JP2021053739A - ロボットおよびロボットの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】力指令に対するオーバーシュート量を小さくでき、力指令への収束時間を短くすることができるロボットおよびロボットの制御方法を提供すること。【解決手段】ロボットは、ロボットアームと、前記ロボットアームを駆動するモーターと、前記モーターの駆動を制御する制御装置と、前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有し、前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を速度指令にフィードバックして加速度指令を生成し、前記加速度指令から電流指令を生成し、前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動する。【選択図】図3
Description
本発明は、ロボットおよびロボットの制御方法に関する。
特許文献1に記載されているロボットシステムでは、ロボットを高速動作させたときに生じる振動を抑制するために、ロボットに搭載されているセンサーの出力を動作指令にフィードバックしている。
このようなロボットシステムにおいて、例えば、アームの先端部に取り付けられているハンドまたはハンドにより把持されているワークが対象物と接触する力覚作業を行う場合には、ハンドが備える力覚センサーからの出力をフィードバックしながらハンドまたはワークの接触する力が力指令となるようにハンドの駆動を制御する。このような作業では、例えば、ハンドが対象物に接触したときに瞬間的な力が発生する。
このような作業では、より瞬間的な成分を抽出して制御を行うことが好ましい。しかしながら、特許文献1のロボットシステムのように、センサーの出力を動作指令にだけフィードバックする場合には、瞬間的な成分を抽出して制御を行うことが困難である。
本発明のロボットは、ロボットアームと、
前記ロボットアームを駆動するモーターと、
前記モーターの駆動を制御する制御装置と、
前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有し、
前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を速度指令にフィードバックして加速度指令を生成し、前記加速度指令から電流指令を生成し、前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動することを特徴とする。
前記ロボットアームを駆動するモーターと、
前記モーターの駆動を制御する制御装置と、
前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有し、
前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を速度指令にフィードバックして加速度指令を生成し、前記加速度指令から電流指令を生成し、前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動することを特徴とする。
以下、本発明のロボットおよびロボットの制御方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットを示す全体図である。図2および図3は、それぞれ、制御装置を示すブロック図である。図4は、力覚作業の一例を示す図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットを示す全体図である。図2および図3は、それぞれ、制御装置を示すブロック図である。図4は、力覚作業の一例を示す図である。
図1に示すロボット1は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。ロボット1は、所定の作業を実行するロボット本体2と、ロボット本体2の駆動を制御する制御装置8と、を有する。
ロボット本体2は、6軸ロボットである。このようなロボット本体2は、床、壁、天井等に固定されるベース20と、ロボットアーム21と、ロボットアーム21の先端に装着されているエンドエフェクター22と、ロボットアーム21とエンドエフェクター22との間に装着されているセンサーとしての力覚センサー23と、を有する。また、ロボットアーム21は、ベース20に回動自在に連結されているアーム211と、アーム211に回動自在に連結されているアーム212と、アーム212に回動自在に連結されているアーム213と、アーム213に回動自在に連結されているアーム214と、アーム214に回動自在に連結されているアーム215と、アーム215に回動自在に連結されているアーム216と、を有する。
そして、アーム216に力覚センサー23を介してエンドエフェクター22が装着されている。このように、力覚センサー23をロボットアーム21に装着することにより、力覚センサー23の出力に基づいて、対象物との接触、例えば、後述する対象物Aと対象物Bとの接触を検出することができる。なお、力覚センサー23の構成としては、特に限定されないが、例えば、水晶を用い、水晶の圧電効果を利用した構成のセンサーを用いることができる。また、センサーとしては、対象物との接触を検出することができれば、特に限定されず、例えば、非接触センサー、超音波センサー、赤外線センサー、距離センサー、ビジョンセンサー等を用いてもよい。
また、ロボット本体2は、ベース20に対してアーム211を回動させる駆動装置251と、アーム211に対してアーム212を回動させる駆動装置252と、アーム212に対してアーム213を回動させる駆動装置253と、アーム213に対してアーム214を回動させる駆動装置254と、アーム214に対してアーム215を回動させる駆動装置255と、アーム215に対してアーム216を回動させる駆動装置256と、を有する。各駆動装置251〜256は、例えば、駆動源としてのモーターMと、モーターMの回転量すなわちアームの回転角度を検出するエンコーダーEと、を有する。これら駆動装置251〜256は、それぞれ、制御装置8によって独立して制御される。
ただし、ロボット本体2の構成は、特に限定されず、例えば、アームの数は、1本以上5本以下であってもよいし、7本以上であってもよい。また、例えば、ロボット本体2は、スカラロボット、双腕ロボット等であってもよい。
制御装置8は、ホストコンピューターHCからの位置指令P0を受け、各アーム211〜216が受けた位置指令P0に応じた位置となるように、駆動装置251〜256の駆動を独立して制御する。制御装置8は、例えば、コンピューターから構成され、情報を処理するプロセッサー(CPU)と、プロセッサーに通信可能に接続されたメモリーと、外部インターフェースと、を有する。また、メモリーにはプロセッサーにより実行可能な各種プログラムが保存され、プロセッサーは、メモリーに記憶された各種プログラム等を読み込んで実行することができる。
図2に示すように、制御装置8は、駆動装置251の駆動を制御する駆動制御部8Aと、駆動装置252の駆動を制御する駆動制御部8Bと、駆動装置253の駆動を制御する駆動制御部8Cと、駆動装置254の駆動を制御する駆動制御部8Dと、駆動装置255の駆動を制御する駆動制御部8Eと、駆動装置256の駆動を制御する駆動制御部8Fと、を有する。なお、これら駆動制御部8A〜8Fは、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、駆動制御部8Aについて代表して説明し、駆動制御部8B〜8Fについては、その説明を省略する。
図3に示すように、駆動制御部8Aは、ホストコンピューターHCで生成された位置指令P0に基づいてモーターMへの速度指令V0を生成する位置制御部801と、位置制御部801からの速度指令V0に基づいてモーターMへの加速度指令A0を生成する速度制御部802と、速度制御部802からの加速度指令A0に基づいてモーターMへの電流指令E0を生成する電流制御部803と、力覚センサー23の出力に基づいて位置信号P2を生成する位置信号生成部804と、位置信号生成部804からの位置信号P2を微分して速度信号V2を生成する第1微分器805と、第1微分器805からの速度信号V2を微分して加速度信号A2を生成する第2微分器806と、エンコーダーEで検出されるアーム212の現在位置を示す位置信号P1を微分して速度信号V1を生成する第3微分器807と、第3微分器807からの速度信号V1を微分して加速度信号A1を生成する第4微分器808と、を有する。位置指令P0は、アーム211の目標位置であり、制御周期間隔毎に生成される。
このように、第1微分器805を用いることにより、位置信号P2から速度信号V2を容易に生成することができる。また、第2微分器806を用いることにより、速度信号V2から加速度信号A2を容易に生成することができる。ただし、位置信号P2から速度信号V2や加速度信号A2を生成する方法としては、特に限定されず、例えば、位置信号P2に所定の係数を積算して速度信号V2および加速度信号A2を生成してもよい。同様に、第3微分器807を用いることにより、位置信号P1から速度信号V1を容易に生成することができる。また、第4微分器808を用いることにより、速度信号V1から加速度信号A1を容易に生成することができる。ただし、位置信号P1から速度信号V1や加速度信号A1を生成する方法としては、特に限定されず、例えば、位置信号P1に所定の係数を積算して速度信号V1および加速度信号A1を生成してもよい。
位置信号生成部804は、力覚センサー23が検出した力G2をホストコンピューターHCから受け付けた力指令G0にフィードバックし、力G2が力指令G0と一致するように位置信号P2を生成する。なお、力指令G0は、力覚センサー23が受ける力の目標値であり、例えば、制御周期間隔毎に生成される。
位置制御部801は、エンコーダーEからの位置信号P1を位置指令P0にフィードバックする。そして、位置制御部801は、位置指令P0と位置信号P1との差分に基づいて、つまり、位置信号P1が位置指令P0と一致するように速度指令を生成する。さらに、位置制御部801は、この速度指令に位置信号生成部804からの位置信号P2をフィードバックして補正することにより速度指令V0を生成する。なお、位置信号P2は、例えば、力G2を力指令G0と一致させるために、アーム211をさらに前進させる必要があるのか、反対に後退させる必要があるのかを示す信号である。
速度制御部802は、第3微分器807からの速度信号V1を速度指令V0にフィードバックする。そして、速度制御部802は、速度指令V0と速度信号V1との差分に基づいて、つまり、速度信号V1が速度指令V0と一致するように加速度指令を生成する。さらに、速度制御部802は、この加速度指令に第1微分器805からの速度信号V2をフィードバックして補正することにより加速度指令A0を生成する。
なお、本実施形態では、エンコーダーEの出力から速度信号V1を生成しているが、これに限定されず、例えば、モーターMに印加される電流値に基づいて速度信号V1を生成してもよい。エンコーダーEの出力がデジタル信号であるのに対して、電流値はアナログ信号であり、分解能が高い。そのため、より精度のよい速度信号V1を生成することができる。
電流制御部803は、第4微分器808からの加速度信号A1を加速度指令A0にフィードバックする。そして、電流制御部803は、加速度指令A0と加速度信号A1との差分に基づいて、つまり、加速度信号A1が加速度指令A0と一致するように加速度指令を生成する。さらに、電流制御部803は、この加速度指令に第2微分器806からの加速度信号A2をフィードバックして補正することにより電流指令E0を生成する。そして、駆動制御部8Aは、電流制御部803で生成された電流指令E0に基づいてモーターMを駆動する。
このように、位置信号P2を位置指令P0にフィードバックする位置制御を行うだけではなく、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックする速度制御および加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御を行うことにより、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、速度制御や加速度制御によれば、位置制御と比べて、瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
なお、力覚作業としては、力覚センサー23の出力をフィードバックする作業であれば、特に限定されず、例えば、図4に示すように、エンドエフェクター22が把持する対象物Aを作業台に載置されている対象物Bの穴B1に嵌め込む作業が挙げられる。この場合、力指令G0に対するオーバーシュート量が低減されることで、対象物A、Bやロボット本体2に瞬間的に加わる最大荷重が小さくなって、対象物A、Bやロボット本体2への負荷が低減されるため、対象物A、Bやロボット本体2の破損が抑制される。また、力指令G0への収束時間が短縮されることで、ロボット1の動作が安定し、対象物Aを対象物Bの穴B1に嵌め込む作業にかかる時間が短縮され、ロボット1の作業効率および生産性が向上する。
特に、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックする速度制御は、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御に比べて微分回数が少ないことからノイズが乗り難く、制御し易い。そのため、速度制御を行うことにより、より効果的に、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。一方、加速度制御は、速度制御と比べてモーターMの制御に近い。そのため、加速度制御を行うことにより、より効果的に、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。つまり、速度制御および加速度制御を共に行うことにより、速度制御および加速度制御の相乗効果によって、上述した効果がより顕著なものとなる。
なお、位置信号P2、速度信号V2および加速度信号A2をフィードバックする制御は、力覚作業時に駆動するアームにだけ適用すればよい。つまり、例えば、図4に示したような対象物Aを対象物Bの穴B1に嵌め込む力覚作業をアーム212の回動だけで行う場合には、アーム212を回動させる駆動装置252にだけ位置信号P2、速度信号V2および加速度信号A2をフィードバックする制御を行い、他のアーム211、213〜216を回動させる駆動装置251、253〜256については位置信号P2、速度信号V2および加速度信号A2をフィードバックする制御を行わなくてもよい。これにより、他のアーム211、213〜216の駆動制御の高速化を図ることができ、ロボット1全体の駆動効率が向上する。もちろん、これに限定されず、他のアーム211、213〜216を回動させる駆動装置251、253〜256についても位置信号P2、速度信号V2および加速度信号A2をフィードバックする制御を行ってもよい。
以上、ロボット1について説明した。このようなロボット1は、ロボットアーム21と、ロボットアーム21を駆動するモーターMと、モーターMの駆動を制御する制御装置8と、ロボットアーム21に配置されているセンサーとしての力覚センサー23と、を有する。そして、制御装置8は、力覚センサー23の出力に基づいて生成された速度信号V2を速度指令V0にフィードバックして加速度指令A0を生成し、加速度指令A0から電流指令E0を生成し、電流指令E0に基づいてモーターMを駆動する。このように、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックする速度制御を行うことにより、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
また、前述したように、制御装置8は、力覚センサー23の出力に基づいて生成された位置信号P2を位置指令P0にフィードバックして速度指令V0を生成する。このように、位置指令P0から速度指令V0を生成することにより、速度指令V0を生成し易くなる。
また、前述したように、制御装置8は、力覚センサー23の出力に基づいて生成された加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックして電流指令E0を生成する。このように、位置制御および速度制御に加えて、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御を行うことにより、さらに効果的に、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、加速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
また、前述したように、ロボット1は、ロボットアーム21と、ロボットアーム21を駆動するモーターMと、モーターMの駆動を制御する制御装置8と、ロボットアーム21に配置されているセンサーとしての力覚センサー23と、を有する。そして、制御装置8は、力覚センサー23の出力に基づいて生成された加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックして電流指令E0を生成し、電流指令E0に基づいてモーターMを駆動する。このように、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御を行うことにより、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、加速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
また、前述したように、制御装置8は、力覚センサー23の出力に基づいて生成された位置信号P2を位置指令P0にフィードバックして速度指令V0を生成し、速度指令V0に基づいて加速度指令A0を生成する。このように、位置指令P0から速度指令V0を生成し、速度指令V0から加速度指令A0を生成することにより、加速度指令A0を生成し易くなる。
また、前述したように、制御装置8は、力覚センサー23の出力に基づいて生成された速度信号V2を速度指令V0にフィードバックして加速度指令A0を生成する。このように、速度指令V0から加速度指令A0を生成することにより、加速度指令A0を生成し易くなる。
また、前述したように、センサーは、力覚センサー23である。これにより、対象物との接触、図4に示す例によれば、対象物Aと対象物Bとの接触をより確実に検出することができる。
また、前述したように、ロボット1の制御方法は、ロボットアーム21と、ロボットアーム21を駆動するモーターMと、ロボットアーム21に配置されているセンサーとしての力覚センサー23と、を有するロボット1の制御方法であって、力覚センサー23の出力に基づいて生成された速度信号V2を速度指令V0にフィードバックして加速度指令A0を生成し、加速度指令A0から電流指令E0を生成し、電流指令E0に基づいてモーターMを駆動する。このように、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックする速度制御を行うことにより、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
また、前述したように、ロボット1の制御方法では、力覚センサー23の出力に基づいて生成された位置信号P2を位置指令P0にフィードバックして速度指令V0を生成する。このように、位置指令P0から速度指令V0を生成することにより、速度指令V0を生成し易くなる。
また、前述したように、ロボット1の制御方法では、力覚センサー23の出力に基づいて生成された加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックして電流指令E0を生成する。このように、位置制御および速度制御に加えて、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御を行うことにより、さらに効果的に、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、加速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
また、前述したように、ロボット1の制御方法は、ロボットアーム21と、ロボットアーム21を駆動するモーターMと、ロボットアーム21に配置されているセンサーとしての力覚センサー23と、を有するロボット1の制御方法であって、力覚センサー23の出力に基づいて生成された加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックして電流指令E0を生成し、電流指令E0に基づいてモーターMを駆動する。このように、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御を行うことにより、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、加速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。
また、前述したように、ロボット1の制御方法では、力覚センサー23の出力に基づいて生成された位置信号P2を位置指令P0にフィードバックして速度指令V0を生成し、速度指令V0に基づいて加速度指令A0を生成する。このように、位置指令P0から速度指令V0を生成し、速度指令V0から加速度指令A0を生成することにより、加速度指令A0を生成し易くなる。
また、前述したように、ロボット1の制御方法では、力覚センサー23の出力に基づいて生成された速度信号V2を速度指令V0にフィードバックして加速度指令A0を生成する。このように、速度指令V0から加速度指令A0を生成することにより、加速度指令A0を生成し易くなる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係るロボットが有する制御装置を示すブロック図である。
図5は、第2実施形態に係るロボットが有する制御装置を示すブロック図である。
本実施形態のロボット1は、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックしないこと以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図5において、前述した第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。また、前述した第1実施形態と同様、駆動制御部8A〜8Fは、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、駆動制御部8Aについて代表して説明し、駆動制御部8B〜8Fについては、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のロボット1では、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックしない。つまり、本実施形態のロボット1では、位置信号P2を位置指令P0にフィードバックする位置制御と、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御と、を行う。このように、速度制御を省略し、加速度制御を行うことによっても、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、加速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。また、前述した第1実施形態と比べて、速度制御を行わないことにより、制御の高速化を図ることもできる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の構成を発揮することができる。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係るロボットが有する制御装置を示すブロック図である。
図6は、第3実施形態に係るロボットが有する制御装置を示すブロック図である。
本実施形態のロボット1は、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックしないこと以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図6において、前述した第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。また、前述した第1実施形態と同様、駆動制御部8A〜8Fは、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、駆動制御部8Aについて代表して説明し、駆動制御部8B〜8Fについては、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のロボット1では、第2微分器806が省略されており、加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックしない。つまり、本実施形態のロボット1では、位置信号P2を位置指令P0にフィードバックする位置制御と、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックする速度制御と、を行う。このように、加速度制御を省略し、速度制御を行うことによっても、力指令G0に対するオーバーシュート量を低減することができると共に、力指令G0への収束時間を短縮することができる。これは、速度制御によれば、位置制御と比べて瞬間的な成分を抽出可能で、より瞬間的な制御が可能なためである。そのため、ロボット本体2や対象物への負荷を低減することができ、ロボット1の作業効率が向上する。また、前述した第1実施形態と比べて、加速度制御を行わないことにより、制御の高速化を図ることもできる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の構成を発揮することができる。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態に係るロボットが有する制御装置を示すブロック図である。
図7は、第4実施形態に係るロボットが有する制御装置を示すブロック図である。
本実施形態のロボット1は、対象物Aが対象物Bと接触する前後で制御方法が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図7において、前述した第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。また、前述した第1実施形態と同様、駆動制御部8A〜8Fは、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、駆動制御部8Aについて代表して説明し、駆動制御部8B〜8Fについては、その説明を省略する。
本実施形態のロボット1では、対象物Aが対象物Bと接触するまでは前述した第1実施形態と同様の制御を行う。つまり、位置信号P2を位置指令P0にフィードバックする位置制御、速度信号V2を速度指令V0にフィードバックする速度制御および加速度信号A2を加速度指令A0にフィードバックする加速度制御を行う。これに対して、力覚センサー23の出力から対象物Aが対象物Bと接触したことを検出した後は、図7に示すように、位置制御を省略し、速度制御および加速度制御だけを行う。なお、この際、速度指令V0として固定値(例えば0)が入力される。
対象物Aが対象物Bに接触するまでは、位置指令P0をアーム211の目標位置とする必要があるが、対象物Aが対象物Bに接触し、当該接触に基づく信号が力覚センサー23から出力されている場合には、力指令G0をアーム211の目標位置として用いることもできる。つまり、力覚センサー23からの出力される力G2が力指令G0と一致するようにアーム211の駆動を制御すればよい。そこで、本実施形態では、前述の通り、対象物Aが対象物Bと接触した後は、位置制御を省略し、速度制御および加速度制御だけを行う。これにより、位置制御を省略する分、前述した第1実施形態と比べて、制御の高速化を図ることができる。そのため、アーム211の駆動制御の高速化を図ることができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の構成を発揮することができる。
以上、本発明のロボットおよびロボットの制御方法を図示の好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1…ロボット、2…ロボット本体、20…ベース、21…ロボットアーム、211〜216…アーム、22…エンドエフェクター、23…力覚センサー、251〜256…駆動装置、8…制御装置、8A〜8F…駆動制御部、801…位置制御部、802…速度制御部、803…電流制御部、804…位置信号生成部、805…第1微分器、806…第2微分器、807…第3微分器、808…第4微分器、A…対象物、A0…加速度指令、A1、A2…加速度信号、B…対象物、B1…穴、E…エンコーダー、E0…電流指令、G0…力指令、G2…力、HC…ホストコンピューター、M…モーター、P0…位置指令、P1、P2…位置信号、V0…速度指令、V1、V2…速度信号
Claims (13)
- ロボットアームと、
前記ロボットアームを駆動するモーターと、
前記モーターの駆動を制御する制御装置と、
前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有し、
前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を速度指令にフィードバックして加速度指令を生成し、前記加速度指令から電流指令を生成し、前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動することを特徴とするロボット。 - 前記制御装置は、外部から受け付けた位置指令に前記センサーの出力に基づいて生成された位置信号をフィードバックして前記速度指令を生成する請求項1に記載のロボット。
- 前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された加速度信号を前記加速度指令にフィードバックして前記電流指令を生成する請求項2に記載のロボット。
- ロボットアームと、
前記ロボットアームを駆動するモーターと、
前記モーターの駆動を制御する制御装置と、
前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有し、
前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された加速度信号を加速度指令にフィードバックして電流指令を生成し、前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動することを特徴とするロボット。 - 前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された位置信号を位置指令にフィードバックして速度指令を生成し、前記速度指令に基づいて前記加速度指令を生成する請求項4に記載のロボット。
- 前記制御装置は、前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を前記速度指令にフィードバックして前記加速度指令を生成する請求項5に記載のロボット。
- 前記センサーは、力覚センサーである請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
- ロボットアームと、前記ロボットアームを駆動するモーターと、前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有するロボットの制御方法であって、
前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を速度指令にフィードバックして加速度指令を生成し、
前記加速度指令から電流指令を生成し、
前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動することを特徴とするロボットの制御方法。 - 前記センサーの出力に基づいて生成された位置信号を位置指令にフィードバックして前記速度指令を生成する請求項8に記載のロボットの制御方法。
- 前記センサーの出力に基づいて生成された加速度信号を前記加速度指令にフィードバックして前記電流指令を生成する請求項9に記載のロボットの制御方法。
- ロボットアームと、前記ロボットアームを駆動するモーターと、前記ロボットアームに配置されているセンサーと、を有するロボットの制御方法であって、
前記センサーの出力に基づいて生成された加速度信号を加速度指令にフィードバックして電流指令を生成し、
前記電流指令に基づいて前記モーターを駆動することを特徴とするロボットの制御方法。 - 前記センサーの出力に基づいて生成された位置信号を位置指令にフィードバックして速度指令を生成し、前記速度指令に基づいて前記加速度指令を生成する請求項11に記載のロボットの制御方法。
- 前記センサーの出力に基づいて生成された速度信号を前記速度指令にフィードバックして前記加速度指令を生成する請求項12に記載のロボットの制御方法。
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