JP2015178350A - タンデム型ディファレンシャル装置 - Google Patents

タンデム型ディファレンシャル装置 Download PDF

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泰憲 武井
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Abstract

【課題】 部品点数を増加させることなく、インターディファレンシャル部のドライブギヤの内周とドライブシャフトの外周との間に介装される転がり軸受の軸方向に対する位置決めを行う。
【解決手段】 本発明は、ディファレンシャル部120とインターディファレンシャル部110を備え、インターディファレンシャル部110が、差動ギヤ112を介して、ドライブシャフト102の外周に支持されてディファレンシャル部へ回転動力を伝達するドライブギヤ114と、後後軸20を駆動するインタープロペラシャフト4と、の間に回転速度差を与えて差動させる構成であり、ドライブシャフトの外周と、ドライブギヤの内周と、の間に転がり軸受140が介装されると共に、転がり軸受140が、ドライブシャフト102の径拡張部の側面と、ドライブギヤ114の軸受部の内周に設けられる内側凸の段差部114Aと、によって軸方向への相対移動が規制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力源(内燃機関等)からの回転動力が伝達されるプロペラシャフトの回転動力を後後軸と後前軸の回転動力に分配する動力分配機能が内蔵されたタンデム型ディファレンシャル装置に関する。
従来、図2に示すように、後二軸車1に関し、動力源(内燃機関等)2からの回転動力が伝達されるメインプロペラシャフト3の回転動力を、後前軸10と後後軸20との回転動力に分配する動力分配機能を備えたタンデム型ディファレンシャル装置100が知られている(特許文献1、特許文献2など)。
この種のタンデム型ディファレンシャル装置100は、メインプロペラシャフト3の回転動力を後前軸10の左右の駆動輪へ伝達するが、その際に、左右の駆動輪の負荷に応じて回転速度差を与え、例えば旋回時などにおける内外輪の回転速度差を吸収し、スムースな走行を可能にするための左右輪間のディファレンシャル部(差動部)を備えると共に、
メインプロペラシャフト3の回転動力をインタープロペラシャフト(軸間プロペラシャフト)4を介して後後軸20へ伝達するが、その際に、後前軸10と後後軸20の負荷に応じて回転速度差を与え(動力を分配し)、例えば旋回時などにおける後前軸10と後後軸20の間の回転速度差を吸収し、スムースな走行を可能にするためのインターディファレンシャル部(軸間の差動部:動力分配部)を備えて構成されている。
タンデム型ディファレンシャル装置100の一例としては、例えば、図3に示すようなものがあり、メインプロペラシャフト3からの回転動力は、タンデム型ディファレンシャル装置100のアクスルハウジング101に対して回転自在に支持されているドライブシャフト102を介して、インターディファレンシャル部110を構成するピニオン軸111に自転自在に支持されている差動ギヤ112に伝達されるようになっている。
そして、この差動ギヤ112を介して、メインプロペラシャフト3からの回転動力は、ドライブシャフト102の外周に回転自在に支持されているドライブギヤ114に伝達されて、ドリブンギヤ115及びこれと略一体の後前軸ピニオンギヤ121へ伝達され、この後前軸ピニオンギヤ121に噛合しているハイポイドギヤ(リングギヤ)122を介して、後前軸10の左右輪のためのディファレンシャル部(差動部)120へと回転動力が伝達され、後前軸10の左右輪へ回転動力が分配されるようになっている(図3の動力伝達経路A)。
この一方、インターディファレンシャル部110の差動ギヤ112は、前記ドライブギヤ114の反対側で、サイドギヤ117に噛合されていて、このサイドギヤ117はスルーシャフト116と略一体回転されるように構成されている。そして、スルーシャフト116のサイドギヤ117と反対側の端部には、インタープロペラシャフト(軸間プロペラシャフト)4が略一体的に取り付けられているため、メインプロペラシャフト3からの回転動力は、差動ギヤ112、サイドギヤ117、スルーシャフト116を介して、インタープロペラシャフト(軸間プロペラシャフト)4に伝達され、インタープロペラシャフト(軸間プロペラシャフト)4に取り付けられる後後軸用のディファレンシャル装置200を介して、左右の駆動輪の負荷に応じて回転速度差を与え、例えば旋回時などにおける内外輪の回転速度差を吸収し(内外輪に差動を与え)、円滑な走行を可能にしつつ、後後軸20を回転駆動するようになっている(図3の動力伝達経路B)。
ここで、ドライブギヤ114及びサイドギヤ117に噛合している差動ギヤ112は、ドライブギヤ114及びサイドギヤ117の回転速度が同一である間は、ピニオン軸111に支持されつつ公転するため、ドライブギヤ114に回転連結される後前軸10側と、サイドギヤ117に回転連結される後後軸20側と、に均等に回転動力を伝達するようになっている。
一方で、ドライブギヤ114に回転連結される後前軸10側と、サイドギヤ117に回転連結される後後軸20側と、の間で負荷が変動した場合には、差動ギヤ112はピニオン軸111上で自転を開始し、これにより、ドライブギヤ114とサイドギヤ117との間の回転速度差を吸収し、ドライブギヤ114に回転連結される後前軸10側と、サイドギヤ117に回転連結される後後軸20側と、に差動を与えながら円滑に回転動力を分配することができるようになっている。
但し、車輪の空転等を抑制して悪路等の走破性能を向上させたい場合などにおいては、内周に平歯車が形成されているスリーブ118を軸方向に移動させることによって、ドライブギヤ114の平歯車部114Sと、ドライブシャフト102の平歯車部103と、を係合して一体回転させることができるようになっている(インターディファレンシャル部110における所謂デフロック機能を備えて構成されている)。
特開2004−17734号公報 実公平7−7649号公報
ここで、上述したようなタンデム型ディファレンシャル装置(後前軸と後後軸の間で回転動力の分配を行うインターディファレンシャル部110と、後前軸の左右輪に差動を与えることができるディファレンシャル部120と、を備えたディファレンシャル装置)において、インターディファレンシャル部110への潤滑オイルの供給は、ドライブギヤ114、ドリブンギヤ115、ハイポイドギヤ(リングギヤ)122などが回転することによって、アクスルハウジング101内に収容されている潤滑オイル(停止時において、図4のオイルレベルまでアクスルハウジング101内下方に貯留されている)を掻き上げることによってなされる。
しかし、インターディファレンシャル部110は、アクスルハウジング101内のオイル溜りから距離があるため潤滑が不十分となるおそれがあるため、図4に示すように、メカニカル方式(例えば、トロコイド式)のオイルポンプ130を備え、当該オイルポンプ130により各軸受部(ドライブギヤ114の滑り軸受部、サイドギヤ117の滑り軸受部など)に潤滑オイルをオイル通路102B等を介して強制的に供給すること(強制潤滑)を行っている例もある。
ところが、このような強制潤滑を行っても、使用条件等によっては、インターディファレンシャル部110の軸受部(例えば、ドライブギヤ114の滑り軸受部)に焼き付きなどの不具合が発生してしまうおそれも想定される。
なお、ドライブギヤ114の軸受部は、ドライブギヤ114にはドリブンギヤ115が噛合しており、回転動力が伝達される際に両軸間方向に噛み合い反力が作用するため、ドライブギヤ114の軸受部の負荷は大きく、油膜切れが起き易く焼き付きには不利であるといった特徴がある。
このようなことから、耐焼付性の改善のために、インターディファレンシャル部110の摺動部(特に、ドライブギヤ114の軸受部)を、従来の滑り軸受に代えて、図5に示すように、転がり軸受(例えば、ニードルベアリング)を採用することも考えられる。
しかしながら、このような転がり軸受を採用した場合、軸方向に対する位置規制を行って、ドライブギヤ114本体から転がり軸受が逸脱してしまうようなおそれを回避する必要がある。ドライブギヤ114がスパギヤ(平歯車)の場合であっても転がり軸受の軸方向に対する位置規制は必要であるが、特に、ドライブギヤ114がヘリカルギヤである場合には軸方向力が周期的に発生するため、転がり軸受が軸方向に一層移動し易い傾向となる。
このため、例えば、図5に示したように、ドライブギヤ114の内周と、ドライブシャフト102の外周と、の間に、ラジアル軸受用のニードルベアリング140を平歯車部103等の段差部(径拡張部)に突き当てつつ介装すると共に、ニードルベアリング140の軸方向(図5の右方向)への移動(ドライブシャフト102に対する相対移動)を規制するために、ドライブシャフト102に係合されてドライブシャフト102と一体回転するピニオン軸111の左側面と、の間に、スペーサー142を介装することが一例として想定される。
図5では、ピニオン軸111に自転自在に支持されている差動ギヤ112の図示が省略されているが、この差動ギヤ112、サイドギヤ117、ピニオン軸111のボス部、スペーサー142、ニードルベアリング140、ドライブシャフト102の平歯車部103(径拡張部)の軸方向位置は、アクスルハウジング101にボルト等により締結されるケース161に圧入等により固定される両サイドの転がり軸受150、151により、所定の遊動を許容しつつ位置規制されている。
なお、図5では、スラスト軸受用ニードルベアリング141が、ドライブギヤ114の左側面と、平歯車部103等の径拡張部と、の間に介装され、このスラスト軸受用ニードルベアリング141によってスラスト荷重(軸方向荷重)を受ける構成となっている。
また、他の一例として、図6に示すように、ドライブギヤ114の内周と、ドライブシャフト102の外周と、の間に、ラジアル軸受用のニードルベアリング140をドライブシャフト102の平歯車部103等にスラストワッシャを介して突き当てつつ介装すると共に、ニードルベアリング140の右側端部付近に当接してニードルベアリング140の軸方向に対する移動を規制するためのスナップリング(円環状の一部が開放された弾性要素)160を、ドライブシャフト102の外周に刻設された溝102Gに、スナップリング160の弾性を利用して嵌め込むといった構成も想定される。
なお、図6においては、ピニオン軸111、このピニオン軸111に自転自在に支持されている差動ギヤ112、ドライブギヤ114の平歯車部114S、スリーブ118等の図示は省略している。
しかしながら、上述したようなスペーサー142やスナップリング160を利用してラジアル軸受用のニードルベアリング140の軸方向に対する位置決め行う方法においては、部品点数が増えて管理や取り扱いが不便になると共に、アッセンブリの際に組み付け工数が増えるなどのデメリットがあるなどの実情がある。
本発明は、上述した実情に鑑みなされたものであり、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、部品点数を増加させることなく、インターディファレンシャル部のドライブギヤの内周と、ドライブシャフトの外周と、の間に介装される転がり軸受の軸方向に対する位置決めを行うことができるタンデム型ディファレンシャル装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係るタンデム型ディファレンシャル装置は、
後前軸と後後軸からなる後二軸の車両に用いられるタンデム型ディファレンシャル装置であって、
駆動源からの回転動力が伝達されるメインプロペラシャフトの回転動力を、後前軸の左右の駆動輪へ伝達する際に、左右の駆動輪の負荷に応じて回転速度差を与えて差動させる後前軸左右輪間ディファレンシャル部と、
前記メインプロペラシャフトの回転動力を、インタープロペラシャフトを介して後後軸へ伝達する際に、後前軸と後後軸の負荷に応じて回転速度差を与えて差動させるインターディファレンシャル部と、
を備えて構成されるタンデム型ディファレンシャル装置において、
前記インターディファレンシャル部が、差動ギヤを介して、メインプロペラシャフトの回転動力が伝達されるドライブシャフトの外周に同軸的に回転自在に支持されて後前軸左右輪間ディファレンシャル部へ回転動力を伝達するドライブギヤと、後後軸を駆動するインタープロペラシャフトと、の間に回転速度差を与えて差動させる構成であり、
前記ドライブシャフトの外周と、前記ドライブギヤの軸受部の内周と、の間に転がり軸受が介装されると共に、
該転がり軸受が、前記ドライブシャフトの径拡張部の側面と、前記ドライブギヤの軸受部の内周に設けられる内側凸の段差部と、によって、前記ドライブシャフトの軸方向への相対移動が規制されることを特徴とする。
本発明において、前記ドライブシャフトの内側に、オイルポンプから吐出される潤滑オイルが供給されるオイル通路が形成され、該オイル通路を介して前記転がり軸受に潤滑オイルが供給されることを特徴とすることができる。
本発明において、前記転がり軸受が、ニードルベアリングであることを特徴とすることができる。
本発明によれば、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、部品点数を増加させることなく、インターディファレンシャル部のドライブギヤの内周と、ドライブシャフトの外周と、の間に介装される転がり軸受の軸方向に対する位置決めを行うことができるタンデム型ディファレンシャル装置を提供することができる。
そして、本発明に係るタンデム型ディファレンシャル装置によれば、部品点数を増加させることないので、管理や取り扱いが不便になることを抑制できると共に、アッセンブリの際に組み付け工数の増加を抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置の構造を説明するためにインターディファレンシャル部を抜き出して示す断面図(ドライブシャフトの軸方向に沿って垂直な平面で切った断面図)である。 タンデム型ディファレンシャル装置が採用される車両の一例を示した図(車両上方から見た図)である。 タンデム型ディファレンシャル装置の全体構成を動力の伝達経路(分配経路)と共に示す断面図(ドライブシャフトの軸方向に沿って垂直な平面で切った断面図)である。 タンデム型ディファレンシャル装置の全体構成をオイルポンプによる強制潤滑(オイルの供給通路)を概略的に示す断面図(ドライブシャフトの軸方向に沿って垂直な平面で切った断面図)である。 従来のタンデム型ディファレンシャル装置のインターディファレンシャル部におけるドライブギヤの軸受として転がり軸受(ニードルベアリング)を採用した場合の一例を示す断面図である。 従来のタンデム型ディファレンシャル装置のインターディファレンシャル部におけるドライブギヤの軸受として転がり軸受(ニードルベアリング)を採用した場合の他の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
本発明の一実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置は、基本構成として、図2〜図4で示したものと同様の構成を備えている。なお、同一の要素については、同一の符号を付して詳細な説明については、ここでは省略する。
すなわち、本実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置は、図2に示したように、メインプロペラシャフト3の回転動力を後前軸10の左右の駆動輪へ伝達するが、その際に、左右の駆動輪の負荷に応じて回転速度差を与え、例えば旋回時などにおける内外輪の回転速度差を吸収し、円滑な走行を可能にするための左右輪間のディファレンシャル部(差動部)を備えると共に、
メインプロペラシャフト3の回転動力をインタープロペラシャフト(軸間プロペラシャフト)4を介して後後軸20へ伝達するが、その際に、後前軸10と後後軸20の負荷に応じて回転速度差を与え(動力を分配し)、例えば旋回時などにおける後前軸10と後後軸20の間の回転速度差を吸収し、円滑な走行を可能にするためのインターディファレンシャル部(軸間の差動部:動力分配部)を備えて構成されている。
なお、本実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置においても、ドライブギヤ114やドリブンギヤ115、ハイポイドギヤ(リングギヤ)122などの回転部分の潤滑オイルの掻き上げにより各部の潤滑を行うが、インターディファレンシャル部110、アクスルハウジング101内のオイル溜りから距離があるため潤滑が不十分となるおそれがあるため、図4に示したような、メカニカル方式(例えば、トロコイド式)のオイルポンプ130を備え、当該オイルポンプ130により各軸受部(ドライブギヤ114の軸受部、サイドギヤ117の軸受部など)に潤滑オイルをオイル通路102B等を介して強制的に供給(強制潤滑)する構成となっている。
ここにおいて、図1に示すように、本実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置においても、ドライブシャフト102の外周に同軸的に回転自在に支持されるドライブギヤ114の内周と、ドライブシャフト102の外周と、の間にニードルベアリング(転がり軸受)140を介装すると共に、このニードルベアリング140の軸受部にオイルポンプ130(図4参照)から吐出供給される潤滑オイルが、ドライブシャフト102の軸部に開通されているオイル通路102B等を介して供給されるようになっている。
そして、本実施の形態では、図1に示したように、ニードルベアリング140の軸方向に対する移動(ドライブシャフト102の軸方向に対する相対移動)を規制するために、ドライブギヤ114の軸受部の内周面に内側凸の段差部114Aを形成した。
すなわち、本実施の形態では、ニードルベアリング140は、ドライブギヤ114の軸受部の内周面の凹部114Bに収容されて、オイル通路102Bより潤滑オイルの強制潤滑を受けながら、ドライブギヤ114の内周と、ドライブシャフト102の外周と、の間で転がり軸受部を構成すると共に、ドライブシャフト102に対する該ニードルベアリング140の軸方向の右方向に対する移動規制は、ドライブギヤ114の内周に内側凸に形成された段差部114Aによりなされるようになっている。
なお、ドライブシャフト102に対するニードルベアリング140の軸方向の左方向に対する移動規制は、ドライブシャフト102の平歯車部103等の径拡張部の左側面に突き当てることでなされる。これらの間に、スラストベアリング(転がり軸受、滑り軸受)等を介した構成とすることができる。
本実施の形態において、ドライブシャフト102は、アクスルハウジング101にボルト等により締結されるケース161に圧入等により固定される両サイドの転がり軸受150、151によって、所定の遊動を許容しつつ軸方向に位置規制されている。
そして、ドライブシャフト102に対するドライブギヤ114の軸方向の左方向への相対移動の規制は、ドライブシャフト102の平歯車部103等の径拡張部の左側面に突き当てることでなされる。これらの間に、スラストベアリング(転がり軸受、滑り軸受)等を介した構成とすることができる。
この一方で、ドライブシャフト102に対するドライブギヤ114の軸方向における右方向への相対移動の規制は、ドライブギヤ114のサイドギヤ部114Cと噛合する差動ギヤ112、該差動ギヤ112と噛合すると共にベアリング151により軸方向への位置規制されているサイドギヤ117によってなされている。
このように、本実施の形態によれば、ドライブギヤ114は、ドライブシャフト102の径拡張部、差動ギヤ112、サイドギヤ117、転がり軸受(ベアリング)150、151によりドライブシャフト102に対する軸方向への相対移動が規制されているため、従来のようにスペーサー142やスナップリング160等の別個新たな部品を利用しなくとも、ドライブギヤ114の内周面の凹部114Bに収容されたニードルベアリング140は、ドライブギヤ114の軸受部の内周に内側凸に形成された段差部114Aにて右方向への相対移動を規制することができると共に、ドライブシャフト102の平歯車部103の側面(径拡張部)にて、右方向への相対移動を規制することができる。
すなわち、本実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置によれば、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、部品点数を増加させることなく、インターディファレンシャル部のドライブギヤの内周と、ドライブシャフトの外周と、の間に介装される転がり軸受の軸方向に対する位置決めを行うことができる。
そして、本実施の形態に係るタンデム型ディファレンシャル装置によれば、部品点数を増加させることないので、管理や取り扱いが不便になることを抑制できると共に、アッセンブリの際に組み付け工数の増加を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、オイルポンプ130による強制潤滑する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、潤滑オイルを掻き上げにて給油する場合において転がり軸受を採用する場合にも適用可能である。
また、転がり軸受は、ニードルベアリングに限定されるものではなく、他の形式の転がり軸受を採用する場合にも、本発明は適用可能である。
本発明は、上述した発明の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
101 アクスルハウジング
102 ドライブシャフト
102B オイル通路
103 平歯車部(径拡張部)
110 インターディファレンシャル部
112 差動ギヤ
114 ドライブギヤ
114A 段差部
114B 凹部
115 ドリブンギヤ
117 サイドギヤ
122 ハイポイドギヤ(リングギヤ)
130 オイルポンプ
140 ニードルベアリング(転がり軸受)
150 転がり軸受
151 転がり軸受

Claims (3)

  1. 後前軸と後後軸からなる後二軸の車両に用いられるタンデム型ディファレンシャル装置であって、
    駆動源からの回転動力が伝達されるメインプロペラシャフトの回転動力を、後前軸の左右の駆動輪へ伝達する際に、左右の駆動輪の負荷に応じて回転速度差を与えて差動させる後前軸左右輪間ディファレンシャル部と、
    前記メインプロペラシャフトの回転動力を、インタープロペラシャフトを介して後後軸へ伝達する際に、後前軸と後後軸の負荷に応じて回転速度差を与えて差動させるインターディファレンシャル部と、
    を備えて構成されるタンデム型ディファレンシャル装置において、
    前記インターディファレンシャル部が、差動ギヤを介して、メインプロペラシャフトの回転動力が伝達されるドライブシャフトの外周に同軸的に回転自在に支持されて後前軸左右輪間ディファレンシャル部へ回転動力を伝達するドライブギヤと、後後軸を駆動するインタープロペラシャフトと、の間に回転速度差を与えて差動させる構成であり、
    前記ドライブシャフトの外周と、前記ドライブギヤの軸受部の内周と、の間に転がり軸受が介装されると共に、
    該転がり軸受が、前記ドライブシャフトの径拡張部の側面と、前記ドライブギヤの軸受部の内周に設けられる内側凸の段差部と、によって、前記ドライブシャフトの軸方向への相対移動が規制されることを特徴とするタンデム型ディファレンシャル装置。
  2. 前記ドライブシャフトの内側に、オイルポンプから吐出される潤滑オイルが供給されるオイル通路が形成され、該オイル通路を介して前記転がり軸受に潤滑オイルが供給されることを特徴とする請求項1に記載のタンデム型ディファレンシャル装置。
  3. 前記転がり軸受が、ニードルベアリングであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタンデム型ディファレンシャル装置。
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