JP2015178188A - インクジェット記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】夜間に操作者が記録装置の傍に居ない状態で大きなサイズの用紙に大量印刷する場合がある。その場合、印刷途中でインク切れの発生が予想されるなら、大量印刷開始前に、使用途中のインクタンクを新品のインクタンクに交換していた。このため、使用途中のインクタンクが多数発生し、ユーザによる管理が負担になっていた。
【解決手段】交換可能なインクタンクを装着し、該インクタンクから供給されるインクにより記録ヘッドから記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置で次のような制御を行う。即ち、使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのメモリに保持されたインク残量を情報を記憶する記憶手段に登録する。次に、ホストから転送される印刷ジョブに付されたインク使用量と、記憶された使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのインク残量とに基づいて、前記印刷ジョブに基づく記録を実行する際に、装着すべきインクタンクの順序をユーザに呈示する。
【選択図】 図5

Description

本発明はインクジェット記録装置及びその装置の制御方法に関し、特に、例えば、複数の交換可能なインクタンクから供給されるインクを用いて記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置及びその装置の制御方法に関する。
インクジェット記録装置では、印刷する画像の内容によってインク使用量がインク色の間で異なるため、インクタンクの交換時期が不揃いとなる。従って、インクタンクの数が増えると、インクタンク交換を頻繁に行わなければならず、ユーザの作業負荷を重くしていた。
このような状況を考慮し、従来より、例えば、特許文献1では、使用するインクタンクを選択し、同じ時期にインクがなくなるように制御する構成を提案している。しかしこれは、現在装着されているインクタンクのみ考慮するものであり、ユーザが管理するインクタンクの在庫の中からインクタンクを選択することまでは考慮していない。また、インクタンクの数が増えると、複数色のインクタンクの在庫管理をユーザの記憶や記録に頼ることは難しい。
これに対して、特許文献2は、記録装置本体にインクタンクの在庫情報を記憶させておき、ユーザの利便を図る構成を提案している。ただし、在庫情報を管理するインクタンクは全て未使用品を想定しており、使用途中のインクタンクを保管するといった場面は想定しておらず、基本的にインクタンクを使い切ることを前提とした在庫管理の提案に留まっている。
特許第4042437号公報 特許第4259918号公報
さて、大判インクジェットプリンタでは、大きなサイズの用紙に多数枚の印刷を行う場合、印刷時間が長くかかるため、夜間などに操作者が記録装置の傍に居ない状態で大量のジョブを連続印刷する場合がある。その場合、途中でインク切れが予想されるときは、大量印刷開始前に、可能な限り大量の印刷を行うために、ある程度インク残量があるインクタンクであっても、残量が最大となるよう未使用のインクタンクに交換後に、大量のジョブの印刷を開始していた。しかしながら上記のような夜間運用を頻繁に行った場合、使用途中のインクタンクが数多く発生し、ユーザにとってインクタンクの管理が負担になっていた。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ユーザによる使用途中のインクタンクの管理を軽減するとともに、効率的に使用途中のインクタンクのインクを消費可能な可能なインクジェット記録装置及びその制御方法を提供すること目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は次のような構成からなる。
即ち、交換可能なインクタンクを装着し、該インクタンクから供給されるインクにより記録ヘッドから記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、情報を記憶する記憶手段と、使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのメモリに保持されたインク残量を前記記憶手段に登録する登録手段と、ホストから転送される印刷ジョブに付されたインク使用量と、前記記憶手段に記憶された使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのインク残量とに基づいて、前記印刷ジョブに基づく記録を実行する際に、装着すべきインクタンクの順序をユーザに呈示する呈示手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、交換可能なインクタンクを装着し、該インクタンクから供給されるインクにより記録ヘッドから記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置の制御方法あって、使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのメモリに保持されたインク残量を情報を記憶する記憶手段に登録する登録工程と、ホストから転送される印刷ジョブに付されたインク使用量と、前記記憶手段に記憶された使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのインク残量とに基づいて、前記印刷ジョブに基づく記録を実行する際に、装着すべきインクタンクの順序をユーザに呈示する呈示工程とを有することを特徴とする制御方法を備える。
従って本発明によれば、使用途中のインクタンクについての在庫情報管理を記録装置で行うとともに、ユーザがインクタンクを自由に交換できる状況では最も効率的に使用途中のインクタンクのインクを使用する手順を提示することができるという効果がある。これにより、ユーザによる使用途中のインクタンクの在庫管理の負担を軽減することができ、また、使用途中のインクタンクの数そのものを削減することができる。
本発明の代表的な実施例であるA0やB0サイズやロール状の記録媒体を用いる記録装置の外観斜視図である。 図1に示した記録装置のインクタンク周辺の構成を示す、記録装置の部分的図である斜視。 図1に示す記録装置の制御構成を示すブロック図である。 インクタンク途中交換処理を示すフローチャートである。 インクタンク使用順決定処理を示すフローチャートである。 同時インクタンク交換数が多くなる順列を選択する様子を示す図である。 図6で示したインクタンク使用順決定処理を示すフローチャートである。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「記録要素」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<記録装置の全体概要(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるA0やB0サイズなどの大きなサイズの記録媒体やロール状の長尺の記録媒体を用いるカラー記録が可能なインクジェット記録装置の外観斜視図である。
図1に示すインクジェット記録装置(以下、記録装置)100は、10インチ〜44インチサイズのロール紙やA0やB0のカット紙に記録が可能である。記録装置100は、本体部を乗せるスタンド101、排紙された記録紙を積載するスタッカ102を備える。また、記録装置100には、種々の記録情報や設定結果などを表示するための表示パネル103と、記録モードや記録紙などの設定をするための操作パネル104がその上面に配設されている。また、開閉可能なアッパーカバー106も備えられている。
さらに、記録装置100の両脇には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロなどのインクタンクを収容して記録ヘッドにインクを供給するためのインクタンク収容部105が配置されている。
図2は図1に示す記録装置のインクタンク収容部の近傍の内部を模式的に示した図である。
図2に示すように、記録ヘッド201はホスト装置(不図示)から送られてきた記録データに基づき、記録ヘッド201内部にある電気熱変換素子に電気エネルギーを供給することで熱エネルギーを発生させる。発生した熱エネルギーが供給されているインクに気泡を発生させ、気泡の発生した際に生じる圧力によって記録ヘッド201内部にある各ノズルからインク滴を吐出する。
記録ヘッド201を搭載したキャリッジ202は、メインレール203とキャリッジベルト204に案内されて記録用紙207の搬送方向とは垂直方向に往復走査され、その際に記録ヘッド201からインク液滴を吐出して記録を行う。記録ヘッド201には複数のノズルが設けられており、各ノズル列からブラック、シアン、マゼンタ、イエロなどのインクが吐出され、記録媒体上に画像を形成する。その際、キャリッジ202はリニアスケール205に設けられたスケールを読取り、その結果をエンコーダセンサ206がパルス信号として出力する。そのパルス信号をカウントすることで、キャリッジ202の相対的な移動距離と位置とが検出される。
インクタンク(メインタンク)208を保持するインクタンク設置台209からインクバッファタンク211にインクを供給する。インクバッファタンク211とインクタンク設置台209の底部にはそれぞれインクの残量を検出するための電極210が設けられている。そして、インクバッファタンク211からインクチューブ212を介して記録ヘッド201内部に備えたヘッド内サブタンク(不図示)までインクが供給される。各インクバッファタンク211には、その内部に各ユニット毎に1本ないしは2本の電極を備えている。
なお、キャリッジの移動方向に関し、インクタンク収容部の反対側には回復ユニット213が設けられており、定期的に記録ヘッドの状態をメンテナンスする。
図3は記録装置100の制御構成を示すブロック図である。
記録装置100はプリンタコントローラ120とプリンタエンジン150を備える。図3に示すように、プリンタコントローラ120には、HDDインタフェース121、表示パネルインタフェース122、ROMインタフェース125、メモリコントローラ126が、内部バス132を介して接続されている。そして、HDDインタフェース121はHDD171を接続し、表示パネルインタフェース122は表示パネル103を接続し、ROMインタフェース125はFlashROM123を接続し、メモリコントローラ126はRAM124を接続する。
プリンタコントローラ120はさらに、ホストインタフェース127、CPU128、コントローラエンジンインタフェース(I/F)129、画像処理部130を含み、これらは内部バス132を介して互いに接続されている。そして、ホストインタフェース127はネットワーク181を介してホストコンピュータを接続し、コントローラエンジンインタフェース129はプリンタエンジン150と接続される。
プリンタエンジン150は、図2を参照して説明した記録ヘッド201と、記録ヘッド201にインクを供給するサブインクタンク(サブタンク)201a、さらにサブタンク201aにインクを供給するインクタンク(メインタンク)208を備える。プリンタエンジン150はさらに、プリントバッファ156とインタフェース(I/F)155とを備え、これらは内部バス154を介して互いに接続されている。
通常の記録動作では、ホストコンピュータ(以下、ホスト)180から転送されてきた記録データはHDD171に書き込まれる。次に、CPU128からの命令によりHDD171に書き込まれた記録データを一定の単位でRAM124にコピーした後、1チップ構成の画像処理部130を使用して2値データに展開し、プリンタエンジン150に転送する。
また、HDD171に保存したデータを利用して記録することも可能で、ユーザは表示パネル103と前述の操作パネル104を使ってHDD171に保存されたデータを検索し、記録しようとするデータをその中から選択する。選択されたデータは順次、RAM124にコピーし、その後のデータの流れは、ホスト180から転送された記録データを用いる記録と同様である。HDD171に保存されたデータを用いて記録を行う場合、以前に記録に用いられたデータであれば、使用するインク量が既に記録されているので、インク使用量を正確に予測することが可能である。プリンタエンジン150では、プリンタコントローラ120から送られてきたデータをプリントバッファ156に蓄積し、適切なタイミングで記録ヘッド201にそのデータを転送して記録がなされる。
さて、インクタンク208に貯留されたインクがなくなると、表示パネル103にはユーザにインクタンク交換を促すメッセージを表示する。インクタンク208にインクがなくなっても、暫くはサブタンク201aに残存するインクを用いて記録は続行可能で、記録を行いながら、インクタンク208を交換することが可能である。また、インクタンク208にはメモリチップが内蔵されており、そのメモリチップにはインクタンク毎に一意に決まる固有の識別番号が記憶されており、その識別番号とインク残量は記録装置100でも読み取り、インクタンクを外す度にHDD171に記憶する。また、記録装置100に電源が投入されていないときにインクタンクを交換することもあるため、電源を投入して記録装置100を起動したときや、記録が終了したときには、その都度、インク残量を読み取り、HDD171の記憶内容を更新する。
インクタンクにインクが残存したまま記録装置からそのインクタンクを取り外す場合、記録装置内にそのインクタンクの残量記録がない場合には、記録装置100はその残量記録をインクタンクに貼って管理しやすくするための識別番号をラベルに印刷する。その際、HDD171に、そのインクタンクの残量と識別番号を記憶する。
記録装置100がホスト180から印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブに基づいた記録を行う際にインク不足が予想される場合は、表示パネル103に必要なインク色とともに選択可能なインクタンクの識別番号の一覧を表示する。ユーザはその表示された一覧を元に、保管庫からインクタンクを探し出し、記録装置100に装着して記録を継続する。また、ユーザが記録装置の傍らに居らず大量の印刷ジョブ出力を何度も行い、中途半端な量のインクが残存しているインクタンクが大量に発生し、その後に、ユーザが記録装置の傍らに居て頻繁にインクタンク交換が可能な場合には、次のような操作を行える。
即ち、使用途中(残存インクがある)のインクタンクを優先使用するモードを表示パネル103と操作パネル104を用いて選択する入力操作を行い、なるべく多くのインクタンクの残量インクを使い切ることにより使用途中のインクタンク在庫数を削減する。このモードが選択されると、記録装置の印刷待ちジョブキューにあるジョブを記録するため、残量インクを使い切るインクタンクの数が多くなるように、交換インク色だけでなくインクタンクの識別番号をも指示入力する。また、複数色のインクタンク交換が同時期に可能となるようなインクタンクの識別番号を適切なタイミングで指示入力する。
図4は残量が最大である未使用インクタンクに交換する場合、使用途中のインクタンクのインク残量をインクタンク識別番号とともに記録装置で登録し記憶する処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば、記録装置の夜間運転などで多量の印刷ジョブに基づいて大量の記録を行う直前に実行される。
インク残量が最大となるように記録装置100に設定すると、ステップS201では、インク色番号(i)を1に設定する。次に、ステップS202ではインク色番号(i)がインク色数(NC)を超えたかを調べる。ここで、i>NCであれば、処理を終了し、i≦NCであれば、処理はステップS203に進む。
ステップS203では、インク色番号(i)のインクタンクのインク残量(IR(i))が未使用状態と同じ最大残量(imax)であるかどうかを調べる。ここで、IR(i)=imaxであれば、処理はステップS208に進み、IR(i)≠imaxであれば処理はステップS204に進む。ステップS204では、記録装置100に装着されているインクタンクの識別番号が、インクタンクのメモリチップに割り振られているものであるかどうかを調べる。これは記録装置100のHDD171に保存された情報を調べることにより判断できる。ここで、装着されているインクタンクの識別番号がインクタンクのメモリチップに割り振られている番号と一致すると判断された場合、処理はステップS207に進む。これに対して、不一致であると判断された場合、処理はステップS205に進む。
ステップS205では、記録装置100は新規に識別番号を割り振り、これをインクタンクのメモリチップに記憶する。さらにステップS206では、新規に割り振った識別番号をユーザがインクタンクに貼付できるように、その識別番号を印刷出力する。そして、処理はステップS207に進む。
ステップS207では、インクタンクのメモリチップに記憶されているインク残量を記録装置100のHDD171に記憶する。また、この新規の識別番号はHDD171に格納される。次に、ステップS208では、インク色番号(i)に1を加え、処理はステップS202に戻る。
図5は使用途中のインクタンクを優先使用するモードで保存ジョブを記録したときのインクタンク使用順決定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、インク色番号(i)を1に設定し、ステップS302ではインク色番号(i)がインク色数(NC)を超えたかどうかを調べる。ここで、i>NCであると判断されたなら、処理はステップS309に進み、i≦NCであると判断されたなら、処理はステップS303に進む。
ステップS303では、順列番号(k)を1に設定し、さらにステップS304では、順列番号kが全ての順列組み合わせ数(順列数:NCS)を超えたかどうかを調べる。ここで、k>NCSてあると判断されれば、処理はステップS307に進み、k≦NCSであると判断されれば、処理はステップS305に進む。ステップS305では、搭載されているインクタンクのインク残量やHDD171で管理している識別可能なインクタンクのインク残量に基づいて印刷ジョブが終了するまでに使い切るインクタンクの数を求め、これをHDD171又はRAM124に記憶する。ステップS306では、順列番号(k)に1を加え、その後、処理はステップS304に戻る。
さて、処理はステップS307において、ステップS304〜S306の処理を繰り返して求めた印刷ジョブが終了するまでに使い切るインクタンクの数のうち、その数が最も多い順列を記憶する。そして、ステップS308では、インク色番号(i)に1を加え、ステップS302に戻る。
また、処理はステップS309において、ステップS307で求めた使い切るインクタンクの数が最も多い順列が複数パターンあるかどうかを調べる。ここで、そのような順列が複数パターンあると判断された場合、処理はステップS310に進む。これに対して、そのような順列は1つであると判断された場合は、処理を終了する。この場合には、ステップS307で求められた使い切るインクタンクの数が最も多い順列で、今後のインクタンクを用いるとする。
ステップS310では、複数のパターンのインクタンク交換順列の中から同時に複数のインクタンクを交換可能な順列組み合わせを求める。そして、同時交換可能な場合は、交換回数を1とし、合計で最小の交換回数となる順列組み合わせを求め、これをHDD171又はRAM124に記憶する。そして、インクタンク交換時には、求めたインクタンク順列となるようにユーザに識別番号を指示したインクタンク交換を促す。
図6はより多くのインクタンクを同時交換可能な順列を決定する例を示した図である。
上述にようにステップS310では複数のパターンのインクタンク交換順列の中から同時に複数のインクタンクを交換可能な順列の組み合わせを求める。図6では、説明を簡単にするためインク色数を2とし、同時交換可能な場合は交換回数を1とし、合計で最小の交換回数となる順列の組み合わせを求める場合の具体例を示している。
この例では、シアンインクを貯留する識別番号C−001とC−002のインクタンクを使用途中の在庫として保持し、マゼンタインクを貯留する識別番号M−001とM−002とM−003のインクタンクを使用途中の在庫として保持する。以下の説明では、シアンインクを貯留するインクタンクをインクタンクCとし、マゼンタインクを貯留するインクタンクをインクタンクMとする。
その状況下で記録装置100を使用途中のインクタンクを使い切るモードに設定し、HDD171に保持されているジョブ−0001〜ジョブ−0007までの記録を行う。各ジョブにはインク使用量が保持されており、使用途中のインクタンクCとインクタンクMとをどの順序で使用するかを次の2つの方針に基づいて記録開始までに決定する。即ち、(1)使い切るインクタンクの合計数がより多くなるようにすることと、(2)(1)の中から同時に複数色のインクタンク交換が可能になるような交換順序を優先することである。なお、図6において、点線はインクタンクが空のまま、サブタンクに残っているインクで記録している状態を表し、□印はインクタンクが空になった後にインクタンク交換可能なタイミングを表す。
図6の例では、シアンインク(Cインク)は識別番号C−002のインクタンク、識別番号C−001のインクタンクの順序で使用したときにジョブ−0007までの記録終了までに一回インクタンク交換が必要となる(PC2)。また、マゼンタインク(Mインク)は、図6の例では、次の4つの組み合わせ順序で使用したとき2つのインクタンクを使い切り、その他の順序で使用したときには、1つのインクタンクしか使い切らない。これら4つの組み合わせ順序とは次の通りである。即ち、
識別番号でM−001、M−002、M−003のインクタンクの順(PM1)、
識別番号でM−001、M−003、M−002のインクタンクの順(PM2)、
識別番号でM−002、M−001、M−003のインクタンクの順(PM3)、
識別番号でM−003、M−001、M−002のインクタンクの順(PM6)である。
従って、方針(1)に基づいて、組み合わせ順序PM1、PM2、PM3、PM6が候補に残る。次に方針(2)に基づいて、これら候補の使用順序PM1、PM2、PM3、PM6の内、PM3を選択する。なぜなら、PM3がジョブ−0003の記録終了時点で、識別番号C−002のインクタンクと識別番号M−002のインクタンクが同時に空になることが予測できる順序であるからである。
図7は図6で説明したインク交換順列の中からPC2とPM3を選択する例を示すフローチャートである。
ステップS501ではインク色番号(i)を1に初期化し、ステップS502では、インク色番号(i)がインク色数(NC=2)よりも大きいかどうかを調べる。ここで、i>2であれば処理はステップS509に進み、i≦2であれば処理はステップS503に進み、順列番号(k)を1に初期化する。ステップS504では、順列番号(k)が全ての順列組み合わせ数(順列数:NCS)よりも大きいかどうかを調べる。ここで、k>NCSであれば処理はステップS507に進み、k≦NCSであれば処理はステップS505に進む。
ここで、Cインクのときは2つのインクタンクの順列組み合わせ数なので22=2通りである。一方、Mインクのときは3つのインクタンクの順列の組み合わせ数なので33=6通りとなる。
図6の例では、順列番号(k)の順序(PC1〜PC2のいずれかとPM1〜PM6のいずれか)でインクタンクを使用する。従って、ステップS505では、このような状況でジョブ−0007まで記録が終了したときに、使い切って空になるインクタンクの数を計算する。次に、ステップS506では、順列番号(k)に1を加え、ステップS504に戻る。
ステップS507では、ステップS505で計算した、使い切って空になるインクタンク数が最大の順列を選ぶ。この例では、CインクではPC2を記憶する。また、MインクではPM1、PM2、PM3、PM6を記憶する。
ステップS508では、インク色番号(i)に1を加え、処理はステップS502に戻る。ステップS509では、使い切って空になるインクタンクが多い順列が複数あるかどうかを調べ、複数ある場合、処理はステップS510に進み、1つである場合、処理はステップS507で記憶してた順列で決定し、終了する。
この例では、Mインクの使用順列候補がPM1、PM2、PM3、PM6のように複数あるので、ステップS510に進む。ステップS510では、同時交換可能なインクタンクの数が多い順列を選び出す。この例においては、Cインクの順列がPC2と決定しているので、この順列と同じタイミングで交換できる順列PM3が選び出される。
従って以上説明した実施例によれば、記録装置に管理された使用途中にあるインクタンクを最も効率的に用いてインクタンクに残存するインクを使い切ることが可能となる。これにより、使用途中のインクタンクの在庫を少なくすることができるので、ユーザによるインクタンクの管理負荷を軽減することができる。また、ユーザに呈示されるインクタンクの交換順序は、異なる色のインクを貯留した複数のインクタンクが同時に交換可能になることも考慮されているので、交換のための手間や時間を削減することもでき、ユーザの負荷を軽減できる。
なお、以上説明した実施例では、インク残量有無を検出する対象をインクバッファタンク211としているが、これはインクタンク設置台209の下に必ずしも備えられていなければいけない訳ではない。もちろん、記録ヘッド201内のサブタンクに配設されている構成でも、インクタンク208自身に備えた構成でもよい。さらには、インクチューブ212経路中にタンクがあるような構成にも本発明は適用可能である。
また、記録装置100に用いたHDD171の代わりに大容量の半導体メモリ(SDD)を用いても良い。

Claims (10)

  1. 交換可能なインクタンクを装着し、該インクタンクから供給されるインクにより記録ヘッドから記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    情報を記憶する記憶手段と、
    使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのメモリに保持されたインク残量を前記記憶手段に登録する登録手段と、
    ホストから転送される印刷ジョブに付されたインク使用量と、前記記憶手段に記憶された使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのインク残量とに基づいて、前記印刷ジョブに基づく記録を実行する際に、装着すべきインクタンクの順序をユーザに呈示する呈示手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記憶手段は、前記ホストから転送される複数の印刷ジョブを保持することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドからの記録はカラー記録が可能であり、
    前記交換可能なインクタンクは異なる色のインクを貯留する複数のインクタンクを含むことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記呈示手段は、
    前記異なる色のインクそれぞれを貯留する、使用途中の複数のインクタンクに関し、前記記憶手段に保持された複数の印刷ジョブを実行する際に、前記異なる色のインクそれぞれに関し、前記使用途中の複数のインクタンクをどのような順序で用いれば、残量インクを使い切るインクタンクの合計数がより多くなるようになるか、そして、異なる色のインクを貯留するインクタンクの同時交換が可能になるかを考慮して、前記使用途中の複数のインクタンクの交換順序を選択する選択手段を含むことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記選択手段により選択されたインクタンクの交換順序を前記識別番号で表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドのインクを供給するサブタンクをさらに有し、
    前記交換可能なインクタンクから前記サブタンクにインクが供給されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記交換可能なインクタンクが空であっても、前記サブタンクから供給されるインクにより記録が続行可能であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 使用途中のインクタンクを取り外す際、前記記憶手段に当該インクタンクの識別番号とインク残量が記憶されていない場合には、前記インクタンクの識別番号とインク残量を印刷して出力する出力手段をさらに有し、
    前記登録手段は、前記記憶手段に前記インクタンクの識別番号とインク残量を登録することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記呈示手段による呈示を行うために、前記使用途中のインクタンクを優先使用するモードを入力する入力手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 交換可能なインクタンクを装着し、該インクタンクから供給されるインクにより記録ヘッドから記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置の制御方法あって、
    使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのメモリに保持されたインク残量を情報を記憶する記憶手段に登録する登録工程と、
    ホストから転送される印刷ジョブに付されたインク使用量と、前記記憶手段に記憶された使用途中のインクタンクの識別番号と該インクタンクのインク残量とに基づいて、前記印刷ジョブに基づく記録を実行する際に、装着すべきインクタンクの順序をユーザに呈示する呈示工程とを有することを特徴とする制御方法。
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WO2020013165A1 (ja) * 2018-07-13 2020-01-16 ブラザー工業株式会社 印刷装置

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