JP2015182165A - ロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置 - Google Patents

ロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができるロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明のロボットは、ロボットアームと、力覚センサーと、前記ロボットアームの作動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除する。また、前記ロボットアームに設けられ、角速度または加速度を検出する慣性センサーを有し、前記制御部は、前記慣性センサーの検出結果に基づいて前記ロボットアームの速度を求め、前記速度の振動の振幅が閾値Aよりも小さい場合に、前記ロボットアームの速度が等速度であると判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置に関するものである。
従来、ロボットアームを備えたロボットが知られている。ロボットアームは複数のアーム部材が関節部を介して連結され、最も先端側のアーム部材には、エンドエフェクターとして、例えば、ハンドが装着される。関節部はモーターにより駆動され、その関節部の駆動により、アーム部材が回動する。そして、ロボットは、例えば、ハンドで対象物を把持し、その対象物を所定の場所へ移動させ、開口に挿入する等の所定の作業を行う。
また、最も先端側のアーム部材とハンドとの間には、力覚センサーが設けられており、ロボットは、前記作業の際は、力覚センサーにより、力やモーメントを検出し、その力覚センサーの検出結果に基づいて、インピーダンス制御(力制御)を行う。
そして、力覚センサーでは、温度変化や回路のリーク電流による出力ドリフト等により、力検出の精度が低下してしまうので、前記作業の際は、力覚センサーのゼロ点補正(初期化)を行う(例えば、特許文献1参照)。この力覚センサーのゼロ点補正により、力検出の精度を向上させることができる。
特開2009−23047号公報
しかしながら、従来のロボットでは、図13に示すように、力覚センサーを用いた作業として、ロボットアームを第1の位置から第2の位置に移動させ、対象物を開口に挿入させ、その後、ロボットアームを第3の位置に移動させる場合、力覚センサーのゼロ点補正は、一旦、ロボットアームを第1の位置に停止させ、その後、停止した状態で行っていた。これにより、力覚センサーを用いた作業において、サイクルタイムが長くなるという問題があった。
本発明の目的は、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができるロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)
本発明に係わるロボットは、ロボットアームと、
力覚センサーと、
前記ロボットアームの作動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除することを特徴とする。
これにより、作業の際、例えば、ロボットアームを停止させる動作がある場合、ロボットアームを停止させる前から力覚センサーの初期化を開始することにより、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができる。
(適用例2)
本発明に係わるロボットでは、前記ロボットアームに設けられ、角速度または加速度を検出する慣性センサーを有し、
前記制御部は、前記慣性センサーの検出結果に基づいて前記ロボットアームの速度を求め、前記速度の振動の振幅が閾値Aよりも小さい場合に、前記ロボットアームの速度が等速度であると判別することが好ましい。
これにより、適正に力覚センサーを初期化することができる。
(適用例3)
本発明に係わるロボットでは、前記閾値Aは、0.1mm以下であることが好ましい。
これにより、適正に力覚センサーを初期化することができる。
(適用例4)
本発明に係わるロボットでは、前記制御部は、前記制御部により求められた前記速度の振動の振幅が前記閾値Aよりも小さくなった時に、前記力覚センサーの初期化状態を解除することが好ましい。
これにより、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムをより短くすることができる。
(適用例5)
本発明に係わるロボットでは、前記ロボットアームに角速度または加速度を検出する慣性センサーが設けられ、
前記制御部は、前記慣性センサーの検出結果に基づいて前記ロボットアームの速度を求め、前記速度の振動の振幅が閾値Aよりも小さく、かつ、前記速度が閾値Bよりも小さい場合に、前記ロボットアームの速度が等速度であると判別することが好ましい。
これにより、適正に力覚センサーを初期化することができる。
(適用例6)
本発明に係わるロボットでは、前記閾値Aは、0.1mm以下であることが好ましい。
これにより、適正に力覚センサーを初期化することができる。
(適用例7)
本発明に係わるロボットでは、前記閾値Bは、20mm毎秒(mm/sec)以下であることが好ましい。
これにより、適正に力覚センサーを初期化することができる。
(適用例8)
本発明に係わるロボットでは、前記制御部は、前記制御部により求められた前記速度の振動の振幅が前記閾値Aよりも小さくなり、かつ、前記制御部により求められた前記速度が前記閾値Bよりも小さくなった時に、前記力覚センサーの初期化状態を解除することが好ましい。
これにより、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムをより短くすることができる。
(適用例9)
本発明に係わるロボットでは、前記力覚センサーは、前記ロボットアームに設けられており、
前記制御部は、前記ロボットアームの前記力覚センサーが設けられている部位の速度に基づいて、前記ロボットアームの速度が等速度であるか否かを判定することが好ましい。
これにより、適正に力覚センサーを初期化することができる。
(適用例10)
本発明に係わるロボットシステムは、ロボットアームと力覚センサーとを有するロボットと、
前記ロボットアームの作動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除することを特徴とする。
これにより、作業の際、例えば、ロボットアームを停止させる動作がある場合、ロボットアームを停止させる前から力覚センサーの初期化を開始することにより、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができる。
(適用例11)
本発明に係わるロボット制御装置は、ロボットアームと力覚センサーとを有するロボットの作動を制御するロボット制御装置であって、
前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除することを特徴とする。
これにより、作業の際、例えば、ロボットアームを停止させる動作がある場合、ロボットアームを停止させる前から力覚センサーの初期化を開始することにより、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができる。
本発明のロボットの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示すロボットの概略図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの力覚センサーの一部分の構成を示す回路図である。 図1に示すロボットにおいて、力覚センサーの初期化の期間を含む動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すロボットのロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 図1に示すロボットの作業の際の動作を説明するための図である。 図1に示すロボットの作業の際の動作を説明するための図である。 図1に示すロボットの作業の際の動作を説明するための図である。 図1に示すロボットの作業の際の動作を説明するための図である。 本発明のロボットの第2実施形態を示す概略図である。 本発明のロボットシステムの実施形態を示す斜視図である。 従来のロボットにおいて、力覚センサーの初期化の期間を含む動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明のロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態(ロボット)>
図1は、本発明のロボットの第1実施形態を正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットの概略図である。図3は、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図4は、図1に示すロボットの力覚センサーの一部分の構成を示す回路図である。図5は、図1に示すロボットにおいて、力覚センサーの初期化の期間を含む動作を示すタイミングチャートである。図6は、図1に示すロボットのロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。図7〜図10は、それぞれ、図1に示すロボットの作業の際の動作を説明するための図である。図13は、従来のロボットにおいて、力覚センサーの初期化の期間を含む動作を示すタイミングチャートである。
なお、以下では、説明の都合上、図1、図2、図7〜図10中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1、図2、図7〜図10中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。
また、図7〜図10では、図が複雑になるのを避けるため、ロボット1のうち、説明に必要な部材のみ、すなわち、第2アーム部材13、第3アーム部材14、リスト16(第5アーム部材17)およびハンド91を図示する。
図1〜図3に示すロボット(産業用ロボット)1は、例えば腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができ、ロボット本体(本体部)10と、ロボット本体10(ロボット1)の作動を制御するロボット制御装置(制御部)20とを備えている。ロボット制御装置20は、ロボット1に内蔵されており、ロボット本体10とロボット制御装置20とは、電気的に接続されている。ロボット1におけるロボット制御装置20の位置は、特に限定されないが、図示の構成では、ロボット制御装置20は、基台11内に設置されている。また、ロボット制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が内蔵されたパーソナルコンピューター(PC)等で構成することができる。なお、ロボット制御装置20については、後で詳述する。
ロボット本体10は、基台(支持部)11と、ロボットアーム5を有している。ロボットアーム5は、6つのアーム部材(腕部)12、13、14、15、17、18と、6つの駆動源401、402、403、404、405、406とを有している。そして、アーム部材17とアーム部材18とによりリスト16が構成され、アーム部材18の先端には、例えば、ハンド91等のエンドエフェクター(図2参照)を取り付けることができる。すなわち、ロボット1は、基台11と、アーム部材12、13、14、15と、リスト16とが基端側から先端側に向ってこの順に連結された垂直多関節(6軸)ロボットである。なお、以下では、アーム部材12を「第1アーム部材」、アーム部材13を「第2アーム部材」、アーム部材14を「第3アーム部材」、アーム部材15を「第4アーム部材」、アーム部材17を「第5アーム部材」、アーム部材18を「第6アーム部材」とも言う。また、駆動源401を「第1駆動源」、駆動源402を「第2駆動源」、駆動源403を「第3駆動源」、駆動源404を「第4駆動源」、駆動源405を「第5駆動源」、駆動源406を「第6駆動源」とも言う。
アーム部材12〜15、リスト16は、それぞれ、基台11に対し独立して変位可能に支持されている。このアーム部材12〜15、リスト16の長さは、それぞれ、特に限定されないが、図示の構成では、第1アーム部材12、第2アーム部材13、第4アーム部材15の長さが、第3アーム部材14およびリスト16よりも長く設定されている。
図2及び図3に示すように、基台11と第1アーム部材12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。関節171は、互いに連結された第1アーム部材12を基台11に対し回動可能に支持する機構を有している。これにより、第1アーム部材12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回動軸O1を中心に回動可能となっている。第1回動軸O1は、基台11の設置面である床101の上面の法線と一致している。この第1回動軸O1回りの回動は、モーター401Mを有する第1駆動源401の駆動によりなされる。また、第1駆動源401はモーター401Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター401Mは電気的に接続されたモータードライバー301を介してロボット制御装置20により制御される(図3参照)。なお、第1駆動源401はモーター401Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター401Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよい。
また、第1アーム部材12と第2アーム部材13とは、関節(ジョイント)172を介して連結されている。関節172は、互いに連結された第1アーム部材12と第2アーム部材13のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。これにより、第2アーム部材13は、第1アーム部材12に対し、水平方向と平行な第2回動軸O2を中心に回動可能となっている。第2回動軸O2は、第1回動軸O1と直交している。この第2回動軸O2回りの回動は、モーター402Mを有する第2駆動源402の駆動によりなされる。また、第2駆動源402はモーター402Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター402Mは電気的に接続されたモータードライバー302を介してロボット制御装置20により制御される(図3参照)。なお、第2駆動源402はモーター402Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター402Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよい。また、第2回動軸O2は、第1回動軸O1に直交する軸と平行であってもよい。
そして、第2アーム部材13と第3アーム部材14とは、関節(ジョイント)173を介して連結されている。関節173は、互いに連結された第2アーム部材13と第3アーム部材14のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。これにより、第3アーム部材14は、第2アーム部材13に対して水平方向と平行な回動軸O3を中心に回動可能となっている。第3回動軸O3は、第2回動軸O2と平行である。この第3回動軸O3回りの回動は、第3駆動源403の駆動によりなされる。また、第3駆動源403は、モーター403Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター403Mは電気的に接続されたモータードライバー303を介してロボット制御装置20により制御される(図3参照)。なお、第3駆動源403はモーター403Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター403Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよい。
それから、第3アーム部材14と第4アーム部材15とは、関節(ジョイント)174を介して連結されている。関節176は、互いに連結された第3アーム部材14と第4アーム部材15のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。これにより、第4アーム部材15は、第3アーム部材14(基台11)に対し、第3アーム部材14の中心軸方向と平行な第4回動軸O4を中心に回動可能となっている。第4回動軸O4は、第3回動軸O3と直交している。この第4回動軸O4回りの回動は、第4駆動源404の駆動によりなされる。また、第4駆動源404は、モーター404Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター404Mは電気的に接続されたモータードライバー304を介してロボット制御装置20により制御される(図3参照)。なお、第4駆動源404はモーター404Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター404Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよい。また、第4回動軸O4は、第3回動軸O3に直交する軸と平行であってもよい。
さらに、第4アーム部材15とリスト16の第5アーム部材17とは、関節(ジョイント)175を介して連結されている。関節175は、互いに連結された第4アーム部材15とリスト16の第5アーム部材17のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。これにより、リスト16の第5アーム部材17は、第4アーム部材15に対して水平方向(y軸方向)と平行な第5回動軸O5を中心に回動可能となっている。第5回動軸O5は、第4回動軸O4と直交している。この第5回動軸O5回りの回動は、第5駆動源405の駆動によりなされる。また、第5駆動源405は、モーター405Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター405Mは電気的に接続されたモータードライバー305を介してロボット制御装置20により制御される(図3参照)。なお、第5駆動源405はモーター405Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター405Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよい。
そして、リスト16の第5アーム部材17と第6アーム部材18とは、関節(ジョイント)176を介して連結されている。関節176は、互いに連結されたリスト16の第5アーム部材17と第6アーム部材18のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。これにより、リスト16の第6アーム部材18は、第5アーム部材17に対し、第6回動軸O6を中心に回動可能となっている。回動軸O6は、回動軸O5と直交している。この第6回動軸O6回りの回動は、第6駆動源406の駆動によりなされる。また、第6駆動源406の駆動は、モーターとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター406Mは電気的に接続されたモータードライバー306を介してロボット制御装置20により制御される(図3参照)。なお、第6駆動源406はモーター406Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター406Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよい。また、第5回動軸O5は、第4回動軸O4に直交する軸と平行であってもよく、また、第6回動軸O6は、第5回動軸O5に直交する軸と平行であってもよい。
図3に示すように、駆動源401〜406には、それぞれのモーターまたは減速機に、第1位置センサー(第1角度センサー)411、第2位置センサー(第2角度センサー)412、第3位置センサー(第3角度センサー)413、第4位置センサー(第4角度センサー)414、第5位置センサー(第5角度センサー)415、第6位置センサー(第6角度センサー)416が設けられている。これらの位置センサーとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、エンコーダー、ロータリーエンコーダー、レゾルバー、ポテンショメーター等を用いることができる。これらの位置センサー411〜416により、それぞれ、駆動源401〜406のモーターまたは減速機の軸部の回転角度を検出する。この駆動源401〜406のモーターとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーター、圧電素子を用いた圧電モーター等が挙げられる。
また、図2に示すように、ロボット本体10は、慣性センサーとして、ロボットアーム5に設けられた角速度センサー31を有している。角速度センサー31の設置箇所は、特に限定されないが、本実施形態では、角速度センサー31は、ロボットアーム5の先端部、すなわち、リスト16の第6アーム部材18の先端部に設置されている。換言すれば、角速度センサー31は、後述する力覚センサー81が設けられている部材(部位)に設置されている。これにより、角速度センサー31により、ロボットアーム5の力覚センサー81が設けられている部位の角速度を検出することができ、これにより、ロボットアーム5の力覚センサー81が設けられている部位の速度を精度良く求めることができる。なお、角速度センサー31が他の部位に設けられている場合でも、角速度センサー31の検出結果に基づいて、ロボットアーム5の力覚センサー81が設けられている部位の角速度や速度を求めることができる。
なお、角速度センサー31としては、特に限定されず、例えば、ジャイロセンサー等を用いることができる。また、角速度センサー31としては、本実施形態では、互いに直交する3つの検出軸の回りの角速度を検出するものを用いるが、これに限らず、例えば、前記3つの検出軸のうちの1軸の回りの角速度または2軸の回りの角速度を検するものでもよい。また、角速度センサー31の数は、1つでもよく、また、複数でもよい。
また、本実施形態では、慣性センサーとして、角速度センサーを用いているが、これに限定されず、例えば、加速度センサーを用いてもよい。
また、図2に示すように、ロボット本体10は、ロボットアーム5のリスト16のアーム部材18の先端部(リスト16のアーム部材18とハンド91との間)に設けられた力覚センサー81を有している。
力覚センサー81は、ハンド91が把持した後述する挿入物41を介して受ける反力等の力やモーメントを検出するものである。この力覚センサー81としては、特に限定されず、各種のものを用いることができるが、その1例としては、例えば、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の各軸方向の力および各軸回りのモーメントを検出する6軸力センサー等が挙げられる。なお、以下では、力とモーメントとを含めて力とも言う。この力覚センサー81の検出結果、すなわち、力覚センサー81から出力される信号は、ロボット制御装置20に入力される。
次に、力覚センサー81の初期化の1例について説明する。そして、その説明のため、力覚センサー81の一部分の回路構成を説明する。
図4に示すように、力覚センサー81は、受けた外力に応じて電荷(信号)を出力する圧電素子82と、圧電素子82から出力された電荷を電圧に変換する変換回路86とを有している。変換回路86は、オペアンプ83と、コンデンサー84と、スイッチング素子85とを有する。オペアンプ83の反転入力端子(マイナス入力)は、圧電素子82に接続され、オペアンプ83の非反転入力端子(プラス入力)は、グランド(基準電位点)に接地されている。また、オペアンプ83の出力端子は、後段の回路に接続されている。コンデンサー84は、オペアンプ83の反転入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチング素子85は、オペアンプ83の反転入力端子と出力端子との間に接続され、コンデンサー84と並列接続されている。また、スイッチング素子85は、駆動回路(図示せず)に接続されており、駆動回路からのオン/オフ信号に従い、スイッチング素子85はスイッチング動作を実行する。
スイッチング素子85がオフの場合、圧電素子82から出力された電荷は、コンデンサー84に蓄えられ、電圧として後段の回路に出力され、これにより、力検出を行うことができる。次に、スイッチング素子85がオンになった場合、コンデンサー84の両端子間が短絡される。その結果、コンデンサー84に蓄えられた電荷は、放電されて0クーロンとなり、後段の回路に出力される電圧は、0ボルトとなる。スイッチング素子85がオンとなることを、変換回路86をリセットすると言う。すなわち、このようなスイッチング素子85を有する変換回路86を備えた力覚センサーを用いる本実施形態では、スイッチング素子85がオンしたときに、力覚センサー81の初期化(ゼロ点補正)が開始され、スイッチング素子85がオンしているときが、力覚センサー81の初期化状態であり、スイッチング素子85がオフしたときに、力覚センサー81の初期化状態が解除される(初期化を終了する)。
なお、理想的な変換回路86から出力される電圧は、圧電素子82から出力される電荷量に比例する。
スイッチング素子85としては、特に限定されず、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いることができる。なお、スイッチング素子85としては、半導体スイッチング素子に限らず、例えば、メカニカルスイッチ等を用いてもよい。また、力覚センサー81の構成は、前記の構成に限定されないことは言うまでもない。
図3に示すように、ロボット本体10は、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。すなわち、駆動源401〜406、位置センサー411〜416、角速度センサー31、力覚センサー81は、それぞれ、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。
そして、ロボット制御装置20は、アーム部材12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、ロボットロボット制御装置20は、位置センサー411〜416、角速度センサー31、力覚センサー81により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角速度や回転角度等をそれぞれ制御する。この場合、ロボット制御装置20は、例えば、インピーダンス制御(力制御)、位置制御等の所定の制御を行う。この制御プログラムは、ロボット制御装置20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
なお、図1に示すように、基台11は、ロボット1が垂直多関節ロボットの場合、当該垂直多関節ロボットの最も下方に位置し、設置スペースの床101に固定される部分である。この基台11内には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜306等が収納されている。
また、リスト16には、その先端部(第4アーム部材15と反対側の端部)に、エンドエフェクターとして、例えば、腕時計等のような精密機器を把持するハンド91が着脱可能に装着される(図2参照)。なお、ハンド91としては、特に限定されず、例えば、複数本の指部(フィンガー)を有する構成のものが挙げられる。そして、このロボット1は、ハンド91で精密機器を把持したまま、アーム部材12〜15やリスト16等の動作を制御することにより、当該精密機器を搬送することができる。
次に、図1〜図3を参照し、ロボット制御装置20の構成について説明する。
ロボット制御装置20は、第1駆動源401の作動を制御する第1駆動源制御部201と、第2駆動源402の作動を制御する第2駆動源制御部202と、第3駆動源403の作動を制御する第3駆動源制御部203と、第4駆動源404の作動を制御する第4駆動源制御部204と、第5駆動源405の作動を制御する第5駆動源制御部205と、第6駆動源406の作動を制御する第6駆動源制御部206とを有している。
ロボット制御装置20は、ロボット1が行う処理の内容に基づいてリスト16の先端部の目標位置、すなわち、リスト16に装着されたハンド91の目標位置を求め、その目標位置にハンド91を移動させるための軌道を生成する。そして、ロボット制御装置20は、その生成した軌道に沿ってハンド91(リスト16)が移動するように、各駆動源401〜406の回転角度を所定の制御周期ごとに測定し、この測定結果に基づいて演算した値をそれぞれ各駆動源401〜406の位置指令として駆動源制御部201〜206に出力する。また、ロボットロボット制御装置20は、位置センサー411〜416、角速度センサー31、力覚センサー81により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動をそれぞれ制御する。
また、このロボット1では、力覚センサー81を用いた作業を行う際、ロボット制御装置20の制御により、力覚センサー81の初期化(ゼロ点補正)を行う。そして、その力覚センサー81の初期化については、ロボットアーム5が減速を開始した後に力覚センサー81の初期化を開始し、ロボットアーム5の速度が等速度のときに、力覚センサー81の初期化状態を解除する。前記「等速度」には、ロボットアーム5が移動している場合のみならず、停止している場合も含まれる。なお、以下では、力覚センサー81の初期化を単に「初期化」とも言う。
作業の際、例えば、ロボットアーム5を停止させる動作があり、ロボットアーム5を停止させた後、移動させて力覚センサー81を用いた作業を行う場合、ロボットアーム5を停止させる前から力覚センサー81の初期化を開始することにより、初期化のためのみに要する時間を短縮することができ、力覚センサーを用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができる。
そして、ロボットアーム5の速度が等速度のとき、この場合は、ロボットアーム5が停止しているときは、ロボットアーム5に加速度が加わらないので、そのときに力覚センサー81の初期化状態を解除し、初期化を終了することにより、力覚センサー81を適正に初期化することができる。
なお、ロボット制御装置20は、ロボット1の動作命令(コマンド等)に基づいて、ロボットアーム5の状態、例えば、ロボットアーム5が等速度で移動中、減速開始、減速中、停止、移動開始等の状態を把握している。
ここで、力覚センサー81の初期化とは、力覚センサー81の出力値(力検出値)を所定値(基準値)とすることである。換言すれば、力覚センサー81の初期化とは、例えば、ワークの重量のバラツキやロボットアーム5の姿勢等による重力の影響、回路のリーク電流や熱膨張等によるドリフトの影響等をなくすかまたは減少させることである。すなわち、ワークの重量のバラツキやロボットアーム5の姿勢等による重力の影響、回路のリーク電流や熱膨張等によるドリフトの影響等で力覚センサー81から出力される値を所定値とすることである。前記所定値としては、「0」が好ましい。
具体例としては、例えば、前述したように、力覚センサー81のスイッチング素子85をオンし(閉じ)、コンデンサー84に蓄積された電荷を放電することである(図4参照)。そして、前述したように、スイッチング素子85がオンしたときに、力覚センサー81の初期化が開始され、スイッチング素子85がオンしているときが、力覚センサー81の初期化状態であり、スイッチング素子85がオフしたときに、力覚センサー81の初期化状態が解除される(初期化を終了する)。
また、等速度とは、速度が全く変化しない場合に限らず、0.2秒間における速度の最大値と最小値との差の絶対値が2mm毎秒(mm/sec)以下のことである。また、等速度には、ロボットアーム5が移動している場合のみならず、停止している場合も含まれる。
また、ロボット制御装置20は、角速度センサー31の検出結果に基づいてロボットアーム5の速度を求め、その速度の振動の振幅を求め、求められた前記振幅が閾値Aよりも小さい場合に、ロボットアーム5の速度が等速度であると判別することが好ましい。また、ロボット制御装置20は、角速度センサー31の検出結果に基づいてロボットアーム5の速度を求め、その速度の振動の振幅を求め、求められた前記振幅が閾値Aよりも小さく、かつ、求められた前記速度が閾値Bよりも小さい場合に、ロボットアーム5の速度が等速度であると判別することがより好ましい。これにより、適正に初期化を行うことができる。
また、閾値Aは、100μm以下であることが好ましく、5μmであることがより好ましい。
閾値Aを前記の値に設定することにより、初期化の際、力覚センサー81に対し、ロボットアーム5の移動(変位)により加速度が加わることを抑制することができ、適正に力覚センサー81を初期化することができる。
また、閾値Bは、20mm毎秒(mm/sec)以下であることが好ましく、1mm毎秒(mm/sec)であることがより好ましい。
閾値Bを前記の値に設定することにより、初期化の際、力覚センサー81に対し、ロボットアーム5の移動(変位)により加速度が加わることを抑制することができ、適正に力覚センサー81を初期化することができる。
また、ロボット制御装置20により求められた前記振幅が閾値Aよりも小さい場合にロボットアーム5の速度が等速度であると判別する場合は、初期化状態を解除するタイミングは、前記振幅が閾値Aよりも小さいときであれば特に限定されないが、前記振幅が閾値Aよりも小さくなった時点であることが好ましい。すなわち、前記振幅が閾値Aよりも小さくなった時に、力覚センサー81の初期化状態を解除することが好ましい。これにより、サイクルタイムをより短くすることができる。
また、ロボット制御装置20により求められた前記振幅が閾値Aよりも小さく、かつ、ロボット制御装置20により求められた前記速度が閾値Bよりも小さい場合にロボットアーム5の速度が等速度であると判別する場合は、初期化状態を解除するタイミングは、前記振幅が閾値Aよりも小さく、かつ、前記速度が閾値Bよりも小さいときであれば特に限定されないが、前記振幅が閾値Aよりも小さくなり、かつ、前記速度が閾値Bよりも小さくなった時点であることが好ましい。すなわち、前記振幅が閾値Aよりも小さくなり、かつ、前記速度が閾値Bよりも小さくなった時に、力覚センサー81の初期化状態を解除することが好ましい。これにより、サイクルタイムをより短くすることができる。
また、ロボットアーム5の速度が等速度であるか否かを判定する際、ロボット制御装置20により求められた振幅が閾値Aよりも小さいか否かを判定する際、ロボット制御装置20により求められた速度が閾値Bよりも小さいか否かを判定する際に、それぞれ、ロボットアーム5のどの部位の速度を判定の対象とするかは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、ロボットアーム5の力覚センサー81が設けられている部位であることが好ましい。すなわち、ロボットアーム5の力覚センサー81が設けられている部位の速度に基づいて、ロボットアーム5の速度が等速度であるか否かを判定することが好ましい。なお、本実施形態では、力覚センサー81がリスト16の第6アーム部材18とハンド91との間に設置されているので、それぞれ、ロボットアーム5の先端部、すなわち、リスト16の第6アーム部材18の先端部の速度が判定の対象である。これにより、初期化の際、力覚センサー81に対し、ロボットアーム5の移動(変位)により加速度が加わることを抑制することができ、適正に力覚センサー81を初期化することができる。
以下、ロボット1の力覚センサー81を用いた作業と、力覚センサー81の初期化について、具体例を挙げ、図5〜図10に基づいて詳細に説明する。また、以下の説明では、ロボット制御装置20の制御動作についても同時に説明する。
力覚センサー81を用いた作業としては、特に限定されないが、本実施形態では、図7〜図10に示すように、ハンド91で、突起(挿入部)42を有する第1部材(第1組立対象物)である挿入物41を把持し、その挿入物41(突起42)を、インピーダンス制御により、第2部材(第2組立対象物)である挿入対象物46の穴(開口)47に挿入する作業を例に挙げる。この作業では、第2の位置に、挿入対象物46が配置されており、ロボット制御装置20の制御により、まず、ロボットアーム5を第1の位置に移動させ、次に、第1の位置から第2の位置に移動させ、挿入物41を挿入対象物46の穴47に挿入し、その後、ロボットアームを第3の位置に移動させる。なお、上記および下記において、「ロボットアーム5を第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動」とは、それぞれ、リスト16やハンド91を第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動することである。
この作業では、まず、図6および図7に示すように、ロボットアーム5の第1の位置への移動を開始する(ステップS101)。
図5に示すように、ロボットアーム5は、加速期間、等速期間を経て、減速を開始する。そして、ロボットアーム5が減速を開始した後(図5に示す例では、減速を開始したタイミングで)、力覚センサー81の初期化を開始する(ステップS102)。
次に、図5および図8に示すように、ロボットアーム5の第1の位置への移動が完了すると(ステップS103)、角速度センサー31により角速度の検出を開始する(ステップS104)。そして、前述したように、角速度センサー81の検出結果に基づいてロボットアーム5の速度や速度の振動の振幅を求め、その値と閾値とを比較し、所定のタイミングで、力覚センサー81の初期化状態を解除し、初期化を終了する(ステップS105)。
次に、各動作条件(パラメーター)を通信し、設定する(ステップS106)。
次に、ロボットアーム5の第2の位置への移動を開始する(ステップS107)。
次に、挿入物41が挿入対象物46に接触する前に、インピーダンス制御を開始する(ステップS108)。このインピーダンス制御により、挿入物41を挿入対象物46に倣わせることができ、挿入物41が挿入対象物46に接触する瞬間や接触した接触状態においてもその挿入物41に無理な力が加わることを防止することができる。そして、図9に示すように、ロボットアーム5が第2の位置に移動し、前記インピーダンス制御により、挿入物41が挿入対象物46の穴47に挿入される(ステップS109)(図10参照)。
次に、図10に示すように、ロボットアーム5を第3の位置に移動させ(ステップS110)、インピーダンス制御を終了する(ステップS111)。
次に、挿入物41が挿入対象物46の穴47に挿入されたか否かを判断し(ステップS112)、挿入されていないと判断した場合は、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行し、挿入されていると判断した場合は、作業を終了する。
なお、等速期間において力覚センサー81の検出値の振幅が閾値Aよりも小さくならず、挿入物41が挿入対象物46に接触する可能性が高くなった場合は、例えば、ロボットアーム5を、一旦、停止させて初期化を行ってもよい。
以上説明したように、このロボット1では、第1の位置から第2の位置にロボットアーム5を移動させる際に、ロボットアーム5を第1の位置に停止させる前から力覚センサー81の初期化を開始することにより、初期化のためのみに要する時間を短縮することができる。これにより、力覚センサー81を用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができ、作業効率を向上させることができる。
また、ロボットアーム5を第1の位置に停止させずに、ロボットアーム5の速度が等速度のときに、力覚センサー81の初期化状態を解除することもでき、この場合は、初期化のためのみに要する時間を短縮することができる他、ロボットアーム5の第1の位置への停止、再始動のための時間を省略することができる。これにより、力覚センサー81を用いた作業におけるサイクルタイムを短縮することができ、作業効率を向上させることができる。
<第2実施形態(ロボット)>
図11は、本発明のロボットの第2実施形態を示す概略図である。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11に示すように、第2実施形態のロボット1Aは、双腕ロボットであり、そのロボット本体10は、2つのロボットアーム5と、各ロボットアーム5を支持する基台(支持部)としての胴部110とを備えている。このロボット1は、例えば、2つのハンド91の一方で挿入物41を把持し、他方で挿入対象物46を把持して作業を行うことができる。
このロボット1Aによれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このロボット1は、双腕ロボットであるので、多彩な動作を行うことができ、多彩な作業を行うことができる。
なお、ロボットアームの数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。
<実施形態(ロボットシステム)>
図12は、本発明のロボットシステムの実施形態を示す斜視図である。
以下、ロボットシステムの実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12に示すように、ロボットシステム100は、ロボット1Bと、ロボット1Bと別体であるロボット制御装置(制御部)20とを有している。ロボット1Bは、第1実施形態のロボット1からロボット制御装置20を除いたものである。また、ロボット1Bと、ロボット制御装置20とは、ケーブル25で電気的に接続されている。
なお、ロボット1bと、ロボット制御装置20とが、無線で通信を行うように構成されていてもよい。
このロボットシステム100によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態は、前記第2実施形態にも適用することができる。
以上、本発明のロボット、ロボットシステムおよびロボット制御装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、力覚センサーを用いた制御として、インピーダンス制御を例に挙げて説明したが、本発明では、これに限定されず、この他、例えば、コンプライアンス制御等が挙げられる。
また、前記第1、第3実施形態では、ロボットアームの回動軸の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、ロボットアームの回動軸の数は、例えば、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。すなわち、第1、第3本実施形態では、リストが2本のアーム部材を有しているので、ロボットアームのアーム部材の本数は、6本であるが、本発明では、これに限定されず、ロボットアームのアーム部材の本数は、例えば、2本、3本、4本、5本または7本以上でもよい。
また、本発明では、ロボット(ロボット本体)は、他の形式のロボットであってもよい。具体例としては、例えば、脚部を有する脚式歩行(走行)ロボット、スカラーロボット、ハンドラー、生産専用装置等が挙げられる。
1、1A、1B……ロボット(産業用ロボット)
10……ロボット本体
100……ロボットシステム
110……胴部
11……基台
12、13、14、15、17、18……アーム部材
16……リスト
171、172、173、174、175、176……関節(ジョイント)
20……ロボット制御装置
101……床
201、202、203、204、205、206……駆動源制御部
301、302、303、304、305、306……モータードライバー
401、402、403、404、405、406……駆動源
401M、402M、403M、404M、405M、406M……モーター
411、412、413、414、415、416……位置センサー
5……ロボットアーム
25……ケーブル
31……角速度センサー
41……挿入物
42……突起
46……挿入対象物
47……穴
81……力覚センサー
82……圧電素子
83……オペアンプ
84……コンデンサー
85……スイッチング素子
86……変換回路
91……ハンド
O1、O2、O3、O4、O5、O6……回動軸

Claims (11)

  1. ロボットアームと、
    力覚センサーと、
    前記ロボットアームの作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除することを特徴とするロボット。
  2. 前記ロボットアームに設けられ、角速度または加速度を検出する慣性センサーを有し、
    前記制御部は、前記慣性センサーの検出結果に基づいて前記ロボットアームの速度を求め、前記速度の振動の振幅が閾値Aよりも小さい場合に、前記ロボットアームの速度が等速度であると判別する請求項1に記載のロボット。
  3. 前記閾値Aは、0.1mm以下である請求項2に記載のロボット。
  4. 前記制御部は、前記制御部により求められた前記速度の振動の振幅が前記閾値Aよりも小さくなった時に、前記力覚センサーの初期化状態を解除する請求項2または3に記載のロボット。
  5. 前記ロボットアームに角速度または加速度を検出する慣性センサーが設けられ、
    前記制御部は、前記慣性センサーの検出結果に基づいて前記ロボットアームの速度を求め、前記速度の振動の振幅が閾値Aよりも小さく、かつ、前記速度が閾値Bよりも小さい場合に、前記ロボットアームの速度が等速度であると判別する請求項1に記載のロボット。
  6. 前記閾値Aは、0.1mm以下である請求項5に記載のロボット。
  7. 前記閾値Bは、20mm毎秒(mm/sec)以下である請求項5または6に記載のロボット。
  8. 前記制御部は、前記制御部により求められた前記速度の振動の振幅が前記閾値Aよりも小さくなり、かつ、前記制御部により求められた前記速度が前記閾値Bよりも小さくなった時に、前記力覚センサーの初期化状態を解除する請求項5ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
  9. 前記力覚センサーは、前記ロボットアームに設けられており、
    前記制御部は、前記ロボットアームの前記力覚センサーが設けられている部位の速度に基づいて、前記ロボットアームの速度が等速度であるか否かを判定する請求項1ないし8のいずれか1項に記載のロボット。
  10. ロボットアームと力覚センサーとを有するロボットと、
    前記ロボットアームの作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除することを特徴とするロボットシステム。
  11. ロボットアームと力覚センサーとを有するロボットの作動を制御するロボット制御装置であって、
    前記ロボットアームが減速を開始した後に前記力覚センサーの初期化を開始し、前記ロボットアームの速度が等速度のときに、前記力覚センサーの初期化状態を解除することを特徴とするロボット制御装置。
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