JP2015178185A - 液滴吐出装置、液滴吐出装置用の液体流通管、液滴吐出装置用の液体貯留槽、及び液滴吐出装置用のノズル保湿装置 - Google Patents

液滴吐出装置、液滴吐出装置用の液体流通管、液滴吐出装置用の液体貯留槽、及び液滴吐出装置用のノズル保湿装置 Download PDF

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Abstract

【課題】犠牲陽極の腐食による液体の汚染を抑えつつ、液体貯留部又は液体流通部の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置を提供すること。
【解決手段】ノズルから液体の液滴を吐出する液滴吐出部と、液体を貯留する液体貯留部(例えばインク貯留タンク200)と、液体が流通する液体流通部と、を備え、液体貯留部及び液体流通部の少なくとも一部が、金属部材で構成され、液体貯留部及び液体流通部の少なくとも一部の内部に、液体と接触し、且つ金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極300を備える液滴吐出装置である。
【選択図】図3

Description

本発明は、液滴吐出装置、液滴吐出装置用の液体流通管、液滴吐出装置用の液体貯留槽、及び液滴吐出装置用のノズル保湿装置に関する。
特許文献1には、「液体を貯留する液体貯留部から液体を吐出する液体吐出部までの液体流路の少なくとも一部に金属を用いた液体吐出装置において、該液体流路中に液体に接する該金属より電位が卑な金属または不溶性金属から構成される陽極を備えている液体吐出装置」が開示されている。
特許文献2には、「金属部表面に無電解ニッケルめっき処理にて耐腐食性のめっき動態膜を形成したインクジェット用ノズルプレートを有するインクジェット記録装置」が開示されている。
特許文献3には、「ナトリウムイオンの総和を全量の0.2w%以下とするインクを利用したインクジェット記録装置」が開示されている。
特許文献4には、「ナトリウムの含有量が6ppm未満である記録用インクを利用したインクジェット記録装置」が開示されている。
特許文献5には、「腐食防止剤を含むインクを利用したインクジェット記録装置」が開示されている。
特許文献6には、「記録ヘッドのノズル面を覆うキャップ部材が吸引手段の吸引力によって吐出口からインクを吸引して排出するインクジェット記録装置」が開示されている。
特許文献7には、「キャップユニット内に保湿機能を有する液体を供給する手段を有するインクジェット記録装置」が開示されている。
特開2008−188793号公報 特開平08−142334号公報 特公平7−51687号公報 特開平8−333542号公報 特許4282940号明細書 特開2003−182090号公報 特開2003−182098号公報
本発明の課題は、犠牲陽極の腐食による液体への汚染を抑えつつ、液体貯留部又は液体流通部の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に係る発明は、
ノズルから液体の液滴を吐出する液滴吐出部と、
前記液体を貯留する液体貯留部と、
前記液体が流通する液体流通部と、
を備え、
前記液体貯留部及び前記液体流通部の少なくとも一部が、金属部材で構成され、
前記液体貯留部及び前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、前記液体と接触し、且つ前記金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極を備える液滴吐出装置。
請求項2に係る発明は、
前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、キレート樹脂部材を備える請求項1に記載の液滴吐出装置。
請求項3に係る発明は、
前記液体が、キレート剤を含む請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
請求項4に係る発明は、
前記犠牲陽極が、前記液体貯留部及び前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、着脱可能に配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
請求項5に係る発明は、
ノズルから液体の液滴を吐出する液滴吐出部であって、前記ノズルの形成面が金属部材で構成される液滴吐出部と、
前記液体を貯留する液体貯留部と、
前記液体が流通する液体流通部と、
前記液滴吐出部の前記ノズルを保湿するためのノズル保湿装置であって、前記ノズルを保湿するとき、前記ノズルの形成面を覆い、且つ前記ノズルの形成面が接触する保湿液を保持するキャップ部と、前記キャップ部の内部に、前記保湿液と接触して配置され、前記ノズルを保湿するとき、前記金属部材と電気的に接続される犠牲陽極と、を有するノズル保湿装置と、
を備える液滴吐出装置。
請求項6に係る発明は、
液体が流通する液体流通部であって、少なくとも一部が金属部材で構成される液体流通部と、
前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、前記液体と接触し、且つ前記金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極を備える液滴吐出装置用の液体流通管。
請求項7に係る発明は、
液滴吐出部のノズルから吐出する液滴の液体を貯留する液体貯留部であって、少なくとも一部が金属部材で構成される液体貯留部と、
前記液体貯留部の内部に、前記液体と接触し、且つ前記金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極を備える液滴吐出装置用の液体貯留槽。
請求項8に係る発明は、
ノズルの形成面が金属部材で構成される液滴吐出部の前記ノズルを保湿するとき、前記ノズルの形成面を覆い、且つ前記ノズルの形成面が接触する保湿液を保持するキャップ部と、
前記キャップ部の内部に、前記保湿液と接触して配置され、前記ノズルを保湿するとき、前記金属部材と電気的に接続される犠牲陽極と、
を有し、
前記液滴吐出部のノズルを保湿する液滴吐出装置用のノズル保湿装置。
請求項1に係る発明によれば、金属材料のみで構成される犠牲陽極を備える場合に比べ、犠牲陽極の腐食による液体への汚染を抑えつつ、液体貯留部又は液体流通部の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置が提供される。
請求項2、又は3に係る発明によれば、キレート樹脂部材を有さない、又は液体にキレート剤を含まない場合に比べ、犠牲陽極の腐食による液体への汚染を抑える液滴吐出装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、犠牲陽極が液体貯留部及び液体流通部の少なくとも一部の内部に着脱する構造を有さない場合に比べ、継続的に、液体貯留部又は液体流通部の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置が提供される。
請求項5に係る発明によれば、ノズル保湿装置に犠牲陽極を有さない場合に比べ、ノズルの形成面を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、金属材料のみで構成される犠牲陽極を備える場合に比べ、犠牲陽極の腐食による液体への汚染を抑えつつ、液体流通部の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置用の液体流通管が提供される。
請求項7に係る発明によれば、金属材料のみで構成される犠牲陽極を備える場合に比べ、犠牲陽極の腐食による液体への汚染を抑えつつ、液体貯留部の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置用の液体貯留槽が提供される。
請求項8に係る発明によれば、犠牲陽極を有さない場合に比べ、ノズルの形成面を構成する金属部材の腐食を抑制する液滴吐出装置用のノズル保湿装置が提供される
本実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置のインクジェットヘッドの配管図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置のインク貯留タンクを示す模式断面図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置の犠牲陽極の着脱機構を説明するための模式断面図であり、図4(A)は犠牲陽極が取り外された様子示す模式断面図であり、図4(B)は犠牲陽極が取り付けられた様子を示す模式断面図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置のインク流通管を示す模式断面図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置のノズル保湿装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
具体的には、例えば、本実施形態では、液体の液滴を吐出する液滴吐出装置の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置について説明する。
なお、液滴吐出装置としては、インクジェット記録装置に限定されるものではない。液滴吐出装置としては、例えば、フィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機EL溶液を基板上に吐出してELディスプレイパネルを形成する装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液滴を吐出するものであればよい。
(全体構成)
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。
インクジェット記録装置1010は、図1に示すように、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部1012と、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部1014と、記録媒体収容部1012から画像記録部1014へ記録媒体Pを搬送する搬送手段1016と、画像記録部1014によって画像が記録された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部1018と、を備えている。
画像記録部1014は、液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの一例として、インク滴を吐出して記録媒体Pに画像を記録する液滴吐出装置(以下、「インクジェットヘッド」という)10Y、10M、10C、10Kを備えている。なお、インクジェットヘッド10Y、10M、10C、10Kを総称する場合に、「インクジェットヘッド10Y〜10K」と示す場合がある。また、このインクジェットヘッド10Y〜10Kとインクを循環させる配管を含め、「インクジェットヘッド10」という場合がある。
このインクジェットヘッド10は、インク供給制御装置110により、インクの吐出が制御されるようになっている。
インクジェットヘッド10Y〜10Kは、それぞれ複数の液滴吐出部の一例としてのヘッドモジュール12(図2参照)を備えており、当該ヘッドモジュール12は、ノズル(図示省略)が形成されたノズル形成面1022Y〜1022Kをそれぞれ有している。このノズル形成面1022Y〜1022Kは、インクジェット記録装置1010での画像記録が想定される記録媒体Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。
さらに、インクジェットヘッド10Y〜10Kは、記録媒体Pの搬送方向の下流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色の順で並列に並べられており、その各色に対応したインク滴を、圧電方式によって、複数のノズルから吐出し、画像を記録する構成となっている。なお、インクジェットヘッド10Y〜10Kにおいて、インク滴を吐出させる構成は、サーマル方式等の他の方式によって吐出させる構成であってもよい。
インクジェット記録装置1010には、液体を貯留する液体貯留部の一例として、各色のインクを貯留するインクタンク1021Y、1021M、1021C、1021K(以下、1021Y〜1021Kと示す)が設けられている。このインクタンク1021Y〜1021Kから、各インクジェットヘッド10Y〜10Kへインクが供給される。なお、インクジェットヘッド10Y〜10Kへ供給されるインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクの使用が可能である。
搬送手段1016は、記録媒体収容部1012内の記録媒体Pを1枚ずつ取り出す取出ドラム1024と、画像記録部1014のインクジェットヘッド10Y〜10Kへ記録媒体Pを搬送しその記録面(表面)をインクジェットヘッド10Y〜10Kに対面させる搬送体としての搬送ドラム1026と、画像が記録された記録媒体Pを記録媒体排出部1018へ送り出す送出ドラム1028と、を有している。そして、取出ドラム1024、搬送ドラム1026、送出ドラム1028は、それぞれ記録媒体Pがその周面に静電的吸着手段、又は、吸引や粘着などの非静電的吸着手段によって保持されるように構成されている。
また、取出ドラム1024、搬送ドラム1026、送出ドラム1028には、それぞれ記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持する保持手段の一例としてのグリッパー1030が、例えば2組ずつ備えられている。これら3個の各ドラム1024、1026、1028は、それぞれその周面に記録媒体Pを、グリッパー1030によってこの場合は2枚まで保持可能に構成されている。そして、グリッパー1030は、各ドラム1024、1026、1028の周面に2つずつ形成された凹部1024A、1026A、1028A内に設けられている。
具体的には、各ドラム1024、1026、1028の凹部1024A、1026A、1028A内の予め定められた位置に、各ドラム1024、1026、1028の回転軸1032に沿って回転軸1034が支持されている。この回転軸1034には、その軸方向に間隔をおいて複数のグリッパー1030が固定されている。したがって、回転軸1034が、図示しないアクチュエーターによって正逆両方向に回転することにより、グリッパー1030が各ドラム1024、1026、1028の周方向に沿って正逆両方向に回転する。これにより、記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持したり、離したりするようになっている。
つまり、グリッパー1030は、その先端部が各ドラム1024、1026、1028の周面から若干突出するように回転することで、取出ドラム1024の周面と搬送ドラム1026の周面とが対面する受渡位置1036において、取出ドラム1024のグリッパー1030から搬送ドラム1026のグリッパー1030へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。そして、搬送ドラム1026の周面と送出ドラム1028の周面とが対面する受渡位置1038において、搬送ドラム1026のグリッパー1030から送出ドラム1028のグリッパー1030へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。
また、インクジェット記録装置1010は、インクジェットヘッド10Y〜10Kをメンテナンスするメンテナンスユニット(図示省略)を備えている。メンテナンスユニットは、インクジェットヘッド10Y〜10Kのノズル形成面を覆うキャップ、予備吐出(空吐出)された液滴を受ける受け部材、ノズル形成面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有している。メンテナンスユニットは、インクジェットヘッド10Y〜10Kに対向する対向位置に移動し、各種のメンテナンスを行う。
次に、インクジェット記録装置1010の画像記録動作について説明する。
記録媒体収容部1012から取出ドラム1024のグリッパー1030により1枚ずつ取り出されて保持された記録媒体Pは、取出ドラム1024の周面に吸着されつつ搬送され、受渡位置1036において、取出ドラム1024のグリッパー1030から搬送ドラム1026のグリッパー1030へ受け渡される。
搬送ドラム1026のグリッパー1030により保持された記録媒体Pは、その搬送ドラム1026に吸着されつつインクジェットヘッド10Y〜10Kの画像記録位置まで搬送され、そのインクジェットヘッド10Y〜10Kから吐出されるインク滴により、記録面に画像が記録される。
記録面に画像が記録された記録媒体Pは、受渡位置1038において、搬送ドラム1026のグリッパー1030から送出ドラム1028のグリッパー1030へ受け渡される。そして、送出ドラム1028のグリッパー1030により保持された記録媒体Pは、その送出ドラム1028に吸着されつつ搬送され、記録媒体排出部1018へ排出される。以上のように、一連の画像記録動作が行われる。
(内部構成)
図2には、本実施形態に係る液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置のインクジェットヘッド10の配管図が示されている。
本実施形態のインクジェットヘッド10には、複数のヘッドモジュール12が取り付けられ、それぞれのヘッドモジュール12へインクを供給するためのインク循環用配管路が形成されている。
図2に示される如く、ヘッドモジュール12には、供給動作によりインクが流入する入力ポート12Aと、回収動作によりインクを排出する出力ポート12Bとが設けられている。入力ポート12Aには、供給側マニホールド14から分岐した供給側分岐管16の先端が取り付けられ、出力ポート12Bには、回収側マニホールド18から分岐した回収側分岐管20の先端が取り付けられている。すなわち、供給側マニホールド14及び回収側マニホールド18には、ヘッドモジュール12の設置数分の分岐管(供給側分岐管16及び回収側分岐管20)が設けられている。そして、供給側マニホールド14に供給されるインクを予め定められた圧力Pin、かつ予め定められた流量でそれぞれのヘッドモジュール12へ供給する。更に、ヘッドモジュール12へ供給されたインクを予め定められた圧力Pout、かつ予め定められた流量でそれぞれヘッドモジュール12から回収側マニホールド18へ回収する。
すなわち、供給側マニホールド14の圧力Pinと回収側マニホールド18の圧力Poutにより、ヘッドモジュール12部で差圧ΔPを発生させる。この結果、ヘッドモジュール12内では、入力ポート12Aと出力ポート12Bの間にインクの流れが生じる。この流れにより、常にフレッシュなインクがヘッドモジュール12に供給されることになる。インク吐出口であるノズル形成面には、供給側マニホールド14の圧力Pinと回収側マニホールド18の圧力Poutの高低差の影響を考慮した総和の平均の圧力である背圧Pnzlを付与している。
供給側分岐管16には、それぞれ供給側バルブ22と緩衝器24とが介在している。また、回収側分岐管20には、それぞれ回収側バルブ26と緩衝器24とが介在している。供給側バルブ22及び回収側バルブ26は、ヘッドモジュール12を個別に動作させる必要があるときに開閉操作されるものであり、緩衝器24は、供給側マニホールド14から供給されるインク、又は、回収側マニホールド18へ回収されるインクの流動時の圧力変動等を緩和する役目を有している。
供給側マニホールド14は、その長手方向一端部(図2の右端部)にインク循環配管系の供給管28の一端部が取り付けられている。一方、回収側マニホールド18は、その長手方向一端部(図2の右端部)にインク循環配管系の回収管30の一端部が取り付けられている。
また、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18のそれぞれの他端部(図2の左端部)の間には、第一流通管32と第二流通管34とが設けられている。第一流通管32には、第一バルブ36が介在している。また、第二流通管34には、第二バルブ38が介在している。この第一流通管32及び第二流通管34は、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18との間の圧力、流量調整等に用いられる。例えば、通常の循環(供給側マニホールド14から回収側マニホールド18への流れ)は、第一バルブ36が閉止、第二バルブ38が開放されており、第二流通管34のみが通じている。
さらに、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18の他端部には、それぞれ供給側圧力センサ40及び回収側圧力センサ42が取り付けられており、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18内を流れるインクの圧力を監視している。
供給側マニホールド14に連結された供給管28の他端部は、供給側サブタンク44に連結されている。供給側サブタンク44は、二室構造で、弾性力を有する薄膜部材44Aで仕切られており、その1つがインク用サブタンク室44B、他の1つの空気室44Cとなっている。
インク用サブタンク室44Bには、インクをバッファタンク46から引き込むための供給側主管48の一端部が連結されている。供給側主管48の他端の開口はバッファタンク46に貯留されたインクに浸漬している。
供給側主管48には、バッファタンク46から供給側サブタンク44にかけて順番に、脱気モジュール50、一方向弁52、供給側ポンプ54(圧力発生手段の一例)、供給側フィルタ56、インク温度調整器58がそれぞれ介在している。そして、供給側ポンプ54の駆動力で、バッファタンク46に貯留されているインクを供給側サブタンク44へ供給する途中で、インク内から気泡を取り除き、かつインクの温度を管理している。
なお、供給側ポンプ54の入側は、供給側主管48とは別に分岐管53の一端部が連結している。この分岐管53の他方の開口は、一方向弁55を介して、バッファタンク46に貯留されたインクに浸漬している。
また、供給側ポンプ54は、ステッピングモータを用いたチューブポンプ(弾性力を持つチューブをステッピングモータによる回転駆動でしごきながらチューブ内のインクを供給するポンプ)であるが、特にこのようなポンプに限定されるものではない。なお、以下で、ポンプ回転数を示す場合、ステッピングモータの回転数と同等とする。
供給側サブタンク44の空気室44Cには、開放管60が取り付けられている。開放管60には、供給側エアバルブ66が介在している。
また、インク用サブタンク室44Bは、ドレイン管68の一端が連結されている。ドレイン管68の他端の開口は、バッファタンク46に貯留されたインクに浸漬している。ドレイン管68には、供給側ドレインバルブ70が介在している。
供給側サブタンク44は、空気室44Cと薄膜部材44Aにより、インク用サブタンク室44B内の圧力を負圧に維持する役目を有している。
回収側マニホールド18に連結された回収管30の他端部は、回収側サブタンク72に連結されている。回収側サブタンク72は、二室構造で、弾性力を有する薄膜部材72Aで仕切られており、その1つがインク用サブタンク室72B、他の1つが空気室72Cとなっている。
インク用サブタンク室72Bには、インクをバッファタンク46から引き込むための回収側主管74の一端部が連結されている。回収側主管74の他端部は、分岐管53の途中に連結されている。
回収側主管74には、バッファタンク46から回収側サブタンク72にかけて順番に、一方向弁76、回収側ポンプ80(圧力発生手段の一例)がそれぞれ介在している。そして、回収側ポンプ80(圧力発生手段の一例)の駆動力で、回収側主管74を通じて、回収側サブタンク72内のインクをバッファタンク46へ回収している。
前記回収側サブタンク72の空気室72Cには、開放管82が取り付けられている。開放管82には、回収側エアバルブ88が介在している。
また、インク用サブタンク室72Bは、ドレイン管90の一端が連結されている。ドレイン管90の他端は、回収側ドレインバルブ92を介して供給側サブタンク44のドレイン管68と連通している。
回収側サブタンク72は、空気室72Cと薄膜部材72Aにより、インク用サブタンク室72B内の圧力を負圧に維持する役目を有している。
ところで、供給側ポンプ54及び回収側ポンプ80による圧力は、供給側マニホールド14の圧力Pin>回収側マニホールド18の圧力Poutであるが、それぞれ負圧供給となっている。すなわち、供給側ポンプ54の供給圧力が負圧であるが、回収側ポンプ80の回収圧力がさらに負圧であるため、インクは、供給側マニホールド14から回収側マニホールド18へ流れ、かつヘッドモジュール12のノズルの背圧Pnzlが負圧({(Pin+Pout)/2+ρg(hin+hout)/2}:ここでρはインク密度、gは重力加速度、hinはノズル形成面から供給側マニホールド14までの高さ、houtはノズル形成面から回収側マニホールド18までの高さである)に維持されるようになっている。
なお、回収側ポンプ80の入側と、供給側主管48における脱気モジュール50の出側との間が連通された、ヘッドモジュール12内の加圧パージ用配管94が設けられている。
加圧パージ用配管94には、脱気モジュール50から回収側ポンプ80にかけて順番に、一方向弁96、回収側フィルタ98が介在している。
すなわち、ヘッドモジュール12内を加圧して、インクを排出することで気泡等を排除するとき、供給側ポンプ54の駆動に加え、回収側ポンプ80の駆動方向を通常時に対して逆転させ、バッファタンク46から回収側マニホールド18へインクを供給するようにしている。なお、排出時は、ドレイン管68、90を用いる。
バッファタンク46は、メインタンク100と連通している。すなわち、バッファタンク46には、インクを循環させるために必要なインク量が貯留されており、インク消費に応じて、メインタンク100からインクが補充される構成となっている。すなわち、メインタンク100に貯留されたインクに補充管102の一端部が浸漬している。この補充管102の浸漬された一端開口にはフィルタ104が取り付けられている。補充管102の他端部は、補充ポンプ106の入側に連結されている。補充ポンプ106の出側は、バッファタンク46へ配管された回収側主管74の途中に連結されている。そして、補充ポンプ106が駆動することで、バッファタンク46へインクが補充される。なお、バッファタンク46とメインタンク100との間には、オーバーフロー管108が設けられ、過剰補充時にインクがメインタンク100へ戻されるようになっている。
なお、メインタンク100は、図1に示すインクジェット記録装置1010におけるインクタンク1021Y〜1021Kに該当する。
(インク貯留タンク)
図3は、本実施形態に係るインクジェット記録装置のインク貯留タンクを示す模式断面図である。
メインタンク100(図2参照)等に代表されるインク貯留タンク200(液体貯留槽の一例)は、例えば、図3に示すように、インクを貯留する筒状のタンク本体202(液体貯留部の一例)と、タンク本体202の内部に挿入された棒状の犠牲陽極300と、を備えている。なお、図3中、Inkは、インクを示している。
タンク本体202は、その全体が金属部材で構成されている。ただし、タンク本体202は、少なくとも一部が金属部材で構成されていればよい。つまり、タンク本体202は、インクと接する壁面の少なくとも一部が金属部材で構成されていればよい。具体的には、例えば、タンク本体202は、底部が金属部材で構成され、それ以外の部位が樹脂部材で構成されていてもよい。
タンク本体202の金属部材の材料としては、例えば、単金属(アルミニウム、銅等)、又は合金(ステンレス、アルミニウム合金、銅合金等)等が挙げられる。
犠牲陽極300は、インクと接触し、且つタンク本体202(それを構成する金属部材)と電気的に接続した状態で、タンク本体202内部に挿入されている。
犠牲陽極300は、流電陽極方式による電気防食材料である。防食原理は、流電陽極方式の原理と同様に、犠牲陽極300中の金属材料との電位差を利用し、犠牲陽極300からタンク本体202の金属部材に向けて防食電流を供給する。これにより、タンク本体202の金属部材に生じていた電位差を低減し、タンク本体202の金属部材の腐食反応を抑制する。
犠牲陽極300は、金属材料、及び樹脂材料を含む。具体的には、例えば、犠牲陽極300は、樹脂材料に金属材料が分散された棒状の犠牲陽極本体302と、犠牲陽極本体302の一端部に設けられ、犠牲陽極300がタンク本体202内部に挿入されたときタンク本体202の外周面に接する円板状のフランジ部304と、を有している。なお、犠牲陽極300(犠牲陽極本体302)の形状は、棒状に限られず、板状等のいずれの形状であってもよい。
犠牲陽極300の金属材料としては、タンク本体202の金属部材の材料よりもイオン化傾向が高い材料(電位が卑な材料)が挙げられる。犠牲陽極300の金属材料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、マンガン等の単金属が挙げられる。樹脂材料に対する金属材料の含有量は、例えば40質量%以上90質量%以下がよい。
犠牲陽極300の樹脂材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の周知の材料が挙げられる。
犠牲陽極本体302は、樹脂材料に金属材料が分散された導電性の部材である。一方、フランジ部304も、接続端子306が設けられた導電性の部材で構成されている。そして、犠牲陽極300がタンク本体202内部に挿入されたとき、フランジ部304の接続端子306が、タンク本体202(それを構成する金属部材)に設けられた接続端子204と接続される。これにより、犠牲陽極300は、タンク本体202(それを構成する金属部材)と電気的に接続した状態となる。
なお、犠牲陽極300と、タンク本体202(それを構成する金属部材)との電気的な接続は、上記態様に限られず、周知の手法及び構成により実現すればよい。
犠牲陽極300は、タンク本体202の内部に着脱可能に挿入されている。具体的には、例えば、図4に示すように、犠牲陽極本体302の一端部側の外周面の雄ねじ部302Aを設ける一方で、タンク本体202の犠牲陽極挿入口202Pの壁面に雌ねじ部202Aを設ける(図4(A)参照)。そして、犠牲陽極300は、回転させながら、犠牲陽極本体302の雄ねじ部302Aがタンク本体202の雌ねじ部202Aに嵌め合わされるようにして、タンク本体202の内部に挿入する(図4(B))。一方、犠牲陽極300を外すときは、犠牲陽極300を逆回転させて、タンク本体202から取り外す(図3(A))。
なお、犠牲陽極300の着脱機構は、上記態様に限られるわけではなく、周知の手法及び構成により実現すればよい。例えば、タンク本体202の犠牲陽極挿入口202Pに、中央部に孔が設けられたシール部材を取り付け、シール部材の孔を通じて、犠牲陽極300をタンク本体202の内部に着脱可能に挿入する構成により実現してもよい。その他、タンク本体202の犠牲陽極挿入口202Pの内壁面にゴム等の弾性層を設け、ゴム等の弾性層で密閉されるように、犠牲陽極300をタンク本体202の内部に着脱可能に挿入する構成により実現してもよい。
インク貯留タンク200には、補充管102(図2参照)等に代表されるインク流通管206が、インク流通管206の一端部がインクに浸漬するようにして連結されている。このインク流通管206には、キレート樹脂部材400が介在している。つまり、インク貯留タンク200に貯留されたインクが流通するインク流通管206の少なくとも一部に、キレート樹脂部材400が設けられている。
キレート樹脂部材は、多孔質状のキレート樹脂の構造体で構成されている。そして、キレート樹脂部材400中にインクが流通することで、キレート樹脂によりインク中のイオンを捕捉し、取り除く部材である。なお、キレート樹脂部材は、インクと接触する構造であれば、多孔質状のキレート樹脂の構造体に限られず、例えば、繊維状の多孔質状のキレート樹脂の構造体、インク流通方向に貫いた貫通孔が複数設けられたキレート樹脂の構造体等の周知の構造体が適用できる。
キレート樹脂部材400のキレート樹脂としては、例えば、イミノジ酢酸型キレート樹脂ダイヤイオンCR11(三菱化学(株)製)、ポリアミン型キレート樹脂CR20(三菱化学(株)製)アンバーライトIRC748(オルガノ(株)製)等が挙げられる。
以上説明したインク貯留タンク200は、インクを貯留する。インク貯留タンク200の少なくとも一部を金属部材で構成した場合(インク貯留タンク200におけるインクと接する壁面の少なくとも一部を金属部材で構成した場合)、インクがアルカリ性を有するため、アルカリ性のインクによる金属部材の腐食が進行する。
そこで、インク貯留タンク200(タンク本体202)の内部に、インクと接触し、且つタンク本体202の金属部材と電気的に接続した状態で、犠牲陽極300を配置する。このため、犠牲陽極300の犠牲陽極作用により、タンク本体202の金属部材の腐食を抑制する。
これに加え、犠牲陽極300(インクと接触する犠牲陽極本体302)を、金属材料及び樹脂材料を含む構成としている。このため、犠牲陽極300(インクと接触する犠牲陽極本体302)を金属材料のみで構成した場合に比べ、腐食によって生じる腐食物(例えば金属材料のイオン化によるイオン、金属材料の錆、剥離崩壊する腐食金属材料等)の量が低減される。その結果、犠牲陽極300の腐食によるインクへの汚染を抑えられる。
以上から、インク貯留タンク200では、犠牲陽極300の腐食によるインク(液体)への汚染を抑えつつ、インク貯留タンク200(タンク本体202)の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する。
また、インク貯留タンク200では、金属部材の腐食を抑えられることから、タンク本体202の全体を熱伝導性の高い金属部材で構成することも実現される。このため、インク貯留タンク200は、ヒータ等を設ける等して、インク温度調整器の役割を担わせられる。その結果、例えば、別途、インク温度調整器58(図2参照)を設ける必要がなくなり、内部構成の簡略化が実現される。
更に、インク貯留タンク200では、タンク本体202の全体を金属部材で構成することにより、樹脂部材で構成した場合に生じるケミカルクラック(樹脂部材の内部応力等による脆性破壊)を考慮する必要がなくなる。
インク貯留タンク200に貯留されたインクが流通するインク流通管206の少なくとも一部に、キレート樹脂部材400を設けると、犠牲陽極300(犠牲陽極本体302)の腐食によるイオンがインクに過剰溶出しても、キレート樹脂部材400により過剰なイオンが除去される。このため、この過剰なイオンとインクの成分(例えば染料等)との反応による析出物の発生が抑えられる。その結果、インク流通管206内において、析出物によるインク詰まり等を抑制する。
なお、キレート樹脂部材400に代えて、又は、キレート樹脂部材400を設けると共に、インクにキレート剤を含ませてもよい。犠牲陽極300(犠牲陽極本体302)の腐食によるイオンがインクに過剰溶出しても、このキレート剤により、過剰なイオンを補足し、過剰なイオンとインクの成分(例えば染料等)との反応による析出物の発生が抑えられる。その結果、インク流通管206内において、析出物によるインク詰まり等を抑制する。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸、ウラミル二酢酸、イミノ二酢酸等が挙げられる。インクに対するキレート剤の含有量は0.01質量%以上1.5質量%以下がよい。
インク貯留タンク200において、タンク本体202の内部に、犠牲陽極300を着脱可能に配置させると、犠牲陽極300の定期的な交換が実現される。これにより、継続的に、タンク本体202の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する。
なお、インク貯留タンク200は、例えば、インクジェット記録装置に備えられるタンク(例えば、メインタンク100、バッファタンク46、供給側サブタンク44、回収側サブタンク72等(図2参照))に適用される。
(インク流通管)
図5は、本実施形態に係るインクジェット記録装置のインク流通管を示す模式断面図である。
補充管102(図2参照)等に代表されるインク流通管210(液体流通管の一例)は、例えば、図5に示すように、インク流通管本体212(液体流通部の一例)と、インク流通管本体212の内部に挿入された棒状の犠牲陽極300と、を備えている。なお、図5中、Inkは、インクを示している。
インク流通管本体212は、その全体が金属部材で構成されている。ただし、インク流通管本体212は、少なくとも一部が金属部材で構成されていればよい。つまり、インク流通管本体212は、インクと接する壁面の少なくとも一部が金属部材で構成されていればよい。具体的には、例えば、インク流通管本体212は、2つ以上の流通管を連結する連結管を金属部材で構成し、それ以外の流通管を樹脂又はゴム部材で構成してもよい。
インク流通管本体212の金属部材の材料としては、例えば、単金属(アルミニウム、銅等)、又は合金(ステンレス、アルミニウム合金、銅合金等)等が挙げられる。
犠牲陽極300は、インクと接触し、且つインク流通管本体212(それを構成する金属部材)と電気的に接続した状態で、インク流通管本体212内部に挿入されている。
犠牲陽極300をインク流通管本体212内部に挿入したとき、フランジ部304の接続端子306が、インク流通管本体212(それを構成する金属部材)に設けられた接続端子214と接続される。これにより、犠牲陽極300は、インク流通管本体212(それを構成する金属部材)と電気的に接続した状態となる。なお、犠牲陽極300と、タンク本体202(それを構成する金属部材)との電気的な接続は、上記態様に限られず、周知の手法及び構成により実現すればよい。
この犠牲陽極300の構成(形状、組成、着脱機構等)は、インク貯留タンク200で説明した犠牲陽極300の構成と同様である。
インク流通管210(インク流通管本体212)には、キレート樹脂部材400が介在している。キレート樹脂部材400は、犠牲陽極300を挿入した位置よりも、インク流通方向下流側に設けられている。
このキレート樹脂部材400の構成(形状、組成等)は、インク貯留タンク200で説明したキレート樹脂部材400の構成と同様である。
以上説明したインク流通管210には、インクが流通する。インク流通管210の少なくとも一部を金属部材で構成した場合(インク流通管210におけるインクと接する壁面の少なくとも一部を金属部材で構成した場合)、インクがアルカリ性を有するため、アルカリ性のインクによる金属部材の腐食が進行する。
そこで、インク流通管210(インク流通管本体212)の内部に、インクと接触し、且つインク流通管本体212の金属部材と電気的に接続した状態で、犠牲陽極300を配置する。このため、犠牲陽極300の犠牲陽極作用により、インク流通管本体212の金属部材の腐食を抑制する。
これに加え、犠牲陽極300(インクと接触する犠牲陽極本体302)を、金属材料及び樹脂材料を含む構成としている。このため、犠牲陽極300(インクと接触する犠牲陽極本体302)を金属材料のみで構成した場合に比べ、腐食によって生じる腐食物(例えば金属材料のイオン化によるイオン、金属材料の錆、剥離崩壊する腐食金属材料等)の量が低減される。その結果、犠牲陽極300の腐食によるインクへの汚染を抑えられる。
以上から、インク流通管210では、犠牲陽極300の腐食によるインク(液体)への汚染を抑えつつ、インク流通管本体212(インク流通管本体212)の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する。
また、インク流通管210では、インク流通管本体212の全体を金属部材で構成することにより、樹脂部材で構成した場合に生じるケミカルクラック(樹脂部材の内部応力等による脆性破壊)を考慮する必要がなくなる。
犠牲陽極300を挿入した位置よりも、インク流通方向下流側のインク流通管210の少なくとも一部にキレート樹脂部材400を設けると、犠牲陽極300(犠牲陽極本体302)の腐食によるイオンがインクに過剰溶出しても、キレート樹脂部材400により過剰なイオンが除去される。このため、この過剰なイオンとインクの成分(例えば染料等)との反応による析出物の発生が抑えられる。その結果、インク流通管210内において、析出物によるインク詰まり等を抑制する。
なお、インク貯留タンク200で説明したように、キレート樹脂部材400に代えて、又は、キレート樹脂部材400を設けると共に、インクにキレート剤を含ませてもよい。
インク流通管210において、インク流通管本体212の内部に、犠牲陽極300を着脱可能に配置させると、犠牲陽極300の定期的な交換が実現される。これにより、継続的に、インク流通管本体212の少なくとも一部を構成する金属部材の腐食を抑制する。
なお、インク流通管210は、例えば、インクジェット記録装置に備えられる流通管(例えば、供給側マニホールド14、供給側分岐管16、回収側マニホールド18、回収側分岐管20、供給管28、回収管30、第一流通管32、第二流通管34、第一バルブ36、供給側主管48、分岐管53、ドレイン管68、回収側主管74、ドレイン管90、補充管102、オーバーフロー管108等(図2参照))に適用される。
(ノズル保湿装置)
図6は、本実施形態に係るインクジェット記録装置のノズル保湿装置を示す概略構成図である。
ノズル保湿装置220は、図6に示すように、インクジェットヘッド10(インクジェットヘッド10Y〜10K(図1参照))のヘッドモジュール12(図2参照)のノズルを保湿するための装置である。このヘッドモジュール12のノズル形成面121は金属部材で構成されている。この金属部材としては、例えば、金属シリコン、ステンレス鋼等が挙げられる。
なお、ノズル保湿装置220は、メンテナンスユニットとしてインクジェット記録装置1010に備えられる。
ノズル保湿装置220は、キャップ222(キャップ部の一例)と、犠牲陽極310と、を備えている。犠牲陽極310は、キャップ222の内部に、保湿液と接触し、且つ、ヘッドモジュール12のノズルを保湿するとき、ノズル形成面121を構成する金属部材と電気的に接続されるように配置される。
キャップ222は、ヘッドモジュール12のノズル形成面121との対向方向が開口した箱状の部材で構成されている。具体的には、キャップ222は、ノズル形成面121よりも一回り大きい底部222Aと、底部222Aの縁部に設けられ、ノズル形成面121と対向したとき、ノズル形成面121側に突出する側壁部222Bとで構成されている。
キャップ222は、底部222A及び側壁部222Bで囲まれた領域で保湿液を保持している。そして、キャップ222は、ヘッドモジュール12のノズルを保湿するとき、底部222A及び側壁部222Bで囲まれた領域により、ノズル形成面121を覆うと共に、保湿液にノズル形成面121を接触させる。なお、図6中、HLは保湿液を示している。
キャップ222は、直接、保湿液を貯留して保持してもよいし、キャップ222の内部に吸収体(例えばスポンジ等)を配置し、この吸収体に保湿液を吸収させた状態で保持してもよい。なお、この保湿液は、不図示の保湿液供給装置からキャップ222に供給される。ただし、ノズルの保湿前に予めキャップ222に保湿液を供給してもよいし、ノズルの保湿時にキャップ222に保湿液を供給してもよい。
犠牲陽極310は、保湿液と接触してキャップ222の内部に配置している。具体的には、予め作製した板状の犠牲陽極310を、保湿液が保持されたキャップ222の底面に配置している。犠牲陽極310は、これに限られず、気相成長法(CVD法)、スパッタリング法、めっき法等の周知の成膜法を利用して、キャップ222の内部の壁面の少なくとも一部に直接形成してもよい。
犠牲陽極310の平面形状は、四角状、円形状、目的とするパターン形状(例えば格子状等)のいずれの形状であってもよい。
犠牲陽極310は、流電陽極方式による電気防食材料である。防食原理は、流電陽極方式の原理と同様に、犠牲陽極310中の金属材料との電位差を利用し、犠牲陽極310からノズル形成面121の金属部材に向けて防食電流を供給させる。これにより、ノズル形成面121の金属部材に生じていた電位差を低減し、ノズル形成面121の金属部材の腐食反応を抑制する。
犠牲陽極310は、金属材料を含む。犠牲陽極310は、金属材料及び樹脂材料を含んでいてもよい。具体的には、例えば、犠牲陽極310は、樹脂材料に金属材料が分散された導電性の部材で構成してもよい。
犠牲陽極310の金属材料としては、ノズル形成面121の金属部材の材料よりもイオン化傾向が高い材料(電位が卑な材料)が挙げられる。犠牲陽極310の金属材料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、マンガン等の単金属が挙げられる。
犠牲陽極310の樹脂材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の周知の材料が挙げられる。なお、樹脂材料を含む場合、樹脂材料に対する金属材料の含有量は、例えば40質量%以上90質量%以下がよい。
犠牲陽極310は、キャップ222に設けられた接続端子312と電気的に接続されている。一方、ヘッドモジュール12にも、ノズル形成面121の金属部材に電気的に接続した接続端子122を設ける。そして、キャップ222がノズル形成面121を覆うとき、キャップ222の接続端子312がヘッドモジュール12の接続端子122と接続される。これにより、犠牲陽極310は、ノズル形成面121の金属部材と電気的に接続した状態となる。
なお、犠牲陽極310と、ノズル形成面121の金属部材との電気的な接続は、上記態様に限られず、周知の手法及び構成により実現すればよい。
以上説明したノズル保湿装置220では、ヘッドモジュール12に対して、インク吐出時は退避した状態(図6(A)参照)となっており、非インク吐出時等の待機状態となったとき、ヘッドモジュール12のノズル形成面121と対向する位置まで移動し、キャップ222がノズル形成面121を覆いつつ、ノズル形成面121を保湿液と接触させて、保湿液によりノズルの保湿を行う(図6(B)参照)。保湿液は、通常、着色成分を除いてインク成分と同じ組成とするため、アルカリ性となる。無論、保湿液は、インク成分と異なる組成であってもよい。このアルカリ性の保湿液によりノズルの保湿を行うと、ノズル形成面121を金属部材で構成した場合、アルカリ性の保湿液による金属部材の腐食が進行する。
そこで、ノズル保湿装置220のキャップ222の内部に、保湿液と接触し、且つノズルを保湿するとき、ノズル形成面121の金属部材と電気的に接続される状態で、犠牲陽極310を配置する。このため、犠牲陽極310の犠牲陽極作用により、ノズル形成面121の金属部材の腐食を抑制する。
具体的には、保湿液は、ノズル形成面121と共に、ノズル内にも入り込む。このため、犠牲陽極310の犠牲陽極作用が働くとき、保湿液を介して、防食電流が流れるため、ノズル形成面121と共に、ノズル内の壁面の腐食が抑制される。そして、保湿液がノズルから入り込み、ヘッドモジュール12内のインクと混合することを考慮すると、保湿液はインクと同成分であることがよい。
以上から、ノズル保湿装置220では、ノズル形成面121の金属部材の腐食を抑制する。
これに加え、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極310を配置した場合、犠牲陽極310を金属材料のみで構成した場合に比べ、腐食によって生じる腐食物(例えば金属材料のイオン化によるイオン、金属材料の錆、剥離崩壊する腐食金属材料等)の量が低減される。その結果、犠牲陽極310の腐食による保湿液への汚染を抑えられる。更に、腐食物によるノズル詰まりも抑制する。
ノズル保湿装置220では、ノズルの保湿時のみ(つまりメンテナンス時のみ)、ノズル形成面121の金属部材の腐食を抑制する。このため、例えば、常時、インク流通管内に犠牲陽極310を設けた場合に比べ、犠牲陽極310の腐食によって生じる腐食物により、インクが汚染されることも抑制する。
ノズル保湿装置220では、キャップ222の内部に犠牲陽極310を設けているため、犠牲陽極310の腐食度合の観察が容易であると共に、犠牲陽極310の交換も容易である。
なお、従来、ノズル形成面121の金属部材の腐食を抑制する目的で、ノズル形成面121に腐食防止層を設けること技術が知られている。しかし、ノズル形成面121に形成した腐食防止層は、ゴミ等の物理的な接触により、細孔(ピンホール)が発生することがあり、そこからのノズル形成面121の金属部材の腐食が進行する。また、ヘッドモジュール12を積層構造とする場合、ノズル形成面121となる複数の部材毎に腐食防止層を形成するため、積層する複数の部材間の接合不良が生じることがある。これに対して、キャップ222に犠牲陽極310を設けたノズル保湿装置220では、これら現象が生じることなく、ノズル形成面121の金属部材の腐食を抑制する。
ここで、ノズル保湿装置220には、ヘッドモジュール12のノズルに残留したインクを吸引する吸引装置を設けてもよい。つまり、ノズル保湿装置220では、まず、キャップ222によりノズル形成面121を覆って、吸引装置によりノズルに残留するインクを吸引した後、キャップ222内部に保湿を供給して、ノズルを保湿してもよい。
また、ノズル保湿装置220には、その他、メンテナンスユニットとして機能する各種部材(例えば、ノズル形成面121を清掃する清掃部材等)を備えていてもよい。
10 インクジェットヘッド
12 ヘッドモジュール
200 インク貯留タンク
202 タンク本体
202P 犠牲陽極挿入口
202A 雌ねじ部
204 接続端子
210 インク流通管
212 インク流通管本体
214 接続端子
220 ノズル保湿装置
222 キャップ
222A 底部
222B 側壁部
300 犠牲陽極
302 犠牲陽極本体
302A 雄ねじ部
304 フランジ部
306 接続端子
310 犠牲陽極
312 接続端子
400 キレート樹脂部材
1010 インクジェット記録装置
1012 記録媒体収容部
1014 画像記録部
1016 搬送手段
1018 記録媒体排出部
1021 インクタンク
1022 ノズル形成面
1024 取出ドラム
1026 搬送ドラム
1028 送出ドラム
1030 グリッパー

Claims (8)

  1. ノズルから液体の液滴を吐出する液滴吐出部と、
    前記液体を貯留する液体貯留部と、
    前記液体が流通する液体流通部と、
    を備え、
    前記液体貯留部及び前記液体流通部の少なくとも一部が、金属部材で構成され、
    前記液体貯留部及び前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、前記液体と接触し、且つ前記金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極を備える液滴吐出装置。
  2. 前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、キレート樹脂部材を備える請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記液体が、キレート剤を含む請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記犠牲陽極が、前記液体貯留部及び前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、着脱可能に配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. ノズルから液体の液滴を吐出する液滴吐出部であって、前記ノズルの形成面が金属部材で構成される液滴吐出部と、
    前記液体を貯留する液体貯留部と、
    前記液体が流通する液体流通部と、
    前記液滴吐出部の前記ノズルを保湿するためのノズル保湿装置であって、前記ノズルを保湿するとき、前記ノズルの形成面を覆い、且つ前記ノズルの形成面が接触する保湿液を保持するキャップ部と、前記キャップ部の内部に、前記保湿液と接触して配置され、前記ノズルを保湿するとき、前記金属部材と電気的に接続される犠牲陽極と、を有するノズル保湿装置と、
    を備える液滴吐出装置。
  6. 液体が流通する液体流通部であって、少なくとも一部が金属部材で構成される液体流通部と、
    前記液体流通部の少なくとも一部の内部に、前記液体と接触し、且つ前記金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極を備える液滴吐出装置用の液体流通管。
  7. 液滴吐出部のノズルから吐出する液滴の液体を貯留する液体貯留部であって、少なくとも一部が金属部材で構成される液体貯留部と、
    前記液体貯留部の内部に、前記液体と接触し、且つ前記金属部材と電気的に接続して配置され、金属材料及び樹脂材料を含む犠牲陽極を備える液滴吐出装置用の液体貯留槽。
  8. ノズルの形成面が金属部材で構成される液滴吐出部の前記ノズルを保湿するとき、前記ノズルの形成面を覆い、且つ前記ノズルの形成面が接触する保湿液を保持するキャップ部と、
    前記キャップ部の内部に、前記保湿液と接触して配置され、前記ノズルを保湿するとき、前記金属部材と電気的に接続される犠牲陽極と、
    を有し、
    前記液滴吐出部のノズルを保湿する液滴吐出装置用のノズル保湿装置。
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