JP2015184008A - 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents

力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Download PDF

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泰裕 下平
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Abstract

【課題】力検出の精度が高く、信頼性が高い力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供すること。【解決手段】力検出装置は、第1基部と、第2基部と、外力に応じて信号を出力する圧電素子と、前記圧電素子を収納するパッケージとを有するセンサーデバイスと、前記センサーデバイスの外部に設けられた回路基板と、前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備える。前記センサーデバイスおよび前記回路基板は、それぞれ、前記第1基部と前記第2基部との間に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関する。
近年、生産効率向上を目的として、工場等の生産施設への産業用ロボットの導入が進められている。このような産業ロボットは、1軸または複数軸方向に対して駆動可能なアームと、アーム先端側に取り付けられる、ハンド、部品検査用器具または部品搬送用器具等のエンドエフェクターとを備えており、部品の組み付け作業、部品加工作業等の部品製造作業、部品搬送作業および部品検査作業等を実行することができる。
このような産業用ロボットにおいては、アームとエンドエフェクターとの間に、力検出装置が設けられている。この力検出装置は、例えば、受けた外力に応じて信号(電荷)を出力する圧電素子を含むセンサー素子およびそのセンサー素子が収納されたパッケージを有するセンサーデバイスを備えている(例えば、特許文献1参照)。そして、センサーデバイスは、回路基板に半田等を用いて直接接合されている。これにより、センサーデバイスと回路基板とが電気的に接続され、また、互いの位置関係が固定される。
特開2013−101020号公報
しかしながら、前記従来の力検出装置では、センサーデバイスと回路基板とが直接接合されているので、外力により回路基板が変形すると、それにより、圧電素子に余分な力が加わり、力検出の精度が低下したり、また、半田等のセンサーデバイスと回路基板との接合部が破損するという問題があった。
本発明の目的は、力検出の精度が高く、耐久性が高い力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)
本発明に係わる力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
回路基板と、
前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする。
これにより、センサーデバイスと回路基板との間で非接触通信を行うことで、センサーデバイスと回路基板を直接接合せずに通信を行うことができる。これによって、外力により回路基板が変形しても、圧電素子に余分な力が加わることを防止することができ、力検出の精度を向上させることができ、また、耐久性を向上させることができる。
(適用例2)
本発明に係わる力検出装置では、前記回路基板から前記センサーデバイスに非接触給電を行う給電部を有することが好ましい。
これにより、センサーデバイスと回路基板を直接接合せずに、回路基板からセンサーデバイスに給電を行うことができ、これによって、外力により回路基板が変形しても、圧電素子に余分な力が加わることを防止することができ、力検出の精度を向上させることができ、また、耐久性を向上させることができる。
(適用例3)
本発明に係わる力検出装置では、前記給電部は、前記センサーデバイスに設けられた第1コイルと、
前記センサーデバイスの外部に設けられた第2コイルと、を有し、
電磁誘導を用いて前記非接触給電を行うものであることが好ましい。
これにより、簡易な構成で非接触給電を行うことができる。
(適用例4)
本発明に係わる力検出装置では、前記通信部の少なくとも一部と、前記給電部の少なくとも一部とは、共通であることが好ましい。
これにより、構成の簡素化、小型化を図ることができる。
(適用例5)
本発明に係わる力検出装置では、前記通信部は、前記センサーデバイスに設けられた第1コイルと、
前記センサーデバイスの外部に設けられた第3コイルと、を有し、
電磁誘導を用いて前記非接触通信を行うものであることが好ましい。
これにより、簡易な構成で非接触通信を行うことができる。
(適用例6)
本発明に係わる力検出装置では、磁性体で構成された第1の凸部を有する第1基部と、
磁性体で構成された第2の凸部を有する第2基部と、を備え、
前記センサーデバイスは、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に設けられており、
前記第3コイルは、前記第2の凸部に巻き付けられていることが好ましい。
これにより、発生する磁束の密度を高くすることができ、より確実に非接触通信を行うことができる。
(適用例7)
本発明に係わる力検出装置では、前記回路基板から前記センサーデバイスに非接触給電を行う給電部を有し、
前記給電部は、前記第1コイルと、
前記センサーデバイスの外部に設けられた第2コイルと、を有し、
電磁誘導を用いて前記非接触給電を行うものであることが好ましい。
これにより、簡易な構成で非接触給電を行うことができる。
(適用例8)
本発明に係わる力検出装置では、前記第2コイルは、前記第1の凸部に巻き付けられていることが好ましい。
これにより、発生する磁束の密度を高くすることができ、より確実に非接触給電を行うことができる。
(適用例9)
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基部に設けられ、磁性体で構成された第3の凸部と、
前記第2基部に設けられ、前記第1の基部の厚さ方向から見たとき、少なくとも一部が前記第3の凸部の少なくとも一部と重なり、磁性体で構成された第4の凸部と、を有し、
前記第1の凸部、前記第2の凸部、前記第3の凸部および前記第4の凸部により、磁気回路の一部を構成していることが好ましい。
これにより、発生する磁束の密度を高くすることができ、より確実に非接触通信を行うことができる。
(適用例10)
本発明に係わる力検出装置では、前記通信部の少なくとも一部と、前記給電部の少なくとも一部とは、共通であることが好ましい。
これにより、構成の簡素化、小型化を図ることができる。
(適用例11)
本発明に係わる力検出装置では、前記センサーデバイスにバッテリーが設けられていることが好ましい。
これにより、回路基板とセンサーデバイスとを電気的に接続することなく、センサーデバイスの各部に電力を供給することができる。
(適用例12)
本発明に係わる力検出装置では、前記通信部は、光通信により前記非接触通信を行うものであることが好ましい。
これにより、簡易な構成で非接触通信を行うことができる。
(適用例13)
本発明に係わる力検出装置では、前記圧電素子は、水晶を有することが好ましい。
これにより、圧電素子は、広いダイナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有するものとなる。
(適用例14)
本発明に係わる力検出装置では、第1基部と、
第2基部と、を備え、
前記センサーデバイスは、前記第1基部と前記第2基部との間に設けられていることが好ましい。
これにより、第1基部または第2基部で外力を受けることができ、良好な力検出装置を提供することができる。
(適用例15)
本発明に係わる力検出装置では、前記センサーデバイスは、前記圧電素子を収納するパッケージを有することが好ましい。
これにより、圧電素子を保護することができ、信頼性の高い力検出装置を提供することができる。
(適用例16)
本発明に係わるロボットは、アームと、
前記アームに設けられたエンドエフェクターと、
前記アームと前記エンドエフェクターの間に設けられた力検出装置と、を備え、
前記力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
回路基板と、
前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、エンドエフェクターの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に作業を実行することができる。
(適用例17)
本発明に係わる電子部品搬送装置は、モーターと、
前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる力を検出する力検出装置と、を備え、
前記力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
回路基板と、
前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品搬送作業を実行することができる。
(適用例18)
本発明に係わる電子部品検査装置は、モーターと、
前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
前記電子部品を検査する検査部と、
前記把持部に加えられる力を検出する力検出装置と、を備え、
前記力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
回路基板と、
前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品検査作業を実行することができる。
本発明の力検出装置の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す力検出装置のセンサーデバイスの近傍を示す断面図(図1中のA−A線での断面図)である。 図1に示す力検出装置の与圧ボルトの近傍を示す断面図(図1中のB−B線での断面図)である。 図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。 図1に示す力検出装置の一部を概略的に示す回路図である。 図1に示す力検出装置の一部を概略的に示すブロック図である。 本発明の力検出装置の第2実施形態におけるセンサーデバイスの近傍を示す断面図である。 本発明の力検出装置の第3実施形態におけるセンサーデバイスの近傍を示す断面図である。 図8に示す力検出装置を概略的に示すブロック図である。 本発明の力検出装置の第4実施形態におけるセンサーデバイスの近傍を示す断面図である。 図10に示す力検出装置を概略的に示すブロック図である。 本発明に係る力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。 本発明に係る力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。 本発明に係る力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明に係る力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明に係る力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。
以下、本発明の力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.力検出装置
<第1実施形態>
図1は、本発明の力検出装置の第1実施形態を示す平面図である。図2は、図1に示す力検出装置のセンサーデバイスの近傍を示す断面図(図1中のA−A線での断面図)である。図3は、図1に示す力検出装置の与圧ボルトの近傍を示す断面図(図1中のB−B線での断面図)である。図4は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。図5は、図1に示す力検出装置の一部を概略的に示す回路図である。図6は、図1に示す力検出装置の一部を概略的に示すブロック図である。
なお、以下では、説明の都合上、図2および図3中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う(他の実施形態も同様)。
図1〜図6に示す力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、6軸力(x、y、z軸方向の並進力成分(せん断力)およびx、y、z軸周りの回転力成分(モーメント))を検出する機能を有する。
力検出装置1は、第1の基板(第1基部)2と、第1の基板2から所定の間隔を隔てて配置され、第1の基板2に対向する第2の基板(第2基部)3と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、加えられた外力に応じて信号(電荷)を出力する電荷出力素子(圧電素子)10、回路部65、コイル(第1コイル)151およびこれらを収納するパッケージ60を有する4つのセンサーデバイス6と、第1の基板2と第2の基板3との間であって、センサーデバイス6の外部に設けられた回路基板4と、4つの与圧ボルト(固定部材)71と、コイル(第3コイル)154と、コイル(第2コイル)155とを備えている。なお、回路基板4は、センサーデバイス6と第1の基板2との間に配置されているが、これに限らず、例えば、センサーデバイス6と第2の基板3との間に配置されていてもよい。
また、力検出装置1は、センサーデバイス6と回路基板4との間で非接触通信を行う通信部5と、回路基板4からセンサーデバイス6に非接触給電を行う給電部8とを備えている。なお、通信部5および給電部8については、後で詳述する。
また、センサーデバイス6は、第1の基板2に設けられた後述する凸部(第1の凸部)21と第2の基板3に設けられた後述する凸部(第2の凸部)31とで挟持されている。すなわち、電荷出力素子10は、パッケージ60を介して凸部21と凸部31とで挟持され、後述する与圧ボルト71で与圧されている。なお、第1の基板2と、第2の基板3とのいずれを力が加わる側の基板としてもよいが、本実施形態では、第2の基板3を力が加わる側の基板として説明する。
また、各センサーデバイス6の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各センサーデバイス6は、第1の基板2、第2の基板3、回路基板4の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、偏りなく外力を検出することができる。そして、6軸力を検出することができる。なお、本実施形態では、各電荷出力素子10は、全て同じ方向を向いた状態で回路基板4に搭載されているが、これに限定されるものではない。
また、センサーデバイス6(電荷出力素子10)の数は、前記4つに限定されるものではなく、例えば、1つ、2つ、3つ、または5つ以上でもよい。但し、センサーデバイス6の数は、複数であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましい。なお、力検出装置1は、少なくとも3つの電荷出力素子10を有していれば、6軸力を検出可能である。電荷出力素子10が3つの場合、電荷出力素子10の数が少ないので、力検出装置1を軽量化することができる。また、電荷出力素子10が図示のように4つの場合、後述する非常に単純な演算によって6軸力を求めることができるので、演算部402を簡略化することができる。
また、第1の基板2、第2の基板3、回路基板4の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2、第2の基板3、回路基板4の平面視で(第1の基板2の厚さ方向から見たとき)、その外形形状は、円形をなしている。なお、第1の基板2、第2の基板3、回路基板4の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。また、第1の基板2、第2の基板3、回路基板4の各素子および各配線以外の部位の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
<電荷出力素子(圧電素子)>
各電荷出力素子10は、それぞれ、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた(受けた)外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力する機能を有する。なお、各電荷出力素子10は、同様であるので、以下では、代用的に、1つの電荷出力素子10について説明する。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視、すなわち、第1の基板2に対して垂直な方向から見て、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
図4に示すように、電荷出力素子10は、グランド(基準電位点)に接地された4つのグランド電極層11と、β軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する第1のセンサー12と、γ軸に平行な外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する第2のセンサー13と、α軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する第3のセンサー14とを有し、グランド電極層11と各センサー12、13、14は交互に積層されている。なお、図4において、グランド電極層11およびセンサー12、13、14の積層方向をγ軸方向とし、γ軸方向に直交し且つ互いに直交する方向をそれぞれα軸方向、β軸方向としている。
図示の構成では、図4中の下側から、第1のセンサー12、第2のセンサー13、第3のセンサー14の順で積層されているが、本発明はこれに限られない。センサー12、13、14の積層順は任意である。
グランド電極層11は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電極層11を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、金、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄またはこれらを含む合金が好ましい。これらの中でも特に、鉄合金であるステンレスを用いるのが好ましい。ステンレスにより構成されたグランド電極層11は、優れた耐久性および耐食性を有する。
第1のセンサー12は、β軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する機能を有する。第1のセンサー12は、β軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、β軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第1のセンサー12は、第1の結晶軸CA1を有する第1の圧電体層121と、第1の圧電体層121と対向して設けられ、第2の結晶軸CA2を有する第2の圧電体層123と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられ、電荷Qを出力する出力電極層122を有する。
第1の圧電体層121はβ軸の負方向に配向した第1の結晶軸CA1を有する圧電体によって構成されている。第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第1の圧電体層121内に電荷が誘起される。その結果、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第2の圧電体層123は、β軸の正方向に配向した第2の結晶軸CA2を有する圧電体によって構成されている。第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第2の圧電体層123内に電荷が誘起される。その結果、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
このように、第1の圧電体層121の第1の結晶軸CA1は、第2の圧電体層123の第2の結晶軸CA2の方向と反対方向を向いている。これにより、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123のいずれか一方のみと、出力電極層122によって第1のセンサー12を構成する場合と比較して、出力電極層122近傍に集まる正電荷または負電荷を増加させることができる。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qを増加させることができる。
なお、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の構成材料としては、水晶、トパーズ、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O)、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等が挙げられる。これらの中でも特に、水晶が好ましい。水晶により構成された圧電体層は、広いダイナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有するためである。また、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層122は、第1の圧電体層121内および第2の圧電体層123内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qyとして出力する機能を有する。前述のように、第1の圧電体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にβ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、正の電荷Qyが出力される。一方、第1の圧電体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にβ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、負の電荷Qyが出力される。
また、出力電極層122の幅は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の幅以上であることが好ましい。出力電極層122の幅が、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123よりも狭い場合、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123の一部は出力電極層122と接しない。そのため、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123に生じた電荷の一部を出力電極層122から出力できない場合がある。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qyが減少してしまう。なお、後述する出力電極層132、142についても同様である。
第2のセンサー13は、γ軸に沿って加えられた(受けた)外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する機能を有する。第2のセンサー13は、γ軸に平行な圧縮力に応じて正電荷を出力し、γ軸に平行な引張力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第2のセンサー13は、第3の結晶軸CA3を有する第3の圧電体層131と、第3の圧電体層131と対向して設けられ、第4の結晶軸CA4を有する第4の圧電体層133と、第3の圧電体層131と第4の圧電体層133との間に設けられ、電荷Qzを出力する出力電極層132を有する。
第3の圧電体層131は、γ軸の正方向に配向した第3の結晶軸CA3を有する圧電体によって構成されている。第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第3の圧電体層131内に電荷が誘起される。その結果、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第4の圧電体層133は、γ軸の負方向に配向した第4の結晶軸CA4を有する圧電体によって構成されている。第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第4の圧電体層133内に電荷が誘起される。その結果、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第3の圧電体層131および第4の圧電体層133の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第3の圧電体層131および第4の圧電体層133のように、層の面方向に垂直な外力(圧縮/引張力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Xカット水晶により構成することができる。
出力電極層132は、第3の圧電体層131内および第4の圧電体層133内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qzとして出力する機能を有する。前述のように、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にγ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、正の電荷Qzが出力される。一方、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にγ軸に平行な引張力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、負の電荷Qzが出力される。
第3のセンサー14は、α軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する機能を有する。第3のセンサー14は、α軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、α軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第3のセンサー14は、第5の結晶軸CA5を有する第5の圧電体層141と、第5の圧電体層141と対向して設けられ、第6の結晶軸CA6を有する第6の圧電体層143と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられ、電荷Qxを出力する出力電極層142を有する。
第5の圧電体層141は、α軸の負方向に配向した第5の結晶軸CA5を有する圧電体によって構成されている。第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第5の圧電体層141内に電荷が誘起される。その結果、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第6の圧電体層143は、α軸の正方向に配向した第6の結晶軸CA6を有する圧電体によって構成されている。第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第6の圧電体層143内に電荷が誘起される。その結果、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第5の圧電体層141および第6の圧電体層143の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様に、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層142は、第5の圧電体層141内および第6の圧電体層143内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qxとして出力する機能を有する。前述のように、第5の圧電体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にα軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、正の電荷Qxが出力される。一方、第5の圧電体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にα軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、負の電荷Qxが出力される。
このように、第1のセンサー12、第2のセンサー13、および第3のセンサー14は、各センサーの力検出方向が互いに直交するように積層されている。これにより、各センサーは、それぞれ、互いに直交する力成分に応じて電荷を誘起することができる。そのため、電荷出力素子10は、3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿った外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力することができる。
<センサーデバイス>
図1および図2に示すように、各センサーデバイス6は、それぞれ、前記電荷出力素子10と、回路部65と、コイル(第1コイル)151と、電荷出力素子10、回路部65およびコイル151を収納するパッケージ60とを有している。なお、各センサーデバイス6は、同様であるので、以下では、代用的に、1つのセンサーデバイス6について説明する。
パッケージ60は、凹部を有する基部(第1の部材)61と、板状をなし、基部61に接合された蓋体(第2の部材)62とを有している。電荷出力素子10、回路部65およびコイル151は、基部61の凹部に設置されており、その基部61の凹部は、蓋体62により封止されている。これにより、電荷出力素子10および回路部65を保護することができ、信頼性の高い力検出装置1を提供することができる。なお、電荷出力素子10の上面は、蓋体62に接触している。また、パッケージ60の蓋体62は、上側、すなわち、第2の基板3側に配置され、基部61は、下側、すなわち、第1の基板2側に配置されている。この構成により、基部61と蓋体62とが、第1の基板の凸部21と第2の基板3の凸部31とで挟持されて与圧され、その基部61と蓋体62とにより、電荷出力素子10が挟持されて与圧される。
また、基部61の構成材料としては、特に限定されず、例えば、セラミックス等の絶縁性材料等を用いることができる。また、蓋体62の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等の各種の金属材料等を用いることができる。なお、基部61の構成材料と蓋体62の構成材料は、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
また、パッケージ60の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、四角形をなしている。なお、パッケージ60の平面視での前記の他の形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。また、パッケージ60の形状が多角形の場合、例えば、その角部が、丸みを帯びていてもよく、また、斜めに切り欠かれていてもよい。
また、コイル151は、電荷出力素子10に巻き付けられている。
また、図6に示すように、回路部65は、電荷出力素子10に電気的に接続され、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する変換出力回路90aと、電荷出力素子10に電気的に接続され、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する変換出力回路90bと、電荷出力素子10に電気的に接続され、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する変換出力回路90cと、変換出力回路90a、90b、90cに電気的に接続され、電圧Vx1、Vy1、Vz1をアナログ信号からデジタル信号へ変換するADコンバーター401と、ADコンバーター401およびコイル151に電気的に接続され、コイル151に通電してそのコイル151を駆動するコイル駆動回路152と、コイル151に電気的に接続された信号処理・電源回路153とを備えている。以下、電気的に接続を単に「接続」とも言う。
信号処理・電源回路153は、後述する給電部8により回路基板4からセンサーデバイス6に供給された電力を蓄積する図示しない2次電池やコンデンサー等を有している。これにより、センサーデバイス6は、給電部8により回路基板4からセンサーデバイス6に電力が供給されていないときでも電力を使用することができる。そして、信号処理・電源回路153は、電圧を昇圧または降圧し、センサーデバイス6の各部に印加する機能を有する。なお、信号処理・電源回路153は、前記2次電池やコンデンサーを有していなくてもよいことは、言うまでもない。
また、信号処理・電源回路153は、コイル151から入力される信号を処理する機能を有する。前記処理後の信号は、センサーデバイス6の各部の制御等に用いられる。その制御用の信号の具体例としては、例えば、後述するスイッチング素子93のスイッチング動作を実行するためのオン/オフ信号等が挙げられる。
<変換出力回路>
図5に示すように、電荷出力素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qx1を電圧Vx1に変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qz1を電圧Vz1に変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qy1を電圧Vy1に変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qy1を電圧Vy1に変換して電圧Vy1を出力する機能を有する。変換出力回路90cは、オペアンプ91と、コンデンサー92と、スイッチング素子93とを有する。オペアンプ91の第1の入力端子(マイナス入力)は、電荷出力素子10の出力電極層122に接続され、オペアンプ91の第2の入力端子(プラス入力)は、グランド(基準電位点)に接地されている。また、オペアンプ91の出力端子は、ADコンバーター401に接続されている。コンデンサー92は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチング素子93は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続され、コンデンサー92と並列接続されている。また、スイッチング素子93は、信号処理・電源回路153(図6参照)に接続されており、信号処理・電源回路153からのオン/オフ信号に従い、スイッチング素子93はスイッチング動作を実行する。
スイッチング素子93がオフの場合、電荷出力素子10から出力された電荷Qy1は、静電容量C1を有するコンデンサー92に蓄えられ、電圧Vy1としてADコンバーター401に出力される。次に、スイッチング素子93がオンになった場合、コンデンサー92の両端子間が短絡される。その結果、コンデンサー92に蓄えられた電荷Qy1は、放電されて0クーロンとなり、ADコンバーター401に出力される電圧Vは、0ボルトとなる。スイッチング素子93がオンとなることを、変換出力回路90cをリセットするという。なお、理想的な変換出力回路90cから出力される電圧Vy1は、電荷出力素子10から出力される電荷Qy1の蓄積量に比例する。
スイッチング素子93は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子である。半導体スイッチング素子は、機械式スイッチと比べて小型および軽量であるので、力検出装置1の小型化および軽量化に有利である。以下、代表例として、スイッチング素子93としてMOSFETを用いた場合を説明する。
スイッチング素子93は、ドレイン電極、ソース電極、およびゲート電極を有している。スイッチング素子93のドレイン電極またはソース電極の一方がオペアンプ91の第1の入力端子に接続され、ドレイン電極またはソース電極の他方がオペアンプ91の出力端子に接続されている。また、スイッチング素子93のゲート電極は、信号処理・電源回路153に接続されている。
各スイッチング素子93には、信号処理・電源回路153から、全て同期したオン/オフ信号が入力される。これにより、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93の動作が同期する。すなわち、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93のオン/オフタイミングは一致する。
<回路基板>
図6に示すように、回路基板4は、加えられた外力を検出する外力検出回路40と、後述するコイル155に電気的に接続され、コイル151に通電してそのコイル151を駆動するコイル駆動回路156とを備えている。
また、回路基板4のセンサーデバイス6が配置されている部位には、凸部21が挿入される孔41が形成されている。この孔41は、回路基板4を貫通する貫通孔である。孔41の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、凸部21と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。そして、本実施形態では、回路基板4と、センサーデバイス6とは、所定距離離間している、すなわち、非接触である。
また、回路基板4には、4つの与圧ボルト71が挿通する4つの孔42が形成されている(図3参照)。
また、後述するように、通信部5により、センサーデバイス6と回路基板4との間で非接触通信を行うことができ、また、給電部8により、回路基板4からセンサーデバイス6に非接触給電を行うことができるようになっている。これにより、ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1は、前記非接触通信により、外力検出回路40に送信され、後述する演算部402に入力される。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力され、ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4と、各変換出力回路90bから出力され、ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、各変換出力回路90cから出力され、ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。この外力検出回路40は、後述するコイル154に電気的に接続された演算部402を有する。
第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、前記ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4を出力し、それらは、演算部402に入力される。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、前記ADコンバーター401は、電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4を出力し、それらは、演算部402に入力される。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、前記ADコンバーター401は、電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4を出力し、それらは、演算部402に入力される。
また、第1の基板2および第2の基板3は、互いにx軸周りに回転する相対変位、y軸周りに回転する相対変位、およびz軸周りに回転する相対変位が可能であり、各回転に伴う外力を電荷出力素子10に伝達することが可能である。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4に基づき、x軸方向の並進力成分Fx、y軸方向の並進力成分Fy、z軸方向の並進力成分Fz、x軸周りの回転力成分Mx、y軸周りの回転力成分My、z軸周りの回転力成分Mzを演算する機能を有する。各力成分は、以下の式により求めることができる。
Fx=Vx1+Vx2+Vx3+Vx4
Fy=Vy1+Vy2+Vy3+Vy4
Fz=Vz1+Vz2+Vz3+Vz4
Mx=b×(Vz4−Vz2)
My=a×(Vz3−Vz1)
Mz=b×(Vx2−Vx4)+a×(Vy1−Vy3)
ここで、a、bは定数である。
このように、力検出装置1は、6軸力を検出することができる。
なお、演算部402は、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等を行うようになっていてもよい。
<第1の基板、第2の基板>
図1および図2に示すように、この力検出装置1では、第1の基板2に、センサーデバイス6と同一の数、すなわち4つの凸部(第1の凸部)21が設けられ、第2の基板3に、センサーデバイス6と同一の数、すなわち4つの凸部(第2の凸部)31が設けられている。第1の基部の平面視で(厚さ方向から見たとき)、凸部21と凸部31とが重なっている。
また、第1の基板2と第2の基板3とは、凸部21、31が内側になり、凸部21と凸部31とが間隔を隔て対向している。
また、凸部21の上面(第2の基板3と対向する面)は、平面である。この凸部21は、第1の基板2と一体的に形成されていてもよく、また、別部材で形成されていてもよいが、本実施形態では、別部材で形成され、接合されている。なお、凸部21の構成材料は、特に限定されず、例えば、第1の基板2と同様のものとしてもよく、また、異なるものとしてもよいが、本実施形態では、異なるものである。
同様に、凸部31の下面(第1の基板2と対向する面)は、平面である。この凸部31は、第2の基板3と一体的に形成されていてもよく、また、別部材で形成されていてもよいが、本実施形態では、別部材で形成され、接合されている。なお、凸部31の構成材料は、特に限定されず、例えば、第2の基板3と同様のものとしてもよく、また、異なるものとしてもよいが、本実施形態では、異なるものである。
また、凸部21は、本実施形態では、磁性体で構成され、その凸部21にはコイル155が巻き付けられ、コイル155のコアとしての機能を有する。同様に、凸部31は、本実施形態では、磁性体で構成され、その凸部31にはコイル154が巻き付けられ、コイル154のコアとしての機能を有する。このため、凸部21、31の構成材料としては、それぞれ、軟磁性材料が好ましい。これにより、発生する磁束の密度を向上させることができる。
また、凸部21、31の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、凸部21、31の平面視での前記の他の形状としては、それぞれ、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
センサーデバイス6は、凸部21と凸部31との間に配置され、凸部31の下面が蓋体62に当接し、凸部21の上面が基部61に当接している。すなわち、センサーデバイス6は、凸部21と凸部31とで挟持され、これにより、電荷出力素子10は、パッケージ60を介して凸部21と凸部31とで挟持されている。
また、凸部21、31の寸法は、それぞれ、特に限定されないが、第1の基板2の平面視で、凸部21、31の面積は、それぞれ、電荷出力素子10の面積以上であることが好ましく、電荷出力素子10の面積よりも大きいことがより好ましい。なお、本実施形態では、凸部21、31の面積は、それぞれ、電荷出力素子10の面積よりも大きい。そして、電荷出力素子10は、第1の基板2の平面視で、凸部21内、凸部31内に配置され、また、電荷出力素子10の中心線と凸部21の中心線とが一致し、電荷出力素子10の中心線と凸部31の中心線とが一致している。これにより、電荷出力素子10全体に与圧を加えることができ、また、力検出の際、電荷出力素子10全体に外力が加わり、より精度の高い力検出を行うことができる。
また、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト71により、固定されている。なお、与圧ボルト71による「固定」は、4つの固定対象物の互いの所定量の移動を許容しつつ行われる。具体的には、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト71により、互いの所定量の第1の基板2、第2の基板3の面方向の移動が許容されつつ固定される。
図3に示すように、各与圧ボルト71は、それぞれ、その頭部715が第2の基板3側となるように配置され、第2の基板3に形成された孔35から挿入され、回路基板4の孔42を挿通し、その雄ネジ716が第1の基板2に形成された雌ネジ25に螺合している。そして、各与圧ボルト71により、電荷出力素子10に、所定の大きさのZ軸方向(図4参照)の圧力、すなわち、与圧が加えられる。なお、前記与圧の大きさは、特に限定されず、適宜設定される。
また、各与圧ボルト71の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3、回路基板4の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)、すなわち、電荷出力素子10から45°ずれた位置に配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。なお、与圧ボルト71の数は、4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。
なお、各与圧ボルト71の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
<給電部>
力検出装置1は、回路基板4からセンサーデバイス6に非接触給電を行う給電部8を備えている。
非接触給電とは、互いが、例えば半田や配線等で電気的に接続されていない状態で行う給電である。
給電部8の形態、すなわち、非接触給電の形態(方式)は、特に限定されないが、本実施形態では、電磁誘導を用いた方式を採用している。すなわち、本実施形態では、給電部8は、図6に示すように、コイル155、コイル駆動回路156、コイル151を有している。
コイル駆動回路156により、コイル155に通電し、交流電圧を印加すると(交流電流を流すと)、磁束が発生し、電磁誘導により、コイル151に誘導電流が流れる。このようにして、回路基板4からセンサーデバイス6に電力が供給される。
また、この給電においては、磁気共振を用いることが好ましい。これにより、発生する磁束の密度を高くすることができ、効率良く給電を行うことができる。
ここで、この給電部8は、センサーデバイス6と回路基板4との間で非接触通信を行う通信部の機能を有する構成とすることもできる。例えば、コイル駆動回路156がコイル155に印加する交流電流の振幅の大小に、デジタル信号の「1」、「0」を対応させることで、デジタル信号を回路基板4からセンサーデバイス6に送信することができる。
<通信部>
力検出装置1は、センサーデバイス6と回路基板4との間で非接触通信を行う通信部5を備えている。
非接触通信とは、互いが、例えば半田や配線等で電気的に接続されていない状態で行う通信、すなわち、有線通信以外の通信である。
通信部5の形態、すなわち、非接触通信の形態(方式)は、特に限定されないが、本実施形態では、電磁誘導を用いた方式を採用している。具体的には、例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)等が挙げられる。
本実施形態では、通信部5は、図6に示すように、コイル151、コイル駆動回路152、コイル154を有し、前述したように、さらに、コイル155、コイル駆動回路156を有している。このように、本実施形態では、通信部5の少なくとも一部と給電部8の少なくとも一部とが共通である。
コイル駆動回路152により、コイル151に通電し、交流電圧を印加すると(交流電流を流すと)、磁束が発生し、電磁誘導により、コイル154に誘導電流が流れる。そして、例えば、コイル駆動回路152がコイル151に印加する交流電流の振幅の大小に、デジタル信号の「1」、「0」を対応させることで、デジタル信号をセンサーデバイス6から回路基板4に送信することができる。
また、この通信においては、磁気共振を用いることが好ましい。これにより、発生する磁束の密度を高くすることができ、効率良く通信を行うことができる。
また、本実施形態では、コイル154を回路基板4からセンサーデバイス6への送信用のコイルとし、前記コイル155を給電用のコイルとして用いている。これにより、コイル154を回路基板4からセンサーデバイス6への送信用のコイルと、給電用のコイルの両方に用いる場合に比べ、通信の安定化を図ることができる。
なお、通信の方向は、双方向でもよく、また、一方向でもよい。すなわち、センサーデバイス6に送信部および受信部が設けられ、回路基板4に送信部および受信部が設けられていてもよく、また、センサーデバイス6に送信部と受信部とのうちの送信部が設けられ、回路基板4に受信部が設けられていてもよい。本実施形態では、代表的に、センサーデバイス6に送信部および受信部が設けられ、回路基板4に送信部および受信部が設けられている場合について説明した。
以上説明したように、この力検出装置1によれば、センサーデバイス6と回路基板4との間で非接触通信を行うことで、センサーデバイス6と回路基板4を直接接合せずに通信を行うことができる。これによって、外力により回路基板4が変形しても、電荷出力素子10に余分な力が加わることを防止することができ、力検出の精度を向上させることができ、また、耐久性が向上し、信頼性を向上させることができる。
また、センサーデバイス6と回路基板4とは、熱膨張率が異なるが、熱によりセンサーデバイス6や回路基板4とが膨張した場合でも、電荷出力素子10に余分な力が加わることを防止することができ、力検出の精度を向上させることができ、また、耐久性が向上し、信頼性を向上させることができる。
また、凸部21と凸部31とで、回路基板4を介することなく、センサーデバイス6を挟持すること、すなわち、パッケージ60を介して電荷出力素子10を挟持することができる。これにより、電荷出力素子10に対して十分に与圧を加えることができ、また、力検出の精度を向上させることができる。
なお、センサーデバイス6の回路部65は、給電部8により回路基板4からセンサーデバイス6に供給された電力を蓄積する2次電池やコンデンサー等を有していてもよい。これによれば、センサーデバイス6は、給電部8により回路基板4からセンサーデバイス6に電力が供給されていないときでも電力を使用することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の力検出装置の第2実施形態におけるセンサーデバイスの近傍を示す断面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態の力検出装置1では、第1の基板2の各凸部21の近傍に、それぞれ、凸部(第3の凸部)22が設けられ、第2の基板3の各凸部31の近傍に、それぞれ、凸部(第4の凸部)32が設けられている。第1の基部の平面視で(厚さ方向から見たとき)、凸部22と凸部32とが重なっている。
また、第1の基板2と第2の基板3とは、凸部22、32が内側になり、凸部22と凸部32とが間隔を隔て対向している。凸部22と凸部32との間に隙間が形成されていることにより、第1の基板2と第2の基板3とが相対的に変位することができる。
また、凸部22の上面(第2の基板3と対向する面)は、平面である。この凸部22は、第1の基板2と一体的に形成されていてもよく、また、別部材で形成されていてもよいが、本実施形態では、別部材で形成され、接合されている。具体的には、凸部22と、前記凸部21と、第1の基板2のうちの凸部22と凸部21との間に位置する部位の一部とが1部材で(連続的に)形成されており、それがコア23を構成している。なお、凸部22の構成材料は、特に限定されず、例えば、第1の基板2と同様のものとしてもよく、また、異なるものとしてもよいが、本実施形態では、異なるものである。
同様に、凸部32の下面(第1の基板2と対向する面)は、平面である。この凸部32は、第2の基板3と一体的に形成されていてもよく、また、別部材で形成されていてもよいが、本実施形態では、別部材で形成され、接合されている。具体的には、凸部32と、前記凸部31と、第2の基板3のうちの凸部32と凸部31との間に位置する部位の一部とが1部材で(連続的に)形成されており、それがコア23を構成している。なお、凸部32の構成材料は、特に限定されず、例えば、第2の基板3と同様のものとしてもよく、また、異なるものとしてもよいが、本実施形態では、異なるものである。
また、凸部22を含むコア23および凸部32を含むコア33は、それぞれ、本実施形態では、磁性体で構成されており、そのコア23および33により、磁気回路(磁路)の一部を構成している。これにより、発生する磁束の密度を向上させることができる。また、コア23および33の構成材料としては、それぞれ、磁性材料であれば特に限定されないが、軟磁性材料が好ましい。これにより、発生する磁束の密度を向上させることができる。
また、凸部22、32の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、凸部22、32の平面視での前記の他の形状としては、それぞれ、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
なお、本実施形態では、磁気共振を用いなくても十分な磁束密度が得られるので、磁気共振を用いる必要がない。
この力検出装置1によれば、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の力検出装置の第3実施形態におけるセンサーデバイスの近傍を示す断面図である。図9は、図8に示す力検出装置を概略的に示すブロック図である。
以下、第3実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図8および図9に示すように、第3実施形態の力検出装置1では、通信部5は、光通信により非接触通信を行うものである。この通信部5は、センサーデバイス6のパッケージ60の外面に設置された光通信部161と、回路部65の一部を構成し、光通信部161を駆動する光通信部駆動回路162と、回路基板4に設けられた光通信部165と、演算部402とを有している。光通信部161、165は、それぞれ、発光部および受光部を有しており、光通信部161の発光部と光通信部165の受光部とが対向し、光通信部161の受光部と光通信部165の発光部とが対向するように配置されている。なお、本実施形態では、演算部402は、光通信部161を駆動する機能も有している。
また、センサーデバイス6の回路部65は、信号処理・電源回路153に代えて、コイル151に電気的に接続された電源回路163を備えている。電源回路163は、給電部8により回路基板4からセンサーデバイス6に供給された電力を蓄積する図示しない2次電池やコンデンサー等を有し、電圧を昇圧または降圧し、センサーデバイス6の各部に印加する機能を有する。なお、電源回路163は、前記2次電池やコンデンサーを有していなくてもよいことは、言うまでもない。
この力検出装置1によれば、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
<第4実施形態>
図10は、本発明の力検出装置の第4実施形態におけるセンサーデバイスの近傍を示す断面図である。図11は、図10に示す力検出装置を概略的に示すブロック図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10および図11に示すように、第4実施形態の力検出装置1では、センサーデバイス6は、バッテリー164を有している。このバッテリー164は、パッケージ60に収納されている。なお、バッテリー164としては、2次電池に限らず、例えば、1次電池等が挙げられる。
また、センサーデバイス6の回路部65は、図示しない電源回路を有しており、その電源回路は、バッテリー164から供給される電圧を昇圧または降圧し、センサーデバイス6の各部に印加する。
この力検出装置1によれば、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
2.単腕ロボット
次に、図12に基づき、本発明に係るロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。
図12は、本発明に係る力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図12の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクター530と、アーム520とエンドエフェクター530との間に設けられた力検出装置1とを有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台510は、アーム520を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクター530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクター530は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム520の駆動によりエンドエフェクター530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
なお、エンドエフェクター530は、ここでは、ハンドであるが、本発明では、これに限定されるものではない。エンドエフェクターの他の例としては、例えば、部品検査用器具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、測定器等が挙げられる。これは、他の実施形態におけるエンドエフェクターについても同様である。
力検出装置1は、エンドエフェクター530に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を基台510の制御部にフィードバックすることにより、単腕ロボット500は、より精密な作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、単腕ロボット500は、エンドエフェクター530の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行なうことができ、単腕ロボット500は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
3.複腕ロボット
次に、図13に基づき、本発明に係るロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。
図13は、本発明に係る力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図13の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクター640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクター640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクター640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクター640bとの間に設けられた力検出装置1を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台610は、第1のアーム620および第2のアーム630を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台610は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第1、第2のエンドエフェクター640a、640bは、対象物を把持する機能を有する。第1のエンドエフェクター640aは、第1の指641aおよび第2の指642aを有している。第2のエンドエフェクター640bは、第1の指641bおよび第2の指642bを有している。第1のアーム620の駆動により第1のエンドエフェクター640aが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641aおよび第2の指642aの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。同様に、第2のアーム630の駆動により第2のエンドエフェクター640bが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641bおよび第2の指642bの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置1は第1、第2のエンドエフェクター640a、640bに加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を基台610の制御部にフィードバックすることにより、複腕ロボット600は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、複腕ロボット600は、第1、第2のエンドエフェクター640a、640bの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行なうことができ、複腕ロボット600は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
4.電子部品検査装置および電子部品搬送装置
次に、図14、図15に基づき、本発明の力検出装置を備えた電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。
図14は、本発明に係る力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図15は、本発明に係る力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
図14の電子部品検査装置700は、基台710と、基台710の側面に立設された支持台720とを有する。基台710の上面には、検査対象の電子部品711が載置されて搬送される上流側ステージ712uと、検査済みの電子部品711が載置されて搬送される下流側ステージ712dとが設けられている。また、上流側ステージ712uと下流側ステージ712dとの間には、電子部品711の姿勢を確認するための撮像装置713と、電気的特性を検査するために電子部品711がセットされる検査台714とが設けられている。なお、電子部品711の例として、半導体、半導体ウェハー、CLDやOLED等の表示デバイス、水晶デバイス、各種センサー、インクジェットヘッド、各種MEMSデバイス等などが挙げられる。
また、支持台720には、基台710の上流側ステージ712uおよび下流側ステージ712dと平行な方向(Y方向)に移動可能にYステージ731が設けられており、Yステージ731からは、基台710に向かう方向(X方向)に腕部732が延設されている。また、腕部732の側面には、X方向に移動可能にXステージ733が設けられている。また、Xステージ733には、撮像カメラ734と、上下方向(Z方向)に移動可能なZステージを内蔵した電子部品搬送装置740が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端側には、電子部品711を把持する把持部741が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端と、把持部741との間には、力検出装置1が設けられている。更に、基台710の前面側には、電子部品検査装置700の全体の動作を制御する制御装置750が設けられている。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
電子部品検査装置700は、以下のようにして電子部品711の検査を行なう。最初に、検査対象の電子部品711は、上流側ステージ712uに載せられて、検査台714の近くまで移動する。次に、Yステージ731およびXステージ733を動かして、上流側ステージ712uに載置された電子部品711の真上の位置まで電子部品搬送装置740を移動させる。このとき、撮像カメラ734を用いて電子部品711の位置を確認することができる。そして、電子部品搬送装置740内に内蔵されたZステージを用いて電子部品搬送装置740を降下させ、把持部741で電子部品711を把持すると、そのまま電子部品搬送装置740を撮像装置713の上に移動させて、撮像装置713を用いて電子部品711の姿勢を確認する。次に、電子部品搬送装置740に内蔵されている微調整機構を用いて電子部品711の姿勢を調整する。そして、電子部品搬送装置740を検査台714の上まで移動させた後、電子部品搬送装置740に内蔵されたZステージを動かして電子部品711を検査台714の上にセットする。電子部品搬送装置740内の微調整機構を用いて電子部品711の姿勢が調整されているので、検査台714の正しい位置に電子部品711をセットすることができる。次に、検査台714を用いて電子部品711の電気的特性検査が終了した後、今度は検査台714から電子部品711を取り上げ、Yステージ731およびXステージ733を動かして、下流側ステージ712d上まで電子部品搬送装置740を移動させ、下流側ステージ712dに電子部品711を置く。最後に、下流側ステージ712dを動かして、検査が終了した電子部品711を所定位置まで搬送する。
図15は、力検出装置1を含む電子部品搬送装置740を示す図である。電子部品搬送装置740は、把持部741と、把持部741に接続された6軸の力検出装置1と、6軸の力検出装置1を介して把持部741に接続された回転軸742と、回転軸742に回転可能に取り付けられた微調整プレート743を有する。また、微調整プレート743は、ガイド機構(図示せず)によってガイドされながら、X方向およびY方向に移動可能である。
また、回転軸742の端面に向けて、回転方向用の圧電モーター744θが搭載されており、圧電モーター744θの駆動凸部(図示せず)が回転軸742の端面に押しつけられている。このため、圧電モーター744θを動作させることによって、回転軸742(および把持部741)をθ方向に任意の角度だけ回転させることが可能である。また、微調整プレート743に向けて、X方向用の圧電モーター744xと、Y方向用の圧電モーター744yとが設けられており、それぞれの駆動凸部(図示せず)が微調整プレート743の表面に押しつけられている。このため、圧電モーター744xを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をX方向に任意の距離だけ移動させることができ、同様に、圧電モーター744yを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をY方向に任意の距離だけ移動させることが可能である。
また、力検出装置1は、把持部741に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を制御装置750にフィードバックすることにより、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、把持部741の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行なうことができ、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より安全な作業を実行可能である。
5.部品加工装置の実施形態
次に、図16に基づき、本発明の力検出装置を備えた部品加工装置の実施形態を説明する。
図16は、本発明に係る力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図16の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置1と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台810は、被加工部品860を載置し、固定するための台である。支柱820は、送り機構830を固定するための柱である。送り機構830は、工具変位部840を昇降させる機能を有する。送り機構830は、送り用モーター831と、送り用モーター831からの出力に基づいて工具変位部840を昇降させるガイド832を有する。工具変位部840は、工具850に回転、振動等の変位を与える機能を有する。工具変位部840は、変位用モーター841と、変位用モーター841に連結された主軸(図示せず)の先端に設けられた工具取付け部843と、工具変位部840に取り付けられ主軸を保持する保持部842とを有する。工具850は、工具変位部840の工具取付け部843に、力検出装置1を介して取り付けられ、工具変位部840から与えられる変位に応じて被加工部品860を加工するために用いられる。工具850は、特に限定されないが、例えば、レンチ、プラスドライバー、マイナスドライバー、カッター、丸のこ、ニッパー、錐、ドリル、フライス等である。
力検出装置1は、工具850に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する外力を送り用モーター831や変位用モーター841にフィードバックすることにより、部品加工装置800は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する外力によって、工具850の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具850に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置800は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
以上、本発明の力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、非接触通信の形態は、前記実施形態で説明したものに限定されず、この他、例えば、赤外線を用いた赤外線通信、電波や電磁波等を用いた無線通信等が挙げられる。
同様に、本発明では、非接触給電の形態は、前記実施形態で説明したものに限定されない。
また、本発明では、非接触通信の形態および非接触給電の形態としては、前記実施形態で説明したものと、前記例示した形態を含む他の形態とのうちから、任意のものを組み合わせてもよい。
また、本発明では、前記実施形態で説明した非接触通信の形態と、前記例示した非接触通信の形態を含む他の非接触通信の形態とのうちのいずれを採用した場合でも、それぞれ、センサーデバイスに、そのセンサーデバイスに対して電力を供給する(給電を行う)バッテリーを設けてもよい。
また、前記第1実施形態および第2実施形態では、非接触通信を行う通信部の一部と非接触給電を行う給電部の一部とが共通であるが、本発明では、これに限定されず、通信部の全体と給電部の全体とが共通であってもよい。
また、前記実施形態では、センサーデバイスと回路基板とが所定距離離間している、すなわち、非接触であるが、本発明では、センサーデバイスと回路基板とが接触していてもよい。すなわち、センサーデバイスと回路基板とは、接合(互いに位置関係が固定)されていなければ、接触していてもよい。
また、前記実施形態では、センサーデバイスは、4つ設けられていたが、本発明では、センサーデバイスの数は、これに限定されない。例えば、センサーデバイスは、1つであっても、2つであっても、3つであってもよく、また、5つ以上であってもよい。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよい。また、ボルト以外の固定方法を採用してもよい。
また、本発明のロボットは、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、スカラーロボット、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
また、本発明の力検出装置は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、および部品加工装置に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等の移動体、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
1…力検出装置 2…第1の基板 21、22…凸部 23…コア 25…雌ネジ 3…第2の基板 31、32…凸部 33…コア 35…孔 4…回路基板 40…外力検出回路 401…ADコンバーター 402…演算部 41、42…孔 5…通信部 6…センサーデバイス 60…パッケージ 61…基部 62…蓋体 65…回路部 71…与圧ボルト 715…頭部 716…雄ネジ 8…給電部 90a、90b、90c…変換出力回路 91…オペアンプ 92…コンデンサー 93…スイッチング素子 10…電荷出力素子(圧電素子) 11…グランド電極層 12…第1のセンサー 121…第1の圧電体層 122…出力電極層 123…第2の圧電体層 13…第2のセンサー 131…第3の圧電体層 132…出力電極層 133…第4の圧電体層 14…第3のセンサー 141…第5の圧電体層 142…出力電極層 143…第6の圧電体層 151、154、155…コイル 152、156…コイル駆動回路 153…信号処理・電源回路 161、165…光通信部 162…光通信部駆動回路 163…電源回路 164…バッテリー 500…単腕ロボット 510…基台 520…アーム 521…第1のアーム要素 522…第2のアーム要素 523…第3のアーム要素 524…第4のアーム要素 525…第5のアーム要素 530…エンドエフェクター 531…第1の指 532…第2の指 600…複腕ロボット 610…基台 620…第1のアーム 621…第1のアーム要素 622…第2のアーム要素 630…第2のアーム 631…第1のアーム要素 632…第2のアーム要素 640a…第1のエンドエフェクター 641a…第1の指 642a…第2の指 640b…第2のエンドエフェクター 641b…第1の指 642b…第2の指 700…電子部品検査装置 710…基台 711…電子部品 712u…上流側ステージ 712d…下流側ステージ 713…撮像装置 714…検査台 720…支持台 731…Yステージ 732…腕部 733…Xステージ 734…撮像カメラ 740…電子部品搬送装置 741…把持部 742…回転軸 743…微調整プレート 744x、744y、744θ…圧電モーター 750…制御装置 800…部品加工装置 810…基台 820…支柱 830…送り機構 831…送り用モーター 832…ガイド 840…工具変位部 841…変位用モーター 842…保持部 843…工具取付け部 850…工具 860…被加工部品 CA1…第1の結晶軸 CA2…第2の結晶軸 CA3…第3の結晶軸 CA4…第4の結晶軸 CA5…第5の結晶軸 CA6…第6の結晶軸

Claims (18)

  1. 圧電素子を有するセンサーデバイスと、
    回路基板と、
    前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする力検出装置。
  2. 前記回路基板から前記センサーデバイスに非接触給電を行う給電部を有する請求項1に記載の力検出装置。
  3. 前記給電部は、前記センサーデバイスに設けられた第1コイルと、
    前記センサーデバイスの外部に設けられた第2コイルと、を有し、
    電磁誘導を用いて前記非接触給電を行うものである請求項2に記載の力検出装置。
  4. 前記通信部の少なくとも一部と、前記給電部の少なくとも一部とは、共通である請求項2または3に記載の力検出装置。
  5. 前記通信部は、前記センサーデバイスに設けられた第1コイルと、
    前記センサーデバイスの外部に設けられた第3コイルと、を有し、
    電磁誘導を用いて前記非接触通信を行うものである請求項1に記載の力検出装置。
  6. 磁性体で構成された第1の凸部を有する第1基部と、
    磁性体で構成された第2の凸部を有する第2基部と、を備え、
    前記センサーデバイスは、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に設けられており、
    前記第3コイルは、前記第2の凸部に巻き付けられている請求項5に記載の力検出装置。
  7. 前記回路基板から前記センサーデバイスに非接触給電を行う給電部を有し、
    前記給電部は、前記第1コイルと、
    前記センサーデバイスの外部に設けられた第2コイルと、を有し、
    電磁誘導を用いて前記非接触給電を行うものである請求項6に記載の力検出装置。
  8. 前記第2コイルは、前記第1の凸部に巻き付けられている請求項7に記載の力検出装置。
  9. 前記第1基部に設けられ、磁性体で構成された第3の凸部と、
    前記第2基部に設けられ、前記第1の基部の厚さ方向から見たとき、少なくとも一部が前記第3の凸部の少なくとも一部と重なり、磁性体で構成された第4の凸部と、を有し、
    前記第1の凸部、前記第2の凸部、前記第3の凸部および前記第4の凸部により、磁気回路の一部を構成している請求項6ないし8のいずれか1項に記載の力検出装置。
  10. 前記通信部の少なくとも一部と、前記給電部の少なくとも一部とは、共通である請求項5ないし9のいずれか1項に記載の力検出装置。
  11. 前記センサーデバイスにバッテリーが設けられている請求項1に記載の力検出装置。
  12. 前記通信部は、光通信により前記非接触通信を行うものである請求項1ないし3、11のいずれか1項に記載の力検出装置。
  13. 前記圧電素子は、水晶を有する請求項1ないし12のいずれか1項に記載の力検出装置。
  14. 第1基部と、
    第2基部と、を備え、
    前記センサーデバイスは、前記第1基部と前記第2基部との間に設けられている請求項1ないし13のいずれか1項に記載の力検出装置。
  15. 前記センサーデバイスは、前記圧電素子を収納するパッケージを有する請求項1ないし14のいずれか1項に記載の力検出装置。
  16. アームと、
    前記アームに設けられたエンドエフェクターと、
    前記アームと前記エンドエフェクターの間に設けられた力検出装置と、を備え、
    前記力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
    回路基板と、
    前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とするロボット。
  17. モーターと、
    前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
    前記把持部に加えられる力を検出する力検出装置と、を備え、
    前記力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
    回路基板と、
    前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
  18. モーターと、
    前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
    前記電子部品を検査する検査部と、
    前記把持部に加えられる力を検出する力検出装置と、を備え、
    前記力検出装置は、圧電素子を有するセンサーデバイスと、
    回路基板と、
    前記センサーデバイスと前記回路基板との間で非接触通信を行う通信部と、を備えることを特徴とする電子部品検査装置。
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