーは感光体ドラム31表面で露光装置33により露光された部分、すなわち静電潜像の画線部に付着し、感光体ドラム31に画像が形成(現像)される。一次転写ロール35は転写部14の中間転写ベルト41が感光体ドラム31と対向する位置において予め定めた電位差を生じさせ、この電位差によって中間転写ベルト41に画像を転写する。
ドラムクリーナ36は、画像の転写後に感光体ドラム31の表面に残留している未転写のトナーを取り除き、感光体ドラム31表面を除電する。即ち、ドラムクリーナ36は、次の画像形成に備えて、感光体ドラム31から不要なトナーや電荷を除去するものである。
転写部14(転写手段の一例)は、中間転写ベルト41と、二次転写ロール42と、ベルト搬送ロール43と、バックアップロール44とを備えており、現像部13によって形成された画像を、ユーザの操作に応じて決められた紙種の用紙Pに転写する。中間転写ベルト41は無端のベルト部材であり、ベルト搬送ロール43およびバックアップロール44はこの中間転写ベルト41を張架する。ベルト搬送ロール43およびバックアップロール44の少なくとも1つには駆動部(図示せず)が備えられており、中間転写ベルト41を図中の矢印D14方向に移動させる。なお、駆動部を有さないベルト搬送ロール43またはバックアップロール44は、中間転写ベルト41の移動に従動して回転する。中間転写ベルト41が図中の矢印D14方向に移動して回転することにより、中間転写ベルト41上の画像は、二次転写ロール42とバックアップロール44とに挟まれる領域に移動させられる。
二次転写ロール42は、中間転写ベルト41との電位差によって、中間転写ベルト41上の画像を搬送部16から搬送されてきた用紙Pに転写させる。ベルトクリーナ49は、中間転写ベルト41の表面に残留している未転写のトナーを取り除く。そして、転写部14または搬送部16は、画像が転写された用紙Pを定着部15へと搬送する。
定着部15は、加熱によって用紙Pに転写された画像を定着させる。搬送部16は、容器と搬送ロールとを有する。容器には、予め定められたサイズにカットされた、加熱により媒体に定着される未定着の画像が形成された媒体の一例としての用紙Pが収容される。用紙Pのサイズのうち搬送方向に対して垂直な方向、すなわち幅方向には少なくとも2つ以上の異なるサイズが定められている。ここでは、最大幅用紙P1と、最大幅用紙P1よりも幅の狭い小幅用紙P2の2種類の用紙Pが用いられる。最大幅用紙P1とは、画像形成装置1で取り扱う用紙Pのうち、幅方向のサイズが最大のものである。これら2種類の用紙Pは収容されている容器によって制御部11に区別される。各容器に収容されている用紙Pは、制御部11の指示により搬送ロールによって1枚ずつ取り出され、用紙搬送路を経由して転写部14へと搬送される。なお、媒体は用紙に限らず、例えば樹脂製のシート等であってもよい。要するに、媒体は、表面に画像を形成し得るものであればよい。
図2は、ドラムクリーナ36の構成を示す図であり、ドラムクリーナ36を感光体ドラム31の回転軸に平行な方向からみた図である。ドラムクリーナ36は、支持部材61と、クリーニングブレード62とを有する。支持部材61は、クリーニングブレード62を支持する支持部材である。支持部材61は、画像形成装置1の筐体(図示略)に固定されている。クリーニングブレード62は、ゴムで形成された板状の清掃部材である。クリーニングブレード62はその長手方向の一辺が感光体ドラム31の表面に接触しており、さらに感光体ドラム31側に押し当てられることで感光体ドラム31の表面に付着した付着物を除去する。この付着物は、中間転写ベルト41に転写されずに感光体ドラム31の表面に残留したトナーや外添剤などである。クリーニングブレード62は、回転する感光体ドラム31の表面に接触部62aにおいて接触する。接触部62aは、回転する感光体ドラム31の回転数が多くなるほど磨耗するとともに、永久変形する。
本願発明の発明者は、クリーニングブレード62の接触部62aの材料の配合を変えた試料を作製して、物性評価と、約2万枚の用紙に画像形成を行ったとき(感光体ドラム31を約12万回回転させたとき)の特性評価とを行った。評価には、厚さ1.5〜2.5mm、自由長(L)7.0〜10.0mmのクリーニングブレードを試料として用いた。NF(Normal Force)を2.0gf/mm、W/A(Working Angle)を11°に合わせた。試料として、単層のクリーニングブレードと二層構造のクリーニングブレードとの2種類のクリーニングブレードを用いた。単層のクリーニングブレードは、図2に示すクリーニングブレード62である。
図3は、二層構造のクリーニングブレード62Bの構成を示す図である。クリーニングブレード62Bは、エッジ部621と、本体部622とを有する。エッジ部621は、感光体ドラム31に接触部62aにおいて接触して感光体ドラム31の表面に付着したトナーなどの物質を除去する。本体部622は、エッジ部621が感光体ドラム31に接触する部位の反対側からエッジ部621を支持する。
図4Aは、クリーニングブレードの評価に用いた試料の配合比を示す図である。この例では、クリーニングブレード62の材料(二層のクリーニングブレードの場合はエッジ部621の材料)の配合を変えた試料として、「例A−1」、「例A−2」、「例A−3」、「例B−1」、「例B−2」、「例B−3」、「例B−4」、「例B−5」、「例C−1」、「例C−2」、「例E−1」、「例E−2」、「例E−3」、「例E−4」の14種類の試料が用いられた。各試料は、高分子ポリオール成分種、低分子ポリオール成分種、およびイソシアネート成分種が配合されている。低分子ポリオール成分種として(1,4−BDO(ブタンジオール))や(1,9−NDO(ノナンジオール))が用いられており、イソシアネート成分種として、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)が用いられている。高分子ポリオール成分種は、各試料のアルファベットの種類によって異なっている。すなわち、上記14種類の試料のうち、アルファベットが同じである試料は、成分種が同じである。なお、「例C−2」、「例E−1」は単層のクリーニングブレードであり、それ以外の試料は二層のクリーニングブレードである。
アルファベットが同じ試料は、その添え字の種類によって成分種の配合比が異なっている。すなわち、上記14種類の各試料は、材料の種類および配合の割合の少なくともいずれか一方が、他の試料と異なっている。具体的には、例えば、「例A−1」、「例A−2」、「例A−3」は、高分子ポリオール成分種として、エーテル(PTMG(ポリテトラメチレンエーテルグリコール))が配合されている。「例B−1」、「例B−2」、「例B−3」、「例B−4」は、高分子ポリオール成分種としてエーテル(アジペート)が配合されている。また、「例E−1」、「例E−2」、「例E−3」、「例E−4」は、高分子ポリオール成分種として、エステル(カプロラクトン)が配合されている。
図4Bは、図4Aに示した各試料の評価結果を示す図である。各試料についての物性評価としては、23℃における100%モジュラス(MPa)および永久伸び(%)の計測が行われた。計測された100%モジュラスは、日本工業規格(JIS)K 6251に準拠したものである。モジュラスとは、ゴム混合物の層を構成する材料の伸び率に対する応力を表し、100%モジュラス(M100)とは、伸び率が100%のときの応力を示している。100%モジュラスが小さい材料は、当該材料の破断時の伸び率が小さくなる傾向にある。永久伸びは、JIS K 6251に準拠して測定されたものである。
また、特性評価としては、磨耗量μm2、永久変形損失量μm2および総損失量μm2について、2万枚の用紙に画像形成を行って計測が行われた。
図5は、磨耗量と永久変形損失量とを説明するための図である。図5は、クリーニングブレード62の接触部62aを、感光体ドラム31の回転軸と並行な方向からみた図である。この例で、クリーニングブレード62の総損失量cは、永久変形損失量aと磨耗量bとに分けられる。永久変形損失量aは、クリーニングブレード62が感光体ドラム31に押し当てられて永久変形することによる損失量である。磨耗量bは、クリーニングブレード62が感光体ドラム31の表面と擦れることによる磨耗の量である。
この例では、レーザー顕微鏡にてクリーニングブレード62の損失部分の面積(図5の永久変形損失量aと磨耗量bとの総面積)を求める。また、クリーニングブレード62の磨耗痕dと変曲点eとから、永久変形損失量aと磨耗量bとの境界となる曲線式および直線式を、例えば最小二乗法等により求め、求めた式を用いて永久変形損失量aと磨耗量bとが求められる。図4Bには、14種類の試料について、それぞれ計測された永久変形損失量a、磨耗量bおよび総損失量cが記載されている。
この実施形態では、総損失量cの目標値を5μm2以下とした。この例で、「例A−1」、「例E−2」などの試料は目標を達成しており、一方、「例A−2」、「例B−5」などの試料は目標を達成していない。総損失量cが5μm2より大きくなると、クリーニングブレード62の損傷が大きくなり、トナーのすり抜けなどの不具合が発生する場合がある。
本願発明の発明者は、各試料が上記目標を達成するかの判定を、総損失量cの計測を実際に行うことに代えて、物性評価(100%モジュラスの値xと永久伸びの値y)の値に基づいて行うことを検討した。本願発明の発明者は、上記判定を行うべく、永久変形損失量a、磨耗量bのそれぞれと、100%モジュラスの値x(MPa)、永久伸びの値y(%)との相関関係を調査した。以下、調査結果について図6ないし図10を参照しつつ説明する。
図6は、100%モジュラスの値xと磨耗量bとの関係を示す図である。図示のように、100%モジュラスの値xが大きいほど磨耗量bが小さくなる相関関係が認められる。すなわち、クリーニングブレード62の接触部62aは、100%モジュラスの値xが小さいほど磨耗しやすいといえる。値xと磨耗量bとの関係は線形ではなく、値xが7以下の部分において磨耗量bが変化量が大きくなっている。
図7は、永久伸びの値yと永久変形損失量aとの関係を示す図であり、図8は、100%モジュラスの値xと永久変形損失量aとの関係を示す図である。この例では、永久伸びの値yが大きいほど永久変形損失量aが大きくなる相関関係が認められる。また、100%モジュラスの値xが大きいほど永久変形損失量aが小さくなる相関関係が認められる。100%モジュラスの値xが大きいほど、外力への抗力が強く、接触部62aが変形し難いため、接地面積が小さくなり、永久変形損失量aは大きくならない。一方、100%モジュラスの値xが小さいと、外力への抗力が弱く変形し、接触部62aが変形し、接地面積が広がり永久変形損失量aが大きくなる。このように、永久変形のし易さは、100%モジュラスの値と永久伸びの値との両方に関連する。永久伸びの値yが大きいと、永久変形はし易い。しかし、永久伸びの値yが大きくても、100%モジュラスの値xが大きいと、永久変形はし難い。
図9は、(100%モジュラスの値x/永久伸びの値y)と永久変形損失量aとの関係を示す図である。この例では、(x/y)の値が大きいほど永久変形損失量aが小さくなる相関関係が認められる。
図10は、(x2/y)と総損失量c(永久変形損失量a+磨耗量b)との関係を示す図である。この例では、(x2/y)の値が大きいほど総損失量cが小さくなる相関関係が認められる。すなわち、図10に示される例から、クリーニングブレード62の接触部62aは、(x2/y)の値が大きいほど総損失量cが小さくなるといえる。
図4Bの例において、総損失量cの目標値を5以下とした場合、(x2/y)値が「11.4」より大きい試料が、目標を達成すると推定される。これは、(x2/y)値が「11.4」である「例B−5」の総損失量cの値は「7.6」であり、(x2/y)の値が「13.7」である「例A−1」の総損失量cの値が「3.8」であるためである。更に、この例では、(x2/y)値が「13.7」以上であることがより好ましいといえる。
この実施形態によれば、クリーニングブレード62の接触部62aの100%モジュラスの値xと永久伸びの値yとを計測することにより、クリーニングブレード62の総損失量が目標値となるかが、総損失量を実際に計測することなく判定される。
2.変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその例を示す。なお、以下の各態様を組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上述の実施形態において、二層構造のクリーニングブレード62Bのエッジ部621と本体部622とは、図3に示すように、長さが同じであったが、異なる長さや形状であってもよい。
図11は、この変形例におけるドラムクリーナ36の構成を示す図である。図示のように、エッジ部621は、本体部622よりも短い部材であってもよい。また、図3において感光体ドラム31の軸方向からみてエッジ部621および本体部622は矩形であったが、これらの形状は矩形に限られず、例えば三角形や扇形であってもよい。
また、本発明に係るクリーニングブレード(清掃部材)は、単層のクリーニングブレード(図2参照)であってもよく、また、二層のクリーニングブレード(図3参照)であってもよい。
2−2.変形例2
上述の実施形態では、クリーニングブレード62の永久変形損失量aと磨耗量bとを、クリーニングブレード62の変曲点eと磨耗痕dとを用いて算出した。クリーニングブレード62の永久変形損失量aと磨耗量bの測定の手法は上述したものに限られない。例えば、以下のようにして永久変形損失量aと磨耗量とを測定してもよい。まず、レーザー顕微鏡にてクリーニングブレード62の総損失量cを求める。また、他の試料としてクリーニングブレードを感光体ドラム31に接触させた状態で停止保管し、永久変形のみをさせた(磨耗していない)試料により永久変形損失量aを求め、総損失量cと永久変形損失量aとの差分を磨耗量bとして求められる。
なお、上述の実施形態では、永久変形損失量aと磨耗量bとをそれぞれ個別に算出したが、永久変形損失量aと磨耗量bとをそれぞれ個別に算出する必要はない。総損失量のみを算出して上記評価を行ってもよい。
2−3.変形例3
上述の実施形態では、感光体ドラム31の表面を清掃するクリーニングブレード62を説明した。クリーニングブレードの清掃対象となる被清掃体は、感光体ドラム31に限られない。本発明に係る清掃部材は、例えば車輪を清掃するものであってもよい。また、本発明に係る被清掃体は、回転してその表面が清掃されるものであってもよく、また、それ以外のものであってもよい。
2−4.変形例4
クリーニングブレード62を備える画像形成装置は、上述した実施形態のタンデム型に限定されるものではなく、ロータリー型など他の構成であってもよい。また、クリーニングブレード62を備える画像形成装置は、複数色のトナー像を重ねて画像を形成する画像形成装置に限定されるものではなく、単一の色のトナー像を形成する画像形成装置であってもよい。また、クリーニングブレード62が設けられる装置は、画像形成装置に限らず、他の電子機器であってもよい。
1…画像形成装置、11…制御部、12…記憶部、13Y,13M,13C,13K…現像部、14…転写部、15…定着部、17…操作部、31…感光体ドラム、32…帯電器、33…露光装置、34…現像器、35…一次転写ロール、36…ドラムクリーナ、41…中間転写ベルト、42…二次転写ロール、43…ベルト搬送ロール、44…バックアップロール、49…ベルトクリーナ、51…定着ベルト、61…支持部材、62…クリーニングブレード、621…本体部、622…エッジ部。

Claims (5)

  1. 被清掃体の表面に接して被清掃体の表面を清掃する清掃部材であって、
    前記清掃部材の前記表面に接する部分の材料の23℃における100%モジュラスの値x(MPa)と永久伸びの値y(%)とが、次の条件(1)を満たす
    2÷y>11.4 …(1)
    清掃部材。
  2. 前記値xと前記値yとが、次の条件(2)を満たす
    2÷y≧13.7 …(2)
    請求項1に記載の清掃部材。
  3. 前記被清掃体は、トナーを有する現像剤によって静電潜像が現像される像保持体であり、
    前記像保持体を12万回回転させたときの当該清掃部材の損失部分の前記像保持体の回転軸方向からみた面積が、5μm2以下である
    請求項1または2に記載の清掃部材。
  4. トナーを有する現像剤によって静電潜像が現像される像保持体と、
    前記像保持体の表面に接して該表面を清掃する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の清掃部材と
    を備える現像装置。
  5. 像保持体と、
    前記像保持体を露光して潜像を形成する露光手段と、
    前記像保持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記像保持体の表面に接して該表面を清掃する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の清掃部材と
    を備える画像形成装置。
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