JP2017148913A - ロボット、制御装置及びロボットの制御方法 - Google Patents

ロボット、制御装置及びロボットの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の幾つかの態様によれば、アームに働く慣性力による関節への負荷を軽減できるロボット、制御装置及びロボットの制御方法等を提供すること。
【解決手段】ロボット300は、アーム320と、アーム320に設けられる慣性センサー340と、アーム320の制御を行う処理部110と、を含む。そして、処理部110は、アーム320を動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、アーム320に働く慣性力の方向へのアーム320の移動を維持する制御情報を、慣性センサー340により検出された慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロボット、制御装置及びロボットの制御方法等に関する。
ロボットのアームは、リンクと関節(ジョイント)を含んでおり、ロボットの本体部とリンクの間、又はリンクとリンクの間が関節で接続されている。そして、モーター等のアクチュエーターで関節を駆動してリンクを動かすことにより、アームに所望の動作を行わせる。アームがある位置姿勢から次の位置姿勢に移動する際には、例えば関節の回転が停止状態から加速し、定常回転し、減速し、停止する。
アームが移動状態から停止する際の制御の例として、例えば特許文献1に開示される技術がある。アームが停止した際には慣性力が働くのでアームが停止位置の周辺で振動する。特許文献1の技術では、振動と逆方向にモーターを回転させる(トルクを与える)制御を行うことで、アームの制振を行っている。
特開2003−71767号公報
アームを停止させる場合には、アームの動きによる慣性力に逆らってトルクを与え、アームの進行方向とは逆の方向に加速度を発生させる。このように、アームの慣性力はトルク(加速度)とは逆方向に加わるので、その慣性力によって関節に負荷が加わり、関節を構成するモーターや減速機構等の劣化や故障の原因となる。
例えば上述の特許文献1のような制振制御では、アームを停止させるためのトルクだけでなく、更に振動を抑制するためのトルクを慣性力と逆方向に加えている。そのため、通常の停止時よりも更に関節への負荷が大きくなる。
本発明の幾つかの態様によれば、アームに働く慣性力による関節への負荷を軽減できるロボット、制御装置及びロボットの制御方法等を提供できる。
本発明の一態様は、アームと、前記アームに設けられる慣性センサーと、前記アームの制御を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、前記アームに働く慣性力の方向への前記アームの移動を維持する制御情報を、前記慣性センサーにより検出された慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行うロボットに関係する。
本発明の一態様によれば、アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、慣性センサーにより検出された慣性情報に基づいて、アームに働く慣性力の方向へのアームの移動が維持される。これにより、アームを減速させる加速度又は角加速度が小さくなる。即ち、停止の際にアームに働く慣性力が小さくなり、その慣性力による関節への負荷を軽減できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記慣性センサーにより、負荷軽減制御の閾値以上の前記慣性情報が検出された場合に、前記アクチュエーターのトルクを低減させる前記制御情報を出力してもよい。
このように、アクチュエーターのトルクを低減させる制御情報を出力することで、アクチュエーターを停止させるトルクが小さくなり、慣性力の方向へのアームの移動を維持できる。これにより、慣性力による関節への負荷を小さくできる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、第1の閾値以上の前記慣性情報が検出された場合には、第1の低減度合いで前記トルクを低減させる前記制御情報を出力し、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の前記慣性情報が検出された場合には、前記第1の低減度合いよりも大きい第2の低減度合いで前記トルクを低減させる前記制御情報を出力する前記負荷軽減制御を行ってもよい。
このようにすれば、複数の閾値を設けたことで、慣性センサーにより検出される慣性情報が大きくなるほど段階的にトルクの低減度合いを大きくできる。これにより、慣性力が比較的小さい場合は、アームを停止させるトルクがそれほど小さくならないので、高速な動作を維持できる。一方、慣性力が比較的大きくなった場合は、負荷軽減制御によるトルクの低減度合いが大きくなるので、負荷を低減してアームを保護できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記慣性情報の値が大きいほど前記アクチュエーターのトルクの低減度合いを大きくした前記制御情報を出力してもよい。
このようにすれば、慣性情報に対して連続的に低減度合いを変化させることで、慣性センサーにより検出される慣性情報が大きくなるほどトルクの低減度合いを大きくできる。このような手法によっても、慣性力が比較的小さい場合は、アームを停止させるトルクがそれほど小さくならないので、高速な動作を維持できる。一方、慣性力が比較的大きくなった場合は、負荷軽減制御によるトルクの低減度合いが大きくなるので、負荷を低減してアームを保護できる。
また本発明の一態様では、前記ロボットが複数の工程からなる作業を実行する場合において、前記処理部は、前記複数の工程の各工程を完了させる作業時間に基づいて、前記各工程において前記負荷軽減制御を行うか否かを決定してもよい。
このようにすれば、短い作業時間が要求される工程では負荷軽減制御を行わずに高速な作業を実現しつつ、作業時間に余裕がある工程では負荷軽減制御を行うことでアームを保護できる。これにより、可能な限り負荷軽減制御を行ってロボットの性能低下や異常を抑制できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記負荷軽減制御により前記慣性情報が所与の閾値よりも小さくなった場合に、前記慣性力によって生じる前記アームの振動を抑制する制振制御を行ってもよい。
このようにすれば、負荷が大きい状態では負荷軽減制御を行って関節を保護し、負荷が小さい状態では制振制御を行ってアームの振動を早期に収束できる。制振制御を行うことで次の作業に早く移ることが可能となり、作業を高速化できると共に、高負荷時には負荷軽減制御により関節を保護できる。
また本発明の一態様では、前記ロボットが複数の工程からなる作業を実行する場合において、前記処理部は、前記複数の工程の各工程において、前記アームに求められる作業速度に基づいて、前記各工程において前記制振制御を行うか否かを決定してもよい。
このようにすれば、短い作業時間が要求される工程では制振制御を行って高速な作業を実現しつつ、作業時間に余裕がある工程では制振制御を行わずにアームを保護できる。これにより、必要に応じて作業を高速化すると共に、可能な限りアームを保護できる。
また本発明の一態様では、前記慣性センサーは、角速度センサーであってもよい。
慣性センサーとして角速度センサーを用いることでアーム移動における関節の角速度が検出され、例えばその角速度を微分することによって角加速度を慣性情報として取得できる。角加速度が大きいほど、関節に加わる負荷が大きいと考えられるので、角加速度に基づいて負荷軽減制御を行うことで、関節に加わる負荷を軽減することが可能となる。なお、慣性センサーは角速度センサーに限定されず、例えば加速度センサーであってもよい。
また本発明の他の態様は、アームに設けられる慣性センサーにより検出された慣性情報を取得する慣性情報取得部と、前記アームの制御を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、前記アームに働く慣性力の方向への前記アームの移動を維持する制御情報を、前記慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行う制御装置に関係する。
また本発明の他の態様は、アームに設けられる慣性センサーにより慣性情報を検出し、前記アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、前記アームに働く慣性力の方向への前記アームの移動を維持する制御情報を、前記慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行うロボットの制御方法に関係する。
図1は、本実施形態のロボットの構成例のブロック図である。 図2は、慣性センサーの第1配置例である。 図3は、慣性センサーの第2配置例である。 図4は、アームの関節角度の模式的な説明図である。 図5は、通常のアーム制御における関節角度、角速度、角加速度の例である。 図6は、通常のアーム制御においてアームを停止させる場合の変位、負荷、制御量の模式図である。 図7は、本実施形態の負荷軽減制御の第1手法の説明図である。 図8は、本実施形態の負荷軽減制御の第2手法の説明図である。 図9は、第2手法における閾値の設定例である。 図10は、本実施形態の負荷軽減制御の第3手法の説明図である。 図11は、負荷軽減制御と位置制御の関係の模式的な説明図である。 図12は、負荷軽減制御と位置制御を行う場合の関節角度、角速度、角加速度の例である。 図13は、本実施形態の負荷軽減制御の変形例の説明図である。 図14は、本実施形態のロボットの構成例である。 図15は、ロボットと制御装置を別体に構成した場合のロボットシステムの構成例である。 図16は、ロボットシステムの構成例のブロック図である。 図17は、ロボットシステムの変形例である。 図18は、慣性センサーの詳細な構成例である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.構成
図1は、本実施形態のロボット300の構成例のブロック図である。ロボット300は、処理部110(処理回路)、アーム320、エンドエフェクター310、慣性センサー340、記憶部150(メモリー)、インターフェース部160(インターフェース回路、通信回路)を含む。
処理部110は、記憶部150からのデータや、インターフェース部160から入力された情報等に基づいて種々の処理やロボット300の各部の制御を行う。この処理部110の機能は、例えばプロセッサー(CPU、GPU等)や、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアにより実現できる。プロセッサーで実現する場合、処理部110の機能を実現するプログラム(命令)が記憶され、そのプログラムをプロセッサーが読み出して実行することで、処理部110の機能が実現される。
処理部110は、経路取得部112(経路取得処理の回路又はプログラムモジュール)、ロボット制御部114(ロボット制御処理の回路又はプログラムモジュール)を含む。
経路取得部112は、アーム320の移動経路(経路の各点におけるアーム320の位置姿勢)を取得する。例えばユーザーにより予め教示された移動経路に従ってアーム320を動かす場合には、記憶部150に移動経路の情報が記憶されており、その移動経路の情報を経路取得部112が読み出す。そして経路取得部112は、読み出した移動経路の情報に基づいて制御信号をロボット制御部114へ出力する。或いは、カメラで撮像した画像に基づくアーム320の制御(ビジュアルサーボ制御)を行う場合、経路取得部112は、カメラからの画像とリファレンス画像を比較し、リファレンス画像の状態を実現するアーム320の移動経路を演算し、その演算結果に基づいて制御信号をロボット制御部114へ出力する。
ロボット制御部114は、経路取得部112から出力された制御信号に基づいて、アーム320やエンドエフェクター310を制御する。例えば、経路取得部112は、現在点と目標点と中継点におけるエンドポイントの位置及び姿勢を出力する。或は、現在点と目標点と中継点における関節角度を出力する。ロボット制御部114は、この情報に基づいて、現在点から中継点を通って目標点に至るアーム320の動作を制御する信号をアーム320へ出力する。
本実施形態では、ロボット制御部114は更に慣性センサー340からの検出信号に基づいて、慣性力によるアーム320への負荷を軽減する負荷軽減制御を行う。即ち、経路取得部112が決定した移動経路でアーム320を制御している際に、慣性センサー340からの検出信号に基づいてアーム320へ過度な負荷が発生したと判断される場合に、その慣性力の方向へアーム320を移動させる(逃がす)制御を行う。この負荷軽減制御の詳細は後述する。
アーム320は、一つ以上の関節(ジョイント)を含む可動パーツであり、処理部110からの制御情報に基づいて動作する。例えば2つの関節を含む場合、ロボット300の固定部(本体部)に第1関節を介して第1リンクが接続され、その第1リンクの先端に第2関節を介して第2リンクが接続される。これらの第1、第2関節と第1、第2リンクを含む可動領域がアーム320である。関節は、例えばシャフト、ベアリング、アクチュエーター(モーター等)、減速機(遊星ギア、ハーモニックドライブ(登録商標)機構等)、センサー(ローターリーエンコーダー等)で構成される。本実施形態では、アーム320を動作させるアクチュエーターがアーム320の関節に内蔵されているが、これに限定されない。例えば、アーム320の各リンクに設けられた油圧アクチュエーターにより動作させるものであってもよい。
エンドエフェクター310は、ワーク(作業対象物)を把持したり、ワークに加工を施すための部品であり、処理部110からの制御情報に基づいて動作する。エンドエフェクター310は、アーム320のエンドポイント(アームの先端部分)に取り付けられる。エンドエフェクター310としては、例えばハンド(把持部)やドリル、ドライバー、フック、吸盤等の種々のツールを想定できる。
慣性センサー340は、アーム320に働く慣性力に基づいて変化する物理量を検出するセンサーであり、検出した信号(物理量情報)を処理部110へ出力する。慣性センサー340は、アーム320(関節、リンク等)に設けられる。慣性力は、物体が等速度で運動状態を保持しようとする性質により発生する力、或いは物体が力を受けた際に物体の運動状態の変化に抵抗しようとする性質により発生する力のことである。慣性センサーは、例えば加速度センサーや角速度センサー(ジャイロセンサー)等である。また慣性センサーは、角加速度センサーであってもよい。加速度センサーとしては、例えば静電容量方式や圧電方式、熱検知方式等の加速度センサーを採用できる。角速度センサーとしては、例えば圧電方式や静電容量方式の振動ジャイロセンサー等を採用できる。角加速度は、例えば角速度センサーで検出した角加速度を微分(又は微分に相当する演算)することで、取得できる。
記憶部150は、ロボット300の制御に必要な種々のデータを記憶したり、処理部110のワーキングメモリーとして機能する。例えば、ユーザーが教示装置等を用いてロボット300の動作を教示する場合に、その教示により得られたデータ(一連の作業におけるロボット300の動作が記述された命令、プログラム、データなど)が記憶される。記憶部150は、例えばRAM、不揮発性メモリー等の半導体メモリーや、HDD(ハードディスクドライブ)等の磁気ディスクドライブにより実現できる。
インターフェース部160は、ロボット300に対するユーザーからの入力等を行ったり、外部装置(例えば情報処理装置、教示装置等)からの情報を受け付けるためのインターフェースである。ユーザーからの入力等に関しては、スイッチやボタン、キーボード或いはマウス等から構成されてもよい。
以上のように、本実施形態のロボット300は、アーム320と、アーム320に設けられる慣性センサー340と、アーム320の制御を行う処理部110と、を含む。そして、処理部110は、アーム320を動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、アーム320に働く慣性力の方向へのアーム320の移動を維持する制御情報を、慣性センサー340により検出された慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行う。
具体的には、図4〜図6等で後述するように、位置制御においてアーム320を停止させる場合には、アーム320の移動方向とは逆方向に関節の角加速度(トルク)を発生させる制御を行う。そして図7等で説明するように、負荷軽減制御ではアーム320の移動方向(慣性力の方向)と同方向に関節の角加速度(トルク)を発生させ、その制御量を位置制御の制御量に加算する。このように、位置制御と負荷軽減制御の制御が逆方向なので、位置制御のみの場合に比べて制御量(角加速度、或いはトルク)が小さくなる。これにより、アーム320を目標位置で停止させる角加速度よりも実際の制御量が小さくなり、目標位置においてもアーム320の移動が慣性力の方向(即ち停止前の移動方向)に一時的に維持される。
このように、アクチュエーターを停止させる場合に、アーム320に働く慣性力の方向へのアーム320の移動を維持することにより、アーム320を減速させる加速度が小さくなる。これにより、アーム320に働く慣性力が小さくなり、その慣性力による関節等への負荷を小さくできる。また本実施形態では、実際にアーム320に働く慣性力を慣性センサー340で検出し、負荷軽減制御としてアーム制御にフィードバックしている。これにより、アーム320への負荷を生じる慣性力を実際に測定して負荷を軽減することが可能であり、例えば負荷の推定処理等の複雑な処理を行うことなく、簡素な処理で確実な負荷軽減制御を行うことが可能となる。
ここで、制御情報とは、アクチュエーターに指示する制御量の情報である。制御量は、例えば関節の角加速度、或いはアクチュエーターに発生させるトルク、トルクに対応した電力等である。制御量の情報は、これら角加速度又はトルク、電力に応じて変化するアナログ信号や、デジタル信号(デジタルデータ)である。
また、慣性情報とは、アーム320に働く慣性力に基づいて変化する物理量の情報であり、加速度情報、角速度情報、角加速度情報の少なくとも1つを含む情報である。物理量の情報は、物理量(加速度、角速度、角加速度)に応じて変化するアナログ信号や、デジタル信号(デジタルデータ)である。
また本実施形態では、処理部110は、慣性センサー340により、負荷軽減制御の閾値(所与の閾値)以上の慣性情報が検出された場合に、アクチュエーターのトルクを低減させる制御情報を出力する。
具体的には、図7で後述するように、慣性センサー340を用いて検出された負荷(慣性力)の絶対値が、閾値Thよりも大きい場合に、慣性力の方向と同じ方向のトルクを発生させる制御量を位置制御の制御量に加える。位置制御の制御量は、慣性力の方向と逆方向にトルクを発生させるものなので、アクチュエーターのトルクが低減される。なお、図7の負荷は、検出される加速度や角加速度の符号を反転させた量である。即ち、負荷軽減制御で発生させるトルクは、検出される加速度や角加速度と逆方向のトルクである。
このように、アクチュエーターのトルクを低減させる制御情報を出力することで、アクチュエーターを停止させるトルクが小さくなり、慣性力の方向へのアーム320の移動が維持される。これにより、慣性力による関節等への負荷を小さくできる。また、閾値との比較により負荷軽減制御のオン及びオフを制御できるので、簡素な処理で負荷軽減制御を実現できる。
また本実施形態では、処理部110は、第1の閾値以上の慣性情報が検出された場合には、第1の低減度合いでトルクを低減させる制御情報を出力する。処理部110は、第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の慣性情報が検出された場合には、第1の低減度合いよりも大きい第2の低減度合いでトルクを低減させる制御情報を出力する負荷軽減制御を行う。
具体的には、図8、図9で後述するように、慣性センサー340を用いて検出された負荷(慣性力)の絶対値が、第1の閾値Th1よりも大きい場合に、第1の低減度合いでトルクを低減させる制御量を位置制御の制御量に加える。また、負荷の絶対値が、第2の閾値Th2よりも大きい場合に、第2の低減度合いでトルクを低減させる制御量を位置制御の制御量に加える。
ここで、トルクの低減度合いは、負荷軽減制御を行わない場合の(例えば位置制御での)トルクに比べて、負荷軽減制御により、どの程度のトルクを低減させるかの度合いである。例えば、図9で説明するように、慣性センサー340を用いて検出された負荷に対するゲインが、トルクの低減度合いに対応する。この例では、第1の低減度合いはゲイン25%であり、第2の低減度合いはゲイン50%である。或いは、負荷が第1の閾値から第2の閾値までの間は、検出された負荷に依らずに第1の所定の大きさの負荷軽減制御の制御量を出力し、負荷が第2の閾値よりも大きい場合は、検出された負荷に依らずに、第1の所定の大きさよりも大きい第2の所定の大きさの負荷軽減制御の制御量を出力してもよい。この例では、第1の低減度合いは、第1の所定の大きさであり、第2の低減度合いは、第2の所定の大きさである。
本実施形態によれば、複数の閾値を設けることで、慣性センサー340で検出される慣性情報が大きくなるほど段階的に負荷の低減度合いを大きくできる。これにより、比較的負荷が小さい場合は、アーム320を停止させるトルクが負荷軽減制御でそれほど小さくならないので、高速な動作を維持できる。一方、比較的負荷が大きくなった場合は、負荷軽減制御によるトルクの低減度合いが大きくなるので、負荷を低減してアーム320を保護できる。
また本実施形態では、処理部110は、慣性情報の値が大きいほどアクチュエーターのトルクの低減度合いを大きくした制御情報を出力する。
具体的には、図10で後述するように、慣性センサー340を用いて検出された負荷(慣性力)の絶対値に対して、トルクの低減度合いを連続的に(滑らかな関数で)変化させる。例えば、低減度合いを負荷の絶対値に比例させる。図10の例では、低減度合いは負荷に対するゲインであるが、これに限定されない。
本実施形態によれば、負荷に対して連続的に低減度合いを変化させることで、慣性センサー340で検出される慣性情報が大きくなるほど負荷の低減度合いを大きくできる。これにより、比較的負荷が小さい場合は、アーム320を停止させるトルクが負荷軽減制御でそれほど小さくならないので、高速な動作を維持できる。一方、比較的負荷が大きくなった場合は、負荷軽減制御によるトルクの低減度合いが大きくなるので、負荷を低減してアーム320を保護できる。
また本実施形態では、ロボット300が複数の工程からなる作業を実行する場合において、処理部110は、複数の工程の各工程を完了する作業時間(所要時間)に基づいて、各工程において負荷軽減制御を行うか否かを決定してもよい。
具体的には、ロボット300が行う作業を構成する複数の工程において、その全ての工程で負荷軽減制御を行ってもよいし、一部の工程で負荷軽減制御を行ってもよい。例えば、第1の作業領域に配置されるワークを把持し、第2の作業領域に移動させる作業があったとする。その作業は、例えばハンド(エンドエフェクター310)を初期位置から第1の作業領域に移動させる第1の工程と、ハンドでワークを把持する第2の工程と、ハンドを第2の作業領域に移動させる第3の工程と、ワークを第2の作業領域に置く第4の工程と、ハンドを第2の作業領域から初期位置に戻す第5の工程から構成される。これら各工程での作業時間は教示により指定されているとする。この場合、例えば短い作業時間が要求される工程(例えば第1〜第4工程)では、負荷軽減制御を行わずに高速に移動を完了させ、作業時間に余裕がある工程(例えば第5工程)では、負荷軽減制御を行う。
例えば、処理部110は、位置制御による工程の作業時間を計算し、その計算した作業時間と教示で指定された作業時間との差分が所定の閾値よりも大きい場合に、負荷軽減制御を行うと判断してもよい。或いは、負荷軽減制御を行った場合と行わない場合の工程の作業時間を見積もり、その見積もった時間と教示で指定された作業時間とを比較することで、制振制御を行うか否かを判断してもよい。教示で指定された作業時間は、例えば記憶部150に記憶されている。
本実施形態によれば、高速な作業を実現しつつ、可能な限り負荷軽減制御を行うことでロボット300の性能低下や異常を抑制できる。
また本実施形態では、処理部110は、負荷軽減制御により慣性情報が制振制御の閾値よりも小さくなった場合に、慣性力によって生じるアーム320の振動を抑制する制振制御を行う。
具体的には、図13で後述するように、アーム320を動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、まず負荷軽減制御を行う。そして、慣性センサー340を用いて検出された負荷(慣性力)の絶対値が閾値Thよりも小さくなった場合に、制振制御を行う。制振制御は、振動によるアーム320の移動方向(即ちアーム320に働く慣性力の方向)とは逆の方向にトルクを発生させる制御である。即ち、慣性力の方向にトルクを発生させる負荷軽減制御とは逆の制御である。なお、上記では負荷軽減制御の閾値と制振制御の閾値が同じ閾値Thである場合を例に説明しているが、負荷軽減制御の閾値と制振制御の閾値は異なってもよい。
本実施形態によれば、負荷が大きい状態では負荷軽減制御を行って関節を保護し、負荷が小さい状態では制振制御を行ってアーム320の振動を早期に収束できる。アーム320を停止した後に次の作業に移る際には、通常は振動が所定振幅まで収まるまで待つ。本実施形態では、制振制御を行うことで次の作業に早く移ることが可能となり、作業を高速化できると共に、負荷軽減制御により関節を保護できる。
なお、本実施形態では、負荷軽減制御を行う負荷軽減モードと、制振制御を行う制振モードとのモード切り替えによって実現してもよい。例えば、図13の例において、負荷の絶対値が閾値Thより大きい場合には負荷軽減モードで動作し、負荷の絶対値が閾値Thより小さい場合には制振モードで動作してもよい。
また、本実施形態では、ロボット300が複数の工程からなる作業を実行する場合において、処理部110は、複数の工程の各工程を完了する作業時間(所要時間)に基づいて、各工程において制振制御を行うか否かを決定してもよい。
具体的には、ロボット300が行う作業を構成する複数の工程において、その全ての工程で制振制御を行ってもよいし、一部の工程で制振制御を行ってもよい。例えば、上述したワーク移動作業の第1〜第5の工程のうち、短い作業時間が要求される工程(例えば第1〜第4工程)では、制振制御を行って高速に次の工程に移行させ、作業時間に余裕がある工程(例えば第5工程)では、制振制御を行わない。
例えば、処理部110は、位置制御による工程の作業時間を計算し、その計算した作業時間と教示で指定された作業時間との差分が所定の閾値よりも小さい場合に、制振制御を行うと判断してもよい。或いは、制振制御を行った場合と行わない場合の工程の作業時間を見積もり、その見積もった時間と教示で指定された作業時間とを比較することで、制振制御を行うか否かを判断してもよい。
本実施形態によれば、各工程で要求される作業時間に応じて制振制御の有無を決定することで、必要に応じて作業を高速に完了することが可能となる。また本実施形態では、高負荷時には負荷軽減制御が行われ、低負荷時に制振制御が行われるので、制振制御によるアーム320へのダメージを抑制できる。
なお、以上ではロボット300が処理部110を含み、その処理部110が負荷軽減制御を行う場合を説明したが、これに限定されない。例えば図15、図16で後述するように、制御装置100とロボット300が別体に構成され、制御装置100に処理部110が含まれてもよい。この場合、例えば以下のように構成されてもよい。
即ち、制御装置100は、アーム320に設けられる慣性センサー340により検出された慣性情報を取得する慣性情報取得部と、アーム320の制御を行う処理部110と、を含む。そして、処理部110は、アーム320を動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、アーム320に働く慣性力の方向へのアーム320の移動を維持する制御情報を、慣性センサー340により検出された慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行う。
ここで、慣性情報取得部は、例えば図16のインターフェース部160に対応する。インターフェース部160は、ロボット300のインターフェース部360と通信を行って、慣性センサー340から慣性情報を受信する。或いは、処理部110が、インターフェース部160を介さずに慣性センサー340と通信を行い、慣性情報を取得してもよい。この場合、処理部110は、慣性センサー340からの信号が入力されるインターフェース回路(例えばSPI(Serial Peripheral Interface)、I2Cインターフェース等)を含み、そのインターフェース回路が慣性情報取得部に対応する。
2.慣性センサーの配置例
図2は、慣性センサー340の第1配置例である。なお、ここでは単腕の多関節アームを例にとって説明するが、本発明の手法を適用できるアームはこれに限定されない。例えば少なくとも1以上の関節を含むアームであればよいし、双腕のアームであってもよい。
第1配置例では、関節KS1に接続されるリンクAM2(例えばその内部)に慣性センサー340が設けられる。具体的には、リンクAM1(固定部、本体部)に対して関節KS1でリンクAM2が接続されている。そして、関節KS1が軸AX1で回動することによって、リンクAM1とリンクAM2の成す角度(関節角度)が変化する。関節KS1の回動が停止した際には、それまでの回動方向にリンクAM2が移動し続けようとするので、その慣性力によって関節KS1に負荷が加わる。慣性センサー340は、その関節KS1の負荷を検出するために関節KS1に対応して設けられている。即ち、処理部110は、慣性センサー340からの検出信号に基づいて関節KS1の負荷軽減制御を行う。
例えば慣性センサー340が加速度センサーの場合、関節KS1の軸AX1に垂直な方向DAX(関節KS1の回動によりリンクAM1が動く方向)の軸を加速度の検出軸とする。或いは慣性センサー340が角速度センサーの場合、関節KS1の軸AX1に平行な方向DJXの軸(関節KS1の回動による角速度の軸)を角速度の検出軸とする。なお、慣性センサー340として加速度センサーと角速度センサーを両方設けてもよい。
図2では、リンクAM2に配置した慣性センサー340のみを図示しているが、これに限定されない。即ち、慣性センサー340を複数のリンクに(即ち複数の関節に対応して)配置し、複数の関節に対して負荷軽減制御を行ってもよい。
図3は、慣性センサー340の第2配置例である。
第2配置例では、多軸の慣性センサー340がアーム320のエンドポイント付近(アーム320の先端のリンク)に設けられる。例えば互いに垂直な3つの方向DX1、DX2、DX3の軸を加速度又は角速度の検出軸とする。3つの検出軸の方向は任意であり、互いに垂直であればよい。なお、慣性センサー340は、3軸の加速度センサーでもよいし、3軸の角速度センサーでもよいし、それらを組み合わせた6軸センサー(コンボセンサー)であってもよい。
第1配置例とは異なり、慣性センサー340はアーム320全体に対応して設けられている。即ち、処理部110は、慣性センサー340からの検出信号に基づいて1又は複数の関節の負荷軽減制御を行う。アーム320が多関節である場合、その全ての関節に対して負荷軽減制御を行ってもよいし、一部の関節に対して負荷軽減制御を行ってもよい。例えば、3軸の検出信号から加速度又は角速度の大きさ(又は方向と大きさ)を求め、その大きさに基づいて負荷軽減制御を行う。
3.本実施形態の手法
以下、本実施形態における負荷軽減制御の手法について詳細に説明する。
まず、負荷軽減制御を考慮しない通常のアーム制御における制御量や負荷について説明する。図4は、アームの関節角度の模式的な説明図である。また図5は、通常のアーム制御における関節角度、角速度、角加速度の例である。
図4に示すように、関節KS1の関節角度θは、その関節KS1に接続される2つのリンクAM1、AM2が成す角度である。この関節角度θは、例えばロータリーエンコーダーで検出され、その検出結果に基づいて処理部110が関節角度θを制御する。処理部110が指示したアーム320の位置(角度θ)に対して、実際のアーム320の位置がずれる場合があるが、このずれを変位と呼ぶ。この変位は種々の要因で生じるが、例えばアーム320が加速又は減速した際(例えば停止時)に、関節機構の遊びやリンクのしなりによってアーム320が振動し、変位が発生する。変位は、関節角度θのずれ、或いはリンク先端のずれ(リンクのしなり)である。
図5には、関節角度θを大きくする方向に一定角速度で移動させる場合の関節角度θ、角速度(θの上にドットが付されたもの)、角加速度(θの上に2ドットが付されたもの)を示している。図5のA1に示すように、関節に正の角加速度(トルク)を与えると、A2に示すように角速度が正方向に増加していき、A3に示すように関節角度θが正方向に増加し始める。次にA4に示すように角加速度をゼロにすると、A5に示すように等角速度となり、A6に示すように一定の傾きで関節角度θが増加する。次にA7に示すように負の角加速度(トルク)を与えると、A8に示すように角速度が減少していき、A9に示すように関節角度θが一定角度になり、目標角度(目標位置)に到達する。このような制御は、例えば目標位置と現在位置の差分に基づいて、その差分をゼロにする制御(位置制御)によって実現できる。
このような制御においてロボット制御部114がアクチュエーターに指示する制御量は、例えば角加速度、或いはそれに対応したトルクである。例えばモーターの場合、モーターに供給する電力でトルクを制御できる。即ち、経路取得部112は、移動経路の情報として各関節の関節角度をロボット制御部114へ出力する。そして、ロボット制御部114は、指示された関節角度を実現する角加速度(トルク)を制御量としてアーム320の動作を制御し、目標位置へアーム320を移動させる。
図6は、上記の通常のアーム制御においてアームを停止させる場合の変位、負荷、制御量の模式図である。負荷は、慣性センサー340を用いて検出された慣性力であり、具体的には慣性センサー340を用いて検出された加速度又は角加速度の符号を反転させた量に対応する。
なお、ここでは制御量が角加速度である場合を例に説明するが、上述のようにアクチュエーターに発生させるトルク等であってもよい。また、関節角度θを増加させる方向に移動させる場合を例に説明するが、関節角度θを減少させる方向に移動させる場合には、変位、負荷、制御量の符号を逆にして考えればよい。
図6のB1に示すように、アーム320を正方向(関節角度θが増加する方向)に移動させている状態から停止させる場合には、その移動方向と反対の負方向に加速度を加える。B2に示すように、アーム320に加えた加速度と反対の正方向に慣性力が働くので、アーム320に加わる負荷として正の負荷(慣性力)が検出される。B3に示すように、停止時における正方向の慣性力によって正方向の変位が生じ、その後はアーム320の弾性等によって停止位置の周辺で変位が振動し、その振動が収束して完全にアーム320が停止する。
このように、アーム320を停止させる際には非常に大きな加速度が加わるので、それに伴って慣性力も大きくなり、B2に示すようにアーム320には非常に大きい(例えば鋭いピークの)負荷が加わることになる。このような負荷が繰り返し関節等に加わることによって、例えば減速機構の金属疲労等の原因となり、ロボット300の性能低下や異常を生じさせる可能性がある。
図7は、上記のような課題を解決できる本実施形態の負荷軽減制御の第1手法の説明図である。図7では、負荷軽減制御を行わない場合の(即ち図6の位置制御における)変位、負荷、制御量を点線で示し、負荷軽減制御を行う場合の変位、負荷、制御量を実線で示している。
図7のC1に示すように、慣性センサー340を用いて検出された負荷(慣性力)が、正の閾値(+Th)よりも大きくなったと判定したとする。この場合、C2に示すように、正の制御量を負荷軽減制御の制御量として出力する。C3に示すように、負荷軽減制御の制御量は、位置制御の制御量(点線)に加えられ、制御量の大きさは負荷軽減制御を行わない場合に比べて小さくなる。負荷軽減制御の制御量は、位置制御の制御量と同じ量(加速度、トルク等)である。制御量が小さくなることにより、C4に示すように、アーム320に加わる負荷の大きさが、負荷軽減制御を行わない場合(点線)に比べて小さくなる。具体的には、閾値(+Th)の付近に抑えられる。アーム320を停止させるための加速度が小さくなったので、C5に示すように、負荷軽減制御を行わない場合(点線)に比べて変位が大きくなり、一時的に目標位置(停止位置)を通り過ぎる。後述するように、目標位置を通り過ぎたアームは位置制御によって目標位置に戻り、最終的には目標位置で停止する。
このように、本実施形態では慣性力と同じ方向に制御量を加えることによって、一時的に慣性力の方向にアーム320の動きが維持される制御が行われる。即ち、慣性力に逆らうトルクを弱め、アーム320を慣性力の方向に逃がすことによって、負荷を軽減することが可能となる。
なお、慣性センサー340を用いて検出された負荷が、負の閾値(−Th)よりも小さくなったと判定した場合、負の制御量を負荷軽減制御の制御量として出力する。関節角度θを小さくする方向に移動させて停止する場合、制御量としての角加速度は正なので、それに負荷軽減制御の負の制御量を加えると、制御量の大きさは小さくなる。
この第1手法の制御は、例えば以下のようにして実現できる。即ち、慣性センサー340により加速度又は角速度が検出される。これらがアナログ信号の場合、A/D変換を行ってデジタル信号とする。角速度は微分処理を行って角加速度にする。この加速度又は角加速度を負荷の検出信号として、その負荷の検出信号と閾値とをデジタル信号処理により比較し、その結果に基づいて負荷軽減制御の制御量を生成する。例えば、デジタル信号処理により負荷の検出信号に所定のゲインを乗じたものを負荷軽減制御の制御量とする。或いは、慣性センサー340からアナログ信号の加速度又は角速度が出力され、角速度はアナログ微分回路で角加速度にする。この加速度又は角加速度を負荷の検出信号として、その負荷の検出信号と閾値(リファレンス電圧)とをコンパレーター等で比較し、その結果に基づいて負荷軽減制御の制御量を生成する。例えば、アンプ回路により負荷の検出信号を所定のゲインで増幅したものを負荷軽減制御の制御量とする。
図8は、本実施形態の負荷軽減制御の第2手法の説明図である。また図9は、第2手法における閾値の設定例である。なお、実線や点線の意味は図7と同様である。
図9に示すように、第2手法では複数の閾値が設定されており、負荷軽減制御の制御量を求める際に負荷の検出信号に乗じるゲインが、段階的に設定される。例えば、負荷が正の第1閾値(+Th1)よりも小さく、且つ負の第1閾値(−Th1)よりも大きい場合、ゲインはゼロに設定される。負荷が正の第1閾値(+Th1)よりも大きく且つ正の第2閾値(+Th2)よりも小さい、又は負の第1閾値(−Th1)よりも小さく且つ負の第2閾値(−Th2)よりも大きい場合、ゲインは25%に設定される。負荷が正の第2閾値(+Th2)よりも大きい、又は負の第2閾値(−Th2)よりも小さい場合、ゲインは50%に設定される。
このように、第2手法では、検出された負荷の絶対値が大きいほど、負荷軽減制御の制御量が大きくなり、負荷の軽減度合いが大きくなる。
図8のD1に示すように、負荷の大きさが大きいほど負荷軽減制御の制御量が大きくなるので、負荷軽減制御の制御量は曲線的に変化する。D2に示すように、それに応じて、負荷軽減制御の制御量が加算された最終的な制御量も曲線的に変化する。
この第2手法の制御は、基本的に第1手法と同様の構成で実現できる。即ち、複数の各閾値に対応した判定処理(又はコンパレーター)と、ゲイン処理(又はアンプ回路)で実現できる。
図10は、本実施形態の負荷軽減制御の第3手法の説明図である。
第3手法では、負荷軽減制御の制御量を求める際に負荷の検出信号に乗じるゲインを、検出された負荷に対して連続的に変化させる。図10では、負荷とゲインが一定の傾きで比例する場合を図示しているが、これに限定されず、種々の関数で負荷とゲインを対応づけてもよい。この第3手法での負荷軽減制御の制御量や、負荷軽減制御の制御量を加えた最終的な制御量は、図8と同様な特性となるが、第2手法よりも更に滑らかな変化をする。
この第3手法の制御は、例えばデジタル処理では負荷の検出信号に比例したゲインを負荷の検出信号に乗じる演算を行い、負荷軽減制御の制御量を求めることで実現できる。或いはアナログ処理では、例えば電圧制御VGA(Variable Gain Amplifier)等を用いて、負荷の検出信号に比例して変化するゲインで負荷の検出信号を増幅して、負荷軽減制御の制御量を求めることで実現できる。
図11は、負荷軽減制御と位置制御の関係の模式的な説明図である。また図12は、負荷軽減制御と位置制御を行う場合の関節角度、角速度、角加速度の例である。
図11に示すように、関節角度θを大きくする方向に関節KS1を回動させて、リンクAM2を目標位置(目標角度)に停止させる場合を考える。図12のE1に示すように、リンクAM2を停止させるために負の角加速度(制御量)をアクチュエーターに発生させるが、このとき負荷が閾値を超えた場合には負荷軽減制御により角加速度が小さくなる。そのため、E2に示すように、慣性力の方向にリンクAM2の移動が維持され、目標位置を超えてリンクAM2が移動する。このとき、E3に示すように、位置制御は関節角度θを目標位置に近づける角加速度をアクチュエーターに発生させ、E4に示すように、関節角度θが目標位置に収束する。
このように、負荷軽減制御によって負荷が軽減されると共に、その負荷軽減制御によって目標位置からずれたアーム320が位置制御によって目標位置に移動される。
4.変形例
図13は、本実施形態の負荷軽減制御の変形例の説明図である。
変形例では、アーム320を停止させる場合に、負荷軽減制御(負荷軽減モードでの動作)を行ってアーム320への負荷が軽減された後に、負荷が小さい状態では制振制御(制振モードでの動作)を行う。具体的には、図13のF1に示すように、検出された負荷の絶対値が閾値Th1よりも大きい場合には負荷軽減制御を行う。その後に、F2に示すように検出された負荷の絶対値が閾値Th1よりも小さくなった場合には制振制御に移行する。このような制御により、F3に示すように停止時には負荷軽減制御により目標位置を通り過ぎて変位が一時的に大きくなる。そして、F4に示すように、制振制御により振動が急速に収束される。なお、負荷軽減制御の閾値と、制振制御の閾値は異なってもよい。例えば、負荷軽減制御の閾値よりも制振制御の閾値を小さくしてもよい。
図13では、負荷軽減制御の第1手法と制振制御を組み合わせた場合を例に説明したが、これに限定されず、負荷軽減制御の第2手法や第3手法と制振制御を組み合わせてもよい。第2手法と組み合わせた場合、例えば負荷の絶対値が第1閾値よりも小さい場合に制振制御を行ってもよい。第3手法と組み合わせた場合、例えば所定閾値よりも大きい場合に、その所定閾値と負荷の差分に比例するゲインで負荷軽減制御を行い、負荷の絶対値が所定閾値よりも小さい場合に制振制御を行ってもよい。
制振制御は、例えば慣性センサー340を用いて検出された加速度又は角加速度と逆方向の制御量をアクチュエーターに出力する制御である。このような制御は、例えば慣性センサー340を用いて検出された加速度又は角加速度を負のゲインで増幅して、制御量として出力する処理(又はアンプ回路)で実現できる。
5.ロボット、制御装置、ロボットシステム
図14は、本実施形態のロボット300の構成例である。ロボット300は、ロボット本体305と制御装置100を含み、ロボット本体305と制御装置100が一体に構成される。
具体的にはロボット300は、ロボット本体305及びロボット本体を支えるベースユニット部を有し、当該ベースユニット部に制御装置100が格納される。例えば、ベースユニット部に車輪等が設けられ、ロボット300全体が移動可能な構成となっている。ロボット本体305は、図1で説明したアーム320、エンドエフェクター310、慣性センサー340を含んでおり、制御装置100は、図1で説明した処理部110、記憶部150、インターフェース部160を含んでいる。
なお、上記のようにロボット本体305と制御装置100を一体に構成する場合に限定されず、ロボット300と制御装置100を別体に構成してもよい。この場合、例えば制御装置100が本実施形態の負荷軽減制御を行う。
図15は、ロボット300と制御装置100を別体に構成した場合のロボットシステム600の構成例である。また図16は、ロボットシステム600の構成例のブロック図である。
ロボットシステム600は、ロボット300と制御装置100を含む。またロボットシステム600は表示部130(表示装置)を含んでもよい。ロボット300は、処理部350(処理回路、プロセッサー)、インターフェース部360(インターフェース回路、通信回路)、アーム320、エンドエフェクター310、慣性センサー340を含む。制御装置100は、処理部110、記憶部150、インターフェース部160(慣性情報取得部)を含む。
制御装置100の一部又は全部の機能は、例えばPC(Personal Computer)等の情報処理装置により実現される。表示部130は情報処理装置の表示装置である。制御装置100とロボット300はインターフェース部160、360を介して接続され、アーム320及びエンドエフェクター310の制御信号や慣性センサー340の検出信号等を制御装置100とロボット300の間で通信する。即ち、インターフェース部160は、慣性センサー340により検出された慣性情報を取得する慣性情報取得部に相当する。ロボット300の処理部350は、例えば制御装置100から送信された制御信号に基づいてアーム320とエンドエフェクター310を制御する。或いは、処理部350は、慣性センサー340の検出信号を処理して、制御装置100へ送信する。処理部350は、例えばプロセッサー(CPU、GPU等)や、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアにより実現できる。プロセッサーで実現する場合、処理部350の機能を実現するプログラム(命令)が記憶され、そのプログラムをプロセッサーが読み出して実行することで、処理部350の機能が実現される。
なお、図14は双腕型の例であるが、ロボット300は図15に示すように単腕型のロボットであってもよい。また図15は単腕型の例であるが、ロボット300は図14に示すように双腕型等の多腕型のロボットであってもよい。また、ロボット300は、人手により移動させられるものであってもよいし、車輪を駆動させるモーターを設け、当該モーターを制御装置100により制御することにより、移動させられるものであってもよい。また、制御装置100は、図14のようにロボット300の下に設けられたベースユニット部に設けられるとは限らない。
また、図17に示すように、制御装置100の機能は、有線及び無線の少なくとも一方を含むネットワーク400を介して、ロボット300と通信接続されたサーバー500により実現されてもよい。
或いは本実施形態では、本発明の制御装置の処理の一部を、サーバー500側の制御装置が行ってもよい。この場合には、ロボット300側に設けられた制御装置との分散処理により、当該処理を実現する。なお、ロボット300側の制御装置は、例えばロボット300に設置される端末装置330(処理部)により実現される。
そして、この場合に、サーバー500側の制御装置は、本発明の制御装置における各処理のうち、サーバー500の制御装置に割り当てられた処理を行う。一方、ロボット300に設けられた制御装置は、本発明の制御装置の各処理のうち、ロボット300の制御装置に割り当てられた処理を行う。なお、本発明の制御装置の各処理は、サーバー500側に割り当てられた処理であってもよいし、ロボット300側に割り当てられた処理であってもよい。
これにより、例えば端末装置330よりも処理能力の高いサーバー500が、処理量の多い処理を行うこと等が可能になる。さらに、例えばサーバー500が各ロボット300の動作を一括して制御することができ、例えば複数のロボット300に協調動作をさせること等が容易になる。
6.慣性センサー
図18は、慣性センサー340の詳細な構成例である。なお、ここでは慣性センサー340の一例として圧電型の振動ジャイロセンサーの詳細な構成例を説明するが、慣性センサー340はこれに限定されない。例えば、シリコン基板などから形成された静電容量検出方式の振動ジャイロセンサーや、角速度情報と等価な物理量を検出する物理量トランスデューサー等であってもよい。或いは、静電容量方式や圧電方式、熱検知方式等の加速度センサーであってもよい。
図18のジャイロセンサー510(角速度センサー)は、振動片10と回路装置20を含む。振動片10は、水晶などの圧電材料の薄板から形成される圧電型振動片である。具体的には、振動片10は、Zカットの水晶基板により形成されたダブルT字型の振動片である。
回路装置20は、駆動回路30、検出回路60、記憶部22(メモリー)、インターフェース部24(インターフェース回路)、制御部140(制御回路)を含む。なお、これらの構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりするなどの種々の変形実施が可能である。
記憶部22は、例えばレジスターやRAM、不揮発性メモリー等であり、回路装置20の設定情報や、物理量検出に用いる各種パラメーター等を記憶する。
インターフェース部24は、回路装置20と外部の回路装置(例えば図1の処理部110、図16の処理部350等)との間で制御信号やデータを通信するためのものである。
駆動回路30は、駆動信号DQを出力して振動片10を駆動する。例えば振動片10からフィードバック信号DIを受け、これに対応する駆動信号DQを出力することで、振動片10を励振させる。検出回路60は、駆動信号DQにより駆動される振動片10から検出信号IQ1、IQ2(検出電流、電荷)を受け、検出信号IQ1、IQ2から、振動片10に印加された物理量に応じた所望信号(コリオリ力信号)を検出(抽出)する。
振動片10は、基部1と、連結腕2、3と、駆動腕4、5、6、7と、検出腕8、9を有する。矩形状の基部1に対して+Y軸方向、−Y軸方向に検出腕8、9が延出している。また基部1に対して−X軸方向、+X軸方向に連結腕2、3が延出している。そして連結腕2に対して+Y軸方向、−Y軸方向に駆動腕4、5が延出しており、連結腕3に対して+Y軸方向、−Y軸方向に駆動腕6、7が延出している。
駆動回路30からの駆動信号DQは、駆動腕4、5の上面に設けられた駆動電極と、駆動腕6、7の側面に設けられた駆動電極に入力される。また駆動腕4、5の側面に設けられた駆動電極と、駆動腕6、7の上面に設けられた駆動電極からの信号が、フィードバック信号DIとして駆動回路30に入力される。また検出腕8、9の上面に設けられた検出電極からの信号が、検出信号IQ1、IQ2として検出回路60に入力される。なお検出腕8、9の側面に設けられたコモン電極は例えば接地される。
駆動回路30により交流の駆動信号DQが印加されると、駆動腕4、5、6、7は、逆圧電効果により矢印Aに示すような屈曲振動(励振振動)を行う。即ち、駆動腕4、6の先端が互いに接近と離間を繰り返し、駆動腕5、7の先端も互いに接近と離間を繰り返す屈曲振動を行う。このとき駆動腕4、5と駆動腕6、7とが、基部1の重心位置を通るY軸に対して線対称の振動を行っているので、基部1、連結腕2、3、検出腕8、9はほとんど振動しない。
この状態で、振動片10に対してZ軸を回転軸とした角速度が加わると(振動片10がZ軸回りで回転すると)、コリオリ力により駆動腕4、5、6、7は矢印Bに示すように振動する。即ち、矢印Aの方向とZ軸の方向とに直交する矢印Bの方向のコリオリ力が、駆動腕4、5、6、7に働くことで、矢印Bの方向の振動成分が発生する。この矢印Bの振動が連結腕2、3を介して基部1に伝わり、検出腕8、9が矢印Cの方向で屈曲振動を行う。この検出腕8、9の屈曲振動による圧電効果で発生した電荷信号が、検出信号IQ1、IQ2として検出回路60に入力される。ここで、駆動腕4、5、6、7の矢印Bの振動は、基部1の重心位置に対して周方向の振動であり、検出腕8、9の振動は、矢印Bとは周方向で反対向きの矢印Cの方向での振動である。検出信号IQ1、IQ2は、駆動信号DQに対して位相が90度だけずれた信号になる。
例えば、Z軸回りでの振動片10(ジャイロセンサー)の角速度をωとし、質量をmとし、振動速度をvとすると、コリオリ力はFc=2m・v・ωと表される。従って検出回路60が、コリオリ力に応じた信号である所望信号を検出することで、角速度ωを求めることができる。そして求められた角速度ωを用いることで、手振れ補正、姿勢制御、或いはGPS自律航法等のための種々の処理を行うことができる。
なお図18では、振動片10がダブルT字型である場合の例を示しているが、本実施形態の振動片10はこのような構造に限定されない。例えば音叉型、H型等であってもよい。また振動片10の圧電材料は、水晶以外のセラミックスやシリコン等の材料であってもよい。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また処理部、ロボット、制御装置、ロボットシステムの構成・動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
1…基部、2,3…連結腕、4〜7…駆動腕、8,9…検出腕、10…振動片、
20…回路装置、22…記憶部、24…インターフェース部、30…駆動回路、
60…検出回路、100…制御装置、110…処理部、112…経路取得部、
114…ロボット制御部、130…表示部、140…制御部、150…記憶部、
160…インターフェース部、300…ロボット、305…ロボット本体、
310…エンドエフェクター、320…アーム、330…端末装置、
340…慣性センサー、350…処理部、360…インターフェース部、
400…ネットワーク、500…サーバー、510…ジャイロセンサー、
600…ロボットシステム、
AM1,AM2…リンク、KS1…関節、Th…閾値、Th1…第1の閾値、
Th2…第2の閾値、θ…関節角度

Claims (10)

  1. アームと、
    前記アームに設けられる慣性センサーと、
    前記アームの制御を行う処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、前記アームに働く慣性力の方向への前記アームの移動を維持する制御情報を、前記慣性センサーにより検出された慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行うことを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載されたロボットにおいて、
    前記処理部は、
    前記慣性センサーにより、前記負荷軽減制御の閾値以上の前記慣性情報が検出された場合に、前記アクチュエーターのトルクを低減させる前記制御情報を出力することを特徴とするロボット。
  3. 請求項2に記載されたロボットにおいて、
    前記処理部は、
    第1の閾値以上の前記慣性情報が検出された場合には、第1の低減度合いで前記トルクを低減させる前記制御情報を出力し、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の前記慣性情報が検出された場合には、前記第1の低減度合いよりも大きい第2の低減度合いで前記トルクを低減させる前記制御情報を出力する前記負荷軽減制御を行うことを特徴とするロボット。
  4. 請求項1に記載されたロボットにおいて、
    前記処理部は、
    前記慣性情報の値が大きいほど前記アクチュエーターのトルクの低減度合いを大きくした前記制御情報を出力することを特徴とするロボット。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載されたロボットにおいて、
    前記ロボットが複数の工程からなる作業を実行する場合において、
    前記処理部は、
    前記複数の工程の各工程を完了させる作業時間に基づいて、前記各工程において前記負荷軽減制御を行うか否かを決定することを特徴とするロボット。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載されたロボットにおいて、
    前記処理部は、
    前記負荷軽減制御により前記慣性情報が所与の閾値よりも小さくなった場合に、前記慣性力によって生じる前記アームの振動を抑制する制振制御を行うことを特徴とするロボット。
  7. 請求項6に記載されたロボットにおいて、
    前記ロボットが複数の工程からなる作業を実行する場合において、
    前記処理部は、
    前記複数の工程の各工程を完了させる作業時間に基づいて、前記各工程において前記制振制御を行うか否かを決定することを特徴とするロボット。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載されたロボットにおいて、
    前記慣性センサーは、角速度センサーであることを特徴とするロボット。
  9. アームに設けられる慣性センサーにより検出された慣性情報を取得する慣性情報取得部と、
    前記アームの制御を行う処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、前記アームに働く慣性力の方向への前記アームの移動を維持する制御情報を、前記慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行うことを特徴とする制御装置。
  10. アームに設けられる慣性センサーにより慣性情報を検出し、
    前記アームを動作させるアクチュエーターを停止させる場合に、前記アームに働く慣性力の方向への前記アームの移動を維持する制御情報を、前記慣性情報に基づいて出力する負荷軽減制御を行うことを特徴とするロボットの制御方法。
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