JP2015175059A - すべり軸受用銅合金およびすべり軸受 - Google Patents

すべり軸受用銅合金およびすべり軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】Mn−Si化合物が摺動面から脱落しにくいすべり軸受用銅合金およびすべり軸受を提供する。
【解決手段】本発明のすべり軸受用銅合金は、25.0wt%以上かつ48.0wt%以下のZnと、1.0wt%以上かつ7.0wt%以下のMnと、0.5wt%以上かつ3.0wt%以下のSiと、を含有するすべり軸受用銅合金であって、摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、当該Mn−Si化合物の粒子の断面に外接する長方形の長辺長さを短辺長さで除算した形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であり、前記摺動面に垂直な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、前記形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であり、前記摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、前記形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下である。
【選択図】図5

Description

本発明は、Mn−Si化合物が晶出したすべり軸受用銅合金およびすべり軸受に関する。
CuとZnとで構成されるマトリクスにMn−Si化合物の粒子を分散させた銅合金が知られている(特許文献1、参照)。特許文献1において、すべり軸受を形成する前に引き抜きや圧延を行っておくことにより、摺動面に平行な方向にMn−Si化合物を伸長している。これにより、銅合金の耐摩耗性を向上させることができる。
特許第3718147号
しかしながら、特許文献1において、Mn−Si化合物の粒子が銅合金中から脱落しやすいという問題があった。摺動面に平行な方向に伸長されたMn−Si化合物の粒子は、摺動面に垂直な方向の厚みが小さいため、摺動面に垂直な方向にわずかに銅合金が摩耗した場合でも容易にMn−Si化合物の粒子が脱落してしまうからである。また、Mn−Si化合物の粒子は硬度が大きいため、Mn−Si化合物の粒子が銅合金中から脱落すると、脱落したMn−Si化合物の粒子によって摺動面に傷が形成され、当該傷に沿って突出した部位(バリ)が形成されてしまう。そして、この突出した部位に、相手軸との間の摩擦熱が集中して生じることにより、焼付きが発生するという問題も生じる。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、Mn−Si化合物の粒子が摺動面から脱落しにくいすべり軸受用銅合金およびすべり軸受を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明のすべり軸受用銅合金は、25.0wt%以上かつ48.0wt%以下のZnと、1.0wt%以上かつ7.0wt%以下のMnと、0.5wt%以上かつ3.0wt%以下のSiと、を含有するすべり軸受用銅合金であって、摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、当該Mn−Si化合物の粒子の断面に外接する長方形の長辺長さを短辺長さで除算した形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であり、摺動面に垂直な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であり、摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下である。
Mn−Si化合物の粒子はマトリクスよりも硬度が大きいため、摺動面にMn−Si化合物の粒子が存在することによって耐摩耗性を向上させることができる。ここで、本発明において、摺動面に垂直な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、当該Mn−Si化合物の粒子の断面に外接する長方形の長辺長さを短辺長さで除算した形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下である。このことは、摺動面に垂直な断面において、断面が針状または柱状でない形状(円形に近い形状)のMn−Si化合物の粒子が多数存在することを意味する。すなわち、Mn−Si化合物の粒子の短辺方向の長さがある程度長いため、仮にMn−Si化合物の粒子の長辺方向が摺動面と平行な方向に揃っていたとしても、摺動面に垂直な方向におけるMn−Si化合物の粒子の長さをある程度長くすることができる。つまり、摺動面に存在するMn−Si化合物の粒子が、摺動面からある程度深い位置まで入り込んだ状態となっていることを意味する。さらに、本発明において、摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合も40%以上かつ90%以下である。このことは、摺動面に平行な方向において、Mn−Si化合物の粒子が針状または柱状に伸長されていないことを意味し、摺動面と垂直な方向においてMn−Si化合物の粒子がある程度の厚みを有していることを意味する。つまり、摺動面に存在するMn−Si化合物の粒子が、摺動面からある程度深い位置まで入り込んだ状態となっていることを意味する。
以上のように、本発明では、摺動面に存在するMn−Si化合物の粒子が、摺動面からある程度深い位置まで入り込んだ状態となるため、すべり軸受用銅合金が摺動面の垂直方向に摩耗したとしても、摺動面からMn−Si化合物の粒子が脱落することを防止できる。従って、脱落したMn−Si化合物の粒子によって摺動面に傷が形成され、焼付きが発生することを防止できる。また、仮に、一部のMn−Si化合物の粒子が脱落したとしても、他のMn−Si化合物の粒子が摺動面に強固に保持された状態となるため、強固に保持されたMn−Si化合物の粒子によって傷の拡大を防止できる。
なお、形状係数とは、Mn−Si化合物の粒子の断面に外接する長方形の長辺長さを短辺長さで除算した値であり、形状係数が大きいほどMn−Si化合物の粒子の断面形状が細長い形状となる。また、形状係数が2未満となることは、Mn−Si化合物の粒子の長辺方向の長さがMn−Si化合物の粒子の短辺方向の長さの2倍未満となることを意味する。
さらに、1.0wt%以上のMnおよび0.5wt%以上のSiを含有することにより、耐摩耗性を向上させるのに十分な量のMn−Si化合物の粒子を晶出させることができる。一方、Mnの含有量を7.0wt%以下に抑え、Siの含有量を3.0wt%以下に抑えることにより、過剰なMn−Si化合物の粒子が晶出することによって靭性が低下することを防止できる。また、Siの全量がMn−Si化合物の粒子を形成するように、SiとMnとの含有量を調整するようにしてもよい。これにより、Mn−Si化合物を形成しなかった残りのSiがCu−Znマトリクスに取り込まれることを防止できる。SiのZn当量は10と大きいため、SiがCu−Znマトリクスに取り込まれると脆性が高いγ相が形成され得る。これに対して、Siの全量がMn−Si化合物を形成するようにすれば、Znの含有量の大小に拘わらず、SiとZnとでγ相が形成されることを防止できる。また、25.0wt%以上のZnを含有することにより、Cu−Znマトリクスの強度を向上させることができるとともに、潤滑油中の硫黄成分による硫化腐食を抑制することができる。
さらに、本発明のすべり軸受用銅合金を銅合金層として備えるすべり軸受においても、Mn−Si化合物の粒子が摺動面から脱落しにくくすることができる。
ラジアル軸受の斜視図である。 (2A)はラジアル軸受の断面の模式図、(2B)は形状係数の説明図である。 (3A)は摩耗試験の説明図、(3B)は摩耗体積を説明する模式図である。 (4A)は傷付け試験の説明図、(4B)は傷の模式図、(4C)は焼付試験の説明図である。 (5A)は比摩耗量のグラフ、(5B)は凸部高さのグラフ、(5C)は焼付面圧のグラフである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ラジアル軸受の構成:
(1−1)耐摩耗性:
(1−2)耐傷性:
(1−3)耐焼付性:
(2)ラジアル軸受の製造方法:
(3)実験例:
(4)他の実施形態:
(1)ラジアル軸受の構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかるすべり軸受用銅合金によって形成されたすべり軸受としてのラジアル軸受1(フローティングブシュ)の斜視図である。ラジアル軸受1は、例えば内燃機関用のターボ式過給機において、タービン翼とコンプレッサ翼とが軸方向の両端に備えられた相手軸2(一点鎖線)に作用する荷重をラジアル方向に支持する。ラジアル軸受1は円筒状に形成されており、軸方向に直交する断面が円環形状となっている。これにより、ラジアル軸受1の内側にて相手軸2を軸受け可能となる。本実施形態のラジアル軸受1の内径は7.5mmであり、外径は13.6mmである。ラジアル軸受1と相手軸2との間に潤滑油としてのエンジンオイルの油膜が形成される。相手軸2が回転することにより、ラジアル軸受1の内側の表面である摺動面1a上において相手軸2が摺動する。なお、図示しないが相手軸2に作用する荷重をスラスト方向に支持するスラストベアリングもラジアル軸受1と同一の銅合金によって形成してもよい。また、ラジアル軸受1は、半割形状の軸受部品を円筒状に2個組み合わせることによって形成されてもよい。
以下、ラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金について説明する。すべり軸受用銅合金は、40.0wt%のZnを含有し、4.0wt%のMnを含有し、1.3wt%のSiを含有し、3.4wt%のBiを含有し、残部がCuと不可避不純物とからなる。不可避不純物はMg,Ni,Ti,B,Pb,Cr等であり、精錬もしくはスクラップにおいて混入する不純物である。不可避不純物の含有量は、全体で1.0wt%以下である。すべり軸受用銅合金における各元素の質量は、ICP発光分光分析装置(島津製作所製ICPS−8100)によって計測した。
図2Aは、ラジアル軸受1の断面の模式図である。同図に示すように、Mn−Si化合物の粒子3およびBiの粒子4がCu−Znマトリクス5中に均一に分散していた。ラジアル軸受1の摺動面1aと平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子3のうち、形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子3の割合である非針状割合は60%であった。ラジアル軸受1の摺動面1aと平行な断面とは、ラジアル軸受1の円周の接線方向の断面である。一方、ラジアル軸受1の摺動面1aと垂直な断面に存在するMn−Si化合物の粒子3のうち、形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子3の割合である非針状割合は63%であった。ラジアル軸受1の摺動面1aと垂直な断面とは、ラジアル軸受1の直径方向の断面である。また、Mn−Si化合物の粒子3の投影面積円相当径の平均値は、摺動面1aと垂直な断面において16.4μmであり、摺動面1aと平行な断面において18.1μmであった。
以下、ラジアル軸受1の断面の解析手法について説明する。まず、ラジアル軸受1の断面のうち面積が3.66×104mm2となる任意の観察範囲(縦0.184mm×横0.244mmの矩形範囲)を金属顕微鏡によって200倍の光学倍率で撮影することにより、観察画像の画像データを得た。そして、観察画像を画像解析装置(ニレコ社製 LUZEX_AP)に入力し、観察画像に存在する各粒子(Mn−Si化合物の粒子3およびBiの粒子4)の像を抽出した。各粒子の外縁にはエッジ(明度や彩度や色相角が所定値以上異なる境界)が存在する。そこで、画像解析装置によって、エッジによって閉じられた領域を各粒子の像として観察画像から抽出した。
さらに、観察画像における各粒子の像に対応するラジアル軸受1の断面上の部位に存在する物質を、波長分散型のX線分析装置(日本電子製 JXA−8100)およびX線回折分析装置(リガク製 SmartLab)によって特定した。その結果、ラジアル軸受1の断面上において、Mn−Si化合物の粒子3とBiの粒子4とが存在し、Mn−Si化合物の粒子3とBiの粒子4以外の部分は不純物を除きすべてCu−Znマトリクスであることが確認された。さらに、上述した分析装置によってMn−Si化合物が存在すると特定された粒子と同一または類似する色(明度や彩度や色相角等)の粒子の像を、Mn−Si化合物の粒子3の像として観察画像から抽出した。
次に、画像解析装置によって、Mn−Si化合物の粒子3の各像について、形状係数(計測パラメータ:ML/BD=MX LNG/BR'DTH)を計測した。図2Bは、形状係数を説明する図である。形状係数とは、Mn−Si化合物の粒子3の断面像に外接する外接長方形Rの長辺長さMLを短辺長さBDで除算した長さの比である。形状係数が大きいほど、Mn−Si化合物の粒子3の断面像が長辺方向に細長い形状であることを意味する。外接長方形Rは、単一のMn−Si化合物の粒子3の断面像のエッジ上において最も距離が長くなる2点R1,R1のそれぞれを通過する直線であって、当該2点R1,R1を結ぶ直線R2に垂直な線分を一対の短辺R3,R3として有する。また、外接長方形Rは、2点R1,R1を結ぶ直線R2に平行な直線であって、Mn−Si化合物の粒子3の断面像のエッジのうち当該直線R2の両側のそれぞれにおいて当該直線R2から最も遠い2点R4,R4を通過する線分を一対の長辺R5,R5として有する。
次に、画像解析装置によって、観察範囲に存在するMn−Si化合物の粒子3の全個数と、形状係数が2未満のMn−Si化合物の粒子3の個数とを計数し、後者の個数を前者の個数で除算することにより非針状割合を算出した。また、摺動面1aに平行な断面上の観察範囲と、摺動面1aに垂直な断面上の観察範囲とのそれぞれについて非針状割合を算出した。
投影面積円相当径とは、Mn−Si化合物の粒子3の断面積と等しい面積を有する円の直径であり、Mn−Si化合物の粒子の像の面積と等しい面積を有する円の直径を光学倍率に基づいて現実の長さに換算した直径である。投影面積円相当径は、画像解析装置(計測パラメータ:HEYWOOD)によって計測した。また、投影面積円相当径は、摺動面1aに平行な断面上の観察範囲と、摺動面1aに垂直な断面上の観察範囲とでほぼ同等の大きさであった。
(1−1)耐摩耗性:
ラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金の耐摩耗性を評価するために摩耗試験を行った。図3Aは、摩耗試験に使用した円筒平板型摩擦摩耗試験機を説明する模式図である。摩耗試験は、潤滑油としてのエンジンオイル(流動パラフィン)Fに一部が浸漬した状態で円柱状の相手材Aを回転させるとともに、相手材Aに所定の静荷重が作用するように試験片Tを相手材Aに接触させることにより行った。試験片Tは、ラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金と同一条件で形成し、平面板状とした。相手材Aは、ラジアル軸受1が軸受けする相手軸2と同等の材料で形成し、具体的に焼き入れ処理を行ったSCM415(クロムモリブデン鋼)で形成した。相手材Aの回転軸方向における試験片Tの長さaを10mmとし、相手材Aの底面の半径rを20mmとした。摺動部における相手材Aの試験片Tに対する相対移動速度bが200mm/secとなるように、相手材Aの回転速度を制御した。また、静荷重を139Nとし、潤滑油の温度を室温とし、試験時間cを3600sec(1時間)とした。以上の条件で摩耗試験を行った後に、表面粗さ計(小坂研究所製 SE3400)よって試験片Tにおける相手材Aとの摺動部の深さのプロフィールを計測した。そして、深さのプロフィールにおける平坦部(非摩耗部)と最深部との深さの差を摩耗深さdとして計測した。
さらに、下記の(1)式によって、比摩耗量Kを算出した。
Figure 2015175059
Lは摺動距離であり、摩耗試験において試験片T上を摺動した相手材Aの表面の長さである。摺動距離Lは、相対移動速度bに試験時間cを乗算した値(b×c)である。Vは、摩耗試験において摩耗した試験片Tの体積(摩耗体積)である。(1)式に示すように、比摩耗量Kとは、試験片Tに単位荷重(1N)を作用させた場合に、単位摺動距離(1mm)あたりに摩耗した試験片Tの体積を意味する。比摩耗量Kが小さいほど、耐摩耗性が高いことを意味する。
次に、摩耗体積Vについて説明する。図3Bは、摩耗体積Vを説明する模式図である。図3Bにおいてハッチングで示すように、試験片Tのうち摩耗した部分の形状は、相手材Aのうち、摩耗試験の終了時において試験片Tに入り込んだ部分の形状となると考えることができる。相手材Aの円形状の底面のうち中心Cから試験片Tの摺動面1aに直交する半径CP0において相手材Aが最も深く入り込み、当該半径CP0において相手材Aが入り込んでいる深さが摩耗深さdとなる。ここで、相手材Aの底面の円周上において、摩耗試験の終了時において試験片Tに入り込んだ部分の下限の点をそれぞれP1,P2と表すと、摩耗体積Vは、相手材Aの底面のうち円弧P12と弦P12とによって囲まれた部分の面積に試験片Tの長さaを乗算することにより得ることができる。相手材Aの底面のうち円弧P12と弦P12とによって囲まれた部分の面積は、円弧P12と半径CP1,CP2とによって囲まれた扇形の面積S1から、弦P12と半径CP1,CP2とによって囲まれた三角形の面積S2を減算した面積となる。従って、摩耗体積Vは以下の(2)式によって算出できる。
Figure 2015175059
前記扇形の面積S1は以下の(3)式によって算出できる。
Figure 2015175059
ここで、θは、半径CP1,CP2が相手材Aの底面の中心Cにてなす角度の半分を表す。なお、角度θは、以下の(4)式を満足する。
Figure 2015175059
一方、前記三角形の面積S2は図形の対称性から以下の(5)式によって算出できる。
Figure 2015175059
以上のようにして、本実施形態のラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金の比摩耗量Kを計測したところ、1.7×10-10mm2/Nと良好であった。
(1−2)耐傷性:
ラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金の耐傷性を評価するために、傷付け試験における傷形状を計測した。図4Aは、傷付け試験の様子を示す模式図である。傷付け試験は、傷付け試験機(ナノテック株式会社製 REVETEST)によって接触子Uを試験片T上にて移動させることにより行った。接触子Uは、下端部の先端曲率半径が0.2mmのダイヤモンド圧子によって円錐状に形成されている。傷付け試験機によって、下端部にて接触子Uを試験片Tに接触させ、当該試験片Tに垂直な方向に接触子Uを試験片Tに押し込む垂直荷重(50N)を作用させた。また、傷付け試験機によって、垂直荷重を作用させた状態で、接触子Uを試験片Tに平行な方向に一定の速度(10mm/min)で移動させた。その結果、ダイヤモンドで形成された接触子Uの下端部よりも軟らかい試験片Tに傷を形成した。
以上の条件で傷付け試験を行った後に、上述した表面粗さ計よって試験片Tに形成された傷の形状を解析した。図4Bは、試験片Tの傷を示す模式図である。同図に示すように、試験片Tにおいては傷(溝)が形成されるが、この傷に沿って接触子U側に盛り上がった凸部(いわゆるバリ)が形成される。表面粗さ計よって、傷を横断するように試験片T表面のプロフィールを計測し、傷が形成されていない平坦部の高さから凸部の頂点までの高さである凸部高さHを計測した。
以上のようにして、本実施形態のラジアル軸受1を構成する銅合金に形成された傷の凸部高さHを計測したところ、13μmと良好であった。凸部高さHが小さいことは耐傷性が高いことを意味する。
(1−3)耐焼付性:
ラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金の耐焼付性を評価するために焼付試験を行った。図4Cは、焼付試験に使用したピンオンディスク試験機を説明する模式図である。焼付試験は、回転する円盤状の相手材Aを厚み方向に挟み込むように一対の試験片Tを配置し、油圧シリンダーWによって試験片T間に静荷重を作用させることにより行った。相手材Aと試験片Tとの接触部における両者の相対速度が15m/secとなるように相手材Aの回転速度を調整した。また、相手材Aに対して潤滑油(SAE30 CD級)を保持する給油パッドPを接触させることにより、相手材Aと試験片Tとの接触部に給油を行った。相手材Aは、焼き入れ処理を行ったSCM415で形成した。一対の試験片Tは相手材Aと平行な面内にて回転可能に保持された梁部Eの先端に取り付けられ、当該梁部Eの水平回転を妨げるようにロードセルYを配置した。梁部Eのうち試験片Tが備えられない端部には、バランスウェイトBを取り付け、油圧シリンダーWによって梁部Eに生じる鉛直方向のモーメントを相殺させた。
相手材Aと試験片Tとの間に摩擦力が生じ、当該摩擦力によって梁部Eが水平回転することとなる。そのため、ロードセルYには梁部Eを水平回転させる摩擦力が作用し、ロードセルYが計測する荷重の大きさは、試験片Tと相手材Aとの間に生じる摩擦力の大きさを意味する。そのため、ロードセルYに作用する荷重が所定の閾値以上となった場合に、試験片Tと相手材Aとの間の摩擦力が異常に大きく、焼付きが生じたと判定した。
油圧シリンダーWによって試験片T間に作用する静荷重の大きさを徐々(2MPa/5min)に大きくしていき、試験片Tと相手材Aとの間に焼付きが生じた際の静荷重である焼付荷重を計測した。さらに、焼付荷重を試験片Tと相手材Aとの接触面積で除算することによって焼付面圧を計測した。
以上のようにして、本実施形態のラジアル軸受1を構成するすべり軸受用銅合金の焼付面圧を計測したところ、26Mpaと良好であった。なお、焼付面圧が大きいほど、耐焼付性が高いことを意味する。
以上説明したように、本実施形態では、形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子3の非針状割合が、摺動面1aと垂直な方向において63%であり、摺動面1aと平行な方向において60%であった。すなわち、Mn−Si化合物の粒子3の短辺方向の長さがある程度長いため、仮にMn−Si化合物の粒子3の長辺方向が摺動面1aと平行な方向に揃っていたとしても、摺動面1aに垂直な方向におけるMn−Si化合物の粒子3の長さをある程度長くすることができる。つまり、摺動面1aに存在するMn−Si化合物の粒子3が、摺動面1aからある程度深い位置まで入り込んだ状態となるようにすることができる。従って、ラジアル軸受1が摺動面1aの垂直方向に摩耗したとしても、摺動面1aからMn−Si化合物の粒子3が脱落することを防止できる。従って、脱落したMn−Si化合物の粒子3によって摺動面1aに傷が形成され、焼付面圧を26Mpaまで大きくすることができた。また、Mn−Si化合物の粒子3が脱落したとしても、多数のMn−Si化合物の粒子が摺動面1aに保持された状態となるため、脱落したMn−Si化合物の粒子3によって形成される傷が大きくなることを防止できる。本実施形態の場合、耐傷試験によって形成される傷の凸部高さHを13μmに抑制することができ、凸部に摩擦力が集中して焼付きが生じることも防止できる。さらに、Mn−Si化合物の粒子3の脱落により生じ得る耐摩耗性の低下も防止でき、摩耗試験における比摩耗量Kを1.7×10-10mm2/Nに抑制できた。
(2)ラジアル軸受の製造方法:
本実施形態においてラジアル軸受1は、a.溶融、b.連続鋳造、c.切断、d.機械加工の各工程を順に行うことにより製造される。以下、各工程について説明する。
a.溶融
まず、40.0wt%のZnを含有し、4.0wt%のMnを含有し、1.3wt%のSiと、4.3wt%のBiを含有し、残部がCuと不可避不純物とからなるすべり軸受用銅合金が形成できるように各原料を計量して用意する。本実施形態では、Cuのインゴットと、Znのインゴットと、Biのインゴットと、Cu−Mnのインゴットと、Cu−Siのインゴットとをそれぞれを計量して用意した。ここでは、目標とするラジアル軸受1の機械特性に応じた質量の原料を用意すればよい。目標とするラジアル軸受1の機械特性は、例えば相手材としての相手軸2の機械特性に応じて定められる。次に、用意した各原料を高周波誘導炉によって1250℃まで加熱する。これにより、各インゴットが融解する。その後、Arガスの気泡を分散噴出させて、水素ガスや介在物の除去を行う。
b.連続鋳造
次に、すべり軸受用銅合金の溶融材料を鋳型に注入し、当該鋳型の開口からすべり軸受用銅合金を鋳造方向に連続的に引き抜き、そのまま室温まで冷却することにより、すべり軸受用銅合金の連続鋳造棒を形成する。例えば、炭素で形成された鋳型によって1060℃にて鋳造を行い、90mm/minの引抜速度で引き抜いて連続鋳造棒を形成する。連続鋳造時に凝固する銅合金中においてMn−Si化合物の粒子3とBiの粒子とが晶出することとなる。なお、すべり軸受用銅合金の連続鋳造棒の直径は、ラジアル軸受1の外径よりも機械加工における切削量だけ大きくされる。
c.切断
次に、すべり軸受用銅合金の連続鋳造棒をラジアル軸受1の厚み(相手軸2の長さ方向の厚み)ごとに切断する。
d.機械加工
最後に、切断後のすべり軸受用銅合金の連続鋳造棒に対して切削加工やプレス加工をすることにより、ラジアル軸受1を完成させる。ここでは、相手軸2の外径よりも所定量だけ大きい内径を有する貫通穴を形成するとともに、ラジアル軸受1の外径の大きさが設計値と一致するように切削加工を行う。
(3)実験例:
表1は、すべり軸受用銅合金を構成する各元素の含有量の組み合わせごとに作成した試料1〜6について、比摩耗量と焼付面圧とを計測した結果を示す。また、上述した製造方法すべり軸受用銅合の各試料1〜6を作成した。
Figure 2015175059
表1に示すように、Znの含有量の下限値(25.0wt%)と上限値(48.0wt%)、Mnの含有量の下限値(1.0wt%)と上限値(7.0wt%)、Siの含有量の下限値(0.5wt%)と上限値(3.0wt%)の組み合わせごとに試料1〜6を用意した。ただし、Mnの含有量の下限値(1.0wt%)とSiの含有量の上限値(3.0wt%)との組み合わせにおいて、Mnと化合しなかったSiによってCu−Znマトリクス中に脆いγ相が形成され、ラジアル軸受1として必要な靱性が確保できないため、実験の対象から除外した。
表1において、いずれの試料1〜6においても、18MPa以上の焼付面圧が得られ、4.5×10-10mm2/N以下に比摩耗量Kを抑制できることが確認できた。試料1〜6のいずれにおいても、形状係数が適正となるようにMn−Si化合物の粒子3が晶出していると言える。
Figure 2015175059
表2は、第1実施形態とほぼ同様の組成を有するすべり軸受用銅合金の試料7〜16を異なる製造方法によって製造した場合の比摩耗量Kと凸部高さHと焼付面圧とを比較する表である。試料7〜9は、摺動面に平行な方向の押出成形によって形成した。そのため、試料7〜9では、摺動面に平行にMn−Si化合物の粒子3が伸びることにより、摺動面に平行な方向の非針状割合が小さく、摺動面に垂直な方向の非針状割合が大きくなった。一方、試料14〜16は、摺動面に垂直な方向の押出成形によって形成した。そのため、試料14〜16では、摺動面に垂直にMn−Si化合物の粒子3が伸びることにより、摺動面に垂直な方向の非針状割合が小さく、摺動面に平行な方向の非針状割合が大きくなった。残る試料10〜13は、前記実施形態と同様の連続鋳造によって形成した。連続鋳造では、押出成形よりも遅い速度で引き抜きを行なうため、押出成形よりも鋳造方向における材料の伸びが小さくなる。従って、Mn−Si化合物の粒子3が特定の方向に伸びることはなく、摺動面に平行な方向と垂直な方向とで非針状割合はほぼ同等となった。
図5A〜5Cは試料7〜16の比摩耗量Kと凸部高さHと焼付面圧とを製造方法ごとに示すグラフである。図5Aに示すように、摺動面に平行に押出成形を行うと比摩耗量Kが最も小さくなり、摺動面に垂直に押出成形を行うと比摩耗量Kが最も大きくなることが分かった。以上のことから、摺動面に平行に押出成形を行うと、摺動面上のMn−Si化合物の粒子3の面積が大きくなり、比摩耗量Kが小さくできると推定できる。
図5Bに示すように、摺動面に平行に押出成形を行うと凸部高さHが最も大きくなり、摺動面に垂直に押出成形を行うと凸部高さHが最も小さくなることが分かった。以上のことから、摺動面に垂直に押出成形を行うと、摺動面上のMn−Si化合物の粒子3を摺動面から深い位置まで入り込んだ状態とすることができ、Mn−Si化合物の粒子3が楔となって傷の拡大を防止できると推定できる。反対に、摺動面に平行に押出成形を行うと、摺動面上のMn−Si化合物の粒子3を摺動面から深い位置まで入り込んだ状態とすることができず、Mn−Si化合物の粒子3によって傷の拡大を防止できないと推定できる。
図5Cに示すように、摺動面に平行に押出成形を行うと焼付面圧が最も小さくなり、摺動面に垂直に押出成形を行うと焼付面圧が最も大きくなることが分かった。以上のことから、摺動面に平行に押出成形を行うと、Mn−Si化合物の粒子3によって傷の拡大を防止できず、傷に沿って形成される凸部にて焼付きが発生しやすくなると推定できる。また、摺動面に平行に押出成形を行うと、摺動面上のMn−Si化合物の粒子3を摺動面から深い位置まで入り込んだ状態とすることができず、摺動面が摩耗した場合にMn−Si化合物の粒子3が脱落しやすくなり、当該脱落したMn−Si化合物の粒子3によって傷が形成されやすくなると推定できる。
以上のように、耐摩耗性を向上(比摩耗量Kを小さく)させるためには、摺動面に平行にMn−Si化合物の粒子3の長さを確保することが望ましいが、耐傷性と耐焼付性を向上(凸部高さHを小さく、焼付面圧を大きく)させるためには摺動面に垂直にMn−Si化合物の粒子3の長さを確保することが望ましい。押出成形においては、Mn−Si化合物の粒子3に強い方向性が生じるため、耐摩耗性と耐傷性と耐焼付性とをすべて確保することが困難である。これに対して、連続鋳造で製造した試料10〜13では、摺動面に平行な方向と、摺動面に垂直な方向とのいずれにおいても、Mn−Si化合物の粒子3の長さを確保することができ、耐摩耗性と耐傷性と耐焼付性とを確保することができることが分かった。特に、試料8(第1実施形態)においては、Biによって摩擦抵抗を軽減することができ、良好な耐焼付性が実現できた。
(4)他の実施形態:
前記実施形態においては、本発明の銅合金によってラジアル軸受1を形成した例を示したが、本発明の銅合金によって他の摺動部材を形成してもよい。例えば、本発明の銅合金によってトランスミッション用のギヤブシュやピストンピンブシュ・ボスブシュ等を形成してもよい。本発明の銅合金は、含有量の合計が5%wt以下となるように、Fe、Al、Sn、Cr、Ti、Sb、Bを含有してもよい。また、本発明のすべり軸受用銅合金は、Mn−Si化合物の粒子3が特定の方向に伸長しなければよく、連続鋳造以外の製造方法で製造されてもよい。
1…ラジアル軸受、2…相手軸、3…Mn−Si化合物の粒子、4…Biの粒子、5…マトリクス、A…相手材、K…比摩耗量、L…摺動距離、P…給油パッド、R…外接長方形、W…油圧シリンダー、T…試験片、U…接触子、V…摩耗体積、E…梁部、Y…ロードセル。

Claims (2)

  1. 25.0wt%以上かつ48.0wt%以下のZnと、
    1.0wt%以上かつ7.0wt%以下のMnと、
    0.5wt%以上かつ3.0wt%以下のSiと、を含有するすべり軸受用銅合金であって、
    摺動面に垂直な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、当該Mn−Si化合物の粒子の断面に外接する長方形の長辺長さを短辺長さで除算した形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であり、
    前記摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、前記形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であることを特徴とするすべり軸受用銅合金。
  2. 25.0wt%以上かつ48.0wt%以下のZnと、
    1.0wt%以上かつ7.0wt%以下のMnと、
    0.5wt%以上かつ3.0wt%以下のSiと、を含有する銅合金層を備えるすべり軸受であって、
    摺動面に垂直な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、当該Mn−Si化合物の粒子の断面に外接する長方形の長辺長さを短辺長さで除算した形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であり、
    前記摺動面に平行な断面に存在するMn−Si化合物の粒子のうち、前記形状係数が2未満となるMn−Si化合物の粒子の割合が40%以上かつ90%以下であることを特徴とするすべり軸受。
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