JP2015175526A - エネルギー管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】運転メリットを更に向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理し得るエネルギー管理システムを提供する。
【解決手段】運転制御手段Cが、運転周期の開始時点において、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、機器エネルギー消費情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、運転周期における熱電併給装置1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器51の運転条件を設定して、熱電併給装置1及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器51夫々を夫々について設定した運転条件で運転するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱により貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とを備え、前記運転制御手段が、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費する複数のエネルギー消費機器を有するエネルギー消費箇所における時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データを運転周期毎に区分けして管理して、前記時系列的な予測負荷電力データ及び前記時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、前記熱電併給装置の運転を制御するように構成されたエネルギー管理システムに関する。
かかるエネルギー管理システムは、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費する複数のエネルギー消費機器を有するエネルギー消費箇所(例えば、一般家庭)に設置されて、そのエネルギー消費箇所のエネルギーの消費が管理されるものである。
つまり、熱電併給装置にて発生する電力及び熱、並びに、その熱を用いて加熱された貯湯槽の湯がエネルギー消費機器で消費される。
そして、エネルギー消費箇所における時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データが運転周期毎に区分けされて管理され、基本的には、それら時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、メリットが高くなるように熱電併給装置の運転が制御されることにより、エネルギー消費箇所のエネルギーの消費が管理される。
尚、熱電併給装置の停止中の負荷電力、及び、熱電併給装置の運転中における負荷電力に対する不足電力は、商用電源から買電することにより賄い、負荷熱量に対して熱電併給装置の運転により発生する熱量では不足する分は、ガス燃焼式等の補助加熱器の発生熱にて賄うことになる。
ちなみに、電力のみを消費するエネルギー消費機器としては、例えば、照明器具、洗濯乾燥機、テレビ等の各種電気機器が挙げられ、電力及び熱の両方を消費するエネルギー消費機器としては、例えば、食器洗浄乾燥機、床暖房装置、浴室暖房装置等が挙げられ、熱のみを消費するエネルギー消費機器としては、例えば、温水を出湯することにより温水を熱として消費する給湯栓、浴槽等が挙げられる。
このようなエネルギー管理システムにおいて、従来は、運転制御手段を構成するに、運転周期の開始時点において、時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、運転メリットが高くなるように運転周期における熱電併給装置の運転条件を設定して、設定した運転条件に基づいて熱電併給装置を運転するように構成していた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、運転周期は、例えば、1日に設定され、熱電併給装置の運転条件としては、例えば、運転周期中における熱電併給装置の運転時間帯や、熱電併給装置の出力電力が定められる。
又、運転メリットとしては、熱電併給装置のエネルギー消費量、商用電源から購入する電力量及び補助加熱手段のエネルギー消費量を併せた総エネルギー消費量、熱電併給装置を運転することによるエネルギー削減量やエネルギー削減率等にて示される省エネルギー性、熱電併給装置を運転することによるエネルギーコスト削減費等にて示される経済性、又は、熱電併給装置を運転することによる二酸化炭素削減量等にて示される環境性等が挙げられる。
例えば、熱電併給装置を、出力電力を予測負荷電力に追従させる負荷電力追従運転にて運転する条件で、予測負荷電力に追従させる電主出力、熱電併給装置が電主出力にて運転されることにより発生する熱量、時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、運転メリットが高くなるように運転時間帯が定められる。
特許第5037959号公報
しかしながら、従来のエネルギー管理システムでは、運転メリットが高くなるように熱電併給装置の運転が制御されることにより、エネルギー消費箇所での消費エネルギーが管理されるものであり、熱電併給装置以外のエネルギー消費機器の運転の制御は、エネルギー消費箇所に居る人の意志に任されるので、運転メリットを向上すべくエネルギーの消費を管理する上で、改善の余地があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転メリットを更に向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理し得るエネルギー管理システムを提供することにある。
本発明に係るエネルギー管理システムは、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱により貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とを備え、
前記運転制御手段が、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費する複数のエネルギー消費機器を有するエネルギー消費箇所における時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データを運転周期毎に区分けして管理して、前記時系列的な予測負荷電力データ及び前記時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、前記熱電併給装置の運転を制御するように構成されたものであって、
第1特徴構成は、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費して所定の処理を行う所定運転を実行し、且つ、前記所定運転の運転モードとして、前記所定運転の実行時間と単位時間当たりの消費エネルギー量とを含むエネルギー消費形態が夫々異なる複数の運転モードを有するエネルギー消費機器が、前記運転周期において当該エネルギー消費機器を運転する運転モード及び時間帯を含む運転条件を設定する運転条件設定対象として設定され、
前記運転制御手段が、
前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器における各運転モードに夫々対応付けられた複数の前記エネルギー消費形態を機器エネルギー消費情報として記憶し、並びに、
前記時系列的な予測負荷電力データ及び前記時系列的な予測負荷熱量データを、前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器のエネルギー消費を除いた状態で、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データとして求め、
運転周期の開始時点において、前記時系列的な基礎予測負荷電力データ及び前記時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、前記機器エネルギー消費情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、前記運転周期における前記熱電併給装置の運転条件及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件を設定して、前記熱電併給装置及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器夫々を夫々について設定した運転条件で運転するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、所定の処理を行うための所定運転の実行時間と単位時間当たりの消費エネルギー量とを含むエネルギー消費形態が夫々異なる複数の運転モードを有するエネルギー消費機器が、運転条件設定対象として設定される。
又、運転制御手段により、運転周期の開始時点において、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、機器エネルギー消費情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、運転周期における熱電併給装置の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件が設定される。
尚、機器エネルギー消費情報とは、複数の運転モード夫々に対応付けられた状態のエネルギー消費形態の情報である。
又、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データは、時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データを、運転条件設定対象のエネルギー消費機器のエネルギー消費を除いた状態で求めたものである。
つまり、運転条件設定対象以外のエネルギー消費機器により消費されると予測されるエネルギー消費の時系列的な予測データを前提にして、運転メリットが高くなるように、熱電併給装置の運転条件に加えて、運転周期のどの時間帯でどの運転モードで運転するかの運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件が設定されるのである。
そして、運転制御手段により、熱電併給装置がその熱電併給装置について設定された運転条件で運転され、運転条件設定対象のエネルギー消費機器が、そのエネルギー消費機器について設定された運転条件に設定されている時間帯に、その運転条件に設定されている運転モードで所定運転が実行される。
従って、運転メリットを更に向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理し得るエネルギー管理システムを提供することができる。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、
前記熱電併給装置における出力電力に応じたエネルギー効率を、エネルギー効率情報として記憶し、
前記時系列的な基礎予測負荷電力データ及び前記時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、前記機器エネルギー消費情報に加えて、前記エネルギー効率情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、前記運転周期における前記熱電併給装置の運転条件及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件を設定するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、運転周期における熱電併給装置の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件が、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、機器エネルギー消費情報に加えて、熱電併給装置における出力電力に応じたエネルギー効率からなるエネルギー効率情報に基づいて設定される。
つまり、熱電併給装置のエネルギー効率が出力電力に応じて変化する場合に、例えば、熱電併給装置をエネルギー効率が極力高くなる出力電力で極力長い時間にわたって運転可能なように、運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転モード及び運転時間帯が設定されるようになるので、運転メリットを一層向上することが可能となる。
従って、運転メリットを一層向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理することができる。
第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、出力電力を予測負荷電力に追従させる負荷電力追従運転にて前記熱電併給装置を運転する条件で、運転メリットが高くなるように、前記運転周期における前記熱電併給装置の運転条件及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件を設定するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、運転周期における熱電併給装置の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件が、熱電併給装置をその出力電力を予測負荷電力に追従させる負荷電力追従運転にて運転する条件で設定される。
つまり、熱電併給装置を負荷電力追従運転にて運転することにより、エネルギー消費箇所での消費電力に対して熱電併給装置の出力電力が上回って余剰となる余剰電力を極力少なくすることが可能となるので、運転メリットを更に向上することができる。
ちなみに、余剰電力は、例えば、電気ヒータにより熱に変換して貯湯槽に蓄えることができるが、熱への変換時の損失、貯湯槽での放熱損失等により、効率が低下するので、熱電併給装置の出力電力はそのままエネルギー消費機器で消費するのが、運転メリットを高めるうえで好ましいのである。
従って、運転メリットを更に向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理することができる。
第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器が、前記複数の運転モードとして、標準運転モード、及び、当該標準運転モードよりも実行時間が短く且つ単位時間当たりの消費エネルギー量が多い早仕上げ運転モードを有する点にある。
上記特徴構成によれば、所定運転の実行時間が比較的長くしかも単位時間当たりの消費エネルギー量が比較的少ない標準運転モード、及び、所定運転の実行時間が比較的短くしかも単位時間当たりの消費エネルギー量が比較的多い早仕上げ運転モードのうち、運転メリットが高くなる方で、運転条件設定対象のエネルギー消費機器が運転される。
つまり、例えば、運転条件設定対象以外のエネルギー消費機器により消費されると予測される時系列的なエネルギー消費において、消費エネルギー量が少ない時間帯が比較的長く存在する場合に、そのような時間帯で、運転条件設定対象のエネルギー消費機器を標準運転モードで運転することにより、熱電併給装置を比較的効率が高い高出力で比較的長い時間運転することが可能となり、運転メリットを高めることができる場合がある。
あるいは、運転条件設定対象以外のエネルギー消費機器により消費されると予測される時系列的なエネルギー消費において、短時間にまとまった大きな給湯負荷が発生すると予測される場合に、その大きな給湯負荷が発生する時間帯の直前で、運転条件設定対象のエネルギー消費機器を早仕上げ運転モードで運転することにより、熱電併給装置の熱出力を大きくして、貯湯槽に蓄えられる熱量を極力多くすることにより、運転メリットを高めることができる場合がある。
従って、運転メリットを更に向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理することができる。
第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれか1つに加えて、
運転条件設定対象のエネルギー消費機器夫々について、前記夫々について設定した運転モードを含む運転条件を、当該エネルギー消費機器の使用者が認識可能に出力する出力手段を備える点にある。
出力手段を介して、設定した運転条件を使用者が認識することにより、例えば、使用者の生活習慣を省エネ効果の高いものとしたり、当日の予定に従って、使用者が機器の運転時間を少し調整する等することで次善の条件を選択可能とできる。
コージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図 コージェネレーションシステムの制御構成を示すブロック図 燃料電池のエネルギー効率を示す図 時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データを示す図 標準運転モードで運転すると仮定した場合の運転条件を設定するための各データを示す図 早仕上げ運転モードで運転すると仮定した場合の運転条件を設定するための各データを示す図 時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データを示す図 標準運転モードで運転すると仮定した場合の運転条件を設定するための各データを示す図 早仕上げ運転モードで運転すると仮定した場合の運転条件を設定するための各データを示す図 燃料電池のエネルギー効率を示す図 標準運転モードで運転すると仮定した場合の運転条件を設定するための各データを示す図 早仕上げ運転モードで運転すると仮定した場合の運転条件を設定するための各データを示す図
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2に示すように、エネルギー管理システムは、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費する複数のエネルギー消費機器50を有するエネルギー消費箇所(図示省略)におけるエネルギー消費を管理するものである。このエネルギー管理システムは、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱により貯湯槽2に貯湯する貯湯手段としての貯湯ユニット3と、エネルギー管理システムの運転を制御する運転制御手段としての運転制御部Cと、その運転制御部4に各種制御情報を送信する遠隔操作式の操作部5等を備えて構成されている。
この実施形態では、運転制御部Cは、燃料電池1及び貯湯ユニット3を制御する熱電併給制御部4と、詳細は後述するが、複数のエネルギー消費機器50のうちで、運転条件設定対象に設定されたエネルギー消費機器50に設けられて、そのエネルギー消費機器50の運転を制御する機器制御部50cとから構成されている。
エネルギー消費箇所におけるエネルギー消費機器50のうち、電力のみを消費するものの例として、洗濯乾燥機51、テレビ52、照明器具(図示省略)等があり、熱のみを消費するものの例として、湯を出湯することにより熱を消費する給湯栓53及び浴槽54等があり、電力及び熱の両方を消費するものの例として、食器洗浄乾燥機55、浴室暖房装置56、床暖房装置57等がある。
尚、電力及び熱の両方を消費するエネルギー消費機器50のうち、食器洗浄乾燥機55は、湯を供給することにより熱を消費するものであり、以下の説明では、給湯式のエネルギー消費機器50と称する場合がある。又、電力及び熱の両方を消費するエネルギー消費機器50のうち、浴室暖房装置56、床暖房装置57は、加熱した熱媒を循環させる形態で、熱を消費するものであり、以下の説明では、総称して、熱媒循環式のエネルギー消費機器50と称する場合がある。
燃料電池1は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、この燃料電池1は、水素を主成分とする水素含有ガス及び酸素含有ガスが供給されて発電するセルスタック、そのセルスタックに供給する水素含有ガスを生成する水素含有ガス生成部、並びに、セルスタックに酸素含有ガスとして空気を供給するブロア等を備えて構成されている。
セルスタックは、高分子膜を電解質層とするセルを複数積層状態に設けた固体高分子型に構成され、各セルの燃料極に水素含有ガス生成部から水素含有ガスが供給されると共に、各セルの空気極にブロアから空気が供給されて、水素と酸素との電気化学反応により発電を行うように構成されている。
水素含有ガス生成部には、都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスが供給される。この水素含有ガス生成部は、図示を省略するが、供給される原燃料ガスと改質用水蒸気とを改質バーナの加熱により改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等を備えて構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスが水素含有ガスとしてセルスタックに供給されるように構成されている。
そして、水素含有ガス生成部への原燃料ガスの供給量を調節することにより、燃料電池1の出力電力を調節するように構成されている。
燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の出力電力の電圧及び周波数を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数に変換するように構成されている。
商用電源7は受電電力供給ライン8を介して分電盤9に接続され、商用電源7からの電力は、分電盤9を介して、洗濯乾燥機51、テレビ52、食器洗浄乾燥機55、浴室暖房装置56、床暖房装置57等、少なくとも電力を消費するエネルギー消費機器50に供給される。
インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続されて、燃料電池1の発電電力を発電電力供給ライン10、受電電力供給ライン8及び分電盤9を介して、前述の少なくとも電力を消費するエネルギー消費機器50に供給するように構成されている。
受電電力供給ライン8には、少なくとも電力を消費するエネルギー消費機器50の負荷電力を計測する負荷電力計測手段11が設けられ、この負荷電力計測手段11は、受電電力供給ライン8を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、出力電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
詳細は後述するが、貯湯ユニット3には、燃料電池1から発生する熱を回収すべく、燃料電池1を巡らせて設けられた熱回収用循環路14、及び、その熱回収用循環路14を通して熱回収用流体を循環させる熱回収用ポンプ15が備えられている。
電気ヒータ12は、複数の電気ヒータから構成されて、熱回収用ポンプ15の作動により熱回収用循環路14を通流する熱回収用流体を加熱するように設けられ、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ13により各別にON/OFFが切り換えられる。
作動スイッチ13は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
貯湯槽2は、密閉型であり、その頂部には、貯湯槽2から湯水を送出する給湯路27が接続され、その底部には、水道圧等の給水圧により給水する給水路28が接続されて、貯湯槽2には満タン状態で湯水が貯留されるように構成されている。
給湯路27の先端には、台所や浴室に設けられた給湯栓53が設けられている。
又、給湯路27から、食器洗浄用分岐路27w、浴槽用分岐路27bが上流側から順に分岐され、食器洗浄用分岐路27wの先端には、食器洗浄乾燥機55が接続され、浴槽用分岐路27bの先端には、浴槽54が接続されている。
給湯路27における食器洗浄用分岐路27wの分岐箇所と浴槽用分岐路27bの分岐箇所との間の箇所に、貯湯槽2からの湯水と給水路28から分岐された分岐給水路28pからの水とを混合すると共に、その混合比を調節自在な給湯温度調整用三方弁29が設けられ、浴槽用分岐路27bには、浴槽54への給湯を断続する浴槽用断続弁30が設けられている。
食器洗浄用分岐路27wには、貯湯槽2からの湯水と分岐給水路28pからの水とを混合すると共に、その混合比を調節自在な食器洗浄温度調整用三方弁31、及び、食器洗浄用分岐路27wを通しての食器洗浄乾燥機55への給湯を断続する食器洗浄用断続弁32が設けられている。
尚、食器洗浄乾燥機55の運転は、それに備えられている食器洗浄用制御部(図示省略)により独立で制御され、食器洗浄用断続弁32も、その食器洗浄用制御部により制御される。
そして、給湯栓53が開かれたり、浴槽用断続弁30や食器洗浄用断続弁32が開弁されると、給水路28により貯湯槽2の底部にかかる水道圧により、貯湯槽2の頂部から湯水が給湯路27を通して送出されて、給湯栓53、浴槽54及び食器洗浄乾燥機55等の給湯先に供給され、そのように貯湯槽2から湯水が送出されるのに伴って、給水路28を通して水が貯湯槽2の底部に供給される。
又、熱電併給制御部4により給湯温度調整用三方弁29や食器洗浄温度調整用三方弁31が制御されることにより、給湯栓53や、浴槽54や、食器洗浄乾燥機55への給湯温度が調整される。
貯湯ユニット3は、燃料電池1から発生する熱を用いて貯湯槽2に貯湯する機能に加えて、燃料電池1から発生する熱を用いて加熱した熱媒を、浴室暖房装置56、床暖房装置57等、熱媒循環式のエネルギー消費機器50に循環供給する機能も備えている。
即ち、貯湯ユニット3は、温度成層を形成する状態で湯水を貯湯する前述の貯湯槽2、前述の熱回収用循環路14を通して熱回収用流体を循環させる熱回収用ポンプ15、湯水循環路16を通して貯湯槽2内の湯水を循環させる湯水循環ポンプ17、熱源用循環路20を通して熱源用湯水を循環させる熱源用循環ポンプ21、熱媒循環路22を通して熱媒を熱媒循環式のエネルギー消費機器50に循環させる熱媒循環ポンプ23、湯水循環路16を通流する湯水を加熱する貯湯用熱交換器24、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱する熱源用熱交換器25、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱する熱媒加熱用熱交換器26、貯湯槽2から取り出されて給湯路27を通流する湯水及び熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱する燃焼式の補助加熱器33などを備えて構成されている。
湯水循環路16は、貯湯槽2の底部と頂部とに接続されて、湯水循環ポンプ17により、貯湯槽2の底部から取り出した湯水を貯湯槽2の頂部に戻す形態で貯湯槽2の湯水を湯水循環路16を通して循環させるように構成されている。そして、そのように湯水循環路16を通して循環される貯湯槽2の湯水を貯湯用熱交換器24にて加熱することにより、貯湯槽2に温度成層を形成する状態で湯水が貯留される。
湯水循環路16には、2系統の流路に分かれた後に再び合流する並列状部分が設けられ、その並列状部分の合流箇所に放熱用三方弁18が設けられ、又、2系統の流路の一方側には、ラジエータ19が設けられている。
前述の給湯路27は、湯水循環路16における貯湯用熱交換器24よりも下流側の箇所を介して貯湯槽2に接続されている。
熱源用循環路20は、給湯路27の一部を共用する状態で循環経路を形成するように設けられ、その熱源用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる熱源用断続弁34が設けられている。
補助加熱器33は、給湯路27における熱源用循環路20との共用部分に設けられた熱交換器33a、その熱交換器33aを加熱するバーナ33b、そのバーナ33bに燃焼用空気を供給するファン33c、熱交換器33aに流入する湯水の流入温度を検出する流入温度センサ(図示省略)、熱交換器33aから流出する湯水の流出温度を検出する流出温度センサ(図示省略)、及び、熱交換器33aに流入する湯水の流量を検出する流量センサ(図示省略)等を備えて構成され、この補助加熱器33の運転は熱電併給制御部4により制御される。
前述の熱回収用循環路14は、貯湯用熱交換器24側と熱源用熱交換器25側とに分岐された後、再び合流される形態で、燃料電池1、貯湯用熱交換器24及び熱源用熱交換器25を巡らせて設けられ、その分岐箇所に、貯湯用熱交換器24側に通流させる熱回収用流体の流量と熱源用熱交換器25側に通流させる熱回収用流体の流量との割合を調整する分流弁35が設けられている。
この分流弁35は、熱回収用循環路14の熱回収用流体の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、熱回収用循環路14の熱回収用流体の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
貯湯用熱交換器24においては、燃料電池1の発生熱を回収した熱回収用循環路14の熱回収用流体を通流させることにより、湯水循環路16を通流する湯水を加熱するように構成されている。熱源用熱交換器25においては、燃料電池1の発生熱を回収した熱回収用循環路14の熱回収用流体を通流させることにより、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱するように構成されている。
この実施形態では、浴室暖房装置56及び床暖房装置57等、熱媒循環式のエネルギー消費機器50が複数台設けられているので、熱媒循環路22には、複数台の熱媒循環式のエネルギー消費機器50が並列状に設けられ、熱媒循環ポンプ23は、複数台の熱媒循環式のエネルギー消費機器50夫々に対して設けられている。
そして、熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱器33にて加熱された熱源用湯水を通流させて、熱媒循環路22を循環する熱媒を加熱することにより、燃料電池1が発生する熱を用いて加熱した熱媒を熱媒循環式のエネルギー消費機器50に循環供給するように構成されている。
熱電併給制御部4による補助加熱器33の運転制御について簡単に説明すると、流量センサが設定流量以上の流量を検出している状態で、流入温度センサにて検出される流入温度が目標加熱温度未満になるとバーナ33bを燃焼させ、且つ、流出温度センサにて検出される流出温度が目標加熱温度になるようにバーナ33bの燃焼量を調節し、バーナ33bの燃焼中に流量センサの検出流量が設定流量未満になると、バーナ33bを消火させる。
給湯栓53、浴槽54及び食器洗浄乾燥機55等の給湯先に湯水を給湯するときの給湯負荷熱量を計測する給湯負荷熱量計測手段36が設けられ、又、熱媒循環式のエネルギー消費機器50での端末負荷熱量を計測する端末負荷熱量計測手段37も設けられている。
尚、給湯負荷熱量計測手段36は、給湯路27における給湯温度調整用三方弁29の設置個所と浴槽用分岐路27bの分岐箇所との間の箇所に設けられて、給湯栓53及び浴槽54における給湯負荷熱量を計測する一般用給湯負荷熱量計測部36bと、食器洗浄用分岐路27wに設けられて、食器洗浄乾燥機55における給湯負荷熱量を計測する食器洗浄用給湯負荷熱量計測部36wとを備えて、それら一般用給湯負荷熱量計測部36b及び食器洗浄用給湯負荷熱量計測部36w夫々の計測値の合計を給湯負荷熱量として計測するように構成されている。
ちなみに、図示は省略するが、これら給湯負荷熱量計測手段36及び端末負荷熱量計測手段37は、通流する湯水や熱媒の温度を検出する温度センサと、湯水や熱媒の流量を検出する流量センサとを備えて構成され、温度センサの検出温度と流量センサの検出流量とに基づいて負荷熱量を検出するように構成されている。
湯水循環路16における貯湯用熱交換器24よりも下流側の箇所に、貯湯用熱交換器24にて加熱されて貯湯槽2に供給される湯水の温度を検出する貯湯温度センサShが設けられている。
又、貯湯槽2には、その貯湯熱量の検出用として、貯湯槽2の上端の湯水の温度を検出する上端温度センサS1、貯湯槽2を上下方向に概ね三等分した等分部分の中層部における上端部分の湯水の温度を検出する中間上位温度センサS2、貯湯槽2の中層部における下端部分の湯水の温度を検出する中間下位温度センサS3、及び、貯湯槽2の下端の湯水の温度を検出する下端温度センサS4が設けられ、更に、給水路28には、貯湯槽2に供給される水の給水温度を検出する給水温度センサSiが設けられている。
熱電併給制御部4による貯湯槽2の貯湯熱量の演算方法について、説明する。
上端温度センサS1、中間上位温度センサS2、中間下位温度センサS3、下端温度センサS4夫々にて検出される貯湯槽2の湯水の温度を、夫々、T1、T2、T3、T4とし、給水温度センサSiにて検出される給水温度をTiとし、上層部、中層部、下層部夫々の容量をV(リットル)とする。
又、上層部における重み係数をA1とし、中層部における重み係数をA2とし、下層部における重み係数をA3とすると、貯湯熱量(kcal)は、下記の式1にて演算することができる。尚、この実施形態では、熱量の単位をkcal/hの単位にて示す場合があるが、1kWh=860kcalの関係に基づいて860に設定される係数αにて各値を除することにより、kWhの単位として求めることができる。
貯湯熱量=(A1×T1+(1−A1)×T2−Ti)×V
+(A2×T2+(1−A2)×T3−Ti)×V
+(A3×T3+(1−A3)×T4−Ti)×V……………(式1)
重み係数A1、A2、A3は、貯湯槽2の各層における過去の温度分布データを考慮した経験値である。ここで、A1、A2、A3としては、例えば、A1=A2=0.2、A3=0.5である。A1=A2=0.2とは、上層部においては温度T2の影響が温度T1の影響よりも大きいことを示す。これは、上層部の8割の部分は温度T2に近く、2割の部分は温度T1に近いことを示す。これは、中層部においても同様である。下層部においては、温度T3とT4の影響が同じであることを示す。
熱電併給制御部4は、燃料電池1の運転中は熱回収用ポンプ15を作動させる状態で、燃料電池1の運転を制御し、並びに、湯水循環ポンプ17、熱源用循環ポンプ21、熱媒循環ポンプ23、浴槽用断続弁30、分流弁35及び熱源用断続弁34夫々の作動を制御することによって、貯湯槽2内に湯水を貯湯する貯湯運転、浴槽54に湯張りする湯張り運転、及び、熱媒循環式のエネルギー消費機器50に熱媒を供給する熱媒供給運転を行うように構成されている。
熱電併給制御部4は、熱媒循環式のエネルギー消費機器50用の端末用リモコン(図示省略)から運転の指令がされない状態では、貯湯運転を行い、その貯湯運転では、分流弁35を熱回収用流体の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換え且つ熱源用断続弁34を閉弁した状態で、貯湯温度センサShの検出情報に基づいて、貯湯槽2に供給される湯水の温度が予め設定された目標貯湯温度(例えば60°C)になるように湯水循環量を調節すべく、湯水循環ポンプ17の作動を制御するように構成されている。
又、熱電併給制御部4は、端末用リモコンから運転が指令されると、熱媒供給運転を行い、その熱媒供給運転では、熱源用断続弁34を開弁し、熱源用循環ポンプ21を予め設定された設定回転速度で作動させる状態で、熱媒循環式のエネルギー消費機器50での端末負荷熱量に応じた量の熱回収用流体を熱源用熱交換器25に通流させるように分流弁35を制御するように構成され、そのように熱媒供給運転を行う状態で、分流弁35を貯湯用熱交換器24側にも熱回収用流体を通流させる状態に制御するときは、前述のように湯水循環ポンプ17の作動を制御して、熱媒供給運転に並行して貯湯運転を実行するように構成されている。
熱電併給制御部4は、熱媒供給運転の実行中に端末用リモコンから運転の停止が指令されると、分流弁35を熱回収用流体の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換えると共に、熱源用断続弁34を閉弁し、熱源用循環ポンプ21を停止させて、湯水循環ポンプ17を作動させることにより、熱媒供給運転から貯湯運転に切り換えるように構成されている。
又、熱電併給制御部4は、操作部5に設けられた湯張りスイッチ(図示省略)により湯張り運転が指令されると、浴槽54の水位を検出する水位センサの検出水位が所定の水位になるまで、浴槽用断続弁30を開いて湯張り運転を実行する。
そして、給湯路27を通して貯湯槽2の湯水が給湯先に給湯されるとき、及び、熱媒供給運転の実行中は、熱電併給制御部4は、補助加熱器33に供給される湯水の温度が目標加熱温度よりも低いときは、補助加熱器33に供給される湯水を目標加熱温度に加熱して出湯すべく、バーナ33cへのガス燃料の供給量を調節することになる。
更に、熱電併給制御部4は、給湯温度調整用三方弁29や食器洗浄温度調整用三方弁31を制御することにより、給湯栓53や、浴槽54や、食器洗浄乾燥機55への給湯温度を調整する。
ちなみに、給湯栓53による給湯温度は、操作部5に設けられた給湯温度設定部(図示省略)により設定され、浴槽54への給湯温度は、操作部5に設けられた湯張り温度設定部(図示省略)により設定され、食器洗浄乾燥機55への給湯温度は、所定の温度にて予め記憶されている。
尚、熱電併給制御部4は、食器洗浄乾燥機55の食器洗浄制御部(図示省略)との間で通信可能に構成され、食器洗浄用制御部からの指令に基づいて、食器洗浄乾燥機55への給湯温度を調整すべく、食器洗浄温度調整用三方弁31を制御するように構成されている。
更に、熱電併給制御部4は、貯湯運転の実行中に、下端温度センサS4の検出温度が予め設定した放熱作動用設定温度以上になると、貯湯槽2の底部にまで貯湯されて、貯湯槽2の貯湯量が満杯になったとして、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19を通過する状態に放熱用三方弁18を切り換えると共に、ラジエータ19を作動させて、貯湯槽2の下部から取り出した湯水をラジエータ19にて放熱させたのち、貯湯用熱交換器24を通過させて加熱して、貯湯槽2に供給するように構成されている。
次に、運転制御部Cによるエネルギー管理システムの運転の制御について説明する。
運転制御部Cを構成する熱電併給制御部4は、基本的には、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費する複数のエネルギー消費機器50を有するエネルギー消費箇所における時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データを運転周期毎に区分けして管理して、時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、燃料電池1の運転を制御するように構成されている。
本発明では、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費して所定の処理を行う所定運転を実行し、且つ、所定運転の運転モードとして、所定運転の実行時間と単位時間当たりの消費エネルギー量とを含むエネルギー消費形態が夫々異なる複数の運転モードを有するエネルギー消費機器50が、運転周期において当該エネルギー消費機器50を運転する運転モード及び時間帯を含む運転条件を設定する運転条件設定対象として設定される。
又、熱電併給制御部4が、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50における各運転モードに夫々対応付けられた複数のエネルギー消費形態を機器エネルギー消費情報としてメモリ38に記憶し、並びに、時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データを、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50のエネルギー消費を除いた状態で、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データとして求めるように構成されている。
そして、熱電併給制御部4が、運転周期の開始時点において、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、機器エネルギー消費情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、運転周期における燃料電池1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転条件を設定して、燃料電池1を当該燃料電池1について設定した運転条件で運転し、且つ、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50に対して、当該エネルギー消費機器50について設定した運転条件での運転を指令するように構成されている。
熱電併給制御部4と運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の機器制御部50cとは通信自在に構成され、そのエネルギー消費機器50の機器制御部50cは、熱電併給制御部4からの運転の指令に基づいて、指令された運転条件で設定されている時間帯に、その運転条件で設定されている運転モードで所定運転を実行するように構成されている。
つまり、熱電併給制御部4と機器制御部50cとから構成される運転制御部Cが、運転周期の開始時点において、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、機器エネルギー消費情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、運転周期における燃料電池1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転条件を設定して、燃料電池1及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50夫々を夫々について設定した運転条件で運転するように構成されていることになる。
操作部5には、エネルギー消費箇所にある複数のエネルギー消費機器50のうちで、運転条件設定対象に設定するものを登録すると共に、登録した運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の機器エネルギー消費情報を入力する対象機器登録部5aが備えられている。
熱電併給制御部4は、対象機器登録部5aからの入力情報に基づいて、機器エネルギー消費情報を運転条件設定対象のエネルギー消費機器50に対応付けて、メモリ38に記憶するように構成されている。
ここで、運転周期は1日に設定され、その運転周期を構成する複数の単位時間が1時間に設定されている。又、熱電併給制御部4は、運転メリットとして、エネルギー消費箇所における運転周期中の全予測負荷電力及び全予測負荷熱量を賄うために消費するエネルギー量(以下、予測総エネルギー消費量と記載する場合がある)を求めるように構成されている。
つまり、予測総エネルギー消費量が少なくなることが、省エネルギー性に関する運転メリットが高くなることに相当する。
この実施形態では、熱電併給制御部4が、燃料電池1における出力電力に応じたエネルギー効率を、エネルギー効率情報としてメモリ38に記憶し、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、機器エネルギー消費情報に加えて、エネルギー効率情報に基づいて、予測総エネルギー消費量が少なくなるように、運転周期における燃料電池1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転条件を設定するように構成されている。
図3及び図10に、燃料電池1の出力電力調整範囲が例えば200〜700Wの範囲である場合に、燃料電池1の出力電力に応じた発電効率、熱効率(以下、電池熱効率と記載する場合がある)及び総合効率の例を示す。ちなみに、発電効率は、単位エネルギー消費量(kWh)に対する出力電力量(kWh)の比率を示し、電池熱効率は、単位エネルギー消費量(kWh)に対する発生熱量(kWh)の比率を示し、総合効率は、発電効率と電池熱効率との和である。
ちなみに、図3は、出力電力調整範囲の全範囲にわたって、出力電力が大きくなるに伴って、発電効率、電池熱効率及び総合効率共に高くなり、最大出力電力で発電効率、電池熱効率及び総合効率共に最高となる一例である。
又、図10は、出力電力調整範囲の最小出力電力からその近傍までの小出力領域(図10では、200〜300Wの範囲)の発電効率が他の燃料電池1の発電効率に比べて比較的高い(図3(a)に示す発電効率よりも高い)ために、出力電力調整範囲の小出力領域で、総合効率が他の燃料電池1の総合効率に比べて比較的高くなる(図3(b)に示す総合効率よりも高くなる)一例である。
そして、メモリ38には、エネルギー効率情報として、図3や図10に示す如き出力電力に応じた発電効率、電池熱効率及び総合効率のデータが記憶されている。
又、熱電併給制御部4が、出力電力を予測負荷電力に追従させる負荷電力追従運転にて燃料電池1を運転する条件で、予測総エネルギー消費量が少なくなるように、運転周期における燃料電池1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転条件を設定するように構成されている。
そして、熱電併給制御部4は、燃料電池1の運転条件として定めた運転時間帯において、燃料電池1を、その出力電力を実際の負荷電力(以下、実負荷電力と記載する場合がある)に追従させる実負荷電力追従運転にて運転するように構成されている。
熱電併給制御部4は、実負荷電力追従運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に実負荷電力を求め、燃料電池1の出力電力調整範囲の最小出力から最大出力の範囲内で、連続的に実負荷電力に追従するように燃料電池1の出力電力を調整する。
つまり、実負荷電力が燃料電池1の出力電力調整範囲内のときは、逆潮流を防止するために、出力電力は実負荷電力よりもやや低い電力に調整され、実負荷電力が出力電力調整範囲の最小出力よりも小さいときは、出力電力は最小出力に調整され、実負荷電力が出力電力調整範囲の最大出力よりも大きいときは、出力電力は最大出力に調整される。
尚、実負荷電力は、負荷電力計測手段11の計測値及びインバータ6の出力値に基づいて計測し、更に、その実負荷電力は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば5秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
熱電併給制御部4は、負荷電力追従運転では、燃料電池1の出力電力調整範囲の最小出力から最大出力の範囲内で、連続的に予測負荷電力に追従する予測出力電力を設定する。
つまり、予測負荷電力が燃料電池1の出力電力調整範囲内のときは、予測出力電力は予測負荷電力よりもやや低い電力に設定され、予測負荷電力が出力電力調整範囲の最小出力よりも小さいときは 予測出力電力は最小出力に設定され、予測負荷電力が出力電力調整範囲の最大出力よりも大きいときは、予測出力電力は最大出力に設定される。
又、この実施形態では、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50としては、所定運転として、電力を消費して被洗濯物を洗濯すると共に、洗濯した被洗濯物を乾燥する洗濯乾燥運転を実行する洗濯乾燥機51が設定されている。
洗濯乾燥機51は、公知であるので、詳細な説明及び図示を省略して、簡単に説明すると、被洗濯物乾燥用の温風を生成するための熱源として、例えば、ヒートポンプを備え、洗濯乾燥制御部51cに各種制御情報を指令する洗濯乾燥操作部を備えている。
この洗濯乾燥機51には、洗濯乾燥運転を実行するための複数の運転モードとして、標準運転モードと、その標準運転モードよりも実行時間が短く且つ単位時間当たりの消費電力が多い早仕上げ運転モードが備えられている。つまり、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50が、複数の運転モードとして、標準運転モード、及び、当該標準運転モードよりも実行時間が短く且つ単位時間当たりの消費エネルギー量が多い早仕上げ運転モードを有することになる。
洗濯乾燥機51の洗濯乾燥操作部は、洗濯乾燥運転の開始指令や、洗濯乾燥運転を実行するための運転モードの設定が可能に構成されている。
そして、洗濯乾燥制御部51cは、洗濯乾燥操作部から運転が指令されると、その洗濯乾燥操作部で設定されている運転モードで洗濯乾燥機51を運転し、熱電併給制御部4から運転が指令されると、その熱電併給制御部4にて指令された運転条件で洗濯乾燥機51を運転するように構成されている。
ちなみに、この実施形態では、標準運転モードは、実行時間が4時間、単位時間(1時間)当たりの消費電力が300Whであり、早仕上げ運転モードは、実行時間が2時間、単位時間当たりの消費電力が600Whである。
そして、メモリ38には、機器エネルギー消費情報として、洗濯乾燥運転の実行時間及び単位時間当たりの消費電力が、標準運転モード及び早仕上げ運転モード夫々について対応付けられた状態で記憶されている。
次に、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データを求める処理について、説明を加える。ちなみに、この実施形態では、負荷熱量は、給湯先に湯水を給湯することにより消費される給湯負荷熱量と、熱媒循環式のエネルギー消費機器50に熱媒を循環することにより消費される端末負荷熱量とからなる。ちなみに、実給湯負荷熱量は給湯負荷熱量計測手段36にて計測され、実端末負荷熱量は端末負荷熱量計測手段37にて計測される。
熱電併給制御部4には、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50(この実施形態では、洗濯乾燥機51)の機器制御部50c(この実施形態では、洗濯乾燥制御部51c)から、所定運転を開始した時刻、及び、実行した運転モードが送信される。
そして、熱電併給制御部4は、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50が運転された時間帯では、その運転条件設定対象のエネルギー消費機器50にて消費された電力及び熱量を減算する状態で、実負荷電力データ、実給湯負荷熱量データ及び実端末負荷熱量データを運転周期及び単位時間に対応付けてメモリ38に記憶することにより、時系列的な過去負荷電力データ及び時系列的な過去負荷熱量データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、運転周期毎に単位時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
この実施形態では、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50として、洗濯乾燥機51が設定されているので、その洗濯乾燥機51の制御部(図示省略)から、所定運転を開始した時刻、及び、実行した運転モード(標準運転モードか早仕上げ運転モードかのいずれか)が送信される。
洗濯乾燥機51は、熱を消費しないので、熱電併給制御部4は、洗濯乾燥機51が運転された時間帯では、それが運転された運転モード(標準運転モードか早仕上げ運転モードかのいずれか)にて消費された単位時間当たりの消費電力を減算する状態で、実負荷電力データ、実給湯負荷熱量データ及び実端末負荷熱量データを運転周期及び単位時間に対応付けてメモリ38に記憶する。
そして、熱電併給制御部4は、運転周期の開始時点(例えば午前3時)において、設定期間の時系列的な過去負荷電力データ及び時系列的な過去負荷熱量データの管理データに基づいて、運転周期の時系列的な基礎予測負荷熱量データ及び時系列的な基礎予測負荷電力データを単位時間毎に区分けして求めるように構成されている。
例えば、設定期間である4週間の時系列的な過去負荷電力データ及び時系列的な過去負荷熱量データから、予測データを求める日と同じ曜日の4週分のデータを抽出して、単位時間毎に平均することにより、運転周期の時系列的な基礎予測負荷熱量データ及び時系列的な基礎予測負荷電力データを単位時間毎に区分けして求める。
ちなみに、時系列的な基礎予測負荷熱量データは、時系列的な基礎予測給湯負荷熱量データと時系列的な基礎予測端末負荷熱量データとを加えたデータであるが、この実施形態においては、熱の負荷状態としては、媒循環式のエネルギー消費機器50での端末負荷熱量が発生しておらず、給湯負荷熱量のみが発生するとして説明する。
時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データの具体例として、例えば、図4や図7に示すデータが求められる。尚、基礎予測負荷電力データの単位はWhであり、基礎予測給湯負荷熱量データの単位はkcal/hである。
ちなみに、図4及び図7夫々に示すデータを比較すると、図4及び図7のいずれのデータでも、第15番目の単位時間(18〜19時)の1時間に大きな給湯負荷熱量が発生するが、その大きな給湯負荷熱量が発生する時間帯の前でその時間帯に近い時間帯(第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間)における予測負荷電力が図4に示すデータよりも図7に示すデータの方が大きい。しかも、図7に示すデータでは、大きな給湯負荷熱量が発生する時間帯に近い時間帯の負荷電力は、標準仕上げモードにおける単位時間当たりの消費電力を上乗せすると、図1に示す燃料電池1の総合効率が最高となる出力電力(最大出力電力)に近づくような電力である。
次に、予測総エネルギー消費量が少なくなるように、運転周期における燃料電池1及び洗濯乾燥機51夫々の運転条件を設定する運転条件設定処理について、説明を加える。
ところで、予測総エネルギー消費量が少なくなるように設定される燃料電池1及び洗濯乾燥機51夫々の運転条件は、燃料電池1の出力電力に応じたエネルギー効率、並びに、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データに依存する。
そこで、そのことを考察するために、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データとして、図4及び図7に示すものを例にし、燃料電池1の出力電力に応じたエネルギー効率として、図3及び図10に示すものを例にして、運転条件設定処理を説明する。
運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を運転時間帯を構成する単位時間とし且つ運転周期の残りの単位時間を停止時間帯を構成する単位時間とする形態で、運転時間帯を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、燃料電池仮運転パターンが形成され、その全ての燃料電池仮運転パターンがメモリ38に記憶されている。
即ち、第1番目の単位時間から運転を開始させるパターンとして、第1番目の単位時間を運転時間帯とするパターン、第1、第2番目の単位時間を運転時間帯とするパターン、第1〜第3番目の単位時間を運転時間帯とするパターン・・・第1〜第24番目の単位時間を運転時間帯とするパターンの24種類がある。また、第2番目の単位時間から運転開始させるパターンとして、第2番目の単位時間を運転時間帯とするパターン、第2、第3番目の単位時間を運転時間帯とするパターン・・・第2〜第24番目の単位時間を運転時間帯とするパターンの23種類がある。このように、運転周期の最後の第24番目の単位時間を運転時間帯とするパターンまで、燃料電池仮運転パターンは300種類のものがある。
又、運転の開始時間を運転周期の第1番目の単位時間から順にずらすことにより、洗濯乾燥機1の標準運転モードについて、標準運転仮運転パターンが設定され、早仕上げ運転モードについて、早仕上げ運転仮運転パターンが設定されて、メモリ38に記憶されている。
即ち、標準運転仮運転パターンとしては、第1番目の単位時間を開始時間として第4番目の単位時間までの4時間を運転時間帯とするパターン、第2番目の単位時間を開始時間として第5番目の単位時間までの4時間を運転時間帯とするパターン・・・第21番目の単位時間を開始時間として第24番目の単位時間までの4時間を運転時間帯とするパターンの21種類がある。又、早仕上げ運転仮運転パターンとしては、第1番目の単位時間を開始時間として第2番目の単位時間までの2時間を運転時間帯とするパターン、第2番目の単位時間を開始時間として第3番目の単位時間までの2時間を運転時間帯とするパターン・・・第23番目の単位時間を開始時間として第24番目の単位時間までの2時間を運転時間帯とするパターンの23種類がある。
そして、全ての燃料電池仮運転パターンの夫々について、各燃料電池仮運転パターンで設定されている運転時間帯において負荷電力追従運転にて燃料電池1を運転する条件で、全ての標準運転仮運転パターンについて、各標準運転仮運転パターンで設定されている開始時間から洗濯乾燥機1を標準運転モードで運転するとして、標準運転モードでの予測総エネルギー消費量を求める。
又、全ての燃料電池仮運転パターンの夫々について、各燃料電池仮運転パターンで設定されている運転時間帯において負荷電力追従運転にて燃料電池1を運転する条件で、全ての早仕上げ運転仮運転パターンについて、各早仕上げ運転仮運転パターンで設定されている開始時間から洗濯乾燥機1を早仕上げ運転モードで運転するとして、早仕上げ運転モードでの予測総エネルギー消費量を求める。
そして、全ての標準運転モードでの予測総エネルギー消費量、及び、全ての早仕上げ運転モードでの予測総エネルギー消費量から、最少の予測総エネルギー消費量を抽出し、そのように予測総エネルギー消費量が最少となる燃料電池仮運転パターン及び標準運転仮運転パターン又は早仕上げ運転仮運転パターンに基づいて、燃料電池1及び洗濯乾燥機51夫々の運転条件を設定する。
つまり、予測総エネルギー消費量が最少となる燃料電池仮運転パターンで定められている運転時間帯を、燃料電池1の運転時間帯に設定する。
又、標準運転仮運転パターン及び早仕上げ運転仮運転パターンのうち、予測総エネルギー消費量が最少となるのが標準運転仮運転パターンの場合は、その標準運転仮運転パターンで設定されている開始時間を洗濯乾燥機51の運転の開始時間に、運転モードを標準運転モードに夫々設定する。
あるいは、標準運転仮運転パターン及び早仕上げ運転仮運転パターンのうち、予測総エネルギー消費量が最少となるのが早仕上げ運転仮運転パターンの場合は、その早仕上げ運転仮運転パターンで設定されている開始時間を洗濯乾燥機51の運転の開始時間に、運転モードを早仕上げ運転モードに夫々設定する。
予測総エネルギー消費量を求める処理について、説明を加える。
予測総エネルギー消費量E(kcal)は、下記の式2に示すように、燃料電池1の運転で消費する燃料電池消費エネルギー量(kcal)と、予測負荷電力から予測出力電力を差し引いた予測不足電力量に相当する購入電力(kcalに換算)と、予測不足熱量を補うために補助加熱器33で消費する補助加熱器消費エネルギー量(kcal)との和にて求められる。
E=燃料電池消費エネルギー量+購入電力+予測不足熱量/補助加熱器熱効率……………(式2)
上記式2の燃料電池消費エネルギー量は、下記の式3にて、燃料電池1を運転する単位時間(1時間)当たりのエネルギー消費量である単位時間エネルギー消費量を求めて、その求めた単位時間エネルギー消費量を積算することにより求める。
単位時間エネルギー消費量=予測出力電力÷発電効率……………(式3)
但し、発電効率は、メモリ38に記憶されているエネルギー効率情報から抽出される。
上記式2の予測不足熱量は、予測不足熱量を求める対象の単位時間の予測給湯負荷熱量からその単位時間の直前の単位時間における貯湯槽2の予測貯湯熱量を減じることにより求められる。但し、求めた予測不足熱量が負の場合は、予測不足熱量は0とされる。
貯湯槽2の予測貯湯熱量は、貯湯槽2に湯水にて貯えられると予測される熱量であり、各単位時間の予測貯湯熱量(kcal/h)は、下記の式4、式5にて求められる。つまり、直前の単位時間の予測貯湯熱量に、予測貯湯熱量を求める単位時間の予測熱出力を加えたものから、予測貯湯熱量を求める単位時間の予測給湯負荷熱量を減じることにより求める。但し、貯湯槽2からの放熱を考慮する。
尚、各式において、添え字「n」は、運転周期における単位時間の順序を示し、例えば、n=1のときは、運転周期の1番目の単位時間を示す。
但し、n=1のときの式4における予測貯湯熱量n-1としての予測貯湯熱量0は、運転周期の開始時点の予測貯湯熱量であり、上記の式1に基づいて求められた値とされる。
予測貯湯熱量n=(予測貯湯熱量n-1−予測給湯負荷熱量n+予測熱出力n)×(1−槽放熱率)……………(式4)
予測熱出力n=α×{(予測出力電力n÷発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量……………(式5)
但し、
上記式4の槽放熱率は、貯湯槽2からの放熱率であり、例えば、0.012に予め設定されて、メモリ38に記憶されている。
上記式5の電池熱効率は、メモリ38に記憶されているエネルギー効率情報から抽出される。
ベース放熱量は、燃料電池1の発生熱量のうち、貯湯槽2への貯湯及び熱媒循環式のエネルギー消費機器50に循環供給する熱媒の加熱に用いられることなく放熱される熱量であり、予め設定されている。
余剰電力は、予測出力電力が予測負荷電力よりも大きい場合に、予測出力電力から予測負荷電力を減じることにより求められる。
例えば、予測負荷電力が燃料電池1の出力電力調整範囲における最小出力よりも小さいときは、余剰電力は、燃料電池1の最小出力から予測負荷電力を減じることにより求められる。
αは、上述したように860に設定される係数である。
βは、電気ヒータ12にて余剰電力(kWh)を熱(kWh)に変換するときの効率であるヒータ効率であり、予め設定されている。
図3〜図12に基づいて、運転条件設定処理を具体的に説明する。
尚、図5、図6、図8、図9、図11及び図12には、洗濯乾燥機51の消費電力を含む状態での予測負荷電力(W)、予測出力電力(W)、余剰電力(W)、購入電力(W)、予測給湯負荷熱量(kcal)、予測貯湯熱量(kcal)及び予測不足熱量(kcal)夫々の時系列的なデータが示されている。
先ず、図5及び図6に基づいて、エネルギー効率情報が図3に示す場合で、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データが図4に示す場合について、運転条件設定処理を説明する。
洗濯乾燥機1を標準運転モードで運転するとした場合は、図5に示すように、燃料電池1の運転時間帯を第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間に設定し、洗濯乾燥機1の運転時間帯を第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間に設定すると、標準運転モードでの予測総エネルギー消費量が25,780kcalで最少となる。
又、洗濯乾燥機1を早仕上げ運転モードで運転するとした場合は、図6に示すように、燃料電池1の運転時間帯を第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間に設定し、洗濯乾燥機1の運転時間帯を第12番目、第13番目(15〜17時)の2時間に設定すると、早仕上げ運転モードでの予測総エネルギー消費量が25,744kcalで最少となる。
従って、早仕上げ運転モードでの予測総エネルギー消費量の方が少ないので、洗濯乾燥機1の運転条件として、運転モードを早仕上げ運転モードとし、運転時間帯を第12番目、第13番目(15〜17時)の2時間とする条件に設定される。
つまり、燃料電池1の総合効率が、出力電力が高くなるほど効率が高くなって、出力電力調整範囲の最大出力電力で総合効率が最高となる場合、運転モードを、単位時間当たりの消費電力が少ない標準運転モードよりも、単位時間当たりの消費電力が多い早仕上げ運転モードに設定して、燃料電池1を最大出力電力又はそれに近い出力電力で運転するようにすると、予測総エネルギー消費量を少なくすることができる。
次に、図8及び図9に基づいて、エネルギー効率情報が図3に示す場合で、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データが図7に示す場合について、運転条件設定処理を説明する。
洗濯乾燥機1を標準運転モードで運転するとした場合は、図8に示すように、燃料電池1の運転時間帯を第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間に設定し、洗濯乾燥機1の運転時間帯を第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間に設定すると、標準運転モードでの予測総エネルギー消費量が27,898kcalで最少となる。
又、洗濯乾燥機1を早仕上げ運転モードで運転するとした場合は、図9に示すように、燃料電池1の運転時間帯を第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間に設定し、洗濯乾燥機1の運転時間帯を第12番目、第13番目(15〜17時)の2時間に設定すると、早仕上げ運転モードでの予測総エネルギー消費量が27,953kcalで最少となる。
従って、標準運転モードでの予測総エネルギー消費量の方が少ないので、洗濯乾燥機1の運転条件として、運転モードを標準運転モードとし、運転時間帯を第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間とする条件に設定される。
つまり、図7に示す時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データは、大きな予測給湯負荷熱量が発生する時間帯(第15番目の単位時間(18〜19時)の1時間)に近い時間帯(第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間)の予測負荷電力が、標準仕上げモードにおける単位時間当たりの消費電力を上乗せすると、燃料電池1の総合効率が最高となる出力電力(出力電力調整範囲の最大出力電力)に近づく場合である。
このような場合に、燃料電池1の総合効率が最大出力電力で最高となる場合であれば、標準仕上げモードで運転すると、燃料電池1を総合効率が最大となる状態で運転する時間を長くすることができるので、早仕上げ運転モードで運転するよりも、予測総エネルギー消費量を少なくすることができる。
次に、図11及び図12に基づいて、エネルギー効率情報が図10に示す場合で、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データが図4に示す場合について、運転条件設定処理を説明する。
洗濯乾燥機1を標準運転モードで運転するとした場合は、図11に示すように、燃料電池1の運転時間帯を第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間に設定し、洗濯乾燥機1の運転時間帯を第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間に設定すると、標準運転モードでの予測総エネルギー消費量が25,955kcalで最少となる。
又、洗濯乾燥機1を早仕上げ運転モードで運転するとした場合は、図12に示すように、燃料電池1の運転時間帯を第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間に設定し、洗濯乾燥機1の運転時間帯を第12番目、第13番目(15〜17時)の2時間に設定すると、早仕上げ運転モードでの予測総エネルギー消費量が26,001kcalで最少となる。
従って、標準運転モードでの予測総エネルギー消費量の方が少ないので、洗濯乾燥機1の運転条件として、運転モードを標準運転モードとし、運転時間帯を第10番目〜第13番目の単位時間(13〜17時)の4時間とする条件に設定される。
つまり、図10に示すように、出力電力調整範囲の小出力領域で総合効率が比較的高くなる(図3に示す総合効率よりも高くなる)場合、早仕上げ運転モードにて運転することにより負荷電力を集中させるのではなく、標準運転モードで運転して負荷電力を万遍なく広げると、燃料電池1を総合効率が比較的高くなる比較的低い出力電力で運転することができるので、予測総エネルギー消費量を少なくすることができる。
熱電併給制御部4は、運転条件設定処理にて設定した燃料電池1の運転条件にて、燃料電池1を運転すると共に、洗濯乾燥機51の洗濯乾燥制御部51cに、運転条件設定処理にて設定した洗濯乾燥機51の運転条件での運転を指令する。
つまり、熱電併給制御部4は、燃料電池1の運転条件にて設定されている時間帯(上記の例では、第2番目〜第24番目の単位時間(4〜27時)の23時間)で、実負荷電力追従運転を実行する。
又、洗濯乾燥機51の洗濯乾燥制御部51cは、熱電併給制御部4から運転が指令されると、指令された運転条件で設定されている運転時間帯において、指令された運転条件で設定されている運転モードにて、洗濯乾燥機51を運転する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 運転条件設定対象に設定するエネルギー消費機器50の具体例は、上記の実施形態で例示した洗濯乾燥機51に限定されるものではない。
電力のみを消費するエネルギー消費機器50を運転条件設定対象に設定する場合、洗濯乾燥機51以外に、例えば、炊飯器等を設定することができる。
又、電力及び熱の両方を消費するエネルギー消費機器50(例えば、食器洗浄乾燥器55)や、熱のみを消費するエネルギー消費機器50を運転条件設定対象に設定しても良い。
ちなみに、電力及び熱の両方を消費するエネルギー消費機器50を運転条件設定対象に設定する場合、機器エネルギー消費情報として、所定運転の実行時間、単位時間当たりの消費電力及び単位時間当たりの消費熱量が複数の運転モード夫々について対応付けられた状態で記憶される。
(ロ)運転条件設定対象に設定するエネルギー消費機器50としては、1日の間の所定の許容時間範囲中であれば、実行時間が異なっても使用者には支障のないものを設定するのが好ましい。
例えば、上記の実施形態のように運転条件設定対象に設定した洗濯乾燥機51は、例えば午前8時から午後17時の所定の許容時間範囲中であれば、洗濯乾燥運転の実行時間が異なっても使用者には支障がない場合がある。
そこで、操作部5に、所定運転の実行時間を設定するための許容時間範囲を設定する人為操作式の許容時間範囲設定部を設ける。そして、熱電併給制御部4により、運転メリットが高くなるように燃料電池1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転条件を設定するに当たって、所定運転の実行時間は、許容時間範囲設定部にて設定された許容時間範囲中で設定するように構成しても良い。
(ハ) 熱電併給制御部4により、運転メリットが高くなるように燃料電池1の運転条件及び運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転条件を設定するに当たって、燃料電池1の運転条件としては、燃料電池1の運転形態が上記の実施形態のように負荷電力追従運転に限定されるものではない。
例えば、燃料電池1の運転形態としては、出力電力を所定の定格出力電力に調整する定格出力運転として、燃料電池1の運転条件として、定格出力運転を実行する運転時間帯を設定しても良い。
又、燃料電池1の運転条件として、複数種の運転形態(例えば、負荷電力追従運転、定格出力運転等)から一つの運転形態を設定すると共に、設定した運転形態の運転時間帯を設定するように構成しても良い。
(ニ) 運転メリットとしては、上記の実施形態で説明した予測総エネルギー消費量に限定されるものではなく、燃料電池1を運転することにより得られると予測される予測エネルギー削減量、燃料電池1を運転することによる予測エネルギーコスト削減額、又は、燃料電池1を運転することによる予測二酸化炭素削減量等を用いることができる。
ちなみに、予測エネルギー削減量は、燃料電池1を運転しない場合の予測総エネルギー消費量から、燃料電池1を運転した場合の予測総エネルギ消費量を減じることにより演算する。
又、予測エネルギーコスト削減額は、燃料電池1を運転しない場合のエネルギーコストから、燃料電池1を運転したときのエネルギーコストを減じて求めることができる。
又、予測二酸化炭素削減量は、燃料電池1を運転しない場合の二酸化炭素発生量から、燃料電池1を運転したときの二酸化炭素発生量を減じて求めることができる。
(ホ) 上記の実施形態では、運転制御部Cを熱電併給制御部4と運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の機器制御部50c(上記の実施形態では、洗濯乾燥機51の洗濯乾燥制御部51c)とから構成したが、熱電併給制御部4を、運転条件設定対象のエネルギー消費機器50の運転も制御するように構成して、運転制御部Cを熱電併給制御部4のみで構成しても良い。
(ヘ) 熱電併給装置として、上記の実施形態のように燃料電池1を適用する場合、燃料電池1の型式としては、固体高分子型に限定されるものではなく、電解質層に固体酸化物を用いた固体酸化物型等、種々の型式の燃料電池を用いることができる。
又、熱電併給装置として、燃料電池1以外に、エンジンにより発電機を駆動するように構成したもの等、種々のものを適用することができる。
(ト)
これまで説明したエネルギー管理システムにおいては、運転条件設定対象のエネルギー消費機器夫々を、夫々について設定した運転条件(運転モードを含む)に従って運転する例を示した。
運転条件設定対象のエネルギー消費機器夫々では、所定の処理夫々が、その使用者の生活に密着した処理であることが多い。従って、システム側で設定した運転条件が、どのような条件となっているかが、使用者の生活の質に密接に関連する。そこで、システム側で夫々設定した運転条件を当該エネルギー消費機器の使用者が認識可能に出力する出力手段(画像表示手段、音声出力手段等)を備えておくことで、その有用な情報を使用者側で充分に生かすことができる。例えば、運転時間の使用者による生活に適した選択・調整、運転モードの使用者による生活に適した選択・調整を可能とすることとなる。
以上説明したように、運転メリットを更に向上すべく、エネルギー消費箇所のエネルギー消費を管理し得るエネルギー管理システムを提供することができる。
1 燃料電池(熱電併給装置)
2 貯湯槽
3 貯湯ユニット(貯湯手段)
50 エネルギー消費機器
51 洗濯乾燥機(運転条件設定対象のエネルギー消費機器)
C 運転制御部(運転制御手段)

Claims (5)

  1. 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱により貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とを備え、
    前記運転制御手段が、電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費する複数のエネルギー消費機器を有するエネルギー消費箇所における時系列的な予測負荷電力データ及び時系列的な予測負荷熱量データを運転周期毎に区分けして管理して、前記時系列的な予測負荷電力データ及び前記時系列的な予測負荷熱量データに基づいて、前記熱電併給装置の運転を制御するように構成されたエネルギー管理システムであって、
    電力及び熱のうちの少なくとも一方を消費して所定の処理を行う所定運転を実行し、且つ、前記所定運転の運転モードとして、前記所定運転の実行時間と単位時間当たりの消費エネルギー量とを含むエネルギー消費形態が夫々異なる複数の運転モードを有するエネルギー消費機器が、前記運転周期において当該エネルギー消費機器を運転する運転モード及び時間帯を含む運転条件を設定する運転条件設定対象として設定され、
    前記運転制御手段が、
    前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器における各運転モードに夫々対応付けられた複数の前記エネルギー消費形態を機器エネルギー消費情報として記憶し、並びに、
    前記時系列的な予測負荷電力データ及び前記時系列的な予測負荷熱量データを、前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器のエネルギー消費を除いた状態で、時系列的な基礎予測負荷電力データ及び時系列的な基礎予測負荷熱量データとして求め、
    運転周期の開始時点において、前記時系列的な基礎予測負荷電力データ及び前記時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、前記機器エネルギー消費情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、前記運転周期における前記熱電併給装置の運転条件及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件を設定して、前記熱電併給装置及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器夫々を夫々について設定した運転条件で運転するように構成されているエネルギー管理システム。
  2. 前記運転制御手段が、
    前記熱電併給装置における出力電力に応じたエネルギー効率を、エネルギー効率情報として記憶し、
    前記時系列的な基礎予測負荷電力データ及び前記時系列的な基礎予測負荷熱量データ、並びに、前記機器エネルギー消費情報に加えて、前記エネルギー効率情報に基づいて、運転メリットが高くなるように、前記運転周期における前記熱電併給装置の運転条件及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件を設定するように構成されている請求項1に記載のエネルギー管理システム。
  3. 前記運転制御手段が、出力電力を予測負荷電力に追従させる負荷電力追従運転にて前記熱電併給装置を運転する条件で、運転メリットが高くなるように、前記運転周期における前記熱電併給装置の運転条件及び前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器の運転条件を設定するように構成されている請求項1又は2に記載のエネルギー管理システム。
  4. 前記運転条件設定対象のエネルギー消費機器が、前記複数の運転モードとして、標準運転モード、及び、当該標準運転モードよりも実行時間が短く且つ単位時間当たりの消費エネルギー量が多い早仕上げ運転モードを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
  5. 運転条件設定対象のエネルギー消費機器夫々について、前記夫々について設定した運転モードを含む運転条件を、当該エネルギー消費機器の使用者が認識可能に出力する出力手段を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
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