JP2015186305A - ステータ構造及びレゾルバ - Google Patents
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Abstract
Description
以下、ステータ構造を採用したレゾルバの第1実施形態を説明する。
図1に示すように、レゾルバ10は、中心mを中心に回転する回転軸21の回転角を検出する。本実施形態のレゾルバ10は、可変リラクタンス(VR)型レゾルバであり、回転軸21の外周面に嵌合される円環状のロータ20、及びロータ20の周囲を囲むように配置される円環状のステータ30を備える。
図2に示すように、スロット33内において、ティース31には、その内側から励磁巻線41、第1出力巻線42、第2出力巻線43の順に重ねて巻回される。すなわち、ティース31には、ティース31の最も近く(最も内側)に位置するように励磁巻線41が巻回される。また、ティース31には、励磁巻線41の外側に第1出力巻線42が巻回される。また、ティース31には、第1出力巻線42の外側に第2出力巻線43が巻回される。また、第1出力巻線42及び第2出力巻線43は、その巻数が回転軸21(ロータ20)の径方向に沿って変化するように配置される。
例えば、図2に示すように、励磁巻線41が磁束Xを発生させる場合、これに関わっては、ロータ20とステータ30との間に形成される磁路(ステータ30内からロータ20内へと流れる)以外、すなわちステータ30からロータ20内を通ることなく漏れる漏れ磁束Yも合わせて発生する。漏れ磁束Yは、ステータ30内からスロット33内を通過したり、隣り合うティース31の各端部32間を通過したりする。こういった漏れ磁束Yは、その通過過程で、第1出力巻線42及び第2出力巻線43とも鎖交する場合もある。
図3に示すように、本実施形態における漏れ磁束Yの分布は、ティース31からギャップG、さらにはその先端の端部32に近い程、その漏れが大きくなり易い特性を示す。このため、漏れ磁束Yの影響は、特にロータ20から離間する側でその影響が小さいと言える。また、漏れ磁束Yの影響は、特にロータ20に近接する側、さらにはティース31の先端でその影響が大きいと言える。すなわち、ティース31に巻回される巻線のうち、内側と外側とでは、内側に位置する第1出力巻線42への漏れ磁束Yの影響が小さい、換言すれば外側に位置する第2出力巻線43への漏れ磁束Yの影響が大きいと言える。
(1)漏れ磁束Yの分布を考慮して、内側に位置する出力巻線については漏れ磁束Yの影響を余計に受けるように漏れが大きい側に巻き数を大きくして配置するステータ構造とした。一方、漏れ磁束Yの分布を考慮して、外側に位置する出力巻線については漏れ磁束Yの影響を抑えるように漏れが小さい側に巻き数を大きくして配置するステータ構造とした。こういったステータ構造により、内側及び外側の出力巻線については、これらに生じる起電力の大きさが近付けられるようになり、各巻線の起電力のバランスを崩すことが抑制される。
次に、ステータ構造を採用したレゾルバの第2実施形態を説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との主たる相違点は、出力巻線の構成のみである。このため、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
本実施形態のレゾルバ10では、励磁巻線41が発生させる磁束がロータ20とステータ30との間に形成される磁路を通じて巻線部40の第1出力巻線42第2出力巻線43、及び第3出力巻線44と鎖交する。これにより、出力A及び出力Bに加えて、第3出力巻線44に電圧が誘起されることに基づく電圧信号(電気信号)が出力Cとして出力される。
図6に示すように、スロット33内において、ティース31には、その内側に励磁巻線41が巻回される。さらに励磁巻線41の外側には、第1出力巻線42、第2出力巻線43、及び第3出力巻線44のうち2種類の出力巻線が内側、外側に巻回される。
(4)上述したステータ構造により、第1出力巻線42、第2出力巻線43、及び第3出力巻線については、漏れ磁束Yの影響の大きさが互いに近付けられるようになる。したがって、複数のティース31周辺における漏れ磁束Yがあったとしても、そういった漏れ磁束Yの3相の出力巻線の間での量的な違いの発生が効果的に抑えられる。
・上記各実施形態において、図7に示すように、内側に位置する出力巻線(図7では、第1出力巻線42)については漏れが大きい側の一部の巻数を大きくしたり、外側に位置する出力巻線(図7では、第2出力巻線43)については漏れが小さい側の一部の巻線を大きくしたりといったステータ構造も考えられる。また、このように巻数を大きくする範囲は、漏れ磁束Yの分布により変更してもよい。
・上記各実施形態のステータ構造では、インナーロータタイプへの適用例を説明したが、アウターロータタイプに適用することもできる。
Claims (5)
- ロータの同心円状に複数のティースが設けられたステータを有し、各ティースには磁束と鎖交することで位相のずれた起電力をそれぞれ生じる複数相の巻線が重ねて巻回されるステータ構造において、
前記複数のティース周辺における漏れ磁束の分布に基づいて前記複数相の巻線に生じる起電力の大きさを近付けるように各巻線を配置することを特徴とするステータ構造。 - 前記ティースに巻回される巻線のうち、内側に位置する巻線については前記漏れ磁束の分布に基づいて漏れが大きい側に巻数を大きくし、外側に位置する巻線については前記漏れ磁束の分布に基づいて漏れが小さい側に巻数を大きくして配置する請求項1に記載のステータ構造。
- 前記複数のティースのうち、隣り合うティースの先端の間には、ギャップが形成される請求項1又は請求項2に記載のステータ構造。
- 前記複数のティースは、隣り合うティースの先端に向かって先細状に形成される請求項3に記載のステータ構造。
- ロータと、前記ロータの同心円状に複数のティースが設けられたステータとを有し、各ティースには磁束と鎖交することで位相のずれた起電力をそれぞれ生じる複数相の出力巻線が重ねて巻回され、前記ロータの回転に基づいて前記複数相の出力巻線に鎖交する磁束が変化することにより各出力巻線に生じる起電力が変化し、前記複数相の出力巻線から前記ロータの電気角に応じた電気信号がそれぞれ出力されるレゾルバにおいて、
前記出力巻線の配置を規定するステータ構造として、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のステータ構造が採用されることを特徴とするレゾルバ。
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JP2012233806A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Okuma Corp | ステータおよびレゾルバ |
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