JP2015003349A - ロボット - Google Patents

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勇 ▲瀬▼下
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【課題】消費電力を低減し、位置制御および力制御に対応することができるロボットを提供すること。【解決手段】本発明のロボットは、少なくとも1つの第1の駆動源を有し、前記第1の駆動源により駆動する第1のロボットアーム31と、少なくとも1つの第2の駆動源を有し、前記第2の駆動源により駆動する第2のロボットアーム32と、前記第1の駆動源および前記第2の駆動源の作動を制御する制御部と、を備え、前記第1の駆動源の回生を行う際に、前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行うように構成されており、前記制御部は、前記第2の駆動源の力行の際に消費する消費電力を求め、前記消費電力に基づいて、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアーム31の動作を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットに関するものである。
2つのロボットアームを備えたロボットが知られている。このロボットアームは複数の腕部が回動可能に連結され、最も先端側の腕部には、エンドエフェクタとして、例えば、ハンドが装着される。そして、ロボットは、2つのロボットアームのハンドの一方または両方で対象物を把持し、種々の作業を行う。
このようなロボットでは、ロボットアームの減速の際は、そのロボットアームを駆動するモーターが回生動作となり、そのモーターから電力が生成され、その電力は、コンデンサーに蓄積される。また、コンデンサーの電圧がその耐圧を超えてしまうことを防止するため、コンデンサーに蓄積しきれない余剰分の電力は、回生抵抗と呼ばれる抵抗で消費されている。このため、消費電力が高いという問題があった。また、回生抵抗で消費できる電力は限界があるので、回生電力によりロボットアームの減速時間、最高速度が制限されてしまい、作業時間を短縮できないという問題もあった。
また、特許文献1には、複数の腕部が回動可能に連結され、各腕部を対応するモーターで回動させる1つのロボットアームを備えたロボットが開示されている。このロボットでは、1つ以上のモーターの回生時に、他のモーターが力行を行う。
特開2012−192484号公報
しかしながら、通常は、例えば、ロボットアームを加速する場合は、そのロボットアームを構成するすべての腕部を加速するが、特許文献1に記載のロボットでは、ロボットアームの腕部単位で回生と力行とを行うので、腕部によっては、通常よりも短い時間で急加減速する必要があり、このため、加減速度、最高速度が高くなり、これにより、振動が大きくなってしまう。また、多くの腕部の高速動作が必要な場合、回生電力を消費する腕部がないことがあり、十分な効果は期待できない。また、位置制御動作のみに対応し、力制御動作には対応していない。
なお、回生とは、モーターから電力が生成さるようにモーターを作動させること、すなわちモーターを発電機として作動させることである。腕部の動作としては、具体的には、例えば、減速動作等が挙げられる。
また、力行とは、モーターに電力を供給してそのモーターを作動させることである。腕部の動作としては、具体的には、例えば、加速動作、定速動作、力制御動作等が挙げられる。
本発明の目的は、消費電力を低減し、位置制御および力制御に対応することができるロボットを提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本発明のロボットは、少なくとも1つの第1の駆動源を有し、前記第1の駆動源により駆動する第1のロボットアームと、
少なくとも1つの第2の駆動源を有し、前記第2の駆動源により駆動する第2のロボットアームと、
前記第1の駆動源および前記第2の駆動源の作動を制御する制御部と、を備え、
前記第1の駆動源の回生を行う際に、前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行うように構成されており、
前記制御部は、前記第2の駆動源の力行の際に消費する消費電力を求め、前記消費電力に基づいて、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアームの動作を設定することを特徴とする。
これにより、回生により生じた電力を力行において用いるので、回生抵抗を設けることなく、回生により生じた電力が蓄積されるコンデンサーの電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
また、回生により生じた電力を力行において用いるので、消費電力を低減することができる。また、ロボットアーム単位で回生と力行とを行うので、腕部単位で回生と力行とを行う場合のように無理に回生や力行を行う必要がなく、無理な動作を行う必要がないので、振動が生じ難く、また、迅速に作業を行うことができる。
また、ロボットアーム単位で回生と力行とを行うので、位置制御および力制御のそれぞれに対応することができる。
本発明のロボットでは、前記第1のロボットアームの動作の設定は、前記第1のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方の設定であることが好ましい。
これにより、第1の駆動源の回生の際にその第1の駆動源で生成される電力を所定値以下に設定し、これによって、第1の駆動源の回生により生じた電力が蓄積されるコンデンサーの電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
本発明のロボットでは、前記制御部は、前記消費電力が多いほど、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアームの速度を大きく設定するか、または、前記第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定することが好ましい。
これにより、第1の駆動源の回生を行う際の第1のロボットアームの速度を大きく設定したり、第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定することにより、作業時間を短縮することができる。
本発明のロボットでは、前記制御部は、前記消費電力が第1の値の場合と、前記第1の値よりも大きい第2の値の場合において、前記第1の駆動源の回生を行う際、前記第1のロボットアームの速度を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定するか、または、前記第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定することが好ましい。
これにより、前記消費電力が第2の値の場合の方が第1の値の場合よりも、第1の駆動源の回生を行う際の第1のロボットアームの速度を大きく設定したり、第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定することにより、作業時間を短縮することができる。
本発明のロボットでは、前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行う際、前記第1の駆動源で生成された電力が前記第2の駆動源の力行において使用する電力に対して不足する場合は、電源から前記第2の駆動源に電力を供給することが好ましい。
これにより、第1の駆動源で生成された電力が不足することによりロボットが作動できなくなることを防止することができる。
本発明のロボットでは、コンデンサーを有し、
前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行う際、前記第1の駆動源で生成された電力が前記第2の駆動源の力行において使用する電力に対して余る場合は、前記余る電力を前記コンデンサーに蓄積することが好ましい。
これにより、コンデンサーに蓄積された電力を利用することができるので、消費電力を低減することができる。
本発明のロボットでは、前記コンデンサーの電圧を検出する検出部を有し、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方を調整することが好ましい。
これにより、第1の駆動源の回生を行う際の第1のロボットアームの速度を大きく再設定したり、第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく再設定することにより、作業時間を短縮することができる。また、回生により生じた電力が蓄積されるコンデンサーの電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
本発明のロボットでは、前記第2の駆動源の回生を行う際に、前記第2の駆動源で生成された電力を用いて前記第1の駆動源の力行を行うように構成されており、
前記制御部は、前記第1の駆動源の力行の際に消費する消費電力を求め、前記消費電力に基づいて、前記第2の駆動源の回生を行う際の前記第2のロボットアームの動作を設定することが好ましい。
これにより、回生により生じた電力を力行において用いるので、回生抵抗を設けることなく、回生により生じた電力が蓄積されるコンデンサーの電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
また、回生により生じた電力を力行において用いるので、消費電力を低減することができる。また、ロボットアーム単位で回生と力行とを行うので、腕部単位で回生と力行とを行う場合のように無理に回生や力行を行う必要がなく、無理な動作を行う必要がないので、振動が生じ難く、また、迅速に作業を行うことができる。
また、ロボットアーム単位で回生と力行とを行うので、位置制御および力制御のそれぞれに対応することができる。
本発明のロボットでは、前記第2のロボットアームの動作の設定は、前記第2のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方の設定であることが好ましい。
これにより、第2の駆動源の回生の際にその第2の駆動源で生成される電力を所定値以下に設定し、これによって、第2の駆動源の回生により生じた電力が蓄積されるコンデンサーの電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
本発明のロボットでは、前記制御部は、前記消費電力が多いほど、前記第2の駆動源の回生を行う際の前記第2のロボットアームの速度を大きく設定するか、または、前記第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定することが好ましい。
これにより、第2の駆動源の回生を行う際の第2のロボットアームの速度を大きく設定したり、第2のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定することにより、作業時間を短縮することができる。
本発明のロボットでは、前記制御部は、前記消費電力が第1の値の場合と、前記第1の値よりも大きい第2の値の場合において、前記第2の駆動源の回生を行う際、前記第2のロボットアームの速度を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定するか、または、前記第2のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定することが好ましい。
これにより、前記消費電力が第2の値の場合の方が第1の場合よりも、第2の駆動源の回生を行う際の第2のロボットアームの速度を大きく設定したり、第2のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定することにより、作業時間を短縮することができる。
本発明のロボットでは、前記第2の駆動源で生成された電力を用いて前記第1の駆動源の力行を行う際、前記第2の駆動源で生成された電力が前記第1の駆動源の力行において使用する電力に対して不足する場合は、電源から前記第1の駆動源に電力を供給することが好ましい。
これにより、第2の駆動源で生成された電力が不足することによりロボットが作動できなくなることを防止することができる。
本発明のロボットでは、コンデンサーを有し、
前記第2の駆動源で生成された電力を用いて前記第1の駆動源の力行を行う際、前記第2の駆動源で生成された電力が前記第1の駆動源の力行において使用する電力に対して余る場合は、前記余る電力を前記コンデンサーに蓄積することが好ましい。
これにより、コンデンサーに蓄積された電力を利用することができるので、消費電力を低減することができる。
本発明のロボットでは、前記コンデンサーの電圧を検出する検出部を有し、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第2の駆動源の回生を行う際の前記第2のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方を調整することが好ましい。
これにより、第2の駆動源の回生を行う際の第2のロボットアームの速度を大きく再設定したり、第2のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく再設定することにより、作業時間を短縮することができる。また、回生により生じた電力が蓄積されるコンデンサーの電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
本発明のロボットの第1実施形態におけるロボット本体を正面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットのロボット本体を背面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットのロボット本体の概略図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットのロボット制御装置の主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットのロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 図1に示すロボットにおける第1のロボットアームおよび第2のロボットアームの動作タイミング等を示す図である。 図1に示すロボットにおける記憶部に記憶されたテーブルを説明するための図である。 図1に示すロボットにおける記憶部に記憶されたテーブルを説明するための図である。 本発明のロボットの第2実施形態における主要部のブロック図である。 図11に示すロボットのロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明のロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のロボットの第1実施形態におけるロボット本体を正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットのロボット本体を背面側から見た斜視図である。図3は、図1に示すロボットのロボット本体の概略図である。図4は、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図5は、図1に示すロボットのロボット制御装置の主要部のブロック図である。図6は、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図7は、図1に示すロボットのロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。図8は、図1に示すロボットにおける第1のロボットアームおよび第2のロボットアームの動作タイミング等を示す図である。図9は、図1に示すロボットにおける記憶部に記憶されたテーブルを説明するための図である。図10は、図1に示すロボットにおける記憶部に記憶されたテーブルを説明するための図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1〜図3中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。また、図1では、リストの先端面の構成を示すため、ハンドの図示を省略し、図2も同様にした。
図1〜図4に示すロボット(産業用ロボット)100は、例えば腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができ、ロボット本体(本体部)10と、ロボット本体10の作動を制御するロボット制御装置(制御部)20(図4、図5参照)と、撮像装置(撮像部)として電子カメラ71とを有している。ロボット本体10と、ロボット制御装置20と、電子カメラ71とは、それぞれ、電気的に接続されている。また、ロボット制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が内蔵されたパーソナルコンピューター(PC)等で構成することができる。なお、ロボット本体10とロボット制御装置20とは、一体であってもよく、また、別体であってもよい。また、ロボット本体10と電子カメラ71とは、一体であってもよく、また、別体であってもよい。なお、ロボット制御装置20については、後で詳述する。
ロボット本体10は、基台11と、4本の腕部12、13、14、15と、リスト16と、6つの駆動源(第1の駆動源)401、402、403、404、405、406とを有する第1のロボットアーム31と、基台11と、4本の腕部12、13、14、15と、リスト16と、6つの駆動源(第2の駆動源)401、402、403、404、405、406とを有する第2のロボットアーム32とを備えている。なお、第1のロボットアーム31と第2のロボットアーム32とは、左右対称であり、その構成は、同様であるので、以下では代表的に、第1のロボットアーム31について説明し、第2のロボットアーム32については説明を省略する。
このロボット本体10は、基台11と、腕部12、13、14、15と、リスト16とが基端側から先端側に向ってこの順に連結された垂直多関節(6軸)ロボットの本体である。垂直多関節ロボットでは、基台11と、腕部12〜15と、リスト16とを総称して「腕部」と言うこともでき、腕部12を「第1腕部」、腕部13を「第2腕部」、腕部14を「第3腕部」、腕部15を「第4腕部」、リスト16を「第5腕部、第6腕部」と分けて言うことができる。なお、本実施形態では、リスト16は、第5腕部と、第6腕部とを有している。また、リスト16にはエンドエフェクタ等を取り付けることができる。
図3に示すように、腕部12〜15、リスト16は、それぞれ、基台11に対し独立して変位可能に支持されている。
この腕部12〜15、リスト16の長さは、それぞれ、特に限定されないが、図示の構成では、腕部12〜14の長さが、他の腕部15およびリスト16よりも長く設定されている。なお、例えば、第3腕部14の長さを第1腕部12および第2腕部13の長さよりも短くしてもよい。
基台11と第1腕部12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。そして、第1腕部12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回転軸O1を回転中心とし、その第1回転軸O1回りに回動可能となっている。第1回転軸O1は、基台11の設置面である床101の上面の法線と一致している。この第1回転軸O1回りの回動は、駆動源401の駆動によりなされる。また、駆動源401はモーター401Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター401Mは電気的に接続されたモータードライバー301を介してロボット制御装置20により制御される。駆動源401はモーター401Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター401Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。
第1腕部12と第2腕部13とは、関節(ジョイント)172を介して連結されている。そして、第2腕部13は、第1腕部12に対し、水平方向と平行な第2回転軸O2を軸中心として回動可能となっている。第2回転軸O2は、第1回転軸O1と直交している。この第2回転軸O2回りの回動は、駆動源402の駆動によりなされる。また、駆動源402はモーター402Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター402Mは電気的に接続されたモータードライバー302を介してロボット制御装置20により制御される。駆動源402はモーター402Mの他に設けた減速機(図示せず)によってモーター402Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第2回転軸O2は、第1回転軸O1に直交する軸と平行であってもよい。
第2腕部13と第3腕部14とは、関節(ジョイント)173を介して連結されている。そして、第3腕部14は、第2腕部13に対して水平方向と平行な回転軸O3を回転中心とし、その第3回転軸O3回りに回動可能となっている。第3回転軸O3は、第2回転軸O2と平行である。この第3回転軸O3回りの回動は、駆動源403の駆動によりなされる。また、駆動源403は、モーター403Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター403Mは電気的に接続されたモータードライバー303を介してロボット制御装置20により制御される。駆動源403はモーター403Mの他に減速機(図示せず)も設けてモーター403Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。
第3腕部14と第4腕部15とは、関節174を介して連結されている。そして、第4腕部15は、第3腕部14(基台11)に対し、第3腕部14の中心軸方向と平行な第4回転軸O4を回転中心とし、その第4回転軸O4回りに回動可能となっている。第4回転軸O4は、第3回転軸O3と直交している。この第4回転軸O4回りの回動は、駆動源404の駆動によりなされる。また、駆動源404は、モーター404Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター404Mは電気的に接続されたモータードライバー304を介してロボット制御装置20により制御される。駆動源404はモーター404Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター404Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第4回転軸O4は、第3回転軸O3に直交する軸と平行であってもよい。
第4腕部15とリスト16とは、関節175を介して連結されている。そして、リスト16は、第4腕部15に対して水平方向(y軸方向)と平行な第5回転軸O5を回転中心とし、その第5回転軸O5回りに回動可能となっている。第5回転軸O5は、第4回転軸O4と直交している。この第5回転軸O5回りの回動は、駆動源405の駆動によりなされる。また、駆動源405は、モーター405Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター405Mは電気的に接続されたモータードライバー305を介してロボット制御装置20により制御される。駆動源405はモーター405Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター405Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。また、リスト16は、関節(ジョイント)176を介して、第5回転軸O5と垂直な第6回転軸O6を回転中心とし、その第6回転軸O6回りにも回動可能となっている。回転軸O6は、回転軸O5と直交している。この第6回転軸O6回りの回動は、駆動源406駆動によりなされる。また、駆動源406の駆動は、モーター406Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター406Mは電気的に接続されたモータードライバー306を介してロボット制御装置20により制御される。駆動源406はモーター406Mの他に減速機(図示せず)も設けてモーター406Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第5回転軸O5は、第4回転軸O4に直交する軸と平行であってもよく、また、第6回転軸O6は、第5回転軸O5に直交する軸と平行であってもよい。
駆動源401〜406には、それぞれのモーターまたは減速機に、第1角度センサー411、第2角度センサー412、第3角度センサー413、第4角度センサー414、第5角度センサー415、第6角度センサー416が設けられている。これらの角度センサーとして、エンコーダ、ロータリーエンコーダ等が用いることができる。これらの角度センサー411〜416により、それぞれ、駆動源401〜406のモーターあるいは減速機の回転軸の回転角度を検出する。この駆動源401〜406のモーターとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いるのが好ましい。また、前記各ケーブルは、それぞれ、ロボット本体10を挿通していてもよい。
ロボット本体10は、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。すなわち、駆動源401〜406、角度センサー411〜416は、それぞれ、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。
そして、ロボット制御装置20は、腕部12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、ロボット制御装置20は、角度センサー411〜416により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角加速度、角速度、回転角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、ロボット制御装置20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
図1、図2に示すように、基台11は、ロボット本体10が垂直多関節ロボットの本体の場合、当該垂直多関節ロボットの最も下方に位置し、設置スペースの床101に固定される部分である。この固定方法としては、特に限定されず、例えば、図1、図2に示す本実施形態では、複数本のボルト111による固定方法を用いている。なお、基台11の設置スペースでの固定箇所としては、床の他に、設置スペースの壁や天井とすることもできる。
基台11は、中空の基台本体(ハウジング)112を有している。基台本体112は、円筒状をなす円筒状部113と、当該円筒状部113の外周部に一体的に形成された、箱状をなす箱状部114とに分けることができる。そして、このような基台本体112には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜306が収納されている。
腕部12〜15は、それぞれ、中空の腕部本体2と、駆動機構3と、封止手段4とを有している。なお、以下では、説明の都合上、第1腕部12が有する腕部本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「腕部本体2a」、「駆動機構3a」、「封止手段4a」と言い、第2腕部13が有する腕部本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「腕部本体2b」、「駆動機構3b」、「封止手段4b」と言い、第3腕部14が有する腕部本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「腕部本体2c」、「駆動機構3c」、「封止手段4c」と言い、第4腕部15が有する腕部本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「腕部本体2d」、「駆動機構3d」、「封止手段4d」と言うことがある。
また、関節171〜176は、それぞれ、回動支持機構(図示せず)を有している。この回動支持機構は、互いに連結された2本の腕部のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構、互いに連結された基台11と第1腕部12のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構、互いに連結された第4腕部15と第5リスト16のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構である。互いに連結された第4腕部15とリスト16とを一例とした場合、回動支持機構は、リスト16を第4腕部15に対し回動させることができる。また、各回動支持機構は、それぞれ、対応するモーターの回転速度を所定の減速比で減速して、その駆動力を対応する腕部、リスト16のリスト本体161、支持リング162に伝達する減速機(図示せず)を有している。
第1腕部12は、基台11の上端部(先端部)に水平方向に対し傾斜した姿勢で連結されている。この第1腕部12では、駆動機構3aがモーター402Mを有しており、腕部本体2a内に収納している。また、腕部本体2a内は、封止手段4aにより気密封止されている。
第2腕部13は、第1腕部12の先端部に連結されている。この第2腕部13では、駆動機構3bがモーター403Mを有しており、腕部本体2b内に収納している。また、腕部本体2a内は、封止手段4bにより気密封止されている。
第3腕部14は、第2腕部13の先端部に連結されている。この第3腕部14では、駆動機構3cがモーター404Mを有しており、腕部本体2c内に収納している。また、腕部本体2c内は、封止手段4cにより気密封止されている。
第4腕部15は、第3腕部14の先端部に、その中心軸方向と平行に連結されている。この腕部15では、駆動機構3dがモーター405M、406Mを有しており、腕部本体2d内に収納している。また、腕部本体2d内は、封止手段4dにより気密封止されている。
第4腕部15の先端部(基台11と反対側の端部)には、リスト16が連結されている。第1のロボットアーム31および第2のロボットアーム32のリスト16には、それぞれ、その先端部(第4腕部15と反対側の端部)に、エンドエフェクタとして、本実施形態では、例えば、腕時計等のような精密機器を把持するハンド(マニピュレーター)91、92(図3、図6参照)が着脱可能に装着される。ハンド91、92としては、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、ハンド91、92は、それぞれ、2本の指部(フィンガー)17、18と、指部(フィンガー)17、18を駆動する2つの駆動源(図示せず)とを有している。各駆動源の作動は、ロボット制御装置20により制御される。
このロボット100は、ロボット制御装置20により、ロボット本体10(腕部12〜15、リスト16、ハンド91、92等)、電子カメラ71の作動を制御することにより、ハンド91、92の一方または両方で対象物を把持し、作業を行う。作業としては、特に限定されず、例えば、対象物を穴に挿入する作業、2つの対象物を当接させる作業、2つの対象物を並べる作業、2つの対象物を接着剤で接着する作業等が挙げられる。なお、ハンド91、92の指部の本数は、それぞれ、2本に限定されず、3本以上であってもよい。
リスト16は、円筒状をなすリスト本体(第6腕部)161と、リスト本体161と別体で構成され、当該リスト本体161の基端部に設けられ、リング状をなす支持リング(第5腕部)162とを有している。
リスト本体161の先端面163は、平坦な面となっており、その先端面163は、ハンド91(92)等が装着される装着部となる。また、リスト本体161は、関節176を介して、第4腕部15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター406Mの駆動により、回転軸O6回りに回動する。
支持リング162は、関節175を介して、第4腕部15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター405Mの駆動により、リスト本体161ごと回転軸O5回りに回動する。
また、図3〜図5に示すように、ロボット本体10は、第1のロボットアーム31のリスト16の先端部(リスト16とハンド91との間)に設けられた力覚センサー81と、第2のロボットアーム32のリスト16の先端部(リスト16とハンド92との間)に設けられた力覚センサー82とを有している。なお、力覚センサー81、82は、それぞれ、前記の位置に限らず、例えば、ハンド91、92の基端部等に設けられていてもよい。
力覚センサー81、82は、それぞれ、ハンド91が把持した対象物、ハンド92が把持した対象物を介して受ける反力等の力やモーメントを検出するものである。この力覚センサー81、82としては、それぞれ、特に限定されず、各種のものを用いることができるが、その1例としては、例えば、互いに直交する3軸の各軸方向の力および各軸回りのモーメントを検出する6軸力センサー等が挙げられる。なお、以下では、力とモーメントとを含めて力と言う。
力覚センサー81、82の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、力覚センサー81、82は、それぞれ、平面視で、すなわち図3中の左右方向から見て、円形をなしている。
この力覚センサー81、82の検出結果、すなわち、力覚センサー81、82から出力される信号は、それぞれ、ロボット制御装置20に入力され、ロボット制御装置20は、力覚センサー81、82の検出結果に基づいて、例えば、力制御等の各種の制御を行う。
電子カメラ71は、撮像素子を有し、ロボット本体10が作業する領域、すなわち、可動範囲を撮像することができるようになっている。電子カメラ71により撮像し、作成された(得られた)画像データ(撮像データ)は、ロボット制御装置20に入力され、ロボット制御装置20は、前記画像データ(画像データから得られる画像を含む)に基づいて、ロボット本体10の作動を制御する。この制御としては、例えば、位置制御等が挙げられる。
次に、図1、図2、図4、図5を参照し、ロボット制御装置20の構成について説明する。
ロボット制御装置20は、ロボット本体10全体、すなわち、駆動源401、402、403、404、405、406、リスト16に装着されたハンド91、92の駆動源、電子カメラ71等の作動をそれぞれ制御する装置である。
図1、図2、図4に示すように、ロボット制御装置20は、駆動源401の作動を制御する駆動源制御部201と、駆動源402の作動を制御する駆動源制御部202と、駆動源403の作動を制御する駆動源制御部203と、駆動源404の作動を制御する駆動源制御部204と、駆動源405の作動を制御する駆動源制御部205と、駆動源406の作動を制御する駆動源制御部206とを有している。
ここで、ロボット制御装置20は、ロボット本体10が行う処理の内容に基づいてリスト16の先端部の目標位置、すなわち、リスト16に装着されたハンド91(92)の目標位置を求め、その目標位置にハンド91を移動させるための軌道を生成する。そして、ロボット制御装置20は、その生成した軌道に沿ってハンド91(リスト16)が移動するように、各駆動源401〜406の回転角度を所定の制御周期ごとに測定し、この測定結果に基づいて演算した値をそれぞれ各駆動源401〜406の位置指令Pcとして駆動源制御部201〜206に出力する。なお、前記および以下では、「値が入力、出力」等と表記しているが、これは、「その値に対応する信号が入力、出力」の意味である。
駆動源制御部201には、駆動源401の位置指令Pcの他、第1角度センサー411から検出信号が入力される。駆動源制御部201は、第1角度センサー411の検出信号から算出される駆動源401の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって駆動源401を駆動する。
すなわち、駆動源制御部201の第1減算器(図示せず)には、位置指令Pcが入力され、また、後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。駆動源制御部201では、第1角度センサー411から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた駆動源401の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして第1減算器に出力される。第1減算器は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(駆動源401の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を出力する。
また、駆動源制御部201は、第1減算器から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた駆動源401の角速度の目標値を演算する。そして、その駆動源401の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第1角速度指令)ωcとして第2減算器(図示せず)に出力する。なお、本実施形態では、フィードバック制御として、例えば、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
また、駆動源制御部201は、第1角度センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、駆動源401の角速度が算出され、その角速度が角速度フィードバック値ωfbとして第2減算器に出力される。
第2減算器には、角速度指令ωcが入力され、また、角速度フィードバック値ωfbが入力される。第2減算器は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(駆動源401の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を出力する。
また、駆動源制御部201は、第2減算器から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた駆動源401のトルクの目標値を演算する。そして駆動源制御部201は、その駆動源401のトルクの目標値(指令値)を示す信号をトルク指令として生成する。なお、本実施形態では、フィードバック制御として、例えば、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
駆動源制御部201は、そのトルク指令に基づいて、駆動源401の駆動信号(駆動電圧)を生成し、モータードライバー301を介してモーター401Mに供給する。
このようにして、駆動源401のトルクがその目標値と可及的に等しくなり、かつ、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなるとともに、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、駆動源401の駆動電流が制御される。
なお、駆動源制御部202〜駆動源制御部206については、それぞれ、前記駆動源制御部201と同様であるので、その説明は省略する。
また、第2のロボットアーム32については、前記第1のロボットアーム31と同様であるので、その説明は省略する。
また、図5に示すように、ロボット制御装置20は、記憶部21と、動作制御部22とを有している。記憶部21には、例えば、ロボット本体10を作動させるプログラム、各種の情報やテーブル等が記憶される。
また、図6に示すように、ロボット制御装置20は、電源41に電気的に接続される整流回路42と、整流回路42の後段に電気的に接続されたコンデンサー43と、コンデンサー43の後段に電気的に接続された電力変換回路44とを有している。
電源41は、交流電源である。また、整流回路42は、ダイオードを用いたブリッジ整流回路であり、電源41から出力される電圧(電流)を整流する。また、コンデンサー43は平滑用コンデンサーであり、整流回路42から出力される電圧を平滑化する。また、電力変換回路44は、複数のインバーター、すなわち、駆動源の数に応じたインバーターを有している、各インバーターは、それぞれ、コンデンサー43から出力される直流電圧を交流電圧に変換し、対応する駆動源に供給する。なお、電力変換回路44から出力する電力の大きさや量は、動作制御部22により設定される。
ここで、このロボット100では、ロボット制御装置20は、第1のロボットアーム31を減速させる際、すなわち、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の回生を行う際に、その駆動源401〜406で生成された電力(回生電力)を用いて第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行を行う。また、第2のロボットアーム32を減速させる際、すなわち、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の回生を行う際に、その駆動源401〜406で生成された電力(回生電力)を用いて第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行を行う。
なお、回生とは、駆動源から電力が生成さるように駆動源を作動させること、すなわち駆動源を発電機として作動させることである。第1のロボットアーム31の動作としては、具体的には、例えば、減速動作等が挙げられる。
また、力行とは、駆動源に電力を供給してその駆動源を作動させることである。第1のロボットアーム31の動作としては、具体的には、例えば、加速動作、定速動作、力制御動作等が挙げられる。
また、ロボット制御装置20は、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行を行う前に、その力行の際に消費する消費電力を求め、その消費電力に基づいて、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の回生を行う際の第1のロボットアーム31の動作を設定する。前記「第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の回生を行う際」には、駆動源401〜406の回生中のみならず、回生を行う直前も含まれる。また、第1のロボットアーム31の動作の設定としては、特に限定されないが、本実施形態では、第1のロボットアーム31の速度と、加速度との少なくとも一方を設定する。この場合、前記消費電力に基づいて、速度のみを設定してもよく、また、加速度のみを設定してもよいが、両方を設定することが好ましい。なお、本実施形態では、速度として、最高速度を設定し、加速度として、負の加速度、すなわち減速度(減速時の加速度)を設定する。この場合、消費電力が多いほど、第1のロボットアーム31の最大速度(速度)を大きく設定するか、または、第1のロボットアーム31の減速時の加速度の絶対値を大きく設定する。すなわち、消費電力が第1の値の場合と、第1の値よりも大きい第2の値の場合において、第1のロボットアーム31の最大速度(速度)を、第1の値の場合よりも第2の値の場合において大きく設定するか、または、第1のロボットアーム31の減速度時の加速度の絶対値を、第1の値の場合よりも第2の値の場合において大きく設定する。
なお、消費電力が多いほど、第1のロボットアーム31の最大速度を大きくし、かつ、第1のロボットアーム31の減速時の加速度の絶対値を大きくしてもよい。すなわち、第1のロボットアーム31の最大速度および減速度時の加速度の絶対値のそれぞれを、第1の値の場合よりも第2の値の場合において大きく設定してもよい。
なお、力行における消費電力と、最大速度、減速度(減速時の加速度)との関係は、テーブルとして、予め、記憶部21に記憶されている。
同様に、ロボット制御装置20は、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行を行う前に、その力行の際に消費する消費電力を求め、その消費電力に基づいて、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の回生を行う際の第2のロボットアーム32の動作を設定する。前記「第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の回生を行う際」には、駆動源401〜406の回生中のみならず、回生を行う直前も含まれる。また、第2のロボットアーム32の動作の設定としては、特に限定されないが、本実施形態では、第2のロボットアーム32の速度と、加速度との少なくとも一方を設定する。この場合、前記消費電力に基づいて、速度のみを設定してもよく、また、加速度のみを設定してもよいが、両方を設定することが好ましい。なお、本実施形態では、速度として、最高速度を設定し、加速度として、負の加速度、すなわち減速度(減速時の加速度)を設定する。この場合、消費電力が多いほど、第2のロボットアーム32の最大速度(速度)を大きく設定するか、または、第2のロボットアーム31の減速時の加速度の絶対値を大きく設定する。すなわち、消費電力が第1の値の場合と、第1の値よりも大きい第2の値の場合において、第2のロボットアーム32の最大速度(速度)を、第1の値の場合よりも第2の値の場合において大きく設定するか、または、第2のロボットアーム32の減速度時の加速度の絶対値を、第1の値の場合よりも第2の値の場合において大きく設定する。
なお、消費電力が多いほど、第2のロボットアーム32の最大速度を大きくし、かつ、第2のロボットアーム32の減速時の加速度の絶対値を大きくしてもよい。すなわち、第2のロボットアーム32の最大速度および減速度時の加速度の絶対値のそれぞれを、第1の値の場合よりも第2の値の場合において大きく設定してもよい。
なお、力行における消費電力と、最大速度、減速度(減速時の加速度)との関係は、テーブルとして、予め、記憶部21に記憶されている。
また、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406で生成された電力を用いて第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行を行う際、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406で生成された電力が第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行において使用する電力に対して不足する場合は、電源41から第2のロボットアーム32の駆動源401〜406第2の駆動源に電力を供給する。
同様に、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406で生成された電力を用いて第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行を行う際、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406で生成された電力が第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行において使用する電力に対して不足する場合は、電源41から第1のロボットアーム31の駆動源401〜406第2の駆動源に電力を供給する。
また、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406で生成された電力を用いて第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行を行う際、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406で生成された電力が第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行において使用する電力に対して余る場合は、その余る電力をコンデンサー43に蓄積する。
同様に、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406で生成された電力を用いて第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行を行う際、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406で生成された電力が第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行において使用する電力に対して余る場合は、その余る電力をコンデンサー43に蓄積する。
次に、図7に基づいてロボット制御装置20の制御動作の一例について説明する。
まず、作業者は、ロボット100に対して、作業内容等の教示を行う。
図7に示すように、ロボット制御装置20は、前記教示により、作業、すなわち、作業の動作順序を確定する(ステップS101)。
次いで、第1のロボットアーム31、第2のロボットアーム32の動作タイミングを設定する(ステップS102)。このステップS102では、図8に示すように、第1のロボットアーム31が減速動作をする場合、すなわち、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406が回生動作をする場合は、その開始のタイミングと一致するように、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の力行動作の開始のタイミングを設定する。この力行動作により、第2のロボットアーム32は、例えば、加速動作、定速動作、力制御動作等を行う。同様に、第2のロボットアーム32が減速動作をする場合、すなわち、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406が回生動作をする場合は、その開始のタイミングと一致するように、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の力行動作の開始のタイミングを設定する。この力行動作により、第1のロボットアーム31は、例えば、加速動作、定速動作、力制御動作等を行う。
次いで、力行動作により消費する消費電力、すなわち、回生電力の消費量を算出する(ステップS103)。本実施形態では、力行動作により消費する消費電力は、例えば、0〜10の11段階に設定する。なお、図8には、その数字が図示されている。
次いで、力行動作により消費する消費電力に基づいて、回生動作の最高速度、減速度を設定する(ステップS104)。なお、力行動作により消費する消費電力が大きい場合は、回生動作の最高速度、減速度を大きく設定し、力行動作により消費する消費電力小さい場合は、回生動作の最高速度、減速度を小さく設定する。本実施形態では、回生動作の最高速度、減速度は、例えば、0〜10の11段階に設定する。なお、図8には、その数字が図示されている。
次いで、ロボット100を作動させ、作業を行う(ステップS105)。次いで、作業が完了したか否かを判断し(ステップS106)、作業が完了しない場合は、ステップS105に戻り、作業を続行し、作業が完了した場合は、このプログラムを終了する。
次に、力行における消費電力と、回生における最大速度、減速度との関係を示すテーブルの一例について説明する。
まずは、図9に基づいて、位置制御を行う場合の消費電力と、回生における最大速度、減速度との関係を示すテーブルについて説明する。
図9に示すように、まず、位置制御動作を行うロボットアームが消費する消費電力を決定するための要素1として、加速度は、「高」、「中」、「低」の3段階に設定されている。また、要素2として、慣性は、「負荷大」、「負荷中」、「負荷小」の3段階に設定されている。なお、慣性には、重力項が含まれている。また、要素3として、加速時間は、「長」、「短」の2段階に設定されている。また、前記加速度、慣性および加速時間に対応して、位置制御動作において消費する消費電力、すなわち、引き受け可能な回生電力が、0〜10の11段階に設定されている。
そして、回生における最大速度、減速度は、前記引き受け可能な回生電力に対応して、0〜10の11段階に設定されている。例えば、位置制御動作を行うロボットアームの加速度が、「高」、慣性が、「負荷大」、加速時間が、「長」の場合は、その位置制御動作において引き受け可能な回生電力は、「10」であり、回生における最大速度、減速度は、「10」である。
次に、図10に基づいて、力制御を行う場合の消費電力と、回生における最大速度、減速度との関係を示すテーブルの一例について説明する。
図10に示すように、まず、力制御として、インピーダンス制御と、対象物を押し付ける押し付け動作と、対象物を嵌合する嵌合動作とが挙げられている。
力制御動作を行うロボットアームが消費する消費電力を決定するための要素1として、力の出力値は、「大」、「中」、「小」の3段階に設定されている。なお、インピーダンス制御のみは、「小」のみである。また、要素2として、重力項による負荷は、「負荷大」、「負荷中」、「負荷小」の3段階に設定されている。なお、ロボットアームの姿勢により前記負荷が異なる。また、前記力の出力値および重力項による負荷に対応して、力制御動作において消費する消費電力、すなわち、引き受け可能な回生電力が、0〜10の11段階に設定されている。
そして、回生における最大速度、減速度は、前記引き受け可能な回生電力に対応して、0〜10の11段階に設定されている。例えば、力制御として、押し付け動作を行うロボットアームの力の出力値が、「大」、重力項の負荷が、「負荷大」の場合は、その押し付け動作において引き受け可能な回生電力は、「10」であり、回生における最大速度、減速度は、「10」である。
以上説明したように、このロボット100によれば、回生により生じた電力を力行において用いるので、回生抵抗を設けることなく、コンデンサー43の電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
また、回生により生じた電力を力行において用いるので、消費電力を低減することができる。また、ロボットアーム単位で回生と力行とを行うので、腕部単位で回生と力行とを行う場合のように無理に回生や力行を行う必要がなく、無理な動作を行う必要がないので、振動が生じ難く、また、迅速に作業を行うことができる。
また、ロボットアーム単位で回生と力行とを行うので、位置制御および力制御のそれぞれに対応することができる。
<第2実施形態>
図11は、本発明のロボットの第2実施形態における主要部のブロック図である。図12は、図11に示すロボットのロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11に示すように、第2実施形態のロボット100は、コンデンサー43の電圧を検出する検出部45を有している。この検出部45としては、特に限定されないが、例えば、電圧計等を用いることができる。検出部によるコンデンサー43の電圧を検出は、ロボット100の作動中なされており、その検出部45の検出結果、すなわち、コンデンサー43の電圧の検出値は、ロボット制御装置20に送出される。
そして、ロボット制御装置20は、検出部45の検出結果に基づいて、第1のロボットアーム31の駆動源401〜406の回生を行う際の第1のロボットアーム31の速度と、加速度との少なくとも一方を調整する。
同様に、ロボット制御装置20は、検出部45の検出結果に基づいて、第2のロボットアーム32の駆動源401〜406の回生を行う際の第2のロボットアーム32の速度と、加速度との少なくとも一方を調整する。
なお、前記第1のロボットアーム31についての調整と、前記第2のロボットアーム32についての調整とは、同様であるので、以下では、代表的に、第1のロボットアーム31についての調整について説明する。
まず、前記調整においては、第1のロボットアーム31の速度のみを調整してもよく、また、加速度のみを設定してもよいが、両方を設定することが好ましい。なお、本実施形態では、速度として、最高速度を調整し、加速度として、負の加速度、すなわち減速度を調整する。
この場合、ロボット制御装置20は、コンデンサー43の耐圧をV1、検出部45により検出されたコンデンサー43の電圧の検出値をV2としたとき、耐圧V1と検出値V2との差分(V1−V2)を求め、その差分と、予め設定された設定範囲とを比較する。
そして、差分が設定範囲内の場合は、適正であり、第1のロボットアーム31の最高速度、減速度は、変更しない。
また、差分が設定範囲の上限値よりも大きい場合は、コンデンサー43に電力を蓄積する余裕があるので、回生電力の消費量を増大させる。すなわち、第1のロボットアーム31最高速度、減速度を増大させる。
また、差分が設定範囲の下限値よりも小さい場合は、コンデンサー43に電力を蓄積する余裕がないので、回生電力の消費量を減少させる。すなわち、第1のロボットアーム31最高速度、減速度を減少させる。
次に、図12に基づいてロボット制御装置20の制御動作の一例について説明する。
なお、図12に示すステップS201〜S205までは、図6に示す第1実施形態におけるステップS101〜S105と同様であるので、その説明は省略する。
図12に示すように、ステップS205の後、コンデンサー43の耐圧V1と検出値V2との差分(V1−V2)を求め、その差分が予め設定された設定範囲の上限値よりも大きいか否かを判断し(ステップS206)、大きい場合は、回生電力の消費量を増大する(ステップS209)。次いで、ステップS204に戻り、ステップS209で変更した回生電力の消費量に基づいて、回生動作の最高速度、減速度を再設定し(ステップS204)、ステップS205以降を実行する。
また、ステップS206において、コンデンサー43の耐圧V1と検出値V2との差分(V1−V2)が予め設定された設定範囲の上限値よりも大きくない場合は、その差分が前記設定範囲の下限値よりも小さいか否かを判断し(ステップS206)、小さい場合は、回生電力の消費量を減少する(ステップS210)。次いで、ステップS204に戻り、ステップS210で変更した回生電力の消費量に基づいて、回生動作の最高速度、減速度を再設定し(ステップS204)、ステップS205以降を実行する。
また、ステップS207において、コンデンサー43の耐圧V1と検出値V2との差分(V1−V2)が予め設定された設定範囲の下限値よりも小さくない場合、すなわち、その差分が前記設定範囲内の場合は、作業が完了したか否かを判断し(ステップS108)、作業が完了しない場合は、ステップS205に戻り、作業を続行し、ステップS206以降を実行し、作業が完了した場合は、このプログラムを終了する。
このロボット100によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このロボット100では、作業中に、コンデンサー43の電圧を検出し、その検出値に基づいて、第1のロボットアーム31、第2のロボットアーム32の最高速度、減速度を調整するので、作業時間を短縮することができ、また、コンデンサー43の電圧が耐圧を超えてしまうことを防止することができる。
更には、コンデンサー43やインバーター等の回路的なバラツキや駆動源401〜406等のメカ部品のバラツキ、それらの経年変化にも対応することができる。
以上、本発明のロボットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、第1のロボットアームの第1の駆動源の回生を行う際に、その第1の駆動源で生成された電力を用いて第2のロボットアームの第2の駆動源の力行を行うようになっており、第2のロボットアームの第2の駆動源の回生を行う際は、第1のロボットアームの第1の駆動源の力行を行うようになっていなくてもよい。
また、各駆動源のモーターとしては、それぞれ、前記サーボモーターに限定されず、その他、例えば、ステッピングモーター等が挙げられる。
また、各角度センサーの方式は、それぞれ、特に限定されず、例えば、光学式、磁気式、電磁式、電気式等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボット本体は、複数の腕部の隣り合う前記腕部同士を回動可能に連結してなるロボットアームを2つ有するロボット本体であるが、本発明では、これに限定されず、例えば、ロボットアームを3つ以上有するロボット本体であってもよい。
また、前記実施形態では、ロボットアームの回転軸の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、ロボットアームの回転軸の数は、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。すなわち、本実施形態では、リストが2本の腕部を有しているので、ロボットアームの腕部の本数は、6本であるが、本発明では、これに限定されず、ロボットアームの腕部の本数は、例えば、1本、2本、3本、4本、5本または7本以上でもよい。換言すれば、ロボットアームの駆動源の数は、6つに限らず、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。
また、前記実施形態では、ロボット本体の2つのロボットアームは、互いに離間しているが、本発明では、これに限定されず、ロボット本体の2つのロボットアームは、例えば、その基端部等が互いに連結していてもよい。この場合、1例としては、ロボット本体が、胴部等を有し、2つのロボットアームが、それぞれ、その胴部に連結している構成等が挙げられる。
また、本発明では、ロボット本体は、腕部型ロボットに限定されず、他の形式のロボット、例えば、脚部を有する脚式歩行(走行)ロボット、スカラーロボット等であってもよい。
10……ロボット本体 11……基台 12、13、14、15……腕部 16……リスト 161……リスト本体 162……支持リング 163……先端面 171、172、173、174、175、176……関節(ジョイント) 17、18……指部 2、2a、2b、2c、2d……腕部本体 3、3a、3b、3c、3d……駆動機構 4、4a、4b、4c、4d……封止手段 20……ロボット制御装置 21……記憶部 22……動作制御部 100……ロボット(産業用ロボット) 101……床 111……ボルト 112……基台本体 113……円筒状部 114……箱状部 201、202、203、204、205、206……駆動源制御部 301、302、303、304、305、306……モータードライバー 401、402、403、404、405、406……駆動源 401M、402M、403M、404M、405M、406M……モーター 411、412、413、414、415、416……角度センサー 31、32……ロボットアーム 41……電源 42……整流回路 43……コンデンサー 44……電力変換回路 45……検出部 71……電子カメラ 81、82……力覚センサー 91、92……ハンド O1、O2、O3、O4、O5、O6……回転軸 S101〜S106、S201〜S210……ステップ

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの第1の駆動源を有し、前記第1の駆動源により駆動する第1のロボットアームと、
    少なくとも1つの第2の駆動源を有し、前記第2の駆動源により駆動する第2のロボットアームと、
    前記第1の駆動源および前記第2の駆動源の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記第1の駆動源の回生を行う際に、前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行うように構成されており、
    前記制御部は、前記第2の駆動源の力行の際に消費する消費電力を求め、前記消費電力に基づいて、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアームの動作を設定することを特徴とするロボット。
  2. 前記第1のロボットアームの動作の設定は、前記第1のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方の設定である請求項1に記載のロボット。
  3. 前記制御部は、前記消費電力が多いほど、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアームの速度を大きく設定するか、または、前記第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定する請求項2に記載のロボット。
  4. 前記制御部は、前記消費電力が第1の値の場合と、前記第1の値よりも大きい第2の値の場合において、前記第1の駆動源の回生を行う際、前記第1のロボットアームの速度を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定するか、または、前記第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定する請求項2に記載のロボット。
  5. 前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行う際、前記第1の駆動源で生成された電力が前記第2の駆動源の力行において使用する電力に対して不足する場合は、電源から前記第2の駆動源に電力を供給する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロボット。
  6. コンデンサーを有し、
    前記第1の駆動源で生成された電力を用いて前記第2の駆動源の力行を行う際、前記第1の駆動源で生成された電力が前記第2の駆動源の力行において使用する電力に対して余る場合は、前記余る電力を前記コンデンサーに蓄積する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記コンデンサーの電圧を検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の駆動源の回生を行う際の前記第1のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方を調整する請求項6に記載のロボット。
  8. 前記第2の駆動源の回生を行う際に、前記第2の駆動源で生成された電力を用いて前記第1の駆動源の力行を行うように構成されており、
    前記制御部は、前記第1の駆動源の力行の際に消費する消費電力を求め、前記消費電力に基づいて、前記第2の駆動源の回生を行う際の前記第2のロボットアームの動作を設定する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
  9. 前記第2のロボットアームの動作の設定は、前記第2のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方の設定である請求項8に記載のロボット。
  10. 前記制御部は、前記消費電力が多いほど、前記第2の駆動源の回生を行う際の前記第2のロボットアームの速度を大きく設定するか、または、前記第1のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を大きく設定する請求項9に記載のロボット。
  11. 前記制御部は、前記消費電力が第1の値の場合と、前記第1の値よりも大きい第2の値の場合において、前記第2の駆動源の回生を行う際、前記第2のロボットアームの速度を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定するか、または、前記第2のロボットアームの減速時の加速度の絶対値を、前記第1の値の場合よりも前記第2の値の場合において大きく設定する請求項9に記載のロボット。
  12. 前記第2の駆動源で生成された電力を用いて前記第1の駆動源の力行を行う際、前記第2の駆動源で生成された電力が前記第1の駆動源の力行において使用する電力に対して不足する場合は、電源から前記第1の駆動源に電力を供給する請求項8ないし11のいずれか1項に記載のロボット。
  13. コンデンサーを有し、
    前記第2の駆動源で生成された電力を用いて前記第1の駆動源の力行を行う際、前記第2の駆動源で生成された電力が前記第1の駆動源の力行において使用する電力に対して余る場合は、前記余る電力を前記コンデンサーに蓄積する請求項8ないし12のいずれか1項に記載のロボット。
  14. 前記コンデンサーの電圧を検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第2の駆動源の回生を行う際の前記第2のロボットアームの速度と、加速度との少なくとも一方を調整する請求項13に記載のロボット。
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