JP2015174729A - 乗客コンベア装置 - Google Patents

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五嶋 匡
Tadashi Goshima
匡 五嶋
陽介 大西
Yosuke Onishi
陽介 大西
哲郎 星崎
Tetsuro Hoshizaki
哲郎 星崎
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Abstract

【課題】移動手摺の点検作業において、移動手摺の継目部を容易に見付けることができ、作業者への負担を軽減することができる乗客コンベア装置の提供。【解決手段】本発明は、乗降口間を走行する踏段2と、各踏段2と同期して走行する移動手摺20と、この移動手摺20を駆動する移動手摺用駆動装置21とを備えたエスカレータ1において、駆動ローラ22の回転軸23に作用する応力Pを検出し、応力検出信号を出力するひずみゲージ31Aと、このひずみゲージ31Aによる応力検出信号をAD変換装置32Aを介して入力して記憶する記憶装置32Bと、この記憶装置32Bに記憶された応力検出信号の変化に基づいて、移動手摺20の継目部20A1が駆動ローラ22を通過したかどうかを判定する判定部33と、この判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されたとき、その旨を報知する報知部34とを備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、移動手摺の点検作業に好適なエスカレータ及び動く歩道等の乗客コンベア装置に関する。
一般に、エスカレータ及び動く歩道等の乗客コンベア装置は、踏段と同期して走行する移動手摺を備えており、利用者が移動手摺を把持することにより、踏段上で転倒しないようにしている。このような役割を果たす移動手摺では、ゴム等の弾性体により本体が形成されているので、長期に渡る使用等によって伸縮が発生する。これを防止するために、移動手摺の内部には、長手方向に沿うスチールコード等の複数の抗張体が埋設されている。
また、移動手摺は、踏段の進行方向に沿う長手の両端部を加硫して両端面を繋ぎ合わせることにより、無端状に形成されており、さらにこの長手の両端部の接続部分である継目部には抗張体の端部が位置するので、継目部は、その他の部分である一般部に対して構造や剛性等が異なり、一般部と比べて強度が低くなる特性がある。そのため、移動手摺の保全において継目部の点検が重要になっている。
一方、継目部の表面は、美観を確保するために人目に付かないように仕上げられているので、移動手摺がその走行を案内する案内ガイドに装着されているときは、継目部は見付かり難く、移動手摺の点検作業において煩雑な手数がかかる不具合があった。そこで、横断面C字の開口端部外面に配置され、継目部の近傍の表面に凸設又は凹設された標識を備えた乗客コンベア用移動手摺が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この乗客コンベア用移動手摺によれば、横断面C字の開口端部外面の標識は、利用者からは裏側となって目に付き難く、さらに移動手摺の点検作業において、作業者が走行中の移動手摺に触れておき、標識を触感で検知することにより、継目部を見付けることができる。
実開昭59−80370号公報
しかし、上述の特許文献1に開示された従来技術の乗客コンベア用移動手摺の標識は、移動手摺が経年劣化して徐々に摩耗するので、時間が経過するにつれて、移動手摺の点検作業中に作業者が標識を触感で認識することが困難となり、継目部を見付けるのに時間がかかることが懸念されている。また、移動手摺がまだ経年劣化していない状態であっても、作業者が標識に触れるためには、移動手摺を最大で一周するまで回動走行させる必要があるので、移動手摺の点検作業における作業者への負担が大きくなることが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、移動手摺の点検作業において、移動手摺の継目部を容易に見付けることができ、作業者への負担を軽減することができる乗客コンベア装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の乗客コンベア装置は乗降口間を走行する踏段と、これらの各踏段と同期して走行する移動手摺と、この移動手摺を駆動する駆動装置とを備え、前記移動手摺は、内部に埋設された抗張体と、この抗張体の端部が位置し、無端状に形成するための継目部とを含み、前記駆動装置は、前記移動手摺に当接した状態で回転することにより駆動力を伝達する駆動ローラと、この駆動ローラを回転可能に支持する回転軸とを含む乗客コンベア装置において、前記回転軸に作用する応力を検出し、応力検出信号を出力する応力検出部と、この応力検出部による前記応力検出信号を入力して記憶する信号記憶部と、この信号記憶部に記憶された前記応力検出信号の変化に基づいて、前記継目部が前記駆動ローラを通過したかどうかを判定する判定部と、この判定部によって前記継目部が前記駆動ローラを通過したと判定されたとき、その旨を報知する報知部とを備えたことを特徴としている。
本発明の乗客コンベア装置によれば、移動手摺の点検作業において、移動手摺の継目部を容易に見付けることができ、作業者への負担を軽減することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る乗客コンベア装置の一例として挙げたエスカレータの構成を示す図である。 本実施形態に係る移動手摺の構成を説明する図である。 本実施形態に係る駆動ローラの回転軸に作用する応力Pと時間Tとの関係を示す図である。 本実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 図4に示す矢印A方向から見た図である。
以下、本発明に係る乗客コンベア装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る乗客コンベア装置の一実施形態は、例えば建物の各階床を結ぶエスカレータから構成されており、図1はこのエスカレータ1の構成の全体図を示している。
図1に示すように、エスカレータ1は、上階側の乗場1Aの乗降口と下階側の乗場1Bの乗降口間を走行する複数の踏段2と、これらの複数の踏段2を無端状に連結する踏段チェーン3と、この踏段チェーン3を回動して各踏段2を循環移動させる踏段用駆動装置4と、乗場1Aの乗降口及び乗場1Bの乗降口の下方にそれぞれ設けられた機械室5A,5Bと、上階側の乗場1Aの機械室5Aに設置され、エスカレータ1への電力供給やその運転についての全体の動作を制御する制御装置6とを備えている。
踏段用駆動装置4は、例えば機械室5Aに設けられた駆動モータ10と、この駆動モータ10の回転速度を減速して出力する減速機11と、この減速機11の出力軸に取り付けられたドライビングチェーン12とを有している。さらに、踏段用駆動装置4は、上階側の乗場1Aの下方に設置され、ドライビングチェーン12が巻き掛けられたターミナルギヤ13Aと、下階側の乗場1Bの下方に設置されたターミナルギヤ13Bとを有し、これらのターミナルギヤ13A,13Bに踏段チェーン3が巻き掛けられて無端状になっている。
また、エスカレータ1は、各ターミナルギヤ13A,13B間に配設され、各踏段2を案内する案内レール(図示せず)と、複数の踏段2の側方に配置された欄干15と、この欄干15の上部側に形成され、後述の移動手摺20を案内する案内ガイド16と、欄干15及び案内レール(図示せず)等を含むエスカレータ1全体の機構を支持し、鉄枠等を使用して土台を形成するトラス17と、上階側の乗場1Aの乗降口付近と下階側の乗場1Bの乗降口付近にそれぞれ設置され、エスカレータ1の運転を停止させる操作を行う運転盤18A,18Bとを備えている。
各踏段2は、例えば踏段チェーン3が前軸に設けられた前輪2aと、この前輪2aに追従する後輪2bとを有している。欄干15は、上階側の乗場1Aの乗降口と下階側の乗場1Bの乗降口との間で無端状に設けられ、踏段2に同期して走行する前述の移動手摺20を有している。
さらに、エスカレータ1は、移動手摺20のうち上階側の乗場1Aと下階側の乗場1Bとの間の下側部分に設けられ、移動手摺20を駆動する移動手摺用駆動装置21を備えている。この移動手摺用駆動装置21は、移動手摺20に当接した状態で配設された複数の駆動ローラ22(本実施例では、3個)と、これらの駆動ローラ22を回転可能に支持する回転軸23(図5参照)と、駆動ローラ22との間で移動手摺20を挟持した状態で配設され、移動手摺20を介して駆動ローラ22に従動する従動ローラ24とを有している。
また、移動手摺用駆動装置21は、駆動ローラ22の各軸に取り付けられたスプロケット25(図5参照)と、駆動ローラ22の下方に設けられた一対のプーリ26A,26Bと、これらのプーリ26A,26Bに無端状に巻き掛けられたベルト27と、各駆動ローラ22のギヤ(図示せず)に巻き掛けられると共に、一対のプーリ26A,26Bのうち一方のプーリ26Aに巻き掛けられた駆動チェーン28と、ターミナルギヤ13Aの回転軸13A1に巻き掛けられると共に、他方のプーリ26Bに巻き掛けられた駆動チェーン29とから構成されている。
従って、駆動モータ10の駆動力は、減速機11を介してドライビングチェーン12に伝達され、このドライビングチェーン12を介してターミナルギヤ13Aに伝達される。そして、ターミナルギヤ13Aが駆動モータ10の駆動力で回転し、踏段チェーン3が回動することにより、ターミナルギヤ13Bがターミナルギヤ13Aに同期して回転する。これにより、各踏段2の前輪2aが案内レール(図示せず)を走行し、各踏段2が上階側の乗場1Aと下階側の乗場1Bとの間で循環移動する。
一方、踏段チェーン3と同様に、ターミナルギヤ13Aの回転に伴って駆動チェーン29が回動することにより、駆動チェーン28がプーリ26A,26B及びベルト27を介して回動し、各駆動ローラ22がこれらの駆動チェーン28,29に同期して回転する。このとき、各駆動ローラ22は移動手摺20を狭圧把持しているので、各駆動ローラ22と移動手摺20との間に摩擦力が働くことにより、各駆動ローラ22が回転して移動手摺20に駆動力が伝達され、移動手摺20が各踏段2に同期して案内ガイド16に案内されながら回動する。従って、踏段2上の乗客は、移動手摺20を把持することにより、上階側の乗場1Aと下階側の乗場1Bとの間を安全に移動することができる。
図2は移動手摺20の構成を説明する図であり、移動手摺20の一部を拡大して示す図である。
上述のように駆動される移動手摺20は、例えば踏段2の進行方向に沿って延伸され、図2に示すように、欄干15の上部側の案内ガイド16に係合するように横断面がC字状に形成されたゴム等の弾性体20Aと、この弾性体20Aの内部に埋設された抗張体20Bとから構成されており、この抗張体20Bによって弾性体20Aが伸縮するのを抑制している。
また、移動手摺20は、抗張体20Bの端部が位置しており、弾性体20Aの長手の両端部を加硫して両端面を繋ぎ合わせることにより弾性体20Aを無端状に形成した継目部20A1と、弾性体20Aのうち継目部20A1以外の部分である一般部20A2とを含んでいる。このように、移動手摺20の継目部20A1は、抗張体20Bの端部の存在や弾性体20Aの加硫による材質の変化により、一般部20A2に対して構造や剛性等が異なっているので、一般部20A2と比べて強度が低くなっている。
図3は移動手摺20が走行して一周する間に移動手摺用駆動装置21の駆動ローラ22の回転軸23に作用する応力Pの時間推移を示す図、図4はエスカレータ1における上階の乗場1A側の各装置を説明する図、図5は図4に示す矢印A方向から移動手摺用駆動装置21を見た図である。
ここで、移動手摺20は、各駆動ローラ22及び従動ローラ24に狭圧把持されて走行するので、各駆動ローラ22の回転軸23に応力が作用する。上述したように、移動手摺20の継目部20A1は、一般部20A2に対して構造や剛性等が異なることから、図3に示すように、移動手摺20の継目部20A1が駆動ローラ22を走行している間に各駆動ローラ22の回転軸23に作用する応力P1は、移動手摺20の一般部20A2が駆動ローラ22を走行している間に各駆動ローラ22の回転軸23に作用する応力P2と異なっている。
そこで、本実施形態に係るエスカレータ1では、制御装置6は、図5に示すように、駆動ローラ22の回転軸23に作用する応力Pを検出し、応力検出信号を出力する応力検出部31と、図4に示すように、応力検出部31による応力検出信号を入力して記憶する信号記憶部32と、この信号記憶部32に記憶された応力検出信号の変化に基づいて、移動手摺20の継目部20A1が駆動ローラ22を通過したかどうかを判定する判定部33と、この判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されたとき、その旨を報知する報知部34とを含んでいる。
具体的には、応力検出部31は、例えば図5に示すように、駆動ローラ22の回転軸23の鉛直方向の応力を検出し、検出した信号を応力検出信号として出力するひずみゲージ31Aから構成されている。
信号記憶部32は、例えば図4に示すように、ひずみゲージ31Aから出力された応力検出信号をAD変換するAD変換装置32Aと、このAD変換装置32Aによって変換された応力検出信号を順次入力して記憶する記憶装置32Bとから構成されている。この記憶装置32Bは、ひずみゲージ31Aによって応力検出信号が出力されてから予め定めた第1の一定時間(以下、便宜的にt1の符号を付す)における応力検出信号の平均値を記憶するようにしている。
判定部33は、記憶装置32Bに記憶された応力検出信号の値と平均値とを比較し、この平均値に対する応力検出信号の値の変化量を演算する演算装置33Aを含んでいる。そして、判定部33は、この演算装置33Aによって演算された変化量が所定の割合以上大きい状態となり、かつこの状態が予め定めた第2の一定時間(以下、便宜的にt2の符号を付す)継続した場合に、継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定するようにしている。
報知部34は、例えば図示されないが、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されたとき、音を鳴らすブザーと、点灯するランプとから構成されている。なお、報知部34は、継目部20A1が駆動ローラ22を通過したことを作業者に知らせることができるものであれば、これらのブザー及びランプに限定されるものではない。
また、エスカレータ1は、移動手摺20の速度を検出する速度検出部36と、移動手摺20の長さを含む移動手摺20に関する情報を記憶した情報記憶部37とを備えている。速度検出部36は、例えば移動手摺20に当接し、移動手摺20の走行に伴って回転する回転ローラ36Aと、この回転ローラ36Aに取付けられ、この回転ローラ36Aの駆動に応じてパルス信号を制御装置6へ出力するエンコーダ(図示せず)とから構成されている。
演算装置33Aは、エンコーダから入力したパルス信号を計測し、計測したパルス信号の発生時間から移動手摺20の速度を演算するようにしている。情報記憶部37は、移動手摺20に関する情報として、例えば移動手摺20の長さ、あるいは移動手摺20の長さの代わりに階高情報等の移動手摺20の長さが算出可能である情報や継目部20A1の点検を行う位置、すなわち継目部20A1の停止予定の位置の情報等のエスカレータ1の基本情報を記憶した記憶装置37Aから成っている。
さらに、制御装置6は、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されてから所定の時間(以下、便宜的にt3の符号を付す)が経過した後に、移動手摺20の走行を停止させる機能を有している。そして、演算装置33Aは、演算した移動手摺20の速度、及び記憶装置37Aに記憶されたエスカレータ1の基本情報に基づいて、所定の時間t3を演算するようにしている。
例えば、演算装置33Aは、駆動ローラ22の位置から継目部20A1の停止予定の位置までにおける継目部20A1の走行距離を、記憶装置37Aに記憶されたエスカレータ1の基本情報における継目部20A1の停止予定の位置の情報から演算し、得られた継目部20A1の走行距離を移動手摺20の速度で除することにより、所定の時間t3が演算される。
次に、本実施形態に係るエスカレータ1における移動手摺20の点検作業を詳細に説明する。なお、以下の説明において、制御装置6はエスカレータ1の下降運転を行っており、作業者が上階側の乗場1Aの乗降口で作業を行う状況を示している。
まず、作業者が継目部20A1を点検する前の移動手摺20の走行時に、記憶装置32Bは、第1の一定時間t1として、例えば移動手摺20が一周する時間(周期)における応力検出信号の平均値を記憶しておく。
すなわち、演算装置33Aは、エンコーダから入力したパルス信号の計測結果を基に移動手摺20の速度を演算し、記憶装置37Aに記憶されたエスカレータ1の基本情報における移動手摺20の長さを移動手摺20の速度で除することにより、移動手摺20の周期を算出する。そして、演算装置33Aは、この時間に記憶装置32Bに順次記憶された応力検出信号の値を平均することにより、得られた移動手摺20の周期における応力検出信号の平均値を記憶装置32Bに記憶する。
次に、作業者が継目部20A1を点検する際には、継目部20A1が乗場1Aの乗降口に到着するまで、作業者はこの乗降口で待機し、移動手摺20を走行させる。このとき、演算装置33Aは、移動手摺20の走行に伴って記憶装置32Bに順次記憶された応力検出信号の値と、継目部20A1の点検前に予め記憶装置32Bに記憶した平均値とを比較し、この平均値に対する応力検出信号の値の変化量を演算する。
そして、判定部33は、演算装置33Aによって演算された変化量が、例えば3%以上大きい状態となり、かつこの状態が第2の一定時間t2として、例えば継目部20A1の長さに相当する時間分継続すると、継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定する。なお、この継目部20A1の長さに相当する時間は、演算装置33Aが記憶装置37Aに記憶されたエスカレータ1の基本情報における継目部20A1の長さを移動手摺20の速度で除することにより算出することができる。
次に、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されると、報知部34のブザーが鳴ると共に、ランプが点灯するので、乗場1Aの乗降口上の作業者は継目部20A1が駆動ローラ22の位置にあることを確認することができる。その後、演算装置33Aは、駆動ローラ22の位置から乗場1Aの乗降口までにおける継目部20A1の走行距離を、記憶装置37Aに記憶されたエスカレータ1の基本情報を参照して演算し、得られた継目部20A1の走行距離を移動手摺20の速度で除することにより、所定の時間t3として、例えば5秒を演算する。
そして、制御装置6は、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されてから5秒が経過した後に、移動手摺20の走行を停止させることにより、継目部20A1が乗場1Aの乗降口に到着するので、作業者はこの乗降口上で継目部20A1の点検を行い、移動手摺20の点検作業を終了する。
このように構成した本実施形態に係るエスカレータ1によれば、移動手摺20の一般部20A2と継目部20A1が駆動ローラ22を走行する際の回転軸23に作用する応力P(図3参照)の違いに着目し、ひずみゲージ31Aが検出した応力検出信号の変化から継目部20A1が駆動ローラ22を通過したかどうかを判定しているので、時間が経過して移動手摺20が経年劣化しても継目部20A1の位置を十分に判別することができる。
そして、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定された場合には、報知部34のブザーが鳴り、ランプが点灯することにより、上階側の乗場1Aの乗降口で待機する作業者が継目部20A1の位置を容易に見付けることができる。しかも、作業者は、移動手摺20を一周するまで回動走行させなくても、乗場1Aの乗降口で報知部34のブザーとランプが動作するのを待つだけで良いので、移動手摺20の点検作業に伴う作業者への負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係るエスカレータ1では、制御装置6は、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されてから5秒が経過した後に、移動手摺20の走行を停止させることにより、作業者の作業位置である乗場1Aの乗降口に継目部20A1が適切に止まるので、作業者が継目部20A1の点検を迅速に行うことができる。これにより、移動手摺20の点検作業において高い利便性を確保することができる。
また、本実施形態に係るエスカレータ1では、演算装置33Aは、エンコーダから入力したパルス信号の計測結果を基に演算した移動手摺20の速度と記憶装置37Aに記憶されたエスカレータ1の基本情報を用いて、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されてから移動手摺20の走行を停止させるまでの時間t3として、5秒を的確に演算することができる。これにより、継目部20A1の停止位置を作業者が待機する乗場1Aの乗降口に精度良く適合させることができるので、制御装置6の移動手摺20の走行制御に対して優れた信頼性を得ることができる。
また、本実施形態に係るエスカレータ1では、判定部33は、移動手摺20の走行に伴って記憶装置32Bに順次記憶された応力検出信号の値と、継目部20A1の点検前に予め記憶した平均値との変化量が3%以上大きい状態となり、かつこの状態が第2の継目部20A1の長さに相当する時間分継続することにより、継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定する。そのため、例えば、移動手摺20の走行に伴う微小な振動が駆動ローラ22の回転軸23に伝達し、回転軸23に作用する応力が変動したり、あるいは継目部20A1が駆動ローラ22を通過する際に、移動手摺20の表面に付着した塵埃等から駆動ローラ22が反発力を受けることにより、駆動ローラ22の回転軸23に一時的に大きな応力が作用しても、判定部33の判定結果への影響を軽減することができる。これにより、判定部33の判定精度を向上させることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
本実施形態は、乗客コンベア装置の一例として、図1に示すエスカレータ1を挙げて説明したが、この場合に限らず、動く歩道等のその他の装置に適用しても良い。また、本実施形態では、制御装置6が、判定部33によって継目部20A1が駆動ローラ22を通過したと判定されてから5秒(t3=5)が経過した後に、移動手摺20の走行を停止させるようにした場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、作業者が、報知部34のブザーの音及びランプの点灯を確認してから5秒が経過した後に運転盤18Aを操作することにより、移動手摺20の走行を手動で停止させるようにしても良い。これにより、継目部20A1の停止位置を上階側の乗場1Aの乗降口のうち作業者が点検し易い位置へ微調整することができる。
さらに、本実施形態では、作業者が移動手摺20の点検作業を上階側の乗場1Aの乗降口で行った場合について説明したが、この場合に限らず、例えば、移動手摺20の点検作業を下階側の乗場1Bの乗降口で行っても良いし、あるいは乗場1A,1Bの乗降口の他に、トラス17や機械室5A,5B等を除く作業者が作業し易い位置で行っても良い。この場合には、これらの位置をエスカレータ1の基本情報における継目部20A1の停止予定の位置の情報として、記憶装置37Aに予め記憶しておくことにより、制御装置6が継目部20A1を当該位置に停止させることができるので、移動手摺20の点検作業における作業者の負担をより軽減することができる。
特に、作業者が作業し易い位置として、例えば、図1に示す下階側の乗場1Bの乗降口付近における移動手摺20の水平部分から傾斜部分までの湾曲部20aの位置に継目部20A1が停止すれば、作業者は湾曲部20aの弛みを利用して移動手摺20の裏面を最も容易に露出させることができる。これにより、移動手摺20の点検作業にかかる作業者の労力の低減化を図ることができる。
1 エスカレータ
1A,1B 乗場
2 踏段
4 踏段用駆動装置
6 制御装置
10 駆動モータ
13A,13B ターミナルギヤ
13A1 回転軸
15 欄干
18A,18B 運転盤
20 移動手摺
20A 弾性体
20A1 継目部
20A2 一般部
20a 湾曲部
20B 抗張体
21 移動手摺用駆動装置
22 駆動ローラ
23 回転軸
24 従動ローラ
25 スプロケット
26A,26B プーリ
27 ベルト
28,29 駆動チェーン
31 応力検出部
31A ひずみゲージ
32 信号記憶部
32A AD変換装置
32B 記憶装置
33 判定部
33A 演算装置
34 報知部
36 速度検出部
36A 回転ローラ
37 情報記憶部
37A 記憶装置

Claims (4)

  1. 乗降口間を走行する踏段と、これらの各踏段と同期して走行する移動手摺と、この移動手摺を駆動する駆動装置とを備え、
    前記移動手摺は、内部に埋設された抗張体と、この抗張体の端部が位置し、無端状に形成するための継目部とを含み、
    前記駆動装置は、
    前記移動手摺に当接した状態で回転することにより駆動力を伝達する駆動ローラと、
    この駆動ローラを回転可能に支持する回転軸とを含む乗客コンベア装置において、
    前記回転軸に作用する応力を検出し、応力検出信号を出力する応力検出部と、
    この応力検出部による前記応力検出信号を入力して記憶する信号記憶部と、
    この信号記憶部に記憶された前記応力検出信号の変化に基づいて、前記継目部が前記駆動ローラを通過したかどうかを判定する判定部と、
    この判定部によって前記継目部が前記駆動ローラを通過したと判定されたとき、その旨を報知する報知部とを備えたことを特徴とする乗客コンベア装置。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベア装置において、
    前記判定部によって前記継目部が前記駆動ローラを通過したと判定されてから所定の時間が経過した後に、前記移動手摺の走行を停止させる制御装置を備えたことを特徴とする乗客コンベア装置。
  3. 請求項2に記載の乗客コンベア装置において、
    前記移動手摺の速度を検出する速度検出部と、
    前記移動手摺の長さを含む前記移動手摺に関する情報を記憶した情報記憶部とを備え、
    前記制御装置は、前記速度検出部によって検出された前記移動手摺の速度、及び前記情報記憶部に記憶された前記移動手摺に関する情報に基づいて、前記所定の時間を演算することを特徴とする乗客コンベア装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗客コンベア装置において、
    前記信号記憶部は、
    前記応力検出部によって前記応力検出信号が出力されてから予め定めた第1の一定時間における前記応力検出信号の平均値を記憶し、
    前記判定部は、前記信号記憶部に記憶された前記応力検出信号の値と前記平均値とを比較し、前記応力検出信号の値が前記平均値に対して所定の割合以上異なる状態となり、かつこの状態が予め定めた第2の一定時間継続した場合に、前記継目部が前記駆動ローラを通過したと判定するようにしたことを特徴とする乗客コンベア装置。
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